発行日 平成 25 年 10 月 5 日 第 44 号 発 行 岩手県ペタンク協会 北上市大堤北 1 丁目 6-7 TEL・FAX 0197-67-2591 編集担当 栗橋輝男 〝震災〟いまも! 忘れない 3.11 ∞ ∞ ∞ 第 20 回みちのく北上カップ 7 月 6~7 日 ∞ ∞ ∞ 黒沢尻西小学校 第 5 回 D×ダブルス大会 7 月 21 日 北上総合運動公園 そよ風が吹き、気持ちのいい一日。前半の日程を終えたところで 岩手県ペタンク界 1 年の最大大会行事には北は北海道から青森、 一呼吸おこうと言うことと固定されている感のある「ダブルス戦」 秋田、宮城、福島に地元岩手の東北勢に埼玉、千葉、東京、神奈川、 の解消を狙ってダブルス 48 チームを 4 人 1 チーム 24 チームに編成 愛知までの各地からダブルス 80 チームが参加して盛大に開催され た。特に今回は秋田や宮城からの参加が多く、東北での普及振興が 進んでいることが顕著になった。 し直し、選手がローティションするダブルス戦とした。 3 チーム 8 ブロックで予選 1 次リーグ戦 3 試合後、各ブロックの順 位ごとに 4 チーム 2 ブロックの 2 次リーグ戦 3 試合を行い、各ブロ 例によって 1 日目は予選 3 試合。2 日目は予選残り 2 試合を経て、 ック 1 位による決勝戦を行う。 ブロック上位 2 チームは「決勝トーナメント」へ、3~4 位は「おで 試合毎に編成が変わるので役目も変わり普段とは一味違った体験 んせ杯」 、5 位は「しらゆり杯」へと分かれ其々のトーナメント戦を をしたことだろう。大会結果を見れば上手くこなしたチームと手こ 熱く戦った。 ずったチームがあったようで開催の意義があった。 梅雨の最中の大会とあってテランは前日の雨でアチコチにぬか 賞品は、メダルはつけないでメロンにし、参加選手の半数に行き るみがあり軟弱地盤での開催となったが幸いにもその後は雨に当 渡るよう手厚くした。 たることなく大会は順調に経過したが徐々に乾きが進み踏みしめ 【成績】優勝:斉藤重信・及川 られたテランは硬くしまった上にデコボコが残りポアンテに苦し 小原三郎・石塚直喜・上野雄悦・菊池スミ子 むチームが多く見られた。 重樫澄子・本間良樹・金田 決勝戦での地元北上の夫婦チームは勝ちを意識しすぎたのか作 戦に迷いがあり、全般的に歯切れが悪かった。逆に宮城チームは安 定した寄せをもとに撃つべきは撃つなど、淡々と普段どおりのペタ ンクが出来ていた。3 位決定戦では二戸チームが 10 点取られてから の大逆転で勝利を得た。 【成績】優勝:宮崎健二・安田妙子(宮城県) 準優勝:斉藤重信・ 斉藤悦子(北上市) 第 3 位:藤田幸三・戸来正喜(二戸市) 第 孝(千葉・北上) 美子(花巻市) 同:高橋 盛 第 5 位:伊藤欣治・須 諭・亀甲京子 同:川村 実・八重樫 同:佐々木陸夫・八重樫澄子(以上北上市) 「おでんせ杯」第 1 位:樋口まえ子・西谷 隆(千葉印西市)2 位: 大塚仁之・大塚美貴子(北上市)3 位:関 善行・菅野 明(平塚 市)同:佐藤謙次・八重樫小雪(北上市) 「しらゆり杯」第 1 位:木村信隆・扇谷 男・小玉隆雄 3 位:進藤勢子・藤山 功・藤本 佳 2位: 3位:八重樫 盛・八 同:佐々木陸夫・杉沢隆美・笠井 政雄・薄田正昭(以上、北上) ○ ○ 第 25 回岩手県民長寿体育祭 ○ 8 月 25 日(日)MIX トリプルス ○ ○ ○ 矢巾町・徳丹城跡特設コート、 時折、お湿り程度の小雨があった為か、暑さが厳しくなく、爽やか ペタンク日和となり元気一杯、競技を楽しんだ。 結果をみれば県勢の活躍が光った大会であった。 4 位:嶋守義男・藤田 寛 力・藤田 剛(むつ市)2 位:進藤幸 堯(以上秋田県)同:気仙広 子・高橋南代(北上市) 《戦評》宮城県勢が参加を増やし、発足間もない秋田が大挙しての 参加と意欲的だった反面、県内からの参加が北上勢の 30 チーム以 外は 7 チームと寂しいものだった。 この大会開催の第一の目的が「全国のペタンクレベルを、身をも 県内各地から 64 チームが参加。4 チーム 16 ブロック、3 試合の予 選リーグ戦を経てブロックの順位毎のトーナメントを行った。 草地のテラン対応には各チームとも手を焼いたようだ。ゴロティ ールが効かないテランでは寄せが勝利のポイントだ。その為には地 盤に合わせた様々な投球が要求された。 【成績】優勝:鈴木治良・昆野徳穂・内海サチ子(北上) 準優勝: 小岩重三・小岩美枝子(一関) ・及川君夫(北上)第 3 位:田屋藤雄・ 金沢文雄・佐々木節子(矢巾) 同:小原国司・小原征子・杉沢俊衛 (北上) 2 位G 1 位:杉沢竹雄・杉沢隆美・菅原紘行(北上)2 位 山本充夫・宮野禮子・小笠原ナミ(矢巾) 3 位G 1 位:金子英二・ 藤田孝太郎・中村 良(盛岡)2 位:野崎澄夫・小林 (宮古)4 位G 誠・堀子トキ 1 位:秋篠宏司・石塚直喜・及川慶子(北上)2 位: 梅木隆夫・上野美栄子・藤田彰三郎(二戸) ☆☆☆ むつ・岩手交流大会 8 月 3 日~4 日 むつ市大畑 “ともに学ぶ”を目的の一つに活動する「野良の会」が交流と東北 って体験し岩手県内の競技力の向上に繋げる」だから、これでは何 地域の連携を期して 2 日間に亘って開催した研修大会には岩手から のためにやっているのか・・・。その点、秋田や宮城の「積極的に学 26 名が参加、むつの会員と混成チームを作り和気藹々の内に 7 試合 ぶ」姿勢は後発ながら評価したい。 を行った。 試合運びについては、ルーレットであれソテー、ラッフルであれ、 研修大会は混成の 5 人 1 チームのダブトリで行い、1 日目を終わっ ティールを取り入れての組み立ては県勢に定着してきたようだ。戦 たところで「懇親会」を開き、現地状況やルール、技術論とペタン いぶりを見て感じた。あとは“いつ” 、 “どこで”の判断を的確に出 ク談義に花を咲かせた。2 日目は午前中に残り試合を消化し大会日程 来るかどうかだろう。それと、やはり「ダイレクト」だ。カローと をつつがなく終了した。 いう“副産物”を“加点”と言う効果に計算できれば、これほど威 力ある武器はない。チャレンジの価値あり。 高齢者の生涯スポーツとしての捉え方ではペタンクの本当の面 白さには出会えない。 『どうせ負けるから出ない!』では何の進歩 もない。 「負け」からこそ得る成果は何ものにも代え難い果実だ。 県内ペタンカーの奮起と積極的な参加を促したい。 混成チームが功を奏したようで概ね上手くいった。只、中には岩 手勢の作戦の取り方に理解が出来ず戸惑った人もいたようだ。 し かし、これは想定内のことでありペタンクを色んな角度からみる絶 好の機会になったと思う。多くの収穫を得た遠征となった。 五所川原の「立倭武多」を鑑賞して帰途についた。北東北の夏を 満喫した有意義な 2 日間だった。 ○●○ 第 22 回岩手県選手権大会 9 月 8 日(日)北上運動公園 ●○● ♪♪♪ 男子 18 チーム、女子 16 チーム 今までは、今年の特徴である変な天気の中で奇跡的に大会日だけ は雨が避けてくれていたが、ついに雨に見舞われた。 第 24 回みちのくコカ・コーラ杯 9 月 29 日(日)ダブルス ♪♪♪ 日居城野運動公園 大会には地元花巻の 16 チームをはじめ宮古 6、盛岡日仏 1、矢巾 13、遠野 2、北上 57、一関 2 に秋田からも 1 チームの参加があり、 早朝、やるかどうしようか役員一同、空を見上げながら思案に暮 「秋高気爽」 空は高く爽やかな空気の下、総数 98 チームの盛大な れていたが、選手たちが集まり始め『やろう!』という声が大きく 大会となり、例によって、1 ブロック 4 チームの予選リーグ戦後、 なり開会の背中を押した。幸いにも強い降りにはならず日程をつつ ブロック順位ごとのトーナメント戦を行った。 がなく終えることができた。大会には矢巾、花巻、北上、金ヶ崎、 決勝戦は北上の夫婦チーム同士の対戦となり白熱の攻防戦となっ 一関から参加があり、 男女とも 1 ブロック 5~6 チームで 3 ブロック、 たが、安定した寄せに確率の高いティールで大塚チームに軍配が上 予選 5 試合後、各ブロックの上位 2 チーム、計 6 チームによる決勝 がった。 トーナメント戦とふれあいトーナメント戦を行った。 【成績】優勝:大塚仁之・大塚美貴子(北上)準優勝:及川君夫・ 【成績】男子の部 優勝:小原国司・及川 力・八重樫憲司(北上) 、 及川慶子(北上)第 3 位:朝倉戴治・斎藤 準優勝:高橋陌夫・後藤清光・佐藤信勇(花巻) 、第 3 位:藤田 大塚仁之・中野清和(北上)、4 位:伊藤欣治・斉藤 剛(花巻)4 位:小田 功・ 耕輝・熊谷秋子(矢巾) 剛・伊藤恵造 《観戦記》結果としては、同点で迎えた時間切れで勝抜けた決勝戦 (花巻) であったが、実に内容のある一戦だった。自殺点で 3 点献上に始ま 女子の部 優勝:真下眞知子・三浦節子・伊藤須美子(花巻) 、準優 り序盤で 5 ゼロとリードされてはいたが、ゲームとしては大塚チー 勝:高橋久子・小原征子・斉藤悦子(北上) 、第 3 位:及川三紀子・ ムが“制圧”していたように見えた。根拠は“寄せ”で終始リード 佐藤ノリ子(金ヶ崎) ・長谷栄子(北上) 、4 位:藤本 していたことにある。ティールが決まれば得点は上がる。案の定、 佳・大塚美貴 子・亀甲京子(北上) そんな展開になってきた。これに対し及川チームも様々な対応を試 この大会の決勝トーナメント戦では 1 回戦敗退の 3 チームの中か みた。さすが、ここまで上がってきただけのことはあるな、と興味 ら得失点差の少ない 1 チームを復活させて 4 チームによる準決勝を 深く観た。王道を貫いた優勝チームと持てる技術の全てで対抗した 経て決勝、3 位決定戦とした。トーナメント戦の数を揃える為、3 ゲームはペタンク競技の内面にある面白さも見せてくれた。 位チームから 2 チーム上げるのが普通のやり方だがモチベーション 【遠征】北の大地の夫婦大会と北海道選手権 北上市・菅原紘行 維持を考慮して「敗者復活」を始めて試みてみたが、復活で上がっ 7 月 13 日と 14 日の 2 日間に亘って北海道美幌町で開催された大 たチームが男女とも準決勝で敗れた。偶然であろうか? また、ふ 会には京都、神奈川、岩手に地元を加え「夫婦大会」には 18 チーム れあい戦はペタンク競技の特徴のひとつである老若男女の別なくを が参加。八重樫盛・ツナ組は決勝トーナメントに進んだが 1 回戦で 実践し、男女を同じトーナメントに組み入れてやってみた。これも、 敗れ、菅原紘行・栄子組は予選敗退した。 男子チームが一方的に女子チームを打ち負かすといったことはなか 「選手権」は 56 チームが参加。盛・紘行組は決勝トーナメント 2 ったが、思い切りと力強さでは男子チームが勝ったようだ。女子チ ームにはもっと積極的で攻撃的なプレーを求めたい。 ∞∞∞ 9 月 1 日(日) 第 23 回北上市長杯 5 人 1 チーム 回戦で鵡川チームに敗れツナ・栄子組は予選で敗退した。 両大会とも「ダブルエルミネート方式(5 チームによる敗者復活 ∞∞∞ 戦があり、2 敗した時点で敗退)」と謳ってはいたが中身は殆どが 4 北上コンピューターアカデミー特設コート チームによる「プル方式」で試合数などに公平を欠いた。又、 「競技 今年はアチコチで集中豪雨による災害や突然のゲリラ雨など異常 上の注意」に廃止されたはずのルールが載るなど大会運営が稚拙と 気象が続き、まさに、二百十日に当たる日に開催された大会は、 「お 思ったが言われるまま試合に臨んだ。 わら風の盆」を始め、各地の“風鎮め”が効いたのか、突然、雨が 北海道各地のペタンカーは比較的若いと感じた。そして、男女に 上がり青空が広がる好天となり爽やかな晴れ間の中で、5 人 1 チー 関わらずダイレクトティールを敢行する等、レベルは高いと感じた。 ムのダブトリ大会は秋田からの 2 チームを含め 24 チーム 120 名が参 北海道の夏は素晴しく、広々とした畑にはソバや馬鈴薯が花盛り 加して和気藹々賑やかに開催された。 圧巻の景色が車窓を流れた。美幌峠、阿寒湖、大雪山、流星の滝な 6 チームを 1 ブロックとし予選 5 試合の後、各ブロックの 1~2 位 ど北海道の大自然を満喫した。 による決勝トーナメントと 3~4 位、5~6 位によるふれあいトーナ メント戦を行った。 敏(北上)藤 準優勝:上野雄悦・上野周子・菊池規表・菊池ツカ 子・菊池英伸(北上) 北上市・藤田満和子 トリプルスの大会に会津と千葉の仲間とで、藤田 【成績】優勝:及川君夫・及川慶子・亀甲京子・千葉 田知行(日仏) 第 13 回タニカップ(成田市)に参加して 第 3 位:千葉栄雄・秋篠徹児・高橋秀雄・小 原ユミ子・佐藤敏子(北上) 4 位:高橋陌夫・滝田誠子・斉藤 剛・ 伊藤須美子・伊藤恵造(花巻) 孝(北上)・ 鈴木邦治・中島綾子(会津)、藤田満和子(北上)・長谷川 忠(会 津)に川端文子(千葉)の2チームを作って参加しました。 時折小雨は降るものの蒸し暑い中で予選3試合。決勝トーナメン トにすすめるのはブロック 1 位に2位からの6チームの 16 チーム。 それぞれ、2勝1敗でブロック2位でしたが得失点差でトーナメン ペタンクは司令塔によって作戦が違う。 “撃つのか、寄せるのか” 、 トに進めたのは私たちのチームだけ。 “守るのか攻めるのか”作戦は様々ある。何を選択するのが正しい トーナメント1回戦、「寄 せれば」、「ティール」の試合運びになりました。ラインを取れば か?正解はない。何故なら、どんな作戦でも成功しなければ“失敗” ラッフルは利いたが、ビュットも絡んだり味方ボールにも当たって となるからだ。でも、そこが勝敗の分岐点であることは間違いない。 無くなったり、ビュットの距離が変わった事により寄せ切れなかっ ダブトリ戦は1戦ごとに組合せが変わる。組む人によって作戦は 様々だ。誰が音頭を執るのか? 作戦を遂行する技術はあるのか? たりで完敗でした。 その舵取りについていけるのか? ベスト4に残ったチームは、いずれもティールと寄せの安定した 選手の技量に合わせた作戦を選 チームでした。ティールのタイミングと正確さ、状況判断と技術力 択する指揮官も悩みは尽きない。ペタンクの面白いところだ。 が試された大会となりました。
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