3.資源開発(探鉱・開発) (1)重要な鉱種の権益確保 ○資源の開発は、我が国の安定供給のみならず、世界の供給力を拡大し、国際的な需給安定、 価格安定にも寄与するもの。特に、生産の大半が特定の国に集中する鉱種では、新たな資源 開発による供給源の多様化は最も重要な取組。また、権益の確保により鉱山の運営に関与す ることで、探査・開発・生産・投資等の供給サイドの情報の取得が可能となり、市場動向、 需給動向の理解度が深まり、的確な投資判断に寄与する効果が期待。 レアメタルの権益関与は一部の鉱種に限られているが、全ての重要な鉱種について、権益 確保を目指すべきではないか。 (2)リスクマネーの安定的供給 ○資源の開発には、資源リスク、カントリーリスク、投資リスク等が存在。また、開発に至る までには10年近くの期間を要し、鉱山の生産期間(マインライフ)を考慮すれば、さらに 長期に亘りリスクと対峙することが必要な事業。この間、資源価格の変動、景気変動に伴う 需要の変化等に遭遇。特に、資源価格下落時には、権益取得コストが低減すること等により 投資の好機と考えられるが、市中金融の貸し出し姿勢が慎重。 ○従って、中長期に亘るリスクのある資源開発・生産に対して、企業の探査を促進するために は、資金需要に応じた規模のリスクマネーを安定的に供給することが必要ではないか。 (3)多様な形態に対応した支援 ○リスクマネー供給は、出資・融資・債務保証等の支援施策により実施。近年の資源権益の確 保の形態は多様化。このため、常に利用者ニーズの把握に努め、制度の見直し等、迅速かつ 的確に対応していくべきではないか。また、運用面においても利用者の視点に立ち、常に改 善に努めるべきではないか。 14 主要レアメタルの我が国企業の権益関与の状況の例 ニッケル、クロム、マンガン等主に特殊鋼の原料用は日本企業が権益を確保。 新エネ・省エネ分野で需要増加が見込まれるプラチナ、レアアースなどの権益は確保されていない。 鉱種 ニッケル(地金) 国 名 フィリピン ニッケル フィリピン (フェロニッケル) 企業名 プロジェクト名(日本企業の権益比率) 双日、太平洋金属 Rio Tuba (40%の株式取得) 住友金属鉱山、双日、三井物産 Coral Bay (90%の株式取得) 双日、太平洋金属 Taganito (35%の株式取得) 住友金属鉱山、住友商事、双日、 Soroako (20.73%の株式取得) 三井物産 ニューカレドニア 住友金属鉱山 Figesbal (20.9%の株式取得) 日新製鋼 SLN (10%の株式取得) 南アフリカ 三菱商事 Hernic Ferrochrome (50.975%株式取得) 日新製鋼 Chrometals (49%株式取得) 日本電工 NST Ferrochrome (50%株式取得) 三井物産 Xstrata Lydenburg工場 (本工場の1/8資産取得) インドネシア クロム マンガン 南アフリカ (フェロマンガン) マンガン 中国 (シリコマンガン) モリブデン コバルト タングステン バナジウム インジウム (亜鉛の副産物のた め、亜鉛鉱山権益を 記載) ストロンチウム ガリウム カナダ フィリピン ポルトガル 南アフリカ ペルー メキシコ ボリビア 中国 メキシコ 中国 住友商事 Assmang (持株会社経由で13%株式取得) 住友商事、水島合金鉄 Cato Ridge Alloys (50%株式取得) 豊田通商、日本電工 錦州日電鉄合金有限公司(95.2%株式取得) JFEスチール、三井物産 双日 住友金属鉱山 双日 日本電工 三井金属鉱業、三井物産 オルドスマンガンアロイ(49%株式取得) Endako (25%株式取得) Coral Bay他(ニッケルの副産物として生産される。) Panasqueira (100%株式取得) SAJバナジウム (50%株式取得) Huanzala (100%株式保有) 三井金属鉱業 Pallca (100%株式保有) 三菱商事 住友商事、Dowaメタルマイン 住友商事 堺化学工業、三菱商事 本荘ケミカル 稲畑産業、住友化学 Antamina (10%株式取得) Tizapa (日本企業で49%株式取得) San Cristobal (100%株式保有) 重慶慶龍精細ストロンチウム塩化工有限公司(25%株式取得) Solvay Quimica Y Minera. S.A(不明) 上海住化高純度金属有限公司 (85%株式取得) 15 金属資源(レアメタル・鉄鉱石等)の探鉱開発支援 事業の内容 事業イメージ ○実施主体 :(独)石油天然ガス・金属鉱物 《探鉱出融資》 資源機構 産投出資金 探鉱資金出融資 ○支援対象者:金属資源の探鉱・開発等を行 う金属鉱業を営む本邦法人 (独)石油天然ガス・ 民間企業 国 等 金属鉱物資源機構 ○事業内容 : 《探鉱出融資》金属資源(レアメタル・鉄鉱 《債務保証》 石等)の探鉱事業に必要な 資金について、出資・融資 産投出資金 による支援を行う。 (独)石油天然ガス・ 民間企業 《債務保証》 金属資源(レアメタル・鉄鉱 国 金属鉱物資源機構 石等)鉱山の開発に必要な 資金を金融機関から借り入 開発資 れる際に、債務保証による 債務 金融資 保証 支援を行う。 金融機関 上記事業に必要な資金として、(独)石油天 然ガス・金属鉱物資源機構に対し、財政投融 資特別会計(投資勘定)から出資を行う。 16 JOGMEC融資を活用した探鉱中のプロジェクト JOGMEC 融資を活用した探鉱中のプロジェクト 国名 プロジェクト 鉱種 融資時期 チリ カセロネス 銅 平成18年8月 平成21年2月 ボリビア ポルベニール 亜鉛 平成19年8月 平成20年11月 ソロモン イザベル島 ニッケル ソロモン チョイスル島 ニッケル 平成19年11月 平成21年1月 平成19年11月 平成21年1月 ペルー ケチュア 銅 平成20年3月 米国 マン ニッケル・プラチナ 平成21年1月 豪州 サウスダウン 鉄 平成21年3月 豪州 ローパーバー 鉄 平成21年3月 米国 マンプロジェクト (ニッケル・プラチナ) ペルー ケチュアプロジェクト (銅) オーストラリア ローパーバープロジェクト (鉄) オーストラリア サウスダウンプロジェクト (鉄) :レアメタルプロジェクト ボリビア ポルベニールプロジェクト (亜鉛) ソロモン チョイスル島プロジェクト (ニッケル) ソロモン イザベル島プロジェクト (ニッケル) チリ カセロネスプロジェクト (銅) 17 JBIC・NEXIの主なプロジェクト JBIC 国名 チリ ブラジル ペルー プロジェクト名(日本企業名) エスコンディーダ銅鉱山拡張プロジェクト(三菱商事㈱、三菱マテリアル㈱、日鉱金属㈱) アルミニウム製錬・アルミナ精製プロジェクト(日本アマゾンアルミニウム㈱他) セロベルデ銅鉱山開発プロジェクト(住友金属鉱山㈱、住友商事㈱) カザフスタン West Myunkdukウラン鉱床開発プロジェクト(住友商事㈱、関西電力㈱) カザフスタン Kharassan-1,Kharassan-2ウラン鉱区開発プロジェクト (丸紅㈱、㈱東芝、東京電力㈱) カザフスタン ウラン鉱区開発プロジェクト(丸紅㈱、㈱東芝、東京電力㈱) マダガスカル アンバトビィー・ニッケル・プロジェクト(住友商事㈱) インドネシア アルミニウム製錬プロジェクト(日本アサハンアルミニウム(株)) NEXI 国名 プロジェクト名(日本企業名) カザフスタン West Mynkdukウラン鉱床開発プロジェクト(住友商事(株)) カザフスタン Kharasan-1,2 ウラン鉱区開発プロジェクト(丸紅(株)、東京電力(株)、中部電力(株)) フィリピン コーラル・ベイ・ニッケルプロジェクト(双日(株)) ペルー ボリビア セロベルデ銅鉱山開発プロジェクト(住友金属鉱山(株)) サン・クリストバル銀・亜鉛・鉛鉱山プロジェクト(住友商事(株)) 18 多様な形態に対応した支援 従来 近年 自らまたは海外子会社(SPC等)を通 じて権益を確保。 探鉱権益を所有するジュニア資源開発会 社への出資・買収により権益を確保。 JOGMEC出融資の適用範囲の拡大 JOGMECによる出融資 JOGMECによる出融資 ・有望鉱床の減少 ・資源確保競争の激化 ・資源ナショナリズムの高まり 本邦法人 本邦法人 権益所有 海外子会社 SPC等 海外子会社 SPC等 有望権益の確保が困難に 探査実施 実質的に 本邦企業 が経営を 支配して いる場合 買収 →権益保有企業を買収する 権益保有企業を買収する ことで新たな権益を確保 探鉱権益保有企業 権益所有 探査実施 19 金属鉱物探鉱・開発への支援制度の見直し等 赤字部分は平成20年度追加拡充部分 青字部分は平成20年度補正追加拡充部分 探 区 分 事業概要 20年度産投出資金 (括弧内は自己資金等) 21年度産投出資金 (括弧内は自己資金等) (20年度補正予算を含む) 国 内 融 資 鉱 資 金 開 発 資 金 外 債 務 保 海 出 資 融 資 証 開発事業を実施するための、企業の民 リスクの高い探鉱事業について、探鉱に必要な資金を出資または融資で提 間金融機関等からの借入資金に対して、 供し、企業の探鉱活動を支援する。 債務保証による支援を行う。 12億円(32億円) 196億円(12億円) 88億円(債務保証基金125億円) 計100億円 45億円(債務補償基金170億円) 計241億円 ①銅、鉛、亜鉛、金、ボー ①金、ボーキサイト、すず、銅、 ①銅、鉛、亜鉛、金、ボーキサイト、すず キサイト、すず、鉄 鉛、亜鉛、鉄 対象鉱種 融資(出資)比率等 対象事業 ②ウラン、ニッケル、白金族、マン ②ウラン、ニッケル、白金族、マンカ 銅、鉛、亜鉛、マンガ ②ウラン、ニッケル、白金族、マンガン、クロム、タ ガン、クロム、タングステン、モリブ ゙ン、クロム、タングステン、モリブデン、 ン、金、タングステン ングステン、モリブデン、ニオブ、タンタル、アンチモニ デン、ニオブ、タンタル、アンチモニー、 ニオブ、タンタル、アンチモニー、チリウム、 ー、リチウム、ボロン、チタン、バナジウム、ストロンチウ リチウム、ボロン、、チタン、バナジウ ボロン、チタン、バナジウム、ストロンチ ム、希土類 ム、ストロンチウム、希土類 ウム、希土類 大規模共同プロジェクト ①の鉱種:所要資金の7 ①の鉱種:所要資金の各金融機関別債 の場合:所要資金の5 0%以内 務の80%以内 0%以内 所要資金の70%以 それ以外の場合:所要資 内 金の10%以内(但し、 ②の鉱種:所要資金の8 ②の鉱種:所要資金の各金融機関別債 ②の鉱種の場合は30% 0%以内 務の90%以内 以内) 坑道探鉱、ボーリン グ探鉱、物理探鉱、 坑道探鉱、ボーリング探鉱、物理探鉱、地化学探査、 採鉱、選鉱、精錬その他 地化学探査及び 地 地質調査及びF/S 質調査 利便性向上のため、①出資制度における対象者の要件を緩和(本邦法人が出資・経営を支配している外国法人への出資を可能とする。)。 ②融資及び債務保証制度における対象者の要件の一部(本邦法人が出資する外国法人に対する資金供給を行う場合の要件)を撤廃。 ③先進国の金等を対象とした一般融資(金利減免なし)及び金利減免付融資制度を一本化するとともに、金利減免の条件を簡素・合理化。 20 レアメタル探査に必要な技術支援 ~レアメタル分離・製錬技術調査事業~ 新たなタイプのレアメタル鉱床や既知の低品位なレアメタル鉱床の再評価、尾鉱・残渣中の未回収 レアメタル等の回収手法(分離・製錬技術)について調査研究することで、これら資源の開発を促進し、 我が国のレアメタル安定供給確保を図る。 スキ ーム <研究対象> 公募 METI 委託 民間企業 大学・研究機関 JOGMEC 提案・応募 ○選鉱尾鉱・製錬残渣 ○複雑鉱 ○低品位鉱 等 事業イメージ 未着手レアメタル鉱床開発等促進 レアメタルを含む複雑鉱 レアメタル回収 鉱山・製錬・選鉱施設 レアメタル分離・製錬技術調査 レアメタルが残留する選鉱廃滓 未開発鉱床 レアメタルを含む低品位鉱 21 4.リサイクル (1)リサイクルの積極的な推進 ○レアメタル等の非鉄金属は、回収し再生が可能な資源であり、生産段階における工程くずや、 最終消費者が使用し終わった製品は、貴重な国産資源と考えられる。資源の安定供給を確保す る観点からは、戦略的な資源外交・海外資源開発の取組とともに、リサイクルによる資源確保 も重要な政策として取り組むべきではないか。 ○リサイクルの対象鉱種を決めるにあたっては、重要な鉱種については、技術的、経済的な実効 性が想定される全ての鉱種についてリサイクル・システムの整備を目指すべきではないか。 (2)リサイクル・システムの構築 ○重要な鉱種を含む製品であっても、リサイクルの推進にあたっては、国内資源として、経済的 なリサイクル・システムの構築が必要。国内資源として評価する上では、製品中のレアメタル 含有量(品位)、効率的な収集システムの構築可能性、リサイクル技術の確立の視点から評価 すべきではないか。 ○こうした視点から、まずは、単位あたりのレアメタル含有量の多い携帯電話、デジタルカメラ その他の小型家電等の使用済み製品について、リサイクル・システムの構築や既存システムを 活用した更なる回収促進に着手するべきではないか。 (3)リサイクル拡大のための取組 ○今後、効率的なリサイクル・システムの構築に当たっては、リサイクルに配慮した製品設計段 階での取組、使用済み製品の回収促進、金属抽出技術の向上等を総合的に進めるべきであり、 そのため、技術開発の推進、資源有効利用促進法の活用の検討等を行うべきではないか。 ○また、リサイクル・システムの構築の際には、国内のみならず、アジア等を視野に入れた資源 循環システムの構築も検討すべきではないか。 22 主要レアメタルのリサイクルの状況 レアアース インジウム ○ネオジム磁石用原料の約1/3が工程くずとして回収。我 が国磁石用合金メーカーによるリサイクルが進展。 ○使用済み製品からのネオジム磁石の回収は行われていない。 バ ー ジ ン原料 ネオジム:数 千 t ジスプロシウム: 数百t ○ インジウム地金の国内需要は世界最大(約6割)で、約8割 が液晶パネルのITO透明電極用。 ○ITOターゲット中のインジウムの約8割は再度ターゲット 原料としてリサイクルされる一方、使用済み液晶パネル中の インジウムの回収は行われていない。 イ ン ジ ウム原料 最終製品 磁石用合金 磁石 ( 約 2 万t) (磁石用 合金の3 分の2程 度) *推定 (ハイブリッド)自動車 パソコン 産業機械 家電(エアコン、洗濯機等) 最終製品 中間製品 ・ IT O 透明電極: 790t ・ ボ ン ディング等:115t 約 1 ,0 00 t ・ 液 晶 テレビ ・ プ ラ ズマテレビ ・ 国 内 生産: 7 3t ・ 輸 入 量: 433t ・ I T Oターゲットの使用済み品リサイクル: Oターゲットの使用済み品リサイクル:630t 630t ・ ス ク ラップ再生: 530t 合金から磁石を製造する過程 で、合金量の約3分の1にあ たる「研削くず」が発生 保存 使用済製品 ・ 保 存 : 131t タングステン プラチナ ○超硬工具の製造工程くずは国内タングステンカーバイトメー カーによって超硬工具用途等としてリサイクルされている。 ○使用済み超硬工具のうち、約2割は国内で超硬工具用途、特 殊鋼用途としてリサイクルされているが、約8割が中国等へ 輸出されている。 新規原料 約 8 ,7 00t ・ 三 酸 化タングステン:2,800 t ・ タ ン グステン酸アンモン:1,900 t ・ タ ン グステン粉末 : 7 0 0t ・ フ ェ ロタングステン: 1 ,2 00 t ・ タ ン グステンカーバイド:2,100 t 中間製品 約 9 , 000t タ ン グ ステン 製造 最終製品 約 6 ,0 00t ・ 超 硬 工具:3,700t ・ 特 殊 鋼: 1 ,20 0t ・触媒: 660t ・ そ の 他: 5 6 0 t 工 程 くずのリサイ ク ル : 200t 使 用 済 み超硬工具のリサイクル:800t ○年間60トン程度を使用。主要用途は自動車用排ガス浄 化触媒。 ○高価な金属であり、排ガス触媒等リサイクルが進みやす い形態であることもあり、リサイクルは進展。 最終製品 新規原料 回 収 ・ 廃 棄 中間製品 約62t ・ 未 加 工: 60t ・加工: 海外: 超硬合金及びその ス ク ラ ップ 約 3 , 000t 出典:平成19年度鉱物資源供給対策調査報告書 鉱物資源マテリアルフロー2007 3Rシステム化可能性調査(超硬合金スクラップのリサイクルシステム)報告書 等 2t ・化成品 ・ 各 種 合金 回 収 ・ 廃 棄 約73t ・ 自 動 車排ガス浄化触媒: 3 5 t ・ 宝 飾 用: 16t ・ 硝 酸 製造等触媒: 12t ・ 石 油 精製触媒・電子工業用等:10t 廃 棄 物 、銅精錬工程からの回収 ( 使用済触媒、電気・電子部品、ガラス用るつぼ) 23 小型家電からのレアメタルの回収 含有金属の分析例 品目 携帯電話・デジタルビデオカメラのレアアース含有濃度は、鉱石の約5倍 携帯電話の金含有濃度は、鉱石品位の約80倍 重量 (g/台) 携帯電話(電池を除く) 80 デジタルビデオ 930 携帯オーディオ 170 プレーヤー デジタルカメラ 360 (参考)鉱石 レアアース 鉱石比 0.204 5.1 0.208 5.2 0.000 0.000 タングステン プラチナ パラジウム 鉱石比 鉱石比 鉱石比 0.121 0.121 0.0013 1.3 0.01 100 0.002 0.002 0.0002 0.2 0.003 30 0.0006 0.0006 0.0003 0.3 0.0006 6 0.000 0.000 0.003 0.003 0.00001 0.01 0.0004 0.04 1 0.001 0.0001 秋田県における小型家電の回収試験について 4 単位:% 金 鉱石比 0.04 80 0.01 20 0.013 26 0.017 34 0.0005 出典:平成19年度鉱物資源供給対策調査報告書 等 ・金属スクラップや廃電子基板等をターゲットとした貴 金属リサイクルを展開(DOWAホールディングス) <経緯等> 【 】内は事業実施主体等 平成18年度:秋田県大館市(スーパー、公共施設等)にて回収ボックスを設置し、使用済小型家電の収集試験を開 始【JOGMEC、RtoS研究会】。 平成19年度:秋田県北部地域、同県男鹿市に収集エリアを拡大【経済産業省、RtoS研究会】。 平成20年度:10月より秋田県全域に対象範囲を拡大【秋田県、RtoS研究会】。 (注:経済産業省と環境省の小型家電からのレアメタル回収等に係る連携事業については、平成20年度は秋田県、茨城県、福岡県で実施中。) 24 資源有効利用促進法の概要 Ⅰ.製品対策 使用済物品の発生抑制対策、部品の再使用対策及びリサイクル対策(原材料としての再利用)の取組を事業者に義務付け。 製造 <原材料> 分別・回収 <製品設計> 指定省資源化製品 原材料の工夫、 易解体性の向上等による リユース・リサイクル配慮設計 事業者による自主回収・リサイクルの実施 ス 再生部品 又は再生資源の 製品製造への利用 (パソコン、小形二次電池の全2品目) ビ Recycle (パソコン、自動車、家電、ぱちん こ・パチスロ、金属製家具、ガス石 油機器、複写機、浴室ユニット、シ ステムキッチン、小形二次電池使 用機器 の全50品目) (紙製造業、ガラス容器製 造業、硬質塩ビ製の管・管 継手製造業、複写機製造 業、建設業、 の全5業種) 指定再資源化製品 ー Reuse 消 ・ サ 指定再利用促進製品 特定再利用業種 通 Reduce 流 (パソコン、自動車、家電、ぱち んこ・パチスロ、金属製家具、ガ ス石油機器 の全19品目) 原材料等の使用の合理化等 によるリデュース配慮設計 リユース・ リサイクル 費 指定表示製品 (スチール・アルミ缶、PETボトル、 紙製・プ ラ 製容器包装、 小形二次電池、硬質塩ビ 製品 の全7品目) 識別表示の実施 Ⅱ.副産物(事業場)対策 Ⅱ 事業場で発生する副産物の発生抑制対策とリサイクル対策(原材料としての再利用)の取組を事業者に義務付け 特定省資源業種 Reduce Recycle 製造 (パルプ・紙製造業、 無機化学工業製品製造業等、 製鉄業及び製鋼・製鋼圧延業 銅第一次精錬・精製業、 自動車製造業 の全5業種) 指定副産物 (電気業の石炭灰、 建設業の土砂・木材等 の全2品目) ※ エネルギー供給又は 建設工事に係る 副産物 のみが対象 副産物の発生抑制・リサイクル対策 ○全7類型の制度について、それぞれ対象製品や業 種を指定し、当該製品や業種ごとに「事業者の判断 の基準となるべき事項(判断基準)を制定(10業種、 69品目) ○一定規模の事業者について判断基準に照らして取 組が著しく不十分な場合等は、勧告・公表・命令を行 い、命令に違反した場合は罰則がかけられる。 25 目指すべきアジア資源循環型経済社会圏のイメージ ○各国単位での循環型経済社会の構築が基本。 ○その上で、汚染性の管理を前提にアジア域内での資源の有効利用を実現。 処理困難な資源 の日本での受入 日本 循環型社会形成の実績 ・リサイクル産業の集積 ・リサイクル法制度構築 <第1ステップ> • • • 汚染性が管理された適 正なアジア域内資源循 環システムの構築 ERIAを活用した3R制度の構築支援。 エコタウン協力等を通じた3R技術・ノウハウ の展開。 人材育成支援を通じた日本企業とのネット ワークの構築。 <第2ステップ> • アジア各国 各国単位で循環型 経済社会を構築 処理困難な資源(廃基板等)を日本の高度 なリサイクルインフラで受入。 <第3ステップ> 再生資源の国際的 な有効利用 • 国内で利用価値の低い資源の国際的な有 効利用。 26
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