[ハマタイト UH-01NB(基剤)][横浜ゴム㈱][2066-R5][2007年5月25日][1/5] 作成日 改訂日 2002年 3月12日 2007年 5月25日 製品安全データシート 1.製品及び会社情報 製品名 ハマタイト UH−01NB(基剤) 会社名 住 所 担当部門 電話番号 FAX番号 整理番号 横浜ゴム株式会社 神奈川県平塚市四之宮1丁目7番7号 ハマタイト技術部 0463-31-2766 0463-31-2769 2066-R5 2.組成、成分情報 単一製品・混合物の区別 :混合物 化 学 名 :末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー 成 分 ウレタンプレポリマー 2,6-トリレンジイソシアネート テトラエチルチウラムジスルフィド 含有量 (wt%) 95∼100 1 未満 1 未満 化学特性 (化学式) − − 化学物質管理促進法 ウレタンプレポリマー 2,6-トリレンジイソシアネート テトラエチルチウラムジスルフィド 危険有害成分 対象外 第一指定化学物質 政令番号 第 338 号 対象外 官報公示整理番号 化審法 安衛法 (7)-820 − (3)-2214 − (2)-1820 − CAS № − 91-08-7 33703-08-1 労働安全衛生法 第 57 条の 2 通知対象物 対象外 政令番号 第 404 号 政令番号 第 353 号 :該当なし 3.危険有害性の要約 最重要危険有害性 有害性 :蒸気、ミストは、眼および上部呼吸器・気管を刺激する。皮膚、 眼、鼻または上気道に繰り返しさらすと炎症や喘息様症状を起こ す事がある。皮膚接触によりアレルギー作用を示すおそれがある。 誤って飲み込むと有害である。 環境影響 :知見なし。 物理的及び化学的危険性 :加熱や燃焼により分解し、一酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物 などの有害なガスを生じる。 特定の危険有害性 :トリレンジイソシアネートは特定の条件下で可燃性。燃焼すると 有毒な蒸気およびガスを生じる。水、アルコール、有機酸なとど 激しく反応し、発熱する。 テトラエチルチウラムジスルフィドは取り扱った後でアルコール 類を飲むと動悸が激しくなり、気分が悪くなることがある(アル [ハマタイト UH-01NB(基剤)][横浜ゴム㈱][2066-R5][2007年5月25日][2/5] コール忌避作用)。 分類の名称(分類基準は日本方式) :分類基準に該当しない。 4.応急措置 吸入した場合 : 空気の新鮮な場所へ移動して寝かせる。頭痛等の異常がある場合す みやかに医師の診断を受ける。 皮膚に付着した場合 : 付着物を拭き取り、水と石鹸でよく洗う。かゆみや炎症等の症状が ある場合には、速やかに医師の診断を受ける。 目に入った場合 : 清浄な水で15分以上洗眼した後、直ちに医師の手当てを受ける。 飲み込んだ場合 : 水で口の中をよく洗い、直ちに医師の手当てを受ける。 最も重要な徴候及び症状に関する簡潔な情報: 蒸気、ミストは、眼および上部呼吸器・気管を刺激する。皮膚、眼、 鼻または上気道に繰り返しさらすと炎症や喘息様症状を起こす事が ある。 注意事項;本製品にはアルコール忌避作用(有害情報の項参照)がある物質を含むため、いず れの場合にもアルコールを含有する飲み物を与えてはならない。 5.火災時の措置 消火剤 特定の消火方法 消火を行う者の保護 : 粉末、二酸化炭素、乾燥砂、泡。 : 付近の着火源を断ち、保護具を着用して消火する。 : 消火作業の際には有毒なガスを吸い込まないように呼吸用保護具を 着用し、風上から消火作業を行う。 6.漏出時の措置 人体に対する注意事項 環境に対する注意事項 除去方法 : 曝露防止のため、保護具を着用して作業を行ない、蒸気の吸入や皮 膚への接触を防止する。漏出した場所の周辺に関係者以外の立入り を禁止する。付近の着火源を取り除き、消火機材を準備する。 : 本製品を含む廃水の公共用水域への排出又は地下浸透を防止するた め、本製品がこぼれた床面などを水で洗い流してはならない。 : 少量の場合は、土砂などに吸収させて蓋付きの空容器に回収する。 火花を発生しない安全なシャベルなどを使用する。 多量の場合は、土砂などで流れを止め、液の表面を泡で覆った後に 回収する。 7.取扱い及び保管上の注意 取扱い 技術的対策 注意事項 安全取扱い注意事項 : 適切な保護具を使用する。 : 局所排気装置の設置、設備の密閉化又は全体換気を適正に行なうこ とが望ましい。 : 保護具を着用して作業を行なう。目、皮膚への接触を避ける。 炎、火花、もしくは高温体との接触または過熱を避ける。 保管 適切な保管条件 : 適切な換気のある乾燥した冷暗所に密栓して保管する。 安全な容器包装材料 : 溶剤により侵食されない材料を使用する。 その他、消防法、労働安全衛生法等の法令に定めるところに従う。 [ハマタイト UH-01NB(基剤)][横浜ゴム㈱][2066-R5][2007年5月25日][3/5] 8.曝露防止及び保護措置 設備対策 : 防災シャワー、手洗い、洗眼設備の設置 管理濃度 : 設定されていない。 許容濃度 : 日本産業衛生学会 ACGIH(TWA) (1994 度版) (2004 年度版) トリレンジイソシアネート 0.005ppm 0.005ppm 保護具 呼吸器用の保護具 : 有機ガス用防毒マスク 手の保護具 : ゴム手袋 目の保護具 : 側板付き普通眼鏡型又はゴーグル型保護眼鏡 皮膚及び身体の保護具 : 作業衣、安全靴 適切な衛生対策 : 作業中は飲食、喫煙をしない。 9.物理的及び化学的性質 物理的状態 形状:液体 色 :淡黄色 臭い:特になし pH:該当せず 物性的状態が変化する特定の温度/温度範囲 沸点:なし 引火点 :257℃ 発火点 :TDIとして850℃以上 密度 :情報なし 溶解性 溶媒に対する溶解性 :情報なし 10.安定性及び反応性 安定性 反応性 避けるべき材料 危険有害な分解生成物 : 通常の条件下では安定。 : 特記すべき反応性なし。 : 特になし。 : 加熱や燃焼により分解し、一酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物などの 有害なガスを生じる。 11.有害性情報 経口 ラット(オス) LD50 5110mg/kg(TDIとして) 経口 ラット(メス) LD50 4130mg/kg(TDIとして) 経口 ラット LD50 500mg/kg(テトラエチルチウラムジスルフィドとして) 経口 マウス LD50 1980mg/kg(テトラエチルチウラムジスルフィドとして) 吸入 ラット(オス) LD50 14ppm(4h) (TDIとして) 吸入 ラット(メス) LD50 10ppm(4h) (TDIとして) 皮膚刺激性: 皮膚に対してアレルギー作用や皮膚炎を示すことがある。 眼に対する重篤な損傷・刺激性: ウサギの眼に対して刺激性を示した(テトラエチルチウラムジスルフィドとして)。 呼吸器感作性または皮膚感作性: 繰り返し暴露により感作が成立し、気管支ぜん息に似た症状を起こした り皮膚炎を起こすことがある。日本産業衛生学会はTDIを感作物質の 気道第1群に、皮膚第2群に分類している(TDIとして)。 急性毒性: [ハマタイト UH-01NB(基剤)][横浜ゴム㈱][2066-R5][2007年5月25日][4/5] 生殖細胞変異原性: Ames テストで代謝活性化酵素混合物(S-9 mix)を添加した場合、変異 原性を示す(TDIとして)。 発がん性: TDIは、日本衛生学会では2B(人間に対して恐らく発がん性がある と考えられるが証拠がより十分でない物質)に、IARCでは2B(人間 に対して発がん性があるかもしれない物質)に分類している。 生殖毒性: データなし 特定標的臓器・全身毒性−単回暴露: データなし 特定標的臓器・全身毒性−反復暴露: データなし 吸引性呼吸器有害性: データなし その他: 本製品にはアルコール忌避作用がある物質を含み、体内に取り込まれた 後アルコールを摂取すると、動悸がしたり、皮膚の紅潮、吐き気、嘔吐 などの症状が現われる(テトラエチルチウラムジスルフィドとして)。 12.環境影響情報 土壌中の移動性 残留性・分解性 生体蓄積性 生態毒性 魚毒性 : データなし : データなし : データなし : データなし 13.廃棄上の注意 ・産業廃棄物(廃油と廃プラスチック類の混合物)として許可を受けた専門業者に処分を委託する。 ・空容器を廃棄するときは、内容物を完全に除去しておく。 14.輸送上の注意 国連分類 : なし 国連番号 : なし 国内規制 陸上輸送 :消防法,労働安全衛生法等に定められている運送方法に従う。 海上輸送 : 船舶安全法に定められている運送方法に従う。 航空輸送 : 航空法に定められている運送方法に従う。 輸送の特定の安全対策及び条件: 取扱い及び保管上の注意の項の記載に従うこと。 容器漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないように積み込み、荷崩れ防止を確実に 行なうこと。 火気厳禁。 15.適用法令 化学物質管理促進法:第一種指定化学物質 政令番号 第 338 号(2,6-トリレンジイソシアネート) 労働安全衛生法 :第 57 条の 2 第 1 項(通知対象物)2,6-トリレンジイソシアネート・テトラエチルチウラムジスルフィド 消防法 :指定可燃物(可燃性液体類) 16.その他の情報 ホルムアルデヒド放散量区分:(日本シーリング材工業会)ホルムアルデヒド汚染対策のための自 主管理規定 JSIA−027005 F☆☆☆☆ [ハマタイト UH-01NB(基剤)][横浜ゴム㈱][2066-R5][2007年5月25日][5/5] 主な引用文献: ・ ウレタン原料工業会:ポリウレタン原料について−安全取り扱いの手引き− ・ ウレタン原料工業会:ポリオール(PPG)の輸送管理指針 ・ ウレタン原料工業会:ポリウレタン原料工業の概要 ・ 石油化学工業会:セーフティーデータシート(No.49)ポリプロピレングリコール ・ 製品安全データシートの作成指針(改訂版) (財団法人 日本化学工業協会,日本レスポンシブル・ケア協議会) 危険・有害性の評価は必ずしも十分ではないので、取扱いには十分注意して下さい。 この製品安全データシートは、当社の製品を適正にご使用いただくために必要で、注意しなければ ならない事項を簡潔にまとめたもので、通常の取扱いを対象としたものです。 本製品は、この製品安全データシートをご参照の上、使用者の責任において適正に取扱って下さい。 ここに記載された内容は、現時点で入手できた情報やメーカー所有の知見によるものですが、これ らのデータや評価は、いかなる保証もするものではありません。また、法令の改正及び新しい知見 に基づいて改訂されることがあります。
© Copyright 2024 ExpyDoc