有限会社福井精機 佐 - 公益財団法人 宮崎県産業振興機構

地域との共存を目指す取組と最新設備の導入で、
技術力をアップ
有限会社福井精機
FUKUI SEIKI
事業テーマ
活用した支援策
機械加工部品製造
宮崎県産業支援財団
■ 取引振興事業
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E
P
O
R
T
土原町の田園地帯にある(有)福井精機。入口から構
佐 内まではもちろん工場周辺もゴミ一つ無く、折り目正
しい職場環境を伺わせる。同社は、CADの三次元データ
から作成した数値プログラムをもとに、切削機械で立体物
を製作する最新のNCフライスやNC旋盤などの自動マニ
シング機械、熟練した手作業で切削を行う汎用機などで部
品加工を行っている。現在の主力製品は、カソードという
テレビやパソコンモニターに組み込まれる画像の優劣を決
定づける重要な部品の表面を皮膜する装置である。
もともと建築業を営んでいた福井輝文社長が、機械加工
の分野に参入したきっかけは、地元町内の大手企業に建築・
土木業者として入った時に聞いた言葉であった。近くに機
械設備のレイアウトができる業者がいない。部品加工を頼
める会社が近くにあれば良いのにと聞き、それなら自分が
やってみようと名乗りを上げたのが福井社長であった。創
業当時は地元企業からの受注が中心であったが、最新の設
備導入のための積極的な投資や、高い技術、品質向上のた
めの取組が評価され、着実に取引先を拡大させている。特に、
宮崎県産業支援財団の主催による受発注企業個別面談会へ
の参加をきっかけとしてアルバック九州(株)、同財団の推
薦を受けて取引が始まった大日本スクリーン製造(株)など、
時代の先端を行く大手企業からの受注が増加している。
同社では、技術向上のために技術者の養成を重視している。
優れた技術者は地域を大事にし、豊かな心を持つことが必
要とされている。「当社は工業団地ではなく佐土原町の田
園地帯の中にあることから、地域のつながりを大切にし、
貢献できる企業でありたいと願っています。工場周辺の清
掃や、日常の挨拶など小さな事の積み重ねが、地域に信頼
される企業になり、ひいては従業員の心の成長が優れた技
術者の養成にもつながると考えています。」と福井社長。
さらに、「物づくりは、創意工夫で独自の技術を生み出し、
常に高品質の製品を追求する姿勢が大事だと思います。こ
れからは、宮崎のイメージを大事にした『宮崎らしい』新
しい工業製品を創り出していきたいと思っています」と語る。
地域貢献と後進の育成に力を注ぎながら、新たな技術への
挑戦は続く。
Company
[設 立]
[資本金]
[代表者]
[従業員数]
[売上高]
[事業内容]
[事業所]
[TEL/FAX]
[E‐Mail]
大型の機械を備える工場。
難しい注文にも対応できる技術力がここにある。
今
年の目標は生産効率20%アップと3億2000万円の売上。
代表者メッセージ
顧客のニーズに応じた高品質の製品を確
実に納品していくためには、
大型の加工機
械や汎用機などの導入とともに、
常に技術
を磨いていくことが大事だと考えています。
技術を高めるため従業員の心を育て優れ
た技術者を養成することに力を入れてい
ます。
これからも地域の中で成長していき
たいと考えています。
代表取締役 福井輝文
支援決定のポイント
産業支援財団の情報活用が、
大手メーカーとの取引のきっかけに。
宮崎県産業支援財団 取引開拓アドバイザー
(大阪駐在員)山本忠幸
大日本スクリーン製造(株)
が事業拡大に
伴い、
協力企業を探していた際、
当財団か
ら数社を推薦したうちの1社が同社でした。
福井社長の行動力、
品質保障への取組、
高
度な機械設備が整っている事などが決め
手となり取引が始まりました。
当財団では、
新規取引先の紹介や情報提供などをおこ
なっています。
毎年、
宮崎、
大阪で受発注企
業個別面談会を開催しており、新規取引
先を見つけるいい機会となりますので、
是
非御参加ください。
Profile
1989年4月
300万円
代表取締役 福井輝文
19名
3億円
機械加工部品製造
〒880-0211 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下田島4889
TEL.0985-73-7739 FAX.0985-73-5651
[email protected]
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