第四編 iStorage NSシリーズアプリケーション

4
iStorage NSシリーズ
アプリケーション
本製品に用意されているソフトウェアについて説明します。
マスターコントロールメニュー(→46ページ).................. 各種バンドルソフトウェアを管理P C にインス
トールするための起動ツールです。管理用アプリ
ケーションの説明書などを閲覧できる機能も持っ
ています。
ESMPRO/ServerAgent, ServerManager(→47ページ)......... 本装置の統合的な管理をするアプリケーションで
す。インストールの手順や運用時の注意事項など
について説明します。
Promise Array Management(→72ページ)...................... 本体に搭載したディスクアレイコントローラや構
築しているアレイディスクの保守・管理をするア
プリケーションです。
エクスプレス通報サービス(→97ページ)........................... 本装置に何らかの障害が発生したときに自動で保
守サービスセンターへ通報するアプリケーション
です(別途契約が必要です)。
EXPRESSBUILDER(SE)
(→99ページ)............................. 本装置の保守・管理用のアプリケーションです。
オフライン保守ユーティリティ(→102ページ)................ OSが起動しないような重大な障害などが起きた
ときに使用するユーティリティです。
システム診断(お客様用)
(→104ページ)............................ 本装置専用のシステム診断ユーティリティです。
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マスターコントロールメニュー
Windows(Windows 95以降、またはWindows NT 4.0以降)が動作しているコンピュータ上で添付の
EXPRESSBUILDER(SE)CD-ROMをセットすると、「マスターコントロールメニュー」が自動的に起動し
ます。
ヒント
システムの状態によっては自動的に起動しない場合があります。そのような場合は、
CD-ROM上の次のファイルをエクスプローラ等から実行してください。
¥MC¥1ST.EXE
マスターコントロールメニューからは、Windows上で動作する各種バンドルソフトウェアのインストール
やオンラインドキュメントを参照することができます。
ヒント
オンラインドキュメントの中には、PDF形式の文書で提供されているものもあります。こ
のファイルを参照するには、あらかじめAdobeシステムズ社製のAcrobat Readerがインス
トールされている必要があります。Acrobat Reader がインストールされていないときは、
はじめに[ソフトウェアのセットアップ]の
[Acrobat Reader]を選択して、Acrobat Reader
をインストールしておいてください。
マスターコントロールメニューの操作は、ウィンドウに表示されているそれぞれの項目をクリックする
か、右クリックして現れるショートカットメニューを使用してください。また、一部のメニュー項目は、
メニューが動作しているシステム・権限で実行できないとき、グレイアウト表示され選択できません。適
切なシステム・権限で実行してください。
重要
CD-ROMをドライブから取り出す前に、マスターコントロールメニューおよびメニューか
ら起動されたオンラインドキュメント、各種ツールは終了させておいてください。
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ESMPRO/ServerAgent, ServerManager
添付のDVD-ROM
「iStorage NS43PバックアップDVD-ROM」
には、iStorage NSシリーズを管理するアプ
リケーション「ESMPRO/ServerAgent」がバンドルされています。ESMPRO/ServerAgentと通信をして
ネットワーク上の管理PCから本装置を監視するアプリケーション「ESMPRO/ServerManager」は
「EXPRESSBUILDER(SE)」CD-ROMにバンドルされています。
この項では
「ESMPRO/ServerManager」
と
「ESMPRO/ServerAgent」
が提供する機能や特長、運用時の注
意事項について記載します。
概 要
ESMPRO/ServerManager、ServerAgentは、サーバシステムの安定稼動と、効率的なシ
ステム運用を目的としたサーバ管理ソフトウェアです。サーバリソースの構成情報・稼動状
況を管理し、サーバ障害を検出してシステム管理者へ通報することにより、サーバ障害の防
止、障害に対する迅速な対処を可能にします。
サーバを管理する上で、「常に安定した稼働」と「管理に要する負担の軽減」は、重要な
キーワードといえます。
− サーバの安定稼動
サーバの停止は、即、お客様の営業機会、利益の損失につながります。そのため、
サーバは常に万全の状態で稼動している必要があります。万が一サーバで障害が発
生した場合は、できるだけ早く障害の発生を知り、原因の究明、対処を行う必要が
あります。障害の発生から復旧までの時間が短ければ短いほど、利益(コスト)の損失
を最小限にとどめることができます。
− サーバ管理の負担軽減
サーバ管理には多くの労力を必要とします。とくにシステムが大規模になったり、
遠隔地にあるサーバを使用しているとなればなおさらです。サーバ管理の負担を軽
減することは、すなわちコストダウン(お客様の利益)につながります。
ⓦ ESMPRO/ServerManager、ServerAgentとは?
ESMPRO/ServerManager、ServerAgentは、ネットワーク上のiStorage NSシリーズ
を管理・監視するサーバ管理ソフトウェアです。本製品を導入することにより、サーバ
の構成情報・性能情報・障害情報をリアルタイムに取得・管理・監視できるほか、ア
ラート通報機能により障害の発生を即座に知ることができるようになります。
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iStorage NS
ⓦ サーバ管理の重要性
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ン
ⓦ ESMPRO/ServerManager、ServerAgentの利用効果
ESMPRO/ServerManager、ServerAgentは、多様化・複雑化するシステム環境におけ
るさまざまなニーズに対して十分な効果を発揮します。
− 障害の検出
ESMPRO/ServerAgentは、iStorage NSシリーズのさまざまな障害情報を収集し、
状態の判定を行います。装置で異常を検出した場合、ESMPRO/ServerManagerへ
アラート通報を行います。
− 障害の予防
ESMPRO/ServerAgentは、障害の予防対策として、事前に障害の発生を予測する
予防保守機能をサポートしています。筐体内温度上昇や、ファイルシステムの空き
容量、ハードディスクドライブ劣化などを事前に検出できます。
− 稼動状況の管理
ESMPRO/ServerAgentは、iStorage NSシリーズの詳細なハードウェア構成情報、
性能情報を取得できます。取得した情報はESMPRO/ServerManagerを通してどこ
からでも参照できます。
− 分散したサーバの一括管理
ESMPRO/ServerManagerは、ネットワーク上に分散したサーバを効率よく管理で
きるGUIインタフェースを提供します。
サーバ障害の検出
ESMPRO/ServerManager、ServerAgentは障害につながる異常を早期に検出し、リアル
タイムに障害情報を管理者へ通知します。
ⓦ 早期に異常を検出
万一の障害発生時には、E S M P R O / S e r v e r A g e n t が障害を検出し、E S M P R O /
ServerManagerへ障害の発生を通報(アラート通報)します。ESMPRO/ServerManager
は、受信したアラートをアラートビューアに表示するとともに、障害の発生したサー
バ・サーバの構成要素の状態色を変化させることにより、一目で障害箇所を特定できま
す。さらに障害内容や対処方法を参照することにより、障害に対して迅速に対応できま
す。
ⓦ 通報される障害の種類
ESMPRO/ServerAgentで通報される代表的な障害には、次のようなものがあります。
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通報区分
通報内容
CPU
・CPU負荷しきい値オーバー
・CPU縮退など
メモリ
ECC 1ビットエラー検出など
電源
・電圧低下
・電源故障など
温度
筐体内温度上昇など
ファン
ファン故障(回転数低下)など
ストレージ
・ファイルシステム使用率
・ハードディスクドライブ劣化
LAN
・回線障害しきい値オーバー
・送信リトライ, 送信アボートしきい値オーバー など
サーバ障害の予防
能をサポートしています。
ESMPRO/ServerManager、ServerAgentは、サーバの各リソースに対して「しきい値」を
設定できます。設定したしきい値を超えると、ESMPRO/ServerAgentは、ESMPRO/
ServerManagerへアラートを通報します。
予防保守機能は、ハードディスクドライブ、筐体内温度、CPU使用率などさまざまな監視項
目に対して設定できます。
サーバ稼動状況の管理
ESMPRO/ServerAgentは、サーバのさまざまな構成要素を管理・監視します。ESMPRO/
ServerAgentが管理・監視する情報は、ESMPRO/ServerManagerのデータビューアで参
照できます。
また、ハードディスクドライブ・CPU・メモリ・ファン・電源・温度といった、サーバの信
頼性を高いレベルで維持するために必要なものはすべて管理・監視します。
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iStorage NS
ESMPRO/ServerAgentは、障害の予防対策として事前に障害の発生を予測する予防保守機
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ン
ESMPRO/ServerAgentをインストールした場合、データビューアの項目毎の機能可否は下
表のようになります。
機能名
可否
ハードウェア
機能概要
○
ハードウェアの物理的な情報を表示する機能です。
メモリバンク
○
メモリの物理的な情報を表示する機能です。
装置情報
○
装置固有の情報を表示する機能です。
CPU
○
CPUの物理的な情報を表示する機能です。
システム
○
CPUの論理情報参照や負荷率の監視をする機能です。
メモリの論理情報参照や状態監視をする機能です。
I/Oデバイス
○
I/Oデバイス(フロッピィディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポー
ト、キーボード、マウス、ビデオ)の情報参照をする機能です。
システム環境
△
温度、ファン、電圧、電源、ドアなどを監視する機能です。
温度
○
筐体内部の温度を監視する機能です。
ファン
○
ファンを監視する機能です。
電圧
○
筐体内部の電圧を監視する機能です。
電源
X
電源ユニットを監視する機能です。
ドア
ソフトウェア
X
Chassis Intrusion(筐体のカバー/ドアの開閉)を監視する機能です。
○
サービス、ドライバ、OSの情報を参照する機能です。
ネットワーク
○
ネットワーク(LAN)に関する情報参照やパケット監視をする機能です。
拡張バスデバイス
○
拡張バスデバイスの情報を参照する機能です。
BIOS
○
BIOSの情報を参照する機能です。
ローカルポーリング
○
エージェントが取得する任意のMIB項目の値を監視する機能です。
ストレージ
○
ハードディスクドライブなどのストレージデバイスやコントローラを監視する
機能です。
ファイルシステム
○
ファイルシステム構成の参照や使用率監視をする機能です。
ディスクアレイ
○
LSI Logic社製ディスクアレイシステムを監視する機能です。
その他
X
Watch Dog TimerによるOSストールを監視する機能です。
○: サポート △: 一部サポート X: 未サポート
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分散したサーバの一括管理
ESMPRO/ServerManagerが提供する優れたGUIにより、ネットワーク上のサーバを一括管
理できます。管理画面はエクスプローラ形式になっておりサーバの各構成要素を階層的に表
示するので、効率よく管理できます。
ESMPRO/ServerManagerでは、次の3種類のGUIを利用してサーバを管理します。
ⓦ オペレーションウィンドウ
ネットワーク上に接続されているサー
バのマップを作成し管理します。マッ
プは、設置場所、組織、目的などによ
り階層化できます。
iStorage NS
ⓦ データビューア
サーバリソースの構成情報をエクスプ
ローラ形式で表示します。また、異常
となったサーバの構成要素の状態色を
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変化させることにより、障害箇所を容
易に特定できます。
ⓦ アラートビューア
各サーバの障害通報を一元管理しま
す。サーバで発生した障害は、ただち
にアラートビューアに通報されます。
管理者はネットワーク上のあらゆる障
害をいち早く認識できます。
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ESMPRO/ServerAgent
ESMPRO/ServerAgentは、本装置とESMPRO/ServerManager(管理PC)との間でエー
ジェント(代理人)の役割をするユーティリティです。
動作環境
ESMPRO/ServerAgentを動作させることができるシステム環境は次のとおりです。
ⓦ インストールする装置
本装置
ⓦ メモリ
OSの動作に必要なメモリ+22.0MB以上
ⓦ ハードディスクドライブの空き容量
40.0MB以上
ⓦ モデム
モデムはページャ通報機能、ALIVE通報機能
を使用する場合にのみ必要です。
ALIVE通報用モデム:
別途NECフィールディングにお問い合わせく
ださい。
ALIVE保守用指定モデム:
別途NECフィールディングにお問い合わせく
ださい。
ページャ用指定モデム:
A T コマンドを解釈するモデムであること
(2400bps以上)
。ダイアル回線ではメッセー
ジを送ることができません。プッシュ回線を
ご利用ください。
セットアップを始める前に
セットアップの前に必ずお読みください。
ESMPRO/ServerAgentを動作させるためにはTCP/IPとTCP/IP関連コンポーネントの
SNMPの設定が必要です。
TCP/IPおよび SNMPの設定には「WebUI」を使用します。
WebUIについては35ページを参照してください。
TCP/IPの設定
WebUIを使用してTCP/IPの設定をします。
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SNMPサービスの設定
WebUIを使用して本装置にログオンし、SNMPの設定をします。
1. WebUIを使用して本装置に接続する。
2. [メンテナンス]をクリックする。
3. [リモートデスクトップ]をクリックする。
4. Administrator権限を持つユーザーでログオンする。
5. [コントロールパネル]の[管理ツール]をダブルクリックする。
6. [管理ツール]の[サービス]
を起動する。
7. サービス一覧から[SNMP Service]を選択し、[操作]メニューの[プロパティ]を選択する。
[SNMPのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
8. [トラップ]プロパティシートの[コミュニティ名]ボックスに
「public」と入力し、
[一覧に追加]を
クリックする。
ⓦ
ⓦ
ESMPRO/ServerManager側の設定で受信するトラップのコミュニティをデフォルトの
「public」
から変更した場合は、ESMPRO/ServerManager側で新しく設定したコミュニ
ティ名と同じものを入力します。このとき、双方のコミュニティ名を一致させないと
ESMPRO/ServerAgentからのトラップがESMPRO/ServerManagerに正しく表示さ
れません。
ESMPRO/ServerAgentからのトラップがESMPRO/ServerManagerに正しく受信さ
れるためには、双方のコミュニティ名が一致する必要があります。
9. [トラップ送信先]の[追加]をクリックし、[IPホストまたはIPXアドレス]ボックスに送信先の
ESMPRO/ServerManagerマシンのIPアドレスを入力後、[追加]をクリックする。
トラップ送信先に指定されているIPアドレス
(またはホスト名)
をマネージャ通報
(TCP/IP)
の設定
でも指定した場合、重複していることを警告するメッセージが表示されます。
重要
この設定では、指定されているIPアドレス(またはホスト名)のESMPRO/ServerManager
に、アラートが重複して通報されます。
10. [セキュリティ]プロパティシートを表示し、以下の設定をする。
− 「受け付けるコミュニティ名」に手順4で入力したコミュニティを追加
− そ の権 利を「読 み取 り、 作 成」
(「 R E A D C R E A T E 」)ま たは「読 み 取り 、書 き 込み 」
(「READWRITE」)に設定
− 「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選択
重要
ⓦ
手順4で
「public」
以外のコミュニティ名を入力した場合は、
「受けつけるコミュニティ名」
に
もその値を追加してください。
ⓦ 「受け付けるコミュニティ名」
の権利を
「読み取り、作成」
「
( READ CREATE」
)または「読み
取 り 、 書 き 込 み 」(「 R E A D W R I T E 」) 以 外 の 権 利 に 設 定 す る と 、E S M P R O /
ServerManagerからの設定や監視ができなくなります。
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iStorage NS
重要
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ン
特定のホストからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合
「これらのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選び、パケットを受信するホス
トのIPアドレスとESMPRO/ServerAgentをインストールするサーバのIPアドレスと
ループバックアドレス(127.0.0.1)を指定する。
重要
LSILogic社製ディスクアレイコントローラを接続可能な機種の場合、ループバックアドレス
(127.0.0.1)を指定しないと、LSILogic社製ディスクアレイコントローラの監視ができなく
なります。
特定コミュニティからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合
SNMPパケットを受けつけるコミュニティ名をデフォルトの「public」から変更する。
重要
ⓦ
コミュニティ名を変更した場合は、[コントロールパネル]からESMPRO/ServerAgent
のコミュニティ変更登録を行う必要があります。コミュニティの変更登録には[全般]タブの
[SNMPコミュニティ]リストボックスを使います。
ⓦ
ESMPRO/ServerManagerからのSNMPパケットをESMPRO/ServerAgent側で正
しく受信できるようにするためにはESMPRO/ServerManager側の設定の送信コミュニ
ティ名とESMPRO/ServerAgent側のSNMPサービスが受信するコミュニティ名を同じ
にしてください。
11. ネットワークの設定を終了する。
重要
運用中にSNMPサービスの設定変更を行った場合、LSI Logic社製ディスクアレイコントロー
ラの監視ができなくなる場合があります。このような場合は、「ESM Mylex Service」
または
「ESM AMI Service」を再起動してください。
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ESMPRO/ServerAgentのセットアップ
インストールされたESMPRO/ServerAgentの各種設定は出荷時の設定のままです。設定を
変更するにはWebUIを使用します。
WebUIについては35ページを参照してください。
WebUIを使用して本装置にログオンします。
1. WebUIを使用して本装置に接続する。
2. [メンテナンス]をクリックする。
3. [リモートデスクトップ]をクリックする。
4. Administrator権限を持つユーザーでログオンする。
5. [スタート]から[設定]−[コントロールパネル]をクリックする。
[ コ ン ト ロ ー ル パ ネ ル ]の[ E S M P R O
iStorage NS
ServerAgent]アイコンをダブルクリック
するとプロパティダイアログボックスが表
示されます。ダイアログボックス内の各
シートにある設定を使用する環境に合わせ
てください。
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セットアップをする上で注意していただき
たい点や、知っておいていただきたいこと
がらについて、この後の
「補足説明」
で説明
しています。セットアップをする際や、正
しく動作していないのでは?と思われたと
きに参照してください。
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補足説明
ESMPRO/ServerAgentを使用する際には次の点について確認してください。
システム起動時に登録されるアプリケーションログについて
システムの起動時に登録されるいくつかのアプリケーションログについて解説します。
ⓦ ソース: Perflibのイベントに関して
システム起動時に、アプリケーションログにソース:Perflibでログが登録される場合があ
ります。
イベントログに関する詳細情報は、マイクロソフトサポートオンラインに記載されてい
ます。それぞれの事象の解決方法の情報を参考にしてください。
− マイクロソフトサポート技術情報- 文書番号:226494
[INFO] パフォーマンス モニタ拡張機能のイベント
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;226494
− マイクロソフトサポート技術情報 - 文書番号:296187
パフォーマンスカウンタの開始でアプリケーションログが発生する
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;296187
− マイクロソフトサポート技術情報 - 文書番号:267831
パフォーマンス カウンタをロードするときにイベントID 2003の警告メッセージが
ログに記録される
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;267831
ⓦ ソース:IISInfoCtrs・W3Ctrs・FTPCtrsのイベントに関して
システム起動時に、アプリケーションログに以下のソースでログが登録される場合があ
ります。
ソース
イベントID
:
:
IISInfoCtrs,W3Ctrs
1003
ソース
イベントID
:
:
FTPCtrs
1000
イベントログに関する詳細情報は、マイクロソフト サポートオンラインに記載されてい
ます。それぞれの解決方法の情報を参考にしてください。
− マイクロソフト サポート技術情報- 文書番号:418200
[IIS]IISInfoCtrsとW3CtrsでイベントID 1003が記録される
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;418200
− マイクロソフト サポート技術情報 - 418199
[IIS]FTPCtrs でイベント ID 1000 が記録される
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;418199
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マイクロソフトサポートオンラインには、記述したイベントログ以外の技術情報も公開され
ています。参考として定期的に確認してください。
http://support.microsoft.com/default.aspx?LN=JA
LAN監視の通報について
LAN監視機能では一定時間(監視間隔)ごとに、その期間内の送受信パケット数とパケットエ
ラー数から回線の状態を判断します。そのため、一時的な回線高負荷でも、
ESMLANServiceがシステムイベントログに以下のイベントを登録する場合があります。
ソース
:ESMLANService
種類
:警告
イベントID :301
説明
:回線障害の可能性があります。デバイス: %1 エラー種別: %2,%3,%4
アライメントエラー数 = %5
FCSエラー数 = %6
キャリアセンスエラー数 = %7
iStorage NS
ソース
:ESMLANService
種類
:警告
イベントID :302
説明
:回線が高負荷状態です。デバイス: %1 エラー種別: %2,%3
送信パケット総数 = %4
シ
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ン
遅延衝突数 = %5
単一衝突数 = %6
多重衝突数 = %7
遅延送信数 = %8
超過衝突数 = %9
MAC送信エラー数 = %10
現象が一時的な場合は、次の監視のタイミングで以下のイベントが登録されます。
この場合は、特に問題はありません。
ソース
種類
:ESMLANService
:通報
イベントID
説明
:305
:次の障害から通常状態に戻りました。デバイス: %1 障害イベン トID: %2,%3,%4
LAN監視機能は、以下の基準に従って回線の状態を監視しています。
ⓦ 下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種
別1で登録します。
100×アライメントエラー数/受信パケット総数
※アライメントエラー:サイズがオクテット(8)単位でない受信パケット。
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ⓦ 下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種
別2で登録します。
100×FCSエラー/受信パケット総数
※FCSエラー:チェックサムでエラーが出た受信パケット。
ⓦ 下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種
別3で登録します。
100×キャリアセンスエラー数/送信パケット総数
※キャリアセンスエラー:パケット送信時の回線確認でエラーとなる。
ⓦ 下記計算結果が、しきい値(送信リトライ発生の割合)以上の場合、イベントID302をエ
ラー種別1で登録します。
100×(遅延衝突+単一衝突+多重衝突+遅延送信)/送信 パケット総数
※遅延衝突
:
送信開始からワンスロットタイム(51.2ms(10Mbit/sのシステ
ム))後にパケット衝突が発生。
単一衝突
多重度衝突
:
:
パケット送信中に1回のパケット衝突が発生した。
パケット送信中に2∼15回のパケット衝突が発生した。
遅延送信
:
パケットの送信を遅らせた。
ⓦ 下記計算結果が、しきい値(送信アボート発生の割合)以上の場合、イベントID302をエ
ラー種別2で登録します。
100×( 超過衝突 + MAC送信エラー)/送信パケット総数
※遅延衝突
:
MAC送信エラー :
パケット送信中に16回以上のパケット衝突が発生した。
何らかの内部送信エラーが発生した。
LAN監視機能は、SNMPサービスが正しく動作していることが前提となっています。
SNMPサービスに何らかの異常がある場合、システムイベントログに以下のイベントを
登録して、ESMLANServiceは停止します。
ソース
種類
:
:
ESMLANService
情報
イベントID
説明
:
:
399
ESMLANService 情報 - SNMP Service does not accept a
request.
この場合、SNMPサービスの設定を確認してください。
コミュニティの権利について
OSの種類やバージョンによっては、SNMPサービスのセキュリティ機能であるコミュニ
ティが設定されていなかったり、権利の初期設定が異なったりします。
ESMPRO/ServerManagerからのリモートシャットダウン機能やしきい値の変更機能を使用
するためには、コミュニティを設定し、その権利を「読み取り、作成」
(「READ CREATE」)
または「読み取り、書き込み」
(「READ WRITE」)に設定してください。
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コミュニティの変更について
ESMPRO/ServerAgent側のSNMPサービスのセキュリティ設定で、特定コミュニティから
のS N M P パケットのみ受信するようにデフォルトの「p u b l i c 」から変更した場合には、
ESMPRO/ServerAgentに対してコミュニティの変更登録をしてください。
①[コントロールパネル]の[ESMPRO/ServerAgent]のアイコンをダブルクリックする。
②[全般設定]
シートの[SNMPの設定]
にある[SNMPコミュニティ名]
リストボックスから
任意のコミュニティ名を選択する。
[SNMPコミュニティ]リストボックスには受信対象のコミュニティ名の一覧が表示され
ます。
③[OK]をクリックして終了する。
PCIホットプラグについて
データビューアによりサーバ情報を参照中に、PCIホットプラグにより当該サーバの構成を
動的に変更した場合、データビューアのツリーの再構築を促すメッセージが表示されます。
タビューアのツリーの再構築は行われません。
その場合PCIホットプラグによるシステムの構成変更が反映されないため,データビューア
の情報は現在のシステムの情報と異なる可能性があります。
また、ESMPRO/ServerAgentのトラップ送信先にESMPRO/ServerManagerマシン登録
済みであれば、構成変更のタイミングで"Slot状態"に関するトラップがマネージャに送信さ
れるため、E S M P R O / S e r v e r A g e n t マシンの構成が変更されたことをE S M P R O /
ServerManager側で知ることができます。
ESMPRO/ServerManager Ver.4.0以前での監視について
バージョン4.0以前のESMPRO/ServerManagerで監視する場合は、監視できない項目があ
ります。
ESMPRO/ServerManager Ver.4.1は、装置添付のCD-ROMに登録されています。そちら
を利用していただくようお願いします。
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iStorage NS
[はい]をクリックするとデータビューアでツリーの再構築を行い,PCIホットプラグによる
システムの構成変更がデータビューア上に反映されます。[いいえ]をクリックすると,デー
シ
リ
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シ
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ン
ディスクミラーリングコントローラの監視について
ESMPRO/ServerAgentは、ディスクミラーリングコントローラの監視を次のように行いま
す。
ⓦ データビューアでの見え方
ディスクミラーリングコントローラに接続されているハードディスクドライブは、
ESMPRO/ServerManagerのデータビューアでは、1つの論理ドライブとして表示しま
す。個々のハードディスクドライブ単位では表示されません。
また、ディスクミラーリングコントローラは、「ディスクアレイ」ではなく、「SCSIコント
ローラ」として管理します。
ⓦ ハードディスクドライブの予防保守機能について
ディスクミラーリングコントローラに接続されているハードディスクドライブは、ハー
ドディスクドライブの予防保守機能の対象外となります。予防保守判定は行いません。
ハードディスクドライブ追加時のデータビューアの表示について
LSI-Logicディスクアレイコントローラが接続可能な機種で、LSI-Logicディスクアレイシス
テムにハードディスクドライブを追加した場合、ハードディスクドライブを追加した直後は
ESMPRO/ServerManagerのデータビューアに追加したハードディスクドライブが表示され
ません。追加したハードディスクドライブをコンフィグレーションしてディスクアレイシス
テムに組み込まれた後、データビューアのツリーに表示されるようになります。
ESRASユーティリティについて
ESRASユーティリティは、ESMPRO/ServerAgentがインストールされたiStorage NSシ
リーズにおいて動作する高信頼性機能が使用する各種ログの参照、印刷、ファイルへの出力
および初期化を行うソフトウェアです。
ESMPRO/ServerManager Ver.4.0以前のESRASユーティリティを使用する場合、各種ロ
グを参照できない装置があります。必ずESMPRO/ServerManager Ver.4.1以降のESRAS
ユーティリティを使用してください。E S M P R O / S e r v e r M a n a g e r V e r . 4 . 1 は、
EXPRESSBUILDER(SE)CD-ROMに登録されています。Ver.4.1に含まれるESRASユー
ティリティを使用してください。
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ページャ通報のモデムのセットアップ
ページャ通報のモデムのセットアップは、以下の手順で行ってください。
ⓦ モデム接続の確認<OS標準のハイパーターミナルを使用している場合>
① [コントロールパネル]の[モデム]アイコンをダブルクリックし、モデムをインストールする。
② アクセサリグループの[ハイパーターミナル]を立ち上げ、モデムと接続するか確認する。
③ キーボードから「AT」と入力し、<Enter>キーを押す。
④ [OK]が表示されるのを確認する。
[OK]
が表示されず、
[0]
が表示された場合はリザルトコードの表示形式を英語表示に変更して
ください。
ⓦ 設定ツール(アラートマネージャ)からページャ通報の設定
① [コントロールパネル]の[ESMPRO/ServerAgent]アイコンをダブルクリックする。
② [全般設定]プロパティから[通報設定]をクリックする。
③ アラートマネージャの[設定]メニューから[通報基本設定]を選択する。
クする。
⑤ 使用するシリアルポートを選択する。
⑥ [OK]をクリックした後、[通報基本設定]ダイアログボックスを閉じる。
⑦ [設定]メニューから[通報先設定]を選択する。
⑧ IDリストからページャ通報を選択して[修正]をクリックする。
⑨ [宛先設定]をクリックして電話番号を登録する。
メッセージを送る場合はメッセージも登録します。[OK]をクリックしてください。
⑩ [スケジュール]をクリックして、通報リトライ、通報時間帯を設定する。
初期値は、5分間隔で72時間後までのリトライ、24時間通報可能になっています。設定を終え
たら[OK]をクリックします。
⑪ 通報先が2カ所以上ある場合は、通報先IDを追加する。
追加した場合、ツリーの監視イベントに通報先指定を追加してください。設定を終えたら、
[通
報先リストの設定]
ダイアログボックスを閉じます。
⑫ [設定]メニューから[通報基本設定]を選択する。
⑬ [通報手段の設定]プロパティの通報手段リストにある[ページャ通報]の通報有効/無効ビット
マップを有効(緑色)にする。
以上で、ページャ通報ができるようになります。
アラート通報機能の設定は、オンラインヘルプ
(ServerAgentヘルプ)
を参照してください。
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iStorage NS
④ [通報手段の設定]プロパティの通報手段リストから[ページャ通報]を選択して[設定]をクリッ
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
二重化システム管理を行う場合について
二重化システム管理を行う場合は、運用/待機両系別々にローカルディスクにインストール
します。ESMPRO/ServerAgentのインストールは2台のサーバにインストールすること以
外は通常のインストールと同じです。
シリアルポートについて
シリアルポートがサポートされている機種の場合、以下の点に注意願います。
ESMPRO/ServerAgentは、シリアルポートを使用する機能が複数あります。
これらの機能を使う場合、ポートが不足する可能性があります。
それぞれの機能で使用できるシリアルポートは以下のとおりです。
UPS
APCU
: COM1∼10
: COM1∼2
ALIVE通報
ALIVE保守*
: COM1∼9
: COM1∼9
ページャ通報
: COM1∼9
*
ALIVE保守はリモートアクセスサービス(Remote Access
Service)を利用します。
マネージャ通報
(TCP/IP Out-of-Band)
でリモートアクセスサービスを利用する場合に使用
できるシリアルポートは以下のとおりです。
マネージャ通報(TCP/IP Out-of-Band) : COM1∼10
このうち、シリアルポートを共有できるのは、以下の組み合わせだけです。
ⓦ ALIVE通報 + ALIVE保守 + ページャ通報
ALIVE通報時、ALIVE保守用のリモートアクセスサービスが停止させられます。
ALIVE通報を終了後、リモートアクセスサービスを開始します。
ALIVE保守が長時間シリアルポートを使っているとページャ通報ができないことがあり
ます(ページャ通報時はRASサービスは停止させられません)。
ⓦ ALIVE通報 + ページャ通報
どちらか一方の機能で回線を使用しているときはもう一方の機能は使えません。
ⓦ ALIVE通報 + ALIVE保守
ALIVE通報時、ALIVE保守用のリモートアクセスサービスが停止させられます。
ⓦ ALIVE保守 + ユーザ利用リモートアクセスサービス
どちらか一方の機能で回線を使用しているときはもう一方の機能は使えません。
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ⓦ
リモートアクセスサービスを使用するマネージャ通報(TCP/IP Out-of-Band)は、他
シリアルポートと共有すると障害情報が通知できない場合があります。共用は避けてく
ださい。また、ユーザー業務やALIVE保守とALIVE通報でポートを共用した場合でも
リモートアクセスサービスが停止し障害情報が通知できない場合があります。
ⓦ
ユーザーがリモートアクセスサービスを使用する場合は、ALIVE通報/保守用のリモー
トアクセスサービスのシリアルポートとの共有は避けてください。共有した場合、ユー
ザーがリモートアクセスサービス利用中でも、ALIVE通報時に強制的に切断し通報を行
います。
重要
次にシリアルポートとデバイス
(または機能)
の組み合わせと必要となるモデムの数について
示します。マネージャのリモート監視については記載していません。
COM3以上を使う場合は多回線ボードが必要です。
重要
COM1
COM2
COM3
COM4
モデム数
UPS
UPS
UPS
UPS
UPS
ALIVE, PG
RAS(M, U)
ALIVE
RAS(M, U)
PG
RAS(U)
ALIVE, PG, RAS(M)
ALIVE, RAS(M)
2
2
2
1
1
APCU
APCU
UPS
UPS
UPS
UPS
UPS
ALIVE, PG
ALIVE
PG
PG
RAS(U)
RAS(M, U)
RAS(M, U)
RAS(U)
1
1
2
2
2
APCU
APCU
APCU
UPS
UPS
ALIVE, PG
RAS(M, U)
ALIVE
RAS(M, U)
PG
RAS(U)
ALIVE, PG, RAS(M)
ALIVE, RAS(M)
2
2
2
1
1
UPS
UPS
APCU
APCU
APCU
PG
RAS(U)
ALIVE, PG, RAS(M)
ALIVE, RAS(M)
PG
1
1
1
1
1
APCU
APCU
ALIVE, PG
ALIVE
PG
RAS(U)
UPS
RAS(M, U)
RAS(M, U)
RAS(U)
1
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
2
2
2
APCU
UPS
ALIVE, PG, RAS(M)
PG
RAS(U)
1
1
1
ALIVE, RAS(M)
1
PG: ページャ通報
ALIVE: ALIVE通報
iStorage NS
APCU
APCU
APCU
APCU
APCU
RAS(M): ALIVE保守(保守管理利用リモートアクセスサービス)
RAS(U): ユーザ利用リモートアクセスサービス
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監視イベントの通報について
ⓦ アラート通報機能はシステムのイベントログに登録されたイベント情報を元に通報を
行っています。そのためイベントビューアのイベントログの設定にてイベントログの処
理を[必要に応じてイベントを上書きする]
に設定してください。それ以外の設定では通
報がされません。
ⓦ アラート通報機能の設定ツール(アラートマネージャ)
の監視イベントツリーに登録され
たイベントは、Alert Manager Main Serviceが起動していないとマネージャなどへ通報
されません。また上記サービスが起動している場合でも、各通報手段の通報有効/無効
フラグが無効になっていると通報されません。通報有効/無効フラグは、アラートマ
ネージャの[設定]メニューから[通報基本設定]
を選択し、
[通報手段の設定]プロパティ
で設定します。同様に、システム起動時にEventlogサービスが起動以前に発生したイベ
ントについては通報できません。
ⓦ アラート通報機能の設定ツール(アラートマネージャ)の[通報基本設定]-[その他の設
定]において、シャットダウン開始までの時間を設定できます。初期値は20秒になって
います。この値を初期値より短くした場合にシャットダウン時の通報が行われない場合
があります。
ⓦ 監視対象イベントの通報時に通報障害が発生した場合、エラーメッセージがイベントロ
グに登録されます。この通報時に発生するエラーメッセージを監視対象イベントとして
新規登録してしまうと、通報時のエラーを再度通報してしまうことになり、障害復旧時
に大量の通報が行われてシステムの負荷が高くなり、性能が低下することになります。
特に下記アラート通報機能のサービスが出力するイベントは監視対象としないでくださ
い。
Alert Manager ALIVE(S) Service
Alert Manager Main Service
Alert Manager Socket(S) Service
ESMPRO/ServerAgent使用中のディスクに関する作業について
ESMPRO/ServerAgentを使用中にディスク(ハードディスクドライブやMOなど)に対する
以下のような作業はできません。
ⓦ ディスクアドミニストレータなどでのパーティションのフォーマットや削除
ⓦ MO、Zip、PDなどのリムーバブルディスクのソフトウェアからのメディアの取り出し要求
これらの作業は次の手順で行ってください。
① WebUIを使用して本装置に接続する。
② [メンテナンス]をクリックする。
③ [リモートデスクトップ]をクリックする。
④ Administrator権限を持つユーザーでログオンする。
⑤ [スタート]から[設定]−[コントロールパネル]をクリックする。
⑥ [コントロールパネル]の[サービス]を開く。
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⑦ 「ESMCommonService」という名前のサービスを選択後、[停止]をクリックする。
⑧ 「ESMCommonService」の停止を確認後、[コントロールパネル]の[サービス]を閉じる。
⑨ ディスク関連の作業を行う。
⑩ 再び[コントロールパネル]の[サービス]を開き、「ESMCommonService」を選択後、[開始]をク
リックする。
⑪ 「ESMCommonService」の開始を確認後、[コントロールパネル]の[サービス]および[コントロー
ルパネル]を閉じる。
温度/電圧/ファン監視のしきい値について
温度/電圧/ファンのしきい値の表示/変更はできません。
ただし、機種によってはESMPRO/ServerManagerのデータビューアでしきい値の表示のみ
できるものがあります。
ESMPRO/ServerAgentはそれぞれの機種で設定された最適なしきい値により監視を行って
います。
アラートビューアで表示されるアラートの詳細情報は、アラートによって一部の情報が「不
明」と表示されるものがあります。
ソフトウェアALIVE・ページャオンラインの表示情報について
システム環境情報画面のRAS情報の表示画面でソフトウェアALIVE、ページャオンラインの
表示は、ソフトウェアALIVE、ページャオンラインの有効・無効にかかわらず常に
「不明」
と
表示されます。
CPU負荷監視のイベントログについて
システムの一時的なリソース不足や高負荷率などが原因で、OSからパフォーマンス情報が
取得できないことを検出した場合にESMPRO/ServerAgentでは以下のイベントログを登録
しますが、システムの運用に特に問題はありません
(説明中のYとx: 英数字・YYYYは取得で
きない場合もあります)。
ソース
種類
:ESMCpuPerf
:情報
イベントID
説明
:9005
:システムのパフォーマンス情報が取得できない状態です( Y Y Y Y
Code=xxxx)
なお、情報が取得できない場合には、負荷率は0%として扱うため、連続して情報が取得で
きない事象が発生した場合、CPU負荷率は実際値よりも低く表示される場合があります。
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iStorage NS
アラートについて
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
ハードディスクドライブの接続について
ESMPRO/ServerAgentがインストールされているシステムで使用したハードディスクドラ
イブを他のシステムへ接続すると、ハードディスクドライブ予防保守機能が正しく動作しな
い可能性があります。このようなハードディスクドライブの接続は行わないようにしてくだ
さい。
ストレージ、ファイルシステム監視機能の設定変更とリセットについて
監視間隔変更、ハードディスクドライブの交換後のリセット、ハードディスクドライブ予防
保守の有効/無効、ファイルシステム空き容量監視のしきい値変更、などの設定変更は、変
更してもすぐには反映されません。設定変更を実施した後、監視サービスの次の監視間隔で
変更した設定が有効になります。
ディスクアレイコントローラが存在しないシステムについて
ディスクアレイ監視機能の監視サービス(ESM Mylex Service、ESM AMI Service)は、そ
れぞれのディスクアレイコントローラが存在しないシステムの場合もインストールされ、
サービスの
[スタートアップの種類]
は、
[自動]
となります。ディスクアレイ監視機能の監視
サービスは、システム起動時に起動してそのまま動作し続けます。ただし、監視対象のディ
スクアレイコントローラが存在しないため監視は行いません。
CLUSTERPRO使用システムにおけるファイルシステム監視について
弊社のCLUSTERPROによるクラスタ環境でESMPRO/ServerAgentを使用する場合、次の
ような制限事項があります。
運用系サーバで設定した空き容量監視機能のしきい値、監視の有効/無効は、フェールオー
バーが発生した場合、待機系サーバへ引き継がれません。必ず、待機系サーバでしきい値、
監視の有効/無効を設定しなおしてください。
テープ監視機能について
ESMPRO/ServerAgentでは、テープ装置の障害監視は行いません。監視を行う場合は、
バックアップソフトウェアや、テープ監視アプリケーションをご利用ください。
ESMPRO/ServerAgentのイベント監視機能を使用することにより、バックアップソフト
ウェアまたはアプリケーションが登録するイベントログを監視することが可能です。
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メモリ関連の情報について
搭載メモリやページングファイルのサイズにより以下のようなメモリ関連の項目で誤った表
示や通報をすることがあります。
ⓦ 搭載されているメモリが2GBの場合
− データビューアのメモリ容量、利用可能量、使用量、使用率
− ローカルポーリングで設定した「物理メモリ使用量」
ⓦ ページングファイルの初期サイズが4GB以上の場合
− データビューアのページファイルの総容量、利用可能量、使用量、使用率
− ローカルポーリングで設定した「ページファイル使用量」
SNMPサービス(snmp.exe)のCPU負荷率について
ESMPRO/ServerManagerでサーバを監視中に、ESMPRO/ServerAgent側のSNMPサー
ビスのCPU負荷率がESMPRO/ServerManagerのサーバ状態監視間隔
(デフォルトは1分)
ご
とに高くなる場合があります。
やりとりをします。ESMPRO/ServerManagerのサーバ状態監視を有効
(デフォルトは有効)
にしている場合には、定期的にESMPRO/ServerAgentに対して現在のサーバの状態の取得
要求が発行され、それに対してESMPRO/ServerAgent側はサーバの状態確認を行うために
一時的にSNMPサービスのCPU負荷率が高くなります。
動画再生などを行うアプリケーションにおいて「途切れ」などの現象が発生する場合は、
ESMPRO/ServerManagerのサーバ状態監視をOFFにするか監視間隔を広げるなどして運
用してください。
筐体カバー監視について
筐体カバー監視をサポートしている機種でも、初期設定では筐体カバーの開閉に伴うアラー
ト通報は行われません。アラート通報機能の設定ツール
(アラートマネージャ)
で設定を変更
することにより、筐体カバーの開閉のアラート通報を行うことができます。
ただし上記設定に関係なく、ESMPRO/ServerManagerの統合ビューアのサーバ状態色や
データビューアには筐体カバーの状態が反映されます。
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iStorage NS
ESMPRO/ServerAgentとESMPRO/ServerManagerはSNMPサービスを介して、情報の
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
温度/電圧/ファンセンサの表示について
機種によっては、状態や現在値、回転数、しきい値などの情報を持たない温度/電圧/ファン
センサが存在します。そのため、ESMPRO/ServerManagerで該当センサを参照した場合
に、以下のように表示されることがありますので注意してください。
ⓦ データビューアで、状態が「不明」となる(灰色表示される)。
ⓦ データビューアで、現在値や回転数が「不明」
と表示される。
ⓦ Webコンポーネントのデータビューアで、状態が灰色表示される。
ⓦ Webコンポーネントのデータビューアで、現在値や回転数に何も表示されない。
上記のように表示されていても、監視は行っていますので問題ありません。
システム起動時に表示されるesmcmn.exeのポップアップメッセージについて
M O やD V D - R A M などのリムーバブルドライブを搭載したシステムにE S M P R O /
ServerAgentがインストールされており、メディアの内容を参照後、エクスプローラなどの
機能を利用してソフトウェアイジェクト
(エクスプローラのDVDドライブで右クリックし、
表示されるリストで「取り出し」
を選択する)
でメディアを取り出し、エクスプローラなどを
終了せずにシステムを再起動すると、以下の内容のポップアップメッセージが表示される場
合があります。
ポップアップの表示内容(表示されるドライブ名は、システムによって異なります)
DVD-RAMの場合
MOの場合
上記ポップアップメッセージが表示された場合、ダイアログボックス中の[中止]または[無
視]をクリックしてダイアログボックスを閉じてください。
ダイアログボックスを閉じない場合、Workstationサービスおよび関連したサービスが起動
できず、システムの運用が不安定になる場合があります。
また、システムを再起動する場合は、エクスプローラなどメディアを参照しているプログラ
ムを終了させた後に再起動してください。
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ネットワークドライブのデータビューア表示について
W i n d o w s X P 以降の環境において、ネットワーク接続したドライブは、E S M P R O /
ServerManagerでのデータビューアのファイルシステムツリー配下に表示されません。
シャットダウン監視について
シャットダウン監視を行う場合、すべてのシャットダウン処理が監視対象となります。
OSの再起動や電源OFFを伴わないようなシャットダウンを使用するアプリケーションがあ
る場合は、タイムアウト時間を長めにとるか、または監視をOFFにしてください。
CPU情報について
データビューアのシステムツリーのCPU情報の外部クロックは「不明」と表示されます。
システム動作中にUSB接続のフロッピーディスクドライブの追加、削除を 行った場合、デー
タビューアの[I/Oデバイス]配下のドライブ情報に 反映されるのは次回システム起動時にな
ります。
インターネットメール通報について
エクスプレス通報サービスがインストールされている場合、通報手段として「インターネッ
トメール通報」が表示される時があります。これはエクスプレス通報サービス用ですので
ESMPRO/ServerAgentの通報手段として使用しないでください。万が一、使用されて問題
が発生してもサポート対象外ですのであらかじめご了承ください。
なお、ESMPRO/AlertManagerが同一マシンにインストールされている場合は問題なく使
用可能です。
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iStorage NS
フロッピーディスクドライブ情報について
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
Microsoft Cluster Service(MSCS)について
Windows Server 2003のMSCSを使用した場合、以下のイベントが登録され、ESMPRO/
ServerManagerに通報される場合があります。
ソース
:
AlertManagerMainService
ID
内容
:
:
802
Systemログ監視中に過去のイベントを検知しました。
以下の原因が考えられます。
- システム時刻が変更された。
- シャットダウンが正常に行われなかった。
- イベントログファイルが壊れている。
MSCSでは、クラスタ構成にしているコンピュータのイベントがすべて見えるという機能が
ありますが、日付順にイベントがイベントログに格納されない事があります(片方をシャッ
トダウン、もしくは、起動した時など)。
ESMPRO/ServerAgentでは、イベントが日付順になっているかをチェックしているため、
日付順でないイベントを発見すると
「過去のイベントを検出した」
という事で、上記イベント
を登録します。
MSCSの機能が原因で、このイベントが登録された場合でも、イベントログ監視機能は継続
していますので、日付順に並んでいるイベントに対しては正しく機能します。
SCSI/IDE接続以外のデバイスの監視について
ストレージ監視はUSBなどのSCSI/IDE接続以外のストレージデバイスの監視は行いませ
ん。
70
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
ESMPRO/ServerManager
ESMPRO/ServerAgentがインストールされたコンピュータをネットワーク上の管理PCか
ら監視・管理するには、本体にバンドルされているESMPRO/ServerManagerをお使いくだ
さい。
管理P C へのインストール方法や設定の詳細についてはオンラインドキュメントまたは
ESMPROのオンラインヘルプをご覧ください。
ヒント
ESMPRO/ServerManagerの使用にあたっての注意事項や補足説明がオンラインドキュメン
トで説明されています。添付のCD-ROM「EXPRESSBUILDER
(SE)」CD-ROM内のオンラ
インドキュメント
「ESMPRO/ServerManagerインストレーションガイド」
を参照してくださ
い。
iStorage NS
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
71
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Promise Array Management
Promise Array Management(以降PAMと略記します)はコンピュータに接続されたPromise社製のSerial
ATAインタフェースのRAIDシステムを管理するためのユーティリティです。PAMを使うことにより、コ
ンピュータ上のRAIDシステムについて、アレイの作成、リビルドや監視などを行うことができます。
PAMはiStorage NS43Pの出荷時に標準装備のハードディスクドライブへインストール済みです。また再
インストールの際も自動的にインストールされます。
PAMのイベント通報をESMPRO/ServerManagerを使って監視を行うことができます。このイベント通報
を行う場合、またはExpress通報サービスを利用する場合はあらかじめ設定が必要になります。この後に
記載の「通報監視について」の項を参照し、設定を行ってください。
注意事項
PAMをご使用になる場合、下記の注意事項があります。
ⓦ Windowsシステムファイルが入ったアレイは絶対に削除しないでください。アレイの削
除を行う場合は必ず確認してから削除してください。
ⓦ 本RAIDシステムをご使用の場合、システム負荷の低いタイミングを見計らって接続され
るすべてのアレイやハードディスクドライブを対象に定期的にシンクロナイズを行うこ
とを強く推奨します。シンクロナイズを行うことにより、アクセス頻度の低いファイル
や未使用領域の後発不良を早期に発見することができます。故障などによるハードディ
スクドライブ交換時のリビルドで、残りのハードディスクドライブで後発不良が発見さ
れた場合、システムは復旧できないため、シンクロナイズによる早期発見は、予防保守
として非常に効果があります。定期的に実施することで、システムの安定した運用を保
つ効果があり、週に1回、少なくとも1か月に1回は実施していただくことを強く推奨し
ます。シンクロナイズの定期的な実施方法については、本章のシンクロナイズのスケ
ジューリングの説明を参照してください。
ⓦ 故障したハードディスクドライブを交換する場合は、ハードディスクドライブを取り外
してから代わりのハードディスクドライブを取り付けるまでに90秒以上の間隔をあけて
ください。
ⓦ ESMPRO/ServerManagerによる通報監視、またはExpress通報サービスを利用する場
合は、PAMのインストール前にESMPRO/ServerAgentをインストールする必要があり
ます。
ⓦ PAMのインストールでは、デフォルトで
「administrator」
のユーザーを作成しますが、パ
スワードは設定していません。セキュリティの観点から必ず、パスワードを設定してく
ださい。なお、このa d m i n i s t r a t o r は、P A M におけるユーザアカウントであり、
Windowsのユーザアカウントではありません。
ⓦ アレイのシンクロナイズやリビルドの実施中にアレイがクリティカルになった場合に、
故障したハードディスクドライブを代わりのハードディスクドライブと取り替えても自
動でリビルドが開始しない場合があります。この場合は、手動でリビルドを実施してく
ださい。
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通報監視について
PAMのイベント通報をESMPRO/ServerManagerを使って監視を行うことができます。こ
のイベント通報を行う場合、またはExpress通報サービスを利用する場合は、ESMPRO/
ServerManager が動作するマシンで次の手順を行ってください。
1. コンピュータのCD-ROMドライブに「EXPRESSBUILDER(SE)」
CD-ROMをセットする。
セットした後、画面に「マスターコントロールメニュー」が表示された場合は、マスターコント
ロールメニューを閉じてください。
2. 「EXPRESSBUILDER(SE)」CD-ROMの「¥PAM¥PAMALERT¥PAMMANJP.EXE」を起動する。
3. 「はい」をクリックする。
iStorage NS
4. 「OK」をクリックする。
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
5. システムを再起動する。
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アラート通報メッセージと処置
PAMをインストールした直後はアプリケーションのイベントログにソース名が「Promise
Message Agent」
で登録された下記のメッセージを通報対象として設定します。この設定を
変更する場合は、ESMPRO/ServerAgentの通報設定で定義し直してください。
Event
ID
メッセージ
処 置
マネージャ
ALIVE
256
Disk at channel %s marked
offline
デバイスを交換してRebuildを
行ってください。
○
○
259
S.M.A.R.T. error reported
on disk at channel %s
予防保守の観点からこのデバイス
の継続使用は危険ですのでデバイ
スを交換してください。
○
○
Array %s offline
ディスクアレイの復旧は不可能で
すので状態がFailedのハードディ
スクドライブを交換してディスク
アレイの再構築を行ってくださ
い。
○
○
514
Array %s critical
状態がFailedのハードディスクド
ライブを交換してRebuildを行っ
てください。予めホットスペア
ディスクが用意されている場合は
自動的にRebuildが行われます。
○
○
528
Rebuilding started on disk
at channel %s of Array %s
なし
○
×
529
Automatic rebuilding started
on disk at channel %s of
Array %s
なし
○
×
530
Rebuilding aborted on
Array %s at %s percent
completed.
ハードディスクドライブやケーブ
ルなどに障害がないか確認し、障
害を取り除いてください。
○
×
531
Rebuilding paused on Array
%s at %s percent
completed.
なし
○
×
532
Rebuilding resumed on
Array %s at %s percent
completed.
なし
○
×
なし
○
×
513
533
Rebuilding successfully
completed for disk at
channel %s in Array %s.
534
Rebuilding failed on Array
%s at %s percent
completed.
リビルドが失敗しました。ハード
ディスクドライブやケーブルなど
に障害がないか確認し、障害を取
り除いてください。
○
○
549
Synchronization failed on
Array %s at %s percent
completed.
ハードディスクドライブやケーブ
ルなどに障害がないか確認し、障
害を取り除いてください。
○
×
550
Synchronization
comparison error on Array
%s at LBA 0x%x.
なし
○
×
563
Expansion/Conversion
aborted on Array %s at %s
percent completed.
ハードディスクドライブやケーブ
ルなどに障害がないか確認し、障
害を取り除いてください。
○
○
566
Expansion/Conversion
failed on Array %s at %s
percent completed.
ハードディスクドライブやケーブ
ルなどに障害がないか確認し、障
害を取り除いてください。
○
○
上記のEventIDは10進数です。マネージャの列の「○」印はESMPRO/ServerManagerへの通知を示
しています。
「Alive」の列の「○」印はExpress通報サービスへの通知を示しています。メッセージの%1などは
埋め込み文字です。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
コンポーネント構成
PAMは次の3つのコンポーネントから構成されています。
ⓦ Monitoring Utility
グラフィカルな画面でローカルコンピュータのRAIDシステムについてアレイの状態を表
示、アレイの作成、リビルドの実施といったRAIDシステムの制御を行うことができま
す。
ⓦ Message Server
Monitoring Utilityと通信するために動作します。
ⓦ Message Agent
RAIDシステムが接続されたコンピュータ上で動作し、直接アレイの監視や操作を行いま
す。
Promise Array ManagementはiStorage NS43Pの出荷時に標準装備のハードディスクドラ
イブへインストール済みです。また再インストールの際も自動的にインストールされます。
重要
本装置をディスクアレイで運用するために必要なソフトウェアです。アンインストールしな
いでください。
ESMPRO/ServerAgentを使ってアレイコントローラの監視ができるようにするには、
ESMPRO/ServerManager をインストールした装置で、EXPRESSBUILDER(SE)CD-ROM
に格納されているEXEファイルを実行する必要があります。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
iStorage NS
セットアップと環境設定
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
PAMの起動と終了
Promise Array ManagementはiStorage NSの管理ツール「WebUI」から起動します。
1. 管理PCでブラウザを起動し、iStorage NSのWebUIを起動する。
WebUIの起動方法については、「本装置への接続」を参照してください。
2. [ディスク]→[ディスクアレイの管理]をクリックする。
3. 注意事項が表示された場合は、 [はい]をクリックする。
4. 管理者権限を持つユーザー名とパスワードでログオンする。
Promise Array Managementが自動起動します。
重要
クライアントのネットワーク環境によっては、Promise Array Managementが自動起動し
ない場合があります。その場合は、ログオン後にデスクトップに表示されている管理者メニュー
の[ディスクアレイの管理]からプログラムを起動してください。
5. Tree Viewの[Local Agent]を右クリックし、[Login]を選択します。
6. Loginダイアログボックスが表示されますので、ユーザー名とパスワードを入力してOKボタンを
クリックします。
Promise Array Managementを終了する場合は、 [Main]メニューから[Exit]を選択します。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
Promise Array Managementの機能
Monitoring Utilityの画面は、主に3つのView画面と、各種メニューで構成されます。
Tree View はRAIDシステムの構成をWindowsのExplorerのように階層的に表示するこ
とができます。各階層のそれぞれの項目はより下の階層を表示することで拡張して表示
することができます。
Object View
Object Viewには、Tree Viewで選択し
たデバイス配下のデバイスが表示され
ます。Object Viewに表示される内容は
Tree Viewで選択した項目によって異
なります。以下の例は、Tree Viewの
Controllerアイコンを選択した場合で
す。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
iStorage NS
Tree View
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
Information View
Information ViewはTree Viewや
Object Viewで選択したデバイスの情
報を表示します。表示される内容には
テキストボックスやリストボックス、
フィールドやボタンが含まれることが
あり、それは、選択した項目によって
異なります。
この画面では情報の表示に加え、各種
設定を行うことができます。以下の例
は、Tree ViewのControllerアイコンを
選択した場合です。
各アイコンの説明とPopupメニュー
Tree Viewの各アイコンを右クリックする
ことでPopupメニューが表示されます。
Popupメニューでグレイアウトされている
機能は使用できません。それぞれの機能の
詳細についてはこの後の項目を参照してく
ださい。
なお、Local Agent配下のデバイスは、
Local Agentにログインしないと開くこと
ができません。
MyConsoleアイコン
MyConsoleアイコンのPopupメニューでは、MyConsoleの表示名を変更する
(Rename)ことができます。
Local Agentアイコン
Local AgentアイコンのPopupメニューでは、Local Agentにログイン/ログアウト
する(Login/Logout )ことができます。
Deviceアイコン
Deviceアイコンは装着しているRAIDカードを表しています(このアイコン固有のメ
ニューはありません)。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
Controllerアイコン
ControllerアイコンのPopupメニューでは、次の機能を実行できます。
−
New Array - 新たにアレイを作成する
−
Read Events - コントローラのイベントを表示する
−
Clear Events - コントローラのイベントをクリアする
−
Read Bad Sector Table - Bad Sectorイベントを表示する
−
Beeper - アレイがCritical状態の時、あるいはRebuild時にブザー音を鳴らすか
どうかを設定する
Channelアイコン
ChannelアイコンはRAIDカードの個々のチャネルを表しています
(このアイコン固有
のメニューはありません)。
Diskアイコン
各チャネルに繋がっているハードディスクドライブが表示されます。Diskアイコンの
Popupメニューでは、 Offline状態のハードディスクドライブをFunctional状態に強
重要
「Change to Free Disk」は保守用です。誤った使い方をするとシステムの運用に影響を
及ぼす場合があるので、保守員以外は操作しないでください。
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
Arrayアイコン
ArrayアイコンのPopupメニューでは、次の機能を実行できます。
−
Delete - アレイを削除する
−
Pause - リビルドやシンクロナイズ処理を中断する
−
Continue - リビルドやシンクロナイズ処理を再開する
Usersアイコン
UsersアイコンのPopupメニューでは、新たなユーザアカウントを作成できます。
Userアイコン
UserアイコンのPopupメニューでは、ユーザアカウント名の変更を行うことができ
ます。
すべてのアイコンに共通のPopupメニュー
ⓦ Refresh - 表示を最新の状態に更新する
ⓦ Rename - 選択したアイコンの表示名を変更する
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
iStorage NS
制的に変更する(Change to Free Disk)ことができます。
Pulldownメニュー
Pulldownメニューでは、画面表示の変更
などを行うことができます。また、メ
ニューの左端は、 Tree View内の各アイコ
ンを選択することで内容が変化し、前述の
Popupメニューと同内容のメニューとなり
ます。
Main
Tree Viewの項目を何も選択していないときは、左端の項目名はMainになります。
このメニューでExitを選択すると、Monitoring Utilityが終了します。
View
View メニューでは次の3つの項目の表示・非表示を設定できます。
ⓦ ツールバー
ⓦ ステータスバー
ⓦ Tree View
Connection
Connectionメニューは使用できません。
Preference
Preferenceメニューでは次の設定を行うことができます。
ⓦ PCブート時のMonitoring Utilityの自動起動の選択
重要
自動起動の設定を行うと、運用中に発生するイベントをPopupで表示する場合があります。
Popup表示があった場合は、クリックして表示を閉じる必要がありますので注意してください。
Help
Helpメニュー内の「About Promise Array Management」を選択すると、アプリケーション
のバージョンや名前についての情報が表示されます。
ユーザアカウントの作成、変更
新たなユーザアカウントを作成するには、以下の手順で行ってください。
1. Userアイコンを右クリックし、Popupメ
ニューで[New]に続いて[User]を選択す
る。
[New User]アイコンが表示されます。
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2. New Userアイコンをクリックする。
User Information Viewを表示します。User Information Viewではアクセス権限と新ユーザー識
別情報の設定を行います。各アクセス権限の詳細は以下になります。
権 限
定 義
Creation Rights
アレイの作成、削除が可能
Maintenance Rights
アレイのリビルド、シンクロナイズ、各種設定を行うことが可能
User Account Rights
ユーザー権限の修正と、他のユーザーの作成と削除が可能
iStorage NS
3. U s e r n a m e やP a s s w o r d を入力し、
Confirm Password欄に、Password欄と
同じ文字列をもう一度入力する。次にア
クセス権限設定のための関連ボックスを
チェックしし、設定が完了したら、
「Commit」ボタンをクリックする。
Tree Viewに新しいユーザー名が現れま
す。
既存のUserアイコンを選択し、User Information ViewのUser Name、Password、
Confirm Passwordを変更することで、ユーザアカウント名とパスワードを変更することが
できます。
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シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
ユーザアカウントの削除
ユーザアカウントの削除について説明します。
1. Tree Viewで、削除するユーザーのアイコ
ンを右クリックし、P o p u p メニューの
Deleteを選択する。
2. 確認ダイアログボックスが表示されます
ので「OK」をクリックする。
以上でユーザアカウントが削除されま
す。
重要
administratorなどの全アクセス権つきのユーザアカウントを常に1つは保持してくださ
い。
各種設定と情報参照
Tree Viewの各アイコンをクリックすると、Information Viewに情報が表示されます。
ここでは、次の様な情報の参照や機能設定が可能です。
Popupメッセージの表示設定
Tree ViewのDeviceアイコンを選択する
と、Information Viewに「Event Alert
Setting」画面が表示されます。
ここで、イベントリスト内の各行のPopup
項目を左クリックすることで、それぞれの
「Event Description」に書かれた動作が起
きた場合に、Popupメッセージを表示させ
るかどうかをYes、Noで切り替えることが
できます。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
ハードディスクドライブ
Tree ViewのDiskアイコンを選択すると、
ハードディスクドライブ名、ステータス、
ディスクサイズ等の情報が右図のように表
示されます。
Disk Statusには、通常「Functional」でハードディスクドライブの状態が表示されます。
Configurationには、ハードディスクドライブがアレイを構成している場合には「Disk is
assigned to array "アレイ名"」
と表示され、アレイを構成していないハードディスクドライ
ブの場合は「Free Disk」と表示されます。
Disk Statusに表示されるハードディスクドライブの状態一覧は以下になります。
ハードディスクドライブは正常に動作しています。
Need Rebuilding
リビルドが中断された場合に表示されます。このとき、アレイのリビ
ルドを早急に行いアレイの冗長性を回復する必要があります。ただ
し、リビルドの自動開始が有効で、Hot Spareディスクがある場合
は、この状態は表示されず、すぐにリビルドが開始されます。なお、
アレイに使用されていないハードディスクドライブは、全てHot
Spareディスクとして扱われます。
リビルドの自動開始については、コントローラオプション画面につい
ての説明の、Rebuild Settingの項を参照してください。
Offline
アレイを構成するハードディスクドライブが故障し、アレイの復旧が
不可能な状態(RAIDレベルが0のアレイでのハードディスクドライブ
故障、RAIDレベルが5のアレイでハードディスクドライブが2台以
上故障した場合など)になった場合に表示されます。該当のアレイを
削除し、故障したハードディスクドライブを交換して再度アレイを作
成してください。
Unknown
ハードディスクドライブが正常に認識されていません。ケーブルの接
続に問題がないか確認してください。
問題がない場合はハードディスクドライブやケーブルに故障がないか
確認してください。
Disk Rebuilding
アレイのリビルドを行っている状態です。
Disk Converting
アレイのエクスパンションを行っている状態です。
Disk Synchronizing
アレイのシンクロナイズを行っている状態です。
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iStorage NS
Functional
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
アレイ
Tree ViewのArrayアイコンを選択する
と、RAIDレベル、アレイのステータス、
アレイサイズ等の情報が表示されます。
Statusに表示されるアレイの状態一覧は以下になります。
Functional
アレイは正常に動作しています。
Critical
冗長性のあるアレイで、同アレイを構成するハードディスクドライブ
が1台故障した場合に表示されます。冗長性がなくなっていますの
で、早急にリビルドを行う必要があります。
Offline
アレイの復旧が不可能な状態(RAIDレベルが0のアレイでのハード
ディスクドライブ故障、RAIDレベルが5のアレイでハードディスク
ドライブが2台故障した場合など)になった場合に表示されます。該当
のアレイを削除し、故障したハードディスクドライブを交換して再度
アレイを作成してください。
Rebuilding
アレイのリビルドを行っている状態です。
Synchronizing
アレイのシンクロナイズを行っている状態です。
Rebuild Pause
アレイのリビルドが中断された状態です。
Synchronize Pause
アレイのシンクロナイズが中断された状態です。
Converting
アレイのエクスパンションを行っている状態です。
Convert Pause
アレイのエクスパンションが中断された状態です。
コントローラオプション
Tree ViewのControllerアイコンを選択す
ると、Information Viewにコントローラオ
プションの画面が表示されます。この画面
では、PAMやアレイドライバの情報の表
示の他に、コントローラキャッシュの設
定、パフォーマンス等の各種設定ができま
す。
これらの設定を変更した場合、設定を有効
にするために画面最下部の「Apply」ボタン
をクリックしてください。
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Controller Cache
コントローラのキャッシュ設定では、プルダウンメニューより、Write Through、Write
Back、Auto Switchのいずれかを選択します。
Write Through
増設バッテリを接続していない場合はこの設定を選択してください。
この設定を選択した場合は書き込み時にキャッシュを使用しません。
Write Back
この設定を選択した場合は書き込み時に常にキャッシュを使用しま
す。この設定することで書き込み性能の向上が期待できますが、バッ
テリ残量が少ない場合の電源断時のデータの保全性が低いので、使用
することはお勧めできません。この設定を選択する場合は、増設バッ
テリの接続が必須になります。
Auto Switch
増設バッテリの残量が十分にある場合はWrite Backモードで動作
し、書き込み性能の向上が期待できます。残量が少ない場合はWrite
Throughモードで動作し、電源断時のデータの保全性を期待できま
す。この設定を選択する場合は、増設バッテリの接続が必須になりま
す。
Rebuild Setting
Enable Hot Spare Disk
冗長性のあるアレイでハードディスクドライブが故障しリビルドで復
旧可能な場合に、 アレイを構成していないハードディスクドライブ
があれば該当のアレイにHot Spareディスクとして割り当てます。
Enable Auto Rebuild
Hot Spareディスクが割り当てられたアレイがある場合に、自動的に
リビルドを開始します。
Enable Hot Swap Disk
サーバの運用時に新しいハードディスクドライブを装着した
場合、PAMに即座に認識させることができます。
チェックされていない場合はシステムを再起動するまで認識されませ
ん。
上記のチェックのいずれかがはずれている場合、リビルドが自動的に開始されない場合があ
ります。インストール時は全てチェックされていますので、特に必要が無い限り設定を変更
しないで下さい。
下のスライドバーでは、リビルド動作をどの程度優先させるかを設定できます。Highに設定
すると、リビルドにシステムリソースをもっとも多く割り当てます。この場合、リビルドに
かかる時間は短縮されます。しかしその反面、リビルド中のその他Read / Write要求の処
理は遅くなります。Low設定の場合はその逆になります。
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iStorage NS
この項目ではリビルドの設定を行います。チェック項目についての説明は以下になります。
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
Maintenance Error Handling Policy - On Disk Error
アレイのシンクロナイズあるいはリビルド中にメディアエラーを発見した場合に、どう対処
するかを設定します。
ヒント
シンクロナイズ、リビルド中にメディアエラーを検出しても運用を継続できるように、下記
の設定にしておくことをお勧めします。
Fix if Possible
Handling
チェックする
Skip
シンクロナイズ中の場合
ⓦ 「Fix if possible」がチェックされている場合(推奨)
メディアエラーの修復を試みます。このとき修復ができなかった場合
ー 「Handling」が「Skip」の場合(推奨)
エラー箇所をスキップします。
ー 「Handling」が「Abort」の場合
シンクロナイズを中断します。修復処理を
行ってもエラーが修復されなかったため、
ディスクはオフライン状態になります。
ⓦ 「Fix if possible」がチェックされていない場合
メディアエラーの修復を試みません。
ー 「Handling」が「Skip」の場合
エラー箇所をスキップします。
ー 「Handling」が「Abort」の場合
シンクロナイズを中断します。修復処理を
試みていないため、ディスクはオフライン
状態にはなりません。
リビルド中の場合
縮退状態であるため、「Fix if possible」のチェックの有無に関わらずメディアエラーを
修復しません。
リビルド中にメディアエラーを検出した場合
ー 「Handling」が「Skip」の場合
エラー箇所をスキップします。
ー 「Handling」が「Abort」の場合
リビルドを中断します。修復処理を試みて
いないため、ディスクはオフライン状態に
はなりません。
ヒント
シンクロナイズあるいはリビルドの終了時に、途中エラーが発生していなかったかどうかを
調べるため、必ずイベントログを確認してください。メディアエラーが発生していた場合
は、シンクロナイズあるいはリビルドが問題なく終了したというメッセージの前に、エラー
の発生を示すメッセージが表示されています。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
Inconsistency Error Handling Policy - Synchronization
アレイのシンクロナイズ中に非整合エラーを発見した場合に、どう対処するかを設定しま
す。
「Handling」がSkipの場合
エラーをスキップしてシンクロナイズを続行します。
「Handling」がAbortの場合
エラーを発見した時点でシンクロナイズを中止します。
「Handling」がFixの場合
RAIDを構成する他方のハードディスクドライブから、データを修復
します。
iStorage NS
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
87
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
Promise Array Managementの操作
Promise Array Managementの操作について説明します。
アレイの作成
Promise Array Managementを使用してのConfigurationはOSがインストールされていない
RAID構築のみ可能です。OSがインストールされているRAID構築はできません。
アレイは、Tree ViewのコントローラアイコンのPopupメニューから作成します。
作成手順は以下になります。
1. Tree Viewで、コントローラアイコンを右
クリックし、Popupメニューから[New
Array]を選択し、Arrayを選択する。
Tree Viewに「CreateArray」アイコンが追
加されます。
88
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
2. このCreateArrayアイコンをクリックす
る。
画面右にアレイ作成画面が表示されま
す。
3. 「Select Free Disk」ボックスから、使用するDiskドライブのアイコンをクリックする。
複数選択する場合はShiftまたはCtrlを押しながら行います。
4. RAID Modeメニューから、作成するRAIDレベルを選択する。
選択したドライブ数によって作成可能なアレイのみが表示されます。
デフォルトのブロックサイズは64KBです。
6. その他2つのオプションの説明は以下になります。
Perform Quick Initialization
アレイの初期化を行います。
Enable Gigabyte Boundary
すべてのRAIDレベルで有効のオプションで、アレイのサイズ計算をGB単位までとし、GB未満の
サイズは切り捨ててアレイを作成します。
特に必要が無い場合は、このオプションはチェックしないでください。
重要
アレイの作成時はPerform Quick Initializationのオプションに必ずチェックを入れ、アレイ
の初期化を行ってください。
7. 選択後、Createをクリックする。
アレイの作成が完了します。作成したアレイはTree Viewにアイコンが追加されます。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
iStorage NS
5. 「Array Name」欄にアレイ名を入力し、「Block Size」欄にアレイのブロックサイズを入力する。
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
アレイのシンクロナイズ
定期的にシンクロナイズを実施することで、検出した不整合を修復し、ハードディスクドラ
イブ障害時のリビルド失敗を未然に防ぐことができます。これはRAID1、0+1、5のRAIDレ
ベルのアレイで実施可能です。RAIDシステムの安定した運用を保つために、スケジューリ
ング機能による定期的な実施を強くおすすめします。
アレイにシンクロナイズを実施する場合は、以下の操作を行ってください。
1. Tree Viewでシンクロナイズを行うアレイのアイコンを選択する。
2. Information ViewでSynchronizationの
「Start」をクリックする。
右図のPopupメッセージが表示され、OK
をクリックするとシンクロナイズが始まり
ます。
シンクロナイズ中、アレイに対してのRead/Writeは可能ですが、シンクロナイズの動作が
遅くなることに注意してください
(Popupの設定を行っている場合は、シンクロナイズが完
了すると、確認のPopupメッセージが表示されます)。
シンクロナイズ中の進捗は、アレイの
Information ViewとTree Viewのアレイア
イコンに表示されます。
ヒント
シンクロナイズの終了時に、途中エラーが発生していなかったかどうかを調べるため、必ず
イベントログを確認してください。メディアエラーが発生していた場合は、シンクロナイズ
が問題なく終了したというメッセージの前に、エラーの発生を示すメッセージが表示されて
います。
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シンクロナイズのスケジューリング
スケジューリングを組んで定期的にシンクロナイズを行う場合は以下の操作を行ってくださ
い。
1. Tree ViewでLocal Agent アイコンを選択する。
2. I n f o r m a t i o n V i e w で 、 A r r a y
Synchronization Scheduleまでスクロー
ルダウンし、スケジューリングの
「Enabled」ボックスをチェックする
3. Timeインターバルのラジオボタンをクリックし、実施間隔を決定する
4. シンクロナイズを開始する時間を設定する
By Day
毎日、決まった時刻に実施する。
By Week
毎週、決まった曜日に実施する。
By Month
毎月、決まった日に実施する。
iStorage NS
各設定の詳細は以下になります。
5. 完了したら、Changeボタンをクリックする
以上の手順でスケジュールが設定されます。
設定した開始時間になるとシンクロナイズが始まり、手順3で入力した時間間隔で繰り返さ
れます。
スケジューリング設定を止める場合は、Enabledボックスのチェックをはずしてください。
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
アレイのリビルド
リビルドはRAIDレベルが1と0+1、または
5についてハードディスクドライブが1台
故障した場合に、冗長性を回復させる処理
です。リビルド中はデータのRead/Write
はできますが、リビルド動作が完了するま
では冗長性がありません。
ハードディスクドライブが故障したとき、
アレイはクリティカル状態になり、Popup
メッセージで通知されます。
リビルドの自動開始
コントローラオプションで、Hot Spare
Disk/Auto Rebuild/Hot Swap Diskの機
能がすべて有効になっている場合(デフォ
ルトはすべて有効)、次のいずれかの状態
のときに、クリティカル状態のアレイに対
するリビルド処理が自動的に始まります。
ⓦ 故障したハードディスクドライブを交換した場合
ⓦ Hot Spareディスクがある場合
なお、コントローラオプションで、Hot Spare Diskの機能が有効になっている場合、アレ
イを構成していないハードディスクは全てHot Spareディスクとして扱われます。
リビルド中、アレイに対してのRead/Writeを行うとリビルド動作が遅くなることに注意し
てください。
リビルド中はTree ViewのArrayアイコンとInformation Viewに進捗が表示されます。
リビルドが完了すると、アレイの状態表示は正常に戻ります。
(Popup設定を行っている場合は、リビルドが完了するとPopupメッセージが表示されま
す、アレイの状態表示は正常に戻ります。)
ヒント
リビルドの終了時に、途中エラーが発生していなかったかどうかを調べるため、必ずイベン
トログを確認してください。メディアエラーが発生していた場合は、リビルドが問題なく終
了したというメッセージの前に、エラーの発生を示すメッセージが表示されています。
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手動リビルド
アレイのリビルドを手動で行う場合は、以下の操作を行ってください。
1. Tree View上のリビルドを実施するアレイ
のアイコンを選択する。
2. Information ViewでRebuild Wizardの「Start」をクリックする。
リビルドウィザードが表示されます。
3. リビルドに使用するディスクドライブを
選択し、「次へ」をクリックする。
画面にはリビルドに使用可能なディスク
ドライブしか表示されません。
iStorage NS
シ
リ
ー
ズ
ア
プ
リ
ケ
ー
シ
ョ
ン
4. 確認メッセージが表示されるので、選択
が正しいかを確認し、
「完了」
をクリックす
る。
リビルド開始後は
「リビルドの自動開始」
と
同じ流れで処理が進みます。
ヒント
コントローラの設定でBeeperが有効になっている場合、アレイがCritical状態の時、または
Rebuild時にBeep音がなります。Beeperのon/offを切り替えるには、Controllerアイコンの
Popupメニューから選択してください。
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アレイのエクスパンション
3台のハードディスクドライブでRAID5のアレイを作成した場合に限り、4台のRAID5に拡
張することができます(アレイの容量も拡張されます)。以下の操作を行ってください。
重要
アレイのエクスパンションを行う前に、必ずハードディスクドライブ内のデータのバック
アップを行ってください。エクスパンション中に予期せぬエラーが発生した場合、ハード
ディスクドライブ内のデータが破壊されることがあります。
1. エクスパンションを行うアレイを選択する。
2. I n f o r m a t i o n V i e w でC o n v e r s i o n /
Expansion Wizardの
「Start」
をクリックす
る。
エクスパンションウィザードが表示され
ます。
3. エクスパンションに使用するディスクド
ライブを選択し、
「次へ」
をクリックする。
画面にはエクスパンションに使用可能な
ディスクドライブしか表示されません。
4. 「次へ」をクリックする。
94
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Adobe PageMaker 6.5J/PPC
5. 確認メッセージが表示されるので、エク
スパンションを行うアレイ名が正しいか
確認し、「完了」をクリックする。
進捗は、アレイのInformation Viewと
Tree ViewのArrayアイコンに表示されま
す。
iStorage NS
リビルド、シンクロナイズ、エクスパンションの中断と再開
リビルドやシンクロナイズおよびエクスパンションは中断しないことが望ましいですが、中
断や再開が必要となった場合は以下の手順で行ってください。
1. リビルド中のアレイのアイコンを右クリックする。
2. Popupメニューから「Pause」を選択す
る。
右図の警告が現れますのでOKをクリック
してください。作業が中断されます。
中断後、再開するにはPopupメニュー
から「Continue」を選択してください。
95
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シ
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ー
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プ
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ケ
ー
シ
ョ
ン
イベント
PAMでは、RAIDシステム上で発生したすべてのイベントについて、エラー、警告、情報で
分類して記録しています。これはシステムで発生した障害の解決や、診断に有効です。
イベントログを参照するには、Tree View
のControllerアイコンを右クリックし、
Popupメニューで「Read Events」を選択
し、イベントビュワーを表示します。
デフォルトではイベントが新しいものから
10個まで表示されています。
「Next 10」
を
選択すると、次の10個が追加表示され、
「Get All」
を選択すると、全てのイベントが
表示されます。
イベントビュワーでは、イベントの参照に
加え、「Save to File」を選択するとイベン
トをファイルへ記録することができます。
「Clear Event」を選択すると登録されてい
るイベントが全て削除されます。
ヒント
「Read Bad Sector Table」は不良ブ
ロックの情報を表示します。本メ
ニューは保守員が使用します。
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エクスプレス通報サービス
エクスプレス通報サービスに登録することにより、システムに発生する障害情報
(予防保守情報含む)を電
子メールやモデム経由で保守センターに自動通報することができます。
本サービスを使用することにより、システムの障害を事前に察知したり、障害発生時に迅速に保守を行っ
たりすることができます。
また、お客様のサーバ上で動作するエクスプレス通報サービスと、クライアント上で動作するシステム監
視サービス(DMITOOL)を連携させることでシステムを安定に稼働させることができる、クライアント/
サーバ型の保守サービス(PC通報連携機能)を提供しています。
動作環境
エクスプレス通報サービスをセットアップするためには、以下の環境が必要です。
ハードウェア
18.0MB以上
30.0MB以上
ⓦ モデム
ダイヤルアップ経由の通報を使用する場合、モデムが必要です。ダイヤルアップ経由エ
クスプレス通報で使用するモデムはNECフィールディングにご相談ください。
ⓦ メールサーバ
電子メール経由の通報を使用する場合、SMTPをサポートしているメールサーバが必要
です。
ソフトウェア
マネージャ経由の通報を使用する場合は、マネージャ側に以下の環境が必要です。
− ESMPRO/ServerManager*
− ESMPRO/AlertManager Ver.3.4以降
* 被監視サーバのESMPRO/ServerAgentのバージョン以上を使用してください。
例えば、被監視サーバのESMPRO/ServerAgentのバージョンが3.8の場合、
ESMPRO/ServerManagerはVer.3.8以降を使用します。
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iStorage NS
ⓦ メモリ
ⓦ ハードディスクドライブの空き容量
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セットアップに必要な契約
セットアップを行うには、以下の契約等が必要となりますので、あらかじめ準備してくださ
い。
ⓦ 本体装置のハードウェア保守契約、またはエクスプレス通報サービスの契約
本体装置のハードウェア保守契約、またはエクスプレス通報サービスのみの契約がお済
みでないと、エクスプレス通報サービスはご利用できません。契約内容の詳細について
は、お買い求めの販売店にお問い合わせください。
ⓦ 通報開局FD
契約後送付される通報開局FDが必要となります。まだ到着していない場合、通報開局FD
が到着してから、セットアップを行ってください。
エクスプレス通報サービスのセットアップについては保守サービス会社にお問い合わせくだ
さい。
インストール
エクスプレス通報サービスは本装置にインストール済みです。また、
「iStorage NS43Pバッ
クアップDVD-ROMを使った再インストールの際も自動的にインストールされます。
エクスプレス通報サービスは使用環境に合わせたセットアップをする必要があります。
設定は管理PCから
「WebUI」
を使って本装置に接続し、変更します。WebUIを管理PCにイン
ストールしてください。インストールについては、2章の
「システムのセットアップ」を参照
してください。セットアップについては、保守サービス会社にお問い合わせください。
PC通報連携機能
PC通報連携機能は、クライアントで発生した障害の情報を電子メールやモデム経由で保守
センターに自動通報するサービスです。このサービスを使用することにより、クライアント
の障害を事前に察知したり、障害発生時、すみやかに保守することができます。
別途PC通報連携機能での契約が必要となります。セットアップや契約についてはお買い求
めの販売店または保守サービス会社にお問い合わせください。
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EXPRESSBUILDER
(SE)
EXPRESSBUILDER(SE:Special Edition)は、本装置を保守・管理するための統合ソフトウェアです。
起動方法
Windows標準のハイパーターミナルソフトウェアを使用します。詳しくは、付録Cで説明し
ています。
WindowsマシンにEXPRESSBUILDER(SE)
CD-ROMをセットすると管理アプリケーション
のインストールやドキュメントの閲覧ができる
「マスターコントロールメニュー」が表示さ
れます。マスターコントロールメニューについては、この章のはじめに記載しています。併
せて参照してください。
ヒント
EXPRESSBUILDER(SE)トップメニューは各種ユーティリティを個別に起動し、オペレー
タによるセットアップを行うときに使用します。
重要
B I O S の設定を間違えると、C D - R O M から起動しない場合があります。
EXPRESSBUILDER(SE)を起動できない場合は、BIOS SETUPユーティリティを起動
して以下のとおりに設定してください。
「Boot」メニューで「DVD-ROM Drive」を一番上に、「Removable Devices」を二番
目に設定する。
EXPRESSBUILDER(SE)が起動すると、以下のようなEXPRESSBUILDER(SE)トップメ
ニューが現れます。
ツール
EXPRESSBUILDER(SE)に収められている各種ユーティリ
ティを個別に起動し、オペレータによるセットアップを行い
ます。
ヘルプ
EXPRESSBUILDER(SE)について説明しま
す。 セットアップを実行する前に一通り目
を通しておくことをお勧めします。
終了
EXPRESSBUILDER(SE)の終了
画面が表示されます。
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iStorage NS
EXPRESSBUILDER
(SE)
トップメニュー
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ツールメニュー
ツールメニューは、EXPRESSBUILDER
(S E )に収められている各種ユーティリ
ティを個別で起動し、オペレータが手動
でセットアップを行います。
また、システム診断やサポートディスク
の作成を行う場合も、ツールメニューを
iStorage NS/FSシリーズ EXPRESSBUILDER Ver3.xxx-x Copyright(C) NEC Corporation 2004
ツールメニュー
RAIDコントローラ:検出
ディスクアレイコンフィグレーション
オフライン保守ユーティリティ
システム診断
サポートディスクの作成
各種BIOS/FWのアップデート
ヘルプ
トップメニューに戻る
総ディスク数:1
パック内ディスク数:1
スタンバイディスク:1
RAIDレベル:7
ライトモード:WRITE_THRU
保守用パーティション:あり
使用します。次にツールメニューにある
項目について説明します。
ⓦ ディスクアレイコンフィグレーション
ディスクアレイコントローラに接続するすべてのハードディスクドライブを交換した時
など、再度RAIDの設定をする必要がある場合に使用します。4台のハードディスクドラ
イブを用いてRAID5でコンフィグレーションします。ハードディスクドライブが4台以外
の時にはエラーとなり、コンフィグレーションされません。
本ユーティリティでRAID設定を行う場合、ディスクアレイコントローラ配下のハード
ディスクドライブの容量はすべて同じで、かつREADY状態である必要があります。
ⓦ オフライン保守ユーティリティ
オフライン保守ユーティリティとは、障害発生時に障害原因の解析を行うためのユー
ティリティです。 詳細は102ページまたはオンラインヘルプを参照してください。
ⓦ システム診断
本体装置上で各種テストを実行し、本体の機能および本体と拡張ボードなどとの接続を
検査します。システム診断を実行すると、本体装置に応じてシステムチェック用プログ
ラムが起動します。104ページを参照してシステムチェック用プログラムを操作してく
ださい。
ⓦ サポートディスクの作成
サポートディスクの作成では、EXPRESSBUILDER(SE)内のユーティリティをフロッ
ピーディスクから起動するための起動用サポートディスクを作成します。 なお、画面に
表示されたタイトルをフロッピーディスクのラベルへ書き込んでおくと、後々の管理が
容易です。
サポートディスクを作成するためのフロッピーディスクはお客様でご用意ください。
− ROM-DOS起動ディスク
ROM-DOSシステムの起動用サポートディスクを作成します。
− オフライン保守ユーティリティ
オフライン保守ユーティリティの起動用サポートディスクを作成します。
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ⓦ 各種BIOS/FWのアップデート
インターネットで配布される
「各種BIOS/FWのアップデートモジュール」
を使用して、本
装置のBIOSやファームウェア(FW)をアップデートすることができます。「各種BIOS/
FWのアップデートモジュール」については、次のホームページに詳しい説明がありま
す。
http://www.sw.nec.co.jp/products/istorage
各種BIOS/FWのアップデートを行う手順は配布される
「各種BIOS/FWのアップデートモ
ジュール」
に含まれる
「README.TXT」
に記載されています。記載内容を確認した上で、
記載内容に従ってアップデートしてください。「README.TXT」はWindows NTのメモ
帳などで読むことができます。
重要
BIOS/FWのアップデートプログラムの動作中は本体の電源をOFFにしないでくださ
い。アップデート作業が途中で中断されるとシステムが起動できなくなります。
ⓦ ヘルプ
EXPRESSBUILDER
(SE)の各種機能に関する説明を表示します。
ⓦ トップメニューに戻る
iStorage NS
EXPRESSBUILDER(SE)トップメニューを表示します。
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オフライン保守ユーティリティ
オフライン保守ユーティリティは、本製品の予防保守、障害解析を行うためのユーティリティです。
ESMPROが起動できないような障害が本製品に起きた場合は、オフライン保守ユーティリティを使って障
害原因の確認ができます。
ⓦ
オフライン保守ユーティリティは通常、保守員が使用するプログラムです。オフライン
保守ユーティリティを起動すると、メニューにヘルプ
(機能や操作方法を示す説明)
があ
りますが、無理な操作をせずにオフライン保守ユーティリティの操作を熟知している保
守サービス会社に連絡して、保守員の指示に従って操作してください。
ⓦ
オフライン保守ユーティリティが起動すると、クライアントからシステムにアクセスで
きなくなります。
重要
オフライン保守ユーティリティの起動方法
オフライン保守ユーティリティは次の方法で起動することができます。
ⓦ EXPRESSBUILDER(SE)からの起動
「EXPRESSBUILDER(SE)トップメニュー」
から「ツール」−「オフライン保守ユーティリ
ティ」の順に選択すると、CD-ROMよりオフライン保守ユーティリティが起動します。
ⓦ フロッピーディスクからの起動
「EXPRESSBUILDER
(SE)
トップメニュー」
の
「ツール」
−
「サポートディスクの作成」
で作
成した「オフライン保守ユーティリティ起動FD」をセットして起動すると、オフライン
保守ユーティリティが起動します。
オフライン保守ユーティリティの機能
オフライン保守ユーティリティを起動すると、以下の機能を実行できます。
ⓦ BIOSセットアップ情報の表示
BIOSの現在の設定値をテキストファイルへ出力します。
ⓦ システム情報の表示
プロセッサ
(CPU)
やBIOSなどに関する情報を表示したり、テキストファイルへ出力した
りします。
ⓦ システム情報の管理
お客様の装置固有の情報や設定のバックアップ(退避)をします。
バックアップをしておかないと、ボードの修理や交換の際に装置固有の情報や設定を復
旧
(リストア)できなくなります。システムのセットアップが終了した後、システム情報
をバックアップすることをお勧めします。
次の手順に従ってバックアップをしてください。
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1. オフライン保守ユーティリティを起動する。
2. 3.5インチフロッピーディスクを用意する。
3. [システム情報の管理]から[退避]を選択する。
以降は画面に表示されるメッセージに従って処理を進めてください。
なお、リストア(復旧)は操作を熟知した保守員以外は行わないでください。
重要
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システム診断
(お客様用)
システム診断(お客様用)は装置に対して各種テストを行います。
「EXPRESSBUILDER(SE)
」
の
「メイン」
メニューから
「システム診断
(お客様用)
」
を実行して診断してくださ
い。
システム診断
(お客様用)
の内容
システム診断(お客様用)には、次の項目があります。
ⓦ メモリのチェック
ⓦ CPUキャッシュメモリのチェック
ⓦ システムとして使用されているハードディスクドライブのチェック
重要
システム診断
(お客様用)を行う時は、必ず本体に接続しているネットワークケーブルを外
してください。接続したままシステム診断(お客様用)を行うと、ネットワークに影響をお
よぼすおそれがあります。
ハードディスクドライブのチェックでは、ディスクへの書き込みは行いません。
ヒント
システム診断
(お客様用)
の起動と終了
システム診断の起動方法は次のとおりです。
1. シャットダウン処理を行った後、本体の電源をOFFにし、電源コードをコンセントから抜く。
2. 本体に接続しているネットワークケーブルをすべて取り外す。
3. 本体に電源コードを接続する。
4. 「EXPRESSBUILDER(SE)」CD-ROMからシステムを起動する。
詳しくは99ページを参照してください。管理PCの画面にはトップメニューが表示されます。
5. [ツール]−[システム診断]を選択する。
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6. [システム診断メニュー]の[システム診断(お客様用)]を選択する。
システム診断(お客様用)を開始します。約3分で診断は終了します。
診断を終了するとディスプレイ装置の画面が次のような表示に変わります。
試験タイトル
試験ウィンドウ
タイトル
試験結果
試験簡易
ウィンドウ
ガイドライン
システム診断でエラーを検出した場合は試験簡易ウィンドウの該当する試験結果が赤く反転表示
し、右側の結果に「Abnormal End」を表示します。
エラーを検出した試験にカーソルを移動し<Enter>キーを押し、試験詳細表示に出力されたエラー
メッセージを記録して保守サービス会社に連絡してください。
7. 画面最下段の「ガイドライン」に従い<Esc>キーを押す。
以下のメインメニューを表示します。
<Test Result>:
<Device List>:
<Log Info>:
<Option>:
<Reboot>:
前述の診断終了時の画面を表示します。
接続されているデバイス一覧情報を表示します。
試験ログを表示します。エラーメッセージをフロッピーディスクへ保存
することができます。フロッピーディスクへ記録する場合は、フォー
マット済みのフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブにセッ
トし、<Save>を選択してください。
ログの出力先の変更します。
システムを再起動します。
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iStorage NS
試験タイトル:
診断ツールの名称およびバージョン情報を表示します。
試験ウィンドウタイトル: 診断状態を表示します。試験終了時にはTest Endと表示します。
試験結果:
診断開始・終了・経過時間および終了時の状態を表示します。
ガイドライン:
ウィンドウを操作するキーの説明を表示します。
試験簡易ウィンドウ:
診断を実行した各試験の結果を表示します。カーソル行で<Enter>キー
を押すと試験の詳細を表示します。
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8. 上記メインメニューで<Reboot>を選択する。
再起動し、システムがEXPRESSBUILDER(SE)CD-ROMから起動します。
9. EXPRESSBUILDER(SE)CD-ROMを終了し、DVD-ROMドライブからCD-ROMを取り出す。
10. 本体の電源をOFFにし、電源コードをコンセントから抜く。
11. 手順2で取り外したLANケーブルを接続し直す。
12. 電源コードをコンセントに接続する。
以上でシステム診断は終了です。
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