ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 (1) 34号 入江友子様(85歳) 週4回デイサービスに元気に通う、広島弁の明るく楽しい女性です。 第十七回社団法人日本介護福祉士会 関東・甲信越ブロック大会 浦野直子・熊谷真理子両理事が発表! 第 二 分 科 会「 私 の そ の ま ま を 受 け 止 め て( 認 知 症 施 設 )」 で 熊 谷 真 理 子 理 事 が「 あ な た の笑顔が見たい」というテー マ で 発 表 し た。 最 後 の 全 体 会 出 会 え て よ か っ た ~、 と い う 大 会 が“ 生 き る ” ~ あ な た と い て、 関 東・ 甲 信 越 ブ ロ ッ ク 「大宮ソニック小ホール」にお 介護の現場に戻りたいと思っ の う ち、 ない)は 的 介 護 福 祉 士( 職 に つ い て い 護福祉士の割合は %。 潜 在 平成二十二年九月四日(土) 現 在、 介 護 職 員 に 占 め る 介 た事と思う。 ぞ れ に 有 意 義 な「 学 び 」 を し の 講 評 が あ り、 参 加 者 は そ れ 神奈川県介護福祉士会副会長 平野 浩子 テ ー マ で 開 催 さ れ、 本 県 か ら て い る と の こ と。 条 件 整 備 が で は、 各 分 科 会 の 助 言 者 か ら は三十一名が参加した。 % に も の ぼ る。 そ 28.6 %は条件が合えば 緊喫の課題である。 神奈川県介護福祉士会から 最後に埼玉県のマスコット や 主 催 者 側 の 挨 拶 の 後、 厚 生 格をとったからと言ってゴー 「コバトちゃん」から茨城県の は「 真 に 人 の 生 活 を 支 え る 介 ルではない。一歩先を行く事、 マ ス コ ッ ト「 水 戸 黄 門 」 に バ 労働省福祉人材確保対策室資 こ れ は 自 己 研 鑽 以 外 に な い。 ト ン タ ッ チ さ れ 閉 会 し た。 来 護 と は・・・」 の シ ン ポ ジ ウ 専門職とは自らスキルアップ 年は平成二十三年六月二十四 格・試験係長 高橋勲氏の基調 す る も の で あ り、 誰 の 為 に、 日・ 二 十 五 日、 茨 城 県 水 戸 市 ム に 浦 野 直 子 理 事 が、 シ ン ポ 何の為に仕事をするのかを考 「水戸プラザ」にて開催される 講 演「 介 護 の 質 と 介 護 職 の 人 え た 事 が な い 様 で は、 自 分 を の で、 今 か ら ス ケ ジ ュ ー ル の ジ ス ト と し て、 高 齢 者 施 設 の 防 衛 し て い る だ け で、 忙 し い 調整をして一人でも多くの参 材確保・定着支援等について」 は言い訳をしている様なもの 加を期待したい。 立 場 か ら、「 介 護 福 祉 士 の 資 だ。」と、意見を述べた。また、 があった。 埼玉県知事のビデオレター 53.2 35 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 34号 (2) 第2分科会 「私のそのままを受け止めて」(認知症 施設) ∼あなたの笑顔がみたい∼ グループホームNPO法人偕老ホーム 施設長 熊谷真理子 偕老ホーム紹介(神奈川県藤沢市) 〈失語・言語障害〉良く聴く。ゆっくり分かりやすく伝える。 ・開設~平成16年2月 (開所7年目) 短い言葉で要約し確認する。 ・入居者~定員18名2ユニット 施設ではなく入居者の家として捉える。 ・環境~市の北のはずれ、茅ヶ崎市、寒川町、海老名市、 ・入居者はホームが自分の家として理解している方はいま 綾瀬市の市境に位置する。 せん(帰りたいのは当たり前)。 ・今まで、自宅で暮らしていた時と同じような暮らし(生 偕老の家の住人たち (居住者) 活観)の継続(当たり前の暮らし)。 入居者数 (人) ・他人であるが、助けあって生きる(疑似家族)。 要介護度 3 4 男性 女性 1 2 4 13 3人 3人 6人 5人 60代 1人 70代 2人 80代 7人 90代 6人 入居者年齢 5 平均 家事労働を通して役割づくり 0人 3. 4 Uさんの役割は、階段・玄関・外の掃除など。 100代 平均 1人 85.8歳 地域とのお付き合い ・町内会に入り、回覧板を回す。ゴミ当番・町内ゴミ拾い ・地域防災訓練に参加・地域の文化祭に参加 疾患 認知症高齢者の日常生活自立度 Ⅲa Ⅲb Ⅳ アルツハイマー型認知症 10 Ⅱa Ⅱb ・ふれあいステージ出場 ・地域の商店街での買い物 ・地域のお祭り見学・ホーム納涼祭へ地域の方々を招待 脳血管性認知症 4 2 2 4 3 6 ・幼稚園、小学校の子供たちとの交流 混合型 1 障害高齢者の日常生活自立度 ユニットの活動として 前頭側頭型認知症 1 A1 A2 B1 B2 〈毎月のレクリエーション〉担当が企画し、実行は日勤と その他(精神疾患) 1 9 6 1 1 入居者で行っていく。 〈家事活動〉買物・庭の手入れ・誕生会・買い物・畑仕事 偕老の家の職人たち(職員) ・外食・散歩等。 〈年齢〉 20~60歳代(平均47歳) 季節行事と活動 〈雇用形態〉常勤11人 ・パート10人 〈季節の料理〉梅干し、梅ジュース、梅酒作り、梅サワー、 〈勤続年数〉7年8人・6~4年4人・3年未満9人 らっきょう漬け、ジャム・マーマレード作り、漬け物・ 〈資格〉 介護福祉士10人、ケアマネ2人(重複)、 ぬか漬け・季節の野菜を使って和・洋菓子を作りおやつ ヘルパー二級8人、無資格3人 にする。 偕老ホームが目指したもの 年間行事・新年会・お花見・納涼会・敬老会・バス旅行等 ・入居者が不安のない生活が過ごせ、家庭的で明るい暮らし 職員と入居者の関係づくり ができる、生活の場を提供できるグループホーム。 「できるだけ誰の世話にもならずに死にたい」と言う思 ・職員は笑顔で、働き甲斐のある環境のグループホーム。 いを理解し、今までにできたことが出来なくなる不安、 ・みんなで力を合わせて、共同作業し、コミュニケーション 今何がおこっているかわからない苛立ちと本人が一番 の取れたグループホーム。 悩んでいる事を共感する。・常に入居者と共に行動し、 偕老ホームの目標 笑いのある会話を多く取り入れる。 ①その人らしい尊厳のある暮らしを支援する。認知症に 今後の課題 伴う障害の緩和に努める。 ・入居者の重度化に対するケアや看取りケアのあり方。 ②その方の機能を生かした自立支援を行う。 ・指導者養成や研修指導マニュアル作り。 ③家族への相談・助言の支援を行う。 終わりに ④安心して暮らせる地域づくりに努める。 ・認知症があろうと、障害者であろうと人間が生きるため 中核症状への対応 の暮らしの継続はあたりまえ、また支援する職員も仕事 〈記憶障害〉点を線につなげる。 として関わっているがこれもまたあたりまえの暮らしの 〈見当識障害〉本人が分かるような表示。笑顔で声かけ。 継続である。気負うことなく「人としてのあるがまま」 3度の食事の時、日時・場所を伝える。 を表現できる環境が笑顔につながると思う。職員の笑顔 〈実行機能障害〉ひとつずつ次を伝える。 が入居者の笑顔です。偕老の家の住人たちは、みんなで 〈失行〉やって見せる(模倣)。 〈失認〉回想法を使う。 足りないところを補いながら仲良く暮らしています。 (文責 平野) (3) 34号 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 ∼∼∼∼∼∼∼∼ 『分科会』参加会員の声 ∼∼∼∼∼∼∼∼ 第一分科会 「私のそのままを受け止めて∼認知症 在宅」 第三分科会「心でふれあう施設のくらし」 ○私のそのままを受け止めて~心の声が聞こえた日(栃木県) ○金魚の世話で生まれた心のふれあい(東京都) ○大好きなネコ立ちといつまでも(長野県) 浦野 直子 吉野 綾香 第三分科会は入所施設における事例発表でした。実習生 始めに、今大会に参加するという大変貴重な機会を有難 の受け入れを通しての発表が一つ。利用者に対して先入観 うございました。午前中は基調講演とシンポジュウムで、 を持たない実習生の観察は、こちらが思わなかったような 午後は各分科会に分かれ、私は第一分科会に参加しました。 提案もしてくれる、教えられることがあるといったお話が 訪問介護の難しさとやりがいを感じる内容でした。特に印 ありました。もう一事例は、入所者と自身の日常的なやり 象に残っているのは「表出されない内なる思いに呼びかけ とりの中で、介護職員としてくじけそうになった自分が変 る」という言葉です。これを実践するのはとても難しいこ わっていき、今がある…といった発表でした。実習生にし とと思いますが、どうすれば呼びかけられるのか、各関係 ても、ご利用者にしても、私たち介護職は、様々な人々と 者の方とともに日々歩んでいきたいと思います。 「心でふれあう」ことから「関心度」「モノの見方」が大 ○教えること、教えられること~実習指導を通して(群馬県) きくなれる、成長していくのだと感じたひと時でした。 第二分科会 「私のそのままをを受け止めて∼認知症 施設」 ○あなたの笑顔が見たい(神奈川県) 第四分科会 「いつまでも元気で生き生きと∼介護予防」 ○自分らしい生活をとりもどすために ○特養における介護予防ってこんな事? ~グループホームにおける実践発表(新潟県) ~ケアプラン充実の試み(千葉県) 中平 禮子 ○介護予防通所介護の取り組み 神奈川県介護福祉士会からグループホーム偕老ホーム施 ~介護予防の可能性を探る(山梨県) 設長熊谷真理子氏が「あなたの笑顔が見たい」という表題 新岡 亜美 で、開所から7年、2ユニットの築き上げをパワーポイント 職員の方々が「これ以上状態が悪くならないようにして を通して発表された。その中で施錠解放、家事労働の一人 あげたい。」という想いと知識を寄せ集めて、日々の介護 一役、地域の方とのお付き合い、畑、等々。利用者、スタッフ に小さな予防を組み込んでいました。ご利用者様に、何も 全体で学び、深め合って生活していることに感銘しました。 しないでただボーっと過ごして頂くことのないように、常 穏やかな表情の利用者さん、その姿は「私たち家族だもの・・」 に考えて提供している姿勢が素敵でした。四月から介護の と、ほのぼのとした温かさを感じました。新潟県介護福祉 現場にでたばかりの私には、大先輩の皆様が自己研鑽に励 士会から「食」が作る利用者の健康が発表された。 んでいる姿が大きく写り、自分自身を奮い立たせるきっか けを頂きました。 第五分科会「障がいと共に地域で生きる」 ○生きる力を育み、ともに生きるそして老いる(茨城県) ○バリアフリーを活かした地域住民の意識改革(埼玉県) 平塚 良成 第五分科会は「障がいと共に地域で生きる」で、最初の 事例は、行政機関や民間サービスの現状と制度を実施後の 課題の報告であった。現場でも同じ情報を持ち、いつでも どこでも同じケアを提供したいと強く思った。次の事例は、 高齢者が障害を持ちながら地域で生きる事を介護職員が関っ た事例であった。研修では、介護福祉士の現状や課題を知 横浜開港150周年記念イベント ラ・マシン(巨大蜘蛛)をバックに「偕老の家の人々」 る事ができた。現場で働いている人達と話せると、この学 びが多くの人に伝わり、介護福祉士の質がよくなると思った。 平成三年介護福祉士の資格を取 ホ ー ム ヘ ル パ ー と し て 活 躍 さ れ、 た。 清 さ ん は 昭 和 四 十 九 年 よ り より社会文化功労賞が贈られまし の清陽子さんに、日本文化振興会 福祉に対する功績により、逗子市 平成二十二年五月十日、長年の てくれた家族、そして、共に働い 一人でもらったのではなく、支え するご褒美だと思う。この賞は私 に一生懸命取り組んできた事に対 いやだと思った事はなく、前向き 「今まで誠実に楽しくやってきた。 受賞された感想をお聞きすると ビューをさせて頂いてきました。 長くお仕事を続けている方たちが 横浜地区 理事 齋藤美貴 しをして下さいました。 表情で、なにより常に笑顔でお話 い。」 と 熱 い オ ー ラ に 満 ち 溢 れ た 環境や仕組みを整備してもらいた はそういう研修を継続してできる 術も求められる。介護福祉士会に とが必要だし、適切な相談援助技 のだと改めて思いました。 ける。そんな姿勢が求められてくる せるために、常に前を向いて学び続 門職としての地位や資質を向上さ れます。そんなニーズに対応し、専 く、幅広いものになってくると思わ 求められるものは、より専門性が高 地域部会報告 場があったらと考え、今年度の横浜 清陽子氏 社会文化功労賞受賞! 得、平成七年本会に入会、会員と て き た ス タ ッ フ の お か げ で す。」 続 い て、「 介 護 福 祉 士 と は 」 と 地域部 会では、新事務所を会場と 気軽に集まり、リフレッシュできる も り の 家 」 を 設 立・ 運 営 し な が い う 質 問 を さ せ て 頂 く と、「 介 護 (文責 内田) し て 活 動 を 続 け て こ ら れ ま し た。 とおっしゃっていました。 今 後、私たち「 介護福祉士」に 現在は、起業家として「逗子ぬく ら、現役の介護職として、現場で 短時間で作れる「紙ひも手芸」、 して、ミニ講習会を開催しています。 格だが、社会からみると認知が十 安全で確実にできる「レンジ調理」 福祉士は、専門職であり、国家資 では2人目という、大変な栄誉あ 分されているとは思わない。こと など、すぐに施設や家庭でも出来 増 え て き て い ま す。「 手 作 り な ん ~冷蔵庫に残っている ピザ用チーズがせんべ いになります。 も活躍されております。介護分野 る賞を受けられた清さんにインタ によっては、ヘルパーの影にその るものです。 経験を積んでいく過程で、管理・ て本当に大事なの」と思ってしま あまりに便利な世の中になりす 指導者として研鑽してほしい。介 うようでは介護は出来ないと思い る。もっと誇りを持ってほしいし、 護技術も、経験や勘だけを頼った ませんか。自分自身の生活を豊か ぎたために、自分で何かを作るこ 自己流の介護ではなく、しっかり に出来る、そんな発見が出来る講 職場も、役職や立場などしっかり とした考え方や根拠に基づいた技 座です。また、介護技術研修も今 とや、生活の基本を知らない人が 術を持ったうえで、現場を管理運 年度引き続き開催します。 評価をして欲しい。そして、更に 営し、後進を育てる技術を学ぶこ じゃこせんべい ~これ一品でカルシュ ウム、鉄分、ビタミン が摂取できます。 ~秋ナスのうまみがた っぷり堪能しました。 ひじきご飯 レンジ調理メニュー 焼きナス風 名称や専門性が隠れてしまってい 受賞 おめでとう ございます! ! 34号 (4) 平成 22 年 10 月 25 日 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 県央地区 理事 浦野直子 何をしていかなければならないの 当に身近なもので、例えばサラン ての危険予知トレーニング」です。 研 修 テ ー マ は、「 介 護 現 場 に お い 日 日 ( に ) 研 修 会 を 行 い ま し た。 十 六 名 の 方 々 が 参 加 さ れ ま し た。 の対応をしたり、やることは盛り そのスキルをもって介護相談など も。 こ れ か ら は、 研 修 を し た り、 もやりたいですね・・・という声 技術のスキルアップは定期的にで ンバーで確認しあいました。介護 用」~アクティビティの進め方~ に、内容は「作業療法の意義と活 案内でもお知らせしましたよう 日 日 ( に ) 藤沢市労働会館会議室 で開催いたしました。地域部会の 度第二回目の研修会を、八月十五 湘南東地区ブロックでは、今年 反 応 が 乏 し く、「 寒 ~ い 思 い 」 を か で、 こ れ ま で の 経 験 の 中 で は、 どう活かすか、活動に取り入れる 道具は道具でしかなく、それを がないか、いつも注意して周りを かに出掛けると、何か使えるもの プに置いてあるものでした。どこ 湘南東地区 副会長 梅田 滋 トレーニング方法は、ある場面を だくさんです。楽しんで臨みたい で、作業療法士の関沢昌子氏をお したことも多く、それらの積み重 ラップの芯であったり、 百円ショッ (今回はイラストで)見て気にな と思います。研修終了後は、会場 招きし、アクティビティについて、 ねが今を作っているとのことでし か・・・ということも集まったメ る点を探し出すところから始めま となったえびな北高齢者施設の見 講義と実際の進め方を教えていた た。何事も経験こそ「力」なのだ 県 央 地 区 部 会 で は、 八 月 八 す。探すというより、気づくため 学をして交流を深めました。参加 だきました。 見回しているとのことです。 の ト レ ー ニ ン グ に な る の で す が、 者の方々、ありがとうございまし な具合で、グループに分かれてに ○だから○○になる」というよう る部分を明確にしていきます。「○ 椅子を丸く囲って、すぐにフォー の机は、開始早々、隅に片付けられ、 の研修会となりました。講義形式 ではなく、身体や道具を使用して れていて、研修会当日も講義中心 ム等の介護現場で多くの活動をさ 今後も引き続き、同様のスタンス 役 立 つ も の を 企 画 い た し ま し た。 の方の声をもとに、実際の場面で た。今回のアクティビティも会員 緒になって、音楽療法を学びまし ホームで認知症高齢者の方々と一 六 月 の 研 修 会 で は、 グ ル ー プ と思います。 ぎやかにトレーニングを行いまし ク ダ ン ス の 曲 が 流 れ て き ま し た。 で地区ブロック研修を開催してい 関沢氏は、現在も有料老人ホー た。 こ れ は、 単 に「 気 に な る!」 歩行が難しい高齢の方でも、椅子 きたいと思っております。関沢先 た。 というだけではなく、どういう手 に座ったままでも踊ることができ 生、ありがとうござ いました。 また、近いうちにお会いいたし を打てばその危険は防げるのか ることを教えていただきました。 にぎやかに 検討会! う し て 気 に な る?」「 放 置 し て お な? と い う と こ ろ ま で 議 論 し ま 事前のやり取りから、デイサー ましょう。 す。“ 三 時 間 は あ っ と い う 間 だ っ ビス等で是非、実際に役立つもの くとどうなる?」という根拠にな た ”“ 職 場 で や っ て み た い ” と い をと欲張ったお願いをしてきまし ま た、「 介 護 福 祉 士 」 と し て、 地域に出て役割を果たしていくた め、職場で力量を発揮するために、 じてくれました。多くの道具が本 はいろいろな道具を取り出し、演 た。それに応えるように、関沢氏 う声も聞かれました。 気 に な っ た 点 に つ い て は、「 ど まずは見つけることが大事です。 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 (5) 34号 34号 (6) 付いて」もらうのかを整理し、訪 神奈川県介護福祉士会の第三者評価事業 第三者評価事業中間報告 全国一斉介護相談 本会では、十月一日現在、次の 二地区で実施しました。 第三者評価事業は調査者が活動 会場 藤 ( 沢市民まつり 問調査の当日を迎えます。 六月号の「ほほえみ」で、第三 のメインになります。調査者の印 日 本 介 護 福 祉 士 会 で は、「 老 人 一 ありがとうございました。 者評価事業についてご紹介いたし 象と力量で、評価機関が評価され の日・老人週間」キャンペーンに 協賛ブース ) 相談員 六名 * 湘南東地区 ました。お陰さまで多くの会員の るわけですから、調査者の役割が 協力し、住み慣れた地域でその人 「みんなで築こう 安心と活力ある 長寿社会」 皆様からお問い合わせがあり、現 重要です。 い、一件でも多くの事業所に受審 所に出向き第三者評価の説明を行 で受審の意向を確認したり、事業 今年度、上半期は事業所に電話 二 現在の状況 きありがとうございました。 です。皆様に関心を持っていただ 査者の研修に十五名の方が受講中 四 評価結果公表に向けて がんばっているところです。 現在、調査員は訪問調査に向けて と調査員の役割は終わります。 がまとまり、評価機関に提出する 告書のまとめを行います。報告書 訪問調査者と再確認しながら、報 自分で確認してきたことを同行の 調 査 者 は 訪 問 調 査 が 終 わ る と、 が主唱して行われています。 府、厚生労働省を始め、関係団体 た。このキャンペーンは毎年内閣 て、全国一斉介護相談を行いまし て取り組んでいく事を目的とし いての理解と認識を深め、協働し かして国民一人ひとりが介護につ ように、介護福祉士の専門性を活 らしく暮らしていくことができる ・ 親や身近な人の介護の不安 ・ 漠然とした不安への対応 ・ 認知症に関する相談 ・ 介護サービスに関する相談 ・ 在宅介護・施設入所に関する相談 ・ 介護保険制度について 相談内容 相談件数 二十二件 すでに自己評価の作成が始まって が決まり、契約も整い、各施設で 保育所一件の計五件の施設の受審 現 在 特 養 三 件、 障 害 者 施 設 一 件、 ており、調査の結果を詳細に審議 大学教授、当事者などで構成され す。 決 定 委 員 会 は、 福 祉 関 係 者、 整理し、決定委員会で審議されま 調査員の報告書は、評価機関で 相談件数 八件 会場 イ ( トーヨーカ堂古淵店 相談員 五名 平成二十二年九月十九日 ・ 漠然とした不安への対応 ・ 介護保険制度について ・ 介護技術・車椅子の使用法 ・ 靴の購入について 相談内容 ※車椅子介助、オムツ交換の実演 います。 (総括責任者 田口久美子) うことになります。 し決定します。その後、公表とい のか、そして施設の職員に何を「気 どのように質問し、何を確認する 票 を 熟 読 し、 そ の 資 料 の ど こ を の施設から提出された自己評価 調査者は訪問調査日までに担当 三 調査者の活動 * 相模原地区 のお願いをしてまいりました。 平成二十二年九月二十六日 在、推進機構で行っている評価調 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 ) (7) 34号 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 平成 22 年 10 月 25 日 ♪ 複数事業所連携事業コーディネーター活動記 ♪ 理事 内田 竹伸 小規模事業所同士が連携し、共同して人材確保・育成を図る取り組みを支援する、複数事業所連携事業のコーディネー ターとして本年度より活動を開始しました。 私のコーディネーターとしての初仕事ですが、横須賀・三浦地区の、訪問・通所系事業所によるユニットをコーディ ネートしています。このユニットをコーディネートするにあたっては、サービスに利用者を合わせる介護サービスから の脱却し、お一人おひとりにあったケアの提供を目指すために、コンセ プト・特徴を明確に持っている、地元から立ち上がった、小規模の事業 所でユニットを構成できるようにしました。第1回目の会合では、この 事業を機に地域に根差した活動を協働で行い、それぞれが、地域にある 事業所ではなく、地域に必要とされる事業となれるよう、真の連携を目 指そうと、熱い議論がなされました。 コーディネーターとして、地域の中にある、介護職の熱い思いの橋渡 しができればと思い、現在活動をしています。 ファーストステップ研修を受講して 実習指導者講習会を受講して 会員 中村広人 会員 佐々木玉代 専門職として必要な知識とは何か?この 年に数回送られてくる介護福祉士会の研修及び講習案内を見 研修を通して、私自身に足りないものを学 て、少しでも自己研鑽に繋げていきたいと思い受講を希望した。 ぶ事が出来ると思い、今回の受講を決心し と言うと聞こえは良いが、自己の職場で仕事をしている事だけ ました。研修は、グループ演習中心で行わ で他施設の内容等は知らないので、井の中の蛙になっていない れるため、チームとしての連携を養うこと か不安を感じているからである。当施設にも明日の介護従事者 ができ、さらに事前課題・事後課題の提出 を目指す若者が実習に来ており、どういう指導が必要か、助言 が求められますので、理解力・説明力の向 の部分で悩むことが多い。介護職の具体的な援助部分、また介 上にもつながります。これらが現在の職場 護においての心構え等、どう伝えて良いか分からないままに日々 でのカンファレンスや後輩の指導に大いに の業務に追われており不安を抱えたままで実習生の指導ノート 役に立っています。 に立派な助言を記入して良いだろうかと考えていた。 また、研修前は、ICFの視点による介 実習指導者講習会には、様々な立場や年齢層が集まり、同じ 護計画、バイスティックの7原則など、まっ ような目的(たぶん)を持って時間を共有する。4日間の講習は、 たく意識しなかった事が、この研修を通し あっという間に終わってしまった。猛暑の中、眠気に襲われる て、いかに重要なのかを根拠をもって教え ことがあるだろうと眠気防止のガムや飲み物を準備したが、盛 て下さったため、研修後は、常に頭の片隅 りだくさんのカリキュラムや、デスクワーク等の工夫が多く盛 に置かれ意識するようになった事、これが り込まれていたせいか時間が過ぎるのを早く感じた。4日間共 私にとって大きな学びとなっています。 グループメンバーが違うという工夫もされており、他の職場の この研修は、私に専門職としての意識を 方々に多く触れ合う事が出来て新鮮だった。初日は年齢や性別 植え付け、成長させてくれた内容であった の違いで会話が進まないのではと不安を感じていたが、いざ講 と感謝しています。今後、この成果を専門 習が始まるとデスクワークに追われて会話せざるを得ない状況 職として、ご利用者の支援へと生かしてい におかれ、とても新鮮な気持ちで日々を重ねることが出来た。 きたいと思っています。 特に事例を出して、其々のチームが発表をした時間は笑いが絶 えず楽しい講習であった。そして、受講をしている方々が皆と ても真面目に取り組まれていると実感した瞬間でもあった。最 終日には仲間意識も生まれてきた様にさえ思う。実習指導者研 修を終え、ここで得た知識を少しでも実習に来た介護職の未来 を担う方々に反映していけたらと考えている。 平成 22 年 10 月 25 日 ほ ほ え み(一般社団法人 神奈川県介護福祉士会会報) 34号 (8) 「介護の日」記念公開セミナー開催のお知らせ テーマ「介護(ケア)の可能性」∼あなたの大切な人は微笑んでいますか∼ 1.日 時 平成22年 11月7日(日) 10:00∼11:45 2.場 所 かながわ県民センター 2階ホール (横浜駅下車) ●JR線、東急東横線、京浜急行線、みなとみらい線:横浜駅きた西口徒歩4分●相鉄線:横浜駅相鉄5番街口徒歩7分 ●横浜市営地下鉄:横浜駅地下鉄出口8から地下街を通り中央モールの北6出口徒歩2分 3.講 師 神奈川県立保健福祉大学教授 澤田信子氏 略 歴 昭和46年に国立仙台病院付属高等看護学院を卒業し、国家公務員共済虎ノ門病院に看護師として3年間従事。 その後19年間神奈川県立等の看護専門学校等で看護教育にあたる。平成3年から医療法人同愛会で医療・福祉 コーディネーターとして地域ケア事業(老人デイケア、訪問看護、家族会、生活習慣病教育等)を推進する。 平成6年からは厚生労働省に介護技術専門官として入省し、社会福祉従事者の養成、研修事業等に従事する。 平成11年、埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科を経て、平成15年から現職。 高齢者の介護、介護福祉教育、生涯教育、中国少数民族の高齢者介護等を研究課題にしている。 (社会福祉士、看護師、訪問看護師、看護士・介護福祉士専任教員) 問合せ 一般社団法人神奈川県介護福祉士会 TEL 045-323-1085 介護福祉士有資格者の皆様へ 会員募集!! □本会は 専門職業人としての社会的地位及び資質の向上と県民の介護 福祉の増進に努めます。 神奈川県介護福祉士 □会員になると ・各種研修会に会員価格で優先的に受講が可能です。介護技 検索 術や福祉の最新情報を提供します。 ・(社)日本介護福祉士会生涯研修制度の認証が受けられます。 現在、リニューアル準備中!!! ・福利厚生各種特典があります。 □お申込みは 事務局 電話 045−323−1085 編集後記 あんなに暑い夏も、今年は口を 酸っぱくして水分の補給をさけん だので、利用者さんにはなにごと もなく秋を迎えていただいた。と たんに身体が痛いとの訴えが始 まった。気温が高い方が、身体の 動きが良い、軽いのだそうだ。今 度はお正月を越していただきたい と今から言葉の端に載せなくては と思っている。 季節の変化が身体に影響する 事、大ではある。秋の声を聞いて (平野 浩子) 介護する方は「ホット」されてい ることでしょう。 広 報 委 員 *星 幸枝 コッツュイシイ美千代 三十四号 *平野 浩子 *内田 竹伸 * ほほえみ 発行 一般社団法人 神奈川県介護福祉士会 会長 野上 薫子 横浜市西区楠町九番地七 TAKビル三階 電話 045 323 1 ( ) 085 FAX 045 3 ( 17 5 ) 930 E-mail : [email protected] 印刷 有限会社 金 港 堂 電話 045 3 ( 22 0 ) 234
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