運動医科学 1/10秒を争う競技スポーツ z (講義3 基礎筋生理概論) スポーツ活動時には,活動筋群のエネルギー 利用率が増加し,筋の酸素摂取量は安静時の 30∼50倍にも達する アトランタオリンピック 金と銅 銅メダルの時間差 陸上 100メートル : 60ミリ秒 200メートル : 480ミリ秒 5000メートル: 410ミリ秒 水泳 50メートル : 160ミリ秒 200メートル : 620ミリ秒 京都大学大学院人間・環境学研究科 応用生理学研究室 森谷 敏夫 運動単位 (MU) IIB 運動神経 + 筋線維 筋張力 = IIA I IIA I MU 動員数 MU 発火頻度 運動神経 運動単位 IIB 筋線維 神経終末板 骨格筋 IIB速筋 IIA速筋 I遅筋 1 筋出力は運動神経の興奮水準で決定される (仕事) Power = 力 x 距離÷時間 =力x速度 (速度) トレーニング後 トレーニング前 運動神経の興奮同期性が 最大パワーを生む 筋収縮様式で運動単位の活動動員形式が異なる グラビティスーツトレーニング 筋線維の適応も変わる? が競技力を高める 虚血は運動単位の動員様式を変える 加圧トレーニングの根拠? 同一発揮張力 2 神経トレーニングは早期から 神経トレーニングは早期から 3 運動神経のインパルス発射頻度 で競技力は変わる ど う し ん け い 4 張力変化 運動神経の素早い切り替え 腓腹筋筋電図 (瞬間的抑制)がスタートを変える? (瞬間的抑制)がスタートを変える? ヒラメ筋筋 電図 ヒラメ筋筋電図 脊髄運動神経興奮度 腓腹筋 ヒラメ筋 Moritani, T. & Shibata, M. (J. EMG. Kinesiol, 1994) 熟練者がFree Weight を好む理由 右腕 左腕 両腕 筋痛時 筋痛時 5 H-reflex changes during stretching 脊髄α運動ニューロン興奮度 ストレッチングの効果は脊髄運動ニューロンへのIb抑制 ストレッチングは運動神経を ストレッチングは運動神経を リラックス(抑制)させる リラックス(抑制)させる 1.5 mV H M 0 -1.5 1.5 mV 0 -1.5 1.5 mV 0 -1.5 1.5 mV 0 -1.5 ms 0 筋血流量 * O.D 50 100 P<0.01 コントロール * 筋血流量を 0.003 ストレッチングは筋血流量を ストレッチングは 筋痛 増加させる 増加させる 筋痛 0 ストレッチング前 コントロール 筋痛 0.001 コントロール 0.002 ストレッチング後 6
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