主要な経済指標の発表予定と予測 - みずほ総合研究所

経済指標解説
2013 年 10 月 18 日
経済調査部
エコノミスト
主要な経済指標の発表予定と予測
坂中弥生
(10/21~10/25)
[email protected]
【来週の注目材料】※(
03-3591-1242
)内はみずほ総研予想
21日 :8月の全産業活動指数(前月比+0.2%、前年比+1.1%)
:9月の貿易統計(貿易収支▲8,819億円、輸出前年比+13.5%、輸入同+17.5%)
24日 :月例経済報告(10月)
25日 :9月の全国消費者物価指数(除く生鮮)(前月比+0.1%、前年比+0.7%)
:10月の東京都区部消費者物価指数(除く生鮮)(前月比+0.2%、前年比+0.4%)
設備稼働率は2カ月ぶりに
低下
8月の設備稼働率(10/15発表)は、前月比▲2.1%(7月同+3.7%)と
2カ月ぶりに低下した。業種別にみると、輸送機械工業(同▲4.3%)や
化学工業(同▲5.0%)の低下幅が大きくなっている。また、8月の鉱工
業生産指数確報は前月比▲0.9%(速報:同▲0.7%)に下方修正された。
来週は貿易統計や消費者物価指数などが発表される。
全産業活動指数は2カ月連
続で上昇
21日に発表される8月の全産業活動指数は、前月比+0.2%(7月同
+0.5%)、前年比+1.1%(7月同+1.7%)と予測する。第3次産業活動
指数や建設業活動指数が上昇し、前月比小幅のプラスとなる見込み。
貿易収支は赤字が拡大
21 日に発表される 9 月の貿易統計は、輸出金額が前年比+13.5%(8
月同+14.6%)、輸入金額が同+17.5%(8 月同+16.0%)、貿易収支が
8,819 億円の赤字と予測する。前年比でみた円安が価格面で輸出入金額を
共に押し上げることに加え、輸入についてはエネルギー高もプラスに寄与
するとみられる。輸入の伸びが輸出より高くなるため、前年比でみた貿易
収支の赤字幅は拡大する見込み。
全国コアCPIは前年比プ
ラス幅が縮小
25 日に発表される 9 月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、
以下コアCPI)は前年比+0.7%(8 月同+0.8%)、10 月の東京都区部
コアCPIは同+0.4%(9 月同+0.2%)と予測する。東京電力による値
上げの影響が一巡することや、昨年のガソリン価格の水準が高かったこと
などにより、エネルギー価格の前年比上昇幅が縮小する結果、全国コアC
PIの前年比プラス幅は縮小する見通しである。一方、10 月の都区部コ
アCPIは、外国パック旅行や食料品などの値上げを受けて、前年比上昇
幅が拡大するとみられる。
1
図表 1
50
図表 2
輸出入金額の推移
(前年比、%)
予測
(前年比、%)
0.8
40
0.6
輸入金額
30
消費者物価(全国)の推移
テレビ除く米国基準コアCPI
テレビ
食料(生鮮食品・酒類除く)
エネルギー
コアCPI
予測
0.4
20
0.2
10
0.0
0
▲ 0.2
▲ 0.4
▲ 10
▲ 0.6
輸出金額
▲ 20
10/1
10/7
11/1
11/7
(資料)財務省「貿易統計」
12/1
12/7
13/1
13/7
▲ 0.8
12/1
12/4
12/7
12/10
13/1
13/4
13/7
(注) 1.コアCPI:生鮮食品を除 く総合消費者物価 指数
2.米国基準コアCPI:食料 (酒類を除く)及 びエネルギーを除 く (年/月)
総合 消費者物価指数
(資料) 総務省 「消費者物価指数 」
(年/月)
執筆担当~ 坂中弥生
予測担当~ 全産業活動指数:坂中弥生、貿易統計:中村拓真、
消費者物価指数:徳田秀信
米国主要経済指標(ダイアリー掲載分):山崎亮
●当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに
基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。
2
【 来週のダイアリー 】
経 済 指 標 等
日 付
米 貿易収支(8月)
延 期
予 想
前 回
前々回
財・サ収支
▲395億㌦
▲391億㌦
▲345億㌦
小売売上高(9月)
前月比
[±0.0%]
+0.2%
+0.4%
生産者物価指数(9月)
[食品・エネルギーを除く]
前月比
前月比
+0.2%
+0.1%
+0.3%
±0.0%
±0.0%
+0.1%
消費者物価指数(9月)
[食品・エネルギーを除く]
前月比
前月比
[+0.2%]
[+0.2%]
+0.1%
+0.1%
+0.2%
+0.2%
鉱工業生産指数(9月)
設備稼働率(9月)
前月比
[+0.4%]
78.0%
+0.4%
77.8%
±0.0%
77.6%
年率
年率
[90.5万件]
[93.5万件]
89.1万件
92.6万件
88.3万件
95.4万件
通関収支 原数値 [▲8,819億円]
[-]
前年比
[+13.5%]
輸出 前年比
[+17.5%]
輸入 前年比
▲9,628億円
+14.6%
+16.0%
▲10,295億円
+12.2%
+19.7%
住宅着工件数(9月)
住宅着工許可件数(9月)
10/21(月) 日
貿易統計(9月)
全産業活動指数(8月)
前月比
[+0.2%]
+0.5%
▲0.7%
年率
[530万件]
548万件
539万件
雇用統計(9月)
失業率
非農業部門雇用者数
前月差
時間当たり賃金(全従業員ベース) 前月比
[+7.3%]
[+170千人]
[+0.2%]
7.3%
+169千人
+0.2%
7.4%
+104千人
±0.0%
N.A.
42.1万件
39.0万件
[330千人]
358千人
373千人
前年比
前年比
前年比
前年比
[+1.1%]
[+0.7%]
[+0.7%]
[+0.4%]
+0.9%
+0.8%
+0.5%
+0.2%
+0.7%
+0.7%
+0.5%
+0.4%
前月比
N.A.
+0.1%
▲8.1%
[75.0]
10月速報
75.2
9月確報
77.5
108.0
107.7
107.6
米 中古住宅販売件数(9月)
10/22(火) 日 20年利付国債入札
米
10/24(木) 日 内閣府月例経済報告(10月)
米 新築住宅販売件数(9月)
年率
失業保険新規申請件数(~10/19)
比 金融政策決定会合
10/25(金) 日
消費者物価(9月全国)
[除・生鮮食品]
消費者物価(10月東京都区部)
[除・生鮮食品]
米 耐久財受注(9月)
ミシガン大消費者信頼感指数(10月確報)
独 ifo景況感指数(10月)
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
3