DebugFactory Builder for MN101C/E_L リリースノート - パナソニック

DebugFactory Builder for MN101C/E_L
Version 4.5.5.0
リリースノート
発行日:2008 年 12 月 19 日
発行元:パナソニック株式会社
セミコンダクター社システム LSI 事業本部
ソフトウェア・ソリューションセンター
● バージョン
今回のバージョンアップ
DebugFactory Builder
C コンパイラ
アセンブラ/リンカ
ライブラリマネージャ(slib101c/slib101e)
ファイル変換ユーティリティ(excv101)
前回のバージョン
DebugFactory Builder
C コンパイラ
アセンブラ/リンカ
ライブラリマネージャ(slib101c/slib101e)
ファイル変換ユーティリティ(excv101)
Version
Version
Version
Version
Version
4.5.5.0
1.5 Release
3.3 Release
2.2 Release
1.3 Release
6
5.3.1
5
5
Version
Version
Version
Version
Version
4.5.4.0
1.5 Release
3.3 Release
2.2 Release
1.3 Release
5
5.2.1
4
4
● 内蔵言語ツールを使用されている方へ
DebugFactory Builder をインストールすると、内蔵言語ツールとして最新バージョンの言
語ツールが追加されます。
既に作成されたプロジェクトでは使用する言語ツールは変更されませんので、最新の言語
ツールを使用したい場合は、メイクの[環境設定]ダイアログの[言語ツール]タブにて最新
の言語ツールを選択してください。
● インサーキットエミュレータ PX-ICE101C/E-L を使用されている方へ
DebugFactory Builder をインサーキットエミュレータ PX-ICE101C/E-L で使用される場合、
ファームウェアのバージョンアップが必要となる場合があります。デバッグ開始時に、
「ファームウェアのバージョンが異なります。ファームウェアの更新を行ってください」
とメッセージが表示された場合は、インストールマニュアル「MN101C/MN101E シリーズ
ICE101C/E-Lite インストールマニュアル」の[第 5 章 最新情報へのアップデート][ファ
ームウェア]を参照し、記載内容にしたがってファームウェアのバージョンアップを行っ
てください。
● 仕様追加/変更
1. 拡張演算機能を持たないマイコン品種を選択時に、[コンパイルオプション]ダイアロ
グにて以下のコンパイラ/リンカ設定を行った場合、[コンパイルオプション]ダイア
ログを閉じる際に、エラーメッセージを表示するようにしました。
1
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
・コンパイルオプション「拡張演算命令を生成します(mmuldivw)」を指定
・標準ライブラリ cc101Cw.lib をリンク指定
[コンパイルオプション]ダイアログにて以下のコンパイラ/リンカ設定をしている場
合に、[ターゲット設定]ダイアログで拡張演算機能を持たないマイコン品種に変更す
ると、エラーメッセージを表示するようにしました。
・コンパイルオプション「拡張演算命令を生成します(mmuldivw)」を指定
・標準ライブラリ cc101Cw.lib をリンク指定
ファイル変換機能において、出力ファイル形式にバイナリファイルを追加しました。
ファイル変換については、[環境設定]ダイアログの[ファイル変換]タブにて設定がで
きます。
コンパイラオプション、アセンブラオプションのインクルードパスの設定において、
指定したフォルダ以下のすべてのサブフォルダを追加するオプションを追加しました。
[逆アセンブラ]ウィンドウでアセンブラ命令を変更する場合、[アセンブラ変更]ダイ
アログのエディットボックスにシンボル情報を表示しないようにしました。
シミュレータ環境において、フック機能を設定する GUI(シミュレーション設定ツリ
ー)を追加しました。メインメニュー[表示]-[ウィンドウ]-[シミュレーション設定
ツリー]より表示できます。
シミュレータ環境において、データスワップ機能(コマンド HOOK /DATASWAP)を追加
しました。
シミュレータ環境において、メモリイベント機能(コマンド HOOK /MEMEVENT)に値の
変化で動作する/CHG オプションを追加しました。
[プラグインの設定]ダイアログのプラグインの表示を改善しました。
スタックツリー静的解析ツールプラグインにおいて、ルート関数として割込み関数
を自動設定する機能を追加しました。
● 不具合の対処
1. BE 命令をステップ実行した場合、プロセッサステータスワード(PSW)のマスカブル割
込み許可フラグ(MIE フラグ bit6)が 0 クリアされない不具合を修正しました。
2. シミュレータ環境において、デバッグ開始時にパネルのイベント関数が解除される不
具合を修正しました。
3. DebugFactory Builder を起動したまま Windows を終了できない不具合を修正しました。
4. 特殊レジスタ定義ファイル読み込み機能において、基数を 10 進数に設定している場
合に特殊レジスタのアドレスを正しく読み込めない不具合を修正しました。
5. [コード]ウィンドウにおいて、非アクティブのタブのソースファイルを DebugFactory
Builder 以外で編集した後にタブをアクティブにした場合にファイルの再読み込みを
行うとマウスの形状がおかしくなる不具合を修正しました。
6. DebugFactory Builder 起動時に[コード]ウィンドウで非アクティブのタブとして表
示されているソースファイルに実行アドレスイベントを設定した場合、例外が発生す
る不具合を修正しました。
7. [逆アセンブラ]ウィンドウにフォーカスがある状態でツールボタンの<ステップイン>
ボタンをクリックした場合、逆アセンブラ単位ではなくソース単位でステップインす
る不具合を修正しました。
8. デバッグ専用のプロジェクトにおいて、[デバッグソース]ツリーのポップアップメニ
ュー[ソート]で選択しているソートの状態にチェックマークがつかない不具合を修正
しました。
9. 各ウィンドウから[コード]ウィンドウへのジャンプ機能で表示が切り替わった際に、
以前の表示位置に戻ることができない場合がある不具合を修正しました。
2
● 制限事項
【Windows Vistaに関する制限事項】
1. 標準ユーザアカウントでは使用できません。管理者アカウントでご利用ください。
2. ファイルのドラッグ&ドロップ機能が動作しません。[プロジェクト]ツリーへのファイ
ルの追加、[コード]ウィンドウでのファイルのオープン、[コマンド]ウィンドウでのフ
ルパス付きファイル名の入力などのファイルのドラッグ&ドロップを使用できません。
3. [コミュニケーションセンター]ダイアログにおける Proxy 設定を自動スクリプト指定で
行うことができないことがあります。
【共通の制限事項】
4. ユーザ権限ではライセンスキーの設定ができません。
5. ソースファイル、実行ファイル、ライブラリ、オブジェクトファイルに # を含むファ
イル名やパス名を使用することは出来ません。また、ファイル名やパス名をショートフ
ァイル名、ショートファイルパス名に変換した際に # が含まれる場合についても使用
することは出来ません。
6. 拡張演算機能を持たないマイコン品種を選択した場合でも、拡張演算命令(MULWU、MULW、
DIVWU)の逆アセンブル表示や、アセンブル入力が可能となっています。
7. メモリ表示(D コマンドなど)において、一部の ASCII コードの表示が Windows OS に
よって異なる場合があります。
8. プログラム実行中に構造体や配列変数をインスペクトしたとき、要素まで展開できませ
ん。
9. [環境設定]ダイアログで「実行ファイルを削除しません」を選択していた場合でも、メ
イクを中断したときには実行ファイルが消えてしまいます。
10. 使用したプロジェクトの履歴に、パスが異なる同じ名前のプロジェクトが残りません。
11. 実行ファイルが読み取り専用の状態でメイクを行った場合に実行ファイルが生成されず
に「実行ファイルが生成されました」とメッセージが表示されます。
【命令セットシミュレータ環境】
12. [デバッガオプション]ダイアログの「リセット時にランダムで内蔵 RAM をフィル」機
能はサポートされていません。
13. カバレッジのファイル出力機能において、出力先として読み込み専用ファイルを指定す
るなど書き込みエラーが発生した場合にフリーズしてしまいます。
【インサーキットエミュレータ環境】
14. MN101C シリーズ品種選択時に、メモリ空間の上限(0x3FFFF)を超えるアドレスを指定し
た場合に正常に動作しない場合があります。メモリ空間の上限を超えるアドレスを指定
しないようにしてください。
15. [ターゲット設定]ダイアログの[メモリマップ設定]ダイアログにて、メモリマップ設定
ができない領域(バンク 0 をターゲットに設定するなど)を含むマップ設定をした場合、
デバッグモード時にマッピングが反映されません。メモリマップ設定ができない領域を
含まないように領域を設定してください。
以上
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