カタログ等資料中の旧社名の扱いについて

お客様各位
カタログ等資料中の旧社名の扱いについて
2010 年 4 月 1 日を以って NEC エレクトロニクス株式会社及び株式会社ルネサステクノロジ
が合併し、両社の全ての事業が当社に承継されております。従いまして、本資料中には旧社
名での表記が残っておりますが、当社の資料として有効ですので、ご理解の程宜しくお願い
申し上げます。
ルネサスエレクトロニクス ホームページ(http://www.renesas.com)
2010 年 4 月 1 日
ルネサスエレクトロニクス株式会社
【発行】ルネサスエレクトロニクス株式会社(http://www.renesas.com)
【問い合わせ先】http://japan.renesas.com/inquiry
ご注意書き
1. 本資料に記載されている内容は本資料発行時点のものであり、予告なく変更することがあります。当社製品
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本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、応用例を説
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5.
輸出に際しては、「外国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、かかる法令の定めるところに
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目的、軍事利用の目的その他軍事用途の目的で使用しないでください。また、当社製品および技術を国内外
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6.
本資料に記載されている情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、誤りがないことを保証するも
のではありません。万一、本資料に記載されている情報の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合におい
ても、当社は、一切その責任を負いません。
7.
当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」、
「高品質水準」および「特定水準」に分類しております。また、
各品質水準は、以下に示す用途に製品が使われることを意図しておりますので、当社製品の品質水準をご確
認ください。お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、「特定水準」に分類された用途に当
社製品を使用することができません。また、お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、意図
されていない用途に当社製品を使用することができません。当社の文書による事前の承諾を得ることなく、
「特定水準」に分類された用途または意図されていない用途に当社製品を使用したことによりお客様または
第三者に生じた損害等に関し、当社は、一切その責任を負いません。なお、当社製品のデータ・シート、デ
ータ・ブック等の資料で特に品質水準の表示がない場合は、標準水準製品であることを表します。
標準水準:
コンピュータ、OA 機器、通信機器、計測機器、AV 機器、家電、工作機械、パーソナル機器、
産業用ロボット
高品質水準: 輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通用信号機器、防災・防犯装置、各種安全装置、生命
維持を目的として設計されていない医療機器(厚生労働省定義の管理医療機器に相当)
特定水準:
航空機器、航空宇宙機器、海底中継機器、原子力制御システム、生命維持のための医療機器(生
命維持装置、人体に埋め込み使用するもの、治療行為(患部切り出し等)を行うもの、その他
直接人命に影響を与えるもの)
(厚生労働省定義の高度管理医療機器に相当)またはシステム
等
8.
本資料に記載された当社製品のご使用につき、特に、最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件そ
の他諸条件につきましては、当社保証範囲内でご使用ください。当社保証範囲を超えて当社製品をご使用さ
れた場合の故障および事故につきましては、当社は、一切その責任を負いません。
9.
当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品はある確率で故障が発生した
り、使用条件によっては誤動作したりする場合があります。また、当社製品は耐放射線設計については行っ
ておりません。当社製品の故障または誤動作が生じた場合も、人身事故、火災事故、社会的損害などを生じ
させないようお客様の責任において冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエージン
グ処理等、機器またはシステムとしての出荷保証をお願いいたします。特に、マイコンソフトウェアは、単
独での検証は困難なため、お客様が製造された最終の機器・システムとしての安全検証をお願いいたします。
10.
当社製品の環境適合性等、詳細につきましては製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご使用
に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する RoHS 指令等、適用される環境関連法令を十分調査のうえ、
かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関し
て、当社は、一切その責任を負いません。
11.
本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを固くお
断りいたします。
12.
本資料に関する詳細についてのお問い合わせその他お気付きの点等がございましたら当社営業窓口までご
照会ください。
注 1.
本資料において使用されている「当社」とは、ルネサスエレクトロニクス株式会社およびルネサスエレク
トロニクス株式会社がその総株主の議決権の過半数を直接または間接に保有する会社をいいます。
注 2.
本資料において使用されている「当社製品」とは、注 1 において定義された当社の開発、製造製品をいい
ます。
M62281P/FP
汎用カレントモード PMW コントロール IC
RJJ03D0804-0201
Rev.2.01
2007.11.14
概要
M62281 は,高速のカレントモード PWM コントロール IC として開発された集積回路です。
10 ピンの小型パッケージに,各種機能,保護回路を内蔵しているため,周辺回路の簡略化が図れ,コンパ
クトなセット設計が可能です。(FP)
また,高速の電流センスコンパレータ,CLM 回路の実現により 700kHz (Max.) のスイッチング動作が可能
です。
特長
• 700kHz MOS FET 対応
― 出力電流 IO (peak) : ±1A
― トーテムポール出力採用
• 独立したカレントセンス端子を持つため,ノイズに強い SW 電源が構成可能
• 高速パルス-バイ-パルス方式カレントリミット
• OVP 兼用のタイマ式ラッチ回路 (外部リセット可能)
• ソフトスタート回路内蔵 (DTC 兼用)
• フィードバック用 OP Amp 内蔵 (フォトカプラドライブ可能)
• 起動前電流が小さい : 180µA
• 起動開始電圧 : 12.5V,起動停止電圧 : 8.3V
用途
各種スイッチング電源
DC-DC コンバータ
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2007.11.14
M62281P/FP
ブロックダイアグラム
VCC
CLM
UVLO
CLM
comp.
CT
(OVP)
࠲ࠗࡑ
࡜࠶࠴
CLM
Latch
0.2 V
ࠦ࡟ࠢ࠲*
R
CS
comp.
EA IN
S
VOUT
S
PWM
Latch
−
R
ࠛࡒ࠶࠲*
+
GND
2.5 V
⊒ᝄེ
EA
SOFT
OUT ࠺ࡘ࡯࠹ࠖ
⸳ቯ
ࠞ࡟ࡦ࠻
࠮ࡦࠬ
CF
‫ޣ‬ᵈ‫ޤ‬M62281FPߪ, ࠦ࡟ࠢ࠲┵ሶߣVCC, ࠛࡒ࠶࠲┵ሶߣGND߇ICౝㇱߢធ⛯ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
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M62281P/FP
ピン配置図
M62281FP
VOUT
1
10
VCC
GND
2
9
EA IN
CLM
3
8
EA OUT
ࠞ࡟ࡦ࠻࠮ࡦࠬ
4
7
CT
CF
5
6
SOFT
(਄㕙࿑)
ᄖᒻ: PRSP0010DB-A (10P2N-A)
M62281P
VOUT
1
14
ࠦ࡟ࠢ࠲
ࠛࡒ࠶࠲
2
13
VCC
GND
3
12
EA IN
CLM
4
11
EA OUT
ࠞ࡟ࡦ࠻࠮ࡦࠬ
5
10
CT
CF
6
9
SOFT
NC
7
8
NC
(਄㕙࿑)
NC: ήធ⛯
ᄖᒻ: PRDP0014AA-A (14P4)
絶対最大定格
(指定のない場合は,Ta = 25°C)
定格値
単位
電源電圧
項目
VCC
36
V
OUT 端子出力電流
IOUT
150
1.0
mA
A
CT 端子印加電圧
EA IN 端子印加電圧
VCT
VEA IN
36
10
V
V
CLM 端子印加電圧
カレントセンス端子印加電圧
VCLM
VCS
−0.3 ∼ +4.0
−0.3 ∼ +5.8
V
V
内部消費電力
熱低減率
Pd
Kθ
1500 (P), 440 (FP)
12 (P), 3.52 (FP)
mW
mW/°C
動作周囲温度
保存温度
Topr
Tstg
−20 ∼ +85
−40 ∼ +150
°C
°C
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記号
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条件
連続
ピ―ク
Ta > 25°C
M62281P/FP
電気的特性
(指定のない場合は,Ta = 25°C, VCC = 14V)
規定値
ブロ
ック
電源
電圧
・
回路
電流
CT
誤差
増幅
器部
カレ
ント
セン
ス
CLM
SOF
T
発振
器
出力
項目
記号
Min
Max
35
13.5
単位
測定条件
電源電圧範囲
起動開始電圧
VCC
VCC(START)
VCC(STOP)
11.5
Typ

12.5
起動停止電圧
起動開始停止電圧差
VCC(STOP)
∆VCC
7.6
3.5
8.3
4.2
9.0
5.1
V
V
起動前回路電流
通常動作時回路電流
ICCL
ICCO
90
7.5
180
13
270
19
µA
mA
VCC = VCC(START) − 0.5V
タイマーラッチ時回路電流
ICCOFF
0.9
0.8
2.0
1.8
3.0
2.7
mA
mA
VCC = 14V
VCC = VCC(STOP) + 0.2V
CT 端子 H 閾値電圧
CT 端子 L 閾値電圧
VTHCTH
VTHCTL
3.5
0.4
4.0
0.7
4.5
1.0
V
V
CT 端子放電電流
CT 端子充電電流
ICTDCHG
ICTCHG
70
−33
110
−14
165
−5
µA
µA
基準電圧
入力バイアス電流
VB
IB
2.4
−300
2.5
−100
2.6
0
V
nA
オープンループ電圧利得
ユニティゲイン周波数
AV
fT


70
1


dB
MHz
出力ソース電流
出力電圧 (high 状態)
IOS
VOm+
−460
5.3
−370
5.8
−240
6.25
µA
V
出力電圧 (low 状態)
カレントセンス入力電圧利得
VOm−
AVCS
0

0.2
3.0
0.35

V
V/V
入力バイアス電流
遅延時間
IB
TPDCS
−5

−1
150


µA
ns
VOUT までの遅延時間
CLM 端子閾値電圧
CLM 端子流出電流
VTHCLM
IOUTCLM
180
−270
200
−200
220
−140
mV
µA
VCLM = 0V 時
CLM 端子遅延時間
0%デューティ入力電圧範囲
TPDCLM
VSOFT (0%)

0
100


1.0
ns
V
OUT 端子までの遅れ時間
0%デューティとなる SOFT
端子の電圧範囲
50%デューティ入力電圧
VSOFT (50%)

2.7

V
50%デューティ時 SOFT 電
圧
V
V
通常動作時
CLM 動作時
VEAIN = 0V 時
最大設定デューティ
Duty max
83
90
97
%
SOFT 端子入力電流
最高発振周波数
ISOFT
fOSCmax
−50

−43

−36
700
µA
kHz
発振周波数
発振波形上限電圧
fOSC
VOSCH
130
3.2
180
3.6
230
4.0
kHz
V
CF = 270pF
CF = 270pF
発振波形下限電圧
発振波形上下限電圧差
VOSCL
∆VOSC
1.2
1.9
1.4
2.2
1.6
2.5
V
V
CF = 270pF
CF = 270pF
出力 Low 電圧
VOL1
VOL2


0.04
0.3
0.4
1.4
V
V
VCC = 14V, IO = 10mA
VCC = 14V, IO = 100mA
出力 Higt 電圧
VOH1
VOH2
12.0
11.5
12.7
12.5


V
V
出力立ち上がり時間
出力立ち下がり時間
TRISE
TFALL


50
35


ns
ns
VCC = 14V, IO = −10mA
VCC = 14V, IO = −100mA
無負荷時
無負荷時
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M62281P/FP
各端子の動作説明と周辺接続方法
EA IN, EA OUT 端子
EA OUT 端子の内部回路は,図 1 に示すように定電流負荷 (370µA Typ.) が接続されており,内蔵のエラー
アンプの出力トランジスタにより出力電圧を制御し,カレントセンスコンパレータに制御電圧を供給します。
370 µA
ࠞ࡟ࡦ࠻࠮ࡦࠬ
ࠦࡦࡄ࡟࡯࠲߳
EA OUT
図 1 EA OUT 端子内部回路図
1. 周辺接続方法
フライバック方式などで,VCC ラインの電圧が出力電圧に比例する場合や,電圧検出が一次側で可能な場
合は,電圧検出ラインの電圧を抵抗分圧で EA IN 端子に入力します。
この場合,動作点は R1, R2 で,ゲインは R1, R2 と RF の比で決定します。
ᬌ಴㔚࿶ࠃࠅ
ၮḰ㔚࿶ (2.5 V)
+
R1
−
EA IN
R2
EA
OUT
RF
図 2 一次側で電圧を検出する場合の接続例
フォワード方式などでフォトカプラにより帰還をかける場合は,図 3-1 に示すようなエラーアンプを使用
する場合と,図 3-2 に示すようなフォトカプラを直接接続する場合の 2 とおりの接続が可能です。
また,フォトカプラを直接接続する場合は,エラーアンプの入力は GND 接続とし,フォトカプラを EA
OUT 端子に直接接続します。
VCC
R1
ၮḰ㔚࿶ (2.5 V)
+
RIN
EA IN
−
R2
EA
OUT
RF
図 3-1 フォトカプラを使用する場合の接続例 1
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ၮḰ㔚࿶ (2.5 V)
+
−
EA IN
EA OUT
図 3-2 フォトカプラを使用する場合の接続例 2
図 3-1 において AC ゲインは,
 AV  =  RF / RIN 
で決定されます。この場合,ゲインの設定は 40dB 程度が妥当です。
RF はエラーアンプの電流ソース能力より,15kΩ程度以上の抵抗を使用してください。
また,EA IN 端子の電圧が 5V 以上にならないように,
R2・VCC / (R1 + R2) ≦ 5V
の条件を満たすように設定してください。
なお,EA IN 端子の入力インピーダンスの関係上,R1, R2 に流れる電流は数 mA 程度にしてください。
CT (OVP) 端子
タイマラッチ回路は,CLM が動作しているときに,CT 端子から外部のコンデンサに向けて一定の充電電
流が流れます。そして,CT 端子電圧が一定電圧 (4.0V Typ.) 以上となったとき,ラッチ回路が働き,IC は動
作を停止します。
この動作停止状態は,電源電圧が起動停止電圧以下になるまで保持しますが,起動停止状態は,応用回路
例の起動抵抗 R1 に流れる電流によって保持されなければならず,起動抵抗としては,図 4 に示すタイマラッ
チ時回路電流のグラフに示すように,約 1.8mA (Typ.) 以上の電流が流れるように設定します。
一方,タイマラッチが働いた時,不必要に IC の電源電圧が上昇して IC が破壊しないよう高い電源電圧で
は,回路電流を増やすような回路電流 対 電源電圧特性を持っています。(図 4 参照)
また,CT 端子の電圧を 0.7V 以下にすることで,動作停止状態から強制的に復帰させることができます。
࠲ࠗࡑ࡜࠶࠴ᤨ࿁〝㔚ᵹ ICCOFF (mA)
3.0
2.5
࡜࠶࠴⸃㒰ὐ
8.3 V
2.0
1.5
1.0
0.5
0
5
10
15
20
25
30
35
㔚Ḯ㔚࿶ VCC (V)
図 4 タイマラッチ時回路電流 対 電源電圧特性
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タイマ動作でなくても,CT 端子を強制的に高い電圧とすれば,ラッチ動作となります。したがって,過電
圧保護 (OVP) としても使用することができます。
タイマラッチ動作をさせず,単に OVP 動作だけをさせる場合は,この端子と接地間に抵抗を接続します。
こうすれば,この端子は上記充電電流のみでは,上記閾値まで上がらずラッチ動作に至りません。(図 5-1, 図
5-2 参照)
VCC
ࡈࠜ࠻ࠞࡊ࡜ONߢ
OVP߇േ૞ߔࠆ‫ޕ‬
CT
+
図 5-1 タイマラッチと過電圧保護 (OVP) を兼用する場合の接続例
VCC
ࡈࠜ࠻ࠞࡊ࡜ONߢ
OVP߇േ૞ߔࠆ‫ޕ‬
CT
+
図 5-2 過電圧保護 (OVP) のみを使用する場合の接続例
SOFT (デューティ設定) 端子
この端子電圧によって,最大 ON デューティが決まります。
また,この端子からは,温度保証された定電流が流れ出ていますので,図 6 にありますように,抵抗を接
続すれば最大 ON デューティが設定できます。
さらにこの端子と接地間にコンデンサを接続すれば,起動開始時徐々に最大 ON デューティを大きくする
動作すなわち,SOFT スタートの動作をします。
SOFT
CSOFT
+
VSOFT
図 6 SOFT 端子接続例
最大デューティは,
Duty (Max) ≒ (42 × VSOFT) − 59 (%)
ここで,VSOFT = ISOFT × RSOFT (V)
ISOFT = 43µA (Typ.)
となります。
なお,VSOFT が発振波形上限電圧(3.53V Typ.) 以上の場合は,内部で設定されている最大デューティの 90%
となります。
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また,ソフトスタート時間は,
TSOFT ≒ CSOFT × 31 × 10 (s)
3
となります。この場合のソフトスタート時間は,起動開始後,SOFT 端子の電圧が発振波形下限電圧 (1.4V
Typ.) を越えるまでの時間です。
なお,この端子の内部回路には,電源リスタート時確実に SOFT スタート動作をするように,起動開始前
の VCC において放電動作を行う回路が含まれています。
CLM 端子
パルス-バイ-パルスのカレントリミットを行う端子です。回路構成は従来の M51995 とほぼ同じです。
また,M62281FP の CLM 端子はカレントセンス端子と独立しており,ノイズフィルタの最適化が可能で,
かつ高速の過電流保護が可能です。
周辺回路の接続は,電流検出抵抗による検出電圧が CLM 端子の閾値電圧 (200mV Typ.) 程度であれば,図
7-1 に示すように直接入力することが可能ですが,検出電圧が閾値電圧より大きい場合は,図 7-2 に示すよう
に抵抗分圧して入力します。
CLM
OUT
RNF
CNF
RCS
図 7-1 CLM 端子標準接続例
CLM
OUT
RNF1
CNF
RNF2
RCS
図 7-2 検出電圧が高い場合の接続例
CNF としては 1000p ∼ 22000pF 程度の容量を使用してください。また,RNF および RNF1, RNF2 は,CLM 端子
からの流出電流により検出感度に影響を与えないように RNF および RNF1 と RNF2 の合成抵抗は 100Ω以下の
値としてください。また,電流検出用の抵抗は無誘導のものを使用してください。
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CURRENT SENSE 端子
この端子には,スイッチング電流に比例した電流が加えられ,この端子の電圧と誤差増幅器の出力を比較
することにより,出力デューティを制御します。
CLM 端子と CURRENT SENSE 端子は独立した端子構成としていますので,応用回路に応じ自由な設定が
可能です。
CURRENT
SENSE
OUT
RNF
CNF
RCS
VCS
図 8 CURRENT SENSE 端子接続例
なお,RCS の抵抗値は,
VCS = (VEA OUT − 1.3) / 3 (V)
となるように設定してください。ここで,VEA OUT は,EA OUT 端子の電圧を表します。
CF 端子
CF 端子に接続されるコンデンサの容量により,発振周波数が決まります。CF 端子の発振波形は,充電時
間 : 放電時間 = 9 : 1 の三角波になっています。
また,発振周波数は,
fOSC =
1
(19.4 × 103 × COSC) + (0.4 × 10−6)
(Hz)
で決定されます。
発熱に対する考察
IC の周囲温度の絶対最大定格の上限値は+85°C となっていますが,スイッチング電源内部の温度上昇はか
なり大きく,また場所による不均一性が大きいので,どこの温度を対象にしたらよいのか判断に苦しみます。
この場合,IC 表面温度 (モールド上面の表面温度) を参考にするのが,一つの方法です。
IC を基板 (紙フェノール) にとりつけた,通常の空気雰囲気中での測定結果によりますと,サーモビュー
ワによる IC 表面温度と,チップにおける pn 接合順方向電圧下降測定によるチップ温度の差は,30°C 以下で
す。
IC の接合温度の絶対最大定格は 150°C ですから,余裕をみて IC 表面温度が 100°C 以下であれば問題ない
と判断できます。
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AC
౉ജ
CFIN
+
R2
+
CT
+
CVCC
RDUTY
EA
IN
CF
CF
VCC
GND
CLM
ࠛࡒ࠶࠲*
ࠞ࡟ࡦ࠻
࠮ࡦࠬ
OUT
ࠦ࡟ࠢ࠲*
TL431
RCS
+
‫ޣ‬ᵈ‫ޤ‬M62281FPߪ, ࠦ࡟ࠢ࠲┵ሶߣVCC, ࠛࡒ࠶࠲┵ሶߣGND߇ICౝㇱߢធ⛯ߐࠇߡ޿߹ߔ‫ޕ‬
+
EA
OUT
SOFT
CT (OVP)
CSOFT
R1
DC
಴ജ
M62281P/FP
応用回路例 (フィードフォワード)
⓭౉㔚ᵹ
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M62281P/FP
外形寸法図
JEITA Package Code
P-SOP10-5.7x6.8-1.27
RENESAS Code
PRSP0010DB-A
MASS[Typ.]
0.2g
E
6
*1
HE
10
Previous Code
10P2N-A
F
NOTE)
1. DIMENSIONS "*1" AND "*2"
DO NOT INCLUDE MOLD FLASH.
2. DIMENSION "*3" DOES NOT
INCLUDE TRIM OFFSET.
1
A2
5
Index mark
A1
c
*2
Reference
Symbol
A
L
D
*3
e
bp
Detail F
y
D
E
A2
A1
A
bp
c
HE
e
y
L
RENESAS Code
PRDP0014AA-A
Previous Code
14P4
8
1
7
0
0.35
0.18
0°
7.82
1.12
0.3
Nom Max
6.8 6.9
5.7 5.8
1.8
0.1 0.2
2.1
0.4 0.5
0.2 0.25
8°
8.12 8.42
1.27 1.42
0.1
0.5 0.7
MASS[Typ.]
1.0g
c
*1
E
14
Min
6.7
5.6
e1
JEITA Package Code
P-DIP14-6.3x19-2.54
Dimension in Millimeters
D
L
A1
A
A2
*2
NOTE)
1. DIMENSIONS "*1" AND "*2"
DO NOT INCLUDE MOLD FLASH.
2. DIMENSION "*3" DOES NOT
INCLUDE TRIM OFFSET.
e
*3
b3
SEATING PLANE
bp
Reference Dimension in Millimeters
Symbol
e1
D
E
A
A1
A2
bp
b3
c
e
L
RJJ03D0804-0201
Page 11 of 11
Rev.2.01
2007.11.14
Min Nom Max
7.32 7.62 7.92
18.8 19.0 19.2
6.15 6.3 6.45
4.5
0.51
3.3
0.4 0.5 0.6
1.4 1.5 1.8
0.22 0.27 0.34
15°
0°
2.29 2.54 2.79
3.0
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本資料ご利用に際しての留意事項
1. 本資料は、お客様に用途に応じた適切な弊社製品をご購入いただくための参考資料であり、本資料中に記載の技術情報について弊社または第三者の知的財産権
その他の権利の実施、使用を許諾または保証するものではありません。
2. 本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例など全ての情報の使用に起因する損害、第三者の知的財産権その他の権利に
対する侵害に関し、弊社は責任を負いません。
3. 本資料に記載の製品および技術を大量破壊兵器の開発等の目的、軍事利用の目的、あるいはその他軍事用途の目的で使用しないでください。また、輸出に際し
ては、「外国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、それらの定めるところにより必要な手続を行ってください。
4. 本資料に記載の製品データ、図、表、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例などの全ての情報は本資料発行時点のものであり、弊社は本資料に記載した
製品または仕様等を予告なしに変更することがあります。弊社の半導体製品のご購入およびご使用に当たりましては、事前に弊社営業窓口で最新の情報を
ご確認頂きますとともに、弊社ホームページ(http://www.renesas.com)などを通じて公開される情報に常にご注意下さい。
5. 本資料に記載した情報は、正確を期すため慎重に制作したものですが、万一本資料の記述の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合においても、弊社はその
責任を負いません。
6. 本資料に記載の製品データ、図、表などに示す技術的な内容、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例などの情報を流用する場合は、流用する情報を単独
で評価するだけでなく、システム全体で十分に評価し、お客様の責任において適用可否を判断して下さい。弊社は、適用可否に対する責任は負いません。
7. 本資料に記載された製品は、各種安全装置や運輸・交通用、医療用、燃焼制御用、航空宇宙用、原子力、海底中継用の機器・システムなど、その故障や誤動作
が直接人命を脅かしあるいは人体に危害を及ぼすおそれのあるような機器・システムや特に高度な品質・信頼性が要求される機器・システムでの使用を意図し
て設計、製造されたものではありません(弊社が自動車用と指定する製品を自動車に使用する場合を除きます)。これらの用途に利用されることをご検討の際
には、必ず事前に弊社営業窓口へご照会下さい。なお、上記用途に使用されたことにより発生した損害等について弊社はその責任を負いかねますのでご了承願
います。
8. 第7項にかかわらず、本資料に記載された製品は、下記の用途には使用しないで下さい。これらの用途に使用されたことにより発生した損害等につきまして
は、弊社は一切の責任を負いません。
1)生命維持装置。
2)人体に埋め込み使用するもの。
3)治療行為(患部切り出し、薬剤投与等)を行なうもの。
4)その他、直接人命に影響を与えるもの。
9. 本資料に記載された製品のご使用につき、特に最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件およびその他諸条件につきましては、弊社保証範囲内でご使
用ください。弊社保証値を越えて製品をご使用された場合の故障および事故につきましては、弊社はその責任を負いません。
10.弊社は製品の品質および信頼性の向上に努めておりますが、特に半導体製品はある確率で故障が発生したり、使用条件によっては誤動作したりする場合が
あります。弊社製品の故障または誤動作が生じた場合も人身事故、火災事故、社会的損害などを生じさせないよう、お客様の責任において冗長設計、延焼対策
設計、誤動作防止設計などの安全設計(含むハードウエアおよびソフトウエア)およびエージング処理等、機器またはシステムとしての出荷保証をお願いいた
します。特にマイコンソフトウエアは、単独での検証は困難なため、お客様が製造された最終の機器・システムとしての安全検証をお願い致します。
11.本資料に記載の製品は、これを搭載した製品から剥がれた場合、幼児が口に入れて誤飲する等の事故の危険性があります。お客様の製品への実装後に容易に
本製品が剥がれることがなきよう、お客様の責任において十分な安全設計をお願いします。お客様の製品から剥がれた場合の事故につきましては、弊社はその
責任を負いません。
12.本資料の全部または一部を弊社の文書による事前の承諾なしに転載または複製することを固くお断り致します。
13.本資料に関する詳細についてのお問い合わせ、その他お気付きの点等がございましたら弊社営業窓口までご照会下さい。
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http://www.renesas.com
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‫ޥ‬100-0004
‫ޥ‬212-0058
‫ޥ‬190-0023
‫ޥ‬980-0013
‫ޥ‬970-8026
‫ޥ‬312-0034
‫ޥ‬950-0087
‫ޥ‬390-0815
‫ޥ‬460-0008
‫ޥ‬541-0044
‫ޥ‬920-0031
‫ޥ‬730-0036
‫ޥ‬680-0822
‫ޥ‬812-0011
ජઍ↰඙ᄢᚻ↸2-6-2 (ᣣᧄࡆ࡞)
ᎹፒᏒᐘ඙㣮ፉ↰890-12 (ᣂᎹፒਃ੗ࡆ࡞)
┙ᎹᏒᩊፒ↸2-2-23 (╙ੑ㜞ፉࡆ࡞2F)
઄บᏒ㕍⪲඙⧎੩㒮1-1-20 (⧎੩㒮ࠬࠢࠛࠕ13F)
޿ࠊ߈Ꮢᐔዊᄥ㇢↸4-9 (ᐔዊᄥ㇢ࡆ࡞)
߭ߚߜߥ߆Ꮢၳญ832-2 (ᣣ┙ࠪࠬ࠹ࡓࡊ࡜ࠩൎ↰1F)
ᣂẟᏒ᧲ᄢㅢ1-4-2 (ᣂẟਃ੗‛↥ࡆ࡞3F)
᧻ᧄᏒᷓᔒ1-2-11 (ᤘ๺ࡆ࡞7F)
ฬฎደᏒਛ඙ᩕ-2-29 (ฬฎደᐢዊ〝ࡊ࡟ࠗࠬ)
ᄢ㒋Ꮢਛᄩ඙ફ⷗↸4-1-1 (᣿ᴦ቟↰↢๮ᄢ㒋ᓮၴ╭ࡆ࡞)
㊄ᴛᏒᐢጟ3-1-1 (㊄ᴛࡄ࡯ࠢࡆ࡞8F)
ᐢፉᏒਛ඙ⴼ↸5-25 (ᐢፉⴼ↸ࡆ࡞࠺ࠖࡦࠣ8F)
㠽ขᏒ੹↸2-251 (ᣣᧄ↢๮㠽ข㚞೨ࡆ࡞) ‫ޓޓ‬
⑔ጟᏒඳᄙ඙ඳᄙ㚞೨2-17-1 (ඳᄙࡊ࡟ࠬ࠹࡯ࠫ5F)
(03) 5201-5350
(044) 549-1662
(042) 524-8701
(022) 221-1351
(0246) 22-3222
(029) 271-9411
(025) 241-4361
(0263) 33-6622
(052) 249-3330
(06) 6233-9500
(076) 233-5980
(082) 244-2570
(0857) 21-1915
(092) 481-7695
‫ع‬ᛛⴚ⊛ߥ߅໧วߖ߅ࠃ߮⾗ᢱߩߏ⺧᳞ߪਅ⸥߳ߤ߁ߙ‫ޕ‬
‫✚ޓ‬ว߅໧วߖ⓹ญ㧦ࠦࡦ࠲ࠢ࠻࠮ࡦ࠲‫ޓ‬E-Mail: [email protected]
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Colophon 8.0