は じ め に 工 業 統 計 調 査 は ，明 治 42 年 に 始 め ら れ た 伝 統 の あ る 統 計 調 査 で ，大 正 9 年 か ら は 毎年継続して実施されます。 この調査は，我が国の製造業に属する事業所を対象として，製造業のすがたや， 製造活動の実態を明らかにすることを目的としており，その調査結果は，産業振興 などの施策立案の基礎資料として利用されています。 本 書 は ， 平 成 18 年 1 2 月 3 1 日 現 在 で 実 施 さ れ た 「 平 成 18 年 工 業 統 計 調 査 」 の 結 果を市独自で集計し，本市の製造業の実態についてのあらましを収録したもので， 本市の工業の発展のため広い分野で御利用いただければ幸いです。 お わ り に ，調 査 の 実 施 に あ た り ，御 協 力 い た だ き ま し た 各 事 業 所 を は じ め ，御 尽 力いただきました調査員の方々，調査関係者各位に対し心から感謝申し上げます。 平成２０年３月 鈴鹿市企画財務部企画課 利用者のために １ 調査の目的 この調査は，工業の実態を明らかにすることを目的とする。 ２ 調査の根拠 この調査は，統計法(昭和２２年法律第１８号)に基づく指定統計調査（指定統計第１０号） で，工業統計調査規則(昭和２６年通商産業省令第８１号)によって実施される。 ３ 調査の期日 平成１８年工業統計調査は，平成１８年１２月３１日現在で実施した。 ４ 調査の範囲 この調査の範囲は，日本標準産業分類大分類Ｆ－製造業に属する事業所（国に属する事業所 を除く。）である。ただ，特定の年次（西暦末尾１，２，４，６，７，９年）については従業 者３人以下の事業所を調査の対象から除外している。 ５ 調査の方法 従業者３０人以上の事業所については， 「工業調査票甲」 ，従業者２９人以下の事業所につい ては「工業調査票乙」を用い，申告者(事業所の管理責任者)自ら記入する自計申告により調査 した。 ６ 集計の内容 本書は，平成１８年工業統計調査における「工業調査票甲」及び「工業調査票乙」を集計し たものである。 ７ 統計表等に用いた用語 （１）事業所 普通に工場，製作所，製造所あるいは加工所などと呼ばれているような，一 区画を占めて主として製造又は加工を行っている事業所である。 （２）従業者数 調査日現在の常用労働者と個人事業主及び無給家族従業者との合計である。 （３）現金給与総額 平成１８年１年間に，常用雇用者に対し決まって支給された給与（基本 給，諸手当等）及び特別に支払われた給与(期末賞与等)の額とその他の給与 額との合計である。 （４）原材料使用額等 平成１８年１年間における原材料使用額，燃料使用額，電力使用額及び 委託生産費の合計である。 （５）製造品出荷額等 平成１８年１年間における製造品出荷額，加工賃金収入額，修理料収入額，製造過程から出 たくず及び廃物の出荷額及びその他収入の合計額である。 （６）支出額・生産額等の算式 ① 支出額 ＝現金給与総額＋原材料使用額等 ② ＝製造品出荷額等＋（製造品年末在庫額－製造品年初在庫額）＋（半製 生産額 品及び仕掛品年末在庫額－半製品及び仕掛品年初在庫額） ③ 粗付加価値額＝製造品出荷額等－原材料使用額等－（内国消費税額＋推計消費税額） ④ 付加価値額 ＝生産額－原材料使用額等 －（内国消費税額＋推計消費税額）－減価償却額 ⑤ 年間投資額 ＝有形固定資産年間取得額＋（建設仮勘定増－建設仮勘定減） （７）産業３類型 ｢基礎素材型産業｣「加工組立型産業」 「生活関連型産業」の３種類に分類した 産業 ①基礎素材型産業 鉄や石油，木材など，産業の基礎素材となる製品を製造する産業 ②加工組立型産業 自動車，テレビ，時計等の加工製品を製造する産業 ③生活関連型産業 飲食料品，衣料，家具等の衣食住に関する身近な製品を製造する産業 ８ 記号及び注記 （１）この統計表中「－」は該当数値なし，「△」はマイナスの数値を表している。 （２） 「Ｘ」は１又は２つの事業所に関する数値であるため，これをそのまま掲げると，個々の申 告者の秘密が漏れるおそれがあるので秘匿した箇所である。また，３以上の事業所に関する 数値でも１又は２の事業所の数値が前後の関係から判明する箇所は「Ｘ」で表した。 ただし，指定統計調査の結果における従業者数の取扱いについては，秘匿を解除することが できることとなったため，本年の公表値より従業者数の秘匿は行っていない。 秘匿箇所がある場合は，他の内容を集計した数と総数が一致しない場合がある。 （３）構成比等については，四捨五入による端数の関係から合計と内訳が一致しない場合がある。 （４）産業分類は，次のように省略した。 平成１４年調査から，日本標準産業分類の改訂に伴い，新たな産業分類によって集計してい る。この改訂により， 「新聞業」及び「出版業」は『製造業』から『情報通信業』に，「もや し製造業」は『製造業』から『農業』に分類が移行された。また，従来の「電気機械器具製 造業」は， 「電気機械器具製造業」 ， 「情報通信機械器具製造業」，「電子部品・デバイス製造業」 に分割された。 産業分類 産 業 中 分 類 名 基礎素材型産業 木材・木製品製造業（家具を除く） 16 パルプ・紙・紙加工品製造業 18 20 化学工業 石油製品・石炭製品製造業 21 プラスチック製品製造業 22 23 ゴム製品製造業 25 窯業・土石製品製造業 26 鉄鋼業 27 非鉄金属製造業 28 金属製品製造業 加工組立型産業 29 一般機械器具製造業 30 電気機械器具製造業 31 輸送用機械器具製造業 32 精密機械器具製造業 生活関連型産業 12 食料品製造業 飲料・たばこ・飼料製造業 13 繊維工業（衣服・その他の繊維製品を除く） 14 衣服・その他の繊維製品製造業 15 17 家具・装備品製造業 出版・印刷・同関連産業 19 なめし革・同製品・毛皮製造業 24 34 その他の製造業 略 称 木 材 紙 化 学 石 油 プ ラ ゴ ム 窯 業 鉄 鋼 非 鉄 金 属 機 械 電 気 輸 送 精 密 食 料 飲 料 繊 維 衣 服 家 具 出 版 皮 革 その他 産業分類 産 業 中 分 類 名 基礎素材型産業 木材・木製品製造業（家具を除く） 13 パルプ・紙・紙加工品製造業 15 17 化学工業 石油製品・石炭製品製造業 18 プラスチック製品製造業 19 20 ゴム製品製造業 22 窯業・土石製品製造業 23 鉄鋼業 24 非鉄金属製造業 25 金属製品製造業 加工組立型産業 26 一般機械器具製造業 27 電気機械器具製造業 28 情報通信機械器具製造業 電子部品・デバイス製造業 29 30 輸送用機械器具製造業 31 精密機械器具製造業 生活関連型産業 09 食料品製造業 飲料・たばこ・飼料製造業 10 繊維工業（衣服・その他の繊維製品を除く） 11 衣服・その他の繊維製品製造業 12 14 家具・装備品製造業 16 印刷・同関連産業 なめし革・同製品・毛皮製造業 21 32 その他の製造業 略 称 木 材 紙 化 学 石 油 プ ラ ゴ ム 窯 業 鉄 鋼 非 鉄 金 属 機 械 電 気 情 報 電 子 輸 送 精 密 食 料 飲 料 繊 維 衣 服 家 具 印 刷 皮 革 その他 （注）本書に掲載した数値は，後日，経済産業省から公表される数値と相違する場合がある。 １ 事業所数 ◆事業所数は 343 事業所で 17 事業所（4.7％）減少 平成 18 年工業統計調査による平成 18 年 12 月 31 日現在の製造業の事業所数 （従業者 4 人以上） は 343 事業所で，前年調査と比べて 17 事業所（4.7％）減少した。 ２ 従業者数 ◆従業者数は 24,148 人で 1,178 人（5.1％）増加 平成 18 年工業統計調査による従業者 4 人以上の事業所の従業者総数は 24,148 人で，前年調査 と比べて 1,178 人（5.1％）増加した。 ３ 製造品出荷額等 ◆製造品出荷額等は 2 兆 214 億 7,624 万円で 3,609 億 8,345 万円（21.7％）増加 平成 18 年調査における従業者数 4 人以上の事業所の製造品出荷額等は，2 兆 214 億 7,624 万円 で，前年調査と比べて 3,609 億 8,345 万円（21.7％）の増加となった。 図１ 工業の推移(従業者4人以上） 130.0 125.0 120.0 115.0 110.0 105.0 指 100.0 数 95.0 90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 平成9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 年次 事業所数 指数H9=100 従業者数 指数H9=100 製造品出荷額等 指数H9=100 ４ 産業中分類別 ◆事業所数 事業所数を産業中分類別にみると， 「輸送用機械器具製造業」 が 76 事業所で， 全体のうち 22.2％ を占めて最も多く，次いで「電気機械器具製造業」が 36 事業所で 10.5％となっており，以下「食 料品製造業」 ， 「金属製品製造業」 ，「プラスチック製品製造業」の順となっている。 図３ 産業中分類別事業所数の推移 120 事 業 100 所 数 80 60 40 20 食 料 飲 料 繊 維 衣 服 木 材 家 具 紙 印 刷 化 学 石 油 プ ラ ゴ ム 皮 革 窯 業 鉄 鋼 非 鉄 金 属 分類 平成16年 平成17年 平成18年 機 械 電 気 情 報 電 子 輸 送 精 密 そ の 他 ◆従業者数 産業中分類別に従業者数をみると， 「輸送用機械器具製造業」が 12,499 人で前年調査と比べて 452 人（3.8％）増加しており，全製造業でみると 51.8％を占めて最も多く，次いで「非鉄金属 製造業」が 2,412 人となっており，以下「電気機械器具製造業」， 「プラスチック製品製造業」の 順になっている。 図４ 産業３類型従業者数の推移 人 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 平成16年 平成17年 基礎素材型産業 平成18年 加工組立型産業 生活関連型産業 図５ 産業中分類別従業者数の推移 14,000 12,000 10,000 従 業 者 数 8,000 6,000 4,000 2,000 0 食 飲 繊 衣 木 家 紙 印 化 石 プ ゴ 皮 窯 鉄 非 金 機 電 情 電 輸 精 そ 料 料 維 服 材 具 刷 学 油 ラ ム 革 業 鋼 鉄 属 械 気 報 子 送 密 の 他 分類 平成16年 平成17年 平成18年 ◆製造品出荷額等 産業中分類別に製造品出荷額等をみると，「輸送用機械器具製造業」が 1 兆 5,573 億 118 万円 で，前年に比べて 3,572 億 8,187 万円（29.8％）の増加である。また，本市の基幹産業であり， 全産業の 77.0％を占めている。次いで「一般機械器具製造業」の 1,486 億 8,744 万円で 7.4％を 占めており，以下「非鉄金属製造業」「電気機械器具製造業」の順となっている。 図６ 産業３類型製造品出荷額等の推移 億円 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 平成16年 平成17年 基礎素材型産業 平成18年 加工組立型産業 生活関連型産業 図７ 産業中分類別製造品出荷額等の推移 億 16,000 円 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 食 料 飲 料 繊 維 衣 服 木 材 家 具 紙 印 刷 化 学 石 油 プ ラ ゴ ム 皮 革 窯 業 鉄 鋼 非 鉄 金 属 機 械 分類 平成16年 平成17年 平成18年 電 気 情 報 電 子 輸 送 精 密 そ の 他 図８ 産業中分類別（上位 10 産業）製造品出荷額等の構成比
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