木戸特許事務所 木戸特許事務所 4 世代にわたり業務を続ける木戸特許事務所。特許は国内だけで は完結せず、最近では海外での特許申請も増えている。顧客との コミュニケーションのベースとなる電子メールやスケジュール調整 でのスピードアップは大きな課題でした。 ソリューション概要 特許申請は、国内で完結する時代ではなくなり、今では木戸特許事務所の仕事の半分は海外での ○ソフトウェアとサービス す一方です。他方で、メール システムは古いままで、複数のデバイスでの利用は情報を同じにする ・Microsoft® Office 365 ○メリット 特許申請に関わるものとなっています。それに従ってメールでのコミュニケーションの重要度は増 ための余計な作業を強いられていました。 Office 365 の導入により、こうした面倒から一切解放されたことに加えて、スケジュール調整の ・ 複数のデバイスからメールの送受信を可能と し、仕事のスピードアップを実現 ・ 使い慣れた Microsoft 製品との親和性が高く、 導入が容易 ・ 予定表を共有することで、飛躍的に早く容易に なったスケジュール調整 ・ 災害、事故を想定したときに安心できる サービス 無駄を省くなど、マイクロソフトのサービスらしいメリットも享受することができるようになりまし ○ユーザー コメント 特許事務所の業務は、特許申請のみならず、実用新案・商標、意匠に関する権利化業務などを行っ 「Office 365 を活用して業務スピードが上がったこ とは間違いありません。今まで直接話さなけれ ば決まらなかったことも容易に調整が可能となっ たことが理由です。クラウド上にデータがあるこ とは、災害や事故を考えてもとても安心感があり、 面倒なバックアップ作業をやらなくてもいいよう になったことと合わせて本当に導入してよかった と思っています。」 木戸特許事務所 副所長 弁理士 木戸 良彦 氏 た。安全、安心と便利さを手に入れながらますます本業に時間を割くことができるようになってい ます。 導入の背景 無駄な作業を追加の投資を行わずに削減 ています。取り扱う情報は秘匿性が高くかつ先端的なものが多くあります。これらの各種手続き のサポートだけではなく、係争関連業務やコンサルティング業務なども行っています。 こうした業務内容に対して、従来のメール システムはさまざまな点で不満と不安が増大していまし た。第一に、自動でメール データの同期がとれないということがありました。弁理士業務そのも のは、自立的要素が強くかつお客様先に出かけることの多い関係上、事務所の PC、自宅 PC、モ バイル デバイスなどの複数のデバイスを利用しています。複数デバイスを利用するとそれぞれのデ バイスの間での情報の同期が求められますが、これまでの仕組みだと結構面倒な作業を強いられ てきました。特に送信メールについては同期をあきらめて、必要な場合はすべてのデバイスをチェッ クすることを強いられていたりしました。 「所長は 3 つのデバイスを利用しています。受信メールについては何とか同期がとれていたのです が、送信メールについては同期することができませんでした。私は常に PC を持ち歩くことで解決 しようとしていましたが、スマートフォンを使い始めると結局うまく同期できないということがわか りました。」と副所長の木戸良彦弁理士は語ります。 以前は Fax が情報のやり取りの際に使われていて、送った後の原稿を保存しておけばそれがエビ デンスにはなりました。メールの場合、送信メールも含めて同期がとれていないと、いざという時 にどのようなやり取りをクライアントとしたかを確認できなくなってしまいます。 特許申請は、特許の出願から実際の審査を請求するまでに 3 年の猶予があります。さらに審査請 求をしてから特許が認可されるまで 1-2 年かかります。また、出願から 20 年の間、権利が存続 します。 木戸特許事務所 「この長い期間を通してクライアントとどのようなコミュニケーションを しているかを残しておくことは重要で、その意味でもメール システムの 改善は不可欠でした。」と木戸副所長は振り返ります。 こうした課題の解決のために、IT について一任されている木戸副所長は 導入の効果 メール環境の改善だけではない大きな 効果 ベンダーからいくつかの新たな IT の提案をうけ、内部設置型の仕組み 「Office 365 を導入して、抱えていた課題はすぐ を含めて比較検討をされています。その中で最終的には副所長の判断で、 に解決しました。どのデバイスでメールの読み書 Office 365 に決定しています。木戸副所長は次のようなことを理由に挙 きをしても、すぐに他のデバイスでも同じ情報に げています。 同期されるので、面倒なバックアップ作業や同 期のための作業は全く不要になりました。」 ● クラウド サービスの方が明らかに安価で安心なことが判明した。 ● Outlook + Exchange Online の組み合わせで、 課題解決に必要な機能は実現できた。 さらにスケジュールの共有機能が大きな効果を 木戸特許事務所 副所長 弁理士 木戸 良彦 氏 発揮したと木戸副所長は語ります。 「これまで事務所員は紙ベースでスケジュール調 ● Office 365 の予定管理機能はかなり便利に感じた。 整をしていました。外出先で入った予定などは反映できないので、結局 ● Microsoft Office との親和性とマイクロソフトの信頼感 最終確認は直接本人に確認するなどの作業が必須でした。外出してい るとその日のうちには調整が完了せず、翌日にならないとスケジュール また、クラウドにデータを保存することと、事務所内にデータを保存す がフィックスされないことは普通でした。Office 365 を利用するように ることの安全性の比較も検討されています。 「事務所内にあることは必 なって、外出先でもスマートフォンでスケジュールを入れれば直ちに反映 ずしも安心ではないと判断しました。災害時の問題もあります。事務所 されます。事務所員には私のスケジュールを公開しているので、必要な の鍵を壊して侵入することは可能だと思いますが、マイクロソフトのデー 時に直ちにスケジュール調整をすることが可能となり、明らかにスピー タ センターに侵入することは不可能と思います。もちろん「マイクロソ ドが上がりました。」 フト」という安心感が背景にあります。」 「最終的には、クラウド サービスのデータをベンダーに預けることにな るので、サービスを提供しているベンダーへの信頼は不可欠でした。そ これまで使い慣れてきた Office をそのまま利用できるのも利用がス ムーズに進んだ背景にあるようです。 の意味では、長年ビジネス向けのシステムを提供し続けてきたマイクロ 「事務所員の年齢層は高い方だと思いますが、Office 365 への切り替え ソフトに対する大きな信頼はもっとも大きな決定要因だったと思いま はスムーズでした。これまでもメール クライアントはマイクロソフト製 す。」と木戸副所長は続けます。 品を利用していましたが、この機会にすべて Outlook に切り替えました。 でも所員も戸惑うことなく利用できたようです。」 セキュリティや安全性への安心感も格段に増したと木戸副所長は強調し ます。 「PC の故障の時などは、メールのデータをそのデバイスに復元するだ けでも結構な時間を必要とし、結構いらいらしたものでした。今は、PC を入れ替えてもユーザー ID でつなぐだけですぐにもとの情報に戻るの で、とても楽になったと同時に、安心感も倍増しています。災害時など でデバイスを失っても、代替機さえあればすぐに元に戻せることが分かっ たからです。」と木戸弁理士は強調します。 「ウィルス対策も一台一台の PC の対策ソフトの状況を確認するような 手間がなくなったことに加えて、スパム メールのようなものが激減して いるので、そうした処理にかけていた時間も節約できています。」 木戸特許事務所 今後の展開 入しているところもあると聞いています。Office 365 には Lync Online 働き方の多様性とコスト削減を目指して も提供されているので、特に別にテレビ会議システムなどを入れること 特許事務所は所属人数に対する標準的な事務所の広さがおおよそ決まっ また、まだファイル サーバーが稼働しているのでスペースの節約のため ているそうです。その事務所の大きなスペースを占めるのが、書類です。 に書類のデジタル化と合わせて、クラウド ストレージへの移行も今後 過去の書類を処分することが事務所のスペースを節約することにつなが の検討課題とのことです。 なく、在宅勤務に踏み切れることはとても安心です。」 り、結果的に経営のコスト削減にもつながります。 また、事務所員の多くは書類作成が中心であり、必ずしも事務所にいな 時間的制約や人的リソースの制約から、多様なワークスタイルへの対応 ければ仕事ができないわけではない業務です。 やペーパーレスへの対応をどこまで進められるかまだ具体的な計画立案 「特許事務所のトレンドとして、在宅勤務の促進があります。事務所スペー までには至っていないとのことですが、将来実現すべき課題に対応する スの節約と通勤時間の節約、多様な働き方への対応など、多くのメリッ IT の仕組みを利用していることは大きな強みであるとの期待を膨らま トがあるからだと思います。そのために高価なテレビ会議システムを導 せていただいているようです。 導入についてのお問い合わせ 本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/ 本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2013 年 1 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。 本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。 製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。 ■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/ja-jp/ ■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755 (9:00 〜 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く ) ※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。 * Microsoft は、⽶国 Microsoft Corporation および、またはその関連会社の商標です。 *その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。 *製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。 〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー 5420-TC1
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