3S-DK-K001 本資料に関わる著作権、その他の知的所有権に 基づく権利は、日立GEニュークリア・エナジー (株)に帰属します。 仕様書 1. 件名 FPガンマ線検出器システム 検出器及び回路一式 2. 適用範囲 この仕様書は、日立GEニュークリア・エナジー(株)にて燃料デブリ臨界管理技術の開発用に試験 装置として使用するFPガンマ線検出器システムの検出器及び回路一式について規定する。 3.適用法令、規格・基準 次に揚げる法令、発注者の図書及び規格・基準はこの仕様書の本文で引用されることによって、 この仕様書の規定の一部となる。 3.1 法令 納入品に係る以下の法令に適合すること。 ① 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律施行令 (平成12年 政令 第138号) ② 計量法(平成4年 法律 第51号) ③ 労働安全衛生法施行令(昭和47年 政令第318号) 3.2 規格・基準 以下の規格・基準を適用する。 ① 日本工業規格(JIS) ② 電気学会電気規格調査会標準規格(JEC) ③ 日本電機工業会標準規格(JEM) ④ 国際標準規格(ISO) ISO 9001-2000 以上の規格・基準において適用する版(年度)の指定がないものは本契約成立時点で最新版を適 用する。上記記載の規格・基準の適用にあたり、それぞれの間に矛盾がある部分は3.1、3.2、3.3の 順で先方を優先する。 4. 納入範囲 本仕様書にて定める納入範囲を表4-1、表4-2に示す。 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 表4-1 製作実施区分 No. 1 1.1 項目 数量 単位 製作 FPガンマ線検出器システム 検出器 及び回路 1 式 備考 表4-2 作業実施区分 No. 1 1.1 項目 数量 単位 検査 FPガンマ線検出器システム 検出器 及び回路 1 式 備考 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 5. 設計 5.1 装置概要 (1)目的 本仕様書にて規定する機器は、燃料デブリ臨界管理技術の開発用にFPガンマ線検出器システムの 一部として試験研究に使用する。 (2)機器の使用環境仕様 機器の使用環境条件を表5-1に示す。表5-1記載の使用条件を考慮して詳細設計するものとする。 表5-1 使用環境条件 No. 項 1 2 3 使用環境温度 使用環境圧力 使用環境湿度 4 振動、衝撃 目 仕様 備 考 0~40℃ 大気圧 10~90% ただし、結露なきこと。 軽度な振動、衝撃に耐えるこ と 5.2 システム仕様 (1)製作範囲 表5-2に製作実施区分を示す。 表5-2 製作実施区分 数量 単位 1 台 1 台 No. 1 2 項目 Ge半導体検出器 検出器冷却装置 3 4 5 6 7 位置調整治具 高圧バイアス電源 タイミングフィルタアンプ ゲート・ディレイジェネレータ ディレイアンプ 1 1 2 2 1 台 台 台 台 台 備考 必要な場合には電源機器 を含む 2ch用 (2)要求仕様 (2)-1 Ge半導体検出器 ガンマ線を検知し、ガンマ線を核種分析に対応した電気信号に変換する。Ge半導体検出器の出力 信号は内蔵する前置増幅器により増幅され、出力される。 表5-3にGe半導体検出器の基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注元と別途協議 の上決定する。 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 大項目 検出器 表5-3 Ge半導体検出器の基本仕様 小項目 仕様 結晶構造 クローズドエンド同軸型 (外側接触面:リチウム拡散) (内側接触面:イオン注入) 結晶材料 P型ピュアGe 効率(結晶サイズ) 20% 不感層厚 700µm 測定可能エネルギー範囲 下限100keV以下 上限6MeV以上 エネルギー分解能 2.6 keV以下(@1.33MkeV) ピーク/コンプトン比 例:52:1 ピークシェイプ その他 温度サイクル エンドキャップ直径 例: 1/10値幅:半値幅=1.9:1 1/50値幅:半値幅=2.6:1 可能 70mm 備考 提案書内容に て評価 提案書内容に て評価 (2)-2 検出器冷却装置 検出器冷却装置は、Ge半導体検出器の検出素子を冷却する機能を備える。冷却方式は電気冷却式 とし、液体窒素の補給が不要なメンテナンスフリーとする。 表5-4に検出器冷却装置の基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注元と別途協議の 上決定する。 表5-4 検出器冷却装置の基本仕様 項目 冷却方式 外形、寸法 入力電圧 仕様 電気冷却式(液体窒素不要) コンプレッサ部と冷却ヘッド部を備える コンプレッサ:W30×D30×H30cm程度 冷却ヘッド:長さ60cm程度 冷却ヘッド部は、検出器カプセルを着脱可能 な構造とする。 また、検出器カプセルを実装後に真空引き保 守が可能な構造とする。 コンプレッサ:20kg以下 冷却ヘッド:5kg程度 AC100V, 50Hz 消費電力 動作環境 500W以下 5.1(2)同様 構造 重量 備考 電源装置等を組み合 わせても良い。 空調(発注者所掌) 等が必要な場合には 申し出ること © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 (2)-3 位置調整治具 位置調整治具は、Ge半導体検出器2台と試験用線源との相対位置を調整し、固定する機能を備え る。必要な機能は下記の通りとする。 ・Ge半導体検出器2台と線源の位置と距離を調整し、固定できる。 ・検出器取付支柱2本とそれらに挟まれる位置に線源取付支柱を備える。 ・検出器とそれに接続された電機冷却装置冷却ヘッド部を固定する金具(以下、検出器固定金具) を2組備える。 ・上記検出器固定金具は、Ge検出器の向きを自在に調整し、固定できる。 ・上記検出器固定金具は、支柱に対してZ方向に自在に位置調整でき、固定できる ・検出器取付支柱と線源取付支柱は、Y方向に自在に位置調整し、固定できる。 ・2本の検出器取付支柱は、線源取付支柱を中心に等距離を保ち、X方向に自在に位置調整し、 固定できる。(調整範囲は各50cm程度) 図5-1に位置調整治具の構造例を示す。但し、機能仕様を満足する代替構造の提案があれば、提案書 の内容を元に発注元と別途協議の上決定する。 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 図 5 - 1 . 位 置 調 整 治 具 -構 造 図 ( 例 ) 3S-DK-K001 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 (2)-4 高圧バイアス電源 表5-5に高圧バイアス電源の基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注元と別途協議 の上決定する。 項目 モジュール形状 出力 表5-5 高圧バイアス電源の基本仕様 仕様 NIM-standard single-width module (3.43× 22.13 cm) 独立した高圧電源を2チャンネル搭載 バイアス電圧 0~5kV以上 or 0~500V以上 (正負選択可能) 出力電流 0 ~ 100µA以上 備考 (2)-5 タイミングフィルタアンプ 表5-6にタイミングフィルタアンプの基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注元と 別途協議の上決定する。 項目 モジュール形状 入力レンジ 出力レンジ 入出力端子 操作部 表5-6 タイミングフィルタアンプの基本仕様 仕様 備考 NIM-standard single-width module (3.43× 22.13 cm) Signal:0 ±1 V DC offset:0 ±5V Total:±5V max 0 ±5V (50Ω負荷) BNC端子 時定数は数十nsから数 COARSEゲイン,FINEゲイン,ゼロ点調整 百nsで不連続可変とす TIME CONSTANT,Differentiate,NON INV/ る INV © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 (2)-6 ゲート・ディレイジェネレータ 表5-7にゲート・ディレイジェネレータの基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注 元と別途協議の上決定する。 項目 モジュール形状 入力 出力 入出力端子 表5-7 ゲート・ディレイジェネレータの基本仕様 仕様 備考 NIM-standard single-width module (3.43×22.13 cm) ① +2~+12V, パルス幅 1s 以下の正パルス (入力インピーダンス 1000、DCカップリング) ② -250mV 以上,パルス幅 100ns 以下の高速負パ ルス (入力インピーダンス 50Ω、DCカップリング) ディレイ幅:100ns以下~100µs以上 ゲート幅:500ns以下~4µs以上 振幅:+2~+10V or -2~-10V (出力インピーダンス 10Ω以下 正面パネルから,ディレイ幅,ゲート幅,振幅の 調整が可能なこと BNC端子 (2)-7 ディレイアンプ 表5-8にディレイアンプの基本仕様を示す。詳細については提案書の内容を元に発注元と別途協議の 上決定する。 項目 モジュール形状 入力 出力 入出力端子 6. 表5-8 ディレイアンプの基本仕様 仕様 NIM-standard single-width module (3.43×22.13 cm) ±10V (入力インピーダンス 1kΩ以上、DCカップリング) ディレイ幅:0~4.75µs以上 (不連続) 振幅:0~±10V (最大0~±11V) (入力インピーダンス 1Ω以下 and 93Ω、DCカッ プリング) 正面パネルから,ディレイ幅の調整が可能なこと BNC端子 備考 立会検査 (1) 出荷前検査の立会は実施しない。成績書により判定する。 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 7. 梱包・出荷・輸送 梱包は、計器の特性、納入場所、荷解き、輸送方法(陸送、空送)などを考慮し、輸送中および 現地保管中における汚染、機械的損傷、劣化を受けないよう考慮しなければならない。 以下に基本的要求事項を示す。 (1) 梱包前に製品が正常かどうか点検すること。 (2) 梱包には、納入先、注文先、作番、その他必要事項を明記する。 (3) 製品の開口部は、全て閉止すること。 (4) 出荷に際しては、損傷を防止するために必要な方策を講ずるものとし、また運搬中も損傷を防 護するための方策を用意する。 8. 納期管理 発注者の要求納期に対して、遅延その他の変更が出る場合は、速やかに発注者にその旨を申し出、 その指示によること。 ただし、これは受注者の契約上の納期遵守義務を免除するものではない。 8.1 納期 納期は2014年2月28日以前のできるだけ早い日とする。詳細については提案書の内容を元に発注元 と別途協議の上決定する。 8.2 納入場所 茨城県日立市大みか町7-2-1 株式会社日立製作所 日立研究所 8.3 検収条件 製品の納入及び作業完了証明書の受領を以って検収とする。 9. 保証 以下を原則とするが、詳細は双方協議の上決定する。 9.1 受注者の責任 (1) 検査または試験に合格したものでも、使用開始後の性能が発注仕様に合致しない場合、それが 受注者の責任に帰するものは受注者の責任において改造するかまたは代替品と交換すること。 (2) 変更申請を怠ったことにより製品の不具合が生じた場合は、受注者の責任において対策を実施 すること。変更が生じる事由が生じた場合は双方協議の上対応を決定する。 (3) 製品納入後、不適合により改造または部品交換を行った場合、改造または部品交換を行った修 理に起因する同一箇所の不具合については受注者が再修理を行うものとする。 (4) 受注者の責任による提出図書と製品の相違が発見された場合、再製作を含め受注者が責任を負 うものとする。 (5) 提出図書返却の確認範囲は、概要設計、外形および取り合い寸法についてだけであり、受注者 は詳細設計、工作、保証事項についてその責任を回避してはならない。 9.2 保証期間 保証期間は、詳細は協議の上決定する。 対象範囲外は下記の通りである。 ・使用上の誤り、修理以外での製品分解、または改造に起因する故障または損傷 ・火災、地震、風水害、落雷、その他の天変地変などによる故障および損傷 ・納品後の移動、輸送、落下などによる故障および損傷 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 9.3 保守 保証期間内外にかかわらず、受注者へ送達し、受注者にて修理完了後返送する。 10. 品質保証 以下を原則とするが、詳細は協議の上決定する。 10.1 品質保証計画 受注者が制定した品質保証計画に基づき作業を行うこと。 10.2 調達先管理 受注者は、受注した製品もしくは技術役務の一部を下請け業者に発注する場合、品質保証に関す る事項も含め本仕様書の規定を調達先(以下、サブベンダと称す)に忠実に履行させる責任を有す る。 10.3 発注者の立入権限 下記に該当する場合には、発注者が受注者および受注者のサブベンダに立ち入る権限がある。 ① 品質保証体制等の調査・確認を要するとき(調達先認定) ② 重大不適合の発生時 上記以外で立入りが必要になった場合は、受注者と協議した上で立入る。 10.4 計測器の管理 受注者は、製造、試験・検査において寸法測定および性能・機能等の試験・検査の結果の判定に 使用する計測器(レンタル、リース及び貸与を受けたものを含む)だけでなく、当該試験・検査並 びに特殊工程などで規定された要求事項の適合性判定に使用する計測器について、受注者の社内基 準などの規定に基づいて計測器の精度維持管理を行うこと。 10.5 変更点等の管理 発注者の要求事項を遵守できない項目は、デビエーションリストなど文章でその理由を明記の上、 事前に発注者に申し出て確認を得ること。 11. 機密保持 受注者は、発注者から提供された図面、仕様書、電子情報、フロッピーディスクなどの書類、電 子媒体など、ならびに図面などにより提供されたプログラムなどの一切の情報を注意深く管理し、 次の事項を遵守すること。 (1) 発注者から貸与され、または提供された目的以外に使用しないこと。 (2) 事前に発注者の書面による承諾がない限り、複写または第三者に対して閲覧、貸与、開示、漏 洩もしくは提供しないこと。 12. 知的所有権 納入品またはその使用もしくは販売が第三者の知的所有権などを侵害しないものであること。万 一、侵害しているか、その恐れがある場合は、発注者へ速やかに通知するとともに、受注者の責任 と負担において処理・解決すること。 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013 3S-DK-K001 13. 提出図書、その他 13.1 提出図書 (1) 受注者は、表13-1に記載された図書に相当するものを同表記載の期限までに提出し、発注者の 確認を受けること。 (2) 納入仕様書は、外形図、構造図、仕様明細表(構造図に仕様明細が記載されている場合は不要 とする)が記載されたものとする。なお、電気的接続がある場合は結線図も含めること。 (3) 図面はJIS A系列のサイズを基本とする。 (4) 言語は特に指定ない限り日本語とする。 (5) 提出図書については、以下を必ず記載しなければならない。 ① 納入先 ② 図書名称 ③ 図書番号 ④ 製造者および担当者のサインまたは押印(作成者・審査者・承認者) ⑤ 図書の使用目的(受領・参考など) 13.2 単位記号 特に指定がない限り、提出図書に使用する単位記号はSI単位系とすること。 13.3 図書の受け渡し (1) 図書は特に指定がない限り、ハードコピーで発注者側の窓口(日立事業所資材部)に提出する こと。 13.4 議事録 (1) 打合せ結果は、直ちに議事録をまとめて発注者へ提出し、内容の確認を得ること。発注者の確 認を得た議事録がない場合は、発注者の解釈を優先する。 No 図 書 名 称 表13-1 提出図書一覧表 区分 合計 コメント 提出 受領 参考 部数 提出期限 1 納入仕様書 〇 2 受注後1ヶ月以内 2 検査要領書 〇 2 検査の半月前 3 検査成績書 〇 2 検査完了後10日以内 4 納入品明細書 ○ 2 納入時 備考 © 日立GEニュークリア・エナジー(株) 2013
© Copyright 2025 ExpyDoc