平成 21 年 10 月 15 日 各 位 セキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社

平成 21 年 10 月 15 日
各
位
セキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社
代表取締役会長兼社長
髙梨 勝也
(コード 2392 東証一部)
問合せ先
取 締 役 管 理 本 部 長 菅井 毅
(TEL. 03-5776-1300)
行使価額修正条項付き新株予約権の発行及び
コミットメント条項付き第三者割当契約に関するお知らせ
当社は、平成 21 年 10 月 15 日開催の取締役会において、新株予約権の第三者割当による発行、及び
金融商品取引法による届出の効力発生後に、下記の内容を含むコミットメント条項付き第三者割当契
約を締結することを決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.募集の概要
(1)
(2)
(3)
発
行
期
日
発行新株予約権数
発
行
価
額
(4)
当該発行による
潜 在 株 式 数
(5)
資金調達の額(新株
予約権の行使に際し
て出資される財産の
価額)
平成 21 年 10 月 30 日
2,500 個(新株予約権1個当たりの目的である株式の数は 10 株)
新株予約権1個当たり 5,600 円(総額 14,000,000 円)
潜在株式数:25,000 株
新株予約権の行使価額は株式の時価との関係で上方・又は下方に修正
されますが、下限行使価額(77,200 円)を下回ることはできません。
また、上方に修正する場合には特に上限行使価額はありません。上方
修正・下方修正にかかわらず潜在株式数は 25,000 株です。
2,780,375,000 円(差引手取概算額)
当初行使価額 110,975 円
行使価額は、本新株予約権の各行使請求の効力発生日の直前取引日の
行 使 価 額 及 び
(6)
株式会社東京証券取引所における当社普通株式の終値の 90%に相当
行使価額の修正条件
する金額に修正されますが、その価額が下限行使価額を下回る場合に
は、下限行使価額を修正後の行使価額とします。
(7) 募 集 又 は 割 当 方 法 第三者割当の方法による
(8) 割
当
先 メリルリンチ日本証券株式会社(以下「メリルリンチ」といいます。
)
当社は、メリルリンチとの間で、金融商品取引法に基づく届出の効力
発生後に、コミットメント条項付き第三者割当契約を締結する予定で
(9) そ
の
他
す。当該第三者割当契約において、新株予約権の譲渡の際に当社取締
役会の承認が必要である旨が定められています。
(注)1.調達資金の額は、新株予約権の払込金額の総額に新株予約権の行使に際して出資される財産
の価額の合計額を合算した金額から発行諸費用の概算額を差し引いた金額です。行使価額が
修正又は調整された場合には、調達資金の額は増加又は減少します。また、新株予約権の行
使期間内に行使が行われない場合及び当社が取得した新株予約権を消却した場合には、調達
資金の額は減少します。
2.株式分割、株式併合、会社分割等発行要項に規定される事由により行使価額は、行使価額調
整式により調整されることがあります。
1
2.募集の目的及び理由
(1)今回の募集の背景について
昨年のいわゆるリーマン・ショックの発生以来、金融・資本市場、不動産市場はグローバルな規模
で未曾有の困難に見舞われましたが、特に、不動産市場においては取引の大幅な縮小、キャップレー
トの上昇、ノンリコースローン市場の急速な縮小などにより、業者の淘汰が進み、多くの企業が破綻
し、市場からの退出を余儀なくされました。当社の属する不動産投資顧問業界では、顧客である多く
の機関投資家が株式、債券等ほとんど全ての資産クラスにおいて投資収益の悪化に見舞われ、不動産
を含むリスク資産に対する投資を大幅に手控える状況が続きました。これにともない、新規ファンド
の募集はかつてない困難な状況となるとともに、ファンドによる資産の取得・処分は停滞し、投資収
益の大幅な悪化をもたらしました。しかしながら、世界的に広まった景気悪化の波は、各国政府及び
金融当局の強力な不況克服のための施策や民間企業等の必死の努力の結果、ようやく最悪の状況から
抜け出す兆候を見せ始めており、不動産ファンド運用の事業環境にも徐々に変化の兆しが出始めてい
ます。価格低落傾向が続いた不動産市場については、中長期的な観点から見れば投資を再開すべき水
準に来つつあると考えられます。
当社グループは、創業以来、不動産ファンド運用を業務の中核としてこれまで着実に実績を積み上
げ、我が国を代表する不動産投資顧問会社として内外投資家の高い評価を得るに至っています。今般
の事業環境の変化に対応し、当社グループは後述のとおり、今後市場に提供されると予想される投資
機会を確実に取り込み、ファンドの投資家に優れた投資収益を確保すべく、ファンドの運営上求めら
れる共同投資の必要資金等を中心とする前向きな業務活動推進を目指した資金調達を行うことと致し
ました。
こうした業務戦略を確実に実行するためには、必要とされる資金を機動的に調達する手段の導入が
望ましく、本新株予約権発行によるスキームはその観点から適切な調達方法と判断し、また希薄化を
一定限度に留めることが可能であることから、この度その発行を決議致しました。
なお、当社グループは、継続的な企業価値の向上と財務健全性の確保を目的として、これまで以下
のような取組を行ってまいりました。
①第4号オポチュニティ・ファンドの募集完了
当社グループは本年8月までに第4号オポチュニティ・ファンド 525 百万ドルの募集に成功しまし
た。これは従来から顧客投資家及び年金コンサルタント等から寄せられていた当社グループの運用体
制とその運用実績(トラックレコード)に対する顧客投資家及び年金コンサルタント等のゲートキー
パーからの高い評価を得たものといえます。本ファンドは当社グループの旗艦ファンドとして当社グ
ループの不動産投資顧問業務の中核的役割を担うことになります。
②新規ファンドの運用開始の計画
上記の第4号のファンドの組成の成功にあわせて、同ファンドの付随ファンド(サイドカー・ファ
ンド)としてディストレス債権に投資する約 200 百万米ドル(予定)の追加ファンドの募集を行って
います。更にファンド投資家の投資意欲の強い分野であるミドル・リスク/ミドル・リターン投資を目
的とする新ファンドなどの運用についても検討を進めております。
③受託資産残高の増加と運用会社としての優位性
当社グループの受託総額は、これまで第3号オポチュニティ・ファンドを中核としてレジデンシャ
ル・ファンドや不動産メザニン・ファンドなどのファンド運用をおこない、過去数年間順調に増加し、
本年6月末においては、6,000 億円に達しました。さらにリーマン・ショック以降金融情勢が悪化する
と、内外の機関投資家の中で従来の委託先であったアセットマネジメント会社の破綻や業務縮小等の
理由で、当社グループを新たなアセットマネジメント会社として起用するケースも増え、特定機関投
資家向けアセットマネジメント業務の体制整備等にも取組んだことが奏功し、受託総額の増加に寄与
しています。
上述のとおり、厳しい環境下で今般ファンドの新規募集を成功裡に完了させることが出来ましたが、
これは顧客投資家及び年金コンサルタント等から寄せられていた当社グループの運用体制とその運用
実績(トラックレコード)に対する高い評価の表れであると考えております。こうした内外のプロフ
2
ェッショナルな投資家からの高い評価を背景として、グローバルな不動産ファンド運用業界において
も当社グループの認知度は高まっており、例えばロンドンで発行されている著名な不動産プライベー
ト・ファンド運用業界の専門誌でも、最近、欧米及びアジアの代表的不動産ファンド運用会社の一社
(我が国から唯一)として当社を紹介しています。(Private Equity Real Estate ([PERE])誌の9月
号の特集「今後プライベート・ファンド運用業界の勝ち組 15 社」に掲載)
④資金繰り及び財務基盤強化のための取組
上記のように当社グループの不動産投資顧問会社としての業界における位置づけは確実に向上して
いますが、この位置づけを更に強固にすることが必要であります。金融危機は沈静化に向かってはい
るものの、不動産関連業界を中心に依然として信用不安も残る状況下、不動産投資顧問業者として顧
客投資家の信頼に応え、事業基盤を確実なものにするために、まず当社自身の資金繰りやバランスシ
ートに係わるリスクを極力低下させ、当社グループの財務的信用に対する顧客や関係取引先の信頼を
高めることを重要課題と位置づけました。
この為の取り組みとしては、本年3月香港の運用会社パシフィック・アライアンス・グループ傘下
の投資ファンド(PAG)に対し総額 30 億円の転換社債型新株予約権付劣後社債を第三者割当方式によ
り発行し、資金調達を行うと共に、2010 年4月末日にプットオプション行使期日の到来する額面総額
60 億円の転換社債型新株予約権付社債(アルパインボンド)のうち 43.8 億円の買入消却を行い、債務
の削減及び平均債務期限の長期化をおこないました。また上記第三者割当方式による転換社債型新株
予約権付劣後社債の発行と同時に額面総額 15 億円の転換社債型新株予約権付劣後社債の発行に係わる
コミットメントラインを PAG との間で設定し、本年3月 26 日の当社の定時株主総会でご承認をいただ
き、未償還のアルパインボンドの償還や運用ファンドに対する共同投資のための資金手当てを行いま
した。
(2)今回の募集の目的及び理由
(資金使途)
今回の新株予約権の第三者割当及びその行使による調達資金については、既存及び新規のファンド
運用において、ファンド運営上求められる共同投資(注)のための資金等、今後の当社グループの業務
拡大に寄与する資金として使用致します。
(注) 不動産ファンドを運用するに当たり運用会社がファンドへの出資者と投資の成否にかかわ
る経済的利益の一致を図るため求められるファンドへの小額投資。当社グループの旗艦ファンド
であるオポチュニティ・ファンドでは、ファンド契約上、原則として投資家のエクイティ出資総
額の5%を当社グループが負担することが要求されている。
(理由)
既に述べたように、各国の経済は未だ不確定要素をはらみながら最悪期を抜け出す兆候を見せ始め、
各国の年金基金等の機関投資家は徐々に投資姿勢を回復させ始めています。この事業環境の変化に対
応し、今後市場に提供されると予想される投資機会を確実に取り込み、運用中のファンドや新規ファ
ンドの投資家に優れた投資収益を提供するためには、従来のバランスシート・リスク改善目的等の防
衛的資金調達の段階から、ファンドの運営上求められる共同投資の必要資金等を中心とする前向きな
業務活動推進のための資金調達が必要と考えています。これによりファンドの顧客機関投資家に対す
る投資収益を確保すると共に当社グループの更なる成長を通じ当社グループの業界における地位を確
固たるものにし、株主価値の向上に努める所存です。
上記の目的のためにさまざまな資金調達手段を検討してまいりましたが、今回の資金調達方法を選
択いたしました理由につきましては「3.資金調達方法の概要及び選択理由」に記載のとおりであり
ます。
3
3.資金調達方法の概要及び選択理由
(1)資金調達方法の概要
今回の資金調達は、当社がメリルリンチに対し、行使可能期間を約2年間とする行使価額修正条項
付き新株予約権(行使価額修正条項の内容は、別添の発行要項第 10 項に記載されています。
)を第三
者割当の方法によって割当て、メリルリンチによる新株予約権の行使に伴って当社の資本が増加する
仕組みとなっています。
当社はメリルリンチとの間で、金融商品取引法に基づく届出の効力発生後に、下記の内容を含むコ
ミットメント条項付き第三者割当契約を締結いたします。この契約は、あらかじめ一定数の行使価額
修正条項付き新株予約権(行使価額修正条項の内容は、別添の発行要項第 10 項に記載されています。)
をメリルリンチに付与したうえで、今後資金需要が発生した際に、当社が、一定の条件に従って新株
予約権を行使すべき旨及び行使すべき新株予約権の数を指定できる仕組みとなっており、メリルリン
チは、かかる指定を受けた場合、一定の条件及び制限のもとで、指定された数の新株予約権を 20 取引
日の期間中に行使することをコミットします。当社は、この仕組みを活用することにより、資金需要
に応じた機動的な資金調達を行うことができます。
但し、当社が一度に指定できる新株予約権の数には一定の限度があり、新株予約権の行使により交
付されることとなる当社普通株式の数が、指定の前日までの1ヶ月間又は3ヶ月間における当社普通
株式の1日当り平均出来高数のいずれか少ない方の4日分を超えないように指定する必要があります。
複数回の指定を行う場合には 20 取引日以上の間隔を空けなければならず、また、当社の株価が 92,640
円(下限行使価額の 120%に相当する金額)を下回る場合、未公表の業務等に関する重要情報等がある
場合、当社の財政状態又は業績に重大な悪影響をもたらす事態が発生した場合など一定の場合には当
社はかかる指定を行うことはできません。なお、当社は、上記の指定を行った場合、その都度プレス
リリースを行います。
当社は、その裁量により、新株予約権の全部又は一部につき、行使することができない期間を指定
(以下「停止指定」といいます。
)することができます。停止指定の期間は当社の裁量により決定する
ことができ、また、当社は、一旦行った停止指定をいつでも取り消すことができます。但し、約2年
間の行使可能期間のうち最後の1ヶ月間については、停止指定を行うことはできません。
平成 21 年 11 月2日から平成 23 年 10 月 11 日の間のいずれかの 20 連続取引日(終値(気配表示を
含む。
)のない日を除く。
)における当社普通株式の終値(気配表示を含む。)が 77,200 円を下回った
場合には、メリルリンチは、当該 20 連続取引日の末日(当日を含む。
)から 10 取引日以内(但し、い
かなる場合においても、平成 23 年 10 月 12 日まで)に当社に対して通知することにより、新株予約権
の取得を請求することができ、かかる請求がなされた場合、当社は、新株予約権の発行要項に従い、
新株予約権の払込金額と同額の金銭を支払うことにより、原則として 15 取引日以内に新株予約権を取
得します。
なお、新株予約権が譲渡された場合でも、上記のコミットメント条項付き第三者割当契約に基づい
て、当社が割当先に対して新株予約権の行使指定、停止指定及びその取消しを行う権利、並びに割当
先が当社に対して新株予約権の取得を請求する権利は、譲受人に引き継がれます。
(2)資金調達方法の選択理由
上記の資金調達方法は、当社が新株予約権の行使の数量及び時期を相当程度コントロールすること
ができるという特徴をもっています。すなわち、当社に資金需要が発生し、新株予約権の行使を希望
する場合には、一定の期間内に行使すべき新株予約権の数を指定することができ、一方で、株価動向
等を勘案して当社が新株予約権の行使を希望しない場合には、新株予約権を行使することができない
期間を指定することもできる手法(エクイティ・コミットメントライン)です。そのため、資金需要
に応じた柔軟な資金調達が可能になるとともに、株価に対する一時的な影響が小さいものと考えられ
ます。
また、下記「本スキームの特徴」⑤に記載のとおり、貸株及び空売りに抑制的であることも特徴で
す。
当社は、今回の資金調達に際し、多様な資金調達手段を検討し、以下のような点を総合的に勘案し
た結果、本スキームによる資金調達が現時点における最良の選択であると判断しました。
【本スキームの特徴】
① 当社の資金需要や株価動向を総合的に判断したうえで、柔軟な資金調達が可能であること。
② 新株予約権の目的である当社普通株式数は 25,000 株で一定であるため、株価動向によらず、
4
③
④
⑤
⑥
最大希薄化株式数は限定されていること(発行済株式数に対する最大希薄化率は、20.48%)。
本新株予約権の行使価額は、株価下落時には下限行使価額まで下がり、下限行使価額以下で
の行使が不可能となるため資金調達に困難が生ずるというデメリットがあるものの、上限が
設定されていないため、株価上昇時には調達金額が増大するというメリットを当社が享受で
きること。
新株予約権の払込金額と同額の金銭を支払うことにより、新株予約権の全部又は一部を取得
することができること。
メリルリンチは、新株予約権の行使により取得する当社普通株式を原則として長期間保有す
る意思を有していないものの、かかる当社普通株式に関連して株券貸借に関する契約を締結
する予定はないこと。
メリルリンチに本スキームと同様のスキームに関して十分な実績があると認められること。
【他の資金調達方法との比較】
① 公募増資による新株の発行は、資金調達が一時に可能となりますが、同時に一株当たり利益
の希薄化をも一時に引き起こすため、株価に対する直接的な影響が大きいと考えられること。
② 株価に連動して転換価額が修正される転換社債型新株予約権付社債(いわゆる「MSCB」
)の発
行条件及び行使条件等は多様化していますが、一般的には、転換により交付される株数が転
換価額に応じて決定されるという構造上、転換の完了まで転換により交付される株式総数が
確定しないため、株価に対する直接的な影響が大きいと考えられること。
③ 他の行使価額修正型の新株予約権については、行使の制限や制限の解除のみが可能なスキー
ムがありますが、本スキームでは、これらに加えて、一定期間内に行使すべき新株予約権の
数を指定することも可能であり、より機動的な資金調達を図りやすいと考えられること。ま
た、行使価額が修正されない新株予約権については、株価上昇時にその上昇メリットを当社
が享受できず、一方で株価下落時には行使が進まず資金調達が困難となること。
4.調達する資金の額、使途及び支出予定時期
(1)調達する資金の額(差引手取概算額)
・新株予約権に係る調達資金
2,788,375 千円
新株予約権の払込金額の総額
14,000 千円
新株予約権の行使に際して出資される財産の価額 2,774,375 千円
・発行諸費用
8,000 千円
・差引手取概算額
2,780,375 千円
(注)上記差引手取概算額は、新株予約権の払込金額の総額及び新株予約権の行使に際して出資され
る財産の価額の合計額を合算した金額から、新株予約権に係る発行諸費用の概算額を差し引い
た金額です。なお、新株予約権の行使価額が修正又は調整された場合には、上記金額は増加又
は減少します。また、新株予約権の行使期間内に行使が行われない場合及び当社が取得した新
株予約権を消却した場合には、上記金額は減少します。
(2)調達する資金の具体的な使途
具体的な使途
金 額(百万円)
支出予定時期
ファンド運用に必要な共同投資資金
2,780 平成 21 年 10 月~平成 22 年 12 月
(注)調達した資金は、支出するまでの期間、当社の取引先銀行の普通預金口座にて保管する予定で
す。
5.資金使途の合理性に関する考え方
今回調達する資金の使途は主として当社グループの運用ファンドが昨今の市場環境の中で発掘され
る優良な投資案件に投資を行なうに当たり必要となる共同投資のための資金需要に充当し、今後の当
社収益を向上させることを目的とすることから合理的なものであると考えております。
5
6.発行条件等の合理性
(1)発行条件が合理的であると判断した根拠
新株予約権の発行要項及び割当先であるメリルリンチとの間で締結する予定のコミットメント条項
付き第三者割当契約に定められた諸条件を考慮し、一般的な価格算定モデルであるモンテカルロ・シ
ミュレーションを基礎として第三者算定機関が算定した結果に、公募増資の場合の発行条件等との比
較による検討結果を加味して、新株予約権1個の払込金額を金 5,600 円としました。また、行使価額
は当初、平成 21 年 10 月 14 日の東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値を 15%上回る
額としました。
当社監査役全員も、新株予約権の払込金額は、割当先に特に有利でないと判断しております。
(2)発行数量及び株式の希薄化の規模が合理的であると判断した根拠
今回の資金調達により、平成 21 年 10 月 15 日現在の議決権総数(122,100 個)に対して最大 20.48%
の希薄化が生じます。当社は、現在及び近い将来における不動産市場は絶好の投資機会を提供するも
のと予想します。当社は、当該資金調達により、グループ会社の運用ファンドのためかかる優良な投
資機会を積極的に捉え優れたファンド収益率を実現することにより業務の拡大を図り企業価値の増大
を目指します。そのため、今回の資金調達で予定される新株予約権の発行数量及び株式の希薄化の規
模は合理的であると判断しました。
なお、①新株予約権の目的である当社普通株式数の合計 25,000 株に対し、当社株式の過去6ヶ月間
における1日当たり平均出来高は 426 株であり、一定の流動性を有していること、②新株予約権は当
社の資金需要に応じて行使をコントロール可能であり、かつ③当社の判断により新株予約権を取得す
ることも可能であることから、新株予約権の発行は、市場に過度の影響を与える規模ではなく、希薄
化の規模も合理的であると判断しました。
6
7.割当先の選定理由等
(1)割当先の概要
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
名
称
所
在
地
代表者の役職・氏名
事
業
内
容
資
本
金
設 立 年 月 日
発 行 済 株 式 数
決
算
期
従
業
員
数
主 要 取 引 先
(12)
(13)
大株主及び持株比率
当事会社間の関係
(14)
主 要 取 引 銀 行
メリルリンチ日本証券株式会社
東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目ビルディング
代表取締役会長兼社長 中山 恒博
金融商品取引業
98,768,250,000 円
平成 10 年2月 26 日
1,975,365 株
3月 31 日
1,092 名
機関投資家、政府機関、内外の事業法人・金融法人
三井住友銀行、三菱東京 UFJ 銀行、みずほコーポレート銀行、
シティバンク銀行
メリルリンチ・インターナショナル・インコーポレーテッド 100%
資
本
関
係
該当事項はありません。
人
的
関
係
該当事項はありません。
取
引
関
係
該当事項はありません。
関 連 当 事 者 へ の
該
当
状
況
該当事項はありません。
最近3年間の経営成績及び財政状態(単位:百万円)
決算期
平成 19 年3月期
営
業
収
益
営
業
利
益
経
常
利
益
当
期
純
利
益
1株当たり当期純利益(円)
1株当たり配当金(円)
1株当たり純資産(円)
平成 20 年3月期
123,836
14,066
13,850
△8,817
△4,932.17
-
66,044.16
129,824
30,032
35,145
14,815
7,573.13
-
75,607.14
平成 21 年3月期
80,169
6,909
11,921
3,661
1,853.42
-
77,460.57
(2)割当先を選定した理由
商品性や過去の実績等を総合的に勘案して決定いたしました。
(注)新株予約権に係る割当ては、日本証券業協会会員であるメリルリンチにより買い受けられる
ものであり、日本証券業協会の定める「会員における MSCB 等の取扱いに関する規則」(自主
規制規則)の適用を受けて募集が行われるものです。
(3)割当先の保有方針及び行使制限措置
本新株予約権について、当社とメリルリンチとの間で、継続保有及び預託に関する取り決めはあり
ません。また、コミットメント条項付き第三者割当契約書において、本新株予約権の譲渡の際に当社
取締役会の承認が必要である旨が定められています。
7
メリルリンチは、本新株予約権の行使により取得する当社株式を原則として長期間保有する意思を
有しておりません。
また、当社とメリルリンチは、東京証券取引所の定める有価証券上場規程第 434 条第1項、同施行
規則第 436 条第1項から第5項までの定めに基づき、原則として、単一暦月中に MSCB 等の買受人の行
使により取得される株式数が、MSCB 等の払込日時点における上場株式数の 10%を超える場合には、当
該 10%を超える部分に係る転換又は行使を制限するよう措置を講じる予定です。
(4)割当先の払込みに要する財産の存在について確認した内容
割当先からは、新株予約権の払込金額(発行価額)の総額の払い込みに要する資金は確保されてい
る旨の報告を受けており、割当先の直近の財務諸表等から、当社としてかかる払い込みに支障はない
と判断しております。
(5)株券貸借に関する契約
当社及び当社の役員・下記8に記載の大株主とメリルリンチとの間において、新株予約権の行使に
より取得する当社株式に関連して株券貸借に関する契約を締結しておらず、またその予定もありませ
ん。
8.募集後の大株主及び持株比率
募集前(平成 21 年6月 30 日現在)
ヴァン・コニネンバーグ信託 (22,887 株)
トッピーノ信託 (15,250 株)
スティーブン・エー・ロス(12,104 株)
ノーザントラスト カンパニー(エイブイエフシー)サブアカウント アメリカン クライアント
(9,629 株)
ザ バンク オブ ニューヨーク トリーティー ジャスデック アカウント (8,414 株)
ジョン・ポール・トッピーノ (5,852 株)
パーシング ディヴィジョン オブドナルドソンラフキン アンド ジェンレット エスイーシー
コーポレイション (5,266 株)
イーエル LLC (3,462 株)
ジェイ・エス・ケイ・トラスト LLC (3,371 株)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口4G) (2,681 株)
18.74%
12.48%
9.91%
7.88%
6.89%
4.79%
4.31%
2.83%
2.76%
2.19%
(注)今回の新株予約権の募集分については長期保有を約していないため、今回の新株予約権の募集
に係る潜在株式数を反映した持株数及び持株比率を算定しておりません。したがって、大株主
及び持株比率の状況は募集前後を通じて同一となりますので、「募集後の大株主及び持株比率」
を表示していません。
9.今後の見通し
平成 21 年8月 14 日「平成 21 年 12 月期第2四半期決算短信」にて公表いたしました通期の連結業
績予想に変更はありません。なお、今回の資金調達は、上記4.
(2)に記載の使途を通じ、将来の業
績に寄与するものと考えております。
10.企業行動規範上の手続き
本件第三者割当は、①希薄化率が 25%未満であること、②支配株主の異動を伴うものでないこと(新
株予約権全てが権利行使された場合であっても、支配株主の異動が見込まれるものではないこと)か
ら、東京証券取引所の定める有価証券上場規程第 432 条に定める独立第三者からの意見入手及び株主
の意思確認手続きは要しません。
8
11.最近3年間の業績及びエクイティ・ファイナンスの状況
(1)最近3年間の業績(連結)
平成 18 年 12 月期
平成 19 年 12 月期
連
結
売
上
高
6,247,793
7,838,134
連
結
営
業
利
益
3,370,195
4,162,228
連
結
経
常
利
益
3,379,423
4,069,225
連 結 当 期 純 利 益
2,003,033
2,209,619
1株当たり連結当期純利益
16,628.27
18,194.35
1 株 当 た り 配 当 金
1,500
1,500
1 株 当 た り 連 結 純 資 産
54,291.48
70,084.83
(単位:千円)
平成 20 年 12 月期
5,807,840
718,318
166,616
-370,077
-3,046.20
61,585.54
(2)現時点における発行済株式数及び潜在株式数の状況(平成 21 年 10 月 14 日現在)
株 式 数
発行済株式数に対する比率
発
行
済
株
式
数
122,100 株
100%
現時点の転換価額(行使価額)に
114,724 株
93.96%
お け る 潜 在 株 式 数
下限値の転換価額(行使価額)に
-
-
お け る 潜 在 株 式 数
上限値の転換価額(行使価額)に
-
-
お け る 潜 在 株 式 数
(3)今回のエクイティ・ファイナンス後における発行済株式数及び潜在株式数の状況
株 式 数
発行済株式数に対する比率
発
行
済
株
式
数
122,100 株
100%
現時点の転換価額(行使価額)に
139,724 株
114.43%
お け る 潜 在 株 式 数
下限値の転換価額(行使価額)に
139,724 株
114.43%
お け る 潜 在 株 式 数
上限値の転換価額(行使価額)に
上限行使価額はありません。
上限行使価額はありません。
お け る 潜 在 株 式 数
(4)最近の株価の状況
① 最近3年間の状況
平成 18 年 12 月期
平成 19 年 12 月期
平成 20 年 12 月期
始
値
515,000 円
329,000 円
154,000 円
高
値
614,000 円
355,000 円
202,000 円
安
値
254,000 円
134,000 円
20,570 円
終
値
329,000 円
159,000 円
30,200 円
(注)各株価は、平成 19 年 12 月4日以前は東京証券取引所マザーズ市場、同年 12 月5日以降は市場
変更により東京証券取引所市場第一部におけるものであります。
②
最近6か月間の状況
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
始
値
54,300 円
71,900 円 123,100 円 110,500 円 108,000 円
92,500 円
高
値
69,500 円 165,300 円 125,900 円 133,000 円 112,700 円 102,000 円
安
値
53,600 円
70,200 円
82,000 円 103,000 円
80,000 円
80,700 円
終
値
67,000 円 124,300 円 110,100 円 106,100 円
93,300 円
96,500 円
(注)1.各株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものであります。
2.平成 21 年 10 月の株価については、平成 21 年 10 月 14 日現在で表示しております。
9
③
発行決議日前日における株価
平成 21 年 10 月 14 日
始
値
101,100 円
高
値
102,000 円
安
値
95,000 円
終
値
96,500 円
(注)各株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものであります。
(5)最近3年間のエクイティ・ファイナンスの状況
・2012 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行(海外市場における募集)
発
行
期
日 平成 19 年5月2日
調 達 資 金 の 額 5,990,000,000 円(差引手取概算額)
転
換
価
額 当初 387,400 円
募 集 時 に お け る
121,452 株
発 行 済 株 式 数
当 該 募 集 に よ る
0株
発 行 株 式 数
募 集 後 に お け る
121,452 株
発 行 済 株 式 総 数
当初の転換価額(387,400 円)における潜在株式数:15,487 株
当 該 募 集 に よ る
転換価額上限値 該当事項なし
潜 在 株 式 数
転換価額下限値 該当事項なし
現 時 点 に お け る
転換済株式数(行使済株式数):0株
転
換
状
況
4,380,000,000 円(潜在株式数 11,306 株)の買入消却を行いました。
( 行 使 状 況 )
現在の残高 1,620,000,000 円、現在の転換価額(行使価額) 387,400 円
現 時 点 に お け る 現在の転換価額(387,400 円)における潜在株式数:4,181 株
潜 在 株 式 数 転換価額上限値 該当事項なし
転換価額下限値 該当事項なし
発 行 時 に お け る
不動産投資ファンドの共同出資等の投資に充当
当 初 の 資 金 使 途
発 行 時 に お け る
平成 19 年5月2日から平成 24 年5月2日までの期間
支 出 予 定 時 期
現 時 点 に お け る
充
当
状
況
不動産投資ファンドの共同出資等の投資に充当しました。
(注)転換価額(行使価額)は、当社が当社普通株式の時価を下回る発行価額又は処分価額で当社普通
株式を発行又は処分する場合等一定の場合に調整されますが、当社普通株式の時価を基準とした
転換価額(行使価額)の修正はなされず、したがって、その下限及び上限値はありません。
・第三者割当によるユーロ円貨建転換社債型新株予約権付劣後社債の発行
発
行
期
日 平成 21 年3月 11 日
調 達 資 金 の 額 2,990,000,000 円(差引手取概算額)
転
換
価
額 当初 34,240 円
募 集 時 に お け る
121,506 株
発 行 済 株 式 数
当 該 募 集 に よ る
0株
発 行 株 式 数
募 集 後 に お け る
121,506 株
発 行 済 株 式 総 数
割
当
先 Pacific Alliance Asia Opportunity Fund L.P.
10
当 該 募 集 に よ る
潜 在 株 式 数
当初の転換価額(34,240 円)における潜在株式数:87,616 株
転換価額上限値 該当事項なし
転換価額下限値 該当事項なし
現 時 点 に お け る
転
換
状
況
( 行 使 状 況 )
転換済株式数(行使済株式数):0株
現在の残高 3,000,000,000 円、現在の転換価額(行使価額) 34,240 円
現 時 点 に お け る
潜 在 株 式 数
発
当
発
支
行 時 に お け
初 の 資 金 使
行 時 に お け
出 予 定 時
る
途
る
期
現 時 点 に お け る
充
当
状
況
現在の転換価額(34,240 円)における潜在株式数:87,616 株
転換価額上限値 該当事項なし
転換価額下限値 該当事項なし
借入債務の返済等含む財務内容の改善に充てるほか、共同投資及び新規ファン
ドの募集等に必要な費用を含む運転資金に充当する。
平成 21 年3月から1年程度の期間
2012 年満期円貨建転換社債型新株予約権付社債の買入消却、銀行借入の返済、
及び新規ファンドの募集等に必要な費用に充当しています。
(注)1.転換価額(行使価額)は、当社が当社普通株式の時価を下回る発行価額又は処分価額で当社
普通株式を発行又は処分する場合等一定の場合に調整されますが、当社普通株式の時価を基
準とした転換価額(行使価額)の修正はなされず、したがって、その下限及び上限値はあり
ません。
2.潜在株式数は、2012 年、2013 年、2014 年及び 2015 年を償還期日とする各社債総額 7 億 5,000
万円の 4 つのシリーズ毎に、額面金額の総額を転換価額で除した数の合計数を記載していま
す。
以
11
上
(別紙)
セキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社新株予約権
発 行 要 項
1.本新株予約権の名称
セキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社新株予約権(以下「本新株予約権」という。)
2.申 込 期 間
平成 21 年 10 月 29 日
3.割 当 日
平成 21 年 10 月 30 日
4.払 込 期 日
平成 21 年 10 月 30 日
5.募 集 の 方 法
第三者割当ての方法により、すべての本新株予約権をメリルリンチ日本証券株式会社に割当て
る。
6.本新株予約権の目的である株式の種類及び数
(1) 本新株予約権の目的である株式の種類及び総数は、当社普通株式 25,000 株とする(本新株予
約権1個当りの目的たる株式の数(以下「割当株式数」という。)は 10 株とする。)。但し、下記
第(2)号乃至第(4)号により割当株式数が調整される場合には、本新株予約権の目的である株式
の総数は調整後割当株式数に応じて調整されるものとする。
(2) 当社が第 11 項の規定に従って行使価額(以下に定義する。)の調整を行う場合には、割当株
式数は次の算式により調整される。但し、
調整の結果生じる1株未満の端数は切り捨てる。なお、
かかる算式における調整前行使価額及び調整後行使価額は、第 11 項に定める調整前行使価額及
び調整後行使価額とする。
調整後割当株式数
=
調整前割当株式数
×
調整前行使価額
調 整 後 行 使 価 額
(3) 調整後割当株式数の適用日は、当該調整事由に係る第 11 項第(2)号及び第(5)号による行使
価額の調整に関し、各号に定める調整後行使価額を適用する日と同日とする。
(4) 割当株式数の調整を行うときは、当社は、調整後の割当株式数の適用開始日の前日までに、
本新株予約権者に対し、かかる調整を行う旨並びにその事由、調整前割当株式数、調整後割当
株式数及びその適用開始日その他必要な事項を書面で通知する。但し、第 11 項第(2)号⑤に定
める場合その他適用開始日の前日までに上記通知を行うことができない場合には、適用開始日
以降速やかにこれを行う。
7.本新株予約権の総数
2,500 個
8.各本新株予約権の払込金額
金 5,600 円(本新株予約権の目的である株式1株当り 560 円)
9.本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
(1) 各本新株予約権の行使に際して出資される財産は金銭とし、その価額は、行使価額に割当株
式数を乗じた額とする。
(2) 本新株予約権の行使に際して出資される当社普通株式1株当りの金銭の額(以下「行使価額」
という。)は、当初 110,975 円とする。
10.行使価額の修正
第 16 項第(3)号に定める本新株予約権の各行使請求の効力発生日(以下「修正日」という。)
の直前取引日の株式会社東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終値(同日に終値が
ない場合には、その直前の終値)の 90%に相当する金額の1円未満の端数を切り上げた金額(以
下「修正日価額」という。
)が、当該修正日の直前に有効な行使価額を1円以上上回る場合又は下
回る場合には、行使価額は、当該修正日以降、当該修正日価額に修正される。但し、修正日にか
かる修正後の行使価額が 77,200 円(以下「下限行使価額」といい、第 11 項の規定を準用して調
整される。)を下回ることとなる場合には行使価額は下限行使価額とする。
本新株予約権のいずれかの行使にあたって上記修正が行われる場合には、当社は、かかる行使
の際に、当該本新株予約権者に対し、修正後の行使価額を通知する。
12
11.行使価額の調整
(1) 当社は、当社が本新株予約権の発行後、下記第(2)号に掲げる各事由により当社の普通株式
数に変更を生じる場合又は変更を生じる可能性がある場合には、次に定める算式(以下「行使価
額調整式」という。)をもって行使価額を調整する。
調 整 後
行使価額
=
調 整 前
行使価額
既発行株
+
式数
×
新 発 行 ・× 1株当りの
処分株式数
払 込 金 額
既発行株式数
時
+
価
新発行・処分株式数
(2) 行使価額調整式により行使価額の調整を行う場合及び調整後の行使価額の適用時期について
は、次に定めるところによる。
① 下記第(4)号②に定める時価を下回る払込金額をもって当社普通株式を新たに発行し、又
は当社の保有する当社普通株式を処分する場合(無償割当てによる場合を含む。)
(但し、新
株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)の行使、取得請求権付株式又は取得条
項付株式の取得、その他当社普通株式の交付を請求できる権利の行使によって当社普通株式
を交付する場合、及び会社分割、株式交換又は合併により当社普通株式を交付する場合を除
く。)
調整後の行使価額は、払込期日(募集に際して払込期間を定めた場合はその最終日とし、
無償割当ての場合はその効力発生日とする。)以降、又はかかる発行若しくは処分につき株主
に割当てを受ける権利を与えるための基準日がある場合はその日の翌日以降これを適用する。
② 株式の分割により普通株式を発行する場合
調整後の行使価額は、株式の分割のための基準日の翌日以降これを適用する。
③ 下記第(4)号②に定める時価を下回る払込金額をもって当社普通株式を交付する定めのあ
る取得請求権付株式又は下記第(4)号②に定める時価を下回る払込金額をもって当社普通株
式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを含む。)を発行又は付
与する場合(但し、当社が、平成 21 年3月 26 日開催の当社株主総会の特別決議及び平成 21
年 10 月 15 日の翌日以降に開催される当社取締役会の決議に基づき、平成 22 年1月1日から
同年3月 26 日までの間に、パシフィック・アライアンス・アジア・オポチュニティ・ファン
ドを割当先とするユーロ円貨建転換社債型新株予約権付劣後社債を発行する場合を除く。)
調整後の行使価額は、取得請求権付株式の全部に係る取得請求権又は新株予約権の全部が
当初の条件で行使されたものとみなして行使価額調整式を適用して算出するものとし、払込
期日(新株予約権の場合は割当日)以降又は(無償割当ての場合は)効力発生日以降これを適
用する。但し、株主に割当てを受ける権利を与えるための基準日がある場合には、その日の
翌日以降これを適用する。
④ 当社の発行した取得条項付株式又は取得条項付新株予約権(新株予約権付社債に付された
ものを含む。)の取得と引換えに下記第(4)号②に定める時価を下回る価額をもって当社普通
株式を交付する場合
調整後の行使価額は、取得日の翌日以降これを適用する。
⑤ 本号①乃至③の場合において、基準日が設定され、且つ、効力の発生が当該基準日以降の
株主総会、取締役会その他当社の機関の承認を条件としているときには、本号①乃至③にか
かわらず、調整後の行使価額は、当該承認があった日の翌日以降これを適用する。この場合
において、当該基準日の翌日から当該承認があった日までに本新株予約権の行使請求をした
新株予約権者に対しては、次の算出方法により、当社普通株式を交付する。
株式数
=
調 整 前
行使価額
-
調 整 後
行使価額
×
調 整 前 行 使 価 額 に よ り
当該期間内に交付された株式数
調整後行使価額
この場合、1株未満の端数を生じたときはこれを切り捨てるものとする。
(3) 行使価額調整式により算出された調整後の行使価額と調整前の行使価額との差額が1円未満
にとどまる場合は、行使価額の調整は行わない。但し、その後行使価額の調整を必要とする事由
が発生し、行使価額を調整する場合には、行使価額調整式中の調整前行使価額に代えて調整前行
使価額からこの差額を差し引いた額を使用する。
13
(4)① 行使価額調整式の計算については、円位未満小数第2位まで算出し、小数第2位を四捨五入
する。
② 行使価額調整式で使用する時価は、調整後の行使価額が初めて適用される日に先立つ 45 取
引日目に始まる 30 取引日の株式会社東京証券取引所における当社普通株式の普通取引の終
値の平均値(終値のない日数を除く。)とする。この場合、平均値の計算は、円位未満小数第
2位まで算出し、小数第2位を四捨五入する。
③ 行使価額調整式で使用する既発行株式数は、株主に割当てを受ける権利を与えるための基
準日がある場合はその日、また、かかる基準日がない場合は、調整後の行使価額を初めて適
用する日の1ヶ月前の日における当社の発行済普通株式の総数から、当該日において当社の
保有する当社普通株式を控除した数とする。また、上記第(2)号⑤の場合には、行使価額調
整式で使用する新発行・処分株式数は、基準日において当社が有する当社普通株式に割当て
られる当社の普通株式数を含まないものとする。
(5) 上記第(2)号の行使価額の調整を必要とする場合以外にも、次に掲げる場合には、当社は、
本新株予約権者と協議のうえ、その承認を得て、必要な行使価額の調整を行う。
① 株式の併合、資本の減少、会社分割、株式交換又は合併のために行使価額の調整を必要と
するとき。
② その他当社の普通株式数の変更又は変更の可能性が生じる事由の発生により行使価額の調
整を必要とするとき。
③ 行使価額を調整すべき複数の事由が相接して発生し、一方の事由に基づく調整後の行使価
額の算出にあたり使用すべき時価につき、他方の事由による影響を考慮する必要があるとき。
(6) 上記第(2)号の規定にかかわらず、上記第(2)号に基づく調整後の行使価額を初めて適用す
る日が第 10 項に基づく行使価額の修正日と一致する場合には、上記第(2)号に基づく行使価額
の調整は行わないものとする。但し、この場合も、下限行使価額については、かかる調整を行う
ものとする。
(7) 行使価額の調整を行うときは、当社は、調整後の行使価額の適用開始日の前日までに、本新
株予約権者に対し、かかる調整を行う旨並びにその事由、調整前の行使価額、調整後の行使価額
及びその適用開始日その他必要な事項を書面で通知する。但し、上記第(2)号⑤に定める場合そ
の他適用開始日の前日までに上記通知を行うことができない場合には、適用開始日以降速やかに
これを行う。また、上記第(6)号の規定が適用される場合には、かかる通知は下限行使価額の調
整についてのみ行う。
12.本新株予約権を行使することができる期間
平成 21 年 11 月2日から平成 23 年 11 月2日までとする。
13.その他の本新株予約権の行使の条件
各本新株予約権の一部行使はできない。
14.本新株予約権の取得
(1) 当社は、本新株予約権の取得が必要と当社取締役会が決議した場合は、本新株予約権の払込
期日の翌日以降、会社法第 273 条及び第 274 条の規定に従って通知をしたうえで、当社取締役会
で定める取得日に、本新株予約権1個当り 5,600 円の価額で、本新株予約権者(当社を除く。)
の保有する本新株予約権の全部又は一部を取得することができる。一部取得をする場合には、抽
選その他の合理的な方法により行うものとする。
(2) 当社は、当社が株式交換又は株式移転により他の会社の完全子会社となることを当社の株主
総会で承認決議した場合は、会社法第 273 条の規定に従って通知をしたうえで、当社取締役会で
定める取得日に、本新株予約権1個当り 5,600 円の価額で、本新株予約権者(当社を除く。)の
保有する本新株予約権の全部を取得する。
15.本新株予約権の行使により株式を発行する場合の増加する資本金及び資本準備金
本新株予約権の行使により株式を発行する場合の増加する資本金の額は、会社計算規則第 17 条
の定めるところに従って算定された資本金等増加限度額に 0.5 を乗じた金額とし、計算の結果1
円未満の端数を生じる場合はその端数を切り上げた額とする。増加する資本準備金の額は、資本
金等増加限度額より増加する資本金の額を減じた額とする。
16.本新株予約権の行使請求の方法
(1) 本新株予約権を行使する場合、第 12 項記載の本新株予約権を行使することができる期間中に
第 19 項記載の行使請求受付場所に対して、行使請求に必要な事項を通知するものとする。
(2) 本新株予約権を行使する場合、前号の行使請求の通知に加えて、本新株予約権の行使に際して
出資される財産の価額の全額を現金にて第 20 項に定める払込取扱場所の当社が指定する口座に
振り込むものとする。
14
(3) 本新株予約権の行使請求の効力は、第 19 項記載の行使請求受付場所に対する行使請求に必要
な全部の事項の通知が行われ、且つ当該本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額の
全額が前号に定める口座に入金された日に発生する。
17.新株予約権証券の不発行
当社は、本新株予約権に関して、新株予約権証券を発行しない。
18.本新株予約権の払込金額及びその行使に際して出資される財産の価額の算定理由
本発行要項及び割当先との間で締結する予定の第三者割当て契約に定められた諸条件を考慮し、
一般的な価格算定モデルであるモンテカルロ・シミュレーションを基礎として算定した結果に、
公募増資の場合の発行条件等との比較による検討結果を加味して、本新株予約権1個の払込金額
を金 5,600 円とした。さらに、本新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は第9項記載
のとおりとし、行使価額は当初、平成 21 年 10 月 14 日の株式会社東京証券取引所における当社普
通株式の普通取引の終値を 15%上回る額とした。
19.行使請求受付場所
中央三井信託銀行株式会社 本店
20.払込取扱場所
株式会社三井住友銀行 本店営業部
21.社債、株式等の振替に関する法律の適用等
本新株予約権は、社債、株式等の振替に関する法律に定める振替新株予約権とし、その全部に
ついて同法の規定の適用を受ける。また、本新株予約権の取扱いについては、株式会社証券保管
振替機構の定める株式等の振替に関する業務規程、同施行規則その他の規則に従う。
22.振替機関の名称及び住所
株式会社証券保管振替機構
東京都中央区日本橋茅場町二丁目1番1号
23.その他
(1)上記各項については、金融商品取引法による届出の効力発生を条件とする。
(2)本新株予約権の条件は、市場の状況、当社の財務状況、本新株予約権の払込金額その他を踏ま
え、当社が現在獲得できる最善のものであると判断する。
(3)その他本新株予約権発行に関し必要な事項は、当社代表取締役会長兼社長に一任する。
以
上
15