財団法人 日本サッカー協会 JFAエリートプログラム 世界トップ10を目指して! ロジングによる中高一貫教育を開始。 はじめに 私たちは、現代の日本であまり使用されることのない「エリート」という言葉を使っています。 私たちは、この言葉に対し、日本では強い抵抗感があると感じています。しかし、そこを敢えて使っているのです。 現在の抵抗感は、本来のこの言葉の持つ意味を離れたところで生じていると感じています。本来のエリートとは、決して 特権階級を指すのではなく、先頭に立って社会に貢献する義務を負うリーダーを指しているのです。 また、日本の教育は戦後、大衆化、平等化の方向をとりました。これはある時期必要なことであったと思いますが、現在、 社会的なリーダーの不在およびその育成の必要性がうたわれ始めており、国を挙げてエリート教育に取り組む国も出てき ています。 ボトムアップとプルアップという言葉があります。ボトムアップとは、文字通り底上げです。プルアップとは、エリート教 育の成果を還元し、社会全体を引き上げていくという考え方です。 私たち日本サッカー協会では、2005年1月1日に、 『JFA2005年宣言』をし、 「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化 を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念を実現するために、2015年には、登録数500 万人、世界でトップ10のチームになる、そして2050年までには日本でのワールドカップの開催と優勝、という明確な目標 を設定しました。そしてそれは、単なる日本サッカー協会の目標としてではなく、日本全国の皆さんと双方向で交わされた 約束という形で宣言されました。 そのために私たちは、ベースの水準の向上を重要視し、その方向に大いに取り組んできました。その成果はある程度あ がってきたと考えています。そして今、新たに掲げた目標に向けて、さらに一歩前に進むために、ベースの向上とエリート 教育の両者を共存させていく必要性を痛感しています。 最近は、スポーツやその他の分野で、早期からプロ顔負けの厳しい取り組みをしている例を見ることがあります。 その活動の種類によってはそれが適切と認識されている場合もあるかもしれませんが、それに対して眉をひそめる方も いらっしゃるかと思います。その抵抗感を分析する必要があります。 私たちは、サッカーという競技の特徴を把握した上で、子どもの発育発達の特徴を研究し、 「長期的視野に立った育成」と いう観点から、それぞれの年代ごとに重点的に取り組むべきこと、適した方法等について、検討を重ねてきました。サッカ ーについて、そしてサッカー以外の部分について、子どもの頃にこそ取り組ませたい大切なことがたくさんあるという認識 02 JFA Academy FUKUSHIMA ●写真提供 Jリーグフォト(株)・Jヴィレッジ に至りました。子どもは小さな大人ではありません。子どもにはそれぞれの年代で子どもに合った取り組みがあります。そ れを踏まえ、それぞれの年代で最適な環境・指導を与えることが重要です。 また、いわゆる「ぶつ切りの強化」 、小学校、中学校、高校でそれぞれがばらばらにそれぞれの時点で完成されたチームを つくって勝とうとすることは、ともすれば、選手の長期的な育成の観点からは、弊害になる場合があります。せっかくのポテ ンシャルを生かしきれずに終わってしまう選手が実にたくさんいます。本来であれば皆が同じビジョン、コンセプトのもと で子どもがチームを移ろうとも長期的視野に立った育成がなされていけばいいはずですし、私たちは常にそれを目指して いますが、それはなかなか簡単なことではありません。そこに一貫指導の意義があります。 私たちは、若年層の育成に長年にわたり積極的に取り組んできて、若年層であればあるほど、可能性を持ったタレントが 実にたくさんいることに気づきました。その子どもたちに、是非とも良い環境と機会を与え、持ち合わせた可能性を開花 させることができるようにすることが重要であると感じています。 エリートに対する抵抗感のもうひとつには、選ばれなかった者の抱く差別感があると思います。 子どもは時間をかけて、さまざまな刺激を受けて、個人によりさまざまなスピードで成長していきます。若年層でたとえ 選ばれなかった子どもがいても、もちろんそれで終わりではありません。それがその子が将来大成しないという判定を下 すことでは決してありません。その中からも将来の日本を担う人材が育つと考えています。また、若年層で選ばれた子ども が、将来を保証されたわけでもありません。このプログラムに選ばれたからといって、全員がプロになれるわけではありま せん。このことは、本人も周囲の大人も、必ず理解しておいていただきたいことです。だからこそ私たちは、サッカー以外 の面でも世界に通用する人材となるようなプログラムを組み込んでいこうと考えています。 また、プルアップの考え方で、一部のレベルを上げることによって、周囲のレベル、全体のレベルを引き上げることが可 能であると考えています。それによって、ベースを含めたサッカー界全体の幅と厚みが広がり、それが単に直接的な意味だ けではなく、世界トップ10を目指す日本代表の活躍につながる大きな力となることを、大いに期待しています。 子どもが育っていく上で、それぞれ重要な若年層のある一時期において、良い環境と良い指導を与える機会をつくりた いと考えています。そのことを是非ともご理解いただきたいと、強く願っています。 JFA Academy FUKUSHIMA 03 J FAアカデミー福島とは JFAアカデミー福島とは 目的 「世界トップ10を目指した個の育成」 「世界基準」をキーワードとし、あくまでも個の育成を 目的とします。 ロジング形式による中高一貫教育により、能力の高い 者に良い指導、良い環境を与え、長期的視野に立ち、集 中的に育成します。 また、サッカーはもちろん、人間的な面の教育も重視 し、社会をリードしていける真の世界基準の人材、常に (どんなときでも、日本でも海外でも)ポジティブな態度 で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いので きる人間の育成を目的とします。 才能を持つだけでは、必ずしも開花するとは限りませ ん。才能を持つ者に良い環境を与え、本人の努力を伴わ せることにより、世界に通用する選手を育成します。 JFAアカデミー福島 ホームページ www/jfa-academy.jp JFAアカデミー福島開校式『アカデミー生決意表明』 2006年4月 今日はお忙しいところ、このように大勢の方にお集まりいただき、ど うもありがとうございます。 JFAアカデミー福島生徒を代表して、私たちがここで決意表明をし ます。 「エリート」という名称に関して 日本の中では抵抗感が強く、根付いて来なかった概念 であり、誤解を招きやすい面がありますが、本来の意味 を重視し、敢えて使用しています。 本来、特権階級を指すものではなく、社会の各分野で のリーダーであり、むしろ先頭に立って闘いに行く存在、 社会に対する責任を果たす存在を指すものです。 私たちは、真の意味でのエリートとなる人材、サッカー を越えた社会で将来的にリーダーとなりうる人材を育成 したいと考えています。 多くの方のご尽力により、僕たちのアカデミーがいよいよスタート しました。川淵キャプテンの「2005年宣言」の実現を目指し、その一 つの、そして大切な活動として、僕たちに期待が寄せられています。 その期待に負けないよう、そして一期生としての責任をまっとうで きるよう、良いスタートをきりたいと思います。 楢葉中学校、広野中学校の入学式も終わり、そして明日富岡高校の 入学式が行われます。 すでに、サッカーのトレーニング、日本サッカー協会のプログラムは 開始しています。 今からお見せするのは、私たちのことを社会へ発信していくホーム ページです。 これから、私達のアカデミーでの生活、学んでいることを、ここから 発信して行きます。 女子はこちらから、男子はこちらからになります。楽しみにしていて ください。 ここに僕たちのアカデミーの校訓や目標が書かれています。これを 使って説明していきます。 田嶋スクールマスターから、さっそくこの5つのキーワードのレクチ 04 JFA Academy FUKUSHIMA 指導・サポートに関して に分けて参加します。 1)サッカーの面に関して 2)サポート、環境面に関して 能力の高い選手に、良い環境で集中的に良い指導を与 え、個の能力を高めます。 専門施設を備えた寮生活の中で、最高のトレーニング 環境を与えます。 男子は、中1、中2、中3・高1∼3のカテゴリーに分け てトレーニングを行います。 女子は中1から高3で1つのチームとしてトレーニング 日本サッカー協会技術委員会、女子委員会、スポーツ 医学委員会等と共同し、メディカル、栄養、フィジカル、テ クニカル等、最高のサポート環境を与え、より良い成長を 促していきます。 心理的に不安定な時期に当たりますが、適切なサポー ト、刺激を与えることでドロップアウトを防ぐよう、充分 な対応を行います。指導担当者によるケアはもちろんの しますが、試合には中学生と高校生を2つのカテゴリー こと、カウンセリングに関しての体制も整えていきます。 ャーがありました。みんな聞いたことがある言葉でしたが、本当のこ うと、自分自身で責任を果 とを言うと、まだ理解できていません。これからここでの生活をして たしたり、社会に貢献すると いく中で、この5つの言葉が自分たちの心と身体の力となるように努 いうような「志」を持つこと 力していきたいと思います。 だと言われました。そして、 自由。私は、自由という言葉が好きです。 でも、自由って何?と聞かれたときに、はっきりと答えることができ 「卑怯なことをするな」 とも 言われています。具体的に ませんでした。自分勝手にやる、好き勝手にする、こういう意味とは違 は、大勢でいじめたり、無視 うということがわかりました。責任や誇りといった他の言葉とも、とて したりは絶対にしません。自 も関係しているということを意識しました。 分が自分自身に誇りが持て 責任。僕は今まで、家族と暮らしていました。学校に行くときも、練 習に行くときも、お母さんが「タオルは持った?」 「ちゃんと先生に挨 拶するのよ」とか、いろいろなことを準備し、気にしてくれていました。 生まれて初めて家をはなれ、アカデミーの仲間とは一緒ですが、自分 る選手、人間になりたいと 思います。 夢。私たちには夢があり ます。 のことは自分でやる環境に置かれます。何かを忘れたら自分の責任だ オリンピックやワールド し、お父さんやお母さんに相談しないで、自分で決めなければならな カップで活躍して、金メダ いときも出てくると思っています。でも、考えて見れば、ここに入りた ルをとったり、世界チャン いと思ったのは、自分の意志です。自分の意志で決めたことに対して、 ピオンになる夢があります。その前に、アンダー17、アンダー20とい 最後までやりぬくということが、責任なのかな、と、今、思っています。 った代表に選ばれることを目標にします。 創造。クリエイティブな選手、とか、創造性のある選手、という言葉 また、この地域に咲く山百合のように、凛とした女性になりたいで は、よく耳にしました。でも、どういう意味なのか、サッカーの場面で す。そして、なでしこジャパンのユニフォームを着れるようにがんばり もよく聞くけれど、どういうプレーのことなのか、はっきりとは説明で ます。楢葉中学、広野中学、富岡高校の皆さんと、お互いの夢を語り きません。 合いたいです。 ここでトレーニングしていく中で、クリエイティブな選手になりたい と思います。きっと、見ている人達をびっくりさせることができるよう 僕達にも夢があります。 2016年、日本で開かれるかもしれないオリンピックに出場し、メダ なプレー、人に感動を与えるようなプレーがクリエイティブなのかな、 ルをとること。そして、21世紀のサムライになり、ワールドカップに出 と、思っています。 場すること。ゴールを決めて勝つこと。 「挑戦者」という言葉が、 「チャレンジャー」という英語の言葉だけで はなく、 「リスクテイカー」 という言葉で置きかえられていました。挑戦 そのためには、日本代表にならなくてはいけません。そのために、 毎日努力していきます。 するときに、失敗やリスクがあるのは承知の上でトライすることが大 もちろん、みんなが代表になれて、ずっと一緒にプレーできればい 切です。僕たちは、失敗をおそれず、いろいろなことに挑戦していき いけれど、そんなにうまくいかないことは、ここにいるみんながわか ます。それによってクリエイティブなプレーができるようになるし、ク っています。でも、今、夢を追いかけることができる、このスタートラ リエイティブな人間になれると、思っています。 インに立ったことは、僕たちにとって大きなチャンスです。夢に向かっ 誇り。僕は、このアカデミーに受かって、地元の新聞社や協会の人が て、最大限の努力をします。残念ながら代表選手になれないことがあ ほめてくれたり、お父さん、お母さんがプレゼントを買ってくれたりしま るかもしれません。でも、この双葉地区で過ごす6年間が、すばらしか した。学校でも、友達が、 「よかったね」 「すごいね」 と言ってくれました。 ったと思えるよう、一生懸命、ここで生活していきます。 うらやましがっている友達もサッカーの仲間もいました。ちょっと鼻 が高かったです。 これが誇りなのかな、と思っていたのですが、レクチャーの中で、誇 りは、自慢したり人に見せびらかしたりするものではなく、どちらかとい ここで、私達は、広野中学校、楢葉中学校、富岡高校に通います。ま た、地元の皆さん、サポートファミリーの皆さんにもお世話になりま す。友達が増えるのがとても楽しみです。 これから皆さんにお世話になりますが、よろしくお願いします。 JFA Academy FUKUSHIMA 05 3)教育面に関して サッカーばかりではなく、人間的な教育、論理的思考、 ロジカルコミュニケーションスキル、IT等の総合的教育 を行い、リーダー教育を重視します。 また、代表としての自覚を促す教育を行います。 将来日本をリードする人材となる真の意味での「エリ ート」を育成します。 方法に関して 1)生活に関して:ロジング(寄宿制) Jヴィレッジに隣接した専用寮に寄宿し、専用の施設を 活用して、 トレーニング、教育を行います。 最適な日課の中で、 トレーニングおよび食事、休養、必 要な学習をすることで、効果的な育成を行います。 地の中学校である楢葉町立楢葉中学校に通学し、同じく 福島県立富岡高等学校に進学します。 なお、高等学校進学時には、連携型中高一貫教育に係 る高等学校入学者選抜を受験します。 3)学校以外の教育に関して:JFAプログラム 2)学校に関して :地元の公立校、連携型中高一貫教育 居住地の学区にある公立中学 (男子:広野中学校、女子: 楢葉中学校) 、公立高校 (県立富岡高等学校) に通学します。 本プログラムと福島県、富岡町、広野町、楢葉町の協 力により、学校教育の面でも、本プログラムの目標であ る「真の国際人として社会をリードする人材の育成」を掲 げ、その面を重視した教育がなされるということが実現 しました。 真のエリートとして社会をリードしうる人材を育成する ため、JFAプログラムとして、学校のカリキュラムとは別 に、寮生活の中でさまざまなプログラムを実施します。 特に、ロジカルコミュニケーションスキルの習得、語 学、リーダー教育を重視します。また、スポーツ選手とし てのパフォーマンスを高め発揮するためにおくるべき生 活態度についても学習し実践していきます。 4)地元での社会生活に関して 「国際・スポーツ科」が2006年に新設された富岡高等 福島に転居して、地元の公立校に通い生活を送るにあ 学校と、双葉地区の4つの中学校(広野中学校、楢葉中学 たり、サッカーの仲間ばかりのサッカーの生活のみにする 校、富岡第一中学校、富岡第二中学校)が連携型中高一貫 ことは、この年代の子どもたちにあるべき姿ではないと 校となり、本プログラムの参加者は、その学校に通い学 考えます。そのようには決してならないよう、学校はもち 校生活を送ります。サッカーのプログラムばかりでなく、 ろん、地元との交流、社会との交流を重視していきます。 学校生活・社会生活を大いに重視し、また勉強の面でも 地元をまじえた活動を積極的に企画・参加します。 充分な指導を行います。 地元の協力を仰ぎ、ホストファミリーとして地元の第二 本プログラムに参加する男子に関しては、寮の所在地 の家族となっていただく制度(サポートファミリー制度) の中学校である広野町立広野中学校に通学し、福島県立 も既に始動しており、子どもたちが家庭生活に触れる機 富岡高等学校に進学します。女子に関しては、寮の所在 会をつくっています。 関連教育機関 広野町立広野中学校 06 JFA Academy FUKUSHIMA 寮・グラウンド 楢葉町立楢葉中学校 福島県立富岡高等学校 雨天練習場 福島県との協力体制により実現 福島県教育委員会は、2001年3月に策定した「第5次 トレーニング環境概要 ピッチ 福島県長期総合教育計画」において、 「国際社会を主体的 ロングパイル人工芝1面、0.5面 に生きる」人材の育成を推進することとし、急激な国際化 屋根付ロングパイル人工芝0.5面 の中で、国際社会に通用する語学力と地球市民として豊 トレーニングジム かな国際感覚をそなえた人材の育成を目指し、さまざま Jヴィレッジの施設 天然芝 人工芝 雨天練習場 他 な取り組みを行っています。 2004年10月に、福島県と日本サッカー協会で、 「日 本サッカー協会『人材育成プログラム』支援庁内連絡会 議」 、後に「日本サッカー協会『人材育成プログラム』推進 連絡会議」を設置して検討を開始しました。同年11月に は、 「双葉地区教育構想検討協議会」が設置され、富岡町、 楢葉町、広野町と福島県および福島県教育委員会、3町 の中学校、県立富岡高校関係者により、構想の検討を具 体的に進めてきました。この段階から日本サッカー協会、 県サッカー協会もこの話し合いに加わり、実現化へ向け て具体的な案の検討を開始しました。 双葉地区教育構想検討協議会は、2005年3月には、 「双葉地区教育構想基本方針」として取りまとめました。 それは、双葉地区の連携型中高一貫教育、4中学校と県 立富岡高校との中高一貫教育の構想です。そしてその中 核として、日本サッカー協会が行うエリートプログラムと 指導体制概要 日本代表チームから、オリンピック代表監督、ナショナ ルトレセンコーチ、技術委員会委員等が全面的に協力し、 指導していきます。 各チームには担任として監督が1人ずつつきます。 また、コーチ、ゴールキーパーコーチ、アスレティック トレーナーが指導にあたります。 若手コーチは寮にて選手たちと生活をともにし、舎監 と協力し、また、管理栄養士、アスレティックカウンセラ ーも加えた体制で、ピッチ内・外とも、スポーツ選手にふ さわしい生活を身につけさせていきます。 学校とも連絡を密にとり、協同で選手たちの指導、ケ アに、万全の体制を整えて臨みます。 Jヴィレッジ全体配置図 連携し真の国際人を育成することとし、その中で世界に 通用するサッカー選手の育成を目指すこととなりました。 福島県および富岡町、楢葉町、広野町は、Jヴィレッジ 周辺にサッカー関連施設および宿舎を建設し、日本サッ カー協会はそこを活用し、日本サッカー協会のエリート プログラムを展開します。また、福島県教育委員会、3町 教育委員会と連携し、中学・高校のカリキュラム作成に このエリートプログラムの内容の部分的導入も検討され ています。 アクセス 電車をご利用の場合「JR常磐線スーパーひたち」利用 上野ー広野(または富岡)広野駅より車利用にて約10分 富岡駅より車利用にて約17分 車をご利用の場合「常磐自動車道」利用 三郷ICー広野IC間 約200km 郡山ICー広野IC間 約100km アカデミー男子グラウンド 男子寮「柊」 アカデミー女子グラウンド 女子寮「扇」 JFA Academy FUKUSHIMA 07 寮生活に関して 1)Jヴィレッジ近隣に2007年度新設された男女それぞ れの専用の寮に寄宿します。 2)宿舎では単に “暮らす” ことだけにとどまらず、共同生 活を通じてコミュニケーション、交流、教育、学習、休養を 行なう場としてとらえ、快適生活、情報化社会への対応な どに配慮し建てられています。 3)家族が必要な年代に親元を離れることに対するケア を考慮し、定期的な帰宅、長期休業期間中の帰宅、定期的 な保護者の訪問の機会を設けます。専門のカウンセラー を配置し、学校と連携しながらサポートを行います。 また、指導担当者、舎監、学校、地域で協力し、充分なケ アをすると共に、保護者との連絡を密にとり合い、精神面 のサポートを行い、 ドロップアウトを避け、一人ひとりが 前向きにプログラムに取り組んでいけるようにします。 4)病気や怪我等が生じた場合は、プログラムとして、ス ポーツ医学委員会、および地元医療機関との連携により 充分な医療体制をとりますが、重篤なケースに関しては、 個別に対応します。 5)舎監、他数名の指導担当者が、夜間も必ず同宿し、寮 生活に関して責任を持ちます。 寮施設概要 選手居室(男子:中学生4人部屋/高校生2人部屋、女子: 2人部屋) 、スタッフ居室、ラウンジ、ライブラリー、ミーテ ィングルーム、食堂、共同風呂・トイレ、メディカルルーム、 トレーニングルーム、選手ロッカー、ランドリー 、管理室(舎 監)など 08 JFA Academy FUKUSHIMA トレーニングコンセプト 1)あくまでも個の育成を目標とします。 チームを強化することは目的ではありませんが、個の 育成の一環として、試合は必要と考え、実施します。 2)6年間の長期一貫教育の中で、年代に即した育成を途 切れなく徹底して行います。 男子はU-13(中1) 、U-14(中2) 、U-15(中3) 、U-18 (高校)の4カテゴリーに分かれてトレーニングを行いま す。女子は基本的に中高合わせて1つのグループとして、 また必要に応じて分かれて活動します。 3)日本サッカー協会に登録して、クラブとして活動し、あ くまでも個の育成を目的として、公式戦に参加します。 高2、高3では特別指定選手制度等を活用し、Jリーグ、 なでしこリーグ等、より高いレベルでの活動を経験させ ます。 トレーニングコンセプト カテゴリー U-13 コンセプト テクニック 判断力 の向上 U-14 持久力 進路の見直しに関して 原則として、6年間の中高一貫による長期的な教育を 基本とします。 ただし、さまざまな理由により適応が非常に困難な場 合、あるいは怪我、病気等の理由によりハイレベルのトレ 男子 U-15 基本の習慣化を徹底して行う U-18 ① 試合の中での個の発揮 ーニングの継続が困難になる場合も想定されます。その 場合も、サッカー以外にも価値の高い教育プログラムを ② コンペティティブな試合経験 提供する一方で、個々のケースに応じて、選手本人にとっ ③ トップレベルでの経験 て最も良い方法を、本人、家族、学校、指導者との協議に ④ 世界への挑戦 より検討し、判断します。 女子 以下の内容を年代、個人のレベル、特徴に合わせて設定 ① 技術の習得 年間の費用 ② 個人戦術の徹底 ③ グループ戦術 納入期 初年度 費目 2年目以降 ④ チーム戦術の中の個人 200,000円 ⑤ 試合の中での個の発揮 ⑥ コンペティティブな試合経験 ⑦ トップレベルでの経験 入校手続き金 ⑧ 世界への挑戦 ー 最終選考合格者手続き時 (12月) 100,000円 3月 100,000円 活動費 (プログラム・食費等) 合計(年間) 月額 80,000円 月額 80,000円 1,160,000円 960,000円 サッカーの活動に関わる費用(トレーニング用品、遠征 費、合宿費)やJFAが行うカリキュラムに関わる費用は、 日本サッカー協会が負担します。 公立の学校に係わる経費は、別になります。 高等学校 年間経費 制服等 中学校 年間経費 制服等 約230,000円 男子 約64,000円 女子 約50,000円 約100,000円 男子 約48,000円 女子 約57,000円 活動費の減免に関して 入学者の中から、家庭の経済的事情等を考慮し、アカ デミーに支払う費用の免除あるいは減免を認める制度が あります。 公立中学校にかかる経費の減免については、町の規定 が適用されます。 公立高等学校にかかる経費の減免については、県の規 定が適用されます。 JFA Academy FUKUSHIMA 09 日 本における 日本における エ リート養成システムの全体像 エリート養成システムの全体像 世界トップ10を目指して ー三位一体+普及ー 三位一体+普及 日本サッカー協会では、2002年ワールドカップ後の 代表 代表 新スタートにあたり、 「10年以内に世界トップ10を目指 従来型 す」という大目標を掲げました。 それを実現するために、従来から掲げている「三位一 4つの要素 三位一体 指導者養成 体の強化策」に普及をプラスしました。すなわち、従来か 若年層育成 指導者養成 若年層育成 普及 ら、代表チームの強化ばかりでなくユース育成、そしてそ れを指導する指導者の養成が一体となった総合力向上を 目指していましたが、それだけでは不十分で、強化・育成 と普及の両方を重視していくということです。普及によ りしっかりとしたベースを築くことなくして、その上のト ップの強化はありえないということです。 普及により、すそ野を広げ、広くて堅固なベースを基 に高い山を築くことが重要です。 長期的視野に立った選手育成 強化・育成の観点から、長期的視野に立った育成の考 え方を非常に重要視しています。子どもは小さな大人で はなく、比例して一直線上に成長していくわけでもあり キッズを中心としたグラスルーツへの働きかけで生涯 ません。さまざまな要素がさまざまな年代に別々の速度 サッカーを愛し、楽しむ人たちを増やすこと、そのことが で伸びていき、年代毎にそれぞれ個別の特徴を示しなが サッカー全体を支える大きな力になると考えています。 ら最終的にバランスがとれて大人になっていきます。そ 2003年度より、 「キッズプログラム」を開始しました。 のため、各年代には、その時にこそ伸ばすことのできる U-6、U-8、U-10の子どもたちに、サッカーとの良い出 要素があるのです。このことは育成において、非常に大 会いの機会を提供し、ガイドラインを提示してその年代 きな意味を持っています。それぞれの年代の特徴に適し の子どもたちにとって良い環境・良い指導を与えること た良い環境・指導を与えて育成することが重要であると を目指しています。 いうことです。 また、レディースフットボール、ファミリーフットサル等 したがって、オンザピッチ、オフザピッチ共に、低年 の普及にもつとめ、日本サッカー界を大きく包んで支え 齢から働きかけたほうが良い要素があるのです。また、 る力を得ています。 低年齢のうちに取り組ませても仕方のない要素もありま す。このことに留意して、それぞれの年代にやるべきこ 普及と強化・育成は、日本サッカー協会の使命です。 とをやって最終的な成長へと導いていくことが重要で この両輪なくして 日本サッカーの発展はありえません。 す。これは日本サッカー協会の育成の非常に大きなテー 10 JFA Academy FUKUSHIMA マです。 真の意味での「エリート」 「エリート」 という言葉は日本では非常に抵抗感が強い ものですが、それはこの言葉の真の意味が誤解されてい るためであるように思います。そして、その結果、遅れに つながっています。誤った「平等主義」により、社会全体 でレベルの低下と共に、リーダー不在の状況が見られま きません。 したがって、私たちのエリート教育の目標となる基準 は、 「世界基準」です。 「世界基準」で日本をリードし、サッカーのみならず、広 くスポーツ界、社会全体に発信できる、 トータルなリーダ ーシップをそなえた人材の育成を目指そうとしています。 す。下の者に疎外感を味わわせないようにするというこ とで、能力の高い者がなおざりにされ、伸びるはずの能 力が伸ばせずにいるのが現状です。 「ボトムアップ」と「プルアップ」 さまざまな世界でそのレベルを上げるときに「ボトム 平等とは、 「能力に応じた機会の平等」であるべきです。 アップ」と「プルアップ」があります。ボトムアップは平等 本当の意味のエリートは、社会の各分野でのリーダー 主義で行う教育のように、全体のレベルを上げることに であり奉仕者であり、確固とした倫理観と社会奉仕精神 大いに役立ちます。プルアップはある才能のある子ども を兼ね備えている者達を言います。特権階級のことでは たちのレベルを上げることによって、最終的に全体のレ なく、本来むしろ戦場で先頭に立って闘いに行く存在で ベルを引き上げることです。集団のレベルアップには、そ あり、その者達には常に重大な社会的義務が伴います。 の両方が必要です。残念ながら、日本には、このプルアッ 能力の高い者に、良い環境と指導を与え、そしてその者は、 プ教育のシステムが欠けています。 社会に対する責任を果たす存在となるということです。 このプルアップがなされていれば、仮に後から才能を 私たちは、サッカー界で、真の意味でのエリートとなる 開花させる子がいたとしても、より高い基準をベースと 人材を育てたいと思っています。それがサッカーの面で し目標とすることで、充分にその差は埋めることができ も必要である判断力やリーダーシップの面でも大いにプ ると思われます。 ラスになると考えていますし、また、サッカー界あるいは それを越えた社会で将来的にリーダーとなりうる人材を 育成したいと考えています。 リーダー不在、判断力不足は、現代の日本社会の大き な社会問題であるとも言えます。 これに対し、私たちは、サッカー界の中でのアプロー チをここに開始し、サッカー界から、スポーツ界から、社 会に発信できればと思っています。 「世界基準」 日本サッカー協会は世界のトップ10、そして世界のト スポーツ界は世界に眼を向けています。スポーツは、 「世 ップを目指しています。これは、後天的な努力のみで達 界」 と闘う機会を持ち、常に 「世界」 を視野に入れています。 成されるものではありません。先天的な能力のある者に 特にサッカーは、世界のスポーツであり、世界の実に 良い環境を与え、本人が努力してはじめて育っていくも 多くの国で行われています。日本代表はその中で、世界 のトップ10を目指しています。日本を代表して世界と対 峙する機会を持ち、 「世界に対する日本」を考えます。し たがって、 ドメスティックな基準、自分の周辺、あるいは日 本国内の「勝った」 「負けた」ではなく、常に世界基準を視 野に入れていかなくてはなりません。国内の日常のレベ ルで満足していては、世界には決して追いつくことはで のなのです。 世界のトップ10を目指すには、今までと同じ方法では 間違いなく追いつきません。 「選手は勝手には育たない。タレントが偶然育って くるのを待つのもいいだろう。しかしそれでは永 遠に待ちつづけることになるかもしれない。」 ヨーロッパサッカー連盟技術委員長 アンディ・ロクスブルク JFA Academy FUKUSHIMA 11 日 本独自の一貫した 日本独自の一貫した エ リート養成システムの確立 エリート養成システムの確立 「JFAキッズプログラム」 キッズプログラム=土台。これがないところにエリー トのみの養成はありません。 U-6、U-8、U-10のキッズ年代にサッカーとの良い出 会いを提供します。 具体的には、ハンドブック、指導ガイドラインの作成、 キッズ年代エリートプログラム キッズプログラムでサッカーに出会った子どもたち、 その中でも能力の高い子どもたちに対し、その年代に適 した良い環境と指導を与え、将来の伸びを促します。 また、子どもたちを把握し、成長の過程をモニタリン グできるようにします。 指導者養成、フェスティバルの開催、巡回指導等を行い、 種まき、ベースを広げる普及に取り組んでいます。 なるべく多くの子どもに、スポーツ・サッカーを好きに なってもらいます。 トレセン制度 U-12、U-14、U-16(女子はU-12、U-15、U-18)を 対象とした日本型発掘育成システムです。地区→都道府 県→地域→全国にいたるシステムを形成しています。 チーム強化ではなく 「個の育成」を目標とし、能力の高 い個に対し良い環境と指導を与え、天井効果を排除しま す。 発掘・選考ばかりでなく双方向の流れを持ち、 トレセン システムを介して全国にビジョンや情報を伝える機能も 持っています。 このシステムの成果で全体のレベルは間違いなく上が ってきました。 12 JFA Academy FUKUSHIMA 2003年度よりトライアル開始 1)U-13/14年代2003年度よりトライアル開始 2003年度より、男子の13/14歳年代を対象に、JFA エリートプログラムを開始しました。これは、1週間程度 のキャンプを年間約4回実施するものです。ロジカルコ ミュニケーションスキルをはじめとしたオフザピッチ(サ ッカー以外)のプログラムもとり入れました。当初より、 ロジングの導入を意識したトライアルの開始としてきま した。 © 石塚よしひろ 2)都道府県U-13/14年代トレセンに内容の伝達 2003年度、2004年度に行ったJFAエリートプログ 4)中高一貫教育の開始準備 ラムの方法や内容について、男子の都道府県トレセン単 日本の社会システムにおいて、中学から高校という、そ 位でのトライアルを推奨しています。各都道府県の指導 れぞれ3年間ずつの区切りとその移行の難しさが、サッ スタッフを集め、研修会を行い、内容の落とし込みを行っ カーの育成強化の過程においても困難を生む要素になっ ています。 ています。ここを打破するために、学制にかかわらず、最 3)ロジングの開始準備 とは言え、年間に1週間程度のキャンプを数回行うだけ では、時間が限られています。ましてやこの年代は、成長 が著しく、変化の非常に激しい時期です。1週間単位で刺 激を与えても、長い間をおくと、間にコミュニケーション をとっていても継続的な徹底した取り組みは困難です。 適な環境と指導を断絶無く与え続けたいと考えています。 サッカーの面の育成にも、オフザピッチの面の育成に も、6年間というスパンで長期的な展望をもって、同じ方 針の下でやれることには大きな意義があります。 5)特別指定選手制度 能力の高い選手に、その能力を十分に伸ばすことので より有効に、徹底した取り組みを実現するためには、日 きるレベルの高い環境を提供できるように設定された制 本でも「ロジング形式」のトライが必要であると考え、準 度です。高校生、大学生であっても、プロの試合に参加で 備を重ねてきました。 きる環境をつくっています。旧強化指定選手制度を改革 ただし、中学生年代は、家庭の存在が不可欠な年代で あり、ロジング形式を取り入れるにあたっては、この部分 に対しての充分なケアが必要となります。 し、より積極的に、有効に活用できるようにしました。 これらの準備を経て、2006年4月より、JFAアカデ ミー福島を開校しました。 JFA Academy FUKUSHIMA 13 FAQ Q. JFAエリートプログラムはサッカーだけをすると ころなのですか? A. いいえ、ちがいます。エリート本来の意味は、 先頭に立って社会に貢献する人であると私たちは考 えています。もちろんサッカーを通して人々に感動 を与え、夢を与えることができる、そういう選手を 目指してほしいと思います。ただ、そういう選手に なりたいのなら、人間的にも優れたものでなければ 社会全体のバックアップは得られません。私たちは 一番良い判断を、本人、学校、家庭とも充分に話し 学校の授業、勉強はもちろん、その他の社会的活動 合いながらしていきたいと思います。 にも積極的に取り組むよう、指導していきます。 Q. ここを受験したいけれど、クラブのコーチにそれ Q. 勉強の方はどんなふうになるのですか? A. 中高一貫教育で考えています。中学生年代では、 を言えないのですが。 義務教育ということもあって、学校での授業は大き が、自分の進路を決めるのはその家族と本人の問題 くは変わりません。高校に入ってからは、単位制の であると思います。このアカデミーを受けるにあた 高校となっています。進路に応じてコースの選択が っては、クラブの推薦書は必ずしも必要はありませ 可能です。そしてサッカーのトレーニングをしやす ん。良いコーチであれば、本人の意志を尊重しつつ、 いカリキュラム構成をしています。 良いアドバイスをくれるにちがいありません。もし A. さまざまな状況があることはお察しいたします 福島県との協力により、本プログラムの主旨であ もそのことを相談できないような関係であるとした る、国際人の育成、リーダーの育成のための内容が、 ら、それはコーチと選手としての良い関係であると 学校のカリキュラムにも組み込まれています。 は思えません。何かあればご相談ください。 Q. 中学から高校まで、必ず通わなければいけないの Q. 日本サッカー協会に登録していたりトレセンに参 ですか? 加していたりしないと受験できないのですか? A. 基本的には、6年間の一貫教育で行うことを理 A. 解して入学していただきたいと思います。ただし、 私たちのこのアカデミーの主旨に賛同していただけ さまざまな事情、状況はあると思いますので、中学 るのであれば、是非受けてください。 卒業時、また必要に応じてそのつど、本人にとって Q. 年間の費用はどれくらいかかりますか?その中に そんなことはありません。自分に自信があり、 は何が含まれるのですか? A. JFAアカデミー自体にかかる経費(活動費)は、 20万円(初年度のみ)と月々8万円かかります。こ の経費は主に月々の食費、光熱水料費はじめ、サッ カーの活動に関わる費用の一部として充てられます。 その他、JFAプログラムや海外遠征等の費用は、日 本サッカー協会が負担します。家庭の経済的事情等 を考慮して免除/減免を認める場合がありますので、 ご相談ください。詳しくはP9をご参照ください。 14 JFA Academy FUKUSHIMA Q. どのようなところに住むのですか? A. Jヴィレッジに隣接した専用寮に住みます。2∼ 4人部屋です。 私たちは個室は考えていません。さまざまな環境 に耐える力、適応する力、社会性を養うことを目標 としています。学校の勉強やサッカーのトレーニン グだけが教育とは思っていません。あえてこのロジ ング制度を始めたのは、共同生活をする中に教育の チャンスがあると思ったからです。 Q. 皆プロになれるのですか? A. 私たちは、質の高いトレーニングと、質の高い Q. 日課はどのようになるのですか? A. 月曜日から金曜日は、近隣の公立の中学校・高 指導者をそろえ、そしてトレーニング施設に関して 校(男子:広野中学校、女子:楢葉中学校、男女:富岡 も、日本や世界でも有数の環境をつくっていきたい 高校)に通います。トレーニングの時間が最適な時 と考えています。こういう集団の中で、トップトッ 間にとれるよう、部分的に授業との調整をしていま プの日本代表や世界でプレーできるような選手をめ す。学校から帰ってきてトレーニングを行います。 ざして我々も指導していきます。 全員がプロと契約することを望みますが、必ずし 学校の勉強ばかりでなく、JFA独自のプログラム もあり、それも日課の中に組み込まれます。サッカ も全員がそうなれるとは保証できません。フランス ー選手として、また世界に通用するリーダーとして、 のナショナルアカデミーでも、プロになるのは4人 というこのプログラムの目的を達成するためのプロ に1名程度です。私たちは、ここで学んだ生徒たち グラムです。 が、代表やプロ選手になることはもちろんですが、 週末は試合、その他の活動を行います。 どのような分野でも活躍できるように育成していき サッカーばかりの生活で良いとは思っていません。 たいと考えています。 勉強も学校でのさまざまな活動、地域での活動等、 Q. どんな人が指導してくれるのですか? A. 男子は島田信幸コーチ、女子は今泉守正コーチ 社会的活動も重要視していきます。 をはじめとしたコーチたち、また、各世代代表監督、 Q. 親元を離れることが心配なのですが? A. この年代はもちろん、家庭が非常に重要であり、 経験豊富なナショナルトレセンコーチ等が指導を行 家族との関係は不可欠と考えています。定期的に家 っていきます。 に帰る週末を設けますし、ご家族のほうから訪問し ていただく機会も設けます。 専門のカウンセラーも配備しますし、担当の指導 者、舎監、スタッフ全員が、全力で子どもたちの心 のケアにあたります。また、地元の協力を仰ぎ、里 親となっていただき、地元でも第二の家庭を持ち、 ともに過ごす機会があります。 常に担当の指導者が、学校や家庭と密に連絡をと っていきます。ご心配であれば、いつでもご相談く ださい。 JFA Academy FUKUSHIMA 15 財団法人 日本サッカー協会 〒113–8311 東京都文京区サッカー通り JFAハウス お問い合わせ先 財団法人 日本サッカー協会 JFAアカデミー事務局 TEL.03–3830–1890 FAX.03–3830–1814 対応時間帯:祝祭日を除く月曜∼金曜 10:00–17:00 以下各社にJFAアカデミー福島をご協賛頂いております。 キリンビバレッジ株式会社 アディダスジャパン株式会社 東進ハイスクール 株式会社モルテン
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