文楽豆知識

︻
景
事
︼
け
い
ご
と
と
書
か
れ
る
。
﹁
切
﹂
の
字
を
許
さ
れ
て
い
な
い
太
夫
は
﹁
奥
﹂
﹁
後
﹂
な
ど
作
品
の
こ
と
。
則
と
し
て
公
家
や
武
士
の
社
会
で
の
出
来
事
を
扱
っ
た
浄
瑠
璃
全
体
の
時
代
設
定
が
、
江
戸
時
代
よ
り
古
く
、
原
﹁
切
﹂
の
字
を
許
さ
れ
た
太
夫
。
同
じ
切
り
場
を
語
っ
て
も
、
︻
時
代
物
︼
じ
だ
い
も
の
切
り
場
を
語
る
技
量
の
あ
る
者
で
、
番
付
の
名
前
の
上
に
、
︻
切
り
場
語
り
︼
き
り
ば
が
た
り
人
形
を
い
れ
ず
、
太
夫
と
三
味
線
だ
け
の
演
奏
を
さ
す
。
︻
素
浄
瑠
璃
︼
す
じ
ょ
う
る
り
単
に
切
り
と
も
。
の
最
後
に
あ
り
、
そ
の
段
の
中
核
に
当
た
る
重
要
場
面
。
一
段
の
浄
瑠
璃
の
う
ち
ク
ラ
イ
マ
ッ
ク
ス
の
部
分
。
各
段
︻
切
り
場
︼
き
り
ば
き
﹂
と
も
い
う
。
く
に
女
性
の
心
情
を
吐
露
し
た
場
面
な
ど
を
さ
す
﹁
。
く
ど
転
じ
て
一
段
中
の
も
っ
と
も
重
要
な
聞
か
せ
ど
こ
ろ
、
と
義
太
夫
節
以
外
の
他
流
の
曲
節
を
流
用
す
る
︵
障
る
︶
節
。
人
の
太
夫
で
演
奏
す
る
方
式
。
べ
て
を
語
る
が
、
掛
け
合
い
は
、
人
形
の
役
に
あ
わ
せ
て
数
義
太
夫
節
で
は
、
原
則
と
し
て
一
人
の
太
夫
が
、
一
段
す
︻
掛
け
合
い
︼
か
け
あ
い
︻
サ
ワ
リ
︼
知
ら
せ
る
。
い
や
早
代
わ
り
が
あ
る
と
き
は
、
そ
れ
も
併
せ
て
観
客
に
で
、
太
夫
と
三
味
線
弾
き
の
名
前
を
告
げ
、
人
形
の
出
遣
58
強
調
す
る
た
め
に
踏
む
拍
子
の
こ
と
。
足
遣
い
の
担
当
。
表
現
し
た
り
、
何
か
の
型
を
す
る
と
き
に
、
決
ま
り
の
形
を
人
形
で
、
登
場
人
物
が
走
っ
た
り
歩
い
た
り
す
る
さ
ま
を
身
を
包
ん
だ
ま
ま
舞
台
上
手
に
現
れ
、
独
特
の
節
ま
わ
し
き
の
紹
介
を
行
う
。
こ
れ
は
人
形
遣
い
の
役
目
。
黒
衣
に
場
面
の
変
り
目
ご
と
に
、
そ
こ
を
語
る
太
夫
と
三
味
線
弾
︻
足
拍
子
︼
あ
し
び
ょ
う
し
︻
口
上
︼
こ
う
じ
ょ
う
文
楽
豆
知
識
も
の
を
い
う
﹁
。
け
い
じ
﹂
と
も
い
う
。
舞
踊
劇
や
心
中
物
の
道
行
な
ど
、
舞
踊
の
要
素
の
つ
よ
い
三
味
線
弾
き
が
登
場
し
、
口
上
の
後
、
演
奏
を
は
じ
め
る
。
と
袴
に
な
る
。
場
は
ほ
と
ん
ど
出
遣
い
で
あ
り
、
主
遣
い
の
衣
装
は
紋
付
に
張
り
出
し
た
舞
台
。
回
転
式
の
盆
の
上
に
乗
っ
て
太
夫
、
文
楽
で
義
太
夫
節
を
演
奏
す
る
た
め
の
、
客
席
右
手
前
方
舞
台
へ
登
場
す
る
や
り
方
。
現
在
で
は
、
原
則
的
に
切
り
︻
床
︼
ゆ
か
中
心
と
な
る
主
遣
い
が
、
頭
巾
を
か
ぶ
ら
ず
、
顔
を
出
し
て
文
楽
で
は
一
体
の
人
形
を
三
人
で
操
る
が
、
そ
の
う
ち
の
複
数
の
太
夫
と
三
味
線
弾
き
で
花
や
か
に
演
奏
さ
れ
る
。
地
へ
た
ど
り
着
く
ま
で
の
行
程
を
見
せ
る
場
面
で
、
通
常
は
︻
出
遣
い
︼
で
づ
か
い
人
形
浄
瑠
璃
の
重
要
な
見
せ
場
の
一
つ
。
登
場
人
物
が
目
的
の
名
を
記
さ
ず
に
﹁
、
大
ぜ
い
﹂
と
書
か
れ
る
。
︻
道
行
︼
み
ち
ゆ
き
の
役
に
使
わ
れ
る
一
人
遣
い
の
人
形
。
番
付
で
は
遣
い
手
捕
り
手
、
家
来
、
通
行
人
、
腰
元
、
官
女
な
ど
、
そ
の
他
大
勢
︻
ツ
メ
人
形
︼
や
地
位
な
ど
が
示
さ
れ
る
。
物
。
文
字
の
大
小
、
書
か
れ
る
場
所
に
よ
り
、
出
演
者
の
格
上
演
す
る
外
題
、
出
演
者
、
配
役
な
ど
が
書
か
れ
た
印
刷
59
な
場
面
を
さ
す
。
︻
番
付
︼
ば
ん
づ
け
文
楽
の
演
目
の
中
で
、
観
客
の
笑
い
を
誘
う
よ
う
な
滑
稽
︻
チ
ャ
リ
場
︼
る
。
番
付
の
名
前
の
上
に
、
口
、
中
、
次
と
書
か
れ
る
。
事
件
の
背
景
や
登
場
人
物
な
ど
を
、
概
略
的
に
紹
介
す
常
は
、
ほ
と
ん
ど
上
演
さ
れ
る
こ
と
が
な
い
。
五
段
組
織
で
出
来
て
い
る
時
代
物
の
最
終
五
段
目
で
、
通
う
。
切
り
場
で
展
開
さ
れ
る
ド
ラ
マ
の
仕
込
み
の
段
階
で
、
浄
瑠
璃
の
各
段
の
は
じ
め
の
部
分
。
戯
曲
の
導
入
部
を
い
︻
大
団
円
︼
だ
い
だ
ん
え
ん
︻
端
場
︼
は
ば
件
、
恋
、
人
情
の
も
つ
れ
・
争
い
を
描
い
た
作
品
の
こ
と
。
江
戸
時
代
の
町
人
の
生
活
や
風
俗
を
背
景
に
、
庶
民
の
事
む
を
得
な
い
と
し
て
も
、
通
し
て
上
演
す
る
こ
と
。
時
代
物
を
発
端
か
ら
大
詰
め
ま
で
、
若
干
の
カ
ッ
ト
は
や
︻
世
話
物
︼
せ
わ
も
の
︻
通
し
狂
言
︼