La Bonne Bouche これはニューカレドニアで作られた天国に一番近い

これはニューカレドニアで作られた天国に一番近い珈琲
カフェ
ル・ロワのお話です。
まずは、ブルボン・ポアンチュがどこから来たのか?
皆さんも御存知の通り、ブルボンとは現在のフランス領レリュニオン島の名前で、ブルボ
ン・ポアンチュはアラビカ種の突然変異種で 1711 年にフランス東インド会社の アーダ
ンクゥー氏によってレリュニオンで発見されました。
当初、ル・ロワさんという農園主によって栽培され始め、ル・ロワさんが亡くなった後も
1770 年から 100 年間レリュニオンで栽培はつづきます。
このレリュニオン島から 1856 年にナポレオン三世の経済政策の一環として、南太平洋に
おける殖民地拡大により、カトリック系マリスト修道会のレリュニオン人宣教師が
ニューカレドニアにブルボン・ポアンチュの苗を持ち込み、現在のサンルイ・ロベンソン
地区に植えました。
1862 年には農業技術者のアドルフ・ブータン氏が 60000 本の苗を配布し、
ニューカレドニア各地で栽培が始まりました。
1911 年、マルティニック人の商人アルモガム氏がニューカレドニアのブルボン・ポアン
チュをフランスのパリに持って行き販売したところ、コーヒーの専門家であり、フランス
の大手輸出入業者のポール・ジョバン氏の目に留まり、彼によりアーブル・カレドニアン
というニューカレドニアのブルボン・ポアンチュをフランスにて販売促進する会社が設立
されました。
この頃ニューカレドニア各地でのコーヒー栽培は盛んで、ブルボン・ポアンチュや他の
アラビカ種を年間 2000 トンもフランス本国に輸出していました。
しかし、1860 年代にはニッケル鉱石も発見され(埋蔵量世界第 5 位)
、コーヒー栽培より
も、自然災害に左右されることなく収入を得られる、ニッケル鉱石発掘への主要産業の移
行と同時に 1940 年代に入り害虫(赤蟻の一種)が、ブルボン・ポアンチュの木に大きな
被害を与え、各農家は栽培を止めてしまいました。
37 rue de Sébastopol Noumea
B.P. 12780-98802 Nouméa Cedex Nouvelle-Calédonie
La Bonne Bouche
Copyright © 2010 La Bonne Bouche nc All rights reserved.(掲載の記事・写真の無断複写、転載等を禁じます。
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ドメイン
イダ・マーク農園
歴史
フランス人のマークさんは、開拓の為、1915 年に政府より農地 5 ヘクタールを譲り受
けました。農地といっても海抜 350 メートルから 400 メートルの勾配のきつい山奥で、
当時のニューカレドニアでは、この土地が農業に適しているとはだれも想像できなかった
しょう。
最近になって土壌を調べた結果、ニューカレドニアの中で、気候と土壌がコーヒーの
栽培に適している地域は 3 箇所だとわかり、その 1 箇所がなんとマークさんから受け継い
だ土地、現在イダ・マーク農園のある地域でした。
マークさんはル・ロワコーヒーをはじめ、ピーチ、プルーンなどを栽培し細々と暮らして
おりました。彼の妻、イダさんの間にも、11 人の子供を栽培しちゃいました。
マークさんが 1945 年に病気で亡くなった後、
第一子の長女が 11 人分の相続分である農地を
買い取り、農業はせず、別荘として時々家族で
訪れるだけの土地でした。
その後、その長女の夫が亡くなり、農園を売却
しようと考えましたが、1997 年、マークさん
の孫にあたるアクセルさんの夫、ベローム氏
(当時薬剤師)が土地を売却する前に山中を探索したところ、1 本のクリスマスツリーのよ
うな木に赤い実をたくさん付けているのを見つけ、これはもしかしてコーヒーの木ではな
いかと思い、農業専門家に見に来てもらったところ、なんと、この 1 本の木があの幻のコ
ーヒー、ブルボン・ポアンチュの木だったのです。
翌年 1998 年にはこの木から 200 本の苗を栽培し、ベローム氏は義祖父母を称え、イダ・
マーク農園と名づけました。
2010 年現在では、農地を 14 ヘクタールに広げ 30000 本のカフェ ル・ロワ(ブルボ
ン・ポアンチュ)が栽培されています。
このコーヒーは、カフェ ル・ロワ(ブルボン・ポワンチュ)として当店ラ・ボン・ブーシ
ュでも 2005 年 8 月より、販売しています。
37 rue de Sébastopol Noumea
B.P. 12780-98802 Nouméa Cedex Nouvelle-Calédonie
La Bonne Bouche
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インデックス
首都ヌーメアから 130km 標高 350m―400m
ファリノ村の山中にある農園
40 種類以上の樹木に囲まれ、コーヒー栽培に適した気候と土壌に適度な日陰
1998 年再開拓、
2005 年販売開始
現在栽培中コーヒー年間収穫量
ブルボン・ポアンチュ 700kg―1t
ブルボン・ジョンヌ 100kg-120kg
ティピカ 200kg
収穫から袋詰めまでの工程
このコーヒー園の豆の収穫は伝統的な手作業でされ、完
全に成熟した実だけを摘み取っていきます。
集めた実を豆と分離する作業に使う水は天然雨水で、3
段階のフィルターを通した、きれいな水で
フルウォッシュし、分離機で分けます。
分離された果実は肥料として、再利用されます。
分離された豆は周りに付いている殻の粘液質をとる為、
半日から 1 日、水につけます(ミューシレージの分離作
業)。
豆の粘液質を取り除いた後、乾燥用トレイに敷き詰めた
豆を 2~3 日に一度裏返しながら約 4 ヶ月間 天日で満
遍なく棚干し乾燥させます。十分乾燥させた後、欠陥豆
を手作業で取り除きます。
次はパーチメント除去作業(脱殻)です。
パーチメント除去用の機械にて殻を除きスクリーンにか
け、同じ大きさの豆に揃えます。
ここで初めて生豆(グリーン・ビーンズ)となります。
保存はパーチメント除去作業前の段階で、殻がまだ付いて
いる状態で湿気をさける為、地面より 1m以上棚上げし、
断湿 2 重板(ポリエチレン、プラスチック製板)の上に
て保存します。
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品種名
コフェア、アラビカ種ローリナ、
ブルボン・ポアンチュ
BOURBON POINTU
®
生産国/地域
フランス領 ニューカレドニア
グランドテール島 ファリノ
生産者
ドメイン イダ・マーク農園
欠点規格
3%/100g
スクリーン
スクリーン 14 アップ
開花時期
9 月~10 月
収穫時期
5 月~8 月
精製方法
フルウォッシュド
その他
100% 棚干し、天日乾燥
* ®:2002 年に商標登録(3110770)を取得。BOURBON
POINTU の商標はイダ・マーク農園
が加盟する UPCC(Unite de Promotion de la Cafeiculture caledonienne)に帰属してます。
* 本文中記載のフランス語固有名詞等は、できる限り原語であるフランス語の発音にちかいカタカナ表
示をしてあります。
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