東京支部通信(NO.6)

東 京 支 部 通 信(NO.6)
東京支部:〒185−0003
東京都国分寺市戸倉 2−25−12
2011 年 10 月発行
「祝福された軽井沢キャンペーン 2011」
辻岡敏子
小さないのちを守る会は、発足以来、
毎年8月に恒例の行事として軽井沢キャ
ンペーンを行っています。今年で27年
目になります。初めは若いカップルが一
番多く集まるという軽井沢銀座で中絶防
止のトラクト配布が目的でした。5人に
満たない会員の集まりでした。
小さないのちを守る会の働きが拡が
り、いのちを与えられ生まれてきた赤ち
ゃんの養子縁組が始まると次々と養子家
族が参加するようになり、養子家族の会
も開かれるようになり、今年は3日間で
養子家族11組、その他延べ80数名が
参加。子ども達もトラクト配布に積極的
に参加、親の会、キッズの会、中高生の
会、ユニオンチャーチでのクリスチャン
ミュジシャンのコンサート、小さないの
ちを守る会専属カメラマン荒井志朗氏の
キャンペーン写真展と盛り沢山の企画で
した。
スタッフの、劇団「いのち」の劇も大
好評。去年の「ザアカイ」に続いて 自
分がゆるされたように (マタイ18:
23∼34からの脚本)を熱演。「ザア
カイ」はともかくも、今回の劇は余りに
も平板すぎて恐る恐る提供した脚本でし
たが、キャンペーン準備委員の先生方の
名演技に、初めから終わりまで大爆
笑!! 演じる方によってこんなにも面
白く楽しく教訓的になるものか? と涙
を流しながら(笑いすぎて)感心しまし
た。一度も全員で練習しないのに先生方
ホントにご苦労様でした。感謝で一杯で
す。20数名の子供達は、実子・養子に
関係なく初めての出会いでもすぐ1つの
家族のように和気あいあいの時を過ごし
ます。
今回は高橋秀典師が「いのちは母の胎
から始まる」と聖書からの解き明あかし
と、「どんな子供も神の作品として人格
を尊重するバウンダリー(境界線)を原
則とする子育てが大切」と話して下さい
ました。
ひとしおでした。
小さないのちを守る会の集まりは神に
よって結ばれた神の家族の温かい和やか
な、御言葉と祈りにみちたキャンペーン
です。3日目は別れを惜しみながら、こ
こで得た力を糧として各々が与えられた
場所に戻り神様に従いつつ歩むことが出
来ることを嬉しく思っています。
今も沢山のいのちが闇に葬られていま
す。一人ひとりのいのちが守られ、いの
ちをかけて産み出した女性も輝く人生へ
と導かれますように!!
また、今年は、特記する出来事が
ありました。20年ほど前国籍不明
の女性が出産した赤ちゃんの国籍
取得を巡って最高裁まで争った裁
判(すべての裁判に辻岡が傍聴し、
久米ひろしのニュースステーショ
ンでも何回も取り上げられた)その
赤ちゃんが立派に成人した姿にな
って軽井沢で再会したことです。い
のちが守られ、神の良き訪れを伝え
る者として成長している姿に感慨
「軽井沢でいのちについて考える」
逃れの街ミニストリー代表
今年も小さないのちを守る会主催の軽
井沢キャンペーンに出席させて頂きまし
た。養子縁組によって血の繋がりを超え
て家族になった親子がいのちの尊さを訴
えながらみんなでトラクトを配って歩き
ました。
今年はトラクト配りと同時にユニオン
チャーチでコンサートが行われ、逃れの
街ミニストリーとして参加させて頂きま
した。そのコンサートには小さないのち
を守る会を応援するミュージシャンの仲
間たちが参加してくれました。初めての
中村 穣
ユニオンチャーチでのコンサートにもい
ろいろな方々がいろいろな方面から来て
くださり、音楽を聴いてくださいました。
一年前の軽井沢キャンペーンに参加
中、神様から曲が与えられました。それ
は、生まれたばかりの子供を手放さなく
てはいけなかった方のお話しを聞いたと
きでした。いろんな事情で産んでも育て
ることができないと悩み苦しんだ彼女
は、赤ちゃんを産むことを決意して、そ
の赤ちゃんを養子に出す決断をしまし
た。涙を流しながらお話しされている姿、
そして涙を流しながらお証を聞く親たち
の姿でした。僕はその光景に神様の愛の
尊さを感じました。家族を繋ぐのは血で
なく、愛だと辻岡先生が言っていたこと
が、その時はっきりと分かりました。そ
の愛に包まれて与えられたのが「光に照
らされて」という歌です。小さないのち
を守る会を応援しいるミュージシャンの
方々に協力していただき CD を作成しま
した。キャンペーンの時、コンサートの
前に小さないのちを守る会のみなさんと
賛美の時を持たせて頂きました。コンサ
ートの前にみなさんと共に礼拝をしたい
という思いがあったためです。
世の中は できることから始めよう
とうたいます。でも、そこからは本当の
愛は生まれない。そのことを深く体験し
ているみなさんと共に主に信頼すること
からこのコンサートを始めたかったので
す。この中には実
の子供たちと一緒
に養子を迎えて育
てている方もい
る。神様の愛なし
にはできないこと
だと思います。い
つもこのキャンプ
で語られることは
「自分には愛がな
い。神様の愛が必
要だ」ということ。
神様の導きを信じ
て進むみなさんの
思いに、いつも励
ましを受けます。
最初に「愛、あ
い、アイ」を賛美
しました。
∼ああ、生きててよかったね。君は愛さ
れるために生まれたんだ∼
賛美しながら前にいる子供達の顔を見ま
した。笑顔もある。でもどこか遠く一点
を見つめている真剣な姿もありました。
暖かく、何かに包まれている今があるこ
とを悟るような雰囲気がそこにあったよ
うに感じました。神様は言う。「生きて
てよかったね。愛されるために生まれた
んだ」と。子供達の顔を見ていたら涙が
止まらなかったです。与えられているい
のちの偉大さに圧倒されて。
何で僕は自分で選んで生きているかのよ
うに振る舞っているんだろうと思いまし
た。
与えられているいのち。それを知るこ
とがどんなに大変なことかが分かった気
がしました。それを知るすべは「痛みを
通る」。でも今は、その痛みをなるべく
感じないように、
生きている時代
です。
今でも子供達の
顔を思い出すと
目頭が熱くなり
ます。神様が僕
に、何か大切なこ
とを教えようと
している気がす
るんです。しっか
りそれを聞き分
けていきたいと
思います。自分の
思いではなく、神
様の思いから始
まり希望を頂き
たいと思ってい
ます
『愛、あい、アイ』∼ああ、生まれてきてくれてありがとう!
渡部美寿紀
いたからだと思います。自
分たち家族のルーツを、何
も説明しなくても、まるご
とわかってくれる仲間達
とのキャンプは、初参加で
あっても、心ゆるせるもの
でした。
今年は、一泊二日の部分参加ではあり
ましたが、初めて「軽井沢キャンペーン」
に参加することができました。2006
年に「小さないのちを守る会」を通して、
与えられた娘と共に家族3人での参加で
した。2日目のコンサートの初めに、皆
で賛美した『愛、あい、アイ』の歌詞に
突然、思いがけず、グッときて涙が溢れ
てしまいました。『ああ、生きててよか
ったね、こんな出会いがある、きみは愛
されるため、生まれたんだー』
今まで、教会学校で子ども達と何度も
歌っていたこのフレーズがリアルに心に
せまり、涙がとまらなくなりました。本
当に、娘を生んでくださった方が、不思
議な導きによって、いのちを生み出すこ
とを選んだからこそ、私達夫婦と娘との
出会いがあり、今があるのです。突然、
あの場で、あの歌詞に心打たれたのは、
私の心が、どこか、ふるさとに帰ったよ
うな安心感があり、緊張の糸がゆるんで
会衆の賛美をリードし
てくださり、オリジナルの
曲を披露してくださった
ミュージシャンの方達の
働きもとても尊いものだ
と思いました。「小さない
のちを守る会」の働きを応
援するための CD の収益の一部を寄付し
てくださっていたり…。いつのまに、こ
のような方達が起こされたのでしょう
か。辻岡先生ご夫妻を通して働いておら
れる神様の熱心が、多くの賛同者を起こ
しているのだと思いました。又、養子を
迎えた夫婦が、いのちについて学んだり、
語りあったりしている間、子ども達を愛
情いっぱいに預かって、お楽しみプログ
ラムをしてくださる敏子先生や山畑先生
ご夫妻にも心から感謝する思いでした。
私は「小さないのちを守る会」を通して、
不妊の苦しみ、孤独、ねたみなどの悪循
環から救っていただいた者です。この5
年間、神さまがしてくださったすばらし
さの中を、ただただ感動して過ごしてき
ました。「神のかたちであるいのち」に
対する神さまと辻岡先生の熱心に影響さ
れた者として、これからは、私も、いの
ちの働きに、加えさせていただきたいと
思いました。
僅かな時間でしたが、軽井沢の観光
客の人々にむけて、トラクト配布もし
ました。
「小さないのちを守る会です。
働きについて読んでみて下さい!」と
言って、渡しました。「小さないのち」
と聞いて、胎児を連想する人はそう多
くはないと思いますが、「何やら子ど
もについての良い働きをしている団体
なのかな?」と、思うのではないでし
ょうか。又、トラクトの色が黄緑や黄
色で目立ち、明るい印象を与えている
ようにも思えました。まさに、この5
年間は、神様の御計画の中に入れられて
いることの不思議さと、ありがたさを実
感させていただいた年月でした。
皆さんと出会ったことで、娘だけでは
なく各家庭にいる子ども達が、どの胎か
らうまれたということを超えて、聖霊に
よって新しく生まれることの大切さを、
知ることができるようにと祈る思いで
す。罪から離れ、神のかたちである、本
来のいのちの輝きを放ち、神の御計画の
うちを大胆に歩んでほしいと願います。
共にこころを一つにして祈ってゆきま
しょうね。これからもよろしくお願いい
たします。
「与えられた子どもをありのまま愛せる喜び」
武藤のり子
2年ぶりに軽井沢キャンペーンに子供2
人を連れて参加しました。久しぶりの再
会を喜び、おいしいバーベキューのお肉
を食べながら楽しくお交わりをさせてい
ただきました。
それぞれの家族の子供たちも大きくな
っていて、年上の子が小さな子の面倒を
みたり、1年に1回会うだけの子供たち
ですが、不思議と自然にうちとけあって
遊んでいるのが嬉しく思いました。
食後はスタッフの方々が子供たちに工
作を教えて下さり、その間、親たちは心
静めて高橋先生による「胎内のいのちの
講演」を聞く恵みを与えていただきまし
た。
「いのちは母の胎の中にいる時から神様
の創造によって始まっている。」と聖書
は明確に記されていることを語られ、子
供もそして自分自身も母の胎の中にいた
時から、神様が創造し育んで下さったの
だと感動しました。そして改めて、胎児
のいのちを軽率に扱ってはいけないと思
いました。
また、先生のお話しの中で、「母の胎
の中で神が創造されている…ということ
は親と子は別人格である。」と教えてい
ただき、子育てがうまくいかないと「こ
の子を産んでいたらもっと理解できた
り、うまくやってあげたりできるのかな
きっと息子もうるさく言う私に
理解できずむかつくことがある
に違いない。でも「お母さん」
と甘えて呼んでくれる親子にな
っている…。神様が造ってくだ
さった尊い存在である子供たち
を愛したく思いました。
…。」そんな考えが頭をよぎってしまう
ことがありますが、そうではないと気付
かされました。
神様は胎の中で別人格として創造され
た母と子は同じ人格ではない。産んだ、
産んでいないに係わらず別人格なのだか
ら理解できなくて当たり前だと…。そし
て理解できなくとも神様が親子にしてく
ださったのだと嬉しさが込み上げてきま
した。
そんな学びをしている私のところに、
小学校5年の息子が「お母さん」と甘え
て寄ってきました。最近は反抗期で、あ
あ言えばこう言う感じになってきて、私
も感情を抑えられずにぶつかりあったり
しています。それでも「お母さん」と呼
んでくれることになんだかこの時感謝な
思いがしました。こだわりが強い息子の
性格を理解できないこともあるけれど、
辻岡先生から「子供を私物化
しない。そして自分も私物化し
ない。自分を過信しすぎない。
自分はできないことを認め神の
前にひれ伏す姿勢が大切であ
る。」と教えられました。
子育ては喜びあり、難しさあ
り。私は到底上手とは言えません。です
から自分自身の弱さを認め、そして自分
ではできないことを認め、神様により頼
みたいと思います。そして少しでも親と
して成長できたらと思います。
講演の後子供たちを寝かせ、またリビ
ングに集まって姉妹方とそれぞれの子育
てのお話しなどで、夜中の1時まで話し
込んでしまいました。それも楽しい恵み
の時でした。
軽井沢キャンペーンでの学びと交わり
を通してたくさん励ましをいただき感謝
でした。
次ぎの日「また、来年会いましょう!」
と握手してお別れしました。また一年後、
共に学び、語り合えることを楽しみにし
ています。
いろいろなプログラムの準備、食事作
り…、陰で支えてくださった方々、本当
にありがとうございました。
「軽井沢キャンペーンに参加させていただいて」(その1)
後山義信
4年ぶりに参加させていただいて、心
から感謝しています。参加させていただ
き、まず一番感じたことは、色々な方が
協力くださっていることです。以前より
も参加者が増えたことは、辻岡先生がよ
りのびのびと奉仕してくださるのに繋が
っているのだと感じました。また養子を
迎えた家庭や、また実子と養子を与えら
れた家庭、実子のみの家庭といろんな家
庭が参加されているのにもかかわらず、
そこにはいのちを心にとめ取り組んでい
る共通のベースがあるのだと思いまし
た。神様の家族という大きなベースが出
来つつあることは、ただ、理念や常識が
同じということを超えて、これまで取り
組んできたことによる神様からのプレゼ
ントであり恵みだと思います。
もう一つは、参加する子供たちの成長
に喜びを感じずにはいられませんでし
た。キャンペーンでは、小さな子どもは、
見よう見まねでトラクトを配布するので
すが、成長すると恥ずかしさなども出て
くるのに、自分の意志をもって声
をかけトラクトを渡している姿を
見る時、感動しました。「子ども
達は大切な事を伝えようとしてい
るのだ」と。そういう心の成長が
あるのだと思いました。
また、親同士夜遅くまでの話し
合いも教えられる事がありまし
た。皆がまっすぐで前向きに語っ
てくださる時、私も与えられたこ
とを分かち合いたいと思いまし
た。普段の生活の中では語り合え
ない貴重な体験をありがとうござ
いました。「いのちに関わる大切なこと
への確認が確信につながる」と再確認で
きて安心感がもてました。子供たちも、
帰るのを惜しく思えたようで、「約束の
つながり」の強さと暖かさを忘れないう
ちに、再度キャンペーンに参加出来るこ
とを願うばかりでした。
『愛はやり直しをさせてあげる心』を
忘れないで、神様からあずかった4つの
いのちと共に妻と協力しつつ何度もやり
直しつつ、取り組んで行きたいと思って
います。本当にありがとうございました。
それから、キャンペーンでのお食事、本
当においしくいただきました。ごちそう
さまでした。
軽井沢キャンペーンに参加させていただいて(その2)
後山久美子
今年、軽井沢キャンペーンに参加させ
ていただけたこと神様に感謝します。4
年ぶりの参加となりましたが、辻岡先生
ご夫妻はじめ、たくさんの参加された皆
さんが暖かく迎えて下さったこと、本当
に嬉しく、私の信仰の原点に帰れたよう
な、そんな3日間でした。
また、私自身がこれから神様に求め、
歩むべき筋道をあらためて、確認させて
いただいたこと、本当に感謝しています。
子供たちも、それぞれが、それぞれの
思いを持って参加することが出来たと感
じています。皆が声をそろえて、「来年
もまた行きたい」と言ってくれたことが、
私にとってなによりの、神様からのプレ
ゼントでした。
一年をかけて祈り、労し準備してくだ
さった辻岡先生ご夫妻、愛する兄弟姉妹
また先生方に、神様の祝福がありますよ
うお祈りいたします。
「トラクト配布」と「きゅうりスティック」と「おじさん」
高橋奈緒子
今年も軽井沢の熱い(!)夏に参加し
ました。懐かしい顔や新しい交わりに心
満たされたひとときを感謝します。 子供
たちの成長にも驚かされ、主の恵みを感
じました。
キャンペーンの中心であるトラクト配り
の間、ユニオンチャーチではコンサート
が開かれており、旧軽のメインストリー
トでは「小さないのちを守る会で∼す。
コンサートをしていま∼す」と声を上げ
るメンバーもおり、トラクトを配る手に
もリズムが生まれました。
そんな中、夕方の風が待ち遠しい3時
半過ぎ、ちょっと一休みと「きゅうりス
ティック」を買いに息子と入った漬物屋
さん、
「おっ、何やってんの? おじさんに何か
できること、ないかい?」
「えっと、じゃあ、これ、読んでいただ
けますか」
「いいよっ、一部でいいの?」
「あ、じゃあ、もう一部」
「いや、全部置いてきな。おじさんが配
ってあげるよ」
「えっ、ホントですか?」
「いいよ。ところで、あんたたち、何や
ってんの?」
そこであわてて、
「あの、私達、クリスチャンで、中絶防
止の働きをしています」
何も知らずに、でも差しのべられた手に
私達は残りのトラクトをどっさり委ねま
した。
「はい、ここできゅうりを買った人は全
員このトラクトを受け取ってね」
と、おじさんは道行く人に声を張り上げ
ます。
「はいっ、あんた達は子育てしっかりや
っているいい家族だから、これ、よんで
ね」
などと、人を見て渡す心遣い。
何という恵み。主のなされように私の方
が慌てふためきました。
おじさんはきっと私たちメンバーがず
っとトラクトを配ったりコンサートの声
を上げているのを見ていたのでしょう。
私達は同じ名札カードを付けていました
から、「ああ、このグループの人だな」
と分かって下さったのでしょう。もちろ
ん、大感激した私達は「きゅうりステイ
ック」を買いに何度も往復しました。「き
ゅうり」をメンバーに渡しながら、主の
恵みの喜びをともに分かち合う素晴らし
いひと時でした。
おじさん、ありがとう。来年も会いに
いきますね。
「子育てを通して主の十字架が近くに」
青葉典子
今年も小さないのちを守る会の軽井沢
キャンペーンに参加できたことを嬉しく
思っています。我が家は1番年長の光と
1番下の新とが12年離れているおかげ
で長くこのキャンペーンに関わることが
でき、今も幼いいのちを育てておられる
兄弟姉妹方とお交わりできる恵みを感謝
しています。
私は子育ての中で、知らなかったゆえ
に、分からなかったゆえに、ずい分と子
供を傷つけ、自分をも傷つけてきてしま
いました。しかし、そんな失敗や傷をも
主は用いて下さることを、改めてしみじ
みと思い感謝しました。子育てを通して
主の十字架が近くなったことを思いま
す。神さまには決してまちがいも失敗も
なく私たち親子も確かに神さまのご計画
の中にあるのです!
新は1年に1回しか会わない友だちと
本当に安心して交わり、遊んだと思いま
す。上の子供たちは新のように、自分と
同じ境遇の友だちと継続的に交流すると
いう経験はありませんでしたが、このよ
うな友達を持てた新がどのように成長し
ていくのか楽しみに思います。
また、今年は、会を応援して下さるア
ーティストたちが大勢参加して下さり、
その方たちや子供さんたちとのお交わり
の中にも祝福がたくさんありました。中
高生たちの姿にも胸にこみ上げるものを
感じました。来年こそは、うちの上の子
供たちも参加できて大きく成長した小さ
ないのちの子供たちを皆さんに紹介でき
たらうれしいです。どうぞ、お祈りくだ
さい。
「中高生会もいいですねぇ∼∼!」
古川智子
今年もキャンペーンに参加できて、皆様にお会い出来たこと感謝、感謝です。お手伝
いまでなかなか出来なくてすいませんでした。とにかく、楽しかったぁ!!
うれしかった!! 最高でしたね――!! 何から何までの主の最善の恵みに感謝で
す! 写真展、コンサート、よかったです。劇、去年のザアカイさんのお話しと、今
年のゆるされたしもべの話、もう頭から離れないインパクトの強さ! 敏子さんの脚
本、すばらしいです!!! 皆様との交わり、
子ども達の成長、おいしいごはん、すばらし
いです!! 地上にあっての御国を思います。
中高生会もいいですねぇ∼∼! うれしくな
りました。
主にある家族がいっぱいでうれしいです
ね。何よりも主が共にいてくださることがう
れしいです! 準備の段階から、今年も本当
にお疲れさまでした。ありがとうございまし
た。
どこかでみた顔?こんな方も見えました
神の家族って素晴らしい!!
湯本沙友里
軽井沢キャンペーンへの参加は今年で
3回目です。毎年このキャンプを通して
神様は素晴らしい恵みや気付きを与えて
下さいます。今年もいのちの大切さを考
える素晴らしいキャンペーンとなりまし
た。
私は長年、家族の関係について悩んで
おり、洗礼を受けた2年前の年、神様か
ら『家族』について考えさせられる時間
を与えられていました。小学生の頃に両
親が離婚し、家族のトラブルを見てきた
私は、家族というものに対して期待も希
望も持っていなく、むしろ面倒な存在と
すら思っており、イエス様を知り救われ
た後も、人は一人で生きていくための強
さを身につけなければいけないんだと、
心のどこかで思っていました。
行き場を無くしていた私に、キャンプ
場の管理人を務める知人がしばらくスタ
ッフとして働かないかと声をかけてくれ
て、軽井沢に来ることになりました。そ
の時初めて毎年そのキャンプ場を利用し
ていた小さないのちを守る会のことを知
り、それと同時にキャンプに参加する機
会を与えて頂きました。
その時見た家族の姿を、私は今でも忘
れることができません。養子として子ど
もを授かったご家族の、主にある温かい
神の家族の姿。親子の間に血の繋がりが
ないと聞いた時、私はとても衝撃を受け、
神の家族はこんなにも暖かくて、愛が溢
れていて、すばらしいんだと、全身でそ
の交わりの中にある愛を感じ、涙が止ま
らなかったことを覚えています。
血が繋がっていても家族内のトラブル
が絶えず、悩み苦しむ人々が多い中、こ
のキャンプに集われるご家族の姿はまさ
に「希望」でした。それぞれのご家族の
温かさが全体を包み、そこにいる全員が
一つの家族なんだという雰囲気をつくり
だし、私もその一員で良いんだと心から
思える安心感がそこにはありました。
神様がおっしゃっている家族って、血
の繋がりじゃなくて、それ以上のものが
ある、共に交わる人に癒しを与えること
ができるのだということを知りました。
元気いっぱいに遊び、一生懸命にトラ
クトを配る子供たち。一緒にトラクト配
布していた4歳の子にこんな質問をされ
ました。
「このトラクトを配れば、イエス様のこ
とを伝えられるの? いのちが助かる
の?」
「うん、そうだよ」と答えるとその子は
「じゃあ、わたし、がんばって配る
ね!!」
と元気よく答え、残りのトラクトを一生
懸命配りはじめました。
自分の境遇を理解し、イエス様を伝えよ
うと、他者を助けようとする想いがこの
小さな心に与えられているのかと思った
時、神様の偉大さを讃えずにはいられま
せんでした。
「いのちの大切さを伝えるのは、家庭で
ある」、辻岡先生ご夫妻ががおっしゃい
ました。私もそう思います。社会問題が
混在する現代において、家族の繋がりが
回復することはとても重要だと思いま
す。キャンペーンを通して、中絶問題の
深刻さを知り、いのちと向かい合い、考
える機会が与えられたことでそれを強く
感じるようになりました。
だからこそ私も神様を中心とした、こん
な家族を築きたいと、心から思います。
それが世の光、希望となるのだと信じて
います。
みなさんが家族との交わりの中で感じ
させてくれた「神にある家族ってこんな
に素晴らしいんだよ」と声で発すること
なく伝わるその温かさを、周りのみんな
に伝える者として用いられたいです。
れることをお祈りしています。心から感
謝して。
これからもこの尊いお働きが祝福さ
れ、一人でも多くの大切ないのちが救わ
「荒井志朗軽井沢キャンペーン写真展の感動」
辻岡健象
軽井沢キャンペーンが始まって約3
0年。毎年夏軽井沢で繰り広げられる小
さないのちを守る会の軽井沢キャンペー
ンが、軽井沢の一つの風物詩にもなり地
方新聞にも取材され、ラジオにも取り上
げられ出演もしました。そして今、神の
御手に守られ祝福されて誕生した子ども
達も、積極的に熱心にトラクト配布に加
わり、いのちが輝いています。
軽井沢キャンペーンで出会う、
一人ひとりの出会いと感動を、自
らも感動しながら撮り続けてき
た「荒井志朗軽井沢キャンペーン
写真展」が、今年、町田市民ホー
ル(6月)、軽井沢ユニオンチャ
ーチ(8 月)で開催され、いのち
の輝きと感動を多くの人々に与
え続けました。そして荒井志朗写
真展最後を飾るに相応しい写真
展が銀座教会ギャラリーで9月
7日から25日まで、実に3週間
にわたるロングランで開催され、
訪れる人々に、いのちの輝きと多
くの感動を呼び起こしました。
荒井志朗カメラマンは小さな
いのちを守る会の写真部長専属
カメラマンとして、会の草創期か
らいのち輝く写真を撮り続けま
した。1943年、第2次世界大
戦中、17歳で甲種飛行予科練生に合格、
海軍航空隊に入隊した元特攻隊員(やが
て特攻戦闘機が無くなり、ベニヤ造りの
ボートの船首に爆薬を積み敵艦に体当た
りする当時の秘密兵器・震洋特攻隊員)
で、自ら生死の境を体験したその経験か
らいのちに対して特別の感慨を持ち、そ
の作品は、いのちへの思いと優しさとい
とおしさ、に満ちあふれています。10
年以上の歳月をかけた写真集「人間兵器
震洋特別攻撃隊」は国会図書館蔵書とな
り、「わだつみに眠る」には、新聞各社
が「荒井さんの背には、いのちに対する
深い思いと祈りがあり、人生を燃焼し尽
くさなければおかない熾火(おきび)の
ような熱いものを感じショックを隠せな
い」と報道し、写真連盟会長は「荒井さ
んほど、いのちの感動と輝きを伝え訴え
る写真は誰も撮れない」と感嘆しました。
30年の歳月を費やして、自らのいの
ちの故郷である母を撮り続けた写真集
「おふくろ」は県知事賞を受賞し、当時
の総理大臣大平正芳も感激して祝福の言
葉を贈りました。
写真集「愛と祈
り」は小さな一教
会の宣教活動と
教会付属の天使
園のハンディキ
ャップの子供達
の記録で、いのち
に対する限りな
い優しさがニコ
ンサロン入選作
品となり、その写
真展に人々が感
動の涙を流しま
した。
山谷のホームレスの人達に命懸けで神
の言葉を叫ぶ森本春子牧師の写真集「愛
の絶叫」にも、いのちへの愛が溢れてい
ます。隣国韓国に自費で滞在し半年にわ
たり取材撮影した写真集「野の花」は、
障害者の子ども達への優しさといとおし
さが滲み出て、社会福祉施設拡大へとつ
ながりも貢献し、韓国関係者から絶大な
感謝と謝辞が寄せられました。
その他、人間のいのちに関係の深い水
の風景撮影のため日本全国を駆け巡り、
水道関係社の月刊雑誌の表紙に30数年
間掲載された写真集「いのちの水」は、
私達にいのちの憩いと潤いと癒しを与え
ます。
特に、「小さないのちを守る会」の働
きを8年間にわたり、北は北海道から南
は沖縄まで日本全国を縦断して密着取材
し、撮影した総数1万枚の写真の中から
編集された写真集「小さないのち」は、
カメラマン荒井志朗の集大成の一つでも
あり、また時にはカメラを置いて、生後
1週間の赤ちゃんを抱っこしてあやして
くれたクリスチャン荒井志朗の好々爺の
作品でもあります。感動的な出産の瞬間
を捉えた写真は新聞の生命大賞に輝き、
信仰的にも医学的にも芸術的にも高く評
価され、今も各テレビ局がその写真集か
ら何回も取材し放映
しています。
その荒井志朗の最
後を飾る写真展 い
のち輝いて∼生まれ
てくれて、ありがと
う が東京の銀座教
会で開催されまし
た。30年近く小さ
ないのちを守る会軽
井沢キャンペーンに
参加して、自らも感
動して撮り続けた
「血縁によらず、愛
によって堅く結ばれ
た小さないのちを守る会の神の家族の写
真展が、東日本大震災の支援活動の一環
としても開催されたことも深い神の摂理
を感じます。
案内のチラシによって来場された方
々、またギャラリーの前を通り、ぶらっ
と立ち寄られる方々も多くいました。そ
の多くの人々が、神の愛と堅い家族の絆
で結ばれたいのち輝く写真、そしてその
家族の温かく優しい愛のほほえみに感嘆
し、私達の人生に、そしてこの社会に、
こんな素晴らしいことがあるのです
か!、と驚嘆しました。
目が開かれました、人生が変わりまし
た! と、友人また家族を誘って再度訪れ
て下さった方々も何組もいました。また、
中絶問題で悩んでいた方が、いのちの目
が開かれ教会の門を叩く決心をされた方
もいます。一人ひとりとの出会いに、い
のちの輝きと感動を分かち合いました。
複数のテレビ局も写真展の写真の一部を
放映し、新聞の取材もありました。
写真展に夫妻で来られたから方から便りをいただきました。
《領主。辻岡先生、先日銀座教会での荒
井志朗写真展でのお交わりをありがとう
ございました。30分程度でと思い写真
展におじゃましましたが、全く予期して
いなかった心温まるご案内をいただき、
とても嬉しいひとときでした。
先生が展示写真の1枚1枚を説明してく
ださり、私たちもその写真に写っている
人たちについて思いめぐらすことができ
ました。
また、辻岡先生が「この子は、すごいん
ですよ」、「この子は、すてきなんです
よ」と言って1人、1人をほめられてい
るのが印象に残りました。
どの子もすばらしいことを、神様が創ら
れたものがすばらしいものであること
を、再び、自らを振り返る良き機会とな
りました。血縁で結びついた実の子供た
ちでさえ充分に愛せない私たちのことを
考えさせられました。
先生の証が書かれたコミック本をありが
とうございました。私は「小さないのち
を守る会」での活動を順風の部分しか理
解していなかったので、このコミックを
読んで、やはり大きな戦いがあるんだな
と、改めて気づかされました。当然、そ
のような事態は想定されることとは思い
ますが、このような実際の(東京原宿で
の中絶防止)の戦いを見せて頂き、私た
ちの信じている神様が今も働いて勝利す
る力を、「当事者である子供(胎児)の
意見を聞いてないよ。」と、それで群衆
が消えて行ったという、そのような想像
もできないような知恵を、先生に与えて
くださったのだなあ∼と、うかがい知る
ことができました。これから、このこと
を覚えてお祈りします。
「光に照らされて」の CD も車の中で聞か
せていただきました。繰り返し聞いてみ
ます。
この写真展が東日本大震災チャリティー
の趣旨でも開催されていたのを意識せず
に訪問したもので、献金の用意をしてい
ませんでしたので今回同封させていただ
きます。》
2011年9月23日
谷川尚伸、裕子
荒井志朗「軽井沢キャンペーン写真展」にこられた、キリストの十字架の血潮と愛
に生かされ、その信仰からほとばしり出る人柄と愛と情熱により、多くの人々に感化
を与え続けている伝道者、教育者、信仰の大先輩の感想、感動の体験をお聞きくださ
い。
『土曜日の夕方、学会が終わり少し疲
れていたが誘われていた義理もあり、ギ
ャラリーに電話で問い合わせる。7時ま
でですから1時間前の6時に来て下さい
との返事。展示会場に着き、これは急げ
ば2,3分で十分見れると思った。私以
外に誰もいない。写真について何の説明
もない。11週目の胎内の赤ちゃんの模
型(レプリカ)を見てこんなに小さくて
も赤ちゃんだ!と実感し胎児の写真以外
私の興味を引く写真はないと思った。
めての感動に神の愛キリストの愛を体験
することができた。「生まれてくれて、
ありがとう!写真展」でいのちの輝きを
垣間見ることができた。生まれて初めて
しかしその直後に私は、信じられない
言葉で言えない聖霊による感動に打ち倒
された。集合写真のなかにダウン症の女
の子が写っていた。その子はお父さんが
中絶防止のトラクトを配布するのをじっ
と見ている。そのダウン症の子を自分の
子どもとして迎え、喜んで自分の娘とし
て迎えた親がいる。もしそうでなかった
ら、生涯孤独で孤児であったかも分から
ない。この女の子を迎えた人はクリスチ
ャンだと確信した。
私がこんなに感動したのは、これまで
の生涯で生まれて初めてだった。人間的
に疲れていても神の導きで有楽町まで行
った。感動の余り動けなくなってしまっ
た。辻岡先生の講演を聞いて、中絶の恐
ろしい実態を知っていた。望まない妊娠
は中絶、また結婚していても障害が分か
れば堕ろすという現代の世の中だ。ダウ
ン症の子を養子に貰って育てている親!
生まれる前に殺されていたかも分からな
い、生まれても殺されていたかも分から
ないダウン症の子を貰って育てている
親! 尊く頂いて育ててる。
神様は私を導いてこの模範的なクリス
チャンの親に写真で会わせてくださっ
た。すでに3人の子を養子に迎えてその
上にもう1人! ただ写真が目の前にあ
るだけ。最高の感動、最大の感激で動け
なくなった。聖霊が私を導いて聖霊ご自
身が私に教えてくれました。生まれて初
の感動。神の愛、キリストの愛! 子ども
が生かされる尊い働きです。すばらしい
できごと。私は神の愛を具体的に見て体
験したのです。
この養親の夫妻は再臨の主、生けるキ
リスト、王として来られるキリストに「ま
ことに、わたしはあなた方に言う。あな
た方はこれらの最も小さい者にしたのは
わたしにしてくれたのだ」「わたしが裸
のとき、着る物を与え、わたしが病気の
とき、わたしを見舞い、わたしが牢にい
たとき、わたしを訪ねてくれた」と、誰
よりもお褒めの言葉を頂くに違いない。
「わたしの戒めを心に抱いてこれを守り
行う者は、わたしを愛する者である。わ
たしを愛するものは、わたしの父に愛さ
れるであろう」…』
いのちの尊厳といのちへの限りない愛といとおしさを追い求め続けた荒井志朗カメ
ラマンの最後の写真展でした。日本中を共に駆け巡ったあの日あの時が走馬燈のよう
に、また昨日のことのように脳裏を駆け巡ります。3人で雑魚寝しながらの時もあり
ました。中絶を防ぐためのせめぎ合い、敵対するサタンの攻撃を恐れず、荒井志朗カ
メラマンも私達も、向こう見ずな、がむしゃらな、いのちを守るためなら何でもしよ
うと、ある意味で正真正銘の、いのちを守るいのち
の特攻隊だったのかもしれません。
信仰の戦友荒井志朗カメラマンといのちを守る
ために共に戦った約30年の日々を私たちは決し
て忘れません。銀座の写真展示会場で共に過ごした
3週間の1日いちにち、一駒ひとこまの感動と思い
出を大切にして、なお、いのちを守るための私たち
の戦いは続きま
す。
長年支え続けてくださった奥様と共に
︽編集後記︾
最近、マスコミで﹁小さないのちを守る会﹂の
働きが取り上げられています。どの番組もまじめ
に 取 り 組 ん で く だ さ っ て 大 き なあ か し と な り ま
した。そのような傾向は、東日本大震災の影響が
大きいのではないでしょうか。大きな痛みが、﹁い
のちのいとおしさ﹂に目を向けさせる・・・・。
それは、私たちの人生においても幾度と経験して
きたことのように思います。けれども、そのよう
ないのちを慈しむ心も、日常のせわしない営みの
中で、つい忘れがちになってしまうのです。辻岡
先生は、この通信の最後に﹁一日一日、一駒ひと
こまの感動と思い出を大切にして、なお、いのち
を守るために私たちの戦いは続きます﹂と語られ
ました。
そうです。
いのちを守る働きは、
これで終わり、
ということはないのです。罪のこの世にあって、
この社会も、このわたし自身も、いのちをいとお
しむ心はつい置き去りになってしまいます。だか
ら、日々心新たにし、心の帯を締め直して歩み始
めるのです。神さまは、そのための仲間を備えて
いてくださいます。この﹁小さないのちを守る会﹂
の仲間が、励まし合い、ともに涙する中で、私た
ち は 勇 気 を 与 え ら れ て 戦 い 続 ける こ と が で き る
のです。
この夏から初秋にかけて神さまは、大きな実り
を与えてくださいました。キャンペーン、そして
荒井さんの写真展、神の家族の交わり、新しいい
のち。
また、新たな感動と勇気を与えられて私たちは
戦い始めます。
辻本恵一