第3学年 社会科 多摩市立豊ヶ丘小学校 新色裕隆 (平成21年度実践) 1

第3学年 社会科
多摩市立豊ヶ丘小学校 新色裕隆
(平成21年度実践)
1.私たちの生活を火事から守る (12時間)
2.小単元の目標
多摩市で起きる火災から人々の生命や生活を守るために、多摩消防署を中心にした関係諸
機関が相互に連絡を取り合いながら火災の予防や発生時に対する体制をとっていることや、
地域の人々も火災予防や初期対応に努力していることを考えるようにする。また、地域の一
員として、防火に努めようとする気持ちをもつようにする。
3、観点別評価規準
① 社会的事象への関心・意欲・態度
・火災から地域の人々の命や生活を守る働きに関心を持ち意欲的に調べようとする。
・地域の一員として、防火や適切な初期対応を取ろうという気持ちをもつ。
② 社会的な思考・判断
・火災から地域の人々を守る様々な工夫や努力と自分たちが安全に生活していることを結
びつけて考える。
・地域の一員として、自分ができることを考える。
③ 観察、資料活用の技能・表現
・消防署や消防団など、地域を火災から守ってくれる施設や諸活動について、見学や聞き
取り、具体的な資料などをもとに調べる。
・防火や火災時の初期対応が大切であることを伝える全校児童向けのポスターを作成する。
④ 社会的事象についての知識・理解
・火事は生命や財産を奪う、恐ろしい災害であることがわかる。
・消防署や地域の人たちなどが、火事を防いだり素早く火を消したりして、地域の人たち
の安全な生活の確保に工夫や努力をしていることがわかる。
〔指導事項〕
・火事は、生命や財産を失うこわい災害であり、その多くは、人間の不始末や不手際によ
って引き起こされていることがわかる。
・消防署では、火事の発生に備えて、様々な準備、訓練などを行っていることがわかる。
・火事が発生した時、消防署では関係諸機関(警察署、市役所、電気、ガス会社、水道局
など)や消防団と連携して一刻も早く消火する努力をしていることがわかる。
・消火栓、消火器、防火扉、非常口、
非常ベル、防火水槽など、火事の
発生に備えて様々な設備がある
ことがわかる。
・地域の人々は、通報訓練、初期消
火訓練、避難訓練、防火を呼びか
ける活動などを実施したり、火災
時には初期対応に努力したりし
て火災予防に努力していること
がわかる。
・地域の人たちで結成された消防団
は、消防に関する知識や技術を習
得し、火災予防の活動や火災発生
時の消火活動に努力しているこ
とがわかる。
1
4.学習指導要領とのかかわり
〔新しい指導要領〕
第3学年及び第4学年の目標と内容
1.
目標
(1)地域の産業や消費生活の様子、人々の健康な生活や良好な生活環境及び
安全を守るための諸活動について理解できるようにし、地域社会の一員と
しての自覚をもつようにする。
(3)地域における社会的事象を観察、調査するとともに、地図や各種の具体
的資料を効果的に活用し、地域社会の社会的事象の特色や相互の関連など
について考える力、調べたことや考えたことを表現する力を育てるように
する。
2.
内容
(4)地域社会における災害及び事故の防止について、次のことを見学、調査
したり資料を活用したりして調べ、人々の安全を守るための関係機関の働き
とそこに従事している人々の工夫や努力を考えるようにする。
①次のこと
ア.関係機関は地域の人々と協力して、災害や事故の防止に努めていること。
○消防署を中心に、警察署、市役所や町役場、病院、放送局、学校、電気・
ガス・水を供給している機関などが普段から施設・設備の整備や点検、訓
練、広報活動などに取り組み、火災の予防や発生時に対する備えをしてい
ることや、地域の人々が消防署への火災通報、避難訓練の実施、地域の消
防団による防火を呼びかける活動などの火災予防に協力していることな
どを取り上げることが考えられる。
イ.関係の諸機関が相互に連携して、緊急に対処する体制をとっていること。
○火災が発生した時に、関係の諸機関が相互に連携して消火や救助に当たる
など、一刻を争って事態に対処している。
〔現行の指導要領〕
(4)地域社会における災害及び事故から人々の安全を守る工夫
について、次のことを見学したり調査したりして調べ、人々の
安全を守るための関係機関の働きとそこに従事している人々の
工夫や努力を考えるようにする。
ア.関係の諸機関が相互に連絡を取り合いながら緊急に対処する
体制をとっていること。
2
小単元名「私たちの生活を火事から守る」
(12時間)
多摩市で起きる火災から人々の生命や生活を守るために、多摩消防署を中心にした関係諸機関が相互に連絡を取り合
いながら火災の予防や発生時に対する体制をとっている。また、地域の人々も火災予防や初期対応に努力している。
火事は、生命や財産を失うこわい災害であり、その多くは、
人間の不始末や不手際によって引き起こされている。
《消防署を中心にした
関係機関の工夫や努力》
消防署では、火
事の発生に備
えて、様々な準
備、訓練、広報
活動などを行
っている。
火事が発生した時、消防署
では関係諸機関(警察署、
市役所、電気、ガス会社、
水道局など)や消防団と連
携して一刻も早く消火す
る努力をしている。
消防署の活動
《日常的な活動》
・毎日の訓練(消火訓練・救助救護訓練等)
・消防車、消防機器、用具の手いれ
・関係機関と連携した防火活動
・住民への火災予防の指導
《早く出動できるための工夫》
・24時間の出動準備体制
・消防本部や近隣消防署との連絡
・消防署内の設備
《火を早く消すための工夫》
・火事の状況に合わせた消防車の出動
・迅速で適切な消火活動
・関係機関との連携
(状況の把握、水の確保、人の配置 等)
《地域の人々の工夫や努力》
協力し合う
地域には、
消火栓、消
火器、防火
扉、非常ベ
ル、非常
口、防火水
槽など、火
事の発生
に備えて
様々な設
備がある。
地域の人々は、通報訓練、初
期消火訓練、避難訓練、防火
を呼びかける活動などを実
施したり、火災時には初期対
応に努力したりして火災予
防に努力している。
地域の人々の活動(自主防災組織)
《自主防災訓練》-消防署の指導
・通報訓練(速く正確に消防署に通報
できるようにする)
・初期消火訓練(消火器で火を消す)
・煙体験訓練(煙体験ハウスを使っ
て、煙への対応を体験する)など
《防災用資機材の整備》
・消火器、三角バケツ
《防火の呼びかけ》
・夜の地域の見回り(火の用心)
・広報の配布
火災時には迅速な初期対応に努める
〔消防署への通報・初期消火〕
3
地域の人たちで結成さ
れた消防団は、消防に関
する知識や技術を習得
し、火災予防の活動や火
災発生時の消火活動に
努力している。
消防団の活動
《教育・訓練》
・消防、防災に関する専門的な知識
や技術の習得
・消火訓練や救助救護訓練で、災害
時の活動力を高める
《火災発生時の消火活動》
・消防署と一緒に消火活動を行い、
住民を守る
《地域と連携した活動》
・火災予防運動や地域の催し物が行
われる時に火災予防を呼びかける
・住民に、出火防止、初期消火、応
急救護などの指導を行う。
4.本小単元について
①新学習指導要領を受けて
― 「関係機関は地域の人々と協力して」について
現行の指導要領では、消防署を核とした関係諸機関の働きが中心に取り上げられている。
しかし、新しい指導要領では、
「ア.関係機関は地域の人々と協力して、災害や事故の防止に
努めていること。
」が加わり、地域の人々の働きも調べる対象として大切にされるようになる。
地域では「自分たちの町は、自分たちで守る」というスローガンのもと、地域ごとに消防
団を結成し、防火活動や消火活動に取り組んだり、各自治会ごとに自主防災組織を作って、
通報訓練や初期消火訓練などに自主的に取り組んでいる。これらの地域の努力が、多摩市の
火災が早い段階で消し止められている理由の一つである。
『消防署』
『消防団』
『自治会』とい
う身近な3者の努力を取り上げて学習を進めていきたい。
②子どもたちの意欲を引き出すために
ア 火事の恐ろしさを実感させる手だて
導入で活用するVTRについて
過去30年ほどの統計を見ると、多摩市の火災件数は50件から90件の間を推移し、全
焼も1~2件、死者も0~1名にとどまっている。その結果、幸せなことではあるが、子ど
もたちは身近なところで火災を目にする機会がなくなってきている。
わたし自身は、目の前で大きな火事を数度目にし、恐ろしさや悲しさもはだで感じている
が、経験のない子どもたちに、実感を持って火事の恐ろしさから身を守る大切さを理解させ
ることはとても難しいことであると思う。火事の恐ろしさは、大きく燃え上がる炎とともに、
家が燃えたりくずれ落ちたりする時の音、顔にあたる熱風などが、折り重なって大きなもの
になる。その恐怖を理解して初めて、
「火事を起こしてはならない」「消防士さんは命がけで
みんなを守ってくれているんだ」ということに気づいていくと思う。その切実感をどう持た
せるかが大きな課題であると思う。
本小単元では、導入で、阪神大震災の記録VTRを活用した。火災の部分を4分程度に編
集し、①家が大きく燃えてくずれ落ちていく場面、②燃えさかる炎を前に、消防士が必死で
消火作業に取り組んでいる場面、③家を失った人や燃え落ちるわが家を見て涙を流している
人の姿、④消防車が来る前に、バケツで火を消し止めようとしている地域住民などの要素を
入れた。しかし、記録VTRの中から指導に生かせそうなものを集めた資料であるため、ど
れだけ効果的であるかが課題である。
イ 体験的な学習活動
地域の見学・聞き取り
子どもたちの予想を確かめる方法として、
『多摩消防署』
『多摩市消防団第3分団』
『馬引沢
自治会』の見学・聞き取りを取り入れた。
『多摩消防署』は学区域にあり、出動する消防車の
サイレンをよく耳にし、火災予防週間に合わせた消防署の公開デーにも子どもたちは参加し
ている。また、3年生の保護者に、消防団に所属している方や自治会の防災担当の方がいる。
見学した時に、自分たちの父親の説明を受けることになり、子どもたちの意欲も高まると思
う。地域での体験的な学習活動を取り入れ、実感を伴う理解を促すと共に、地域の一員とし
ての意識を高めていきたい。
[見学の予定]
○多摩消防署
多摩消防署見学・聞き取り (12月14日)
○多摩消防団第3分団
消防団器具置場・消防車の見学・聞き取り (1月中旬)
【第3分団・Yさん】
どんど焼き(諏訪神社)の火災予防活動(1月16日)
○馬引沢自治会
自主防災組織についての聞き取り(1月中旬)
【馬引沢自治会長・Mさん
防災部長 Kさん】
○地域にある、消火栓、消火器、防火扉、非常ベル、非常口、防火水槽など、火事の発
生に備えた様々な設備を歩いて調べる。
4
ウ
表現活動について
防火や火災発生時の的確な行動を促す「ポスターの作成」
多摩消防署・多摩消防団第3分団・馬引沢自治会のグループ(4~5 人)に分かれ、
『そ
れぞれの組織が、多摩市(諏訪・馬引沢)に住む人たちの命や生活を火事から守るために、
火事を起こさないようにしたり、火事が起きた時には少しでも早く火を消したりするため
にがんばっている。だから、みんなも火事が起きないように気をつけたり、もし火事を見
つけたら、大きな声で大人に知らせたり、消防署に正しく通報したりできるようにしよう。
』
という趣旨のポスターを全校児童向けに作成して廊下や階段に掲示する。
5.児童の実態
とても素直で意欲的な子どもが多い。個性も豊かで、自分の考えを積極的に発表しようと
する雰囲気が学習を盛り上げてくれている。できるだけほめるようにしているのだが、それ
で満足してしまう気の良さが、成長を遅らせている面も見られた。しかし、常に前向きな姿
勢で学習に臨んでくれ、3年の後半になって、少しずつ考える力も身に付いてきているので、
どの教科の学習であっても、教師として授業はとても楽しい。
6.指導計画(12時間)
主な学習活動
資料・評価
(第1時)
○ 火事の写真
○火事の写真を見たり、教師の火事につ ○ 教師の話
いての体験を聞いたりする。
問
題
を
つ
か
む
○火事の現場のVTRを視聴して火事の
恐ろしさについて考える。
・ 命や生活に必要なものが失われ、家を
焼かれた人は、悲しい気持ちになって
しまう。
・ 燃えている家のすぐそば働く消防士さ
んたちも危ない。
・地域の人が協力して火を消そうとして
いる。
②
○多摩市で起きている火災について調べ
る
ア 多摩市の火災発生件数の変化
[火災件数]平成11年~平成20年
(87-77-81-91-57-61-49-57-52-71)
イ
多摩市の延焼面積(H20年)
217 ㎡ - 家3軒分くらい
5
指導上の留意点 等
・担任が、中2の時
に経験した友達の
家の火事について
の話を聞いたり、
○VTR
写真を見たりし
(阪神淡路大震災) て、火事に対して
◎火事のVTRから、 関心を持たせる。
火事のおそろしさ
や人の気持ちなど ・火事の現場のVT
を考えることがで
Rを見せること
きたか。
で、火事の恐ろし
(関意・思判)
さについて考えさ
◎VTRを見て考え
せる。また、
「火事
たことをノートに
は絶対に起きない
書いたり発表した
で欲しい」という
りできたか。
思いを強くもって
(関意・資表) 学習を始めたい。
○多摩市の資料
○火災件数と延焼面
・火災件数
積の資料をもと
・延焼面積
に、火事から自分
◎多摩市で起きてい
たちを守ってくれ
る火事について、資
る消防署の人たち
料の内容を読みと
の活動や地域の人
ることができたか。 たちの努力に目が
(資活・思判)
向けさせたい。
問
題
を
つ
か
む
○だれが、どんなことをがんばっている ○初めに活用した写 ○導入で活用したV
のかを考える。
真や板書の内容
TRで消火にかか
・1軒分の広さ
わった人間を想起
・消防署の人の働き
・関係する人間
させ、その人たち
・地域の人の協力
の働きを考えさせ
・一人一人の注意
○多摩市の火事を大
る。
きくならないうち ○地域の人の努力は
に消し止めている
見えにくく、予想
人たちの働きに関
も難しいので、消
心をもち、調べてい
防署の働きを調べ
こうとする気持ち
ていく中で、取り
をもてたか。
上げていきたい。
(関意態)
恐ろしい火事から、地域の人の命や生活を守るために、消防
署や地域の人たちは、どんな工夫や努力をしているのだろう
(第2時)
○消防署で働く人の工夫や努力につい
て、グループで予想し、見学の計画を立
てる。
予想する時の視点
《日常的な活動》
《早く出動できるための工夫》
《火を早く消すための工夫》
追
究
す
る
⑦
◎多摩消防署の人た
ちの防火や消火の工
夫や努力について具
体的に予想している
か。
(思・判)
(第3時)
○多摩消防署の見学 ○
の部分などで
○消防署を見学して予想を確かめる。
・施設、活動見学
消防団や自治会と
《日常的な活動》
・消防署の人の話
の関わりに気づか
・毎日の訓練(消火訓練・救助訓練等) ◎消防署の施設や消
せる。
・消防車、消防機器、用具の手いれ
防士の活動の様子、
・関係機関と連携した防火活動
説明から、防火や消
・住民への火災予防の指導
火のための工夫や
《早く出動できるための工夫》
努力について確か
・24時間の出動準備体制
めることができた
・消防本部や近隣消防署との連絡
か。
・消防署内の設備
(関意・資表
《火を早く消すための工夫》
・思判・知理)
・火事の状況に合わせた消防車の出動
・迅速で適切な消火活動
・関係機関との連携
(状況の把握、水の確保、人の配置 等)
6
追
究
す
る
(第4・5時)
○ ワークシート
○防火と消火の2つ
○消防署で調べたことについて作品にま
の観点で、消防署
とめる。
◎消防署の工夫や努
の工夫や努力につ
力について、わかり
いてまとめさせ
やすく表現してい
る。
るか。
(資表・思判・知理)
(第6・7時)
○消防団の第3分団詰所を見学し、活動 ○消防団第3分団の ○第3分団の詰め所
について話を聞く。
詰所の見学
に行き、消防団の
・消防車や機材の見学
・施設の見学
方(Y 君の父親)
・消防団の活動についての話
・消防団の人の話
に消火機材を見せ
《教育・訓練》
てもらったり、活
・消防、防災に関する専門的な知識や技 ◎消防団の施設や説
動について話を聞
術の習得
明から、防火や消火
かせてもらったり
・消火訓練や救助救護訓練で、災害時の
のための工夫や努
する。
活動力を高める
力について調べる
《火災発生時の消火活動》
ことができたか。
・消防署と一緒に消火活動を行い、住民 (関意・資表
を守る
・思判・知理)
《地域と連携した活動》
・火災予防運動や地域の催し物が行われ
る時に火災予防を呼びかける
・住民に、出火防止、初期消火、応急救
護などの指導を行う。
○見学してきたことをまとめる。
○ ワークシート
◎消防団の工夫や努
力について、わかり
やすく表現してい
るか。
(資表・思判・知理)
(第8・9時)
○馬引沢自治会の人
○自治会の自主防災組織について話を聞
の話
く。
◎自治会の人の説明 ○自主防災倉庫のあ
《自主防災訓練》-消防署の指導
から、防火や消火の
る公園(馬引沢地
・通報訓練(速く正確に消防署に通報でき
ための工夫や努力
域の避難場所)で
るようする)
について調べるこ
防災部長(K 君の
・初期消火訓練(消火器で火を消す)
とができたか。
父親)の話を聞く。
・煙体験訓練(煙体験ハウスを使って、煙 (関意・資表
できるだけ防火に
への対応を体験する)など
・思判・知理)
絞って話してもら
うようにお願いす
る。
7
追
究
す
る
ま
と
め
る
③
《防災用資機材の整備》
・消火器、三角バケツ
《防火の呼びかけ》
・夜の地域の見回り(火の用心)
・広報の配布
○地域を歩いて、消火栓、消火器、非常 ○地域の地図
ベル、防火水槽など、火事の発生に備
えた様々な設備を探す。
○聞き取りの帰りに
地域にある防火設
備を探しながら歩
くことで関心を持
たせ、大きな地図
を掲示して、その
後も見つけたもの
を記入できるよう
にする。
(第10・11時)
○防火や初期対応の大切さを伝えるポス
ターを作る。
・防火や消火に努力している人たちの
はたらきについて
・みんなも防火や初期対応に気をつけ
て欲しいということ
○多摩消防署・多摩
消防団第3分団・馬
引沢自治会のグルー
プ(4~5 人)に分か
れ、それぞれのはた
らきが、地域の安全
な生活を実現してい
ることや自分たちも
協力しなければなら
ないことを全校のみ
んなに伝えること
で、学習をふりかえ
り地域の一員として
の自覚を高めたい。
(第12時)
○ポスターを紹介し合う。
○学習をふり返り、考えをまとめる。
8
○ワークシート
◎「火事から地域の人
を守ってくれている
人たちの働き」「自分
たちもそれに協力し
なければならないこ
と」の2つの観点で作
品を作っているか。
(思判・資表)
◎地域の安全を守っ
てくれている人たち
の働きについて自分
の考えを持ち、自分も
協力しようとする気
持ちをもてたか。
(関意態・思判)
7.本時の指導
(1) 目標
生命や財産を奪う恐ろしい災害である火事を、消防署や地域の人たちがどのようにして
防いだり消し止めたりしようとしているかを調べようという気持ちをもつようにする。
(2)展開 (1/12)
主な学習活動
資料・評価
○火事の写真を見たり、教師の火事について ○ 火事の写真
の体験を聞いたりする。
○ 教師の話
指導上の留意点 等
・担任が、中2の時に
経験した友達の家の
火事についての話を
聞いたり、写真を見た
りして、火事に対して
関心を持たせる。
○火事の現場のVTRを視聴して火事の恐ろ
しさについて考える。
・ 命が奪われたり、住む所や生活に必要な
物がなくなったりする。
→家が焼けた人は、悲しい気持ちになっ
てしまう。
→家が焼けるようすはとてもこわい。
・ 燃えている家のすぐそばで、ホースで消
そうとしている。
→消防士さんたちも危ない。
・地域の人が、バケツで火を消そうとして
いる。
→みんなで助け合っている。
○VTR
・火事の現場のVTR
(阪神淡路大震災) を見せることで、火事
の恐ろしさについて
◎火事のVTRから、 考えさせる。また、
「火
火事のおそろしさや 事は絶対に起きない
人の気持ちなどを考 で欲しい」という思い
えることができたか。 を強くもって学習を
(関意・思判)
始めたい。
・火事にかかわる人を
◎VTRを見て考え 意識させて感想を書
たことをノートに書 かせる。
「消防団」は、
いたり発表したりで 父親が消防団に所属
きたか。
しているY児に挙げ
(関意・資表) させたい。
○多摩市で起きている火災について調べる
ア 多摩市の火災発生件数の変化
[火災件数]
平成11年~平成20年
(87-77-81-91-57-61-49-57-52-71)
○多摩市の資料
・火災件数
・延焼面積
○火災件数と延焼面
積の資料をもとに、火
事から自分たちを守
ってくれる消防署の
◎多摩市で起きてい 人たちの活動や地域
る火事について、資料 の人たちの努力に目
・平成 14 年が 91 件で一番多い
の内容を読みとるこ が向けさせたい。
・平成 14 年が 49 件で一番少ない
とができたか。
・平成 20 年にまた増えて 71 件になった (資活・思判)
・ジグザクの形に増えたり減ったりしてい
る
9
イ
多摩市の延焼面積(H20年)
217 ㎡ - 家3軒分くらい
・火事が71件も起きている割には
燃えた広さがせまい。
○初めに活用した写 ○導入で活用した火
真や板書の内容
事 の 写真 の広 さ を
・1軒分の広さ
使 っ て延 焼面 積 を
・関係する人間
具 体 的に イメ ー ジ
させたい。1軒分を
○だれが、どんなことをがんばっているのか
約 7 0㎡ と想 定 し
を考える。
ている。
・消防署の人の働き
○多摩市の火事を大
→できるだけ早く行って火を消す。
きくならないうち ○導入で活用したV
・地域の人の協力
に消し止めている
T R で消 火に か か
→消防車がくる前に、バケツや消火器で
人たちの働きに関
わ っ た人 間を 想 起
小さな火を消す。
心をもち、調べてい
させ、その人たちの
・一人一人の注意
こうとする気持ち
働きを考えさせる。
→消火器ですぐに消す。
をもてたか。
すぐに消防署に電話する
(関意態)
○地域の人(自治会や
消防団)の努力は、
子 ど もた ちに は 見
学習問題
えにくく、予想も難
しいので、ここでは
具 体 的な 働き に は
恐ろしい火事から、地域の人の命や生活を守るために、消防
深入りせず、消防署
署や地域の人たちは、どんな工夫や努力をしているのだろう
の 働 きを 調べ て い
く中で、取り上げて
いきたい。
10
(参考資料)
1.消防団について
① 地域密着性
構成員である団員は、一般に地域住民であり、消防団は地元の事情等に通じた地域密
着の存在である。
② 要因動員力
消防団員は、全国で約93万7千人(平成14年4月)と、常備消防の職員の約6
倍強で、安全確保、防災活動については、我が国最大規模の組織である。
③ 即時対応力
自主防災組織やボランティアとは異なり、日頃から教育訓練を受けており、災害発
生時には即時に対応できる能力を有している。
消防団は、本業を持ちながら、
「自分たちのまちは自分たちで守る」という精神に基づき、
地域の安全と安心を守るために活躍している人たちが集まる、市町村の消防機関の一つとし
て、ほとんどすべての市町村に設置されている。
消防団員は、消防・防災に関する知識や技術を習得し、火災発生時における消火活動、地
震や風水害といった大規模災害発生時における救助・救出活動、警戒巡視、避難誘導、災害
防ぎょ活動などに従事し、地域住民の生命や財産を守るために活躍しています。また、平常
時においても、訓練のほか、応急手当の普及指導、住宅への防火指導、特別警戒、広報活動
などに従事し、地域における消防力・防災力の向上において重要な役割を担っています。
(多摩市消防団) 「わがまちをわが手で守る消防団」
多摩市消防団は、ほかに自営業や会社員といった本業を持ちながら、
「自分たちのまちは自
分たちで守る」という郷土愛護の精神に基づき、地域の安全と安心を守るために活躍してい
る人たちが集まる消防機関の一つとして、消防組織法に基づき市町村に設置されています。
平成 20 年 4 月 1 日現在、204 人の消防団員が活躍しています。
(消防団の活動)
消防団は、火災等の災害の出場はもちろんのこと、災害の発生に備え、日頃から様々な訓
練等の活動を行っています。
○災害の時
火災、風水害、地震、崖崩れ等の
防御活動、人命救助、避難誘導、
救急救助活動。
○災害のない時
火災予防警戒や特別警戒(受持区
域内の巡回警戒等)教育訓練活動
(ポンプ車の操作訓練、救助資器材
訓練等)自主防災組織の訓練指導機
械器具の点検等(月 1 回以上実施)
など。
[どんど焼きの時の火災警戒活動]
11
[ 平成 21 年度多摩市消防団の主な活動予定 ]
4 月 1 日(水曜)
5 月 10 日(日曜)
5 月 24 日(日曜)
4 月から 7 月
消防団員入退団者辞令交付式(多摩市役所)
普通教育訓練(多摩ニュータウン市場)
多摩市合同水防訓練(一ノ宮公園)
ポンプ操法分団単位自主訓練
(多摩清掃工場・多摩東公園)
7 月 5 日(日曜) ポンプ操法大会 (多摩ニュータウン市場)
8 月 29 日(土曜) 多摩市総合防災訓練「夜間」
(和田中学校)
11 月 9 日(月曜)~15 日(日曜)
秋の火災予防運動(市内分団受持区域)
11 月 8 日(日曜) 上級救命講習(多摩消防署)
11 月 15 日(日曜) 消防訓練(多摩ニュータウン市場予定)
12 月 29 日(火曜)
・30 日(水曜) 歳末特別警戒
(市内分団受持区域)
1 月 10 日(日曜) 多摩市消防団出初式 (多摩ニュータウン市場)
1 月 24 日 文化財防火演習(市内文化財)
2 月 13 日(土曜) 普通救命講習(多摩消防署)
3 月 1 日(月曜)~7 日(日曜)
春の火災予防運動(市内分団受持区域)
3 月 14 日(日曜) 消防訓練(市内河川)
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2.自主防災組織について
各自治会等で設置されている自主防災組織は、火災に限らず大地震を想定した備えを地域
として充実させている。今回は、自主防災組織の活動全体についても触れていただくが、火
災についての対応(防火対策・初期対応)を中心にお話して頂く。
[自主防災組織の活動]
(平常時の活動)
① 地域住民への防災意識の普及活動
防災対策は、まず住民一人一人が防災に関心を持ち、備えをすることが重要です。
② 防災巡視・防災点検
防災の基本は、自分の住むまちをよく知ることです。地域内の危険箇所や防災上の問
題点を皆さんで協議し、改善する必要がある場合は、対策等により解決をするとともに、
防災マップの作成を行います。
③ 防災用資機材の整備
地域の実情に応じて、必要な資機
材を準備しておき、日ごろから点検
や使用方法の確認をしておきます。
④ 防災訓練の実施と訓練結果の
不備の改善
情報収集伝達訓練、消火訓練、避
難訓練、救急救助訓練などを地域の
皆さんで取り組み、訓練の結果、不備事項があるときは改善を図ります。
《訓練内容の例》
ア 通報訓練(早く正確に消防署に通報できるようにします)
イ 消火訓練 (実際に消火器を操作します)
ウ 煙体験訓練(煙体験ハウスを使って、煙への対応を体験します)
⑤地域コミュニケーションの確保
地域コミュニケーションの充実を図り、災害時要援護者や一人暮らしの高齢者、妊婦、
乳幼児など災害時に支援が必要な方を把握します
(災害時の活動)
① 情報収集・伝達活動(連絡及び通報)②救出・救助活動
③初期消火活動
出火防止のための活動や、初期消火活動を実施します。
(初期消火は、天井に火が燃え移るまでが限界。
)ただし、
火事の延焼拡大を防ぐのが目的で、消防署や消防団が到着するまでとします
④医療救助活動 ⑤避難誘導 ⑥給食・給水活動
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