2009年 3月期の事業概要 目次 1.業務の状況 1 2.業務の状況を示す指標 3 3.貸借対照表、損益計算書および株式資本等変動計算書 4 4.その他の財産の状況 10 5.会社の概況および組織 11 6.管理の状況 14 7.子会社等の状況 16 8.本店その他の営業所の名称および所在地 16 2009年3月期の事業概要 1.業務の状況 業務の概要(平成21年3月期) ■営業の経過 投資銀行部門は、平成 19 年にユーロマネー誌、ファイ メリルリンチ・グループの持株会社であったメリルリ ナンスアジア誌などから日本の「ベスト M&A ハウス」に ンチ・アンド・カンパニー・インクは、平成 21 年 1 月 1 日、 選出されましたが、平成 20 年も 6 年連続で日本の公表 バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの直接完全 M&A ランキングの上位 5 社に入り、存在感を維持しまし 子会社になりました。以来、事業部門の統合が世界各地 た。アドバイザーとして大規模な国内案件、クロスボー で進行中です。日本においては、同年 4 月 6 日、メリルリ ダー案件のいずれにも関わり、多岐にわたる業界の企業 ンチ日本証券株式会社が、バンクオブアメリカ証券会社 に対して、そのニーズを満たす包括的なソリューション 東京支店からその事業の全部を譲り受けました。 を提供しました。また、国際市場における起債や資本調 メリルリンチとバンク・オブ・アメリカの統合により、 世界中で展開する事業の規模や厚みが増し、お客さまに 商品やサービスを提供する能力が向上しました。統合後 もお客さまのニーズを最優先する姿勢に変わりはありま せん。金融資本市場が史上稀にみる激動の局面にあるなか、 お客さまが財務上の困難を乗り切り、そうした環境で生 じるビジネスチャンスを活かすお手伝いをさせていただ いております。 達でも強みを発揮し、日本の発行体を強力にサポートし てきました。 ■営業体制 株式、債券のセールスやトレーディングを統括する金 融市場部門、お客さまの資本調達戦略の立案、執行をサ ポートし、企業の合併や買収などについてアドバイザリ ー・サービスを提供する投資銀行部門が相互に連携する 営業体制を構築しています。東京の本店に加えて大阪に 世界的な景気後退の深刻化が当社の財務成績にも影を 支店を維持しています。 落としました。平成 20 年度(平成 21 年 3 月 31 日終了年度) の経常利益は、前年度比 66% 減の 119 億円となりました。 ■損益の状況(括弧内の比率は対前年度増減率) コスト管理を徹底したものの、純営業収益の減少を補う 当年度の当社の純営業収益は、委託手数料やその他の ことはできませんでした。厳しい金融ストレスの中で事 受入手数料の減少ならびに金融収支の悪化により、637 億 業運営安定のために必要とされるのは資本ですが、平成 78 百万円 (前年度比 36% 減) となりました。一方で、販売費・ 21 年 3 月 31 日現在、当社は 987 億円の資本金と 276.8% の 一般管理費も 568 億 69 百万円(同 18% 減)へと減少しまし 自己資本規制比率を維持しました。 たが、経常利益は 119 億 21 百万円(同 66% 減)と減益にな バンクオブアメリカ証券からの事業譲受の後も、当社 の営業体制に基本的な変更はありません。メリルリンチ 日本証券は、従来どおり日本における法人顧客事業の拠 点として位置づけられ、金融市場部門と投資銀行部門を 営業の両輪としています。 金融市場部門では、各種債券や株式・株式関連商品、 デリバティブのセールスおよびトレーディングに重点を 置き、電子取引のサービスも強化してきました。当社の 有するグローバルなネットワークや革新的な商品開発力 を駆使し、お客さまのニーズを的確に汲み上げることの りました。特別損益は主として金融商品取引責任準備金 (旧証券取引責任準備金等)の繰入額ですが、当該計算方 法が金融商品取引法によって変更されたため、繰入額が 減少しました。以上により、最終的な当期純利益は 36 億 61 百万円(同 75% 減)になりました。 (1) 受入手数料 ①委託手数料 当年度の東京証券取引所第一部の一日平均株式売買代 金が 2 兆 81 億円(同 30% 減)となったことを受け、委託手 数料は 151 億 81 百万円(同 32% 減)へと減少しました。 できる商品や手法を提供するよう努めています。また、 ②引受け・売出し手数料 個人富裕層やミドルマーケットを対象とする三菱 UFJ メ 不動産投資信託(REIT) 、公社債の公募や売出し案件 リルリンチ PB 証券株式会社に対しても、高度な金融商品 が減少したことなどから、引受け・売出し手数料の合計 やグローバルな調査レポートを提供し、業務上の連携を は 10 億 87 百万円(同 45% 減)に減少しました。 図っています。 1 ③募集・売出しの取扱手数料 ■資金調達の状況 私募の取扱いがあったため、募集・売出しの取扱手数 当社の子会社であるメリルリンチ日本ファイナンス株 料は 1 億 93 百万円(同 5% 増)への微増となりました。 式会社の増資への対応に伴う自己資本規制比率の低下に ④その他の受入手数料 投資銀行業務関連を中心とした海外関係会社からのサ ービス・フィーが減少し、その他の受入手数料は、481 億 32 百万円 ( 同 39% 減 ) になりました。 (2) トレーディング損益 備えるため、平成 21 年 3 月、メリルリンチ・アンド・カ ンパニー・インクより 600 億円の長期劣後特約付借入れ を実行しました。 ■当社が対処すべき課題 日本におけるバンクオブアメリカ証券会社東京支店か 外貨建てレポ取引を中心にその他のトレーディング損 ら当社への事業譲渡は完了しましたが、ブランド、シス 失が 41 億 2 百万円(同 54% 減)となり、トレーディング損 テム、業務プロセス、福利厚生などをグローバルに統合 益全般も 18 億 9 百万円の損失(同 85% 減)になりました。 する作業は 2010 年まで続く見込みです。この移行期間に (3)金融収支 トレーディング・ポジションの圧縮により金融収益は 173 億 85 百万円(同 54% 減) 、金融費用は 163 億 90 百万円 (同 46% 減)へとそれぞれ減少し、金融収支は 9 億 94 百万 円(同 86% 減)となりました。 (4)販売費・一般管理費 業績に連動する賞与の減少に伴って人件費が 377 億 98 百万円(同 19% 減)へと減少したほか、売買高の低下に伴 い取引関係費が 46 億 80 百万円(同 24% 減)に減少したこ となどもあり、販売費・一般管理費の合計は 568 億 69 百 万円(同 18% 減)となりました。 (5)特別損益 株式等の売買高に連動する法定準備金(金融商品取引 責任準備金)の繰入額は、金融商品取引法適用初年度に おける計算基準の変更および売買高の減少により、5 億 7 百万円(同 46% 減)でした。この影響で特別損益は 4 億 99 百万円(同 47%減)の損失へと大幅に改善しました。 (6)法人税等 法人税等として、当年度は 53 億 55 百万円の費用を計上 しました。また、当年度の法人税等調整額も 24 億 5 百万 円の費用を計上しました。 2 おいてもお客さまにご不便をかけることなく、さらには バンク・オブ・アメリカとメリルリンチの統合のメリッ トを享受していただけるよう努めていく所存です。また、 お客さまからの信頼がビジネスの基本であるという認識 のもと、今後も法令遵守、業務規律、リスク管理のため の体制を強化していきます。 2009年3月期の事業概要 2.業務の状況を示す指標 <経営指標> (2)有価証券引受け・売出し、募集・売出し又は私募の取扱高 (単位:百万円) (単位:株、百万円) 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 資本金 発行済株式総数 98,768 株券 1,855,365 1,975,365 1,975,365 債券 123,836 129,824 80,169 受入手数料 93,206 104,009 64,593 委託手数料 21,306 22,396 15,181 4,556 1,960 1,087 272 184 193 引受け・売出し手数料 募集・売出しの取扱手数料 その他の受入手数料 トレーディング損益 株券等トレーディング損益 引受け高 98,768 平成 年 月期 営業収益 92,768 − − 地方債 91,020 − − − − 特殊債 332,000 − 2,200 − − 1,667,600 − 2,700 − 1,430,200 72,038 71,110 − 2,162,658 71,110 4,954 − − − 1,430,200 67,071 79,468 48,132 受益証券 国内投信 − − 29,549 − △ 11,866 △ 1,809 外国投信 − − 8,736 − 817 △ 755 △ 1,526 100 合計 − − 38,285 − 17,534 1,755 △ 1,481 2,192 △ 5,990 △ 8,858 △ 4,102 株券 純営業収益 98,641 99,487 63,778 債券 経常利益 13,850 35,145 11,921 △ 8,817 14,815 3,661 − − − − − 4,884 219 − 18,360 国債 − − − − − 地方債 75,870 − − − − 特殊債 267,300 − − − − 1,597,500 − − − 1,198,040 社債 20 外国債 98,983 98,983 − − 2,039,653 98,983 − − 1,198,040 受益証券 国内投信 − − − − − 外国投信 − − 84 − 4,038 3 合計 <自己資本規制比率の状況> 合計 (単位:百万円) 295.1% 276.8% 175,210 170,788 141,261 リスク相当額合計(B) 62,660 57,857 51,027 市場リスク相当額 23,567 10,034 10,282 21 取引先リスク相当額 17,158 23,051 22,462 3 基礎的リスク相当額 21,935 24,772 平成 年 月期 279.6% 18,283 − − 84 − 4,038 − − − 175,909 26,144 2,655 − − 2,818 − − − − − 地方債 110,200 − − − − 特殊債 127,300 − − − − 社債 461,350 − − − 362,086 株券 債券 国債 外国債 68,598 68,182 − − − 767,448 68,182 − − 362,086 受益証券 国内投信 − − − − − 外国投信 − − 26 − − 合計 − − 26 − − − − − − 84,199 合計 その他 <従業員および外務員の総数> (単位:人) − 1,000 その他 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 16,717 24,553 その他 平成 年 月期 (注)特定投資家向け売付け勧誘等の手数料については、平成21年3月期に該当 はありません。 控除後自己資本(A) − 54 △ 4,990 債券等トレーディング損益 自己資本規制比率(A)/(B) − − 合計 その他のトレーディング損益 当期純利益(△損失) 31,333 − 国債 外国債 3 募集取扱高 売出し取扱高 私募取扱高 34,890 社債 19 売出し高 69,049 (注) 「その他」はみなし有価証券等です。また、特定投資家向け売付け勧誘等の総 額および同取扱高については、平成21年3月期に該当はありません。 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 従業員数 (うち外務員数) 1,234 1,300 1,092 (521) (561) (478) (3)その他業務 ①金融商品取引法第35条第2項に掲げる業務 商品店頭デリバティブ取引高 (単位:百万円) 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 <有価証券引受け・売買等およびその他業務の状況> (1)株券売買高 − 1,038 − (単位:百万円) 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 自己 想定元本 5,449,186 4,159,852 967,990 委託 46,334,300 60,396,141 46,126,075 合計 51,783,486 64,555,993 47,094,065 ②金融商品取引法第35条第4項に掲げる業務 親法人等子法人等の業務の遂行のための業務 (単位:百万円) 平成19年3月期 平成20年3月期 平成21年3月期 「その他の受入手数料」に 計上した額 859 1,035 1,041 3 3.貸借対照表、 損益計算書および株主資本等変動計算書 <貸借対照表> (単位:百万円) 平成20年3月期 (平成20年3月31日現在) 平成21年3月期 (平成21年3月31日現在) 資産の部 資産の部 流動資産 流動資産 1,544,461 16,319 現金・預金 預託金 12,515 預託金 2,015 顧客分別金信託 12,500 顧客分別金信託 2,000 その他の預託金 15 その他の預託金 15 トレーディング商品 489,611 トレーディング商品 293,648 商品有価証券等 192,499 商品有価証券等 172,357 デリバティブ取引 297,112 デリバティブ取引 121,290 26,823 約定見返勘定 9,961 約定見返勘定 − 信用取引資産 872 信用取引資産 365 信用取引貸付金 872 信用取引貸付金 209 信用取引借証券担保金 − 信用取引借証券担保金 156 有価証券担保貸付金 1,240,164 有価証券担保貸付金 1,049,768 借入有価証券担保金 1,240,164 借入有価証券担保金 1,049,768 立替金 36 立替金 168 顧客への立替金 1 顧客への立替金 0 その他の立替金 35 その他の立替金 168 短期差入保証金 76,222 短期差入保証金 14,956 先物取引差入証拠金 943 先物取引差入証拠金 295 その他の差入保証金 75,278 その他の差入保証金 14,661 有価証券等引渡未了勘定 支払差金勘定 短期貸付金 前払金 1,976 9 258,100 89 有価証券等引渡未了勘定 支払差金勘定 短期貸付金 前払金 468 86 141,147 407 前払費用 348 前払費用 344 未収入金 7,518 未収入金 3,895 未収収益 14,074 未収収益 8,862 繰延税金資産 1,500 繰延税金資産 固定資産 3,361 73,389 固定資産 131,898 有形固定資産 7,553 有形固定資産 6,588 建物付属設備 4,602 建物付属設備 4,202 器具備品 2,951 器具備品 2,386 無形固定資産 217 無形固定資産 192 ソフトウェア 211 ソフトウェア 187 その他 投資その他の資産 5 65,619 その他 投資その他の資産 5 125,117 投資有価証券 738 投資有価証券 738 関係会社株式 46,758 関係会社株式 106,758 長期貸付金 1,093 長期貸付金 1,331 長期差入保証金 3,299 長期差入保証金 3,315 長期前払費用 120 長期前払費用 17 繰延税金資産 13,379 繰延税金資産 12,835 その他 資産合計 4 2,131,182 現金・預金 228 その他 120 2,204,572 資産合計 1,676,359 2009年3月期の事業概要 (単位:百万円) 平成21年3月期 (平成21年3月31日現在) 平成20年3月期 (平成20年3月31日現在) 負債の部 流動負債 負債の部 1,976,022 流動負債 1,426,917 トレーディング商品 507,716 トレーディング商品 228,480 商品有価証券等 228,358 商品有価証券等 106,279 デリバティブ取引 279,358 デリバティブ取引 122,201 約定見返勘定 − 約定見返勘定 12,846 信用取引負債 2,968 信用取引負債 1,863 信用取引借入金 信用取引貸証券受入金 753 2,214 信用取引借入金 信用取引貸証券受入金 206 1,657 有価証券担保借入金 728,764 有価証券担保借入金 934,462 有価証券貸借取引受入金 547,528 有価証券貸借取引受入金 282,222 現先取引借入金 181,235 現先取引借入金 652,239 預り金 1,399 預り金 顧客からの預り金 877 顧客からの預り金 その他預り金 522 その他預り金 受入保証金 13,860 受入保証金 1,495 964 531 10,953 信用取引受入保証金 702 信用取引受入保証金 800 その他の受入保証金 13,158 その他の受入保証金 10,153 有価証券等受入未了勘定 短期借入金 前受金 前受収益 未払金 2,581 672,000 9 86 321 有価証券等受入未了勘定 短期借入金 前受金 前受収益 未払金 525 218,347 0 12 313 未払費用 15,998 未払費用 未払法人税等 28,845 未払法人税等 4,833 賞与引当金 2,110 賞与引当金 固定負債 長期借入金 役員退職慰労引当金 その他の固定負債 1,471 75,799 74,085 1,233 480 固定負債 長期借入金 10,671 92,522 91,326 役員退職慰労引当金 668 その他の固定負債 527 引当金 3,399 引当金 3,906 証券取引責任準備金 3,314 金融商品取引責任準備金 3,906 金融先物取引責任準備金 負債合計 84 2,055,221 純資産の部 株主資本 負債合計 1,523,346 純資産の部 149,351 株主資本 153,012 資本金 98,768 資本金 98,768 資本剰余金 44,584 資本剰余金 44,584 資本準備金 44,584 資本準備金 44,584 利益剰余金 5,998 利益剰余金 9,659 その他利益剰余金 5,998 その他利益剰余金 9,659 繰越利益剰余金 5,998 繰越利益剰余金 純資産合計 負債・純資産合計 149,351 2,204,572 純資産合計 負債・純資産合計 9,659 153,012 1,676,359 5 <損益計算書> (単位:百万円) 平成20年3月期 平成21年3月期 (平成19年4月1日から平成20年3月31日まで) (平成20年4月1日から平成21年3月31日まで) 営業収益 受入手数料 委託手数料 引受け・売出し手数料 募集・売出しの取扱手数料 その他の受入手数料 トレーディング損益 株券等トレーディング損益 債券等トレーディング損益 その他のトレーディング損益 金融収益 その他の営業収益 104,009 22,396 1,960 184 79,468 △11,866 △1,526 △1,481 △8,858 37,681 0 営業収益計 金融費用 純営業収益 販売費・一般管理費 取引関係費 人件費 不動産関係費 事務費 減価償却費 租税公課 その他 129,824 30,337 99,487 69,455 6,155 46,529 4,118 5,400 1,456 1,296 4,497 営業利益 30,032 営業外収益 営業外費用 5,531 418 経常利益 特別利益 臨時利益 特別損失 証券取引責任準備金繰入れ 金融先物取引責任準備金繰入れ 35,145 ‒ ‒ 934 903 31 営業収益 受入手数料 委託手数料 引受け・売出し手数料 募集・売出しの取扱手数料 その他の受入手数料 トレーディング損益 株券等トレーディング損益 債券等トレーディング損益 その他のトレーディング損益 金融収益 その他の営業収益 64,593 15,181 1,087 193 48,132 △1,809 100 2,192 △4,102 17,385 ‒ 営業収益計 金融費用 80,169 16,390 純営業収益 販売費・一般管理費 取引関係費 人件費 不動産関係費 事務費 減価償却費 租税公課 その他 63,778 56,869 4,680 37,798 4,156 4,173 1,421 901 3,736 営業利益 6,909 営業外収益 営業外費用 5,564 553 経常利益 11,921 特別利益 臨時利益 特別損失 金融商品取引責任準備金繰入れ 8 8 507 507 税引前当期純利益 34,211 税引前当期純利益 法人税、住民税および事業税 法人税等調整額 17,350 2,044 法人税、住民税および事業税 法人税等調整額 11,421 5,355 2,405 当期純利益 14,815 当期純利益 3,661 (注)特定投資家向け売付け勧誘等の手数料については、平成21年3月期に該当はありません。 <株主資本等変動計算書> (平成19年4月1日から平成20年3月31日まで、 および平成20年4月1日から平成21年3月31日まで) 株主資本 資本剰余金 利益剰余金 その他利益剰余金 資本準備金 繰越利益剰余金 資本金 平成19年3月31日残高 事業年度中の変動額 新株の発行 当期純利益 株主資本合計 純資産合計 92,768 38,584 △8,817 122,536 122,536 6,000 ‒ 6,000 ‒ ‒ 14,815 12,000 14,815 12,000 14,815 事業年度中の変動額合計 6,000 6,000 14,815 26,815 26,815 平成20年3月31日残高 98,768 44,584 5,998 149,351 149,351 3,661 事業年度中の変動額 当期純利益 6 (単位:百万円) ‒ ‒ 3,661 3,661 事業年度中の変動額合計 ‒ ‒ 3,661 3,661 3,661 平成21年3月31日残高 98,768 44,584 9,659 153,012 153,012 2009年3月期の事業概要 直近二事業年度の関連注記事項 (金融商品取引業に関する内閣府令第 174 条第 1 項第 3 号) Ⅰ. 平成 20 年 3 月期の注記事項 当社の貸借対照表、損益計算書及び株主資本等変動計算 書は、 「会社法」 (平成 17 年法律第 86 号)、 「会社計算規則」 (平 成 18 年法務省令第 13 号)、「金融商品取引業等に関する内閣 府令」 (平成 19 年内閣府令第 52 号)及び「有価証券関連業経 理の統一に関する規則」 (昭和 49 年 11月14日 日本証券業協 会理事会決議)の規定に準拠して作成しております。 記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 【重要な会計方針に係る事項に関する注記】 (1)有価証券及びデリバティブ取引等の評価基準及び評価方法 ①トレーディング商品に属する有価証券(売買目的有価証券)等 トレーディング商品に属する有価証券及びデリバティブ取引等 については、時価法を採用しております。 ②トレーディング商品に属さない有価証券(関係会社株式) 取得原価をもって貸借対照表価額としています。 ③トレーディング商品に属さない有価証券(その他有価証券) その他有価証券のうち時価のあるものについては、期末日の 市場価格等に基づく時価により評価しております。なお、評価差 額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法 により算定しております。 その他有価証券のうち時価のないものについては、移動平均 法による原価法を採用しております。 (2)固定資産の減価償却の方法 有形固定資産 定額法を採用しております。なお主な耐用年数は次の通りです。 建物付属設備 5−18 年 器具備品 4−15 年 無形固定資産 定額法を採用しております。なお主な耐用年数は次の通りです。 ソフトウェア 5年 (3)外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準 外貨建金銭債権債務は、期末日の直物為替相場により円貨 に換算し、換算差額は損益として処理しております。 (4)貸倒引当金の計上基準 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については 貸倒実績率等により、貸倒懸念等特定の債権については個別 に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 (5)賞与引当金の計上基準 従業員に対する賞与の支払いに備えるため、実績報酬制度 に基づき算出された期末現在の支給見込額を計上しております。 (6)退職給付引当金または前払年金費用の計上基準 当社は確定拠出年金制度(DC)とキャッシュ・バランス型の 年金制度(CB)の 2 本立てからなる退職年金制度を採用してお ります。 また、当該 CBには、一定の利回り保証を付しており、これの 将来の支払いに備えるため、確定給付型の会計基準に準じた 会計処理方法により、引当金を計上しております。数理計算上 の差異については、各事業年度の発生時における従業員の平 均残存期間以内の一定の年数(6 年)による定額法により按分し た額を、それぞれ発生の翌事業年度から費用処理しております。 なお、当事業年度末においては、前払年金費用を投資その他 の資産の「長期前払費用」に含めております。 (7)役員退職慰労引当金の計上基準 当社は役員退職金制度の将来の支払いに備えるため、当該 規程に基づく、期末要支給額を計上しております。 (8)ストック・オプションの計上基準 当社は当社の役員及び従業員に対する報酬の一形態として、 当社の究極の親会社であるメリルリンチ・アンド・カンパニー・イ ンクの発行するストック・オプション及びリストリクテッド・シェアー ズを付与しております。これにつきましては、メリルリンチ・アンド・ カンパニー・インクより請求を受ける当社の役員及び従業員にか かわる当社負担部分を計上しております。 (9)リース取引の処理方法 リース物件の所有権が借手に移転すると認められるもの以外 のファイナンス・リース取引については、通常の賃貸借取引に係 る方法に準じた会計処理によっております。 (10)消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によってお ります。 (11)連結納税制度の適用 連結納税制度を適用しており、連結納税グループには当社と メリルリンチ日本ファイナンス株式会社が含まれます。 (12)重要な会計方針の変更 該当事項はありません。 【貸借対照表に関する注記】 (1)担保に供している資産及び担保に係る債務 (単位:百万円) ①担保に供している資産 商品有価証券等及び消費貸借 契約により借り入れた有価証券 514,564 ②担保に係る債務 信用取引借入金 借入有価証券 短期借入金 計 753 1,968 460,100 462,822 (2)差し入れた有価証券等の時価 消費貸借契約により 貸し付けた有価証券 その他 計 (単位:百万円) (3)借り入れた有価証券等の時価 消費貸借契約により 借り入れた有価証券 その他 計 (単位:百万円) 1,876,982 232,274 2,109,257 (4)有形固定資産の減価償却累計額 2,717,020 68,603 2,785,624 4,956 百万円 (5)保証債務 メリルリンチ日本ファイナンス株式会社への保証(ユーロ・ミ ディアム・ターム・ノート及び銀行借入金の元利金)37,321 百万円。 (注)上記保証債務の残高のうち29,302 百万円は、メリルリン チ・アンド・カンパニー・インクと連帯して保証しております。 (6)関係会社に対する金銭債権及び金銭債務 短期貸付金 258,100 百万円 短期借入金 20,000 百万円 (劣後特約付借入金のうち1年以内返済予定分) 長期借入金 73,000 百万円(劣後特約付借入金) 7 (7)コミットメントライン 当社が顧客に付与したエクイティコミットメントの未実行期末残 高は、64 百万円であります。 (8)退職給付に係る注記 一定の利回り保証の付された退職給付プランに係る退職給付 債務等の内訳は以下の通りです。 ①退職給付債務等及びその内訳 (単位:百万円) 退職給付債務 1,243 年金資産 △1,123 未積立退職給付債務 120 未認識数理計算上の差異 △198 前払年金費用 △77 (単位:百万円) ②退職給付費用の内訳 勤務費用 925 利息費用 3 期待運用収益 0 数理計算上の差異の費用処理額 0 確定拠出年金に係る要拠出額 199 退職給付費用 1,127 ③退職給付債務等の計算基礎 退職給付見込額の期間配分方法 割引率 期待運用収益率 数理計算上の差異の処理年数 (9)会社法以外の法令の規定による準備金 当社は金融商品取引法第 46 条の 5 第 1 項に関する同法付則 第 40 条に基づく証券取引責任準備金及び証券取引法等の一 部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法 律第 72 条に基づく金融先物取引責任準備金を計上しております。 当該準備金は、金融商品取引法第 46 条の5 第 2 項の規定により、 事故による損失の補填に充てる場合または、所管金融庁長官 等の承認を受けた場合等は、翌事業年度において一部または 全額が取り崩される可能性があります。 【損益計算書に関する注記】 (1)関係会社との取引高 営業取引以外の取引による取引高 営業外収益 4,577 百万円 (2)営業外収益には、三菱 UFJメリルリンチ PB 証券株式会社 等からの投資有価証券の配当金の 4,460 百万円などが計上され ております。営業外費用には、利子税相当額 287 百万円などが 含まれております。 【株主資本等変動計算書に関する注記】 発行済株式 普通株式 前期末株式数 1,855 当期増加株式数 120 (単位:千株) 当期減少株式数 – 当期末株式数 1,975 (注)当期中に親会社であるメリルリンチ・インターナショナル・インコーポレーテッドに対 する第三者割当増資により、発行済株式の総数が120,000株増加しております。 Ⅱ. 平成 21 年 3 月期の注記事項 当社の貸借対照表、損益計算書及び株主資本等変動計算 書は、 「会社法」 (平成 17 年法律第 86 号)、 「会社計算規則」 (平 成 18 年法務省令第 13 号)、「金融商品取引業等に関する内閣 府令」 (平成 19 年内閣府令第 52 号)及び「有価証券関連業経 理の統一に関する規則」 (昭和 49 年 11月14日 日本証券業協 会理事会決議)の規定に準拠して作成しております。 8 【重要な会計方針に係る事項に関する注記】 (1)有価証券及びデリバティブ取引等の評価基準及び評価方法 ①トレーディング商品に属する有価証券(売買目的有価証券)等 トレーディング商品に属する有価証券及びデリバティブ取引等 については、時価法を採用しております。 ②トレーディング商品に属さない有価証券(関係会社株式) 取得原価をもって貸借対照表価額としています。 ③トレーディング商品に属さない有価証券(その他有価証券) その他有価証券のうち時価のあるものについては、期末日の 市場価格等に基づく時価により評価しております。なお、評価差 額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法 により算定しております。 その他有価証券のうち時価のないものについては、移動平均 法による原価法を採用しております。 (2)固定資産の減価償却の方法 有形固定資産 定額法を採用しております。なお主な耐用年数は次の通りです。 建物付属設備 5−18 年 器具備品 4−15 年 支給倍率基準 1.70% 1.10% 6 発行済株式の総数に関する事項 記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 無形固定資産 定額法を採用しております。なお主な耐用年数は次の通りです。 ソフトウェア 5年 なお、リース物件の所有権が借主に移転すると認められるも の以外のファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が 企業会計基準第 13 号「リース取引に関する会計基準」 (平成 5 年 6月17日企業会計審議会)の適用初年度開始前のリース取 引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処 理によっております。 (3)外貨建の資産および負債の本邦通貨への換算基準 外貨建金銭債権債務は、期末日の直物為替相場により円貨 に換算し、換算差額は損益として処理しております。 (4)貸倒引当金の計上基準 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については 貸倒実績率等により、貸倒懸念等特定の債権については個別 に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 (5)賞与引当金の計上基準 従業員に対する賞与の支払いに備えるため、実績報酬制度 に基づき算出された期末現在の支給見込額を計上しております。 (6)退職給付引当金の計上基準 当社は確定拠出年金制度(DC)とキャッシュ・バランス型の 年金制度(CB)の 2 本立てからなる退職年金制度を採用してお ります。 また、当該 CBには、一定の利回り保証を付しており、これの 将来の支払いに備えるため、確定給付型の会計基準に準じた 会計処理方法により、引当金を計上しております。数理計算上 の差異については、各事業年度の発生時における従業員の平 均残存勤務期間以内の一定の年数(6 年)による定額法により 按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から費用処理して おります。 なお、当事業年度末においては、退職給付引当金を 「そ の他の固定負債」に含めております。 (7)役員退職慰労引当金の計上基準 当社は役員退職金制度の将来の支払いに備えるため、当該 規程に基づく、期末要支給額を計上しております。 (8)ストック・オプションの計上基準 当社は当社の役員及び従業員に対する報酬の一形態として、 当社の究極の親会社であるバンク・オブ・アメリカ・コーポレー 2009年3月期の事業概要 ションの発行するストック・オプション及びリストリクテッド・シェア ーズを付与しております。これにつきましては、親会社より請求を 受ける当社の役員及び従業員にかかわる当社負担部分を計上 しております。 (9)消費税等の会計処理 消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によってお ります。 (10)連結納税制度の適用 連結納税制度を適用しており、連結納税グループには当社と メリルリンチ日本ファイナンス株式会社が含まれます。 (11)重要な会計方針の変更 該当事項はありません。 【貸借対照表に関する注記】 (1)担保に供している資産及び担保に係る債務 (単位:百万円) ①担保に供している資産 商品有価証券等及び消費貸借 契約により借り入れた有価証券 104,874 ②担保に係る債務 信用取引借入金 借入有価証券 短期借入金 計 206 16,445 77,900 94,551 (2)差し入れた有価証券等の時価 消費貸借契約により 貸し付けた有価証券 その他 計 (単位:百万円) (3)借り入れた有価証券等の時価 消費貸借契約により 借り入れた有価証券 その他 計 (単位:百万円) 329,853 714,230 1,044,083 1,113,511 68,938 1,182,450 (4)有形固定資産の減価償却累計額 6,176 百万円 (5)保証債務 メリルリンチ日本ファイナンス株式会社への保証(ユーロ・ミデ ィアム・ターム・ノート及び銀行借入金の元利金)34,754 百万円。 (注)上記保証債務の残高のうち28,743 百万円は、メリルリ ンチ・アンド・カンパニー・インクと連帯して保証しております。 (6)関係会社に対する金銭債権及び金銭債務 短期貸付金 138,700 百万円 短期借入金 38,000 百万円 (劣後特約付借入金のうち1年以内返済予定分) 長期借入金 90,000 百万円(劣後特約付借入金) (7)コミットメントライン 当社が顧客に付与したエクイティコミットメントの未実行期末残 高は、64 百万円であります。 (8)退職給付に係る注記 一定の利回り保証の付された退職給付プランに係る退職給付 債務等の内訳は以下の通りです。 ①退職給付債務等及びその内訳 (単位:百万円) 退職給付債務 1,987 年金資産 △1,752 未積立退職給付債務 235 未認識数理計算上の差異 △210 退職給付引当金 24 ②退職給付費用の内訳 勤務費用 利息費用 期待運用収益 数理計算上の差異の費用処理額 確定拠出年金に係る要拠出額 退職給付費用 (単位:百万円) 1,079 21 △12 32 189 1,311 ③退職給付債務等の計算基礎 退職給付見込額の期間配分方法 割引率 期待運用収益率 数理計算上の差異の処理年数 支給倍率基準 1.30% 1.40% 6 (9)会社法以外の法令の規定による準備金 当社は金融商品取引法第 46 条の5 第 1 項に基づく金融商品取 引責任準備金を計上しております。当該準備金は、金融商品取 引法第 46 条の5 第 2 項の規定により、事故による損失の補填に充 てる場合または、所管金融庁長官等の承認を受けた場合等は、 翌事業年度において一部または全額が取り崩される可能性があ ります。 【損益計算書に関する注記】 (1)関係会社との取引高 営業取引以外の取引による取引高 営業外収益 5,112 百万円 (2)営業外収益には、三菱 UFJメリルリンチ PB 証券株式会社 等からの投資有価証券の配当金等 3,270 百万円などが計上され ております。営業外費用には、利子税相当額 188 百万円など が含まれております。 【株主資本等変動計算書に関する注記】 発行済株式の総数に関する事項 発行済株式 普通株式 前期末株式数 1,975 当期増加株式数 – 当期減少株式数 – (単位:千株) 当期末株式数 1,975 【重要な後発事象に関する注記】 共通支配下の取引等 (1)企業結合の対象となった事業の名称及びその事業の内容、 企業結合の法的形式、結合後企業の名称並びに取引の目 的を含む取引の概要 ①対象となった事業の名称及びその事業の内容 バンクオブアメリカ証券会社東京支店(以下「東京支店」とい う。)の債券業務を主とする金融商品取引業に係る事業。 ②企業結合の法的形式及び取引の目的を含む取引の概要等 東京支店は、平成 21 年 4 月6日付にて会社法 467 条第 1 項 第 1 号の規定による事業の全部の譲渡を当社に行い、当社は、 東京支店の金融商品取引業の業務を引継ぎました。これは、 平成 21 年 1月1日に実施された、バンク・オブ・アメリカ・コー ポレーションによるメリルリンチ・アンド・カンパニー・インクの買 収以降に世界各地で展開されつつある事業部門の統合プロセス の一環です。 (2)実施した会計処理の概要 当社は、当該取引を「企業結合に係る会計基準」 (平成 15 年 10月31日企業会計審議会)及び企業会計基準適用指針第 10 号「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用 指 針」 (平 成 17 年 12 月27日企 業 会 計 基 準 委 員 会)における、 共通支配下の取引等の会計処理に基づき処理しております。 9 4.その他の財産の状況 <借入金の主要な借入先および借入金額> (単位:百万円) 平成20年3月31日現在 借入先 短期借入金 日本銀行オペレーション 親会社等からの借入金 金額 日本銀行 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク メリルリンチ・インターナショナル・バンク・リミテッド 20,000 150,000 金額 日本銀行 77,900 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク メリルリンチ・インターナショナル・バンク・リミテッド 38,000 100,000 30,000 農中信託銀行 6,000 三菱UFJメリルリンチPB証券 5,900 その他の借入金 ‒ ‒ 小 計 長期借入金 借入先 460,100 労働金庫連合会 コール・マネー 平成21年3月31日現在 ‒ ‒ リブラ・エー・リミテッド東京支店 672,000 劣後借入金 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク その他の借入金 リブラ・エー・リミテッド東京支店 73,000 1,085 2,447 218,347 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク リブラ・エー・リミテッド東京支店 90,000 1,326 小 計 74,085 91,326 合 計 746,085 309,674 (注)平成20年3月31日現在、 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インクからの短期借入金20,000百万円は劣後借入金です。 平成21年3月31日現在、 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インクからの短期借入金38,000百万円は劣後借入金です。 <保有有価証券の状況> (単位:百万円) 平成20年3月31日現在 固定資産 関係会社株式 投資有価証券 取得価額 時価 株 式 46,758 計 平成21年3月31日現在 評価損益 取得価額 時価 46,758 − 106,758 106,758 − 46,758 46,758 − 106,758 106,758 − 株 式 738 738 − 678 678 − その他 − − − 60 60 − 738 738 − 738 738 − 47,497 47,497 − 107,496 107,496 − 計 合 計 評価損益 (注)上記以外の有価証券は、 すべて「トレーディング商品」科目にて処理を行っています。 「関係会社株式」および「投資有価証券」には、 非公開で時価のない株式が含まれています。 <デリバティブ取引の状況> 「トレーディング商品」科目に属するもの以外の取引はありません。 監査 当社は、平成20年3月期事業年度(自平成19年4月1日至平成20年3月31日)の貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計 算書及び関連注記について、会社法(平成17年法律第86号)第436条第2項第1号の規定に基づき、監査法人トーマツ(会計監 査人)の監査を受け、適正意見の監査報告書を受領しております。本説明書では、税効果、リースにより使用する固定資産、関 連当事者との取引及び一株当たり情報に関する注記を記載しておりません。 また当社は、平成21年3月期事業年度(自平成20年4月1日至平成21年3月31日)の貸借対照表、損益計算書、株主資本等変 動計算書及び関連注記について、会社法(平成17年法律第86号)第436条第2項第1号の規定に基づき、監査法人トーマツ(会 計監査人)の監査を受け、適正意見の監査報告書を受領しております。本説明書では、税効果、リースにより使用する固定資産、 関連当事者との取引及び一株当たり情報に関する注記を記載しておりません。 10 2009年3月期の事業概要 5.会社の概況および組織 ■商号、登録年月日および登録番号 メリルリンチ日本証券株式会社 平成19年9月30日 関東財務局長(金商)第186号 ■沿革 昭和36年 メリルリンチ、日本の金融市場に参入。 昭和39年 7月 メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミス・エス・エイ(スイス法人)、東京駐在員事務所設置。 昭和47年 6月 メリルリンチ証券会社東京支店、外国証券会社として第1号となる証券業の免許を取得。 昭和61年 2月 メリルリンチ証券会社、東京証券取引所の正会員権を取得。 昭和61年11月 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク(平成20年12月まで当社の最終持株会社) 、東京証券取引所外国部上場。 平成 7年11月 メリルリンチ証券会社、スミス・ニューコート証券会社より大阪証券取引所の正会員権を取得。 平成10年 2月 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク、日本における個人顧客事業参入を発表。メリルリンチ日本証券株式会社を設立。 平成10年 5月 メリルリンチ日本証券、証券業免許取得。 平成10年 6月 メリルリンチ日本証券、東京証券取引所および大阪証券取引所の正会員権を取得。日本証券業協会に加入。 平成10年 7月 メリルリンチ日本証券、営業開始。 平成10年12月 メリルリンチ証券会社、メリルリンチ日本証券、証券取引法改正により証券業登録。証券投資者保護基金加入。 平成13年 3月 メリルリンチ日本証券、メリルリンチ証券会社より営業の全部を譲り受け、法人顧客事業と個人顧客事業を統合。 平成14年 1月 個人顧客事業の焦点を個人富裕層および中小法人に絞る。 平成14年 5月 メリルリンチ日本ファイナンス株式会社を完全子会社化。 平成14年 7月 日本投資者保護基金加入。 平成18年 5月 三菱UFJフィナンシャル・グループとの日本におけるウェルス・マネジメント合弁会社である三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社が営業開始。 平成21年 1月 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク 、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの直接完全子会社となる。 平成21年 4月 メリルリンチ日本証券、バンクオブアメリカ証券会社東京支店より事業の全部を譲り受ける。 ■ 経営の組織 金融市場部門 大阪支店 取締役会 株主総会 会長兼社長 経営執行委員会 投資銀行部門 監査役会 管理部門 管理部門 法務・コンプライアンス 内部監査 証券業務 テクノロジー 経理・財務 税務 リスク管理 審査 人事 総務 警備 広報 (注1)株式本部、債券本部ならびに調査部は金融市場部門に所属します。 (注2)資本市場部は投資銀行部門に所属します。 11 ■ 主要株主の状況 株主名:メリルリンチ・インターナショナル・インコーポレーテッド 持株数: 1,975,365株 発行済株式総数に占める当該持株数の割合: 100% ■加入している投資者保護基金、金融商品取引業 協会および金融商品取引所の名称 加入投資者保護基金 加入協会 加入金融商品取引所 ■資本関係 日本投資者保護基金 日本証券業協会 社団法人金融先物取引業協会 株式会社東京証券取引所 株式会社大阪証券取引所 株式会社ジャスダック証券取引所 株式会社東京金融取引所 バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション 米国法人、 最終持株会社 出資比率100% ■営んでいる業務の種類 メリルリンチ・アンド・カンパニー・インク 米国法人、 持株会社 出資比率100% (1)第一種金融商品取引業(以下の業務を含む。) 有価証券の売買等 メリルリンチ・インターナショナル・インコーポレーテッド 引受業務 米国法人、 持株会社 出資比率100% 市場及び店頭デリバティブ業務 有価証券等管理業務 メリルリンチ日本証券株式会社 日本法人、金融商品取引業 (2)第二種金融商品取引業 (3)投資助言・代理業 ■取締役、監査役の氏名および役職名 役職名 代表取締役会長兼社長 取締役副社長 取締役 取締役 取締役 取締役 取締役(注1) 取締役 常勤監査役 監査役(注2) 監査役(注2) 氏名 中山 恒博 川島 健資 天野 正人 藤原 康弘 マイケル・ハロラン マシュー・マグワイア 岡林 淳二 瀬口 二郎 濱名 正芳 竹之下 義弘(弁護士) 大塚 一郎(弁護士) (注1)岡林淳二は、平成21年6月3日付で取締役を退任しました。 (注2)常勤監査役濱名正芳以外の監査役2名は、会社法第2条第16号に定める 社外監査役です。 ■政令で定める使用人 法令等遵守指導業務統括者 天野 正人 法令等遵守指導業務統括者に 準ずる者 飯田 充規 宇藤 康浩 投資助言・代理業に関する 営業所業務統括者 平井 大吾 ツェンゲル・サンダグ 12 2009年3月期の事業概要 ■証券業付随業務 ● 算定割当量(排出権)の取得若しくは譲渡に関する契約の 締結又はその媒介、取次ぎ若しくは代理業務 (金融商品取引法第35条第1項) ● 排出権に係るスワップ・オプション取引等の契約の締結、 媒介、取次ぎ若しくは代理業務 ● 有価証券の貸借又はその媒介若しくは代理業務 ● 信用取引に付随する金銭の貸付業務 ● 保護預り有価証券担保貸付業務 会社から委託を受けてその機関の運営に関する事務を行 ● 有価証券に関する顧客の代理業務 う業務 ● 受益証券に係る収益金、償還金又は解約金の支払いに係 ● ● 投資証券等に係る金銭の分配、払戻金若しくは残余財産 債務の保証又は引受けに係る契約の締結又はその媒介、 取次ぎ若しくは代理業務 る代理業務 ● 投資法人から委託を受けて事務を行う業務又は特別目的 ● その行う業務に係る顧客に対し他の事業者のあっせん又は 紹介を行う業務 の分配又は利息若しくは償還金の支払に係る代理業務 他の事業者の業務に関する広告又は宣伝を行う業務 ● 累積投資契約の締結業務 ● 有価証券に関連する情報の提供又は助言業務 ● 他の金融商品取引業者等の業務の代理 ● 登録投資法人の資産の保管 ● クレジット・デリバティブ取引又はその媒介若しくは代理業務 ● 他の事業者の事業の譲渡、合併、会社の分割、株式交 ● リミテッド・パートナーシップの契約の媒介、取次ぎ若しくは ● (金融商品取引法第35条第4項) 代理業務 換若しくは株式移転に関する相談又は仲介業務 ● 他の事業者の経営に関する相談業務 ● 親法人等又は子法人等の業務の遂行のための業務 ● 通貨その他デリバティブ取引(有価証券関連デリバティブ取 ● 非居住者に対する金銭の貸付けの媒介、取次ぎ若しくは 代理業務 引を除く。 )に関連する資産として政令で定めるものの売買 又は媒介、取次ぎ若しくは代理業務 ● ● LLCが発 行 する優 先 証 券、社 債その他の証 券 並びに 譲渡性預金その他金銭債権(有価証券に該当するものを Trustが発行する証券及び出資参加証書の売買その他の 除く。)の売買又はその媒介、取次ぎ若しくは代理業務 取引又はその媒介、取次ぎ若しくは代理業務 ■他に営んでいる業務 ● 自己が賃借する不動産の転貸に係る業務 ● 金銭債権に係る参加契約の締結の媒介又は代理業務 ● 商品現物取引又はその媒介若しくは代理業務 ● 算定割当量を対象とする取引の媒介又は代理業務 (金融商品取引法第35条第2項) ● 商品の価格その他の指標に係る店頭デリバティブ取引業務 ● 貸金業 ● 宅地建物取引業又は宅地若しくは建物の賃貸に係る業務 イ及び第4号から第9号までに掲げる事項のうち、 ● 組合契約の締結又はその媒介、取次ぎ若しくは代理業務 行っている業務 ● 匿名組合契約の締結又はその媒介、取次ぎ若しくは代理 ● ■金融商品取引業等に関する内閣府令第7条第3号 業務 ● 有価証券関連業 貸出参加契約の締結又はその媒介、取次ぎ若しくは代理 ● 不動産信託受益権等売買等業務 業務 ● 自ら保有する不動産の賃貸に係る業務 ● 物品賃貸業 ● 他の事業者の業務に関する電子計算機のプログラムの作 成又は販売を行う業務及び計算受託業務 ● 不動産の管理業務 ● 不動産に係る投資に関し助言を行う業務 13 6.管理の状況 1.内部管理の状況の概要 (1)概要 内部管理(法令遵守、業務管理) 当社は、メリルリンチの企業理念−顧客重視、個人の尊重、 いわゆる「内部管理」の中心を担う組織として、オフィス・ チームワーク、責任ある企業市民および誠実さ−を継承し、 オブ・ジェネラル・カウンセル(法務・コンプライアンス)とコ さらにバンク・オブ・アメリカ・グループの一員として、顧客 ーポレート・オーディット(内部監査)を配置しています。 からの信頼獲得を最重要の課題と考えております。このため、 新たな投資手法の開発、顧客への有益な投資アドバイスの オフィス・オブ・ジェネラル・カウンセルは、関連法規・ 提供はもちろんのこと、適切な営業姿勢、法令遵守を実践 諸規則に関する従業員に対する研修、各種の法令改正等 するために必要な内部管理体制を整備しています。 の社内での周知徹底、コンプライアンス・マニュアル等の社 内ポリシーの策定、法律問題・法令遵守に関するアドバイス、 (2)内部管理についての考え方 業務活動のモニタリング等の活動を通じて、法令遵守の徹 法令・諸規則を正しく遵守することが、当社の評価を高め、 底に努めています。一方、コーポレート・オーディットはマネ 顧客の信頼を得ることに通じ、さらには優れたビジネスや顧 ジメントから一定の独立性を有する組織として、事後的な法 客サービスの提供につながるとの信念に基づいて、当社では、 令遵守状況、内部統制機能の有効性の検証を行っており、 コンプライアンスがすべての役職員の重要な責任であるとの 同部門が実施した社内検査の結果およびフォローアップの状 考えをとっています。当社は、日本国内における金融商品 況は、定期的にシニア・マネジメントに報告されています。 取引法、その他の法令および諸規則等の遵守に加えてバン ク・オブ・アメリカ・グループの倫理規範・社内規則を遵守し、 (4)管理統括と内部牽制 グローバルな市場慣行に照らして高いレベルの内部管理体 コンプライアンスに関する重要な情報はすべてオフィス・オ 制を維持することを目標としております。 ブ・ジェネラル・カウンセルおよび内部管理統括責任者を通 じて、経営執行委員会および取締役会に報告されています。 (3)内部管理体制 また、コーポレート・オーディットによる社内検査の結果は、 リスク管理 米国のマネジメントにすべて直接レポーティングがなされると バンク・オブ・アメリカ・グループ全体でのリスク管理を基 同時に当社のマネジメントおよび関連部署の責任者に報告さ 本としています。米州、欧州、アジア太平洋の各地域で、株式、 れ、改善を要する問題が発生した場合には機動的に対応 債券、為替など各資産クラスにリスク・マネージャーを配置し、 する体制をとっております。 地域ごと、資産クラスごとにリスクを分析・管理して、最終 的には全社的なリスク量を最適化するようにしています。 また、日本国内における当局の自己資本に関する規制に 従い、市場リスク相当額、取引先リスク相当額、基礎的リ スク相当額の合計額をもとに算定される自己資本規制比率 が法令で定められた基準を下回ることのないよう常にモニタリ ングをしております。 14 2009年3月期の事業概要 2.分別管理の状況 (1)顧客分別金信託の状況 (単位:百万円) とは別の口座に区分して管理しています。日本証券代行株 式会社においては、原則として顧客有価証券と当社保有の 平成20年3月31日 現在の金額 平成21年3月31日 現在の金額 2,022 1,795 顧客分別金信託額 12,500 2,000 ピアース・フェナー・アンド・スミス・インコーポレーテッドお 期末日現在の 顧客分別金必要額 2,417 2,068 よびユーロクリアにおいて、原則として口座区分の方法により、 項 目 直近差替計算基準日の 顧客分別金必要額 有価証券を分別し、顧客ごとに管理しています。 外国証券に関しては、海外の管理機関であるメリルリンチ・ 顧客有価証券と当社保有の有価証券を分別して管理してい ます。また、海外受益証券は各受託会社および管理会社 にて保管しており、顧客の持ち分を当社の帳簿等により直ち (2)有価証券の分別管理の状況 に判別できる状態で管理しています。 ①保護預り等有価証券 平成 年 月 日現在 平成 年 月 日現在 有価証券の種類 株券 20 債券 株数 額面金額 3 受益証券 口数 31 国内証券 外国証券 915,702千株 3,205,899千株 258,969百万円 748,890百万円 14,392百万口 22百万口 数量 CP 121,000百万円 TC 169,489百万円 ワラント 332,850 ‒ 株券 株数 877,025千株 2,618,489千株 234,572百万円 591,617百万円 11,395百万口 26百万口 CP 500百万円 TC 1百万円 ワラント 332,006 ‒ 額面金額 3 受益証券 口数 31 その他 数量 の状況 ①法第43条の3第1項の規定に基づく区分管理の状況 その他 21 債券 (3)金融商品取引法第43条の3の規定に基づく区分管理 該当なし。 ②法第43条の3第2項の規定に基づく区分管理の状況 (単位:百万円) 管理の方法 有価証券等 第三者による管理 当期末残高 20,920 前期末残高 ‒ 内 訳 日本銀行(国債) (注)CPはコマーシャル・ペーパー、TCは信託受益権証書を意味します。 ②受入保証金代用有価証券 有価証券の種類 株券 株数 債券 受益証券 その他 平成20年3月31日現在 平成21年3月31日現在 数 量 数 量 4,797千株 1,653千株 額面金額 ‒ ‒ 口数 ‒ ‒ 数量 ‒ ‒ ③管理の状況 顧客から預託を受けた金銭および有価証券は、関係法 令および諸規則に従い、当社の保有財産と明確に区分し、 かつ当社の帳簿によって判別可能な状態で分別管理してお ります。 顧客から預託を受けた金銭は、顧客分別金として三菱 UFJ信託銀行の信託口座に金銭信託以外の金銭の信託と して預けています。 顧客から預託を受けた国内有価証券は、日本銀行、株 式会社証券保管振替機構において、当社保有の有価証券 15 7.子会社等の状況 金融商品取引業者及びその子会社等の集団の構成 メリルリンチ日本ファイナンス株式会社がメリルリンチ日本証券株式会社の子会社です。 子会社等の商号、主たる事務所の所在地、資本金、事業の内容並びに金融商品取引業者の所有議決権数の 合計及び当該子会社等の議決権数の総数に占める当該所有議決権数の割合 メリルリンチ日本ファイナンス株式会社 主たる事務所の所在地 東京都中央区日本橋一丁目4番1号 日本橋一丁目ビルディング 資本金 502億4,950万円 事業の内容 貸金業 所有議決権の割合 メリルリンチ日本証券株式会社が発行済普通株式376,660株、100%の議決権を所有 (参考)子会社ではありませんが、業務上重要な関係にある会社は次にあげる会社です。 三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社(金融商品取引業、貸金業、保険募集など) メリルリンチ日本証券株式会社が発行済普通株式30,000株、優先株式18,531株、49%の議決権を所有 8.本店その他の営業所の名称および所在地 メリルリンチ日本証券株式会社 16 店舗名 所 在 地 電話番号 本店 東京都中央区日本橋一丁目4番1号 03-6225-7000 大阪支店 大阪府大阪市中央区西心斎橋二丁目1番3号 06-6212-3850 企業理念 Merrill Lynch Principles Client Focus 顧客重視 ビジネスの原動力はお客さまです。 Respect for the Individual 個人の尊重 その地位や立場にかかわらず、個人の尊厳を尊重します。 Teamwork チームワーク 全社を挙げてのサービスに努めます。 Responsible Citizenship 責任ある企業市民 生活し、仕事を行う地域社会で、生活の質の向上を心掛けます。 Integrity 誠実さ 個人的な利益よりも、まず会社としての評価を重視します。 この冊子は再生紙を使用しています。 この事業概要 (2009年3月期) は、 金融商品取引法第46条の4に基づき、 全ての営業所に備え置き公衆の縦覧に 供するために作成したものです。
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