第90期中間報告書 - 北海道電力

株主のみなさまへ
<エナジーホットライン>
第90期中間報告書
平成25年4月1日~平成25年9月30日
今冬に向けては,不測の事態に備え,お客さまに数値目標
もに,当社初のLNG火力発電所である石狩湾新港発電所
付きの節電などへのご協力をお願いするとともに,供給力
の平成27年度着工に向けて準備を進めてまいります。また,
の確保に向け,可能な限りの需給対策に取り組んでまいり
北海道内の発電所が緊急停止した場合に必要な電力をより
ます。
確実に北海道エリアに送電できるようにするため,北海道
本州間連系設備(北本連系設備)を30万キロワット増強す
財務面では,泊発電所の長期停止に伴う火力燃料費の大
ることとし,平成31年3月の運転開始を目途に進めてまい
幅な増加により財務体質が急激に悪化いたしました。その
ります。
ため,お客さまには多大なご負担をおかけいたしますが,
また,再生可能エネルギーのさらなる導入拡大に向けた
本年9月1日から電気料金の値上げを実施させていただきま
新たな取り組みとして,国から補助事業の採択を受け,南
した。当第2四半期の連結決算における経常損益は,電気
早来変電所に蓄電容量6万キロワット時の蓄電池を設置し,
料金の値上げによる収入の増加や人件費削減などのコスト
風力発電や太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力と
ダウンに努めたことに加え,海外炭火力発電所の稼働増や
しての性能実証,及び最適な制御技術の開発に取り組んで
豊水による燃料費の減少などにより,前年同期と比較して
まいります。
損失幅は縮小しましたが,泊発電所の停止影響により376
億円の大幅な赤字となりました。また,四半期純損益は,
当社は,電力の安定供給の確保や財務基盤の回復に全力
繰延税金資産を計上した影響などにより改善したものの,
で取り組んでまいります。
ごあいさつ
1億円の赤字となりました。このように,泊発電所の長期
株主のみなさまにおかれましては,今後とも,ほくでん
停止により赤字体質から脱却できておらず厳しい財務状況
グループの事業に対し,ご理解とご支援を賜りますようお
株主のみなさまには,平素格別のご高配を賜り,厚くお
が続いていることから,当期の中間配当につきましては無
願い申しあげます。
礼申しあげます。
配といたしました。株主のみなさまには,心よりお詫び申
第90期の中間報告書をお届けするにあたり,謹んでごあ
しあげます。
平成25年11月
いさつ申しあげます。
需給面や財務面の厳しい状況を抜本的に解決するため
昨年5月以降,泊発電所が全基停止していることにより,
に,今年度も泊発電所の発電再開に最優先で取り組んでお
厳しい電力需給状況が続いており,収支・財務面にも大き
り,本年7月8日の新規制基準施行後,当社はただちに,泊
な影響を及ぼしております。
発電所の新規制基準への適合性確認審査を受けるための原
子炉設置変更許可申請等を行いました。現在,3号機の審
今夏の電力需給については,苫東厚真発電所4号機の計
査が進められており,10月31日現在22回の審査会合が実
画外停止などにより厳しい状況はありましたが,最大限の
施されております。今後,残りの審査項目も含めて原子力
需給対策を実施したことに加え,お客さまから節電へのご
規制委員会の確認が得られるよう引き続き全力で取り組む
協力をいただいたことなどにより,大規模停電などの事態
とともに,さらなる安全性・信頼性向上に向けた自主的な
を招かずに何とか乗り切ることができました。
取り組みについても着実に進めてまいります。
北海道は,他電力からの電力融通に制約があり,系統規
模が小さいため火力発電所1基の計画外停止が供給予備率
さらに,北海道における将来の電力の安定供給対策とし
に大きな影響を与えます。積雪・寒冷な北海道において冬
て,純揚水式発電所である京極発電所については1号機の
季の電力不足は社会生活などに甚大な影響を及ぼすため,
平成26年度運転開始に向けて建設工事を着実に進めるとと
販売電力量の概況【平成25年度第2四半期連結累計期間】
収支の概況(連結)【平成25年度第2四半期連結累計期間】
販売電力量は節電のご協力などにより減少
自由化対象以外の需要(家庭用など)
:0.2%減少
経常費用:12億円増加
春先の低気温による暖房需要の増加はありましたが,節
電のご協力をいただいた影響や,紙・パルプ,鉄鋼業で
の生産減などから,2.0%減少の82億7百万キロワット
時となりました。
泊発電所3号機の停止日数の増加による燃料費の増加などはありま
したが,人件費削減などのコストダウンに努めたことに加え,海外
炭火力発電所の稼働増や豊水による燃料費の減少などにより費用
の増加が抑制されたことから,経常費用は12億円増加の3,293億
円となりました。
販売電力量合計:1.2%減少
経常損益:損失幅が117億円縮小
この結果,販売電力量合計は,1.2%減少の144億23
百万キロワット時となりました。
以上により,経常損益は損失幅が117億円縮小し376億円の損
失となり,四半期純損益は繰延税金資産を計上した影響などか
ら,損失幅が484億円縮小し1億円の損失となりました。
■ 売上高の推移
電灯
(主として住宅)
(工場など)
36.8%
28.5%
自由化対象
の需要
56.9%
業務用
商業施設, 事務所ビル,
レジャー関連施設など
28.4%
自由化対象
以外の需要
43.1%
販売電力量
144億23百万kWh
電力
6.3%
■ 販売電力量の推移
自由化対象の需要 (第2四半期(累計) 年度 )
自由化対象以外の需要(第2四半期(累計) 年度 )
(億 kWh)
400
200
100
0
323
315
300
(億円)
8,000
321
177
172
312
174
4,000
0
2,900
2,770
(億円)
300
-300
154
149
146
144
-600
85
89
86
84
82
-900
143
平成21年度
65
146
平成22年度
63
147
平成23年度
62
145
平成24年度
62
平成25年度
負債及び純資産の部
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
経常損益
(第2四半期(累計) 年度 )
四半期・当期純損益
(第2四半期(累計) 年度 )
105
35
177
76
155
35
292
119
121
50
-1
-96
-376
-494
-486
-720
-1,200
-1,500
電 気 事 業 固 定 資 産
水 力 発 電 設 備
汽 力 発 電 設 備
原 子 力 発 電 設 備
送 電 設 備
変 電 設 備
配 電 設 備
固 定 資 産 仮 勘 定
核 燃 料
投 資 そ の 他 の 資 産
流 動 資 産
現 金 及 び 預 金
受取手形及び売掛金
た な 卸 資 産
10,187
1,070
914
2,465
1,746
782
2,703
1,727
1,218
1,498
2,146
1,033
440
485
社 債
長 期 借 入 金
流 動 負 債
1年以内に期限到来の固定負債
未 払 税 金
引 当 金
負 債 合 計
株 主 資 本
資 本 金
資 本 剰 余 金
利 益 剰 余 金
自 己 株 式
その他の包括利益累計額
少 数 株 主 持 分
純 資 産 合 計
913
481
352
117
193
15,358
1,767
1,142
211
594
△181
112
112
1,992
17,351
17,351
平成22年度
平成23年度
費用の部
科 目
営 業 費 用
電 気 事 業 営 業 費 用
-1,328
平成24年度
平成25年度
合 計
(単位:億円)
収益の部
当第2四半期 連結累計期間 科 目
(
)
平成25年4月1日から 平成25年9月30日まで 3,204
3,091
営 業 収 益
電 気 事 業 営 業 収 益
そ の 他 事 業 営 業 費 用
113 そ の 他 事 業 営 業 収 益
営 業 損 失(△) (△304)
営 業 外 費 用
四 半 期 経 常 費 用 合 計
経 常 損 失(△)
88
3,293
△376
税金等調整前四半期純損失(△)
法 人 税 等
△402
△400
渇水準備金引当又は取崩し
少数株主損益調整前四半期純損失(△)
-1,281
平成21年度
合 計
少 数 株 主 利 益
四 半 期 純 損 失(△)
26
△001
0
△001
6,041
4,724
2,306
短 期 借 入 金
支払手形及び買掛金
■ 四半期連結損益計算書の要旨
■ 経常損益と四半期・当期純損益の推移
146
61
5,829
3,032
2,686
2,575
6,344
5,662
5,493
6,000
0
167
第2四半期
(累計) 年度 2,000
(
資産の部
(単位:億円)
販売電力量の減少はありましたが,電気料金の値上げや再生可能 当第2四半期 当第2四半期
連結会計期間 科 目
連結会計期間
エネルギーの固定価格買取制度の影響などから,
営業収益
(売上高) 科 目
(平成25年9月30日現在)
(平成25年9月30日現在)
は130億円増加の2,900億円,経常収益は129億円増加の2,917億 固 定 資 産 15,205 固 定 負 債 12,858
円となりました。
自由化対象の需要
(工場・ビルなど)
:2.0%減少
産業用
(
(前年同期比) ■ 四半期連結貸借対照表の要旨
経常収益:129億円増加
■ 販売電力量の構成
取締役社長
経常損益は,損失幅が117億円縮小し,376億円の損失
(前年同期比)
春先の低気温による暖房需要の増加はありましたが,節
電のご協力をいただいた影響などから,0.2%減少の62
億16百万キロワット時となりました。
取締役会長
営 業 外 収 益
四 半 期 経 常 収 益 合 計
(
当第2四半期
連結累計期間
平成25年4月1日から
平成25年9月30日まで
2,900
2,771
129
16
2,917
)
重点取り組み事項の進捗状況
今後も北海道のお客さまに低廉で安定した電気をお届けするためにほくでんグループ一体となって取り組んでまいります
泊発電所の1日も早い発電再開に向け,全力で取り組んでおります
泊発電所3号機の新規制基準適合に向けた安全対策工事を進めております。泊発電所が新規制基準に適合していることについて,原子力規制委員会の確認が得られるよう引き続き取り組むとともに,
さらなる安全性・信頼性向上に向けた自主的な取り組みについても着実に進めてまいります。
新規制基準適合に向けた主な安全対策工事
放水砲の配備(放射性物質の拡散抑制対策)
重大事故等により原子炉格納容器破損に至った場合の放射性物
質の拡散を抑制するため,原子炉建屋に放水する放水砲を配備。
さらなる安全性・信頼性向上に向けた主な取り組み
非常用発電機燃料油貯油槽の増設(電源の確保対策)
3号機非常用ディーゼル発電機用燃料の貯油量増強のための工
事を実施中(1,2号機は新規制基準が要求する容量を満足し
ており,本工事は不要。
)
。
将来の電力供給体制を確実なものとするための取り組みを着実に進めております
北本連系設備の増強
再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取り組み
北海道本州間連系設備 (北本連系設備)を30万kW増強
することとし,平成26年4月の着工,平成31年3月の運転開
始に向け,着実に計画を進めております。
(*既設ルートは,電源開発(株)の所有設備です。)
風力発電や太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力と
しての性能実証,及び最適な制御技術の開発のため,平成
26年度末までに南早来変電所内に大型蓄電池を設置いたし
ます。
なお,当事業は,経済産業省の「平成24年度大型蓄電シ
ステム緊急実証事業」に補助事業として採択されたものです。
*
七飯発電所
北斗変換所
防潮堤の設置(浸水防止対策)
敷地への浸水防止対策として,敷地海岸部で防潮堤設置工事を
実施中。
徹底した経営効率化への取り組みを
継続してまいります
本年9月1日からの電気料金の値上げにつきまして,お客
さまにご理解いただけるよう,全道各地で説明会を開催いた
しました。また,最大限の効率化・コストダウンに取り組む
とともに,徹底した経営効率化への取り組みを継続してまい
ります。
大野変電所
北斗今別直流幹線
増強ルート
(送電容量30万kW)
既設ルート
(青函トンネル)
実証設備完成予想図
住友電気工業(株)と共同で,安全性が高く長寿命で,大出力・
大容量化に適したレドックスフロー電池による実証に取り組
んでまいります。
今別変換所
株式に関するお手続き
会社の概要
100株未満の株式をお持ちですか?
当社の株式は単元株式数(売買単位)を100株としております
ので,100株に満たない株式(単元未満株式)は,市場での売
買や議決権の行使をすることができません。
単元未満株式は当社に対して買取請求(売却)または買増請求
(買い増して単元株式に)することができます。
手続きをご希望される株主さまは,
「株式に関する手続きのお問
い合わせ先」へご連絡をお願いいたします。
【買取・買増請求の例(130株お持ちの場合)】
買取請求
買増代金を
お支払い
売却代金を
お受け取り
現金に
¥
30株+70株で単元株式に
証券会社の口座をお持ちですか?
証券会社に口座を開設されていない株主さまの株式は,当社がみ
ずほ信託銀行に開設した「特別口座」で管理されています(株主
さまの特別口座における株数は,同封の宛名カードの右上に記載
しております。
)
。
特別口座の株式については,
単元株式であっても市場で売買をする
ことができません(単元未満株式の買取・買増請求を除きます。
)
。
このため,
証券会社にご本人名義の口座(証券口座)
を開設のうえ,
特別口座から証券口座への株式の振替手続きをおすすめいたし
ます。
【株式振替の流れ】
証券口座
を開設
証券会社へ
ご連絡
特別口座
特別口座
株式
株式
証券口座へ
株式を振替
みずほ信託銀行へ
ご連絡
証券口座
特別口座
株式を証券会社に
お預けの株主さま
ほくでん
70株を
お受け取り
株主さま
● 単元未満株式の買取・買増請求,特別口座から証券口
座への株式の振替,住所変更等
特別口座に株式を
お持ちの株主さま
買増請求
30株を売却
株式に関する手続きのお問い合わせ先
株式を証券会社に
預けていない株主さま
100 株は手元に残しておくとして,
30 株をどうしよう…
ほくでん
電気料金説明会の様子
オール電化を採用または採用予定のお客さまを対象として,
電気料金説明会を本年9月に全道各地で開催。
証券口座
株式
お取引の証券会社
みずほ信託銀行 証券代行部
〒168 - 8507
東京都杉並区和泉 2-8-4
フリーダイヤル
0120-288-324
● 未受領配当金のお受け取り
上記 みずほ信託銀行 証券代行部
株主メモ
■ 決 算 期 日 3月31日
■ 定 時 株 主 総 会 6月
■ 配当金受領株主確定日
期末配当/3月31日 中間配当/9月30日
■ 基 準 日
毎年3月31日現在の株主名簿に記録された最終の株主をもっ
て,その事業年度に関する定時株主総会において権利を行使
することができる株主といたします。
その他必要があるときは,あらかじめ公告いたします。
■ 公 告 方 法
電子公告により行い,公告掲載場所は当社のホームページ
http://www.hepco.co.jpといたします。ただし,事故その
他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすること
ができないときは,北海道新聞及び日本経済新聞に掲載いた
します。
■ 株 主 名 簿 管 理 人
東京都中央区八重洲1丁目2番1号
みずほ信託銀行株式会社
(平成25年9月30日現在)
■ 目 的
1.電気事業
2.電気機械器具の製造,修理,販売及び賃貸
3.蒸気,温水などによる熱供給事業
4.不動産の売買,賃貸及び管理
5.情報処理,情報提供サービス事業及び電気通信事業法に
定める電気通信事業
6.石炭灰などの電力副産物及びそれを原材料とする製品の
製造,販売
7.建設工事の調査,設計及び施工監理
8.金銭の貸付
9.前各号に関するコンサルティング及びエンジニアリング
10.前各号に附帯関連する事業
■ 設 立 年 月 日 昭和26年5月1日
■ 資 本 金 1,142億9,180万2,460円
■ 発行可能株式総数 4億9,500万株
■ 発行済株式総数 2億1,529万1,912株
■ 従 業 員 数 5,470名
■ 本 店 札幌市中央区大通東1丁目2番地
■ 支 店
旭 川 支 店 旭川市4条通12丁目1444番地の1
北 見 支 店 北見市北8条東1丁目2番地1
札 幌 支 店 札幌市中央区大通東1丁目2番地
岩見沢支店
岩見沢市9条西1丁目12番地の1
小 樽 支 店 小樽市富岡1丁目9番1号
釧 路 支 店 釧路市幸町8丁目1番地
帯 広 支 店 帯広市西5条南7丁目2番地の1
室 蘭 支 店 室蘭市寿町1丁目6番25号
苫小牧支店
苫小牧市新中野町3丁目8番7号
函 館 支 店 函館市千歳町25番15号
東 京 支 社 東京都千代田区丸の内1丁目
6番5号(丸の内北口ビル内)
役 員
取 締 役 会 長
取締役社長
取締役副社長
取締役副社長
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
常務取締役
(平成25年9月30日現在)
佐
川
髙
酒
恩
真
富
森
林
藤 佳
合 克
橋 賢
井 村 裕
弓 明
樫 泰
昌
宏
孝
彦
友
修
之
彦
治
弘
行
常務取締役
常務取締役
取 締 役
常任監査役(常勤)
常任監査役(常勤)
監 査 役
監 査 役
監 査 役
相 馬 道 広
阪 井 一 郎
佐々木 亮 子
本 間 公 祐
阿 部 幹 司
石 井 純 二
市 川 茂 樹
長谷川 淳