Tokigawa awa ときがわ 第 2 の故郷 ゆめどうじょう 夢 道場 のみなさん 田黒地内 ( 小倉地域 ) を流れる槻川沿いの渓谷の環 境整備を目的として平成 14 年に発足。これまで景観 美化活動として、樹木を伐採して炭に加工したり、蛍 を育成するための環境づくり、花いっぱい運動の一環 としてコスモス畑の育成などを進めてきた。 埼玉県農林総合研究センターが実施する「林業技術 現地適応化事業」の一環として、今年 6 月からは間伐 材ヒノキを利用したナメコ、原木マイタケなどの試験 栽培に挑戦している。 会員は現在 12 名。代表者 ( 会で「師範代」と呼ぶ ) は菅原陽治さん ( 大字田黒・上の写真前列右端 )。 このコーナーでは、町内でキラキラと輝 いている人、グループなどを紹介します。 自薦・他薦は問いませんので、ぜひ「輝い ている方」 「頑張っている方」を紹介して ください。取材にうかがいます。 問い合わせ 役場総務課 TEL65-1521 70 70 ときがわ町を訪れてから 3 か月が過ぎました が、 「ときがわまつり」を始め、 「盆踊り」や「町 民体育祭」 、 「もみじ太鼓まつり」など様々なイベ ントに行きました。母国のニュージーランド(以 下 NZ)では、こうした催しが行われないため、と きがわ町での暮らしはとても楽しく感じます。 (都 市部で暮らす私のような外国人教師は、みんな私 の生活が羨ましいようです。 ) 学校の授業では、生徒が楽しめるように頑張っ ています。同様に必死に日本語を勉強しているの で、毎日がとても忙しいです。NZ の子どもたちより内気で、NZ の子どもたち以上に行儀が良い生徒たちと、これまで以上に親 しく話したいです。 日本と NZ の学校生活を比べると、とても似ていますが、ある 面では全く異なります。特に毎日おいしい給食が食べられるの は素晴らしいことです。( ほとんどの NZ の学校には給食はあり ません。) バラエティに富んだメニューが楽しいです。 驚いたのはクラブ活動の時間の長さと、自主的に練習する生 徒の姿勢です。放課後すぐに帰宅してテレビを見る NZ の生徒よ りとてもよいと思います。さらに驚いたのは、生徒が掃除をす ることでした。NZ の生徒には、自分のベッドルームをきれいに 萩ヶ丘小の校庭 ( 上 ) することさえ難しいので、教室や学校をきれいにさせることは不可能です。 と、と き が わ ま つ り 多くの人々から NZ はとても美しい国だと考えられていますが、木々の色が茶色やオ ( 下 ) での写真。 レンジ、黄色や赤に変わる紅葉の季節、ときがわ町がさらに美しい場所になるのを感じ ています。おおむね日本と NZ の日常生活は同じだと思っています。なぜなら人々は同 じものを見て笑い、そして同じように人生を楽しんでいるからです。 短 <歌 > 小室 和子 岡野三千枝 島田 祐平 大附 桂子 大附 まさ 新井 哲夫 伊得とし江 小池喜代子 23 「 ときがわ町の生活を 楽しんでいます」 咲き始めし紫冴ゆる野牡丹に しじみ蝶来て暫し遊べり 番 匠 鳶の舞う堂平山の目路はるか わが住む町のかすみて見ゆる 桃 木 亡き妻の好みし紫苑この秋も 静かに咲きて庭を彩る 馬 場 亡き夫の七回忌過ぎ夏草の 茂れる中を千の風吹く 大 附 おおかたの片つけ終へて座す縁の みなつきの陽に背をあたたむる 大 附 吹きすさぶ風音激し初冬の 真夜を悪夢にふと目覚れば 西 平 どこからか秋風にのり琴の音が 夕さみしきに心しみ入る 西 平 娘、孫ら助っ人四人賑やかに ゆうべは早く稲架かけ終る 西 平 求めずの心は吾れに幸を呼ぶ 50 町内の小中学校に勤務する外国語指導助手 (ALT) のコラム「MY 2nd HOME Tokigawa( マイ・ セカンドホーム・ときがわ )」 【ときがわ 第 2 の故郷】です。学校や町内での生活で感じたことや、 日本で暮らしながら日頃考えていることなど、ALT のおふたりから寄稿していただきます。 ( 今回はジェフ・モリスさんです。) Vol.9 町民文芸 晩 秋 の 渓 谷 ( 左 ) と、 ホダ木の埋め込み作業 の様子 ( 下 )。 MY 2nd HOME 分相応の生活楽しき 大 野 山口 カツ のため、地域のみなさんに喜 今年6月からは、町の特色 渓谷の景観を活かしたい を活かしたキノコ栽培に挑戦 んでもらえる活動をしたいと 中。取材したこの日も原木 思ったのがきっかけです。﹃夢 小倉地域を流れる槻川沿い マイタケの生育が期待される 道場﹄という団体名は、大き の渓谷を、団体のみなさんは 親しみをこめて﹁小倉渓谷﹂ な志を持ち、夢のある活動を ﹁ホダ木﹂を地中に埋め込む 作業が行われていました。 してみようじゃないかという と呼んでいます。この素晴ら ﹁今から来年の収穫が待ち 思いから付けました。 ﹂ しい渓谷の景観を整備したい 遠しいです。作業で身体を動 という思いが活動の根本にあ 新たな試み キノコ栽培 かすことは健康につながり、 るそうです。 普段の生活のリフレッシュの ﹁私は今年 歳ですが、こ 会員の年齢層は 代から 場にもなっているんです。作 れまでの生活を振り返ると、 代までと幅広く、世代の垣根 業後の語らいも格別ですよ。 ﹂ あまり地域に関わって暮らし を超えての活動は、様々な技 てこなかった気がします。こ や知恵を次世代に受け継ぐ機 仲間と作る いこいの場 会にもなっています。 3人の仲間と伐 ﹁初めは2、 小倉城跡や槻川対岸の緑の 今回は、地域の環境整備を目的に活発に活動中のボランティア団体 採した樹木で炭を焼いたり、 トラスト運動保全地 嵐 ( 山町 ﹁夢道場﹂のみなさんを紹介します。団体発足に込められた思いや日頃 堀の雑草を刈り取って蛍の飛 鎌形地内 な ) ど、見所の多い の活動内容、最近取り組み始めたキノ ぶ環境づくりをしていまし この場所が、訪れる方の憩い コの栽培などのお話しを、代表者の菅 た 。 現 在 、 町 か ら 補 助 金 ま の場になればと菅原さんは抱 ( 原陽治さんにうかがいました。 負を語ります。 ちづくり活動支援事業補助 金 を ) 受けながら、充実した ﹁素晴らしい場所に気の合 う仲間が集い、地域の方にも 活動を行っています。 ﹂ 理解をいただきながら活動 できるのは幸せなこと。今 後はさらに交流の輪を広げ ながら、渓谷の景観整備に 取り組んでいきたいです。 ﹂ 現在、定例活動日の第3 日曜日を中心に活動中のみ なさん。夢に向かって一緒 に活動したい方は大歓迎と のことです。 連絡先 夢道場師範代 菅原 TEL080 1 - 347 3579 携 (帯 ) 第 19 回 2 月号掲載の短歌作品を募集します。はがきまたは電子メールに、作品1点 ( 未発表 ) をかい書で記入し、12 月 31 日 までに投稿してください ( 締切日の消印有効 )。電子メールでの投稿は件名を「町民文芸」としてください (kouhou@town. tokigawa.lg.jp まで )。対象は町内在住の方のみです。ペンネームや雅号を使用の方は、 本名も必ず記入してください。 22
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