! 第一人民医院 国際医療保健センター(IMCC) 所在地 電話等 上海市虹口区九龍路5 85号 〒20 0080 TEL: (管理部門) :6 3 06 ‐ 94 80 FAX:6306 ‐94 84 (救急専用) :6 3 24 ‐3 852(24時間) 概 要 ●第一人民医院について ・1 864年に開設されたカトリック系総合病院。旧日本人街にある。以前は教会病院でそ の頃から外国人や富裕層の診療を行い、革命後の計画経済の時代にも中国に来た外国 人の診療を行っており、外国人診療には長い経験を持つ。 ・約15年前までは、華東病院と第一人民病院のみが外国の診療を許可されていた。199 3 年に「国際医療保健センター(IMCC)」を発足させ、外国人専用室を開設した。 ・当病院は、 「3級甲」のランクであり、全国的にも有名。最先端医療装置を備えている。 上海の「3級甲」病院の中でもトップクラスである。江沢民の出身校である交通大学 の付属病院であり、教育大学であるので、修士、博士コースを備えている。 ・大規模な総合病院でほとんどの診療科を持ち、多くの心臓手術や腎移植等を行う高機 能病院であり、特に眼科、糖尿病等内分泌疾患、漢方による不妊症の治療等は有名で ある。 ・眼科研究センター、臓器移植センター、麻酔センターが置かれている。特に腎移植は 3 0年前からスタートしており、当院で腎移植した日本人もいる。眼科は特に有名であ る。肝臓、腎臓、角膜、骨の移植例が多い。 ・1 98 8年に起きた日本の高校生の列車事故の際にも、ここに重傷者を収容・治療し、感 謝されたし、日本人の壊死性膵臓炎の患者を救ったこともある。日本の大学、病院と の交流も盛んである。 ・香港の民間医療機関と合弁で英国人医師によるクリニック(Drs. Anderson & Partners General Medical Clinic)を設けている。 ・狭すぎるので、市政府のプロジェクトとして、大学都市として発展が見込まれている 松江の2 00ヘクタールの土地に新病院を建設中である。3年後に完成予定。 ●国際医療保健センター(IMCC:International Medical Care Center) ・第一人民医院が外国人の外来および入院のためにオーストラリア政府の借款等によ り、1 9 93年に設立したもので、本院とは別の建物になっているが、診療は全面的に本 院がバックしている。 ・ここの医師はすべて外国語を話し、日本語のできる医師もいる。外来婦長は日本語が 上手である。 ・外国人患者の中でも、邦人の占める比率が一番高い。日本人は年間250人位が外来を受 診している。入院患者はそれほど多くなく、英国人、カナダ人が比較的多い。 規 模 「第一人民医院」病床1, 50 0床。外来は多い時は1日5, 20 0人も来た。 職員総数2, 3 0 0人、医師は600人以上で、うち教授・助教授クラスが約200人いる。 「国際医療保健センター」病床96床。1日の外来患者数約80人。日本人は年間外来20 0人、 入院1 0 0人位。医師8人、看護婦40人が常駐している。検査技師4人、薬剤師3人。医 師、看護婦、職員の中でも、特に優秀な人材が集められてセンターで勤務している。 日本語等 「第一人民病院」ウェルビーの出張所があり、受付に日本語を話す中国人を配置していて 日本人患者に対応している。 「国際医療保健センター」日本語のできる職員が5人、英語が話せる職員が30人いる。医 師が1人(許群医師) 、看護婦が3人。この中では看護婦長の沈小薇さんが日本で1年 間研修を受け、一番上手である。4カ国語(英、日、独、仏)で対応可。 受診方法 ・2 4時間体制を取っているので、いつ来院してもよい。紹介は不要だが、予約すること が望ましい。日本語での電話も OK。外来予約電話:63 24 ‐38 52 ・2 4時間緊急医療専用電話 6 3 24‐3852。救急車はあるが、患者さんの搬送には使ってい ないので、救急センター(12 0)に依頼すること。 ―4 5― ・往診も実施している。ホテルへも行っている。往診には救急車を使っている。 診療科 「第一人民医院」すべての診療科を持つトップクラスの病院であり、なかでも心臓疾患の 得意な領域等 治療、眼科(ことに網膜剥離、白内障の手術など)、内分泌(特に糖尿病の治療)、泌 尿器外科(特に腎移植、透析、前立腺疾患等)、整形外科(指の再建術等)、消化器科 (特に肝臓、膵臓等) 、漢方による不妊の治療等は有名。また、年間10 0例の腎移植、こ れまでに5, 0 0 0例の心臓手術をよい成績で実施してきたことで診療活動の活発な病院 のようである。 「国際医療保健センター」常駐医師は8人であるが、第一人民医院の医師が各科2人程待 機している。 機器・設備等 「第一人民医院」最新の高度な機器が整備されている。MRI、ヘリカル CT、DSA3台、直 線加速器、体外衝撃波結石破砕器、人工透析等、日本の大病院と比べても全く遜色の ない設備である。 「国際医療保健センター」1階が外来、2∼5階が病棟になっている。外来には各科診療 室の他、心電計、超音波、内視鏡が置かれ、救急室、簡単な検査室、小手術室がある。 その他の診療機器・設備等は、本院のものが使われる。病棟は中国人と外国人は別に なっている。 ・健康診断も要望に応じていろいろなタイプのものを行っている。企業健診もしている。 出張健診もする。 検査項目 尿一般、微生物学的検査、血液検査(血液学・生化学・免疫学)、心電図、胸部レントゲ ン、バリウム造影(胃・大腸)、内視鏡(胃・大腸・気管支)、血管造影 輸血時採血 ABO、Rh、HBs 抗原、HCV 抗体、HIV 抗体、梅毒 その他 参考事項 ・ 「第一人民医院」は、看護学校を併設している。 ・心臓手術は、老人から子供まで出掛けている。心臓の内科的な治療も盛んで、PTCA、 PTCR 等も盛んに行われている。 ・日本人患者は、年間約3, 200人受診。直接・間接(ウェルビー等の紹介)で来院するが、 比較的、留学生が多い。疾患としては、消化器系、呼吸器系、急性虫垂炎、骨折、心 筋梗塞などである。 ・交流のある日本の施設等は、近畿大学、東海大学、和歌山大学、北里大学、横浜市民 病院、大阪市衛生部・医師会、大月市の看護学校などである。 ・「国際医療保健センター」の病室は、ホテル同様であり、患者でなくても泊まることが できる(電話、テレビ、鏡台、浴室、トイレ、冷蔵庫、洗面台、衣料棚完備。寝巻、 歯ブラシ、シャンプー、ボディーソープ、緑茶、ミネラルウォーター、夕刊紙が供与)。 病院食は驚く程のボリュームである。また、ここに泊まって健康診断も受けられる。 カードによる支払いが可能で、American Express、Masters、Visa、Diners、JTB が使用で きる。 ・AEA、GESA、SOS と提携しているので、これらのアシスタント会社が受託している保 険会社の加入者については、国際医療保健センターがアシスタント会社を通して保険 会社と連絡し、保険会社が医療費の支払いを受託すれば、現金支払いをしなくてもよ くなる。 (参考)国際医療保健センターの医療費(外賓) (1997年8月制定) ・外来診療3 00元 ・救急診療400元 ・往診 医師1人40 0元、看護婦1人100元、注射1回50元 必要な薬品、心電図、交通費等は別に請求される。 ・入院 室料:標準300元、スイート500元、他に医療管理費30 0元 ― 46 ― 受付 病院外観 各種保険の取扱いも受ける 米国ゴア副大統領上海訪問時の診療に対する ホワイトハウスよりの感謝状 九 Wu Jing Road 上 市第一人民医院 国 医 保健中心 Road Ning i a H u ad Ro Su ng 治 路 Lo Wu Song Road 州 河 Ji 淞 路 路 北 Nouth 路 武 路 Dong g Chan Zhi Road Zho u R ive r ● 外 黄 浦 江 Huang Pu River ● 方明珠 ― 47 ―
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