第4章 低炭素社会の構築(PDF:935KB) - 松山市

第4章
低炭素社会の構築
第1節 地球温暖化対策事業
1.環境モデル都市
環境モデル都市は、国が目指すべき低炭素社会の姿
を具体的にわかりやすく示すことを目的として、平成
20 年度に 13 都市が選定され、平成 24 年度には、環
境モデル都市の追加募集があり、「高い目標を掲げて
先駆的な取り組みにチャレンジする環境都市」として、
平成 25 年 3 月 15 日に本市を含む7都市が環境モデル
都市に選定されました。
本市の温室効果ガス排出量の削減目標を早期に達
成するため、取り組みの柱として、次の事業を行なう
こととしています。
●「松山サンシャインプロジェクトの推進」
●「地域循環システムの推進」
●「歩いて楽しいコンパクトシティ」の推進
●「スマートコミュニティの推進」
52
3.松山市低炭素社会づくり実行計画
『地球温暖化対策の推進に関する法律』及び『京都議定書目標達成計画』に
基づき、『第 5 次松山市総合計画』及び『松山市環境総合計画』とも整合性を図
りながら進める地球温暖化対策についての中長期に亘る目標を定めた具体的な
行動計画として、平成 23 年 3 月に『松山市低炭素社会づくり実行計画』を策定
しました。
この計画では、以下に示す 6 つの基本施策を定め、各施策の方向性を明確に
し、重点的に取り組むこととしています。
松山市低炭素社会づくり実行計画の体系
《基本施策1》再生可能エネルギーの利用促進
1 豊富な太陽エネルギーの導入促進
2 再生可能エネルギーの導入促進
《基本施策2》環境負荷の少ないライフスタイルへの転換
1 日常生活における省エネ・省資源行動の実践
2 省エネルギー設備・住宅への転換
3 カーライフの見直し
《基本施策3》環境負荷の少ない事業活動の促進
1 効率的なエネルギーの利用
2 環境ビジネスの創出と育成
3 事業系ごみの減量化と資源化の促進
《基本施策4》脱自動車依存型コンパクトシティの推進
1 環境負荷の低い移動手段の利用促進
2 機能集約型のコンパクトなまちづくり
3 自動車交通の円滑化
《基本施策5》豊かな自然環境に包まれた都市の創造
1 身近な緑の保全と創出
2 自然環境の保全と育成
持続可能な低炭素社会の実現
53
《
基
本
施
策
6
》
低
炭
素
社
会
づ
く
り
に
向
け
た
環
境
学
習
の
推
進
計画期間は、平成 23 年度から 62 年度とし、中期目標として平成 32 年度に温
室効果ガスの排出量を 272 万トン(平成 2 年度比マイナス 18%)に削減するこ
とを目指しています。平成 22 年度は 332 万トンと、基準年比で 0.2%の増とな
りました。
温室効果ガス排出量(単位:万トン- CO2)
目標
平成 2 年度
(基準年度)
平成 12 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 32 年度
(1990 年度)
(2000 年度)
(2008 年度)
(2009 年度)
(2010 年度)
(2020 年度)
エネルギー起源
301
353
330
303
318
258
産
129
127
118
91
111
101
民生業務
41
56
56
60
57
41
民生家庭
51
69
61
62
62
49
80
101
95
90
87
66
30
26
15
15
14
15
331
379
345
317
332
272
部
門
業
運
輸
非エネルギー起源
(ごみ、下水処理等)
合
計
※非エネルギー起源には、ごみの焼却や下水の処理による排出が含まれます。
※数値は、四捨五入により合計が合わない場合があります。
表 24 松山市域から排出される温室効果ガス排出量の現状
図 10 温室効果ガスの総排出量の経年変化
54
2.松山サンシャインプロジェクト
(1)プロジェクトの体系
温室効果ガスを排出せず、かつ、無尽蔵なクリーンエネルギーの活用は、地
球温暖化対策およびエネルギー対策として有効な手段です。
本市は、年間の平均日照時間が 2,089 時間で、全国平均を 200 時間程度上回
ることから太陽エネルギーの活用に非常に適した地域です。この地域特性を活
かして、太陽光発電の導入促進とソーラー関連産業の振興を目的に「松山サン
シャインプロジェクト」を平成 20 年1月にスタートさせ、環境と経済が調和す
るまちづくりを目指し、市民・企業・行政がともに協力・連携しながら、積極
的な施策を展開しています。
松山サンシャインプロジェクト
~環境と経済が調和するまち~
1.ソーラーが広がるまちMatsuyama
1.公共施設ソーラー発電導入計画
2.住宅・オフィスソーラー発電導入促進計画
松
山
サ
ン
シ
ャ
イ
ン
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
・
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
3.グリーン電力証書活用モデル事業
2.持続可能な環境ビジネスの成長
1.環境ビジネス戦略策定支援事業
2.環境ビジネス創出支援事業
3.環境ビジネスセミナー開催事業
4.環境関連産業の集積・拡大支援
3.エネルギーの有効・効率的利用
1.クリーンエネルギーカーの普及・拡大
2.地域エネルギーの掘り起こし
3.省エネルギーの推進
4.啓発・人材育成
1.環境教室
2.環境フェア
3.サンシャインレース松山
55
(2)松山サンシャインプロジェクトの事業実績
①公共施設ソーラー発電導入計画
本市が積極的に太陽光発電システムを学校や公民館などの公共施設へ設
置することで、施設自体の消費電力の削減を図り、地球温暖化対策の一翼
を担うとともに、これら施設の利用者に対して環境意識の向上を図ってい
ます。
平成 11 年度から 24 年度の間に、市立小中学校及びその他の公共施設 62
箇所に太陽光発電システムを設置し、総計は 1,079.2kW となりました。な
お、本計画は平成 21 年度に目標を上方修正し、平成 28 年度までに、1,600kW
を目指しています。
設置
年度
H11
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H21
公共施設名
中島町総合文化センター
松山市野外活動センター
松山市総合公園
松山市立椿小学校
松山市立垣生中学校
松山市五明公民館
久枝なかよしふれあいセンター
まつやま Re・再来館
松山市立西中学校
松山市立たちばな小学校
松山市立久米中学校
松山市立興居島中学校
松山市西消防西部支署
松山市立味酒小学校
松山市立高浜小学校
鷹子ふれあい館
松山市中央公園(プール)
松山市立中島中学校
松山市立荏原小学校
畑寺福祉センター
かきつばた浄水場
高井神田浄水場
はなみずきセンター
八坂小学校
清水小学校
潮見小学校
久枝小学校
三津浜小学校
伊台小学校
久米小学校
坂本小学校
北久米小学校
味生第二小学校
規模
(kW)
40
100
10
20
10
9.6
9.6
20
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
10
20
10
10
15
10
20
15
10
15
20
10
20
10
設置
年度
H21
H22
H23
H24
公共施設名
石井北小学校
みどり小学校
拓南中学校
東中学校
三津浜中学校
小野中学校
南第二中学校
桑原中学校
椿中学校
北中学校
松山市立和気小学校
松山市立久谷中学校
松山市立北条北中学校
北条スポーツセンター
松山南共同調理場
宮前小学校
石井小学校
三津浜地域交流センター
多目的競技場
青少年センター
道の駅「風和里」
堀江小学校
桑原小学校
雄新中学校
雄郡小学校
道後小学校
勝山中学校
南梅本集会所
合
計
表 25 公共施設への太陽光発電設置状況(平成 25 年 3 月 31 日現在)
56
規模
(kW)
20
20
10
20
20
20
30
20
20
20
40
30
40
20
10
20
15
10
40
10
10
15
20
20
10
15
20
10
1079.2
② 住宅・オフィスソーラー発電導入促進計画
地球温暖化防止を推進するとともに、市民や事業者の環境保全意識の高
揚を図ることを目的として、太陽エネルギーを利用する機器を設置する者
に対して補助等を行っています。補助の対象となるのは、太陽光発電シス
テム、太陽熱利用システム、太陽熱高度利用システム、家庭用燃料電池シ
ステムです。具体的な補助制度(平成 24 年度)は、太陽光発電システム
10kW 未満の場合は、5.4 万円/kW(3kW 上限)、10kW 以上 20kW 未満は一律
30 万円、20kW 以上は一律 50 万円で、太陽熱利用システムは一律 2.5 万円、
太陽熱高度利用システムは一律 10 万円、家庭用燃料電池は一律 20 万円で
す。
平成 24 年度末現在、市域では 32,411kW の太陽光発電が導入されており、
今後も積極的に導入を促進し、平成 32 年度までに 151,000kW を目指します。
図 11 住宅・オフィスへの太陽光発電導入出力数
③ グリーン電力証書活用モデル事業
太陽光発電等の自然エネルギーを利用した発電設備がもつ、発電時に温
室効果ガスを発生しないという環境に優しい価値(環境価値)を、証書と
して取引できるようにしたものがグリーン電力証書です。
本市は、グリーン電力証書を扱う資格を平成 20 年 11 月に自治体として
全国で初めて取得し、モデル的に市有施設の一部やモニターの太陽光発電
の環境価値をグリーン電力証書として発行、その収益を太陽光発電の導入
支援に活用するなど、更なる太陽光発電等の普及拡大につながる仕組みの
構築を目指しています。
57
≪販売実績≫
【平成 21 年度販売先】
平成 21 年度
販売件数
21 件
販売量
50,500kWh
販売金額
858,500 円
株式会社あいテレビ
株式会社伊予銀行
株式会社愛媛銀行
株式会社愛媛新聞社
えひめ消費生活センター友の会
NPO 法人愛媛リサイクル市民の会
セキ株式会社
CELCOJAPAN
NPO 法人俳句甲子園実行委員会
井関農機株式会社
伊予鉄道株式会社
株式会社えひめ飲料
愛媛信用金庫
金城産業株式会社
株式会社伸栄設計
星企画株式会社
株式会社程野商店
メッセまつやま 2010 実行委員会
有限会社零夢
合弁会社ワークショップ CO.松山
【平成 22 年度販売先】
平成 22 年度
販売件数
14 件
販売量
39,300kWh
販売金額
668,100 円
株式会社伊予銀行
藤崎電機株式会社
衣サイクル研究会
セキ株式会社
南海放送株式会社
インフォコム株式会社
城山公園オータムフェスティ
バル実行委員会
井関農機株式会社
伊予鉄道株式会社
株式会社エス・ピー・シー
四国ガス株式会社
サンシャインレース松山開催
実行委員会
セキ株式会社
MatsuyamaP’sFestivalsuppo
rtedbya-nation実行委員会
【平成 23 年度販売先】
平成 23 年度
販売件数
17 件
販売量
42,600kWh
販売金額
562,500 円
株式会社カネシロ
大成建設株式会社四国支店
井関農機株式会社
セキ株式会社
伊予鉄道株式会社
サンシャインレース松山開催
実行委員会
セーラー広告株式会社愛媛本社
NPO 法人俳句甲子園実行委員会
南海放送株式会社
城山公園オータムフェスティ
バル実行委員会
株式会社エス・ピー・シー
えひめ・まつやま産業まつり
実行委員会
藤崎電機株式会社
など
【平成 24 年度販売先】
平成 24 年度
販売件数
19 件
販売量
49,100kWh
販売金額
582,500 円
株式会社カネシロ
井関農機株式会社
セキ株式会社
株式会社伊予銀行
伊予鉄道株式会社
四国瓦斯株式会社松山本社
南海放送株式会社
株式会社エス・ピー・シー
仙台市議会経済環境委員会
平塚市議会清風クラブ
サンシャインレース松山開催
実行委員会
えひめ・まつやま産業まつり
実行委員会
藤崎電機株式会社
など
58
④環境ビジネスの創出と成長
従来の太陽エネルギー活用ビジネス創出事業の対象を、平成 22 年度に、
環境分野全般に拡張し、市内中小企業から幅広い分野の環境ビジネスを募
集し、事業展開の支援を行っています。また、環境分野に参入するための
事業化を検討する際に係る必要経費(調査費等)に対する支援も行ってい
ます。
事業社名
H20
事業内容
株式会社松永通信
太陽光発電不法投棄監視システムの開発
株式会社愛亀
壁面緑化を用いた環境広告事業
株式会社藤平
「エコがぎっしり!!」光電池で発電・充電する進化型模型エコカー
株式会社小笠原工業所
飲料水備蓄タンク
株式会社エムテック
太陽光発電併用型 LED 照明灯の小型化・軽量化・低価格化
中予電器株式会社
低価格・小型のソーラー発電 LED 照明機器の開発
株式会社トミオカテント
ピラミッドスズシェード省エネ効果に関する研究開発
GraspCreations
カーボンオフセット独自ブランド「GreenDesin」構築に伴う市場調査・
ホームページ作成等に関する研究開発
H21
H22
H23
表 26 補助事業内容
⑤ソーラー関連産業の集積・拡大支援
次世代の松山を支える産業の一つにソーラー関連産業を位置付け、企業誘
致や育成に努めることでソーラー関連産業の集積・拡大を図るとともに、
ソーラーをはじめとする環境配慮型住宅の需給拡大に向けた住宅業界等の
活性化支援にも取り組んでいます。
・世界シェア5割以上の太陽光電池製造装置の生産企業の新工場を誘致
(2008 年 8 月稼動、投資額約 29 億円、新規雇用約 120 名)
(2010 年 12 月稼動、投資額約 26 億円、新規雇用約 120 名)
・市内の電子機器製造業企業のソーラー関連産業への新規参入
(2009 年 11 月稼動、投資額約 30 億円、新規雇用約 70 名)
・松山太陽光発電所(メガソーラー発電所)
(1996 年 3 月稼動・300kW、2010 年 12 月・1,742kW を設置)
59
⑥松山サンシャインプロジェクト・パートナーシップ
産学民官が持続可能な低炭素社会の構築を目指すパートナーとして連携し、
環境に関する最新情報等の共有や問題提起・調査研究を行うとともに、相
互の情報交換や共同提案等に取組むことで、地域一丸となった効率的かつ
効果的な地球温暖化対策の推進と環境ビジネスの創出を図り、持続可能な
低炭素社会の構築を目指すパートナーシップ事業を始めました。
平成 24 年度末現在で 195 団体にご参加いただき、事業を実施しています。
●総会・記念講演
開催日:平成 24 年6月 11 日(月)
参加者:75 名
場 所:愛媛大学内 総合情報メディアセンター
内 容:足利工業大学学長の牛山泉氏をお招きし、自然エネルギーの実態をひも解き、
その課題と展望についてご講演いただきました。また、パートナーシップ会
員による省エネ等への取組みについての事例発表も行いました。
●研究会(WG)
【上半期】平成 24 年5月 24 日(木)・6月 25 日(月)
・7月 23 日(月)
テーマ:市民負担の少ない太陽光発電の普及について
提 案:低炭素社会構築に向けた民間ファンド活用による初期投資ZEROシス
テム事業
【下半期】平成 24 年 11 月 28 日(水)
・12 月 20 日(木)
・平成 25 年1月 21 日(月)
テーマ:太陽光発電システム設置の増加に伴う配電対策について
提 案:太陽光発電連系に伴う配電対策工事負担金補助
●情報交換会(えひめ5:30 倶楽部)
開催日:平成 24 年6月 11 日(月)
参加者:120 名
内 容:業種を越えたネットワークの輪を広げる場として、さらには、地域の新た
なものづくりや経営革新などを生み出す基盤として、異業種交流会にパー
トナーシップ会員が参加いたしました。
●スマートコミュニテイセミナー
開催日:平成 25 年3月 21 日(木)
参加者:57 名
場 所:愛媛大学内 総合情報メディアセンター
内 容:テーマ「未来を拓く『松山スマートコミュニティ』セミナー」
【講演Ⅰ】 「横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業~横浜市からはじまる、みんな
のエコプロジェクト~」
講師 横浜市建築局住宅部住宅計画課 担当係長 高井 雄也氏
【講演Ⅱ】 「鳥取市スマート・グリッド・タウン構想の概要と取り組み状況」
講師 中電技術コンサルタント株式会社電気通信部 岡村 幸壽氏
【事例発表】一般社団法人徳島地域エネルギー事務局 事務局長 豊岡 和美氏
地域小水力㈱ 取締役 菊池 豊氏
60
啓発事業「まちごと省エネ×松山」
松山サンシャインプロジェクト・パートナシップでは、地球温暖
化対策の一環として「まちごと省エネ×松山」をスローガンに啓発
を行っています。節電や省エネについて広く知ってもらうためのポ
スターや川柳の募集を行い、その作品を利用することで、節電・省
エネ意識の向上を図り、持続可能な低炭素社会づくりを目指してい
ます。
○ウォームビズ
松山市内のデザイン専門(専修)
学校生を対象とし、平成 23 年度にポ
スターデザインを募集しました。
最優秀賞作品を含む3種類のデザ
インを活用し、家庭や職場での節
電・省エネの啓発を行いました。
○エコ川柳
省エネ・節電について日々の生活の中で感じたことを「エコ川柳」として募集し、応募
総数 195 点より、入賞者(最優秀賞 1 名、優秀賞 3 名、佳作 6 名)を選出しました。平成
25 年3月 24 日に開催された「まつやま環境フェア」にて掲示・表彰するなど、今後も応募
作品を活用した啓発を実施していきます。
最優秀賞
優秀賞
優秀賞
テ
レ
ビ
消
し
エ
ア
切コ
っン
てを
気
づ
い
山た
本
雪
善の
樹音
垣
生
中
一
年
家
族
の
会
話
が
松
岡
菜
々
子
は
ず
ん
た
日
61
優秀賞
エ
コ
垣優バ
生しッ
中いク
一地
年球
に
カ
門ム
田バ
ッ
詩ク
央
⑦サンシャインレース松山 2012 の開催
本市をソーラーシティとしてアピールす
ること等を目的に、全国で唯一のソーラー
ラジコンカー耐久レースを開催しています。
第4回目となる本大会は、全国から 32 チ
ームの参加があり、U-18 部門では広島県
立総合技術高校「光速 Swallow」(広島)、
一般部門では同好会「Team.B1st」(福井県)
がそれぞれ初優勝しました。
屋内会場では、ハイブリッドソーラーカーキ
ットの工作を通して新エネルギーについて学ぶ
「新エネルギー親子工作教室」や、協賛企業や
松山市清掃課のブース展示、屋外では電気自動
車の試乗会を行い、約 2,000 名の方にご来場い
ただきました。
参加チーム数
第4回
(平成 24 年度)
第3回
(平成 23 年度)
第2回
(平成 22 年度)
第1回
(平成 21 年度)
32 チーム
(U-18 部門:22 チーム、
一般部門:10 チーム)
31 チーム
(U-18 部門:22 チーム、
一般部門:9チーム)
31 チーム
(U-18 部門:22 チーム、
一般部門:9チーム)
19 チーム
(U-18 部門:12 チーム、
一般部門:7チーム)
U-18 部門
優勝チーム
光速 Swallow
(広島県・総合技術
高校)
前橋工業高校
電気研究部 A
(群馬県)
前橋工業高校
電気研究部 A
(群馬県)
前橋工業高校
電気研究部 A
(群馬県)
一般部門
優勝チーム
Team.B1st
(福井県・同好会)
産業技術短期大学
Project1
(兵庫県)
Team たいとも
(福井県)
新居浜高専
(愛媛県)
表 27 サンシャインレース開催状況
⑧電気自動車(EV)の導入促進
走行時に温室効果ガスを排出しない EV を公用
車として利用することに加え、市域への普
及を目指しており、イベント等で試乗体験
会を実施することで、これまでに 1000 名を
越える方に体験していただいています。ま
た、電気自動車は航続距離が短く、充電インフラの整備が必要であること
から、平成 23 年度においては、道後と城山の2箇所に急速充電器を設置し
ました。
62
4.スマートドライブの推進
JAFと提携して、一般ドライバーを対象とした実技講習会を開催することで、
スマートドライブのノウハウを実際に身に付けていただく教室を行いました。
【開催日】平成 24 年 6 月 23 日【参加者数】11 名
5.エコ☆スタ宣言(10 万人・事業所版)
地球温暖化の主な原因とされる二酸化炭素は、私たちの
生活に関わるあらゆる場面で排出されており、一人ひとり
ができることから始めることが大切といわれています。
そこで、今までの生活習慣を見直し、地球にやさしい「エ
コ生活をスタートさせる」ことを宣言していただく、「エコ
☆スタ宣言」の募集を開始しました。
平成 20 年度から平成 24 年度までの5年間に、10 万人の
宣言を目標とし、平成 24 年度末までに 43,101 名の宣言が
集まりました。目標は達成できませんでしたが、環境に配慮した生活習慣の見
直しに対して多くの市民の方々にご協力いただきました。
また、「エコ☆スタ宣言(事業所版)」については、事業所の自主的な取り組
みを促進・支援を行うことを目的としており、平成 24 年度末現在、55 事業所
の申し込みがありました。これらの宣言内容についてはホームページに掲載し
ています。
63
6.松山市役所温暖化対策実行計画
平成 24 年3月に、第3期松山市役所温暖化対策実行計画を策定しました。本
計画は、平成 23 年度から 27 年度の5年間を対象期間とし、最終年度である 27
年度に市役所全体から排出する温室効果ガスを基準年の平成 21 年度比で3%
削減することを目標として掲げています。
実行計画を推進す
る庁内体制に加え、点
検・評価の透明性・実
効性を確保するため、
各部局政策課による
内部評価および市民
による外部評価(市民
評価)の二つのシステ
ムを構築しています。
平成 23 年度の温室
効果ガス排出量は、目
標を上回る 5.2%の削
減を達成しています。
目標達成の主な要因
としては、庁舎内の空
調温度管理の徹底や、
最大需要電力の抑制
に効果的なデマンド
監視装置の導入など
による節電、公用車の
一元管理による燃料
使用量の大幅な削減
などが挙げられます。
また、個別目標に関しては、用紙購入量や廃棄物排出量の削減は進んでいま
すが、事務系部門における電気使用量の削減は、目標が達成できていないため
より一層、節電・省エネへ取り組みます。
64
(排出原因別/t-CO2)
(総排出量/t-CO2)
80,000
70,000
140,000
117,684
温室効果ガス総排出量
111,532
120,000
60,000
51,746
50,000
100,000
49,505
42,369
(A+B+C+D+E)
40,784
A
ごみの焼却・埋立に
よる排出量
B
電気使用による
排出量
C
燃料使用による
排出量
80,000
40,000
60,000
30,000
20,000
13,874
9,688
7
10,000
0
40,000
12,124
9,110
9
D 焼却等による排出量
20,000
E その他
ABCDE ABCDE
H21
H23
0
H24
H25
H26
H27
※データは、平成 21 年度において市が保有していた施設を対象に算出したものである。
図 12 温室効果ガスの排出量の内訳
基準年
H21 年度
H23 年度
t-CO2
13,874
12,124
%
-
-12.6%
項目
1)燃料使用量に相当する
二酸化炭素排出量の削減
(庁内)
2)電気使用量の削減
【部 門 合 計】
千 kWh
H24 年度
H25 年度
H26 年度
104,100 100,206
H27 年度
H27 目標
13,237
99,521
%
-
-3.7%
千 kWh
55,903
53,040
%
-
-5.1%
千 kWh
48,197
47,166
%
-
-2.1%
3)水使用量の削減(庁内)
千t
1,035
1,089
市有施設における水の使用量
%
-
5.2%
4)用紙購入量の削減
(庁内)
万枚
8,599
8,560
%
-
-0.4%
%
71.5
71.6
100
6)1 人 1 日あたり上水
使用量の削減(市民)
ℓ/人・日
291
293
300
7)1 人 1 日あたり家庭系
廃棄物排出量の削減
g/人・日
517
505
509
t/日
96
93
96
【事業系部門】
【事務系部門】
5)環境配慮製品の購入
(庁内)
8)1 日あたり事業系廃棄物
排出量の削減
53,444
46,077
1,035
8,599
※下段の%はH21 対比の増減率を示している。
〔水使用量について〕
基準年度の平成 21 年度は、渇水のため減圧給水や小中学校のプール使用休止等の対策を実施している。
表 28 温室効果ガス排出削減等に関連する数値目標
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