単純形状火炎の詳細反応数値計算における感度解析および多重解導出法

第6回機械システム工学講演会のご案内
以下のとおり第6回機械システム工学講演会が開催されますので、是非ご参加ください。
日時:6月4日(水)18:00−20:00
場所:A3―424室
講演タイトル: 単純形状火炎の詳細反応数値計算における感度解析および多重解導出法
講演者:
西岡牧人(筑波大学機能工学系助教授)
講演内容:
一次元予混合火炎や対向流拡散火炎のように常微分方程式で記述できる単純形状層流火炎
を対象として詳細反応数値計算を行う大きな目的の一つとして,燃焼速度や汚染物質排出
量などのグローバルな値に対して多数の素反応のうちどの反応が強い影響を与えるかを感
度解析によって調べることが挙げられる.本講演では具体的な解析例として,上記の火炎
の NOx の Emission Index に対する感度解析の方法および結果を紹介する.また対向流火
炎のように伸長を受ける火炎や熱損失を受ける火炎の場合,消炎に至る広範囲の伸長率や
熱損失量に対して計算を行っていわゆる応答曲線を得ることが必要であるが,CHEMKIN
の PREMIX のように Newton 法に基づいた詳細反応計算の場合,応答曲線 の upper branch
の解を初期値として middle branch の解を求めることが一般に不可能であるために消炎点
を正確に求めることができない.それを解決する方法として arclength method と flame
controlling method がある.これらの方法についても紹介する.
講演者の西岡牧人先生は,日本でもいち早く対向流火炎や管状火炎を通じて CHEMIKIN コ
ードの開発・汎用化に携わった方です。毎週水曜日の午後 6:30-8:30 に学外の方も交え
て Warnatz, Maas & Dibble の Combustion"を輪読会を行っていますが,今回は西岡先生の
ご厚意で,燃焼の数値計算についてお話していただけることになりました。輪読会のメン
バーの都合で開催時間がだいぶ遅く設定されていますが,ふるってご参加下さい。
連絡先(世話人)
石塚悟(燃焼工学,内線 7563)