うちの子、大丈夫かしら…「薬物依存」 - 横浜市

【相談窓口】
※ご相談はいずれも無料です
横浜市こころの健康相談センターだより
○横浜市こころの健康相談センター
■専門医による面接相談・薬物依存症家族教室
こころの健康相談センターでは、アルコールや薬物など依存症の専門医による面接相談を月に2回、
薬物依存症家族教室を月1回行っております(いずれも予約制)。詳しくはHPをご覧ください。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/kokoronosodan_center/alcol-soudan.html
・予約・問合せ先 045-476-5505
月曜から金曜(土曜・日曜・祝日・年末年始はお休みです。) 8時45分~17時15分
■こころの電話相談
045-476-5557 月曜~金曜 17時~22時
土・日・祝 8時45分~22時(ともに受付は21時30分まで)
こころ通信
○各区福祉保健センター
(平日 8時45分~17時15分)
お住まいの区福祉保健センターでは、薬物依存症に関するご相談に応じております。
ー16号ー
○横浜市教育総合相談センター 一般教育相談
045-671-3726~8 (平日 9時~18時)
小中学生に関するご相談をお受けしています。
○横浜市青少年相談センター
045-260-6615(平日 8時45分~17時15分)
おおむね15歳から29歳の青少年に関するご相談をお受けしています。
覚せい剤、大麻などの使用は、身近なこととは思えない方が多いと思
○神奈川県 保健福祉部 薬務課
045-210-4972(平日 8時30分~12時 13時~17時)
○「アルコール・薬物依存症電話相談」男女共同参画センター横浜 なかまの相談
回復した当事者による電話相談です。
045-861-8661 毎月第1月曜日 13時30分~16時
○神奈川県立精神医療センター せりがや病院
せりがや病院は、都道府県立では全国で唯一のアルコール依存症・薬物依存症の専門病院です。
アルコールや覚せい剤などの薬物による依存症を対象とした専門治療プログラムで、依存症医療を行っていま
す。受診は予約制です。
また、薬物家族教室も月2回開催しています。
■受診に関するご相談・予約:せりがや病院 外来受付 045-822-0365
■受診相談、家族教室問い合わせ電話番号:せりがや病院 心理・相談科 045-822-0365
月曜から金曜(土曜・日曜・祝日・年末年始はお休みです。) (9時~17時)
【自助グループ】
※自助グループの詳細は、直接お問い合わせいただくか、HPをお確かめください。
・特定非営利活動法人
横浜ダルク・ケア・
センター
毎日行われるグループセラピー
を通し、薬物依存からの回復を目
指すリハビリ施設です。
家族会もあります。
℡045-731-8666
電話は10時~17時まで
発行月 平成21年9月
発行 横浜市こころの健康相談センター
・NA(ナルコティクスアノニマス)
薬物依存からの回復を目指す、
薬物依存者同士の非営利的な集
まりです。市内では9グループが
ミーティングを行っています。
会場、開催時間等詳しくはHPを
ご覧ください。
ナルコティクスアノニマス
検索
連絡先 〒222-0035 横浜市港北区鳥山町1735
電話 045-476-5505 FAX 045-476-5581
・ナラノン
ファミリーグループ
家族や友人等の薬物の問題でど
うしようもない状況に陥っている
人たちの集まりです。市内では2
つのグループがあり、ミーティン
グを行っています。
会場、開催時間等詳しくはHPを
ご覧ください。
ナラノン
検索
横浜市広報印刷物番号210319号
類別・分類C―EC200
紙へのリサイクル可
います。
しかし、「友人や知人から勧められて、断りきれずに試したものが実
は覚せい剤だった」などということがきっかけとなり、継続して使用す
るようになります。やがて薬物を入手するために生活のさまざまなこと
を犠牲にする「薬物依存症」へと進行する方は後を絶ちません。
中学生のころから使用を始め、様子が変わったと思われながら、それ
が薬物使用が原因と気づかれずに過ごし、大学や社会に出る頃発覚する
ことも多々見受けられます。
今一度、薬物のこと、考えてみませんか?
《あるご家族の体験》
娘が覚せい剤を使っていることが判ったとき、何が起こっているのか飲み込めません
でした。「普通の家庭の普通の家族なのに、どうして・・」と。
翌日からは娘を疑心暗鬼で見るようになり、急に暴れだしたりするのではないかと、
びくびくしての日々が続きました。やめるよう説得したり、怒ったり、やめないなら
出て行けと脅したりもしました。
親として、とにかくやめさせたい一心でしたが、知人に相談するわけにもいかず、
どこに相談すべきかもわからないまま、思いつくところに電話しました。何か所目か
で「横浜市こころの健康相談センターの薬物依存症家族教室」にたどり着きました。
そこで初めて「薬物依存症」という病気であり、回復するためには時間を要するこ
と、また、家族が対応を学ぶことが回復を促すことを知りました。同じ立場同士、ほ
かでは話せない胸のうちを話せる唯一の場所になりました。
教室に数ヶ月通い、親が落ち着いて来たら、娘の様子も変わって来ました。今は娘
も落ち着いていますが、またいつ問題が起こるかわかりません。そのときのために、
今も毎月家族教室に通っています。
こんな言葉で誘ってきます
ところが・・・
弱虫だな、
怖いの?
仲間なんだからさ。
一緒に楽しもうよ
やらないの?
ダサいよ!
1回だけのつもりだったけど、薬がな
いとだるいし、頭の回転も落ちる気が
して、ついつい繰り返し使った。
いい学校にも入れないし
将来に夢も希望も持てなかった。薬を
やっているときだけ、楽だった。
やせられるよ
ほんとだって、
信じてよ
薬を買うために、親や家族、友人等
いろんな人に嘘をついては借金を繰
り返し、気がついたら頼れる人はい
なくなっていた
薬を手に入れることだけを毎日考えて
暮らしていた。
普通の暮らしで体験できただろうこと
は、何もできなかった。
イライラが取れて
スッキリするよ
あの子もあの子も
やってるんだよ
ストレス解消
にいいんだよ
依存症
いけないものとは判っていた。
断ると、唯一の仲間を失うと思った。
1回だけなら
大丈夫だよ
・心身の病気になる。
・友人や家族より、社会経験を積むことより、
薬を使うことが何より優先になる。
・自分が薬に依存していることが、自分では
わからなくなる。
・後悔と薬を続けたい欲求とを繰り返し
自殺に追いやられてしまうことも・・。
勉強がはかどるよ
★一回の使用では済まなくなります
昨今の報道にもあるように、薬物は身近に存在しているといっても過言ではありません。
薬物の使用がわかったとき、家族は・・
はっきりとNO!と言えることが大切です
・ 理由を言って断る・・「親に怒られるから」
「私は他の方法でストレス解消できるからいらない」
・ 相手の目を見て断る・・「私はそういうのに関心がないからやらないよ」など
・ 「私は…」「僕は…」など、主語を入れて断る
・ 笑わないで堂々と断る
・ 話題を変える
・ 何度も断る
・ その場から立ち去る
薬物とは
薬物は、粉末だけではなく、錠剤、シート状、タバコ状、お菓子状など、それが危険なものとは
気付きにくい色や形をしています。スピード、クリスタル、チョコ、バツ、など呼び名もさまざま
です。
覚せい剤、大麻、コカインなど法律で定められている薬物はもちろん、頭痛薬や風邪薬などの市
販薬や、ガス(ライター用ガスやガスボンベ、クリーナーなどのスプレー缶)を用途以外に使用す
ることなども心身に大きな影響を及ぼします。
こんな変化を感じていませんか?
・急に団欒の場に参加しなくなる
・お金の使い方が急に激しくなる、家族のお金を盗む
・急にやせてくる
・感情の起伏が激しくなる
・自室にこもり、眠り続けたかと思うと急にハイになり奇妙と思える行動をとる
・部屋に空き瓶やガス缶などが不自然に増えていく
ことの重大さに混乱し、怒り、嘆き、悲しみ、一方でこの状況を認めたくない心情になる
方もおられるでしょう。
大切な家族だからこそ、自力で何とかしようと、できる限りの手を尽くそうとしがちで
す。
ところが、手を尽くせば尽くすほど、逆に振り回され、疲れ果ててしまうご家族も多く見受
けられます。
一方で、「薬物の使用は犯罪」という側面に目が行き、家族自身が「一回なら大丈夫」
「ストレスで出来心でやっただけよ」「やがておさまるだろうから」と、この状況を容認し
たくなる気持ちになるのも無理もありません。
しかし薬物の誘惑は、心身に入りこみます。一旦薬物の使用をやめていても、何らかの
きっかけで再使用が始まる確率は高く、また、薬物はやめたが、アルコールやギャンブルな
どに形を変えて依存症が続くこともあります。
ご家族が出来ること
薬物依存からの回復には、特効薬はありません。長期的に専門的な治療や支援が必要で
す。
ご家族が、薬物依存のメカニズムを理解すること、対応の仕方を学ぶことが必要です。
ひとりで抱え込まず、ご相談ください。
裏面の、どの相談機関でも、秘密は守られます。安心してご相談ください。