メールマガジン「ガゼッタ」 まとめ(3) - 日本ロッシーニ協会

メールマガジン「ガゼッタ」 まとめ(3)
第 11 号~第 15 号 (2012 年 12 月 5 日~2013 年 1 月 15 日配信)
配信した「ガゼッタ」No.11-15 のまとめです。書式と一部表記を変更して図版を取り込み、pdf にしました。
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◆ガゼッタ第 11 号◆
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ガゼッタ第 11 号をお届けします。
はじめに、11 月 26 日の日本ロッシーニ協会演奏会「歌劇《セミラーミデ》抜粋:ピアノ伴奏による楽曲セレ
クション」(さくらホール)にご来場いただきました皆様と、会員の皆様に御礼申し上げます。おかげさまで大
好評のうちに終了することができました。HP に掲載した来場御礼は、http://societarossiniana.jp/concert.html
をご覧ください。
さて、今回のガゼッタは現在新国立劇場で上演されている《セビリアの理髪師》にちなみ、このオペラの邦題
(日本語題名)についてお話させていただきます。
▼《Il barbiere di Siviglia
Siviglia》の邦題(日本語題名)について
iglia》の邦題(日本語題名)について▼
》の邦題(日本語題名)について▼
このオペラは広く知られているように、初演時の題名は《Almaviva, o sia L’inutile precauzione(アルマヴィ
ーヴァ、または無益な用心)》でした。けれども最初の再演以後《Il barbiere di Siviglia》として流布・定着した
ことから、一般には後者の題名が使われており、そのこと自体になんの問題もありません。その一方、このオペ
ラには深刻かつ未解決の問題が残されています。それが「《Il barbiere di Siviglia》に定訳が無い」という問題で
す。事実、過去四半世紀の間、上演・放送・出版媒体ごとに次の訳題が使われてきました。
《セビリアの理髪師》(NHK、新国立劇場)
《セビリャの理髪師》(藤原歌劇団)
《セヴィリアの理髪師》(旧・二期会)
《セヴィリャの理髪師》(ボローニャ歌劇場来日公演)
《セヴィラの理髪師》(東京オペラプロデュース)
これで 5 種ですが、筆者が日本ロッシーニ協会紀要『ロッシニアーナ』で頻繁に用いるのはそのどれでもない
《セビーリャの理髪師》ですから、これを加えた 6 種が現代日本における《Il barbiere di Siviglia》の訳題とな
ります。時代を遡って調べると、実はこの 6 種とは別な訳題の方が多く使われていた、ということが判ります。
1917(大正 6)年に行われた日本初演の題名は《シヰルリアの理髪師》もしくは《シヰ゛ルリアの理髪師》[註
1]、その後、大正から昭和の初期にかけて、《セビラの理髪師》《セヴイラの理髪師》《セヴヰラの理髪師》
《セビールの理髪師》が上演や演奏時の題名に使われているのです。「理髪師」の代わりに「床屋」を用いる訳
題もありますから、実数はさらに多くなります。
いまどき《シヰルリアの理髪師》と書く人はいませんし、「床屋」の方が「理髪師」より適訳と主張する人も
いません。ですから現在の問題は、地名「Siviglia」のカタカナへの置き換えに絞られるわけです。そもそも原題
の「Siviglia」はスペインの地名「Sevilla」のイタリア語表記で、オペラの中ではイタリア語で「スィヴィーリア」
と発音されますが、それを邦題に用いる必然性はゼロです(それゆえ《スィヴィーリアの理髪師》や《シヴィー
リャの理髪師》はありません)。
前記の訳題のうち、戦後世代に一番馴染みのあるのは間違いなく《セビリアの理髪師》でしょう。手元にある
『広辞苑』(第 3 版)も地名に「セビリア」を用い、NHK でも基本的に「セビリア」と称しているからです。と
ころが戦前は違いました。その証拠に、ボーマルシェの原作は昭和 2 年に『セヰルの理髪師』の題名で出版され
ています(井上勇 訳、聚英閣)。作者の名前も「ボーマルシェ」ではなく「ボオマルセエ」です。昭和 13 年に
出版された岩波文庫の題名は『セヴィラの理髪師』で、その後半世紀の間、この題名のまま再版されています(進
藤誠一訳。さすがに作者名は、ある段階で「ボーマルシェ」に変わりましたが……)。ですから戦中戦後の文化
人は、この作品を『セヴィラの理髪師』と記憶していたはずです。
戦後のいつ頃、どのような経緯で「セビリア」となったかは国語学者にご教示いただかないと判りませんが、
文部省や NHK の採用あってのことでしょう。音楽用語も教育現場ではヴァイオリンではなく「バイオリン」、
ヴェルディではなく「ベルディ」が戦後長く使われ、NHK も後者を正式採用してきました。でも、現在まともな
音楽研究者の中に、「ベルディ」「ビバルディ」「バイオリン」と書く人は一人もいません。
では、なぜ私は前記のどれとも違う《セビーリャの理髪師》を採用してきたのでしょうか。答えは簡単です。
地名は原語の現地発音のカタカナへの置き換えが理に適っている、と考えてのことです。日本ロッシーニ協会を
設立し、紀要を発行することになったとき、その編集を私が務めることになりました。そして私は創刊号(1996
年 2 月発行)に『標準的日本語表記の提案』と題する文章を寄せ、「あくまで提案者による試案」と断りつつ、
幾つかの訳題を紀要で使用すると表明しました。その一つが《セビーリャの理髪師》で、慣用として音引きを持
1
たない《セビリャの理髪師》も OK としました。
とはいえ同稿での提案には理論的な説明が足らず、筆者の未熟さのため誤解や誤謬もあり、その後の『ロッシ
ニアーナ』では徐々により良い表記に改めてきました。それでも《セビーリャの理髪師》《セビリャの理髪師》
だけは一貫しています。なぜなら、1990 年頃には地名に関して原語の現地発音をカタカナに置き換えるのが合理
的、という考えが識者の間に定着していたからです。スペイン語の地名「Sevilla」も、『西和中辞典』(小学館)
や『コンサイス外国地名事典 改訂版』(三省堂)において「セビーリャ」とされています。筆者がこれを第一
に採用し、音引きを抜いた「セビリャ」を二次的に採用いたのも、こうした背景あってのことでした。ボーマル
シェの原作も小場瀬卓三訳(手元にあるのは白水社、1977 年)で『セビーリャの理髪師』となり、戦前の訳題を
引きずった岩波文庫も 2008 年の鈴木康司訳から『セビーリャの理髪師』に変わりました。ですから私が 16 年前
に提唱したオペラの訳題としての《セビーリャの理髪師》も、過去オペラ団体に採用されなくても、将来的には
これがスタンダードになると確信しています。NHK の《セビリアの理髪師》も、戦前の《セヴィラの理髪師》に
比べれば改善されています。ひと昔前の日本の音楽界の流れを汲んで誕生した新国立劇場が《セビリアの理髪師》
を踏襲したのも、その時点では当然の話といえましょう。
でも今後もずっとそのままとは思えません。時間がかかっても、きちんと説明できる人がいれば、物事はおの
ずと変わっていくからです。そのためには単に主張するのではなく、論理的かつ理論的に責任ある立場で説明で
きなければなりません。私自身も過去、訳題や人名表記の誤りをさまざまおかしてきました。そしてその反省に
立ち、すでに「日本語によるロッシーニ・オペラ目録──批判的注釈を伴う日本語による作品目録の試み」と題し
た論考を書き上げ、紀要『ロッシニアーナ』第 33 号(12 月 15 日発行予定)に掲載します。そこではすべてのロ
ッシーニのオペラの原題・訳題・台本上の劇区分に関する詳しい批判的注釈とともに、自分が過去使用した表記
も明確な理由づけに基づいて修正しておきました。《イギリス女王エリザベッタ》を《イングランド女王エリザ
ベッタ》、《ボルゴーニャのアデライデ》を《ブルグントのアデライデ》、《コリントの包囲》を《コリントス
の包囲》としたのもその一例で、ROF が採用した《モイーズとファラオン》をしりぞけて《モイーズ》とし、さ
らにロッシーニ財団の全集版とシカゴ大学の批判校訂版が採用した《セビーリャの理髪師》の劇区分「commedia」
に対する筆者の批判も明記しておきました。ロッシーニのオペラの原題・訳題・台本上の劇区分に関する論考は
これが日本初。その意味でも改めるべきは改めつつ、21 世紀にふさわしいあり方を模索していかねばなりません。
日本ロッシーニ協会だからこそ、ロッシーニの諸問題に責任を負わなければならないのです。
なんだか講演みたいになってしまいました。読者の皆様、ご清聴ありがとうございました(笑)。
(2012 年 12 月 5 日 水谷彰良)
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◆ガゼッタ第 12 号◆
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ガゼッタ第 12 号をお届けします。
今回は、夏にリコルディ社から出版されたアルベルト・ゼッダ先生の著書『ロッシーニ余録』を紹介します。
▼アルベルト・ゼッダ著『ロッシーニ余録(Divaga
アルベルト・ゼッダ著『ロッシーニ余録(Divagaz
Divagazioni rossiniane)』(リコルディ社、
rossiniane)』(リコルディ社、2012
)』(リコルディ社、2012 年)▼
年)▼
◎Alberto Zedda: Divagazioni rossiniane (Casa Ricordi srl,Milano,2012.)
指揮者・研究者として名高いアルベルト・ゼッダ先生についての説明は不要でしょう。現在 84 歳ですが、誕生
日が 1 月 2 日なのでもうすぐ 85 歳。でもびっくりするほどお元気で、世界中を旅して指揮する日々を送っていま
す。筆者は毎夏ペーザロでお目にかかり、またファーノの別宅──正確にはファーノとペーザロの中間の丘の上に
ある瀟洒な別荘──に招かれる栄に浴していますが、今年 8 月にお宅にうかがった際には「出版されたばかりなん
だ」と言ってピカピカのご著書を見せてくれました。
「君もいまロッシーニ本を書いているんだろ。もう出た?」…「すみません。まだです」と答えて恐縮したの
は、超多忙のゼッダ先生が 1 年ほどでこの本を書き上げたことを知っていたからです。
それはともあれ、本の内容について簡単に記しておきましょう。題名にある
Divagazioni は「逸脱」や「余談」を意味しますが、本書にふさわしい訳題が
思い浮かばないので『ロッシーニ余録』としてみました。ペーパーバックで全 196 頁。
いわゆる研究書の体裁をとらず、長年ロッシーニ作品の校訂と演奏に携わった立場か
ら、演奏解釈や作品理解の手掛かりが項目ごとにコンパクトに概説されています。ち
なみに「日本語訳も刊行予定」とのことですが、出版社に関する情報をまだ得ており
ません。
全体は 11 章で構成されています(日本語は暫定的な訳。VIII は項目が多いので最
初の部分のみ掲げます)。
I
研究と情熱の手帳
II
ロッシーニとの出会い/記号は語る
III ロッシーニ作品のドラマトゥルギー
2
IV
ベルカントとベルカンティズム/ロッシーニのベルカンティズム/ヴァリエーション、カデンツァ、装飾
/ロッシーニと歌の変奏/どう変奏するか
V
ロッシーニ作品の発声法/ロッシーニ作品の歌唱技術/ロッシーニ作品の役
VI
オペラ・ブッファとオペラ・セーリア/宗教音楽/老いの過ち
VII テキストの諸相(自筆楽譜/自筆でない手書き譜/印刷譜)/典拠と演奏
VIII 演奏の諸問題(ディナーミク/トゥッタ・フォルツァ、ff、f/クレシェンドとディミヌエンド/閉じたヘ
アピン記号と閉じたアクセント記号/アクセント記号、ディミヌエンドのヘアピン記号……以下、省略し
ます)
IX ロッシーニ作品の考証(批判校訂版/批判=演奏版)
X
若き演奏家への助言
XI
ロッシーニ作品の読解(ブルスキーノ氏/ひどい誤解/試金石/アルジェのイタリア女とイタリアのトル
コ人/セビーリャの理髪師/ラ・チェネレントラ/ランスへの旅とオリー伯爵/泥棒かささぎ/タンクレ
ーディ/ブルグントのアデライデ/湖の女/マオメット 2 世/セミラーミデ/ギヨーム・テル)
人名索引
作品索引
長年の研究と演奏実践に基づくロッシーニ解釈のエッセンスを伝えたい、との情熱が文章に満ち溢れる名著で
すが、多くの問題が略述されており、専門家でないと充分な理解は難しいようです。その意味で本書は単に日本
語に訳されるだけでは足りず、ゼッダ先生の言わんとすることを汲み取って判りやすく説明する必要があるでし
ょう。ゼッダ先生の教えを広めるのも研究者の責務。筆者も微力ではありますが、例会や講座、『ロッシニアー
ナ』の論考を通じて日本のロッシーニ学の確立に努めたいと思います。
(2012 年 12 月 15 日 水谷彰良)
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◆ガゼッタ第 13 号◆
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ガゼッタ第 13 号をお届けします。
12 月 15 日に日本ロッシーニ協会紀要『ロッシニアーナ』第 33 号を発行し、12 月 22 日のリニューアル例会第
2 回「映画『ロッシーニ! ロッシーニ!』鑑賞会」も無事終了しました。11 月の演奏会も含め、今年 9 月のホー
ムページ・リニューアルに始まった協会の刷新も順調に進んでいます。
さて、今年最後のメルマガは、ROF の上演 DVD2 点、来年のお薦めロッシーニ演奏会、2013 年 ROF の告知
です。意外にアッサリですが、年末年始にも HP への原稿アップをするつもりなので、ときどき覗いていただけ
れば幸いです。
▼ROF2010 年《デメートリオとポリービオ》DVD
年《デメートリオとポリービオ》DVD&
DVD&BD 発売!▼
発売!▼
◎Rossini: Demetrio e Polibio.(Rossini Opera Festival 2010)
ロッシーニ:歌劇《デメートリオとポリービオ》2010 年ロッシーニ・オペラ・フェス
ティヴァル
ダヴィデ・リヴェルモア(演出) コッラード・ロヴァリス指揮 G.ロッシーニ交響楽団、
プラハ室内合唱団 マリア・ホセ・モレノ(S) ジヴェーノ・ヴィクトリア・ザイチェヴ
ァ(Ms) シー・イージェ(T) ミルコ・パラッツィ(B)
[Arthaus Musik 108061](BD) [Arthaus Musik 101647](DVD) 日本語字幕付き
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すでにお求めの方も多いと思いますが、2010 年 ROF《デメートリオとポリービオ》の上演映像が DVD と BD
(ブルーレイディスク)で発売されました。嬉しい日本語字幕付き。
リヴェルモアの演出は、劇場に住みつくオペラ歌手の幽霊が夜な夜なこのオペラを演じるとの設定で、掌から
鬼火を立て、幽霊ゆえ神出鬼没。そこが面白いと思うかどうかは見る人次第です。音楽の半分ほどがロッシーニ
の作曲で残りは他の作曲家ですが、モーツァルトやチマローザの時代の雰囲気もあって思いのほか楽しめます。
▼ROF2011 年《エジプトのモゼ》DVD
年《エジプトのモゼ》DVD&
DVD&BD 発売!▼
売!▼
◎Rossini: Mose in Egitto.(Rossini Opera Festival 2011)
ロッシーニ:歌劇《エジプトのモゼ》2011 年ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル
グレアム・ヴィック(演出) ロベルト・アッバード指揮ボローニャ市立劇場管弦楽団、
同合唱団 ソニア・ガナッシ(Ms) オルガ・センデルスカヤ(S) ディミトリー・コルチ
ャック(T) アレックス・エスポージト(B-Br) リッカルド・ザネッラート(B)ほか
ダヴィデ・リヴェルモア(演出) コッラード・ロヴァリス指揮 G.ロッシーニ交響楽団、
プラハ室内合唱団 マリア・ホセ・モレノ(S) ジヴェーノ・ヴィクトリア・ザイチェヴ
ァ(Ms) シー・イージェ(T) ミルコ・パラッツィ(B)
[Opus Arte OABD7112D](BD) [Opus Arte OA1093D](DVD)
昨年のフェスティヴァルで大反響を呼んだヴィック演出《エジプトのモゼ》。モゼ(モーセ)をテロリストの
ウサマ・ビン=ラーディンになぞらえた演出と舞台についてはすでにあちこちに書かれているので省略しますが、
あらためて映像で見ると感慨無量です。残念なのは日本語字幕の無いこと(なぜかイタリア語の字幕も無い)。
クリスマスには不向きですが、ロッシーニ・ファンのみならずオペラ愛好家必見の上演映像です。
▼お薦め演奏会:東フィルのロッシーニ《小荘厳ミサ》2013
お薦め演奏会:東フィルのロッシーニ《小荘厳ミサ》2013 年 1 月 17 日と 18 日▼
東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会
2013 年 1 月 17 日(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール(第 75 回 東京オペラシティ定期シリーズ)
2013 年 1 月 18 日(金)19:00 サントリーホール(第 825 回 サントリー定期シリーズ)
指揮:ダン・エッティンガー ソプラノ:ミシェル・クライダー、アルト:エドナ・プロフニック、テノール:
ハビエル・モレノ、バス:堀内康雄 合唱:新国立劇場合唱団
ヴェルディ&ヴァーグナーの記念年の幕開けにふさわしい演奏会が、東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏
会のロッシーニ《小荘厳ミサ》(管弦楽伴奏版)です(笑)。面白いことに、6 月には N 響がチョン・ミョンフ
ン指揮でロッシーニの《スタバト・マーテル》を取り上げます。実はロッシーニの記念年、だったりして……
《小荘厳ミサ》の管弦楽伴奏版はオリジナル編成ヴァージョンにひけをとらぬ傑作ですが、その演奏に日本で
接する機会は稀、これは聴き逃せません。プレスリリース(PDF 版)は http://societarossiniana.jp/TPO.pdf (PDF
315KB)をご覧ください。せっかくの演奏会なのに、案内文から作品の意義がまるで読み取れないのは何故でしょ
う……実に不思議です。
▼2013 年の ROF 正式発表▼
正式発表▼
2013 年 ROF の正式告知が 12 月 5 日にありました。主演目は《ギヨーム・テル》《アルジェのイタリア女》《な
りゆき泥棒》、演奏会形式《湖の女》です。詳細はこちらをご覧ください(PDF 版)。
http://www.rossinioperafestival.it/intra/upload/news/file/ProgrammaPreliminare2013.pdf
(2012 年 12 月 25 日 水谷彰良)
来年も良い年でありますように!
★HP 管理人より★
本年 8 月末に HP を引き継ぎ、9 月よりメルマガ「ガゼッタ」を発行してから、今回で 13 回目となりました。
皆様、お楽しみいただいておりますでしょうか。現在、毎月 5 日、15 日、25 日の正午に配信するようにしており
ますが、ご意見等ございましたら、[email protected] までメールでお願いいたします。引き続き
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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◆ガゼッタ第 14 号◆
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ガゼッタ第 14 号をお届けします。
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新年あけましておめでとうございます。今年のオペラ界はヴェルディとヴァーグナーの生誕 200 周年一色のよ
うですが、どっこいロッシーニも負けていません。というのも 2013 年は 1 月 27 日に《ブルスキーノ氏》、2 月
6 日に《タンクレーディ》、5 月 22 日に《アルジェのイタリア女》、12 月 26 日に《パルミラのアウレリアーノ》
と、四つのオペラの初演 200 周年でもあるからです。来年は《イタリアのトルコ人》、再来年は《イングランド
女王エリザベッタ》、次の年は《セビーリャの理髪師》……と毎年、初演 200 周年が続きます。5 年後の 2018 年
にはロッシーニ没後 150 周年を迎えます。そう考えると、現在のロッシーニ・ファンはとても幸せな時代を生き
ていることが判ります。日本ロッシーニ協会も有意義な活動を展開したいと考えていますので、応援のほど、よ
ろしくお願いいたします。
新年早々のガゼッタでは、ゼッダ先生 85 歳の誕生日、ドニゼッティ研究所ウェブサイト誕生などの話題を提供
します。
▼アルベルト・ゼッダ先生 85 歳の誕生日!▼
歳の誕生日!▼
日本が世界一の長寿国でも、アルベルト・ゼッダ先生のようにエネルギッシュで才気あふれるマエストロはい
ません。1928 年 1 月 2 日、ミラーノに生まれた先生は 85 歳になられましたが、ますますお元気で指揮者・教育
者としての活動を続けておられます。
85 歳の誕生日祝いに、ドイツ・ロッシーニ協会副会長・事務局長のレート・ミュラーが作成した「祝賀写真コ
ラージュ」をご覧ください。
http://www.rossinigesellschaft.de/members/azedda/AZ_85.jpg
私も 1 月 2 日、日本ロッシーニ協会からのお祝いメールをゼッダ先生宛てに送信しておきました。
▼「ドニゼッティ研究所 Web Site」誕生!
Site」誕生!▼
」誕生!▼
昨年のクリスマスに、「ドニゼッティ研究所 Web Site」開設のお知らせを、代表責任者の高橋和恵さんからい
ただきました。高橋和恵さんはドニゼッティ歌曲研究の第一人者。グリエルモ・バルブラン/ブルーノ・ザノリ
ーニ著『ガエターノ・ドニゼッティ ロマン派音楽家の生涯と作品』(1998 年、昭和音楽大学。2000 年新装限
定版、ショパン)の翻訳者にして日本ロッシーニ協会の会員でもあります。
ベルガモ市、ドニゼッティ財団、ドニゼッティ音楽資料館などの協力と正式許可を得てドニゼッティの誕生日
(11 月 29 日)に開設されたこのウェブサイトは、日本におけるドニゼッティ研究の拠点となることでしょう。
すでにたくさんの情報が掲載されていますので、下記のサイトをご覧ください。
http://www.studio-donizetti.jp/
日本の本格的ドニゼッティ研究はこれが出発点。すべては高橋さんの双肩にかかっていると言っても過言では
ありませんが、孤軍奮闘とならぬよう日本ロッシーニ協会として、また個人として協力していこうと考えており
ます。
▼日本語によるロッシーニ・オペラ目録と批判的注釈について▼
日本語によるロッシーニ・オペラ目録と批判的注釈について▼
昨年 12 月 5 日発行のガゼッタ第 11 号に、《Il barbiere di Siviglia》に定訳が無いという話を書きました。こ
れと絡めて当協会 HP に年末駆け込みで「ロッシーニ・オペラ作品表」ならびにその注釈に当たる「日本語によ
るロッシーニ・オペラ目録(批判的注釈付)」PDF をアップしました。下記をご覧ください。
http://societarossiniana.jp/list.rossini.opera.html
http://societarossiniana.jp/rossini.opera.list.pdf
これは媒体ごとにバラバラなオペラの日本語題名をどのような基準で再検討すべきか、との視点も備えた拙論
で、対象をロッシーニに限定しましたが、ヴェルディを含む 19 世紀イタリア・オペラ全般に適用可能な問題提起
となっています。そしてこれが、この問題に関する日本で最初の論考であるという事実を踏まえれば、より広範
な議論が必要であるのは言うまでもありません。
みなさんには、「日本語によるロッシーニ・オペラ目録(批判的注釈付)」への忌憚のない批判や助言をお願
いいたします。誤謬と判断すれば公式に改めますし、重要な異論や異説があれば随時 HP やガゼッタに掲載させ
ていただきます。だからといってその邦題を定訳として採用せよ、などと言うつもりはありません。訳題や邦題
は、よほどの間違いでなければ書き手の自由裁量と考えるからです。今後、日本ロッシーニ協会の紀要と HP で
この作品表の邦題を使用しますが、それは協会の基本姿勢というだけの話。筆者としては理解者が増えることを
願っていますが、物事が変わるには時間もかかります。
とはいえ個人や団体次第であっという間に物事を変えられる、というのもまた事実です。《アルジェのイタリ
ア女》を例にとると、1967 年 9 月 28 日に東京藝術大学(第 13 回藝大オペラ公演)が行った日本初演は《アルジ
ェリアのイタリア人》でした(原語上演)。1970 年に出版されたフランシス・トイ『ロッシーニ 生涯と芸術』
(加納泰・訳。音楽之友社)は『アルジェリアのイタリア娘』を採用し、2 番目の上演に当たる 1972 年 7 月ステ
ファノ・オペラ劇場公演は《アルジェリアのイタリア女》とされました(訳詞上演)。現在使われる《アルジェ
のイタリア女》はその 4 年後、1976 年 3 月に東京室内歌劇場が行った公演が最初です。つまり、僅か 10 年で「ア
ルジェリアのイタリア人」⇒「アルジェリアのイタリア娘」⇒「アルジェリアのイタリア女」⇒「アルジェのイ
5
タリア女」という変化を遂げたのです。
「すでに上演した団体が、途中で邦題を変えられるはずがない」と思う人もいるでしょう。でもそれは違いま
す。藤原歌劇団は 1965 年まで《セヴィラの理髪師》でしたが、1971 年に《セヴィリアの理髪師》、1976 年に《セ
ヴィリャの理髪師》、1998 年の新国立劇場との共催で《セビリアの理髪師》となり、2011 年には《セビリャの
理髪師》の題名で上演しました。なんという節操の無さ…ではなく「尊敬すべき柔軟な対応」でしょう。これで
私が以前から採用した《セビーリャの理髪師》と同じになりました(音引き(ー)の有無は本質的な違いではあ
りません。但し、プログラム中の原題は「Il Barbiere di Siviglia」と「IL Barbiere di Siviglia」となっています
…)。
要するに、一個のオペラ団体でも公演監督次第で邦題を変えられるのです。新国立劇場だって、新たな芸術監
督が「邦題は《セビーリャの理髪師》、原語表記は B 小文字の Il barbiere di Siviglia にしよう」と号令をかけれ
ば、あっという間に変わるはず。《アルジェのイタリア女》のように早い段階で誰もが納得する邦題に落ち着く
のが理想ですが、1917 年(大正 6 年)に《シヰルリアの理髪師》もしくは《シヰ゛ルリアの理髪師》として日本
初演されたオペラの場合は事情が違います。試行錯誤を重ね、100 年かかって《セビーリャの理髪師》に到達す
るとしたら、それはそれで面白いのではないでしょうか。
(2013 年 1 月 5 日水谷彰良)
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◆ガゼッタ第 14 号 号外◆
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ガゼッタ第 14 号の追加(号外 N.14bis)をお届けします。
第 14 号にゼッダ先生の誕生日の話題を書いたところ、フリーアナウンサー&コンサートソムリエ&ロッシーニ
仲間の朝岡聡さんから、9月のゼッダ先生来日に関する詳細情報をいただきました。朝岡さんの許可を得て、次
に最新情報を転載させていただきます。(水谷。以下、朝岡聡さんの文章です)
▼2013 年 9 月、ゼッダ先生と東フィルによる 4 回の演奏会を実施!▼
回の演奏会を実施!▼
正月 2 日と 3 日、東京フィルハーモニー交響楽団とニューイヤーコンサートの仕事をしましたが、その折マエ
ストロ・ゼッダによる 9 月来日コンサートのプログラムが判明しましたので、お知らせします。
◎2013 年 9 月 19 日(木)19:00 東京オペラシティ・コンサートホール
「巨匠ゼッダが描く“麗しのイタリア”」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」全曲(ヴァイオリン:三浦文彰)
R.シュトラウス:交響的幻想曲「イタリアより」(ト長調、作品 16)
◎2013 年 9 月 20 日(金)19:00 サントリーホール(大)プログラムは 9 月 19 日と同じ
◎2013 年 9 月 22 日(日)15:00 渋谷オーチャードホール
「巨匠ゼッダがいざなうメンデルスゾーンへの旅、第2弾」
ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「プルチネルラ」
メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調「スコットランド」(作品 56)
指揮はいずれもアルベルト・ゼッダ、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団。
上記三つのコンサートに先立ち、9 月 16 日(月・祝 14:00)に東京オペラシティ・コンサートホールにて、「巨
匠ゼッダが描くオペラの中の名曲」と題したコンサートも行われます。
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より “どんな衣装か知りたいだろう” ※
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より第1幕への前奏曲
ヴェルディ:歌劇「椿姫」より “そはか彼の人か~花から花へ” ※
ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」序曲
ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
※ ソプラノ 日比野 幸
ずいぶん魅力的なプログラムですね。でも、このコンサートは東フィルの人気コンサート「午後のコンサート」
(全4回)のうちの1回で、例年4回セット券の購入者のみで完売になってしまうそうです。ですからどうして
も聴きたい方は、セット券を買うのが確実かもしれません。ちなみに他の 3 回は、6 月 2 日(日)尾高忠明さん
指揮の英国音楽、11 月 3 日(日・祝)外山雄三さん指揮の「モルダウ」他、2014 年 2 月 2 日(日)小林研一郎
さん指揮の「名曲ア・ラ・カルト」です。一般向けのセット券(4 回分で S 席 19,800 円、A 席 16,200 円、B 席
6
10,800 円)の販売は 2 月 9 日からだそうです。(問い合わせ:東京フィルチケットサービス 03-5353-9522
http://www.tpo.or.jp)
85 歳を迎えてますますお元気なマエストロ・ゼッダ。ペーザロでは勿論ですが、その直後の日本でも素敵な音
楽を楽しみましょう。以上、お知らせまで。
(2013 年 1 月 5 日 朝岡 聡)
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◆ガゼッタ第 15 号◆
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ガゼッタ第 15 号をお届けします。
本号では、ゼッダ先生からのメッセージ、オルガンとピアノの四手連弾用に編曲されたロッシーニ作品 CD、
《ス
タバト・マーテル》木管・金管アンサンブル編曲 DVD の話題を提供します。最後に余分なお知らせもあります。
▼アルベルト・ゼッダ先生からのメッセージ▼
アルベルト・ゼッダ先生からのメッセージ▼
ガゼッタ第 14 号に、アルベルト・ゼッダ先生 85 歳の誕生日を祝うメールを送信したと書きましたが、先日先
生から返礼のメールをいただきました。その一部を翻訳しておきます。
大変うれしいお祝いの言葉に、すぐに再会できる期待とともに心よりお礼申し上げます。私たちの最愛のロ
ッシーニのために行っているすべてに感謝します。喜びと、満足と、音楽に富んだ素晴らしい 2013 年のため
に、愛しい[日本の]ロッシーニの友人たちにも、たくさんの愛をこめた挨拶をおくります。 アルベルト
ゼッダ先生は、9 月の来日をとても楽しみにしておられます。
▼ピアノやオルガンの四手連弾によるロッシーニ作品 CD▼
オペラ・ファンには器楽に関心のない人が多いようです。ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルでロッシー
ニのピアノ曲や室内楽の演奏会があっても聴衆が 100 人を超えることはなく、会場係を含めていつも 60~70 人
しかいません。確かにロッシーニのピアノ曲は「一部マニア」のものかもしれませんが、耳馴染みのあるロッシ
ーニのオペラのピアノやオルガン編曲には違った面白さがあるはずです。ここではオルガン四手連弾とピアノ四
手連弾によるロッシーニ作品の CD を紹介します。
◎Gioachino Rossini: Sinfonie per organo a quattro mani
ロッシーニ:オルガン四手連弾によるロッシーニ序曲集
(《泥棒かささぎ》《セビーリャの理髪師》《セミラーミデ》《タンクレーディ》《ア
ルジェのイタリア女》《ギヨーム・テル》の序曲)
録音:2007 年トリーノ [Tactus TCSS015]
演奏:ジュリアーナ・マッカローニ/フェデリーカ・イアンネッラ(オルガン四手連弾)
これは目茶目茶楽しい CD です。オルガン四手連弾の演奏自体が珍しいだけでなく、シンバルや鐘も組み込ん
だ 1821 年製のパイプオルガン(カルーゾの聖母マリア昇天教区教会)を使用し、オルガニストたちの編曲・演奏
も見事です。音色も多彩。パイプオルガンでは苦手なはずの同音連打やスピーディなパッセージも巧みに奏され、
電子楽器の疑似オーケストラとは異なる重厚かつ豊かな響きを堪能させてくれます。
ちなみに 19 世紀前半のイタリアの教会では、礼拝の際に宗教音楽ではなくロッシーニのオペラの楽曲がオルガ
ンで演奏され、外国人の観光客を驚かせました。軍楽隊のレパートリーも同様で、オペラに無縁な人々も教会や
広場でロッシーニの音楽を楽しむことができたのです。
◎Rossini: Opera for piano duet
ピアノ四手連弾編曲によるロッシーニのオペラ
(《泥棒かささぎ》《アルジェのイタリア女》《ギヨーム・テル》序曲、《セビーリャ
の理髪師》より序曲ほか)
録音:2011 年ブリュッセル [Pavane Records ADW 7540]
演奏:Duo Solot(ステファニ・サルミン&ピエール・ソロ)
アルノルト・シェーンベルクがロッシーニの《セビーリャの理髪師》全曲をピアノ四手
連弾用に編曲したことは以前から知られていましたが、ディスクは絶無でした。その世界
初録音を含むのが、
2011 年 4 月に録音されたこの CD です(収録曲はすべて世界初録音)
。
《泥棒かささぎ》
《アルジェのイタリア女》序曲はポズナン生まれの作曲家クラインミケル(Richard Kleinmichel,
1846-1901)の編曲ですが、単に原曲をピアノに置き換えただけで面白味はありません。シェーンベルク(1874-
7
1951)の《セビーリャの理髪師》編曲は 1903 年にヴィーンの楽譜出版社 Universal Edition の求めでなされ、生
活費の足しに行ったアルバイトの域を出ませんが、単なるピアノへの置き換えを超えた独自性があり、感性のき
らめきが聴き取れます(編曲時、28 歳か 29 歳でした。なお、収録は序曲と五つのナンバーのみですが、シェー
ンベルクはオペラ全曲を編曲しています)。《ギヨーム・テル》序曲は 19 世紀のアメリカを代表するピアニスト、
ゴットシャルク(Louis Moreau Gottschalk,1829-1869)の編曲で、技巧的で壮麗なトランスクリプションに仕上
っています。
▼木管・金管アンサンブル編曲のロッシーニ《スタバト・マーテル》DVD▼
木管・金管アンサンブル編曲のロッシーニ《スタバト・マーテル》DVD▼
◎Rossini: Stabat Mater (Jubilaeum Collection 2000 A.D.)
ロッシーニ:《スタバト・マーテル》(紀元 2000 年記念演奏会。木管・金管アン
サンブル編曲版)
収録:1999 年ローマ(Basilica di San Pancrazio Fuori le Mura)[Image Entertainment TE9588](DVD)
演奏:コッラード・ジュッフレーディ指揮フィラルモーニチ・ディ・ブッセート
編曲作品の話のおまけに、ロッシーニ《スタバト・マーテル》の木管・金管楽器ア
ンサンブル編曲の DVD も紹介しておきましょう。これは紀元 2000 年の聖年を記念
して教皇ヨハネ・パウロ 2 世とバチカンが催したシリーズ・コンサートの一つで、ペ
ルゴレージやボッケリーニの《スタバト・マーテル》は原曲どおり演奏されたのに、
なぜかロッシーニ作品だけが木管・金管楽器アンサンブル編曲の演奏でした。DVD はそのライヴ収録で、演奏は
ちょっとゆるい気もしますが、現代のアレンジではなく「1842 年の編曲の復活演奏」とクレジットにあります。
編曲者に関する情報は映像にありませんが、奏者の数と楽器編成からヨーハン・アントン・アンドレ(Johann
Anton André,1775-1842)が亡くなる直前に編曲し、1843 年にリコルディ社が出版したヴァージョンと思われま
す。
この DVD は廃盤ですが、アマゾンに在庫が 1 点あり、新品・中古も入手可能です。在庫分はメルマガを読んだ
人の早い者勝ちなので、売り切れの節はご容赦ください。
▼1 月 19 日、講演「日本におけるヴェルディ受容(明治・大正・昭和)」▼
日、講演「日本におけるヴェルディ受容(明治・大正・昭和)」▼
オマケのオマケで、筆者が 1 月 19 日に日本ヴェルディ協会で行う講演のお知らせです。2013 年 1 月 19 日(土)
午後 2 時開始。会場は上野の東京文化会館4階の中会議室1。それなりに面白い内容だと思います。
事前の申し込みが必要かもしれませんので、お出でに
詳細はこちらをご覧ください。http://www.verdi.or.jp/
なりたい方は日本ヴェルディ協会事務局にお問い合わせください。http://www.verdi.or.jp/contact.html
なお、日本におけるロッシーニ受容に関する講演は、後日、日本ロッシーニ協会例会にて行います。
(2013 年 1 月 15 日 水谷彰良)
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