情 報 発 信 力 - 神奈川県

vol.77
2009.12
かながわ県民活動
サポートセンター
ホームページ http://www.kvsc.pref.kanagawa.jp/ もご覧ください!!
テーマ
N
P
O
の
情
報
発
信
力
強
化
特定非営利活動法人野生動物救護獣医師協会神奈川支部
情
報
発
信
力
野生動物リハビリテーター(左)が救護したヒヨドリを野生に返す放鳥のシーン
◆ CONTENTS ◆
1−3P… 有識者に聴く NPOの情報発信力強化
特定非営利活動法人市民活動情報センター・ハンズオン!埼玉
副代表理事、広報プランナー 吉田 理映子氏
4−5P… 広報メディアを活用しよう!
6−8P… 情報発信で広がる活動の輪
∼ かながわボランタリー活動推進基金21対象団体の事例から ∼
JUNCTION
発 行:かながわ県民活動サポートセンター
問合先:〒221-0835
横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2
かながわ県民センター内
TEL. 0 4 5 - 3 1 2 - 1 1 2 1
FAX. 0 4 5 - 3 1 2 - 4 8 1 0
URL http://www.pref.kanagawa.jp/
osirase/02/0051/index.html
2
NPOの情報発信力強化
NPOが、自分たちの思いや活動を多くの人に知ってもらい、取組みの理解を深める、あるいは、
活動に対する支援の輪を広げるためには、効果的な情報発信を行うことが重要なポイントになります。
そこで、特定非営利活動法人市民活動情報センター・ハンズオン!埼玉 副代表理事で、広報プ
ランナーの吉田理映子氏に、NPOの情報発信力の強化についてお話しを伺いました。
広報の基本
「どんな時に」とは、伝えたい相手に、ど
んなタイミングで伝えれば振り向いてくれる
進行
チラシを配っても反応がうすいなど「伝え
方」に悩んでいるNPOは多いと思います。
「どんな手段か」とは、伝えたい相手に、
NPOの思いが伝わり、共感を生むような情
どういう方法で伝えれば振り向いてくれるか
報発信・広報を行うには、どういった心掛け
を考えることです。
が必要なのでしょうか。
吉田
かを考えること。
まず、広報の基本・ポイントは5つあると
考えています。順に、
1 どんな人から、
2 どんな人へ、
3 どんな点を、
4 どんな時に、
5 どんな手段か、ということです。
それぞれ詳しく申し上げますと、「どんな
人から」とは、自分たちが何を伝えたいのか
を考えること。
「どんな人へ」とは、伝えたい相手は、ど
んな人なのかを考えること。
「どんな点を」とは、伝えたい相手に、何
を伝えれば振り向いてくれるかを考えるこ
と。
これらは、NPOでも企業でも同じです。
NPOの情報発信力強化
3
NPOの広報で重要なこと
進行
活動は、一言で言うと「説得」。お客様の満
広報を行うにあたって、NPOが企業と違
足度を上げるために、常に、企業はお客さん
うところはあるのでしょうか。
吉田
を説得する側、お客さんは企業に説得される
広報の基本は、NPOと企業は同じでも、
側にいます。
広報に期待することが違うと思います。
どういうことかというと、企業の広報活動
一方で、NPOの広報活動は、一言で言う
は、市場競争で勝ち残っていくために、効率
と「納得」。NPOは、市民が協力して問題を
的に「早く、広く、多くの人に」伝えること
解決することを目指しているのですから、伝
が期待されています。
える側と伝えられる側が、お互いに“一緒”
に考えて、納得する答えを見つけ出していけ
一方で、NPOの活動は、共感の輪を広げ
るような伝わり方が大切です。
ていくために、効果的に「ゆっくり、深く、
つまり、NPOの広報では、「どんな人と」
一人ひとりに」伝えることが期待されます。
というポイントもあるのです。
このように、広報への期待が違うと、広報
活動の伝え方も異なってきます。企業の広報
NPOの強みにこだわる広報を
進行
吉田
広報というと、いかに他より注目を集める
相手には経験・ノウハウがありますから、取
ことができるかの企業・団体間の競争といっ
り上げられやすいプレスリリースの書き方や
た印象もあったのですが、むしろ、考えてい
タイミングをプロが一緒に考えてくれるかも
ること、プロセスを公開するといい広報が出
しれません。自分たちの少ない経験の中で考
来るということでしょうか。
えるより、プロセスの途中で多くの人を巻き
込み、共に考えた方が面白い展開になってい
企業のような広報活動をNPOがそのまん
く期待が持てることを実感しています。
ま真似するのはもったいないと思います。広
告代理店から転職し、NPOだからできる伝
進行
なるほど。お話しをお聞きして、NPOの
え方に大きな可能性を感じています。それは、
広報では、「コミュニケーション」がより重
伝える側と伝えられる側が「一緒に考える」
要なことが分かりました。
という伝わり方が出来るのが、企業には出来
吉田
「コミュニケーション」をうまく取ると、
ないNPOの広報活動の強みです。「一緒に考
「ひとりの困った」が「みんなの困った」に
える」とは、「助けて」と相談を共有してい
なり、問題を共有する。その方が解決に向か
くことと考えてください。
いやすいのです。
また、NPOがついやってしまいがちな伝
いろいろな人が「混ぜこぜ」になって、一
え方で、一方的に「お願い」するやり方をと
緒に考えることで、伝わっていく、広がって
ることです。例えば、マスコミに、記事を掲
いく。これは、企業にはできない、NPOだ
載して欲しいと「お願い」してしまう。そう
からできる広報活動です。
ではなくて、どのように広報したらいいか相
談してみてはどうでしょうか。そうすれば、
この新しいコミュニケーションのパラダイ
ムシフトが大切だと思います。
「ねえ、これどう思う?」って、
一緒に考えていくことで伝わる
“かぶって、肩書き脱いで会議を”のハンズオン
埼玉にて 吉田氏(右)と本誌編集担当者
広報を大切にしたいですね。
4
広報メディアを活用しよう!
講座・イベントの開催、ボランティアの募集などでは広報が欠かせません。でも、「どこへ頼んだら紙
面に掲載してもらえるのかわからない」といった声を耳にします。
そこで、ボランタリー活動団体の募集情報を掲載している情報メディアを紹介します。ここでは、新
聞一般紙と神奈川県広域に配布されている主なタウン誌を取り上げ、申込方法等を一覧化しました。
記事掲載により高い広報効果が見込めると思いますので、ご活用ください。
ただし、これらはあくまでも掲載される可能性のある媒体です。紙面の都合などで依頼しても掲載さ
れない場合もありますので、ご承知の上、積極的なPR活動を!!
投稿ガイド ∼ 一般紙編 ∼
名称/新聞紙名
●iバザール
神奈川新聞
●シティライフ
読売新聞
●マリオン
朝日新聞
●神奈川マリオン
朝日新聞
●かながわ遊ナビ
毎日新聞
●インフォメーション
東京新聞
発行日
月∼金曜日
火曜日
夕 刊
火∼木曜日
夕 刊
火・水曜日
朝 刊
月∼木曜日
朝 刊
日・月曜日
朝 刊 申込先/TEL・FAX・メールアドレス
申込方法/締切りなど
〒231-8445(郵送の場合、所番地記載不要) 郵送かFAX、メールで送付。
神奈川新聞編集局 バザール編集部
掲載希望日の3週間前まで
Fax 045 ( 227 ) 0156
に到着のこと。
E-Mail [email protected]
〒100-8055(郵送の場合、所番地記載不要) 郵送かFAX、メールで送付。
読売新聞東京本社 シティライフ編集室
掲載希望日の3週間前まで
Fax 03 ( 3217 ) 8159
に到着のこと。
E-Mail [email protected]
〒104-8011(郵送の場合、所番地記載不要) 郵送かFAXで送付。
(株)朝日マリオン21 マリオン編集部
掲載希望日の3週間前まで
Tel 03 ( 5540 ) 7411(代)
に到着のこと。
Fax 03 ( 3545 ) 0525
〒231-8504(郵送の場合、所番地記載不要) 郵送かFAXで送付。
朝日新聞横浜総局内 マリオン係
掲載希望日の3週間前まで
Tel 045 ( 681 ) 6101(代)
に到着のこと。
Fax 045 ( 662 ) 9755
〒100-8051(郵送の場合、所番地記載不要) 郵送かFAX、メールで送付。
毎日新聞地方部 遊ナビ係
掲載希望日の1ヵ月前まで
Tel 03 ( 3212 ) 0482 Fax 03 ( 3212 ) 0483
に到着のこと。
E-Mail [email protected]
〒231-0007 横浜市中区弁天通4-52
東京新聞横浜支局 インフォメーション係
Fax 045 ( 201 ) 1046
郵送かFAXで送付。
掲載希望日の2週間前まで
に到着のこと。
広報メディアを活用しよう!
5
投稿ガイド ∼ タウン誌(フリーペーパー)編 ∼
名称/発行社
●タウンニュース
株式会社
タウンニュース社
発行日
木・金・土曜日
※
●リビング横浜東(南)
リビング田園都市
リビングまちだ・さがみ
土曜日
株式会社サンケイ
リビング新聞社
(本社)〒225-0014
横浜市青葉区荏田西2-1-3
Tel 045 ( 913 ) 4111(代)
Fax 045 ( 913 ) 2726
(横浜本部)〒231-0015
横浜市中区尾上町5-78 キリン横浜ビル6F
Tel 045 ( 661 ) 1711(代)
Fax 045 ( 640 ) 1080
(田園ブランチ)〒225-0011
横浜市青葉区あざみ野1-4-3 三橋ビル3F
Tel 045 ( 903 ) 4591
Fax 045 ( 903 ) 4594
土曜日
湘南リビング新聞社
株式会社ぱど
隔 週
金曜日
神奈川中央新聞社
耳より情報
横浜市中区桜木町3-8
Tel
0120 ( 090 ) 810
Fax
045 ( 212 ) 8120
木曜日
大和市下鶴間2749-2
Tel
046 ( 261 ) 6111(代)
Fax
046 ( 264 ) 7101
編集部あてに郵送かFAXで送付。
掲載する場合は事前連絡有。
採用時、HP「えるこみ」に掲
載の場合有。
<地域>横浜市、川崎市、
相模原市ほか
ぱどHP上の「文字広告のお
申し込み」フォームにより投
稿。原則として有料で掲載。
<地域>横浜川崎・横須賀
三浦・湘南・県央・町田相
模原の各地域
郵送かFAXで送付。掲載希
望日の3週間前までに到着
のこと。原則として有料だ
が、無料掲載の場合有り。
<地域>横浜市瀬谷・旭・
泉・戸塚区、大和・海老名・
座間・綾瀬・藤沢市など
神奈川新聞が運営するウェブサイト「カナロコ」がリニューアル
神奈川新聞が、運営するウェブサイト「カナロコ」を10月
1日に全面リニューアルし、より効果的にボランタリー活動
団体の募集情報発信が可能になりましたので、紹介します。
リニューアルの目玉の1つは、紙面で掲載している地域の
イベント情報コーナー「iバザール」のウェブ化。
ウェブ版「バザール」では、本紙掲載記事以外に、簡単な
投稿フォームでだれでも自由に自分たちの情報を無料で投稿
できるほか、カナロコの会員たちがさまざまな情報を発信し
たり、交流したりできるソーシャル・ネットワーキング・サ
ービス(SNS)の「カナココ」などが設けられました。
大勢の人たちが訪れる「カナロコ」で、多くの人たちにア
ピールできますよ。
横浜塩業ビル
〒242-0001
●リベルタ
株式会社
郵送、電話、FAX又はタウンニュース
HP上のフォームにより投稿。
<地域>神奈川県全域、町田市
※発行日はエリアにより異なる。
編集部あてに郵送かFAXで送付。
掲載する場合は事前に連絡有り。
藤沢市藤沢462 日本生命藤沢駅前ビル4F
<地域>藤沢・茅ヶ崎・
Tel 0466 ( 27 ) 7411(代)
鎌倉市など
Fax 0466 ( 27 ) 7410
(平塚 ・ 大磯 ・ 二宮版も有り)
(本社)〒231-8483
●情報誌ぱど
申込方法/配布地域など
〒251-0052
●リビング湘南
株式会社
所在地/TEL・FAX
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かながわボランタリー活動推進基金21対象団体の事例から
かながわボランタリー活動推進基金21対象団体の事例から
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