第59期中間事業報告書 - ダイトーケミックス

第 59 期 中間事業報告書
平成16年4月1日 ∼ 平成16年9月30日
古紙配合率100%再生紙を使用しています
地球環境に配慮した大豆油インキを使用しています
ごあいさつ
わたしたちは
「快適でより豊かな社会づくり」
を合言葉に
「一歩先をゆく、スペシャリティ・
ファインケミカルメーカー」
をめざします。
企業理念
株主の皆様におかれましては、ますますご清祥のこ
ととお喜び申しあげます。
平素は、当社事業につきまして、あたたかいご支援を
いただきまして、厚くお礼申しあげます。
さて、当社第59期中間期(平成16年 4 月 1 日から平成
そのために
「グッドマインド」
「グッドパートナー」
「グッドテクノ」
を大切にしてゆきます。
16年 9 月30日まで)の決算を終了いたしましたので、営
業の概況などにつきまして、ここにご報告いたします。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援
ご指導を賜りますようお願い申しあげます。
代表取締役
平成16年12月
業績の推移(連結)
売上高
下半期
上半期
(百万円)
化成品事業
環境関連事業等
下半期経常利益
上半期経常利益
(百万円)
20,000
1,200
中間純利益
1株当たり中間純利益
1,144
17,655
(円)
(百万円)
30
40,000
総資産
純資産(株主資本)
14,693
15,000
68.5
400
381
306
273
10,000
8,733
0
656
637
7,563
583
7,246
5,780
6,907
6,609
121
37
(人)
100
1,500
89
76.6
73.6
82
19,691
15,529
0
81
1,103
1,048
14,770
82
80
1,124
998
60
900
21,564
20,000
88
87
1,200
60
10
178
△33
683
14,733
20,343
14,972
19,579
40
14,997
600
525
40
△2.96
6,731
6,363
8,179
△22
8.09
3.39
158
554
74.8
研究開発人員
(百万円)
25,752
473
497
研究開発費
(%)
30,000
14.00
12,173
株主資本比率
60.3
20
14,577
研究開発人員・研究開発費
80
23.50
800
5,000
総資産・純資産・株主資本比率
経常利益・中間純利益・1株当たり中間純利益
20
10,000
△400
20
300
△10
6,048
△667
0
1
第55期
(H13.3)
第56期
(H14.3)
第57期
(H15.3)
第58期
(H16.3)
第59期中間
(H16.9)
△800
第55期
(H13.3)
第56期
(H14.3)
第57期
(H15.3)
第58期
(H16.3)
第59期中間
(H16.9)
△20
0
第55期
(H13.3)
第56期
(H14.3)
第57期
(H15.3)
第58期
(H16.3)
第59期中間
(H16.9)
0
0
第55期
(H13.3)
第56期
(H14.3)
第57期
(H15.3)
第58期
(H16.3)
第59期中間
(H16.9)
0
2
営業の概況
事業別セグメント
感光性材料及び印刷材料
(百万円)
【化成品事業】
当中間期のわが国経済は、米国や中国を中心に好調な輸出と民間設備投資の増加等により、景
気は緩やかな回復基調にありましたが、原油価格の上昇による不安を抱えるなど依然として先行
き不透明感の強い状況で推移いたしました。
このような状況の中で当社グループは、国際競争に生き残れる低コスト構造への転換とシェア
拡大を図るべく、営業活動に全力を挙げるとともに、主力である化成品事業の感光性材料・写真
材料・医薬中間体の新製品開発に積極的に取組み、また、環境関連事業の拡大にも注力いたしま
した。なお引き続き、製造原価の低減、経費の削減、原料価格の引下げなどに鋭意努力いたしま
した。
この結果、当中間期の連結売上高は、感光性材料および環境関連事業が増加いたしましたが、
写真材料、医薬中間体およびその他化成品の減少をカバーできず、前年同期比7.1%減の67億31
百万円となりました。
経常利益は、売上高が減少いたしましたが、原価率の改善や環境関連事業の好調が寄与し、前
年同期比47.4%増の 1 億78百万円となりました。
中間純利益は前年同期比138.5%増の88百万円となりました。
当社単独では、当中間期の売上高は58億12百万円、経常利益は 1 億17百万円、中間純利益は68
百万円でありました。
なお、企業活動の基盤整備の一環として、認証取得しております「ISO9001(2000年版)」
および「ISO14001」の運用強化を図り、今後とも、地球環境保護を積極的に推進していくこ
とを基本にPRTR対応、使用資源の削減、回収、再資源化に全社を挙げて取組んでまいります。
売上高構成比(連結)
環境関連事業等
683百万円
10.1%
写真材料・記録材料
2,013百万円
29.9%
産業廃棄物の処理および化学品リサイクルを中心とする環境関連事業は、産業構造の
変化、工場の海外移転に伴う産業廃棄物の排出工場の減少、また、環境に関する規制の
強化など厳しい状況にありましたが、特別管理産業廃棄物の処理および化学品リサイク
ルの営業活動の強化、
厳しい規制に対応できる体制づくりなどに積極的に取組みました。
この結果、当事業の売上高は、前年同期比7.6%増の 6 億80百万円となりました。
感光性材料・印刷材料
3,080百万円
45.8%
2,706
3,080
2,000
1,000
0
前中間期
当中間期
写真材料及び記録材料
(百万円)
3,000
2,645
2,013
2,000
1,000
0
前中間期
当中間期
医薬中間体
(百万円)
3,000
2,000
1,000
0
461
398
前中間期
当中間期
その他化成品
(百万円)
3,000
2,000
1,000
0
化成品事業
6,048百万円
89.9%
3
3,000
【環境関連事業】
その他化成品
555百万円
8.3%
医薬中間体
398百万円
5.9%
1. 感光性材料及び印刷材料
半導体用感光性材料は、主力のg線・i線用材料の価格競争により、販売価格は低下
しましたが、デジタル家電の好調に牽引され、販売数量、売上ともに増加いたしました。
エキシマ用材料は、次世代最先端用感光性材料の新製品開発が順調にすすみましたが、
KrF用材料の値下がりや、ArFへの世代交代のずれ込みにより、販売数量、売上ともに
減少いたしました。
液晶用材料は、価格低下の影響はありましたが、各種モニターへの液晶表示採用や家
庭用液晶テレビが一段と普及し始めたことにより、販売数量、売上ともに大きく増加い
たしました。
印刷材料は、販売数量、売上ともに僅かながら減少いたしました。
この結果、当品目の売上高は、前年同期比13.8%増の30億80百万円となりました。
2. 写真材料及び記録材料
写真材料は、ディスプレイ用材料の販売数量が増加しましたが、従来型の写真材料、
インスタント写真向け材料がデジタルカメラ普及の影響を受け、販売数量、売上ともに
大幅に減少いたしました。
記録材料は、ジアゾ感光紙材料が減少いたしましたが、ジアゾ感熱材料が増加したこ
とにより、販売数量は僅かに減少したものの、売上は増加いたしました。
この結果、当品目の売上高は、前年同期比23.9%減の20億13百万円となりました。
3. 医薬中間体
医薬中間体は、新製品開発がほぼ計画どおりの成果を上げましたが、主力製品の一部
においてユーザーの在庫調整があったため、売上が減少いたしました。
この結果、当品目の売上高は、前年同期比13.6%減の 3 億98百万円となりました。
4. その他化成品
架橋剤は、繊維改質材料の用途開発の結果、売上が増加いたしましたが、前中間期で
染料事業から撤退したことにより、販売数量、売上ともに大幅に減少いたしました。
この結果、当品目の売上高は、前年同期比30.2%減の 5 億55百万円となりました。
4,000
795
前中間期
555
当中間期
環境関連事業
(百万円)
3,000
2,000
1,000
0
632
680
前中間期
当中間期
4
中間連結財務諸表
中間連結貸借対照表
(単位:百万円)
期 別
科 目
POINT - 1
(
資
前 中 間 期
当 中 間 期
平成15年 9 月30日現在 平成16年 9 月30日現在
産
の
部
)
( 19,695)
( 19,579)
前
(単位:百万円)
期 別
期
平成16年 3 月31日現在
( 20,343)
科 目
(
負
債
の
部
)
前 中 間 期
当 中 間 期
平成15年 9 月30日現在
平成16年 9 月30日現在
(
4,899)
(
4,582)
前
期
平成16年 3 月31日現在
(
POINT - 3
5,370)
現金及び預金
短期借入金
流
設備投資、借入金の返済、CPでの運用
などにより、前期末比減少いたしました。
1
動
資
産
8,667
8,899
9,742
金
1,738
1,475
2,932
受取手形及び売掛金
2,626
2,811
2,695
券
499
499
―
産
3,437
3,669
3,654
他
366
444
462
現
金
及
び
預
流
動
負
債
支払手形及び買掛金
2,664
3,310
3,217
994
836
928
当中間期に 4 億円返済いたしましたが、
長期借入金からの振替により前期末比増
加いたしました。
有
た
POINT - 2
価
な
証
卸
そ
資
の
短
期
借
入
金
640
1,380
1,040
賞
与
引
当
金
325
381
370
他
704
711
877
2,234
1,272
2,153
金
2,041
1,061
1,946
他
193
210
207
そ
の
POINT - 4
固
有形固定資産
貸
静岡工場に写真材料(記録用)製造設備
倒
引
当
金
△
1
△
1
△
定
固
定
資
11,028
産
10,680
負
期
借
9,802
9,456
9,555
物
3,524
3,351
3,421
置
3,208
3,165
3,060
地
2,600
2,591
2,591
他
467
348
482
無 形 固 定 資 産
68
53
56
投資その他の資産
1,157
1,170
987
19,695
19,579
20,343
有 形 固 定 資 産
(
建
機
械
及
び
装
土
そ
資
の
産
合
計
入
10,600
そ
2
債
長期借入金
2
長
の投資を行いました。
3
の
資
本
資
の
部
本
)
( 14,795)
( 14,997)
金
2,901
2,901
2,901
本
剰
余
金
4,421
4,421
4,421
利
益
剰
余
金
8,005
8,183
8,129
その他有価証券評価差額金
124
150
178
△ 657
△ 658
△ 657
19,695
19,579
20,343
己
株
式
負 債 ・ 資 本 合 計
1年以内に返済する長期借入金を短期借
入金に振替えたことにより、前期末比減
少いたしました。
( 14,972)
資
自
4
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
5
6
中間連結損益計算書
中間連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
期 別
科 目
前 中 間 期
当 中 間 期
前
4 月 1 日から
4 月 1 日から
4 月 1 日から
(平成15年
(平成16年
(平成15年
平成15年 9 月30日まで)
平成16年 9 月30日まで)
平成16年 3 月31日まで)
( 経 常 損 益 の 部 )
営 業 損 益 の 部
POINT - 1
売
上
経費削減、原料費の低減などで売上原価
率は改善されました。
POINT - 2
販売費及び一般管理費
運賃等が減少いたしました。
売
売
2
上
上
原
総
利
期 別
科 目
当 中 間 期
前
1,185
361
1,826
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 671
△ 739
△ 897
財務活動によるキャッシュ・フロー
△ 154
△ 578
116
現金及び現金同等物に係る換算差額
△
△
7,246
6,731
14,577
価
6,217
5,720
12,379
現金及び現金同等物の増加額
350
△ 957
1,045
益
1,028
1,010
2,197
現金及び現金同等物の期首残高
1,887
2,932
1,887
現金及び現金同等物の中間期末(期末)残高
2,237
1,975
2,932
販売費及び一般管理費
870
797
1,754
8
0
△
業
利
益
158
213
442
営業活動によるキャッシュ・フロー
1
売上債権の増加及び仕入債務の減少に伴
い収入が減少いたしました。
2
0
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
営
POINT - 1
期
4 月 1 日から
4 月 1 日から
4 月 1 日から
(平成15年
(平成16年
(平成15年
平成15年 9 月30日まで)
平成16年 9 月30日まで)
平成16年 3 月31日まで)
営業活動によるキャッシュ・フロー
POINT - 2
財務活動によるキャッシュ・フロー
前期末に調達した短期借入金の返済に伴
い、前中間期比支出が増加いたしました。
営 業 外 損 益 の 部
営
業
外
収
益
31
24
62
営
業
外
費
用
68
59
123
中間連結剰余金計算書
(単位:百万円)
期 別
経
常
利
益
121
178
381
特
特
別
別
利
損
益
失
科 目
2
22
―
9
98
当 中 間 期
前
期
4 月 1 日から
4 月 1 日から
4 月 1 日から
(平成15年
(平成16年
(平成15年
平成15年 9 月30日まで)
平成16年 9 月30日まで)
平成16年 3 月31日まで)
124
資 本 剰 余 金 期 首 残 高
4,421
4,421
4,421
資本剰余金中間期末(期末)残高
4,421
4,421
4,421
8,013
8,129
8,013
37
88
193
金
33
32
66
与
12
1
12
利益剰余金中間期末(期末)残高
8,005
8,183
8,129
( 利 益 剰 余 金 の 部 )
利 益 剰 余 金 期 首 残 高
税金等調整前中間(当期)純利益
100
168
355
利 益 剰 余 金 増 加 高
法人税、
住民税及び事業税
49
64
139
利 益 剰 余 金 減 少 高
法 人 税 等 調 整 額
14
15
21
中間(当期)純利益
配
役
中 間( 当 期 )純 利 益
前 中 間 期
( 資 本 剰 余 金 の 部 )
( 特 別 損 益 の 部 )
37
88
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
7
前 中 間 期
高
売上原価
1
(単位:百万円)
期
193
当
員
賞
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
8
中間財務諸表
株式の状況(平成16年 9 月30日現在)
中間貸借対照表
中間損益計算書
株式の総数・株主数
(単位:百万円)
期 別 前 中 間 期
科 目
( 資 産 の 部 )
流 動 資 産
現金及び預金
受 取 手 形
売
掛
金
有 価 証 券
た な 卸 資 産
そ
の
他
固 定 資 産
有形固定資産
建
物
機械及び装置
土
地
そ
の
他
無形固定資産
投資その他の資産
資 産 合 計
( 負 債 の 部 )
流 動 負 債
買
掛
金
短 期 借 入 金
賞 与 引 当 金
そ
の
他
固 定 負 債
長 期 借 入 金
そ
の
他
( 資 本 の 部 )
資
本
金
資 本 剰 余 金
利 益 剰 余 金
その他有価証券評価差額金
自 己 株 式
負債・資本合計
当 中 間 期
平成15年 9 月30日現在 平成16年 9 月30日現在
(
18,881)
8,198
1,541
16
2,305
499
3,380
455
10,682
9,350
2,714
3,054
2,427
1,153
66
1,265
18,881
(
4,685)
2,581
919
640
266
756
2,103
2,041
62
( 14,195)
2,901
4,421
7,406
124
△ 657
18,881
(
18,703)
8,333
1,256
3
2,496
499
3,598
478
10,370
9,011
2,565
3,013
2,426
1,007
51
1,306
18,703
(
4,391)
3,257
780
1,380
311
785
1,133
1,061
72
( 14,312)
2,901
4,421
7,499
149
△ 658
18,703
前
平成16年 3 月31日現在
(
19,435)
9,202
2,718
5
2,358
―
3,556
563
10,233
9,096
2,629
2,899
2,426
1,140
55
1,081
19,435
(
5,130)
3,116
855
1,040
310
910
2,013
1,946
67
( 14,305)
2,901
4,421
7,463
177
△ 657
19,435
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
9
(単位:百万円)
期 別 前 中 間 期
期
当 中 間 期
前
期
4 月 1 日から
4 月 1 日から
4 月 1 日から
(平成15年
(平成16年
(平成15年
平成15年 9 月30日まで)
平成16年 9 月30日まで)
平成16年 3 月31日まで)
科 目
(経常損益の部)
会社が発行する株式の総数
47,900,000株
発行済株式の総数
11,900,000株
株主数
所有者別株式分布状況
1,144名
営業損益の部
売
上
高
6,412
5,812
12,832
価
5,629
5,081
11,179
売 上 総 利 益
783
731
1,652
販売費及び一般管理費
716
642
1,430
67
88
221
売
営
上
業
原
利
益
証券会社
207千株
1.74%
その他の国内法人
2,730千株
22.94%
大株主
株 主 名
所有株式数
営業外損益の部
81
95
138
営 業 外 費 用
76
67
140
経
72
117
219
常
利
益
(特別損益の部)
特
別
利
益
2
特
別
損
―
98
578
5.34
東 京 応 化 工 業 ñ
522
4.82
住
ñ
503
4.64
日 本 生 命 保 険 ö
499
4.61
ñ
行
482
4.45
雄
475
4.38
商
新
竹
事
生
中
銀
一
失
22
9
117
富 士 写 真 フ イ ル ム ñ
439
4.05
税 引 前 中 間( 当 期 )純 利 益
52
107
199
ñ 三 井 住 友 銀 行
271
2.50
法人税、住民税及び事業税
7
17
43
農
庫
247
2.28
みずほインベスターズ証券ñ
186
1.72
法人税等調整額
18
21
40
中 間( 当 期 )純 利 益
26
68
115
前期繰越利益
353
316
353
中 間 配 当 額
―
―
32
中間(当期)未処分利益
379
385
436
林
中
央
金
個人・その他
6,876千株
57.79%
%
ダイトーケミックス社員持株会
友
金融機関
2,025千株
17.01%
議決権比率
千株
営 業 外 収 益
外国法人等
62千株
0.52%
所有株数別株主分布状況
10,000株以上
100,000株未満
134名
11.71%
100,000株以上
22名
1.92%
1,000株未満
95名
8.31%
1,000株以上
10,000株未満
893名
78.06%
(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。
10
製品紹介
トピックス
感光性材料及び印刷材料
写真材料及び記録材料
半導体製造工程の超微細加工の段階において用いられるのが
感光性樹脂です。その感光性樹脂の製造に不可欠な材料として
当社の製品が使われており、シリコンウェハーに投影される設
計図のパターン映像(光)に反応し、電流が流れる溝を掘る役
割をしています。
現在、半導体の高集積化が加速する中で、汎用IC向け感光性
材料はすでに量産体制を整えておりますが、引き続き、最新の
高速メモリ、システムLSIや高速CPU向けの次世代用感光性材
料の開発に取組んでおり、量産設備も稼動しております。
この感光性材料は、パソコンなど
の各種モニターや薄型テレビの液晶
ディスプレイの製作や印刷物の原版
作成プロセスにも使用され、ディス
光
プレイの省スペース化、省エネルギ
ー化、印刷技術の高度化、高精度化
の牽引力になっています。
写真のカラーフィルムにはフィルムベースの上に、光
に感応し色を再現するための何層もの薬品が塗布されて
います。この技術は、インスタント写真にも活かされて
います。大きく分けると、黄、赤、青の 3 原色に感光す
る 3 層があり、当社の技術が活かされている高性能の写
真材料も、この感光層に含まれています。
また、現在、高性能化 ・環境保護へ対応した映画用フ
ィルムやデジタル医療用レントゲンフィルムの製造に
も、この塗布技術が活かされており、当社は、分散型写
真材料の量産化技術を確立し対応しています。
さらに、ディスプレイ用材料の供給体制を整えるなど、
さまざまな分野でも着実に実績を上げています。
記録材料においては、ジアゾコピーの技術を高度に応
洗浄+腐食
シリコンウェハー
感光性樹脂はマスク
(設
計図)
を通過した光に反
応し、溶けやすく変化す
る。この部分を洗い流す
ことによりシリコンウェ
ハーに電子回路の溝がで
きあがる。
用した感熱システムに当社の材料が用いられています。
台州 大科技有限公司の本格生産始まる
当社は、本年 4 月に住友商事株式会社と
浙江
化科技股
有限公司との共同で、精
密化学品製造の合弁会社「台州 大科技有
限公司」を中国浙江省台州市に設立し、設
備工事、試運転を終えて、 9 月から本格生
産を順調にスタートいたしました。
本合弁会社は、精密化学品分野において
将来起こりうる需要に機敏に対応するとと
もに原料調達面、コスト面で国際競争力を
有する製品を生産するという戦略にもとづ
いて設立した海外生産拠点であります。
生産設備
2005年の売上は約 3 億円、2006年の売上
は約 5 億円を予定しております。
被写体
保護層
黄反応層
医薬中間体
11
医薬分野は、これまでに
培ってきた合成技術にキラ
ルなど最新の合成技術を加
え、感光性材料・写真材料
に次ぐ第 3 の事業の柱とし
て、積極的に育成していま
す。
静岡工場では医薬品製造
許可を取得し、医薬中間体
から原薬(バルク)までの生
産体制を確立しております。
福井工場においても、医
薬中間体工場に引き続き医
薬試作工場を本格稼動させ
ております。現在、国内外
の大手有力医薬メーカーと
の取引拡大を進めており、
強力な事業展開を図ってい
ます。
赤反応層
青反応層
カラーフィルムの感光層は最低3層、実際は高性能化の
ために補助層を含めて10層以上塗布されている。1層の
厚みは、1∼2ミクロンである。
合弁会社全景
12
生産拠点
会社の概況(平成16年 9 月30日現在)
概要
商
事業所
号 ダイトーケミックス株式会社
(英文名:Daito Chemix Corporation)
本社所在地 大阪市鶴見区茨田大宮三丁目 1 番 7 号
電話06(6911)9310(代表)
立 昭和24年12月 2 日
設
株主メモ
資
本
金 2,901,163,150円
社
員
数 282名
主な営業品目 感光性材料、写真材料、医薬中間体、
印刷材料、記録材料、その他化成品
東京オフィス 東京都中央区日本橋人形町二丁目15番 1 号
電話03(3669)0261
大 阪 工 場 大阪府大東市諸福八丁目 3 番11号
大阪市鶴見区茨田大宮三丁目 1 番 7 号
電話06(6911)1271
大阪工場
静 岡 工 場 静岡県小笠郡大東町浜野3110
電話0537(72)2888
福 井 工 場 福井県福井市石橋町31字118
電話0776(85)1841
グループ会社
役員
福井工場
〈取締役〉
代 表 取 締
取
締
取
締
取
締
取
締
〈監査役〉
常 勤 監 査
役
役
役
役
役
村 瀬 千 弘
安 田 稔
入 岡 修 一
小 宮 希 士
二 宮 榮 規
役
山 中 俊 彦
越 智 賢 三
桑 原 豊
監
査
役
監
査
役
〈執行役員〉
社
長
常務執行役員
常務執行役員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
執 行 役 員
13
村 瀬 千 弘
安 田 稔
入 岡 修 一
小 宮 希 士
二 宮 榮 規
福 村 俊 郎
新 木 隆 雄
佐 藤 敏 夫
日本エコロジー株式会社
大阪市鶴見区茨田大宮三丁目 1 番 7 号
電話06(6911)1279
(産業廃棄物の処理および再生事業)
ディー・エス・エス株式会社
大阪市鶴見区茨田大宮三丁目 1 番 7 号
電話06(6911)1559
(物流管理、生産補助、環境・設備保全等の業務請負)
ダイトー技研株式会社
大阪府東大阪市日下町四丁目 2 番21号
電話0729(81)9665
(建築用材料の製造販売)
岩手ケミカル株式会社
岩手県上閉伊郡大槌町須賀町 2 番 2 号
電話0193(42)7221
(感光性材料用原料、食品添加物、その他化成品の製造販売)
台州 大科技有限公司
中国浙江省台州市黄岩区黄岩経済開発区軽化投資区永椒路
(精密化学品の製造販売)
台州 大科技有限公司
静岡工場
決
算
期 3 月31日
定時株主総会開催時期 6 月
株 主 確 定 日
定 時 株 主 総 会 3 月31日
利 益 配 当 金 3 月31日
中 間 配 当 金 9 月30日
(そのほか必要があるときは、あらかじめ公告いたします。)
公 告 掲 載 新 聞 日本経済新聞
当社は決算公告に代えて、貸借対照表ならびに
損益計算書を下記の当社ホームページに掲載し
ております。
http://www.daitochemix.co.jp/corp/corp/profil/profil.htm
名 義 書 換 代 理 人 東京証券代行株式会社 大阪営業所
同 事 務 取 扱 場 所 〒541−0041 大阪市中央区北浜三丁目 5 番29号
0120−16−1347(フリーダイヤル)
[お問い合わせ先] 0120−49−7009(フリーダイヤル)
03−3212−4611(代表)
同 取 次 場 所 東京証券代行株式会社 本店および全国各取次所
(みずほインベスターズ証券株式会社の本店および
全国各支店においても取次事務を行っております。)
〈諸届用紙のご請求〉 住所変更・改印等の変更届、配当金振込先指
定書、単元未満株式買取請求書、株券喪失登
録書および株式名義書換請求書等の諸届出に
使用いたします用紙のご請求につきましては、
次の方法もご利用になれます(24時間、土日
祝祭日もお受けいたします)。
[電話を利用した自動音声応答による受付]
0120−16−5805(フリーダイヤル)
[インターネットによる用紙のご請求]
東京証券代行株式会社のホームページにおい
て、用紙の印刷およびインターネットメールに
よる用紙のご請求がご利用になれます。
http://www.tosyodai.co.jp
「株式に関する用紙のご請求」、「株式に関する
手 続 き の ご 案 内 」、「 株 式 に 関 す る 手 続 き の
Q&A」をご参照ください。
イ ン タ ー ネ ッ ト
http://www.daitochemix.co.jp
ホームページアドレス
上 場 証 券 取 引 所 株式会社大阪証券取引所 市場第 2 部
証 券 コ ー ド 4366
14