2004 年 10 月 29 日 お客様各位 株式会社 セゾン情報システムズ HULFT 事業部 お客様サポート&サービス部 HULFT データ変換 導入におけるご注意 拝啓 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 「HULFT for データ変換 for UNIX Ver.5」、「HULFT データ変換 for UNIX/Linux Ver.6.1.0」、 「HULFT データ変換 Pro for UNIX/Linux Ver.6.1.0」の導入時、下記の留意点があります。内容をご確 認の上、ご利用いただきますようお願い申し上げます。 敬具 − 記 − 1. HULFT Manager における留意点 1.1 対象となるお客様 「HULFT データ変換 for UNIX/Linux Ver.6.1.0」、「HULFT データ変換 Pro for UNIX/Linux Ver.6.1.0」を ご購入いただいたお客様。 1.2 注意事項 「HULFT データ変換 for UNIX/Linux Ver.6.1.0」、「HULFT データ変換 Pro for UNIX/Linux Ver.6.1.0」は、 すべて「HULFT Manager」を使用してデータ形式や変換情報の設定を行います。 そのため、別途「HULFT Manager」 Ver.6.1.0 以降(Windows 製品)が必須となります。「HULFT Manager」の 導入された Windows マシンと接続できる環境を事前にご用意ください。 【備考】 「HULFT for UNIX」をご使用のお客様で、「マネジャー接続・オプション」をご購入されていない場合でも、 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」、「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」は HULFT Manager(Ver.6.1.0 以降) のデータ変換管理画面に接続し、使用することが可能です。 2. HULFT6 セット製品における留意点 2.1 対象となるお客様 HP-UX, AIX, Tru64 の HULFT6 セット製品(タイプ:U1-S、U2-S、U2-F)をご購入いただいたお客様。 2.2 注意事項 インストール時、「HULFT データ変換」は、Ver.5 と Ver.6 の製品のどちらかを選択して導入することが可能で す(同一プロダクトキーのため)。 しかし、HP-UX, AIX, Tru64 は、「HULFT データ変換 Ver.6.1.0」では対応しておりません。 セット製品で「HULFT データ変換 Ver.5」をご購入いただいた場合でも、Ver.6 はインストールできませんの でご注意ください。 【ご注意】 HULFT6 メディア№U1-000010 のインストーラでは、インストールが実行されてしまい、必ずインストールに失敗 します。インストール時には製品を選択しないようにしてください。 SP-H6-UC-05-01 1 Saison Information Systems CO.,LTD. 3. Ver.5 からバージョンアップする場合の留意点 3.1 対象となるお客様 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」をご利用で、今回、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」または、 「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へバージョンアップを行うお客様。 3.2 注意事項 Ver.5とVer.6とでは、次の主な違いがあり、従来の運用方法でご使用できない場合があります。内容をご確認い ただき、バージョンアップして頂けますようお願いいたします。非互換についての詳細は、「HULFT データ変換 Pro/データ変換 for UNIX/Linux 新機能・非互換説明書」を参照してください。 ① パラメータファイル・環境ファイルについて 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」、「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」では、パラメー タファイル・環境ファイルを直接テキスト編集して、情報の登録・変更を行うことができません。 ② 固定フォーマット情報・マルチフォーマット情報について 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」、「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」では、以下のコ マンドユーティリティがありません。そのため、従来のようなバッチコマンドを利用した運用はできませんのでご 注意ください。 ・フォーマット、マルチフォーマット情報のバッチ登録コマンド(utliupdt) ・フォーマット、マルチフォーマット情報のバッチファイル生成コマンド(utligen) ・フォーマット、マルチフォーマット情報削除コマンド(utlirm) ・フォーマット情報のリスト表示コマンド(utlilist) 【備考】 ①、②については、前述「1. HULFT Manager における留意点」にあるように、パラメータファイル・環境ファイル・固 定フォーマット情報・マルチフォーマット情報の登録、削除、更新は、すべて「HULFT Manager」のデータ変換管理 画面を用いて行います。 4. Ver.1 からバージョンアップする場合の留意点 4.1 対象となるお客様 「HULFT EDI(データ変換) for UNIX Ver.1」をご利用で、今回、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」、 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」または「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へバージョン アップを行うお客様。 4.2 バージョンアップ方法 HULFT データ変換では、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」または、「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へのバージョンアップ対象は、Ver.5.0.0 以降としています。しかし、次の①、②の導入環境に よりアップグレード可能な場合もありますのでご確認ください。 ① 「HULFT EDI(データ変換) for UNIX Ver.1」を単独でご使用の場合 管理情報を引き継いでアップグレードすることはできませんのでご注意ください。アップグレードを行いたい 場合は、お手数ですが弊社お客様サポート&サービス部までお問い合わせください。 ② 「HULFT for UNIX Ver.4」と「HULFT EDI(データ変換) for UNIX Ver.1」を同一環境でご使用の場合 HULFT と同一環境で HULFT データ変換をご使用の場合、HULFT を Ver.6 へバージョンアップすることで、 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」または「HULFT データ 変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へアップグレードすることが可能です。 SP-H6-UC-05-01 2 Saison Information Systems CO.,LTD. 4.3 4.2②におけるバージョンアップ手順 「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」へアップグレードする場合は、以下の(手順 1∼3)、「HULFT データ 変換 for UNIX Ver.6.1.0」または「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へアップグレードする場合 は、以下の(手順 1∼4)の手順にしたがってインストールを行ってください。 (手順1) HULFT を「HULFT for UNIX Ver.6」へバージョンアップインストール(※1) (手順 2) Ver.1 のコマンドパラメータから Ver.5 のパラメータファイル・環境ファイルへ移行(※2) (手順 3) 手順 1 の環境に「HULFT データ変換 Ver.5」を新規インストール(※1) (手順 4) 手順 2 の環境の HULFT データ変換を「HULFT データ変換 for UNIX Ver.6.1.0」または、 「HULFT データ変換 Pro for UNIX Ver.6.1.0」へバージョンアップインストール(※1) ※1: インストール方法については、「HULFT for UNIX/Linux Ver.6 導入マニュアル」を参照してください。 ※2: 移行手順について HULFT データ変換 Ver.1 と Ver.5 のコマンド(utled)では、使用方法が大きく異なります。Ver.1 では、コマンドパラメータによって 処理していたものが、Ver.5 ではパラメータファイル及び環境ファイルに設定し、処理を行います。 以下に Ver.1 のコマンドパラメータと Ver.5 のパラメータファイル、環境ファイルの関係は以下のとおりです。 • fmttofmt -i 入力ファイル名 → パラメータファイルの/INPUTFILE セクションで指定 -o 出力ファイル名 → パラメータファイルの/OUTPUTFILE セクションで指定 -ifmt フォーマット ID → パラメータファイルの/INPUTFILE,/OUTSTYLE セクションで指定 -ofmt フォーマット ID → パラメータファイルの/OUTPUTFILE,/OUTSTYLE セクションで指定 -k {E|S} → 環境ファイルの INCODE で設定 [-l エラーメッセージ出力ファイル名] → 環境ファイルの ERRFILE で設定 [-e 0|1|2] → 環境ファイルの ERRLEVEL で設定 [-p M|U] → 環境ファイルの TYPES で設定 これらのパラメータファイル、環境ファイルの設定内容の詳細については、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」マニュアル 「4.1 シングルフォーマットファイルからシングルフォーマットファイルへの変換例」を参照してください。 • fmttocsv -i 入力ファイル名 → パラメータファイルの/INPUTFILE セクションで指定 -o 出力ファイル名 → パラメータファイルの/OUTPUTFILE セクションで指定 -ifmt フォーマット ID → パラメータファイルの/INPUTFILE,/OUTSTYLE セクションで指定 -k {E|S} → 環境ファイルの INCODE で設定 [-l エラーメッセージ出力ファイル名] → 環境ファイルの ERRFILE で設定 [-e 0|1|2] → 環境ファイルの ERRLEVEL で設定 [-d セパレータ文字] → 環境ファイルの OCSVSP で設定 [-c キャラクタ囲み文字] → 環境ファイルの OCSVEN で設定 [-p M|U] → 環境ファイルの TYPES で設定 これらのパラメータファイル、環境ファイルの設定内容の詳細については、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」マニュアル 「4.2 シングルフォーマットファイルから CSV 形式ファイルへの変換例」を参照してください。 • csvtofmt -i 入力ファイル名 → パラメータファイルの/INPUTFILE セクションで指定 -o 出力ファイル名 → パラメータファイルの/OUTPUTFILE セクションで指定 -ifmt フォーマット ID → パラメータファイルの/INPUTFILE,/OUTSTYLE セクションで指定 -k {E|S} → 環境ファイルの INCODE で設定 [-l エラーメッセージ出力ファイル名] → 環境ファイルの ERRFILE で設定 [-e 0|1|2] → 環境ファイルの ERRLEVEL で設定 [-d セパレータ文字] → 環境ファイルの ICSVSP で設定 [-c キャラクタ囲み文字] → 環境ファイルの ICSVEN で設定 [-SC] → 環境ファイルの SPACE で設定 [-ZC] → 環境ファイルの ZERO で設定 これらのパラメータファイル、環境ファイルの設定内容の詳細については、「HULFT データ変換 for UNIX Ver.5」マニュアル 「4.7 CSV 形式ファイルからシングルフォーマットファイルへの変換例」を参照してください。 その他、ご質問・ご不明点等がありましたら、弊社お客様サポート&サービス部までお問合せ下さい。 以 上 SP-H6-UC-05-01 3 Saison Information Systems CO.,LTD.
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