平成24年2月10日 中部経済産業局 平成23年度 震災復興技術イノベーション創出実証 研究事業(第3次補正予算)の採択結果について ~中部地域から1件が採択~ 平成23年度第3次補正予算において、経済産業省が被災地の復興・発展 を目的とした震災復興技術イノベーション創出実証研究事業(予算額:11. 8億円)の新規採択に係る公募を行ったところ、当局管内では7件(全国6 5件)の応募がありました。 この応募について、経済産業省に設置した審査委員会で全国からの提案を 一元的に審査した結果、当局管内では1件(全国31件)の採択が決定しま した。 1.震災復興技術イノベーション創出実証研究事業について 東日本大震災により甚大な被害を受けた地域の企業等、大学及び地方公共団体が設置する研究 機関等(公的研究機関等)が共同で、被災地域のニーズに即した優れた実用化技術の事業化に 向けた実証研究又は性能評価等を行う事業に要する費用の一部を補助するものです。 2.全国の採択テーマ 全国の採択事業は、別紙のとおり。 3.中部地域(当局管内)における採択テーマ ○テーマ名:廃瓦等建築廃材の不焼成リサイクルによる保水性多孔質セラミックス製品の実証研究 応募者名:株式会社神清 研究体参加者:株式会社神清、独立行政法人産業技術総合研究所、茨城県工業技術センター ※別紙「中部-1」 (お問い合わせ先) 中部経済産業局 地域経済部 産業技術課長 新藤 担当:松原 電話:052-951-2774(直通) 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 研究体参加者 新日本製鐵株式 会社 新日本製鐵株式会社、株式会社フローリック、株 式会社加藤建材工業、株式会社テツゲン、五洋建 設株式会社、株式会社エコニクス、東北大学 株式会社ユープロダクション、岩手医科大学 北海道 - 1 新日本製鐵株式会 製鋼スラグ骨材を用いた重量コンクリート製 社、株式会社フロー 上村 竜介 造実証研究事業 リック、東北大学 北海道 - 2 インフラ未整備の被災地で医療従事者が診 株式会社ユープロ 療に活用するモバイル遠隔医療システムの ダクション 開発 佐々木 春光 株式会社ユープ ロダクション 梅木 和博 リコー光学株式会 リコー光学株式会社、東北大学 社 東北 - 1 眼に優しく・明るい 携帯プロジェクター リコー光学株式会 を実現する光学素子の実用化 社 東北 - 2 被災地中小企業者による広軌高速鉄 道走行復旧に資する保線用測定機の 開発と実証試験 3 津波被害農地復旧のための再生可能 所、スマートソー エネルギー活用型高効率施設栽培シス ラーインターナショ テム実証研究 株式会社畠茂商 店、冨田マテックス 畠 良記 株式会社 株式会社畠茂商 店 株式会社畠茂商店、冨田マテックス株式会社、東 北大学、公益財団法人みやぎ産業振興機構 株式会社亀山鉄工 東北 - 玉手 淳 ナル株式会社 1 ページ 株式会社亀山鉄 株式会社亀山鉄工所、スマートソーラーインターナ 工所 ショナル株式会社、宮城大学 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 研究体参加者 柴 繁伸 株式会社日本セ ラテック 株式会社日本セラテック、宮城県産業技術総合セ ンター 大橋 由明 ジーズ株式会社 ヒューマン・メタボ ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会 ローム・テクノロ 社、外苑メンタルクリニック、筑波大学、独立行政 ジーズ株式会社 法人国立精神・神経医療研究センター 東北 - 4 放電プラズマ焼結技術を応用した高出 株式会社日本セラ 力パワーデバイス用高強度・高熱伝導 テック 性複合材料基板の量産化実証 東北 - 5 被災地域のPTSD・うつ病患者検体によ ローム・テクノロ るうつ病血液診断キットの実証 ヒューマン・メタボ 東北 東北 - - 6 フレキシブル素材を用いた新エネル ギー発電有機デバイスの実証研究 株式会社倉元製作 佐藤 政博 所 株式会社倉元製 作所 株式会社倉元製作所、株式会社イデアルスター、 独立行政法人産業技術総合研究所、山形大学 7 株式会社小西鋳 鋳鉄製ダイカストスリーブの製造技術と 造、地方独立行政 小西 信夫 耐久性の実証研究 法人岩手県工業技 術センター 株式会社小西鋳 造 株式会社小西鋳造、地方独立行政法人岩手県工 業技術センター、秋田大学 2 ページ 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 東北 - テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 8 次世代自動車用触媒開発のための小 型ハニカム触媒の試作・評価イノベー ション実証研究 東北大学、株式会 社ルネッサンス・エ ナジー・リサーチ、 共和アルミニウム工 宮本 明 業株式会社、東邦 メッキ株式会社、東 北電子工業株式会 社 スマートソーラーイ ンターナショナル株 富田 孝司 式会社 東北 - 9 追尾集光型太陽光発電システムの 100kW出力の実証研究 東北 - 10 ストレスが誘因する生命にかかわる循 株式会社大木電子 環器疾患を予測する機器の開発・実証 赤塚 昶 工業 研究 東北 - 11 高台地域への地中熱導入と先進地中 熱システムの実証研究 土木地質株式会 社、東北大学 高橋 克実 3 ページ 所属 研究体参加者 東北大学 株式会社ルネッサンス・エナジー・リサーチ、共和 アルミニウム工業株式会社、東邦メッキ株式会社、 東北電子工業株式会社、東北大学、日揮触媒化 成株式会社、宮城県産業技術総合センター、独立 行政法人産業技術総合研究所、名古屋大学、熊 本大学、北海道大学、島根大学、八戸工業高等専 門学校 スマートソーラー インターナショナ ル株式会社 スマートソーラーインターナショナル株式会社、宮 城県産業技術総合センター 株式会社大木電 子工業 株式会社大木電子工業、東北大学 土木地質株式会 社 土木地質株式会社、日本地下水開発株式会社、 テクノ長谷株式会社、ジオシステム株式会社、ゼネ ラルヒートポンプ工業株式会社、サンポット株式会 社、株式会社亀山鉄工所、東北大学 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 研究体参加者 関東 - 1 放射性物質による汚染土収納放射線 遮蔽フレコンバック及び容器の事業化 実証研究 関東 - 2 注射剤自動調整装置の開発 株式会社ユニバー サル技研 田中 明 株式会社ユニ バーサル技研 株式会社ユニバーサル技研、東北大学 関東 - 3 震災復興にともなう廃棄物処理装置の ウエノテックス株式 開発 会社 楠 秀樹 ウエノテックス株 式会社 ウエノテックス株式会社、新潟県工業技術総合研 究所 4 ソニーケミカル&イ ナノ加工によるヒートアイランド抑制熱 ンフォメーションデ 清水 純 線再帰性反射フィルムの開発と事業化 バイス株式会社、東 北大学 ソニーケミカル& インフォメーション ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会 デバイス株式会 社、東北大学 社 5 株式会社千代田テ クノル、株式会社オ 新規シンチレータを用いた高感度シンチ キサイド、日立アロ 佐藤 典仁 レーション検出器の開発 カメディカル株式会 社 株式会社千代田 テクノル 関東 関東 - - 株式会社サンメック 中藤 信司 株式会社サンメック、千代田メインテナンス株式会 株式会社サンメッ 社、財団法人原子力研究バックエンド推進セン ク ター 4 ページ 株式会社千代田テクノル、株式会社オキサイド、日 立アロカメディカル株式会社、東北大学 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 機動建設工業株式 関東 - 液状化地域の住宅等を将来の液状化 株式会社フォン 会社、株式会社フォ から守るための新型ドレーン工法の実 大田原 博亮 ツ・コアファンク ンツ・コアファンク 証研究 ション 機動建設工業株式会社、株式会社フォンツ・コア ファンクション、株式会社藤原建設工業、東京工業 大学 7 震災ブラウンフィールド対策に貢献する 一般財団法人日本 好熱菌を利活用した土壌汚染浄化技術 ガス機器検査協 山内 直樹 の実証研究 会、ドリコ株式会社 一般財団法人日 本ガス機器検査 協会 一般財団法人日本ガス機器検査協会、ドリコ株式 会社、北海道大学、北里大学 大起理化工業株 式会社 大起理化工業株式会社、地方独立行政法人東京 都立産業技術研究センター 株式会社ネクスコ 株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング、株式会 東日本エンジニア 社日立製作所、日本大学 リング 6 ション 関東 - 研究体参加者 関東 - 8 震災で発生した廃木材・土壌等に含ま れる塩分の簡易自動測定器の開発 大起理化工業株式 会社、地方独立行 政法人東京都立産 大石 正行 業技術研究セン ター 関東 - 9 センサ、RFID技術により線量データを 収集する道路環境モニタリングシステ ムの実証 株式会社ネクスコ東 日本エンジニアリン 藤原 博 グ 関東 - 10 いわき市震災復興のための魚類陸上養 株式会社アイ・エ 殖技術開発 ム・ティー 野原 節雄 5 ページ 株式会社アイ・エ 株式会社アイ・エム・ティー、独立行政法人国際農 ム・ティー 林水産業研究センター 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 研究体参加者 関東 - 11 誤嚥性肺炎防止および加療装置の開 株式会社吉田製作 発:嚥下能力検査と理学訓練効果の実 大林 文夫 所 証研究 中部 - 1 廃瓦等建築廃材の不焼成リサイクルに よる保水性多孔質セラミックス製品の実 株式会社神清 証研究 高木 正和 タツタ電線株式会社、株式会社耐熱性酵素研究 タツタ電線株式会 所、独立行政法人産業技術総合研究所、東北大 社 学 丹羽 大介 ローム株式会社 ローム株式会社、株式会社南部医理科、アドテッ ク株式会社、岩手大学 戸田工業株式会社 京藤 倫久 戸田工業株式会 社 戸田工業株式会社、富士化水工業株式会社、株 式会社中村基礎、独立行政法人産業技術総合研 究所 近畿 - 1 うつ病の定量診断を可能とする迅速で タツタ電線株式会 コンパクトな簡易検査装置の実証研究 社 近畿 - 2 唾液バイオマーカーによるストレス関連 ローム株式会社 疾患評価システムの開発 1 非晶質アルミノケイ酸塩粒子による放 射能汚染土壌の除染システムの開発 中国 - 株式会社吉田製 作所 株式会社吉田製作所、東北大学 神谷 昭範 株式会社神清 株式会社神清、独立行政法人産業技術総合研究 所、茨城県工業技術センター 6 ページ 資料1 平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業 採択プロジェクト一覧表(31件) ※地域は、プロジェクトマネージャーが所属する企業等の所在地(経済産業局等の管轄区域別)です。 地域 テーマ名 プロジェクト マネージャー 提案者 所属 研究体参加者 中国 - 2 粘土(セシウム吸着性が高い)と砂礫の 株式会社北川鉄工 分離による放射線汚染土壌の減容実 畑島 敏勝 所 証事業 九州 - 1 津波ランドオン油汚染物の堆肥由来バ 株式会社ユーロトラ 小谷 公人 イオ処理・再生技術の実証 ンス 大分県産業科学 技術センター 株式会社ユーロトランス、株式会社コウ、大分県産 業科学技術センター、宮城大学 1 ドクターカーとクラウドマルチネットワー クによる広域医療支援システム アクシオへリック ス株式会社 アクシオへリックス株式会社、株式会社エヌティティ ドコモ、株式会社三和製作所、在宅医療情報シス テム株式会社、エーテック株式会社、独立行政法 人情報通信研究機構、日本医科大学、岩手大学 沖縄 - アクシオへリックス 株式会社 岡村 宏 7 ページ 株式会社北川鉄 工所 株式会社北川鉄工所、広島大学 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業費 平成23年度第三次補正予算額 11.8億円 事業の内容 事業イメージ 事業の概要・目的 ○被災地域の企業、公設試験研究機関、大学等のいず れかと連携した共同研究体による、新技術を活用した 被災地域の復興・発展に資する生活・環境回復関連の 実証研究を支援し、被災地での新事業・新産業を創出 することで被災地の復興・発展を支援します。 ○被災地域の復興・発展に資する実証研究 被災地域の企業、公設試験研究機関、大学等と連携 し 被災地域の復興 発展に資する実証研究を行いま し、被災地域の復興・発展に資する実証研究を行いま す。 研究期間:1年以内(実証研究終了後、すみやかに市 場に投入されることを想定しています) 補助要件:被災地域の復興・発展に資する実証研究で あり、被災地域の企業、公設試験研究機関、 大学等と連携することが必要です。 補助率: 2/3 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助 国 2/3 (参考) 共同研究体 (企業、公設試験研究機関、大学 等で構成) ○心の病を定量的に診断可能な血液診断キットの実証 研究 ・被災地域では、心の病にかかる被 災者が後発することが予想されま すが、診断にはカウンセリングが 必要であり、迅速な対処が行えて いません。そこで、バイオマーカ を活用した心の病を定量的に診断 うつ病簡易検査キット 可能なうつ病簡易検査キットを開 発します。 ・これにより、被災地域での新たなライフ関連事業の創出や、 今後被災地で後発することが予想されるうつ病患者を速や かに治療へ移行させ、労働意欲を維持させることで、復興 に貢献します。 ○構造物の非破壊検査用コンパクトX線装置の実証研究 ・被災地域では、地震で傷ついた構造物の調査や危険箇所の速 やかな探索を行うことが求められています。しかし非破壊検 査に使用できるX線検査装置は大型な据え付け型のものしか 存在しないため、小型加速管を活用した革新的なコンパクトX 線装置を開発します。 ・これにより、被災地域での新た な非破壊検査関連事業の創出や、 構造物の調査・危険箇所探索の 迅速化により、復興に貢献しま す。 小型加速管ユニット
© Copyright 2024 ExpyDoc