報告書 第113期 - 名村造船所

第113期 報告書
平成23年4月1日から平成24年3月31日まで
昭和33年竣工
昭和9年竣工
昭和38年竣工
旧大阪工場(昭和41年)
平成22年竣工
平成23年竣工
伊万里事業所(平成23年)
平成24年竣工
証券コード:7014
ごあいさつ
事業の概要
① 当連結会計年度の経営環境と業績
株主の皆様には、平素より格別の
ご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。
平成23年4月1日から平成24年3月
31日までの事業年度の当企業集団の
概況を次のとおりご報告申しあげます。
代表取 締役 社長
名村建介
受注から竣工までのリードタイム短縮を図る
当連結会計年度におけるわが国経済は、 ことにより、市況やニーズの変化に適時的
確な対応を可能とする体制の構築を目指して
東日本大震災関連の復興需要は限定的なもの
おります。また、価格、品質、性能、サービス、
にとどまり、欧州の信用不安問題に端を発した
省 燃 費 性 能を含 む 環 境 対 策の改 善を核と
世界経済の減速や定着した超円高の影響など
する総合的な顧客満足度の向上による競争力
から、企業活動は総じて足踏み状態から脱却
強化を図っておりますが、その一環として、
することができず、依然として先行きの不透
株式会社商船三井殿との共同検討により、
明性・不確実性が薄らぐことのないままに推
同社の次世代船シリーズコンセプトである
移いたしました。
「排熱エネ
造船業界におきましては、2011年暦年の 「ISHIN-Ⅲ」の実現に向けた主機の
ルギー回収システム」
を当社主力船型である
世界の新造船竣工量は101,501千総トン
(前年
同期比5.3%増)
と過去最高を記録する一方で、 250千重量トン型鉱石運搬船(WOZMAX)に
搭載することとし、従来の同船型と比較して
新造船受注量は53,343千総トン
(前年同期比
航海中の燃料消費量の約6%削減が見込まれ、
35.3%減)
にとどまったため、2011年12月末に
CO2排出量削減にも寄与いたします。さらに、
おける世界の新造船手持工事量は216,967
これまで高い評価を頂いておりました函館
千総トン
(前年同期比16.9%減)
とほぼ2年分
どつく株式会社の主力船型である32千重量
に減少いたしました。国別シェアは、竣工量
では中国が38.9%で前年に引き続き首位に立ち、 トン型撒積運搬船をベースに、サイズアップ
と省燃費性能を大幅に向上させた34千重量
韓国が35.1%で2位、わが国は19.1%で3位と
トン型撒積運搬船を共同開発し、当社および
なりました。また、受注量では韓国および中国
がそれぞれ47.2%の首位、29.0%の2位となり、 函館どつく株式会社の何れもが建造すること
わが国は14.5%の3位となりました。その結果、 を視野に入れて、昨年末に市場へ投入いたし
ました。
手持工事量では中国が38.7%で首位、韓国が
35.0%で2位、わが国は15.8%となっております。 機械事業を担っておりますオリイメック
株式会社は、事業環境の変化に対応すべく
当企業集団の中核事業である新造船事業
進めてきた国内生産拠点の合理化と海外生産
は、2012年3月末で3年弱の手持工事量を確保
拠点の強化による海外市場の拡大を目指した
しておりますが、新造船の需給ギャップの
事業構造改革の効果により、収益体質は大幅
拡大が続いており、受注環境の厳しさはなお
相当期間に亘り続くものと想定されることから、 に改善されました。
連結決算ハイライト
◆ 売上高
◆ 受注高と受注残高
(百万円)
(百万円)
150,000
120,000
109,639
122,144
131,604
136,034
◆ 経常利益と当期純利益
…受注高
800,000
122,633
651,388
668,385
400,000
341,400
60,000
200,000
30,000
0
1
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
0
139,141
6,000
3,000
37,973
…当期純利益
…経常利益
15,000
9,000
452,342
386,691
(百万円)
12,000
585,214
600,000
90,000
…受注残高
35,317
28,721
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
0
11,049
9,640
8,359
5,814
5,731
2,977
6,281
6,041
5,640
2,273
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
修繕船事業、鉄構陸機事業を取り巻く環境
は依然として厳しい状況にありますが、合理
化や事業構造改革を進めております。
当連結会計年度の業績は、発注者殿とのご
協議による既契約船の納期繰延と操業調整に
よって新造船受注残存期間の延伸を行い、当
連結会計年度の売上計上対象船の工事進捗率
を期初計画よりも抑えたことと円高の影響に
より、売上高は122,633百万円
(前年同期比9.9
%減)
となりました。損益面では、リードタイ
ムの短縮と操業調整により抑制的な受注方針
に転じたことから、新規受注に伴う工事損失
引当金が期初計画対比で減少するとともに、
函館どつく株式会社、オリイメック株式会社
などグループを挙げた構造改革・合理化努力
が相応の成果を見せたことから、営業利益は
11,677百万円
(前年同期比76.7%増)
、経常利
益は11,049百万円
(前年同期比82.9%増)
となり
ました。株価の低迷により特別損失として
1,249百万円の投資有価証券評価損を計上しま
したが、税金等調整前当期純利益は9,949百万
円
(前年同期比83.8%増)
、当期純利益は5,640
百万円
(前年同期比148.2%増)
となりました。
適応力の強化に努めておりますが、当企業集
団を取り巻く事業環境の変化は早くかつ厳し
さを増しております。当企業集団といたしま
してはこうした現実を直視し、新造船の手持
工事において利益の極大化に邁進するととも
に、リードタイムの短縮と顧客ニーズを反映
した競争力ある商品の開発を進めることで景
③ 企業集団の設備投資、研究開発なら 気変動への抵抗力を強化し、熾烈さを増す国
びに資金調達の状況
際的な生存競争での勝ち残りを図ってまいり
当連結会計年度におきまして実施した設備 ます。また、修繕船事業、機械事業、鉄構陸
投資の総額は、2,413百万円であります。主な 機事業、その他事業につきましても、変化に
ものといたしましては、当社伊万里事業所に 適応した見直しや合理化に徹し、収益力の改
おきまして新塗装基準
(PSPC)
に対応する 善に努めてまいります。
ための新塗装工場の建設や、さらなる生産効 さらには、事業提携や海外進出などによる
率の向上を期した350トンブロック搬送台車の 経営基盤の強化も重要な選択肢であると捉え
リプレイスを行いました。この結果、新しい ております。
品質基準や顧客ニーズにも対応可能となり、 当社は、今後とも株主はもとより顧客・取
効率的な設備環境を整えたことになります。
引先・従業員などの様々なステークホルダー
研究開発費の総額は633百万円であり、排 と良好な関係を維持・発展させて経営基盤を
熱エネルギー回収システムのほか環境に配慮 強化し、企業価値、株主共同の利益の確保・
した省燃費船型・付加物の研究や新商品の開 向上を図ってまいります。
発、既存商品の品質向上、生産効率の改善に
取り組み、成果を上げつつあります。
株主の皆様におかれましては、今後とも、
より一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう心
② 企業集団の資機材調達および外注
④ 企業集団の対処すべき課題
よりお願い申しあげます。
新造船事業を取り巻く厳しい環境は今後も 当企業集団は平成23年度から平成25年度
相当期間に亘って続くものとの認識に立ち、 までの3ヶ年間の中期経営計画
「挑む」
を策定
造船用鋼材をはじめとする舶用資機材調達 し、
「あらゆる変化に対応できる体制の構築」
コストの削減活動を組織横断的に展開して を経営目標として変化に対する当企業集団の
◆ 総資産額と純資産額
◆ 1株当たり当期純利益
(百万円)
…総資産
250,000
219,713
200,000 188,035
おります。また、円高基調が続く環境下に
おきまして舶用資機材の海外調達を拡大す
ることは急務であり、さらなる強化を図ると
ともに、顧客や長年の舶用資機材取引先の
理解を深め、適正品質と適切な価格による
調達を推進するよう努めております。
211,450
…純資産
162,304
150,000
140.00
0
1,000.00
130.23
116.86
105.00
70.00
100,000
50,000
(円)
120.54
195,730
◆ 1株当たり純資産額
(円)
33,713
41,008
41,569
47,643
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
691.41
61.72
35.00
0.00
717.43
845.27
600.00
47.10
34,847
800.00
965.61
834.80
400.00
200.00
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
0
第109期 第110期 第111期 第112期 第113期
2
事業別の概況
新造船事業
当連結会計年度の業績
当連結会計年度におきましては、
250千重量トン型鉱石運搬船
(WOZMAX)3隻、
225千重量トン型鉱石運搬船2隻、
174千重量
売上高比率
83%
1,019億円
トン型撒積運搬船2隻、
92千重量トン型撒積運搬船2隻、
115千
重量トン型石油製品運搬船1隻の計10隻、
函館どつく株式会社
建造船として33千重量トン型撒積運搬船2隻、
32千重量トン型
撒積運搬船5隻、
79百重量トン型セメント運搬船1隻の計8隻、
合
計18隻を完工し、
売上高は101,882百万円
(前年同期比10.2%減)
32千重量トン型撒積運搬船1隻と小型内航船7隻を受注し、
当連
となりました。
損益面につきましては、
セメント船関連の損失はす
結会計年度末受注残高は合計55隻334,134百万円(前年同期比
べて前連結会計年度末までに処理を終えていること、
新規受注
24.5%減)と3年弱の手持工事量を確保しております。
を手控えたことやコスト削減活動が着実に成果を見せはじめた
当連結会計年度におきましては売上計上の米ドル額は708百
ことで工事損失引当金が減少したことなどにより、
14,476百万円
万米ドルであり、
その平均レートは1米ドル当たり85円98銭であり
の営業利益(前年同期比57.0%増)となりました。
ます。
また、
当連結会計年度売上対象の米ドルのうち為替予約
受注面につきましては、
当社建造船として新開発の34千重量
未済の額につきましては、
売上計上に際して当期末日レートで
トン型撒積運搬船を1隻、函館どつく株式会社建造船として
ある82円19銭を使用しております。
【船 名】WUGANG INNOVATION【船 種】
鉱石運搬船
【載貨重量】250,868トン
【寸 法】
長さ329.95m×幅57.00m×深さ25.10m
【引 渡 日】平成23年10月28日
3
【船 名】TOM PRICE
【船 種】
鉱石運搬船
【載貨重量】226,381トン
【寸 法】
長さ319.58m×幅54.00m×深さ25.10m
【引 渡 日】平成24年3月16日
対処すべき課題
海上荷動量の増加以上のペースで新造船竣工が続いている
海運市場においては、
市況の低迷により海運各社の経営基盤
は悪化し、
国内船主には円高のほかに三光汽船株式会社の事
業再生ADR申請の影響も加わっており、
新規の発注意欲が回
復するまでには至っておりません。
そのため、
需給不均衡の拡大
と長期化が懸念され、
新造船市場におきまして中国・韓国など
のあるべき姿を追求し、
改善活動や意識改革を継続して推進す
るとともに、
舶用資機材の海外調達を拡大し、
為替や原材料価
格などの変動に耐えられる事業体質・収益体質への改革を進
めてまいります。
また、
受注活動に柔軟性を持たせるために、
リードタイムのさ
らなる短縮を図るとともに、
操業計画も市場環境に応じて適宜
見直してまいります。
過剰設備を有する造船所との国際的生存競争がますます熾烈
になり、
大幅に下落した船価の早期改善は期待できない状況に
あります。
当企業集団といたしましては、
価格、
品質、
性能、
サービスのみ
ならず、
高騰する燃料費に対処するための省エネルギー対策や
環境規制対策に注力し、
総合的な顧客満足度を高めることで中
国・韓国との差別化を図り競争力を強化し、
受注活動を積極的
に展開してまいります。
そのためには、
顧客である海運各社との
連携を密にし、
新商品の開発やメーカーの基礎となる技術・技
能の向上とコスト競争力の強化に一層努めてまいります。
同時に、
生産計画、
生産管理、
生産技術、
品質管理、
技能伝承
【船 名】FS DILIGENCE 【船 種】
石油製品運搬船
【載貨重量】115,586トン
【寸 法】
長さ249.97m×幅44.00m×深さ21.20m
【引 渡 日】平成24年1月18日
4
事業別の概況
修繕船事業
当連結会計年度の業績
修繕船事業の中核を担う函館どつく株式会社は、艦艇およ
売上高比率
6%
74億円
び一般商船の修繕工事に加えて東日本大震災関連の官公庁
船などの修繕工事にも対応し、当連結会計年度の売上高は
7,416百万円(前年同期比24.9%増)となりましたが、損益面に
つきましては、
受注競争の激化により321百万円の営業損失
(前
年同期250百万円の営業損失)となりました。
なお、当連結会計年度末受注残高は311百万円(前年同期
比86.7%減)であります。
多様な修繕工事に積極的に対応してまいります。また、大型船
対応修繕設備を最大限に活用し、技術力とコスト競争力のさら
なる強化で主要顧客のニーズに応え、安定的な収益体質の構
築を目指してまいります。
対処すべき課題
修繕船事業の中核を担う函館どつく株式会社は、長年の歴
史に裏打ちされた技術力と、立地的な優位性を最大限に活用
することで、海上自衛隊、海上保安庁などの官庁船、一般商船、
漁船、作業船あるいはサハリンプロジェクト関連船舶など多種
【船 名】 啓風丸
【工事内容】 中間検査
5
【船 種】 観測船
【船 名】 いしかり
【工事内容】 臨時修理
【船 種】 近海フェリー
機械事業
当連結会計年度の業績
機械事業を担うオリイメック株式会社におきましては、
縮小する国
内市場環境に合わせた国内事業の合理化と海外事業の拡大に取り
組んでおります。
当連結会計年度の売上高は、
東日本大震災やタイの
洪水被害の影響があったものの、
主要顧客である自動車関連業界で
設備投資が若干回復したこともあり、
6,341百万円(前年同期比3.6%
増)となりました。
損益面につきましては、
事業構造改革の効果や大
型コイル加工ラインシステムの原価低減などにより、
29百万円の営業
損失(前年同期787百万円の営業損失)と大幅に改善しております。
なお、
当連結会計年度末受注残高は2,548百万円(前年同期比
38.0%増)と顕著な需要回復を見せておりますが、
中国をはじめとす
る新興国経済の伸び悩みなど、
懸念材料も出ております。
対処すべき課題
機械事業を担うオリイメック株式会社の主要顧客である自動車お
よび電機関連企業は、
国内市場規模の縮小、
円高による国際競争力
【ご発注者】
【製 品 名】
Imasen Manufacturing (Thailand) Co.,Ltd.
LCC06HLS
売上高比率
5%
63億円
の低下を背景に海外生産シフトを加速させており、
国内製造業の
空洞化が顕著になっております。
また、
海外におきまして、
中国、
台湾などの同業他社の廉価な製
品が台頭するなど、
機械事業を取り巻く環境は激しく変化しており
ます。
このような環境のもと、
国内事業におきまして、
スリム化した事業
体制による収益の確保を図っております。
また、
海外事業におきま
して、
平成23年8月に工場を増設した中国生産子会社の生産体制
の強化および海外販売子会社の営業体制の強化に加え、
新たな
生産拠点や営業拠点の検討など積極的な海外展開に取り組み、
海外市場でのシェアの拡大に傾注してまいります。
【ご発注者】 理研発条工業株式会社
【製 品 名】 WH26
6
事業別の概況
鉄構陸機事業
当連結会計年度の業績
中日本高速道路株 式会社ご発注の東黒田高架橋他1橋
売上高比率
3%
30億円
(鋼上部)工事
(2,002トン)、佐賀県ご発注の原田跨線橋
(583
トン)などの工事を予定通り完工しましたが、東日本大震災
関連以外の公共事業費縮減が続き短納期物件の受注が計
画を大きく下回ったために当連結会計年度の売上高は3,012
百万円(前年同期比55.4%減)となり、工事量の減少や一部
大型工事の採算悪化もあって営業損失は469百万円(前年
上を図ってまいります。また、陸機部門におきまして東日本大震
同期194百万円の営業利益)、当連結会計年度末受注残高も
災関連の復興工事が一部開始されており、今後は情報収集に
2,583百万円(前年同期比42.7%減)にとどまりました。
注力し受注の拡大を目指してまいります。
対処すべき課題
公共事業費削減がより一層進行するなか、鋼製橋梁業界を
取り巻く環境は依然として厳しく不透明であり、こうした傾向
は今後も続くものと思われます。このような事業環境のもと、
マーケット規模に応じた事業体制の再構築と原価管理の強化
を図り、収益改善に努めますとともに、顧客ニーズを把握した
総合評価落札方式への対応力を強化することで受注力の向
【ご発注者】国土交通省 九州地方整備局 武雄河川事務所
【工 事 名】田頭橋架替(上部工)工事
【鋼 重】100トン
その他事業
当連結会計年度の業績
7
対処すべき課題
ソフトウエア開発、海運、卸売、設備工事などの各事業に
当企業集団価値の向上を図るためにグループの事業ポート
おきましては、当連結会計年度の売上高は3,982百万円(前年
フォリオの見直しを行い、
各事業を担う関係会社の自立を促す
同期比6.7%増)
、営業利益は231百万円(前年同期比31.1%減)
とともに当企業集団における各事業の役割を明確化すること
となりました。
でグループ経営資源の有効活用やシナジー効果を高め、
各事
なお、当連結会計年度末受注残高は、1,824百万円(前年同
業利益の拡大強化を図ってまいります。
また、
新規事業への進
期比35.5%増)であります。
出も積極的に検討してまいります。
非生産部門の対処すべき課題
■ 資材調達部門
当社建造船におきまして大型船が多く、コストに占める鋼材
また、鋼材以外の舶用資機材につきましても品質や価格等を
の割合が大きいことから、コスト競争力を高めるため、国内製
総合的に勘案しながら、メーカーと製品の調査を実施しつつ海
に比べ安価な海外製の造船用鋼材も採用せざるを得ず、昨年よ
外製品の採用を進めてまいります。
り顧客の了解を得ながら、一部海外 製に切り替えることに踏み
一方、競争力のある国内の各舶用資機材取引先との長年に亘
切りました。今後につきましては、安定的な調達を第一義とし
る信頼関係は当社の財産であり一層強固なものとし、ユーザー
ながらも、為替あるいは需給 環 境により変化して行くと考えら
とサプライヤーが意思の疎通を図りながらVA・VE活動の推進
れる価格動向を見極め、海 外 製 鋼材比率の増減を検 討してま
やメーカー標準品の採用拡大など、取引先各社との共存共栄を
いります。
旨としつつ、さらなる原価の圧縮に注力してまいります。
■ 設備投資および研究開発部門
設備投資につきましては、既存設備の予防保 全や老朽設備
特に新造 船事 業におきましては船社各 位における船 舶の実 運
のリプレイスを計画的に実 施し、安定 的かつ効率的な操 業の
用状況も踏まえながら、省エネ船型・付加物の開発などによる
確保に努めるとともに、生産設備の近代化・合 理化 投 資も継
温 室効果ガス排出量の削減などの研究に取り組み、技術開発
続してまいります。
体制の再編と強化を図ります。
研 究 開 発につきましては、 環 境 問 題に 積 極 的に 取り組み、
■ 管理間接部門
熾烈さを増す日本・中国・韓国の造船所との国際的な生存競
環境の変化に伴い多様化する業務全般に亘るリスクへの管理
争に勝ち残るべく、当企業集団全般における効率化と事業コスト
力の向上とIT活用などを通じた効率化に努めてまいります。あわ
の削減は急務であり、ムリ、ムラ、ムダの排除に徹し、全社横断
せて、年2回の決算説明会をはじめ、積極的なI R活動による適
的な経費削減活動に取り組んでまいります。
時的確な情報開示にさらに努めてまいります。
重要な経営資源である人材につきましては、今後の変化や事
ISO9 0 01、ISO14 0 01につきましても、継続的改善を目指し、
業展開を視野に入れ、当企業集団の組織力強化と人材育成に努
適正な品質管理による顧客満足度の向上とコストダウン、環境方
めるとともに、積極的に外部導入を図ってまいります。
針の遵守による地域周辺環境への配慮と無駄を排した資源の有
財務面では、会計基準を厳格に適用し保守的かつ透明性の高
効利用に取り組んでおります。
い会計処理方針を堅持しつつ、目まぐるしく変化する業界環境の
企業の発展と企業価値の向上には、適法・適正かつ透明性の
もとで事業の持続的成長と発展のために必要な資金需要に的確
高い経営を保つことにより、株主、取引先および社会の皆様か
かつ安定的に対応するため、財務体質の一層の強化と健全化を
らの信頼を得ることが重要であることを確信し、今後とも経営管
図るとともに直接金融・間接金融のバランスにも配慮しながら資
理の強化に努めてまいります。
金調達の多様化を図ってまいります。
8
連結財務諸表
■ 連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度末
当連結会計年度末
(平成23年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
科 目
資
産
流
動
資
産
固
定
資
産
現 金 及 び 預
受 取 手 形 及 び 売 掛
有
価
証
商 品 及 び 製
仕
掛
原 材 料 及 び 貯 蔵
前
渡
繰 延 税 金 資
そ
の
貸
倒
引
当
有
の
金
金
券
品
品
品
金
産
他
金
形 固 定 資 産
建 物 及 び 構 築 物
ド
ッ
ク
船
台
機械装置及び運搬具
船
舶
工 具、 器 具 及 び 備 品
土
地
リ
ー
ス
資
産
建
設
仮
勘
定
無 形 固 定 資 産
の
れ
ん
ソ フ ト ウ エ ア
リ
ー
ス
資
産
電
話
加
入
権
そ
の
他
投 資 そ の 他 の 資 産
投
長
繰
そ
貸
1
資
1
資 有 価 証
期
貸
付
延 税 金 資
の
倒
引
当
産
合
券
金
産
他
金
計
123,428
45,524
24,044
40,043
1,427
4,892
1,055
2,703
2,231
1,555
△46
42,108
34,115
38,876
31,946
13,004
1,745
7,529
1,383
890
9,319
90
155
12,527
1,662
6,281
1,143
785
9,181
242
125
1,510
929
843
346
252
17
52
309
357
198
17
48
6,483
6,001
5,297
111
189
1,339
△453
4,781
58
254
1,173
△265
195,730
162,304
資産合計
当連結会計年度末の総資産につきまして
は、主に前受金減少等の影響により前連結
会計年度末に比べ33,426百万円減少の
162,304百万円となりました。
9
部
153,622
73,236
25,943
40,043
1,220
3,700
1,119
2,557
3,914
1,939
△49
2
前連結会計年度末
当連結会計年度末
(平成23年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
科 目
流
支
短
リ
未
前
保
工
役
災
設
そ
負
債
債
定
負
債
の
払 手 形 及 び 買 掛
期
借
入
ー
ス
債
払 法 人 税
受
証 工 事 引 当
事 損 失 引 当
員 賞 与 引 当
害 損 失 引 当
備 関 係 支 払 手
の
金
金
務
等
金
金
金
金
金
形
他
長
期
借
入
リ
ー
ス
債
繰 延 税 金 負
退 職 給 付 引 当
役 員 退 職 慰 労 引 当
特 別 修 繕 引 当
資 産 除 去 債
そ
の
金
務
債
金
金
金
務
他
固
2
負
動
負
株
資
資
利
自
債
純
主
本
益
己
合
計
資
資
本
剰
剰
産
本
余
余
株
その他の包括利益累計額
金
金
金
式
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
為 替 換 算 調 整 勘 定
3
新 株 予 約 権
少 数 株 主 持 分
純
資
産
合
計
負 債 純 資 産 合 計
負債合計
負債の部につきましては、主に前受金が
減少したことにより前連結会計年度末に比
べ39,500百万円減少の114,661百万円と
なりました。
3
部
136,614
25,687
5,394
91
3,786
90,990
677
4,791
49
28
1
5,120
17,547
11,782
295
449
3,792
127
60
453
589
98,633
22,870
4,525
125
−
63,025
639
3,402
62
−
362
3,623
16,028
10,455
377
408
3,431
81
53
517
706
154,161
114,661
の
部
41,657
8,083
9,616
24,001
△43
△859
△771
△11
△77
72
699
46,717
8,083
9,616
29,061
△43
△112
19
△10
△121
88
950
41,569
47,643
195,730
162,304
純資産合計
当連結会計年度末純資産は、利益剰余
金が増加したことなどにより前連結会計
年度末に比べ6,074百万円増加の47,643
百万円となりました。
■ 連結損益計算書
科 目
売
売
■連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
自 平成22年4月 1日
至 平成23年3月31日
当連結会計年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
( )( )
上
高
上
原
価
売
上
総
利
益
販売費及び一般管理費
営
業
利
益
営
業
外
収
益
受
取
利
息
受
取
配
当
金
持分法による投資利益
雇 用 調 整 助 成 金
そ
の
他
営
業
外
費
用
支
払
利
息
固 定 資 産 除 売 却 損
為
替
差
損
そ
の
他
経
常
利
益
特
別
利
益
企 業 立 地 助 成 金
固 定 資 産 売 却 益
特
別
損
失
資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額
セ メ ン ト 船 対 策 費
投資有価証券評価損
投資有価証券売却損
災 害 に よ る 損 失
減
損
損
失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法 人 税 等 調 整 額
法 人 税 等 合 計
少数株主損益調整前当期純利益
少 数 株 主 利 益
当
期
純
利
益
136,034
121,699
14,335
7,725
6,610
640
294
127
3
62
154
1,209
392
90
656
71
6,041
1,679
−
1,679
2,308
226
2,030
6
0
46
−
5,412
5,344
△2,308
3,036
2,376
103
2,273
122,633
103,458
19,175
7,498
11,677
310
61
109
3
9
128
938
350
308
193
87
11,049
300
300
−
1,400
−
−
1,249
−
35
116
9,949
2,417
1,636
4,053
5,896
256
5,640
(単位:百万円)
前連結会計年度
自 平成22年4月 1日
至 平成23年3月31日
科 目
少数株主損益調整前当期純利益
そ の 他 の 包 括 利 益
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
為 替 換 算 調 整 勘 定
その他の包括利益合計
包
括
利
益
(内訳) 親会社株主に係る包括利益
少数株主に係る包括利益
( )( )
2,376
5,896
△920
44
△149
△1,025
1,351
790
1
△48
743
6,639
1,248
103
6,388
251
■連結キャッシュ・フロー計算書
前連結会計年度
自 平成22年4月 1日
至 平成23年3月31日
科 目
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
4
4
資本金
当連結会計年度期首残高
連結会計年度中の変動額
剰 余 金 の 配 当
当
期
純
利
益
自 己 株 式 の 取 得
株主資本以外の項目の連結
会計年度中の変動額(純額)
連結会計年度中の変動額合計
当連結会計年度末残高
8,083
資 本
剰余金
9,616
利 益
剰余金
24,001
△580
5,640
−
8,083
−
9,616
5,060
29,061
(単位:百万円)
当連結会計年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
( )( )
△2,360
35,405
△3,881
△379
28,785
84,390
113,175
△23,231
△1,508
△2,883
△131
△27,753
113,175
85,422
キャッシュ・フローの状況
現金及び 現金同等物につきましては、前連結会計年度末に比べ
27,753百万円減少し、85,422百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、23,231百万円の資金の減少と
なりました。前連結会計年度末に比べ20,871百万円減少しており、これ
は主に前受金が減少したことなどによるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,508百万円の資金の減少とな
りました。前連結会計年度末に比べ36,913百万円減少しており、これは
主に有価証券の償還による収入が減少したことなどによるものでありま
す。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,883百万円の資金の減少とな
りました。前連結会計年度末に比べ998百万円増加しており、これは主
に長期借入れによる収入が増加したことなどによるものであります。
■ 連結株主資本等変動計算書 (自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)
株主資本
当連結会計年度
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
(単位:百万円)
その他の包括利益累計額
株 少数株主 純 資 産
そ の 他
その他の 新
繰延ヘッジ 為替換算
株主資本
有価証券
包括利益 予 約 権 持
自己株式
分 合
計
損
益 調整勘定
合 計
評価差額金
累計額合計
△43
41,657
△0
△580
5,640
△0
△0
△43
5,060
46,717
△771
△11
△77
△859
72
699
41,569
△580
5,640
△0
790
1
△44
747
16
251
1,014
790
19
1
△10
△44
△121
747
△112
16
88
251
950
6,074
47,643
10
個別財務諸表
■ 貸借対照表
(単位:百万円)
前期末
当期末
(平成23年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
科 目
資
動
流
現
資
金
受
産
産
及
び
取
預
手
金
部
139,287
109,465
63,600
35,391
形
249
3
金
21,917
19,056
券
39,993
39,993
品
1,105
1,706
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
384
396
5,842
5,112
売
掛
有
価
証
仕
掛
前
渡
前
金
払
繰
延
未
費
税
金
収
短
貸
付
収
未
収
資
収
期
未
入
消
そ
費
税
の
貸
固
有
倒
引
定
資
形
固
当
定
構
資
築
ド
93
101
産
2,858
1,832
益
7
2
金
275
2,575
金
1,911
2,236
等
1,047
1,060
他
30
26
金
△24
△24
36,196
31,880
産
19,530
18,248
物
5,984
6,041
物
3,309
2,991
台
454
431
置
4,699
3,806
舶
0
0
具
254
297
工 具、 器 具 及 び 備 品
683
656
地
3,968
3,939
産
63
87
機
ッ
用
産
建
械
ク
及
船
び
装
船
車
両
運
搬
土
リ
ー
ス
資
設
仮
勘
定
116
−
資
産
286
335
エ
ア
286
331
他
−
4
投 資 そ の 他 の 資 産
16,380
13,297
建
無
形
ソ
固
フ
定
ト
そ
投
資
有
価
証
券
4,809
4,308
関
係
会
社
株
式
6,188
6,188
金
8
0
関係会社長期貸付金
4,900
2,316
用
5
8
他
511
489
長
資
期
そ
前
払
費
の
貸
資
ウ
の
出
11
の
倒
産
引
合
当
計
金
△41
△12
175,483
141,345
前期末
当期末
(平成23年3月31日現在) (平成24年3月31日現在)
科 目
流
負
動
負
債
債
固
定
負
債
負
債
合
計
株
純
主
資
の
支
払
手
形
買
掛
金
短
期
借
入
金
1年内返済予定の長期借入金
リ
ー
ス
債
務
未
払
金
未
払
費
用
未 払 法 人 税 等
前
受
金
預
り
金
保 証 工 事 引 当 金
工 事 損 失 引 当 金
役 員 賞 与 引 当 金
設 備 関 係 支 払 手 形
デ リ バ テ ィ ブ 債 務
長
期
借
入
リ
ー
ス
債
繰 延 税 金 負
退 職 給 付 引 当
資 産 除 去 債
そ
の
金
務
債
金
務
他
資
産
本
資
資
本
金
本
剰
余
金
資
本
準
備
金
利
益
剰
余
金
利
益
準
備
金
そ の 他 利 益 剰 余 金
配 当 準 備 積 立 金
特 別 償 却 準 備 金
固定資産圧縮積立金
別 途 積 立 金
繰 越 利 益 剰 余 金
自
己
株
式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
部
127,452
3,829
16,715
600
3,567
18
941
1,733
3,641
90,974
134
883
4,359
39
−
19
10,335
6,950
49
244
1,917
415
760
89,378
3,907
14,324
600
2,658
28
909
1,681
−
60,876
185
782
3,071
51
291
15
9,724
6,292
67
219
1,808
480
858
137,787
99,102
の
部
38,415
42,146
8,083
8,083
9,556
9,556
9,556
9,556
20,815
24,546
247
247
20,568
24,299
122
122
126
121
168
142
2,000
2,000
18,152
21,914
△39
△39
△791
9
△780
19
△11
△10
新
株
予
約
権
72
88
純
資
産
合
計
37,696
42,243
負 債 純 資 産 合 計
175,483
141,345
■ 損益計算書
(単位:百万円)
前期
自 平成22年4月 1日
至 平成23年3月31日
売
利益配分に関する基本方針
および当期・次期の配当
当期
自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
( )( )
科 目
上
高
115,788
価
104,502
92,490
益
11,286
12,031
3,330
3,271
益
7,956
8,760
888
701
息
325
141
息
46
41
金
500
221
セメント船損害賠償金
−
275
そ
17
23
624
657
息
254
225
固 定 資 産 除 売 却 損
75
308
損
246
61
他
49
63
益
8,220
8,804
(円)
16.00
209
1,244
14.00
12.00
売
上
売
原
上
総
利
販売費及び一般管理費
営
営
業
業
外
受
収
取
有
価
受
営
利
証
取
益
利
券
配
利
当
の
業
外
支
他
費
払
為
利
替
そ
用
差
の
経
常
特
別
利
損
失
104,521
資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額
209
−
投資有価証券評価損
−
1,244
税 引 前 当 期 純 利 益
8,011
7,560
法人税、住民税及び事業税
5,131
2,195
法 人 税 等 調 整 額
△1,725
1,054
法
人
当
税
期
等
純
合
計
3,406
3,249
利
益
4,605
4,311
■ 株主資本等変動計算書
企業体力や今後の経営体質の強化および将来の事業展開等を
勘案のうえ安定的かつ継続的な配当を主眼としつつ、当期の収益状
況、現状の業界動向および今後の事業戦略等を総合的に勘案して、
決定することとしております。
当期の配当金は、中核事業であります新造船事業は為替などの収
益変動要因が多いことから、期末配当金につきましては、慎重を期し
て期初に予想しておりました1株当たり5円を据え置いておりましたが、
連結および個別業績のいずれにおきましても修正公表値以上となる
ことが確定いたしましたので増額し、1株当たり期末配当金9円(中間
配当金5円)
とさせていただくことといたしました。
なお、中間配当金(当社普通株式1株につき金5円)
を加えた年間
配当金は当社普通株式1株につき金14円となります。
次期の配当金は、当企業集団を取り巻く経営環境の悪化により当
期に比して大幅な減益が予想されることから1株当たり普通配当金8
円(うち中間配当金4円)
を予定しております。
■配当金の推移
10.00
8.00
6.00
4.00
2.00
0
資 本 金
期
首
残
高
14.00
8.00
7.00
8,083
資
本
剰 余 金
9,556
利 益
剰 余 金
20,815
期末配当
14.00
10.00
10.00
6.00
9.00
5.00
6.00
5.00
4.00
第109期 第110期
7.00
5.00
第111期 第112期 第113期
(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
当
中間配当
14.00
評価・換算差額等
自己株式
△39
新
株 純 資 産
そ の 他
株主資本
評価・換算 予 約 権 合
計
有 価 証 券 繰延ヘッジ損益
合
計
差額等合計
評価差額金
38,415
△780
△11
△791
72
37,696
当 期 中 の 変 動 額
剰 余 金 の 配 当
△580
△580
△580
当
4,311
4,311
4,311
期
純
利
益
自 己 株 式 の 取 得
△0
△0
株主資本以外の項目の当期中の変動額(純額)
当期中の変動額合計
当
期
末
残
高
△0
799
1
800
16
816
−
−
3,731
△0
3,731
799
1
800
16
4,547
8,083
9,556
24,546
△39
42,146
19
△10
9
88
42,243
12
会社概要(平成24年3月31日現在)
■当企業集団の概要
当企業集団は、当社、子会社24社(うち連結子会社18社)および関連会社2社(うち持分法適用会社1社)により構成されており、
船舶の製造販売・修繕、
機械および鉄鋼構造物の製造販売を主な事業内容としているほか、
これらに付帯する業務等を営んでおります。
(連結子会社)
会
社
名
函
館
ど
つ
く
㈱
オ
リ
イ
メ
ッ
ク
㈱
オ
リ
イ
精
機
㈱
オ
リ
イ
テ
ク
ノ
㈱
オリイメック コーポレーション オブ アメリカ社
オリイメック コーポレーション オブ シンガポール社
欧 立 美 克 香 港 有 限 公 司
広 州 欧 立 机 電 有 限 公 司
オ リ イ メ ッ ク( タ イ ) 社
欧 立 美 克( 上 海 ) 貿 易 有 限 公 司
名
和
産
業
㈱
玄
海
テ
ッ
ク
㈱
名
村
情
報
シ
ス
テ
ム
㈱
名
村
マ
リ
ン
㈱
モーニングダイダラスナビゲーション社
ゴ ー ル デ ン バ ー ド シ ッ ピ ン グ 社
㈲
北
九
給
食
セ
ン
タ
ー
名 村 エ ン ジ ニ ア リ ン グ ㈱
議決権所有比率(%)
(間接保有含む)
88.7
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
49.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
主
要
な
事
業
内
容
各種船舶の製造販売、船舶の修繕、鉄鋼構造物の製造販売
プレス用自動化装置、精密ばね成形機の製造販売
オリイメック㈱製品の受託生産
オリイメック㈱製品の外注加工
オリイメック㈱製品の販売・保守サービス
オリイメック㈱製品の販売・保守サービス
オリイメック㈱製品の販売・保守サービス
オリイメック㈱製品の製造・販売および保守サービス
オリイメック㈱製品の販売・保守サービス
オリイメック㈱製品の販売・保守サービス
船舶資材の販売等
鉄鋼構造物の製造、設備保全、保安業務等
ソフトウェア開発、情報機器の販売
船舶の修繕、保守およびアフターサービス
船舶貸渡業
船舶貸渡業
給食業
船型の技術開発
(持分法適用会社)
会
社
(株)伊
万
里
鉄
名
鋼
セ
ン
タ
主
議決権所有比率(%)
ー
20.0
要
な
事
業
内
容
鋼材のショット加工
■会社概要
商
号
株式会社 名 村 造 船 所
NAMURA SHIPBUILDING CO.,LTD.
設
立
昭和6年4月(創業明治44年2月)
金
80億8,343万円
数
1,074名
資
従
本
業
員
主な事業内容
各種船舶の製造
鉄鋼構造物、海洋構造物および各種プラント
類の製作
船舶の修繕および解体
本
社
〒550-0012
大阪市西区立売堀二丁目1番9号
電話(06)6543-3561(代)
伊万里事業所
〒848-0121
佐賀県伊万里市黒川町塩屋5番地1
電話(0955)27-1121(代)
東 京 事 務 所
〒101-0045
東京都千代田区神田鍛冶町三丁目4番地の2
電話(03)3252-4941(代)
営
名古屋、福岡、佐賀
業
所
海外駐在員事務所 ロンドン
13
株式情報 (平成24年3月31日現在)
■取締役および監査役
名
村
建
彦
北 村 猪之進
名
村
建
介
吉
岡
修
三
井
関
延
行
池
田
幹
範
土
井
敏
次
小 西 壮二郎
川
口
眞
宏
福 島 善三郎
岡
﨑
和
美
代 表 取 締 役 会 長
代表取締役副会長
代 表 取 締 役 社 長
代表取締役副社長
取
締
役
取
締
役
取
締
役
常
勤
監
査
役
常
勤
監
査
役
監
査
役
監
査
役
■業務執行体制
代 表 取 締 役 会 長
代表取締役副会長
代 表 取 締 役 社 長
代表取締役副社長
専 務 執 行 役 員
専 務 執 行 役 員
常 務 執 行 役 員
常 務 執 行 役 員
常 務 執 行 役 員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
名
村
建
彦
北 村 猪之進
名
村
建
介
吉
岡
修
三
井
関
延
行
池
田
幹
範
土
井
敏
次
山
﨑
知
幸
岩
切
辰
美
猪
間
孝
行
今
村
康
則
力
武
光
男
■株式の状況
大株主
株
株式の総数等
主
名
持株数(千株) 所有比率(%)
新 日 本 製 鐵 株 式 会 社
3,496
7.23
株式会社三菱東京UFJ銀行
2,131
4.40
株 式 会 社 商 船 三 井
2,066
4.27
日 本 郵 船 株 式 会 社
1,859
3.84
株 式 会 社 メ タ ル ワ ン
1,820
3.76
大 和 工 業 株 式 会 社
1,626
3.36
発 行 可 能 株 式 総 数
発 行 済 株 式 の 総 数
株
主
数
150,000,000株
48,386,417株
7,730名
株式分布状況
1.9%
26.6%
所有者別
状況
12.6%
1,619
3.35
三 菱 重 工 業 株 式 会 社
1,413
2.92
東京海上日動火災保険株式会社
1,350
2.79
日本生命保険相互会社
1,050
2.17
金融商品取引業者 42名
12.6%
2.8%
エア・ウォーター株式会社
46.3%
0.0%
13.5%
16.0%
所有数別
状況
29.6%
その他の法人
331名 22,399,524株
外国法人等
103名 6,092,258株
金融機関
15名 6,097,925株
個人・その他 7,239名 12,864,944株
38.1%
931,766株
100万株以上
10名 18,429,700株
10万株以上
63名 14,341,876株
1万株以上
304名 7,734,436株
1千株以上
2,979名 6,503,407株
100株以上
100株未満
4,055名 1,367,798株
319名
9,200株
※ 所有者別状況については
「個人・その他」に、所有数別状況については「1万株
以上」にそれぞれ自己株式1名91,129株を含めて表示しております。
14
特集
写真で振り返る 名村造船所の100年
▲栄福丸(汽船、大正12年竣工)
▲萬千代丸(名古屋市築港港務所へ納入した
鋼製曳舟、大正10年竣工)
明治11年 ~
創業前後
▲第2号ドック開削(昭和17年)
▲徴用工入所式(昭和17年)
▲修繕船ドック(昭和10年)
大正2年 ~
名村造船鉄工所の誕生
名村源之助、 難波島で
造船業に挑む 事業を拡充
▲社内訓練(昭和18年)
▲空襲下の大阪港(昭和20年)
昭和6年 ~
名村造船所の設立と発展
戦時統制下、
経営基盤を固める
▲明和丸(貨物船、昭和26年竣工)
▲第二玉栄丸(鋼製曳船、大正6年竣工)
▲大阪市内の川と住宅と煙突(大正時代)
15
▲大鳥丸(貨物船、昭和18年竣工)
▼明和丸の進水式出迎バス
(昭和26年)
▲社内運動会(昭和24年)
▲東京事務所
当社は、
明治44年
(1911年)
の創業以来1世紀に渡り世界中のお客様に向けて船舶を建造し、
提供してまいりました。
100年間に渡る歴史の中で当社の物造りにかける思いは一筋に
「お客様が真に求めておられるものを提供し続ける」
ということに変わりありません。
今回は写真とともに100年を振り返り、
転機となった数々の出来事をご紹介いたします。
▼第五とよた丸
(自動車兼撒積運搬船、
昭和44年竣工)
▼工場全景 (昭和26年)
▲第2室戸台風による
浸水(昭和36年)
▲2号船台に新設された
60トン・ジブクレーン(昭和39年)
▲めるぼるん丸の進水式(昭和31年)
▲工場前付近(昭和26年)
昭和20年 ~
戦後再出発と計画造船
▲現図工場(昭和33年頃)▲造機工場(昭和33年)▲鉄構工場(昭和37年頃)
昭和30年 ~
「造船大国日本」を背景に
▲伊豫丸(高速定期貨物船、昭和40年竣工)
経営基盤の再興と 1万総トン超船建造で
設備近代化
業界地位確立
▲伊豫丸の進水式(昭和40年)
昭和39年 ~
未曾有の造船ブーム
高速化 と 大型化 の
技術・設備で躍進
▼
鋼板セル 運輸省第三港湾建設局向け
(昭和40年)
▲南海丸(貨物船、昭和26年竣工)
▲三笠丸(貨物船、昭和31年竣工)
▼若梅丸(重量物運搬船、昭和45年竣工)
▼
三笠丸の進水
(昭和30年)
▲工場全景(昭和41年)
▲ニューヨーク港を航行する東海丸(貨物船、昭和28年竣工)
▲第七大源丸(貨物船、昭和32年竣工)
の進水式での餅撒き(昭和32年)
▼第1・第2号船渠をのぞむ(昭和41年)
▲堺市大浜北町横断歩道橋
(昭和41年完工)
16
特集
写真で振り返る 名村造船所の100年
▲伊万里工場建設工事起工式(昭和47年)
▲ロンドン事務所
▲まつら(漁業取締船、昭和63年竣工)
▲瀬戸丸(バルクキャリアー、昭和55年竣工)
▲本社を構えたトヨタビル(大阪市西区)
▲建設中のドック。奥は建造中の第1船(昭和49年頃)
昭和46年 ~
大型タンカー時代から造船不況へ 業績回復と
不況再来
▲クウェート向け丸型加熱炉 (昭和56年完工)
▲
▲ 当社の進出を待つ佐賀県七ツ島全景
▲完成直後の伊万里工場全景(昭和49年)
17
▲創業80周年記念式典
(平成3年)
昭和54年 ~
円急騰と韓国台頭
伊万里時代の
到来と経営危機
▲ 海外船主向けコンテナ船
「SEATRAIN SARATOGA」
(昭和54年竣工)
▲大阪工場での最終建造となった「くまの」
(海上保安庁巡視船、昭和54年竣工)
▲ 伊万里工場第1船「INDUSTRIAL
PROSPERITY」
(タンカー、昭和50年竣工)
▲80周年を記念して設置された
「名村記念室」
(平成3年)
昭和63年 ~
造船不況脱却とゆ
「存在感」
造船所 を
▲諏訪丸(バルクキャリアー、昭和58年竣工)
山城丸(バルクキャリアー、昭和57年竣工)
▲メックマシナリーの製品
(ばね成形機)
▲LANネットワークで結ばれた
オフィスのパソコン(平成4年)
100周年記念事業
■ 記念式典を開催
(平成23年 伊万里事業所)
▼
地元の方々に開放した
「ONGA(遠賀)」の
見学会(平成13年)
▲倒壊した阪神高速3号
神戸線(平成7年)
▲復旧された阪神高速3号神戸線
(平成8年開通)
▲中手初建造のVLOC
「ONGA(遠賀)」
(鉱石運搬船、平成13年竣工)
▲鷹島肥前大橋(平成21年完工)
名村カップ2011年伊万里
ジュニア駅伝を開催
(平成23年 伊万里市)
■
▲六甲アイランド大橋
上部工事(平成4年)
▲乾留ガス化焼却設備
るやかな需要拡大
」のある
めざして
▲新増設される800トン・ゴライアスクレーン(平成21年)
平成13年 ~
熾烈な国際競争と造船ブームの再来・終息
新たな変身・変革で、
より強い企業集団へ
■ 記念モニュメントを寄贈
(平成24年 旧大阪工場跡地)
▲工事中の伊万里湾大橋(平成12年)
▲函館どつく函館造船所
▲船内に搭載されるLPGタンク
▲佐賀空港大橋<八田江橋>
▲鉄構・橋梁仮組ヤード(平成3年)
(平成6年完工)
▲
RUBIN LAUREL(バルクキャリアー、平成7年竣工)
▲パナマックスパルカーとLPG船の並列建造(平成14年)
18
■株主メモ
事
業
年
度
期末配当金受領株主確定日
中間配当金受領株主確定日
定
時
株
主
総
会
株主名簿管理人・特別口座の口座管理機関
同
連
絡
先
毎年4月1日から翌年3月31日まで
3月31日
9月30日
毎年6月
三菱UFJ信託銀行株式会社
三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部
〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
TEL.0120-094-777(通話料無料)
上
公
大阪証券取引所 市場第一部
電子公告とします。
電子公告掲載URL http://www.namura.co.jp/
但し、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による
公告を行うことができない場合は日本経済新聞に掲載します。
場
告
取
の
引
方
所
法
<ご注意>
1.株主様の住所変更、単元未満株式の買取(買増)請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を開設されている口座管理機関(証
券会社等)で承ることとなっております。口座を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)
ではお取り扱いできませんのでご注意ください。
2.特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口
座の口座管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、三菱UFJ信託銀行全国各支店でもお取次ぎいたします。
3.未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。
■株式に関するお手続きについて
・特別口座に口座をお持ちの株主様
お手続き、ご照会等の内容
お問合せ先
○特別口座から一般口座への振替請求
○単元未満株式の買取(買増)請求
○住所・氏名等のご変更
○特別口座の残高照会
○配当金の受領方法の指定(※)
特別口座の口座管理機関
○郵送物等の発送と返戻に関するご照会
○支払期間経過後の配当金に関するご照会
○株式事務に関する一般的なお問合せ
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部
〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
TEL.0120-094-777(通話料無料)
【手続き書類のご請求方法】
■音声自動応答電話によるご請求
TEL.0120-684-479(通話料無料)
■インターネットによるダウンロード
http://www.tr.mufg.jp/daikou/
(※)特別口座に記録された株式をご所有の株主様は配当金の受領方法として株式数比例配分方式はお選び いただけません。
・証券会社等に口座をお持ちの株主様
以下のお手続きを除き、口座を開設されている証券会社等へお問合せください。
お手続き、ご照会等の内容
○郵送物等の発送と返戻に関するご照会
○支払期間経過後の配当金に関するご照会
○株式事務に関する一般的なお問合せ
http://www.namura.co.jp/
お問合せ先
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部
〒541-8502 大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
TEL.0120-094-777(通話料無料)
株式会社 名村造船所
〒550-0012 大阪市西区立売堀二丁目1番9号
TEL.06-6543-3561(代)
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