平成25年4月22日 第31号 佐渡市教育委員会 学校教育課 新しい教育活動の芽生え 教育長 小林 非違行為根絶でよき年度に 祐玄 管理主事 年度末に各学校や教育諸団体から、1年 間のまとめの報告書等を多くいただきまし た。ありがとうございました。 幾つかの冊子で印象に残ったことを述べ ます。 ま ず 、小 学 校 長 会 の『 活 動 報 告 書 』で す 。 校長会には特別委員会があります。現在は 「不登校対策」 「地域との連携」 「学力向上」 「特別支援教育」の4委員会です。この委 員 会 の 名 称 は 、 平 成 17年 当 時 と は 異 な っ て います。要するに校長会が現在、教育課題 として捉えている分野について委員会を組 織し、その解決のために研修していること が分かります。 次に、中学校教育研究会の『佐渡の中学 校 』 に つ い て で す 。 こ こ に は 、 15中 学 校 各 校の取組が紹介されています。どの学校も 自校の特色ある教育活動を紹介しています ので、各校が当該年度に力点を入れている 活動が分かります。目立つのは地域にかか わる活動やキャリア教育を視野に入れた佐 渡学の実践です。半数の8校ほどです。ま た、ずばり学力向上を紹介した学校も2校 あります。全教員が年間1回以上公開授業 をするとか、自主学習のノートの点検・指 導を毎日するとか、学力向上のための具体 的活動がきちんと位置付けられていること に感動しました。 最 後 に 、中 学 校 社 会 科 教 師 有 志 に よ る『 佐 渡学中学校社会科プラン』です。この内容 そのものが後輩にとっては社会科授業の資 料になります。継続してほしい活動です。 以上、確実に新しい教育活動が 芽生えてきていることを実感でき ました。 ありがとう。佐渡市の教職員。 新発田 靖 平 成 25年 度 の 教 育 活 動 が ス タ ー ト し 、 先 生 方におかれましては、いきいきと仕事を進め ておられることと思います。 さて、そんな中ですが、ちょっと立ち止ま っていただきたいと思います。 昨 年 度 、「 指 導 要 録 の 電 子 化 」 の 研 修 会 で 個人情報の保護についてお話をさせていただ き、復命及び全職員への徹底をお願いしまし た。しかし、個人情報紛失の重大非違行為 事案が発生しました。また、安全確認不足 による車の接触事故もありました。体罰に ついては、世の中で騒がれているにもかか わらず、疑われる行為がありました。 教職員は、児童生徒の人格形成を支援す るという重大かつ崇高な責務を担っており、 高い倫理観をもって教育活動に取り組むと ともに、県民から非難を受けるような行動 は厳に慎む必要があります。 各校では、すでに第1回非違行為根絶研 修会が実施されたと思いますが、常日頃か ら特に次の7点について自分を見つめ、非 違行為を根絶していただきたいと思います。 1 2 3 4 5 6 7 速度超過違反と交通加害事故の根絶 飲酒・酒気帯び運転の根絶 体罰等の防止 性非行の防止 個人情報の保護と情報管理の徹底 公金等の厳正な取り扱い 教職員に対するきめ細かな観察と開 かれた職場環境の構築 なお、管理職は教職員の私生 活上の問題も含めて適切に指導 してください。 本年度がよき年度になりますように! - 1 - 「 き ょ う い く ・ さ ど 」 第 31号 おすすめ教材研究法 指導主事 いじめ・不登校を生まない学校 香遠 正浩 教育指導主事 昨 年 度 は 、 Web診 断 問 題 実 施 後 の 補 充 指 導 に力を入れていただきました。その結果、 右のように翌月の 小3 算数 1月の問題 やればできるんだ! 確認問題の正答率 が向上し、子ども に自信や満足感を もたせることがで 県 市 自校 県 市 自校 きるようになった 前月の結果 今月の結果 と思います。 しかし、既に授業は終わっているため、 このような後追いの補充指導による習得で は授業改善につながりにくいと思います。 補充指導を必要としない授業の実現が理想 です。 年間の指導内容の中には、子どもにとっ て理解が難しく、身に付きにくい内容があ ります。それらを豊富な指導経験から感じ 取っているベテラン教師と同じように、授 業前に把握することができれば、授業改善 に結び付きます。 Web過 去 問 題 に は 設 問 ご と の 県 平 均 正 答 率 が 示 さ れ て い ま す 。 こ の 15、 000人 分 の 正 答 率は難易度、すなわち子どもたちのつまず きの程度を表しています。授業をする前の 教 材 研 究 時 に Webの 過 去 問 正 答 率 を 確 認 す る ことで、単元指導内容の中のどこに力を入 れなければならないかが見えてきます。そ の 上 で 授 業 展 開 を 構 想 し 、「 分 か る ・ で き る授業」を実現していただきたいと思いま す。 全校体制による学力向上の取組が一層充 実するようお願いします。 吉田 久人 本年度、佐渡市学校教育の重点②は「い じめ・不登校を生まない学校」です。この ことについて趣旨を述べます。 いじめについては、昨年度末の報告で小 学校では前年度に比べて大幅に認知件数が 増えました。このことは、いじめを見逃さ ず、深刻化する前に対処してくださった結 果と受け止めています。 また、不登校については、昨年度実施し た長欠児童生徒調査で様々な理由により自 学級で年間15日以上も授業を受けていな い児童生徒の数は106名でした。 この子たちや保護者、関係者の苦悩を思 うとき、この解消が佐渡の学校教育の喫緊 の課題と認識しています。 いじめ、不登校共に、どの子どもにもど の学校にも起こりうるとの危機意識が大切 です。課題を克服するキーワードは初期対 応と未然防止です。初期対応では、早期発 見、即時対応が重要です。 さらに、今年度佐渡市では、未然防止に 力を注ぎます。不登校でいうなら「新たな 不登校を生まない学校づくり」を、いじめ でいうなら「いじめに立ち向かう子どもを 育 て る 学 校 づ く り 」を 呼 び か け て い き ま す 。 各学校では、自校の実態を踏まえ推進して ください。 児童生徒が喜んで通い、成長することが できる学校は、いじ めのない学校であり、 どの子も通える学校 です。 職員の異動のお知らせ 学校教育課「管理・指導部門」では、今年度、教育指導主事が2名増となりました。 〈退 職〉 理科教育センター専任所員 本間 光三郎 〈新 任〉 教育指導主事 原 功治(教育センター業務、不登校業務等) 教育指導主事 矢田 親成(理科教育センター業務等) また、下越教育事務所佐渡市担当指導主事も異動がありました。 〈退 職〉 指導主事 上野 昌弘(新潟大学教育学部附属新潟中学校へ) 〈新 任〉 指導主事 加藤 雄一郎(内海府小・中学校より) - 2 -
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