796 45. 611.013.37:612.64 膵 臟 原 基 (鳥 類,特 ノ 發 生 學 的 研 究 ニ 燕 ニ 於 ケ ル 檢 索) 岡山醫 科大學解剖學教室胎 生學研 究窒(指 導敷波教授) 清 谷 壽 [昭 和11年8月31日 Aus dem Embryologischen Laboratorium des Anatomischen (Vorstand: prof. Studien uber die 受 稿] Institutes der Med. Dr. J. Fakultat Okayama Shikinami). Entwicklung der Pankreasanlage. Uber die Vogeln, besonders bei den Embryonen von Hirundo rustica gutturalis. Von Hisashi Kiyotani. Eingegangen am 31. August 1936. Unter der der Leitung von Herrn Paukreasanlage wurde alles Carmin mit bei Formol-Alkohol fixiert. teilweise eingebettet und Die Prof. Hirundo rustica mit zum Als habe Studien Die Hamatoxylin-Eosin grossten Teil Wachsrekonstruktionsmodelle angefertigt. Shikinami gutturalis Resultat meiner in ich uber Farbung wurde vorgenommen. quere Serien wurden Untersuchungen fast Alles von nach 10μ der mochte die angestellt. Dicke Entwicklung Das ganz mit wurde in Material BoraxParaffin geschnitten. Born-Peterschen Methode ich folgendes hervorheben: 1) Wir findenbeider Hirundo rustica gutturalis normalerWeisedreiselbstandige Pankreasanlagen,eine dorsaleund zwei ventrale. 2) Die erstedorsalePaukreasanlage trittalseinecharakteristische, umschriebene Wucherung des primitivenEpithelsder dorsalenDarmrinne am Embryo von 4.0mm Gr-Lange (22Ursegmente) auf. 3) Dann tritt die dorsalePankreasanlagealseinewirklicherinnenformige Ausstulpungder dorsalen Darmrinne am Embryo von 4.0mm Gr.-Lange(26Ursegmente) auf. 124 膵臟原基 ノ發生學的研究 797 4) Die veutralePankreasanlage entstehtsymmetrisch in histologischer und auch morphologischerHinsichtzum erstenMale als eine divertikelformige Ausstulpung der seitlichen ventralen Darmwand am Embryo von 4.0mm (33Ursegmente) Gr. -Lange. 5) Die dorsalePaukreasanlage verzweigt sich am Embryo von 5.0mm Steiss-Langeund die rechteventraleAnlage istschon mit ihr verwachsen. Nacken- 6) Diedorsaleund die rechteventralePankreasanlagesindam Embryo von 11mm Nacken-Steiss-Langebereitsmiteinander verschmolzen,und auch die linke ventrale PankreasanlageistSchon mit det ersterenverwachsen. 7) 3 Ausfuhrungsgange lassensichim Schwalbenpankreas befinden. (KurzeInhaltsangabe) ト,又 之 ト同 樣 ニChoronshitzky氏 内 容 目 次 ニ 於 テ2箇 1. 緒 言 2. 材 料 及 ビ研 究 方 法 3. Hirundo rustica Rathke, gutturalis各 胎 仔 ニ於 ケ ル膵 臟原 基 ノ觀察 4. 考 察 及 ビ總 括 5. 結 ヲ 認 メ タ リ ト,然 Gotte, His, Duval, Felix, Hammer, Weysse, Janosik, ハ鷄 胎 兒 レ ドモV. Foster, Balfour, Goppert, Hoffman, Stohr諸 氏 ノ兩 棲 類,爬 蟲 類,鳥 類 ニ 於 ク ル 所 見 ハBrachet, 論 Baer, Mayr氏 等 ノ 唱 フ ル 處 ト殆 ド相 同 ジ. 主 要 交獻 腹 部 膵 臟 原 基 ハBrachet氏 ニ 依 レバ,輸 挿 圖説 明 膽 管 ガ 腸 管 壁 ヘ 注 グ 附 近 ノ輸 膽 管 壁 ヨ リ2箇 ノ憩 室 ト シ テ生 ズ ト.又Gotte氏 1. 緒 言 輪 膽 管 ト背 膵 排 泄 管 ノ腸 管 壁 ニ注 グ 附 近 ニ テ 抑 々全 脊 椎 動 物 ニ於 ク ル 膵 臟 發 生 ハ 肝 臟 ト 直 接 ニ腸 管 壁 ヨ リ生 ジ輸 膽 管 ヨ リ生 セ ズ ト. 同 樣 前 腸 及 ビ中腸 ノ境 界 ヨ リ發 生 シ,無 對 ノ Choronshitzky氏 背 部 膵 臟 原 基 及 ビ有 對 ノ腹 部 膵 臟 原 基 ヨ リ起 ズ ル ナ ラ ン ト云 ヒ,其 リ胎 兒 ノ 發 育 ト共 ニ背 腹 兩 原 基 ハ 相 結 合 シ テ 單 一 トナ ル モ ノ ナ リ. 背 部 膵 臟 原 基 ハBrachet, Mayr氏 等 ニ依 レ テ 憩 室 ニ變 形 シ盲 嚢 ヲ作 成 ス ト.Stoss氏 依 レ バ 背 膵 ハ 羊 胎 兒 ニ於 テ ハ2箇 Wlassow氏 又Kupffer氏 125 ハ 豚 胎 兒 ニ 於 テ2葉 ハ 蝶 鮫 類 ニ於 テ2箇 Mayr, Hammer, Kupffer, 等 ノ研 究 ハ1箇 生 ゼ シ後 一 定 ノ絞 窄 機 轉 ヲ經 ニ ヨ リナ リ トシ テ 表 レ , ヨ リナ ル モ 恐 ラ ク 直 接 腸 管 壁 ヨ リ生 ノ後Anuren, Triton 其 ノ他 ノ脊 椎 動 物 ニ 於 ケ ルGotte, Goppert, Balfour, バ 肝 原 基 ヨ リ稍 々 遲 レテ 發 生 シ一 般 ニFurche 又 ハFalteヲ ニ 依 レバ Lagnesse, Janosik, Saint-Remy氏 ノ背 膵 ト2箇 ル 事 ヲ確 定 セ リ.鳥 Brachet, ノ腹 膵 ト ヨ リ成 類 ニ於 テ ハ2箇 ノ腹膵 ノ 存 否 ハ 最 近 迄 未 解 ノ裡 ニ 有 リ シ ニ 敷 波 教 授 ハ 大 正5年 七 面 鳥 ニ 於 テ2箇 定 サ レタ リ.其 ノ 後 昭 和5年 村 山 氏 ノ 研 究 業 績 有 リ,而 ノ 腹 膵 ノ存 在 ヲ 確 家 鳩 ニ 就 キ先 輩 シテ背部 膵 臟 原 基 798 清 谷 及 ビ 左 右 兩 腹 膵 原 基 ハ 胎 兒 ノ發 育ト 共 ニ相 結 合 シテ 單 一 トナ リ,其 壽 複 成 模 型 ヲ製 作 セ リ. ノ排 泄 管 ノ 腸 管 ヘ 開 口 ノ模 樣 ニ至 リテ ハ 多 種 多 樣 ノ状 況 ニ 有 リ テ 尚 3. ホ不 明 ノ點 有 リ.茲 第1階 梯 ニ於 テ余 ハ比 較 發 生學 的 見 地 ヨ リ鳥 類 特 ニ燕(Hirundo turalis)ニ rustica gut- 就 キ敷 波 教 授 指 導 ノ 下 ニ膵 臟 原 基 燕 各 胎 仔 ニ 於 ケ ル 膵 臟 原 基 ノ觀 察 燕 胎 番 號Nr. 7長 徑4.0mm原 節22 外 形 殆 ド垂 直 ニ シテ體 下部1/3ノ部 分 ヨ リ兩 側 ニ 樹 枝 状 ニ羊膜 血 管 ヲ羊 膜 上 ニ擴 グ,頭 部 ニ於 テ ハ 3腦 屈 曲 ヲ認 ム,視 器 ニ於 テ ハ水 晶 體 板 ハ陷 沒 シ 發 生 研 究 ヲ ナ シ其 ノ成 果 ヲ述 ベ ン トス. テ 水 晶體 嚢 ヲ形 成 セ リ.聽 器 ニ 於 テ ハ聽 板 ハ 既 ニ 2. 材 料 及 ビ檢 索 ノ 方 法 聽 窩 ニ變 ジ聽 胞 ヲ形 成 セ ン トス.第1, 本 研 究 ニ當 リテ必 要 ナル 發育 階 梯 ニ有 ル 燕 胎兒 嚢 ハ完 成 シ,第4ノ 2, 3ノ 腮 モ ノハ共 ノ發 逹 稍 々前 者 ヨ リ 45箇 ヲ選 ビ,脊 髓 原 節 數長 徑 等 ニ 依 リテ 其 ノ發 遲 ル,心 塊 ハ良 ク發 育 ス,肺 原 基 ハ腮 腸 ノ腹 側 角 育 過 程 ヲ定 メ便 宜 上9階 梯 ニ分 チテ 記 載 セ リ.燕 ニ於 テ脱 腸 樣 ノ膨 出部 トシテ認 メラ ル,側 方 ヨ リ 胎 兒 ハ 総 テ採 取 後 直 チ ニFormol-Alkohol或 腮 腸 ヲ見 レバS字 状 ヲ呈 シ,共 Zenker氏 ハ 液 ニテ 固定 シ,大 部分Borax-Karmin, 一 部 ハHamatoxylin-Eosinニ テStuckfarbung ヲ行 ヒ 「バ ラフ イ ン」ニ包埋 シ之 ヲ10μ 基 ヲ認 ム,夫 ス,其 ノ終 端 腹 側 ニ肝 原 レ ヨ リ尾 方 腹 側 ハ 漸 次 卵 黄 嚢 ヘ移 行 ノ腸 管 背 側 ニ於 テ肝 原 基 初部 ノ尾 方170μ ノ切 片 ニ ノ處 ヨ リ210μ ノ距 離 ニ於 テ周 圍 ニ比 シ テ比 較 的 作 製 セ リ.以 上 ノ如 ク シテ作 製 シ タル連 續 切片 ニ 厚 層 ニテ 細 胞 ノ配列 他 部 ヨ リ多 少 特 異 ニ シテ多 數 ヨ リテ,膵 臟 原 基 ノ發生 ヲ顯 微 鏡 觀 察 ヲナ ス ト同 ノMitoseヲ 見 ル.之 ヲ模 型 ニ就 キ 見 ル ニ外觀 上 時 ニ其 ノ發 生 状 態 ヲ一 層 如 實 ニ表 現 シ確 定 的 實 證 其 ノ區 別 判 然 タ ラザ レ共周 圍 ニ比 シテ 多 少 ノ凹 凸 ヲ試 ミル爲 メ ニ更 ニEdinger氏 ヲ示 ス程 度 ナ レ ドモ是 レ明 カ ニ將 來 背 部 膵臟 原 基 ニ 擴大 シ之 ヲ1mmノ 描寫 器 ニテ100倍 〓 板 ニ複 寫 シ更 ニ積 疊 シテ Fig. ノ發 生 ス可 キ母 地 タ リ. 1. Fig. 2. 126 799 膵臟 原基 ノ發生學的研究 第2階 梯 燕 胎 番 號Nr. 44長 徑4.0mm 原 節26 歩 進 ミテ漸次 腸 管 ヨ リ溝状 膨 出 ヲ皇 セ ン トシ ヲ絞 斷機 轉 ヲ示 ス即 チFig. 3ニ 見 ル如 シ.組 織 的 ニ ハ 外 形 及 ビ 内臟 諸 臟 器 ノ發生 状 態 モ前 階 梯 ニ於 ケ 多 層 圓 柱 上 皮 ヨ リ成 ル.模 型ニ 就 テ見 ルニ 明 カニ ル ト略 ボ同 樣 ナ リ,肺 原 基ニ 於 ケル膨 出状 態 ハ 一 腸管 背 側ニ 於 ケル膨 隆 トシテ表 ハ レ13mmノ 層 著 明 トナ ル,肝 原 基ニ 於 テ ハ頭 方 及 ビ尾 方 原 基 サ ヲ有 シ最 高4mmヲ 長 算 ス. ノ區 別 判 然 タ リ.背 部 膵 臟 原 基 ハ前 階 梯 ヨ リハ 一 Fig. 3. Fig. 第3階 梯 燕 胎番 凱Nr. 45長 徑4.0mm 原 節30 認 メ其 ノ長 サ模 型 ニ於 テ10mm最 4. 高5mmヲ 存 ス. 頭 屈 折 頂 屈 折 判 然 タ リ,後 腦 蓋 ハ泡 状ニ 膨 出 ス 組織 學的 ニ ハ多 眉 圓 柱 上皮 ヨ リナ リ,背 膵 原 基 嗅 小窩 ヲ認 ム.體 下 部1/3ノ 部 分 ヨ リ兩 側 ニ羊 膜 血 ノ附 近 ニ 於 テ稍 々透 明 ナ ル 圓形 集群 ヲ見 ル是 レ將 管 ヲ羊 膜 上 ニ擴 グ,前 腸 ノ内腔 ハ菱 形 ヲ呈 シ背 腹 來 盛 ニ増殖 作用 ヲ營 ム可 キ所 ニ テ所 謂Zellnestナ ヨ リ壓 平 サ ル,肝 又 ヨ ク發育 ス,肺 原 基 ハ左 右 ニ リ.腸 壁 ヘ背 膵 ノ移 行 ス ル 部分 ハ組 織 的ニ ハ 區 別 分 離 セ リ. 判 然 タラザ レ ドモ背 膵 原 基 ニ屬 ス可 キ モ ノニ テ所 背 部膵 臟 原 基 ハ前階 梯ニ 於 テ僅 カ ノ膨 隆 トシテ 認 メシ ガ本 階 梯 ニ於 テ ハ 溝状 膨 出 ト シ テ 明 カ ニ 127 謂Zwischenstuckナ リ. 清 800 Fig. 谷 壽 5. Fig. 第4階 梯 燕胎 番 號Nr. 9長 徑4.0mm テ 長 サ18mm最 ン テ 表 ハ ル,本 原節33 燕 胎 ハ頂 屈 折,項 屈 折 著 明 ニ シ テ頭 部 ハ胴 部 ニ 高10mmヲ 6. 算 シ 下向 溝 状 膨 出 ト 階 梯 ニ 於 テ ハ 背 膵 ノ外 ニ更 ニ 背 膵 ト尾 方 肝 原 基 ト ノ間 ニ 於 テ 腸 管 ノ 腹 側 面 ニ 於 テ 左 對 シテ 直角 ニ屈 曲 ス.體 下 部1/3ノ 部分 ヨ リ兩 側 ニ 右 兩 側 ニ相 對 的 ニ 頭 方 肝 原 基 ヨ リ5mmノ 美 シ ク羊膜 血 管 ヲ羊 膜 上 ニ擴 グル 事,前 階 梯 ニ同 側 及 ビ 左 側 トモ 厚 サ7mmノ ジ.前 肢 及 ビ後肢 ノ初 現 ヲ認 メズ,肺 原 基 ハ 相 對 シ テ 認 メ ラ ル,即 的 ニ前 腸 ノ兩 側 ニ認 メ ラ ル.胃 原 基 ノ發 生 ヲ見 ズ, 基 ハ2箇 頭 方 及 ビ尾 方 肝 原基 ハ 何 レ モ 右 側 ニ偏 シテ 發 生 チFig. 處 ニ右 單 ナル 憩室 樣膨 出 ト 7ニ 見 ル 如 ク腹 部 膵 臟 原 ヨ リ發 生 ス. 組 織 學 的 ニ ハ 背 膵 附 近 ニ 於 テ 所 謂Zellnestハ 其 ノ増 殖 作 用 著 シ クZwischenstuckハPrimitiver ス. 背 膵 ハ兩 肝 原 基 ノ發 生 セ ル背 側 ニ於 テ模 型 ニ於 Fig. Ausfuhrungsgangヲ 作 ラ ン ト ス ル 状 態 ニ 在 リ. 7. Fig. 8. 128 801 膵臟原基 ノ發生學 的研究 第5階 梯 燕 胎番 號Nr. 10長 徑4.0mm強 嚢 樣 トナ リ背方 ニ向 ヒ長 サ23mm最 大 横 徑10mm ヲ有 シ表 面 凹凸 ハ ゲ シ ク結 節 状 トナ リ,前 階 梯 ニ 原 節36 胎 兒 ノ外 形 前階 梯 ニ酷 似 ス,内 臟 諸 原 基 ノ發生 比 シ著 シ ク其 ノ容 積 増 大 シ,尾 方 ニ至 ル ニ ツ レテ 状 態 モ略 ボ一 致 ス レ ドモ頭 方 及 ビ尾 方肝 原 基 中 ニ 細 ク ナ リ,十 二 指 腸 輪 索 ノ側 面 ニ於 テ 獨 立 開 孔 ヲ 肝 管 ヲ作 ラ ン トス.腸 管 ニ於 テハ 十二 指 腸 部 ノ固 ナ ス.是 レ人 ニ 於 ケルDuctus 背 部 膵臟 原 基 ハ腸 管膨 出樣 ヨ リ漸 次 進行 シテ腸 管 附 屬 物 ノ状 態 トナ リ,所 謂Primitiver ビPrimitiver リ. 腹 部膵 臟 原 基 ハ前 階 梯 ニ於 テ 腸 管 腹 側 ノ左 右 兩 有 ノ迂 曲變 位 ヲ初 ム ル ニ至 ル. hrungsgang及 Santorinieナ Drusen Ausfu- Korperノ 側 ヨ リ生 ジ テ互 ニ近 接 セ ン トス ル傾 向 ヲ有 セ リ. 本 階 梯 ニ於 テ ハ 互 ニ相 寄 リ,其 ノ形 状 増 大 シ同 一 基 礎 ヨ リ出 デ タル カ ノ觀 ヲ呈 シ,右 腹 膵 ハ右 方 ニ 區 別 判 然 タ リ.左 右兩 腹 膵 原 基 ハ前 階 梯 ヨ リモ著 向 ヒ長 サ15mm最 シ ク左 右 ニ向 ツ テ突 出 シ且 左 右 ノ距 離 接近 ス ル ニ 向 ヒ長 サ14mm最 至 リ,其 ノ間 ニ尾 方肝 原 基 ヲ存 ス. 棒 状 ヲ呈 ス,本 時期 ニ ハ 十二 指 腸 輪 索 ノ形 成 ニ依 組 織 的 ニハ 左 右 ノ兩 腹 膵 ノ上 皮 ハ 十 二指 腸 壁 ニ 大 横徑7mm左 腹 膵 ハ頭 腹 方 ニ 大 横徑10mmニ テ兩 腹 膵 ハ棍 リテ其 ノ部 ノ腸 管 ハ右 後 方 ニ 横走 シ,各 腹 膵 ハ各 比 シ該 ノ特 有 ナ ル配 置 ヲナ シ,Fig. 9模 型 圖 ニ示 獨 立 シ タル開 孔 ヲ有 ス,是 レ人 ニ於 ケ ルDuctus ス如 ク十 二指 腸 壁 ノ憩 室樣 膨 出物 トシテ 明 カニ十 pankreaticus 二指 腸 壁 ヨ リ區 別 サ ル.左 側 腹 膵 ハ右 側腹 膵 ニ比 方肝 原基 ハ著 明 ナ ル肝 管 トナ リテ膽 嚢 ト共 ニ初 メ シ多 少 頭 部 ニ位 置 ス. テ 左 右兩 腹 膵 ト肝 臟 トノ間 ニ現 ル. Fig. 第6階 梯 燕胎 番 號Nr. 9. 18項 Ventralis (Wirungenus)ナ Fig. 臀 徑4.0mm 胎 兒 ハ前 頭 部 ノ發 育 著 明,中 腦,半 球,泡 状 ニ 第7階 梯 燕 胎 番 號Nr. リ.尾 10. 19項 臀 徑5.0mm 本 階 梯 ニ於 テ ハ 中腦,半 球 ハ全 ク泡 状 ヲ呈 シ殊 膨 出 シ,項 屈 曲 著 シ ク,額 部 ハ腹 部 ニ接 セ ン トス ニ中腦 ノ膨 隆著 明 ナ リ,肩,坐 尾 端 ハ上 部 ニ捲 キ上 グ,體 ノ側壁 ニ於 テ前 肢 ハ扁 リ額 部 ハ 全 ク腹 部 ニ接 ス ル迄 屈曲 ス,尾 端 ハ強 ク 平 ナ ル膨 隆 トシテ後 肢 ハ僅 ニ某 ノ初 兆 ヲ認 ム.肺 内 飜 シ,外 形 恰 モ腎 臟 ノ如 キ形 態 ヲナ ス,前 肢 ハ 原 基 ハ 未 ダ氣 管枝 ノ膨 隆端 ヨ リ分 岐 ヲ發 セ ズ.本 肘 關 節 ニ於 テ 屈 曲 シ,後 肢 モ亦 膝 關 節 ニ於 テ 屈 曲 階 梯 ニ於 テ ハ肝 原 基 ハ 著 明 ニ發 育 シテ,其 ノ容 積 シ タル膨 隆 物 トシテ體 ノ側壁 ニ認 ム,胃 原 基 ハ甚 膨 大 トナ リ爲 メニ胃 原 基 ハ後 方 ニ向 ツテ擴 張 スル ダ シ ク左 側 ニ偏 位 シ,此 時期 ニ於 テ ハ鳥 類 ニ特 有 ト共 ニ特有 ノ廻 轉 ヲ ナ シ ツ ツ既 ニ左 側 ニ偏 在 スル ナ ル 前胃(腺 胃)ノ 原 基 ヲ未 ダ認 メズ,從 來 ノ胃(筋 ニ至 ル.模 型 ニ就 テ見 ル ニ背 部 膵 臟 原 基 ハ既 ニ腺 129 部 位 ノ屈 曲 モ加 ハ 胃)ハ 厚 キ結 締 織 ノ壁 ヲ有 シ内腔 ハ 圓 柱 上 皮 ニ ヨ 清 802 谷 壽 リテ被 ハ レ.尚 ホ肝 原 基 ノ肥 大 ト共 ニ從 來 ノ筋 胃 第8階 梯 モ亦 廻轉 シテ,後 左 方 ニ向 ヒテ 擴 張 セ リ,肺 原 基 本 階 梯 ニ於 テハ 頭 部 中 特 ニ半 球 増 大 ス レ ドモ中 ハ食 道 ノ左 右 兩 側 ニ於 テ稍 々平 行 ニ背 尾 方 ニ延 長 腦 ノ膨 隆 ニハ 及 バ ズ,頸 部 ハ 胴 部 ニ對 シテ 獨 立 ノ シ,2, 3條 ノ原 始 氣 管枝 ヲ分 岐 セル ヲ見 ル,脾 臟 部 位 ヲ形 成 シ,上 嘴 ハ形 成 ノ途 上 ニア リ.顎 弓 背 原基 モ亦 前 階 梯 ヨ リ著 シ ク大 サ ヲ増 セ リ,肝 臟 原 部 ニ於 テ前 耳 塊 ヲ認 メ,外 聽道 ハ 鎌 状 ヲ呈 ス,兩 基 ハ 發育 著 明 ニ シテ腹 腔 上 部 ノ右 側 及 ビ 腹 側 ノ大 肢 ハ既 ニ肢 状 化 シ終 端 扁 平 状 ニ擴 ガル.肺 原 基 ハ 半 部 ヲ充 シ著 明 ナルZellbalkenヲ 兩 側 既 ニ樹 枝 状 ニ分 岐 ス ル ニ至 リ,前 胃,筋 胃 ハ 構 成 セル ヲ見 ル. 燕胎 番 號Nr. 50項 臀 徑6.0mm 何 レモ 明瞭 ニ シテ 體 ノ中 心 ヨ リ完 全 ニ左 側 ニ偏 在 膵臟 原 基 ニ於 テ モ亦 前階 梯 ニ於 ケ ル ヨ リ著 シ ク ス ル ト同時 ニ腸 管 殊 ニ十 二 指 腸 部 位 ノ延 長變 位 及 發 育 シテ,背 膵 ハ不規 則 ナ ル紡 錘 状 ニテ表 面 結 節 ビ肝 臟 擴 大 ヲ見 タル爲 メ ニ筋 胃 ハ下 降 スル ニ至 ル 状 ノ腺嚢 樣 ヲ呈 シテ筋 胃 ノ右 腹 方 ニ テ 十二 指 腸 管 脾臟 ハ盆 々増 大 セ ル塊 状 ヲ背 膵 ノ背 方 ニテ筋 胃 ノ ノ右 後方 ニテ背 尾 方 ニ向 ツテ 十 二指 腸 ノ左 側 下 面 右 側 ニ 近接 シヲ認 ム. ニ於 テ連 絡 ス模 型 ニ就 キ見 ルニ背 膵 ノ長 サ24mm 最 大 横徑17mmナ 横 徑15mmヲ リ.右 腹 膵 ハ 長 サ28mm最 模 型 ニ就 キ 見 ル ニ背 膵 ハ分 枝 シテ膨 大 ナル 長 キ 大 有 シ背 膵 ノ右 方 ヲ背 測 ニ向 ツテ紡 錘 形 ヲ呈 シテ共 ノ中央 部 ハ既 ニ背 膵 ノ腹 面 中 央 部 ト僅 ニ結 合 スル ニ 至 ル.右 腹 膵 ノ排 泄 管 ハ背 膵 排 泄 管 ノ開 口部 ヨ リ横徑 ニ於 テ10mm右 側下面 ニ 紡錘 形 ヲ呈 シ,十 二指 腸 輪 索 ノ中 央 部 ノ右 尾 側 ニ 開 口 ス.排 泄管 ノ長 サ10mmニ ヨ リ腺 體30mmハ テ尾 方 ニ向 ヒ夫 レ 左 背 方 ニ 向 ヒ夫 レ ヨ リ10mmハ 尾 方 ニ向 フテ 位置 ス,恰 モ 十二 指 腸 ノ上 行 脚 竝 ニ 横 行 部 ノ方 向 ト一 致 セ リ.左 右 ノ腹 膵 モ亦 腺 嚢 状 開 口 ス.左 腹 膵 モ亦 良 ク發 育 シ,背 膵 及 ビ 右腹 膵 ヲ呈 シ右腹 膵 ハ長 サ30mm最 ノ腸 管 ニ開 ロ ス ル中 間 ノ頭 方 ニ於 テ不 親 則 ナ ル棍 シ十 二 指 腸 ヘ ノ開 口部 ハ背 膵 ノ開 口部 ヨ リ10mm 棒 状 ヲナ シ右 背 尾 方 ニ 向 ツテ位 置 シ長 サ22mm最 右 側 ニテ 排 泄 管 ノ長 サ10mm夫 大 横徑10mmニ シテ其 ノ排 泄 管 ハ 背 膵 及 ビ 右腹 方 ニ向 ヒ腺 體 ノ中 央 部 ヨ リ少 シ頭 方 ニ 於 テ 背 膵 ノ 膵 ノ排 泄 管 ノ開 口部 ノ頭 方部 ニ開 口 ス.肝 管 及 ビ 中 央 部 ト結 合 ス,背 膵 及 ビ右腹 膵 ハ 十 二指 腸輪 索 膽 嚢 モ 亦 良 ク發 育 シ,右 腹 膵 開 口部 ノ右 側 ニ於 テ ノ間 ニ介 在 シ,右 腹 膵 ノ経 過 ハ 恰 モ 十 二指 腸 下 行 尾 方肝 管 ト膽 嚢 管 ト結 合 シテ 輸 膽 管 トナ リテ 十二 脚 ノ經 過 ト一 致 セ リ. 指 腸 ニ開 口 ス. 大横 徑11mmヲ 有 レ ヨ リ腺體 ハ右 背 左 腹 膵 ハ右 背 尾 方 ニ向 ツテ 發 育 シ背 膵 ニ接 近 ス Fig. 11. Fig. 12. 130 803 膵臟原基 ノ發生學的研究 ル ニ至 リ長 サ14mm最 大 横 徑15mmヲ 有 シ,其 方 ノ處 ヨ リ排 泄 管 出 デ 長 サ23mmヲ ノ位等發生當時 ニ比スルニ全 ク反對 ノ位置 ヲ取 ル ニ 向 ヒ13mmノ ニ至 ル,排 泄 管 ノ開 口部 ハ背 膵 ノ開 口部 ヨ リ10mm 指 腸下 行 脚 ノ背 側 ニ開 口 ス. 頭 方 ニ在 リ.輪 膽 管 ハ肝 管 ト結 合 シテ右 腹 膵 ノ開 口 部 ノ右 側 ニ開 口 ス. 有 シ腹 尾 方 處 ヨ リ右 腹 方 ニ方 向 ヲ變 ヘ十 二 右 腹 膵 ハ85mmノ 長 サ ヲ有 シ,頭 部1/3ハ 細 ク最 大 横 斷 面 ハ30mm×20ニ テ 右腹 膵 ノ頭 部 即 チ背 膵 トノ結 合 セ ル處 ヨ リ排 泄 管 出デ 背 膵 ノ排 泄管 ノ 第9階 梯 燕胎 番 號Nr. 34項 臀 徑11.0mm 開 口 部 ノ直 下 部 ニ開 口 ス.左 腹 膵 ハ長 サ70mm最 外 形 ハ半 球,中 腦 ノ膨 隆 殆 ド相 等 シ ク頸 部 ハ著 シ ク延 長 シ上 下嘴 ノ發 育 モ亦 顯 著 ナ リ.眼 球 隆起 ハ眼 瞼 邊 縁 ヲ廻 リ,耳 部 ニ多 ク ノ耳 隆 起 ヲ示 ス, 大 横 斷 面35mm×29ニ 方 ニ テ下 行 脚 ノ經 過 ニ沿 フテ 存 在 ス,排 泄 管 ハ 腺 體 ノ尾 端 ヨ リ30mm頭 前 肢 ハ 既 ニ指 線 ヲ現 シ,後 肢 亦蹠 線 ヲ示 シ殆 ド前 デ 長 サ10mmニ 肢 ト等 長 ナ リ.氣 管 枝 分 岐 ノ状 態 益 々複雜 トナ リ, ノ左 側 ニ開 口 ス. 胃 モ亦 非常 ナ ル發 育 ヲ遂 グ,筋 胃 ハ長 橢 圓形 ヲナ シ外 形 腎臟 ニ似 タ リ. 模 型 ニ就 キ見 ル ニ十 二指 腸 ハ彎 曲 ノ強 キ弓 形 ヲ 二 指 腸輪 索 ノ上 都 ニ 位置 シ,長 サ58mm最 38mmノ 大 キ ク尾 部 ハ横 徑23mmニ 131 55mmノ 處 ニ 開 口 ス. 本 階 梯 ニ於 テハ 膵 臟 ノ形 態 及 ビ排 泄 管 ノ模 樣 等 成 長 セ ル 者 ト殆 ド一致 ス. テ 頭 端 ヨ リ32mm尾 Fig. 腹 方 ニ十 二指 腸 ノ下 行 脚 及 ビ左 腹 膵 有 リ,輸 謄 管 ハ 背膵 排 泄 管 ノ開 口 部 ヨ リ右 尾 方 大横徑 不規 則 ナル 長 橢圓 形 ヲ呈 シ比較 的 頭 部 ガ 方 即 チ中 央 部 右 側 ヨ リ出 テ 頭 部 肝 管 及 ビ輪 膽 管 ノ開 口部 膽 嚢 ハ 背 膵 ト右 腹 膵 トノ間 ニ テ左 背 方 ニ十 二 指 腸 ノ上 行脚,右 呈 シ背 膵 ハ完 全 ニ右腹 膵 及 ビ左 腹 膵 ト相 結 合 シ十 テ 十 二指 腸 下行 脚 ノ背 左 13. 清 804 4. 谷 考 察 及 ビ總括 前 章 ニ 於 テ 本 研 究 ニ 必 要 ト思 ハ ル ル 燕 胎 兒 9箇 ヲ 選 ミ,其 ノ 連 續 切 片 ヲ 詳 細 ニ鏡 檢 シ他 方 製 作 セ ル 〓 板 模 型 ヲ精 査 シ,主 トシ テ 膵 臟 竝 ニ 近 接 臟 器 ノ發 生 ヲ 觀 察 ナ シ タ リ,便 9階 梯 ニ 分 チ タ リ.即 原 節22ニ チ第1階 宜上 梯 長 徑4.0mm 於 テ 肺 原 基 ハ前腸 腹側 角 ニ於 テ 脱 腸 様 膨 出 ヲ ナ シ,肝 原 基 モ亦 腹 側 角 ニテ肺 原 壽 原 基 ハ 著 シク 増 大 シZwischen Stuckハ 原始 開 孔 ヲ作 ラ ン トシ,Zellnestニ 於 テ ハ増 殖 作 用 盛 ナ リ.本 階 梯 ニ 於 テ ハ 背 膵 ト尾 方 肝 原 基 トノ 間 ニ 於 テ腸 管 ノ 腹 側 面 ニ テ 左 右 兩 側 ニ相 對 的 ニ 頭 方 肝 原 基 ヨ リ模 型 ニ テ5mmノ 左 側 及 ビ右 側 共 厚 サ7mmノ 處 ニ 單 ナル 憩 室樣 ノ 膨 出 ヲ 認 ム 是 レ腹 部 膵 臟 ナ リ.即 チ燕 胎 ニ於 テ モ 腹 膵 ハ 敷 波 教 授 ノ 七 面 鳥 及 ビ村 山 氏 ノ 家 基 ヨ リ尾 方 ニ 於 テ 膨 隆 物 ト シテ 認 メ ラ ル,背 鳩 及 ビ十 姉 妹,倉 智 氏 ノ鶉 ニ 於 ケ ル ト同 樣2 部 膵 臟 原 基 ハ 腸 管 背 側 ニ 於 テ肝 原 基 初 部 尾 方 箇 存 在 シGotte, Choronshitz氏 170μ 直 接 腸 管 壁 ヨ リ肝 管 ト共 ニ 生 ズ ル モ ノ ナ リ. ノ 處 ヨ リ210μ ノ距 離 ニ於 テ組 織 學 的 ノ 説 ノ如 ク ニ 楯 状 ノ 扁 平 ナ ル 形 態 ト シ テ認 メ得 ル モ,形 家 鳩 ニ 於 テ ハ 長 徑5.8mm原 節35,十 態 學 的 ニ ハ模 型 ニ 於 テ 表 面 多 少 平 坦 ニ テ 僅 カ テ ハ 長 徑3.0mm原 デ ハ 長 徑6.0mm ノ 膨 隆 ヲ認 ム ル 外 周 圍 トノ 識 別 困 難 ナ リ.鶉 孵 卵3日 (倉 智 氏)ニ テ ハ 長 徑6.0mm孵 現 ス. 27,家 卵72時 間原節 鳩(村 山 氏)ニ テ ハ 長 徑5.5mm原 節28, 十 姉 妹(村 山 氏)ニ テ ハ 長 徑4.5mm原 節28ノ モ ノ ニ 於 テ 同 樣 ナ ル 所 見 ヲ 見 ル.第2階 徑4.0mm原 節26ニ 梯長 於 テ ハ 背 部膵 臟 原基 ハ 第5階 節30,鶉 姉妹ニ ノ胎 兒 ニ 於 テ 初 メ テ 腹 部 膵 臟 原 基 出 梯 長 徑4.0mm原 節36ニ テハ背 膵 ハ 腸 管 膨 出 状 ヨ リ 進 ミ テ 腸 管 附 屬 物 ノ状 ヲ 呈 ス ル ニ 至 ル,此 Ausfuhrungsgang及 時 期 ニ 於 テ ハPrimitiver ビPrimitiver 組 織 的 ノ ミナ ラ ズ 形 態 學 的 ニ モ 明 カ ニ前 腸 ノ Korperヲ 背 側 ニ 於 テ 溝 状 膨 隆 ト シ テ 認 識 サ レ模 型 ニ於 ハ 著 シ ク 左 右 ニ 向 ツ テ 突 出 シ 且 左 右 腹 膵 ノ距 テ 約13mmノ 離 ハ 接 近 ス ル ニ 至 ル.十 第3階 長 サ ヲ有 シ最 高4mmヲ 梯 長 徑4.0mm原 節30ニ 算 ス. テ ハ肝 臟 ノ發 孵 卵4日,家 基 ハ 明 瞭 ニ 腸 管 背 側 ニ 於 テ 溝 状 膨 隆 トシ テ 認 ジ. 増 殖 作 用 ヲ營 ム 可 キZellnest及 ル 可 キZwischen Stuckヲ ビ開 孔 ヲ作 認 メ得 ル モ,未 ダ 腹 部 膵 臟 原 基 ヲ認 識 ス ル ニ至 ラ ズ,鶉 6.0mm孵 間,家 3.0mm原 卵75時 間,長 鳩 長 徑5.0mm原 節30ニ 4階 梯 長 徑4.0mm原 徑5.5mm孵 節30,十 長徑 二指 腸 部 ハ此 時期 ニ 鳩 項 臀 徑3.5mmノ 第6階 梯 項 臀 徑4.0mmニ 長 徑5.0mm 者 ト所 見 同 於 テ ハ肝 臟 原 基 ノ擴 張 増 大 ス ル ニ依 リ,胃 ハ左 上 方 ニ擴 張 轉 位 シ從 ツ テ十 二 指腸 モ亦 變 位 迂 曲 ス ル ニ至 リ 腸 管 ノ幽 門 ヨ リ下 降 スル 移 行部 上 方 ニ於 テ兩 卵80時 腹膵 ハ尾 方 肝 原 基 ヨ リ發 育 シタ ル肝 管 及 ビ膽 姉妹 長 徑 嚢 ヲ中 ニ シテ腸 管 ニ結合 シ,左 右 兩 腹 膵 ノ位 於 ケ ル ト同 一 所 見 ナ リ.第 節33ニ 右兩腹膵原基 於 テ 固 有 ノ迂 曲 變 位 ヲ 始 ム,鶉 育 ト共 ニ 肺 臟 原 基 ハ 左 右 ニ分 離 セ リ,背 膵 原 メ組 織 學 的 ニ ハ 多 層 圓 柱 上 皮 ヨ リ成 リ,將 來 明 瞭 ニ 區 別 シ得,左 Drusen 於 テハ 背 部膵 臟 置 ハ腸 ノ變 位 ノ爲 ニ發 生當 時 ニ比 シテ丁 度 左 右 反對 ノ位 置 ヲ呈 スル 至 リ各 獨 立 シタル 開 口 132 805 膵臟原基 ノ發生學的研究 ヲ 有 ス是 レDuctus pankreaticus (D. リ,其 Wirugenus)ナ ニ 背 部 膵 臟 原 基 ノ開 孔(D. Ventralis 鳥屬,黄 鳥 等 ハ3箇 Santorini)ヲ 氏 ニ依 レバ 「ア ヒル屬 」ハ2-3箇 見 ル ニ 特 有 ナ ル 腺 胃 ヲ 認 メ ズ,此 孵 卵6日 ノ排 泄 管 ヲ ニ依 レバ 二趾 駝 鳥屬 ハ1箇 又 於 テ ハ未 ダ鳥 類 氏1930)ニ ノ排 泄 管 時 期 ニ於 テ初 メ ヲ有 シ十 二指 腸 ノ下 行脚 ニ開 口 ス ト,十 姉 妹 鳩 デ ハ 長 徑8.0mm ノ者 ニ 於 テ 背 膵 ト右 腹 膵 トノ 結 合 シ 初 ム ル ヲ 見 タ リ.尾 ヲ有 ス ト,A. Weissberg 鳩(村 山 テ 背 膵 ハ右 腹 膵 ト僅 ニ結 合 ス ル ニ 至 ル,家 ニ 於 テ ハ 項 臀 徑6.5mm,鶉 有 シGadow氏 木 ハ3箇 ヲ有 ス ト鶉(倉 智 氏1936),家 嚢 ヲ認 ム. 梯 項 臀 徑5.0mmニ ヲ有 シ,鳩 屬,小 杓 鷸 屬,鴎,鷲,啄 ノ右 下 面稍 々尾 方 此 時 期 ニ 於 テ 初 メ テ 尾 方 肝 管 ノ 膨 隆 トシ テ 膽 第7階 ハ2箇 方 肝 管 ハ膽 嚢 管 ト結 合 シ テ 輸 膽 管 トナ リ テ 十 二 指 腸 ニ 開 口 セ リ. 於 テ ハ膽 嚢 ヲ缺 キ3箇 (村 山氏1931)ニ 於 テ ハ燕 ト同樣 膽嚢 ヲ有 シ 膵 臟 ヨ リノ排 泄 管3箇 ヲ有 ス レ ドモ燕 ニ於 テ ハ膽 嚢 ヨ リ出 ヅ ル膽 嚢 管 ト尾 方肝 管 トガ結 合 シテ輸 膽 管 トナ リテ腸 管 ニ開 口 セル ニ,十 姉 妹 ニ於 テ ハ輸 膽 管 ニ更 ニ右 腹 膵 管 ガ結 合 シテ 於 テ ハ 背 膵 ト右 十 二指 腸 ニ開 口 セ リ.要 スル ニ膵 臟 排 泄 管 ハ 腹 膵 トノ結 合 ハ 益 々強 固 ニ テ 何 レモ 體 ノ中 心 鳥 類 ノ種 類 及 ビ同 一 鳥 類 ニ於 テ モ異 ナ ル モ ノ ヨ リ左 側 ニ 偏 シ テ 位 置 ス. ノ如 シ. 第8階 第9階 梯 項 臀 徑6.0mmニ 梯 項 臀 徑11.0mmニ 於 テ ハ背部 竝 ニ 5. 腹 部 膵 臟 原 基 ノ發 育 著 シ ク,腺 胃,筋 胃 ハ 完 全 ニ 左 側 ニ轉 位 シ,背 結 論 膵 竝 ニ左 側腹 膵 ハ完 全 ニ 前 章 ニ於 ケ ル總 括 及 ビ考 察 ニ依 リ次 ノ結 論 結 合 シ十 二 指 腸 ノ増 大 迂 曲 變 位 及 ビ肝 臟 ノ増 ニ達 セ リ,鳥 類 特 ニ燕 ニ於 ケル 膵 臟 發 生 ニ就 大 ニ依 リ膵 臟 原 基 ハ 全 ク 十 二 指 腸 輪 索 ノ 間 ニ テハ 介 在 ス ル ニ至 ル,模 型 ニ 就 キ 見 ル ニ 背 膵 ノ排 1. 燕 ニ於 テ ハ通 常3箇 ノ獨 立 原 基,-1 泄 管 ハ 背 膵 ノ 左 側 中 央 部 ヨ リ出 デ 長 サ23mm 箇 ノ背 部 膵 臟原 基 及 ビ2箇 ノ腹 部 膵 臟 原 基 ヨ ヲ有 シ腹 尾 方 ニ 向 ヒ13mmノ リ發 生 スル ヲ見 ル. 處 ヨ リ右 腹 方 ニ 方 向 ヲ變 ヘ 十 二 指 腸 下 行 脚 ノ背 側 ニ 開 口 ス, 2. 右 腹 膵 ノ排 泄 管 ハ 右 腹 膵 ノ上 部 ヨ リ出 デ テ 背 4.0mmノ 膵 排 泄 管 開 口部 ノ 直 下 部 ニ 開 口 ス.左 於 テ始 メテ認 メ得 タ リ. 腹膵 排 泄 管 ハ 腺 體 ノ 中 央 部 右 側 ヨ リ出 デ 長 サ10mm 背部 膵 臟 原 基 ハ 原 節22ヲ 有 ス ル長 徑 3. 胎 兒 ニ於 テ組 織 學 的 ニ腸 管 背 側 ニ 背部 膵 臟 原 基 ハ 原 節26ヲ 有 ス ル長 徑 ニ テ頭 部 肝 管 及 ビ輸 膽 管 ノ 開 口部 ノ 左 側 ニ 開 4.0mmノ 口 セ リ,輸 膽 管 ハ 背 膵 排 泄 管 ノ 開 口部 ヨ リ右 管 背 側 ニ溝 状膨 隆 トシテ 明 カ ニ認 ム. 尾 方55mmノ 處 ニ 開 口 ス. 抑 々 鳥 類 膵 臟 ノ排 泄 管 ハGadow氏 バ 「キ ゥ ス屬 」,鸛,紅 鶴,〓 鷄 屬,野 4. ニ依 レ 雁 屬,水 鷄 屬,「 トキ 屬 」,雉 屬,「 ア ヒル 屬 」,鸚 鵡 屬 等 133 胎 兒 ニ於 テ形 態 學 的 ニ モ 明 カ ニ腸 腹部 膵 臟 原 基 ハ 原 節33ヲ 有 スル稍 々 頭 頂 項 ノ3屈 曲 著 明 ニ ナ リシ外 形 ヲ有 スル 長 徑4.0mmノ 胎 兒 ニ於 テ組 織 學 的 竝 ニ形 態 學 的 ニ腸 管 腹 側 左 右 兩 側 ヨ リ2箇 對 稱 的 ニ腸 管 806 清 谷 ヨ リ直接 憩室 樣 膨 隆 ヲ以 テ發 生 ス ル ヲ認 ム. 5. 壽 二 指 腸 輪 環 ノ 間 ニ 介 在 ス ル ニ 至 ル. 7. 背部 膵 臟 原 基 ハ項臀 徑5.0-6.0mmノ 膵 臟 ノ 排 泄 管 ハ3箇 存 在 ス. 胎 兒 ニ於 テ増 殖 シ全 ク腺嚢 樣 化 シ,右 腹 部 膵 臟 原 基 モ増 大 シ之 ト結 合 スル ニ至 ル. 6. 左 腹 膵 臟 原 基 ハ項 臀 徑11.0mmノ 擱 筆 ス ル ニ當 リ終 始 御 指 導 ト御 校 閲 ノ勞 ヲ 胎兒 賜 ハ リシ敷 波 教 授 ニ感 謝 ノ意 ヲ表 ス. ニ於 テ背 部 膵 臟 原 基 ト結 合 シ,膵 臟 原 基 ハ十 主 要 文 獻 1) Hertwig, Handbuch der Entwickelungslehreder Wirbeltiere,1906. 2) Bonnet,R., Lehrbuch der Entwicklungsgesichte, 4.Aufl.,1920. 3) Brouha, Anat. Anzeiger,Bd. 13, 1897. 4) Chroronshitzky, Anat., Hefte Bd. XIII, 1900. 5) Murayama, Arbeiten aus der Med. FakultatOkayama, 2.Bd., 2.Heft, 1930. 6) Weissberg,Zeitschrift. d. mikro. anat.Forschung, Bd. 11. 1927. 7) Weysse, Arch. d. mikr. Anat.,1898. 8) Oppel,Lehrbuch d. vergl,mikr. Anat.,Bd. III. 1900. 9) Mayr, Anat., Hefte Bd. 8, 1897. 10) stoss,Anat. Anz. 1891. 11) Jankelowitz, Arch. f.mikr. Anat.,Bd. 46. 1895. 1892. 挿 Fig. 1. 第1階 梯(Nr. 圖 説 12) Hamburger, Anat. Anzeiger,Bd. VII. 7)燕 胎 ノ背 部膵 臟 原基 明 Fig. 8. 部 位 中央 部 横斷,約165倍 Fig. 2. 1/2縮寫 同 上 胎 ノ腸 管模 型 右側 面 圖(100倍),1/2 b. 同 上 胎 ノ腸 管 模 型 左 側 面 圖(100倍), 縮寫 Fig. 3. 第2階 梯(Nr. 1/2縮寫 2)燕 胎 ノ背 部 膵 臟 原 基 Fig. 9. 部 位 中央 部 横 斷,約165倍 Fig. 4. 同 上 胎 ノ同 上 部 位 ノ模 型 右 側 面 圖(100 Fig. 5. 第3階 梯(Nr. Fig. 6. 同 上 胎 ノ腸 管 模 型 左側 面 圖(100倍),1/2 Fig. 10. Fig. 11. 第6階 梯(Nr. 第7階 梯(Nr. Fig. 12. 第8階 梯(Nr. 部 位横 斷,約165倍 Fig. 13. 第9階 梯(Nr. 圖 19)燕 胎 ノ膵 臟 原 基 部位 寫 50)燕 胎 ノ膵 臟 原 基 部 位 模 型 右 側 面 圖(100倍),1/2縮 9)燕 胎 ノ腹 部膵 臟 原 基 寫 18)燕 胎 ノ膵 臟 原 基 部位 模 型 右 側 面 圖(100倍),1/2縮 縮寫 第4階 梯(Nr. 10)燕 胎 ノ膵 臟 原 基 部 位 模 型 右 側 面 圖(100倍),1/2縮 45)燕 胎 ノ背 部膵 臟 原 基 部 位中 央 部 横 斷,約165倍 7. 第5階 梯(Nr. 模 型 斜 右 側 面 圖(100倍),1/2縮 倍),1/2縮 寫 Fig. a. 同 上 胎 ノ腸 管 模 型 右 側 面 圖(100倍) 寫 34)燕 胎 ノ膵 臟 原 基 部 位 模 型 右 側 面 圖(100倍),1/2縮 寫 134 807 膵臟原基 ノ發生學的研究 Verzeichnis der Abkurzungen. A.=Aorta. D.G.=Dottergang. D.P.=Dorsale Pankreasanlage. Ds.=Dottersack. D.S.=Ductus pankreaticus dorsalis (Santorini). D.W.=Ductuspankreaticus ventralis (Wirsungianus). Ka.L.=kaudale Leberanlage. K.D.=Kiemendarm. IV.K.T.=IV. Kiementasche. Kr.L.=Kraniale Leberanlage. L.=Lungenanlage. Lb.=Leberanlage. L.G.=Lebergang. Mg.=Mogen. L.V.P.=Linke ventrale Pankreasanlage.R.V.P.=Rechte ventrale Pankreasanlage. Zellnest. 135 M.S.=Muskelmogen. Z.S.=Zwischenstuck. V.mg.=Vormogen. Gb.=Gallenblase. V.S.=Verwachsungsstelle. D.C.=Ductus choledocus. Z.N.=
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