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羅
盤
官公庁IBM通信
Vol.15 Jun. 2011
Contents
トピックス
インタビュー:
震災からの学びを未来への礎に
― クラウド・サービスをはじめ、危機管理・
災害対策ソリューションで復興をご支援
日本アイ・ビー・エム株式会社
執行役員 クラウド&スマーター・シティー事業担当 吉崎
敏文
IBMインフォメーション
震災を通して見つけた課題を4つのソリューションで克服
危機管理・災害対策ソリューション
羅針盤 Vol.15 Jun. 2011
INTERVIEW
震災からの学びを未来への礎に
トピックス
― クラウド・サービスをはじめ、
危機管理・
災害対策ソリューションで復興をご支援
日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 クラウド&スマーター・シティー事業担当
吉崎 敏文
未曾有の被害をもたらした東日本大震災は、私たちの生活に大きな影響を及ぼすとともに、これまで
認識されていなかった多くの課題を浮き彫りにしました。今後は復旧・復興に向けた活動に取り組み
つつも、
そうした課題に正面から取り組み、未来に向けてもう一度立ち上がらなければなりません。
IBMでも、今回の経験およびグローバルで取り組んできた災害対策の経験と実績から蓄積してきた
知見を生かして、
お客様や社会に向けて何ができるかを考え続けています。
ここでは、震災直後からの取り組みを振り返りつつ、IBMがお客様や社会をご支援できることについ
て、 復興支援プロジェクトの責任者としてクラウド・サービス無償提供などを実施してきた、 日本
アイ・ビー・エム 執行役員 クラウド&スマーター・シティー事業 吉崎 敏文に話を聞きました。
グローバルな危機管理体制により、
最初は余震の断続的な発生からサーバーを退避
発災後に素早く対応
させたいといった、ITインフラにかかわる緊急対
「SAHANA(サハナ)」の避難所展開を支援
― まず、
震災直後のIBMの対応を教えてください。
応が中心でした。原発事故および計画停電の発表
― 緊急支援の後、被災地ではどのような活動をし
3月11日、私は社長の橋本に同行し、福井県に出
がなされた後は、電力会社や公共交通機関をはじ
たのですか。
張していました。橋本は直ちに本社にいた副社長
め、放射能情報を提供するWebサイトにアクセスが
緊急対応の終了後は、避難所の状況などを一元
の下野に権限を委譲し、下野を本部長に全社災害
集中し、
サイトのダウンも予想できました。そこで、
的に管理する救援情報共有システムの構築を支援
対策本部(CMT )を立ち上げました。地震発生か
IBMはクラウドでミラーサイトを立て、スムーズに
しました。日本IBMでは、
「SAHANA(サハナ)
」
ら4分後には保守部門が遠隔会議システムで会議
アクセスできる環境を提供しました。
という、スマトラ島大震災の際に開発されたオー
を開き、本社と被災した仙台事業所を含む全国の
― 自治体に対しては、どのような支援をしたので
プンソース・ソフトウェアを活用した災害時救援情
拠点の状況を確認しました。そして、保守部門は翌
すか。
報共有システムを日本語化し、IBMクラウド上で
12日には新潟から山形を経由して仙台市に入れる
一例を挙げると、液状化によって甚大な被害を
の構築を支援するとともに、被災地での運用・展
ルートを確保し、
物資や補修部品などを供給する態
受けた千葉県浦安市から、クラウド・プログラムに
開を進めています。SAHANAを活用することで、
勢を整え、
被災地でのお客様対応を始めました。
よる支援の要請をいただきました。浦安市では地
避難所では、災害支援に必要な被災状況や支援情
*Crisis Management Team
震発生後、急きょ災害対策ページを立ち上げ、市民
報、物資、施設、ボランティアなどの情報を集め、次
― 素早いですね。12日以降はどのように動いた
生活に直結するガス、水道、下水道、道路の復旧見
の行動に向けた分析・対策を練ることができます。
のですか。
込みなどの情報を提供していましたが、日を追う
― なぜSAHANAなのですか?
私はクラウド事業の責任者をしており、
「IBM
ごとにアクセスが増えたため、ミラーサイトをオー
もちろん、IBMの製品を活用するという方法も
Smart Business Cloud」を無償で提供するプロ
プンさせてホームページへのアクセスを分散させ
あります。しかし、オープンで世界で標準的に使用
グラムのアイデアを対策本部に提案し、13日の夜
ました。
されているものを選択し、今後も見据えて機能拡
にはお客様向けに発表しました。これは、人道支
― 特にクラウドは大きな力を発揮したようですね。
張も行いました。今回の機能拡張やノウハウの蓄
援を最優先課題に掲げ、緊急情報提供向けのサー
必要に応じてすぐに立ち上げられるというクラ
積が、次に世界のどこかで災害が起こった際に活
バーを必要とするNPOなど公共性の高い団体に対
ウドの特長は、待ったなしの状況において大きな
用されることで日本の国際貢献になると考えたか
して、必要なサーバー資源を当面3カ月間(事情に
効力を発揮しました。クラウドという技術によっ
らです。
応じて個別に延長)無償で提供するものです。日
て、緊急時にもお客様の状況に合わせて柔軟に情
― どのような機能を強化したのですか。
本国内の電力供給の状況を鑑み、海外のIBMクラウ
報システム環境をご提供することができました。
8つの機能を拡張しました。まずIBMのクラウド
ド・センターを利用しました。
仮想メモリーや仮想ディスクの容量などを決め提
基盤で使えるようにして、パフォーマンスを向上さ
― 日曜日にプログラムを発表するとは異例ですね。
供するのですが、依頼から最長でも1日か2日、早け
せました。アンドロイド端末でも使えるようにタッ
今回、米国本社も異例の早さで決断してくれま
れば2-4時間ほどで必要なサーバー資源を用意で
チパネル方式で入力できるようにするなど、見た目
した。IBMは世界において、9.11同時多発テロを
きました。物理環境を準備するには通常最短でも
や操作性の向上も図りました(画面)
。さらに今回
はじめ、ハリケーン・カトリーナ、四川大地震など
2週間程度はかかることを考えるとその速さは際
初の試みとして、
「緊急ボタン」を付け、それを押
さまざまな災害を経験しており、危機管理体制お
立っています。IBM社内ではCTO をはじめ、
製品・
せば医師と連絡がとれるようにしたり、医療情報
*
よび事業継続計画(BCP )を整えています。また
サービスのクラウド・スペシャリストが集まり、さま
を入力して避難所の人たちの健康状態を医療機関
日本IBMでも、阪神大震災および新型インフルエン
ざまなご要望に応えられるよう全力を注ぎました。
でモニタリングできるようにしました。
ザ対策で危機対応手順ができており、それに則っ
また、クラウドはデータの保全という価値ももた
― 避難所ではどのように受け入れられましたか。
て社内がすぐに動きました。発表した日のうちに
らします。クラウド上にバックアップを持ってい
被災中心部は通信インフラも含めてまだ未整備
さっそく被災地から依頼があり、サーバー資源の
れば、データの復元が可能であり、今後、利用が進
の状態でしたので、支援県である山形県から始め、
提供を始めることができました。対応スピードの
むのではないかと思います。
岩手県に広げていき
大切さを実感しました。
*Chief Technology Officer
ました。山形県の避
*Business Continuity Plan
― ミラーサイト以外の新しい取り組みもされたと
難所は現在十数カ所
聞きました。
に集約されています
ライフラインの情報提供支援に
クラウドのサービスとして、データ・マイニング
が、当初は約300カ所
クラウドが効果を発揮
の技術も活用しました。4月になると、被災地の県
ありました。そうし
― 具体的に支援プログラムはどのように利用され
の支援センターには大量の支援物資が寄せられて
た多数の拠点が散在
たのでしょうか。
いるものの、適切な物資がそれぞれの避難所に届い
する中で移動する避
今回の震災では、地震と津波、原発事故などが
ていないことが問題になりました。そこで、ツイッ
難者の状況を把握し、
次々と起こる複合災害であったため、支援への要
ターに書き込まれた不足物資に関する情報を、マ
各自治体が管理でき
請が途切れることなく、我々は3月末まで依頼に応
イニング技術で分析し、必要とされている物資を明
え続けました。
らかにして、
避難所に送る作業をサポートしました。
*
*
災害時救援情報共有システム
日本IBM 執行役員
クラウド&スマーター・シティー事業担当
吉崎 敏文
るようにすることが
求められました。
羅針盤 Vol.15 Jun. 2011
SAHANAの入力画面例
とともに、それまで自衛隊員の訪問を待つために
スやコラボレーション環境の整備も重要ですが、災
外出もままならなかった点なども改善され、非常
害時においても業務の継続性を保つためには、オ
に喜ばれています。嬉しいことに、避難所で生活
フィス以外での柔軟な業務形態を実現することが
している高校生たちが入力役をボランティアで務
求められます。また同時に在宅で働く人を評価す
めてくれるようになったりもしました。
る人事システムや制度、意識改革も重要な要素で
― そうした取り組みは、将来へも生きてくるで
す。日本IBMは10年前より在宅勤務に取り組んで
しょうか。
きています。その知見をもとにサービスを提供し
グローバルでの災害救援の経験から、支援物資の
ます。
提供やさまざまなインフラ構築という緊急支援を
4つ目は「グローバル風評分析」です。世界中で、
行うだけでなく、それを成長のためのエンジンとし
社会への影響力を持ち始めたSNSやBLOGなどの
て、いかに役立てられるかが重要だということを
ソーシャル・メディアには、企業や製品・サービス
学びました。SAHANAも、例えば地元の大学や団
に関するコメントも多く、それはブランド・イメー
体で学生や社会人の皆さんがオープンソースを学
ジや購買意欲に大きな影響を与えています。その
べる環境を作り発展させていくことで、避難所で
コメントをIBM独自の自然言語解析技術とネット
活用したスキルや経験が生きるのではないかと考
ワーク解析技術によって分析し、どのような風評
えます。
が流れているかを把握し、
対策を立案します。
IBMは、今後の復興を支援し、さらには社会や
在所避難者の人数を報告する場合。画面上の数字をタッチすると人数入力画面
が大きく表示される。キーをタッチし、
入力する。
復興を通して、日本全体の変革に取り組み、
企業の変革をサポートするために、この4つのソ
前に進む
リューションをそれぞれ専門のチームで提供して
― 今後は復旧から復興へと進んでいくわけです
いきます。
が、お客様をご支援できるIBMのソリューション
― 最後に、官公庁や地方公共団体の皆様にお伝え
についてお聞かせください。
したいことがありましたら、
お聞かせください。
今回、IBMの災害対策本部に寄せられたお客様
まず復旧については、IBMはグローバルでの経
からのご要望に加え、持続的な成長に向けて大事
験からも、道路や電気といったインフラの復旧と同
な点をお客様に直接伺い、次の4つのソリューション
時にITインフラや後方支援の仕組みを併せて整え
にまとめました
(詳細は次頁参照)
。
ることが重要だと考えています。全体のグランド・
1つ目は「節電」です。IBM自身がサーバーの仮想
デザインを描いた上で、初動段階からITインフラを
化や事業所の統合で、消費エネルギーを削減してき
整え、情報システムで全体の状況を把握しながら、
た実績も含めて、
企業の節電対策を支援します。
復旧を進めることが必要です。
2つ目は「事業継続・回復」です。これはITのリ
さらに、被災地の復興をサポートするのは、被災
カバリーと企業や団体・機関全体の事業継続計画
地以外の人たちも含めた社会全体の役割です。そ
岩手県では現在、沿岸の各市町村に展開してい
(BCP)の見直しの2つから成ります。今回の震災
こでは制度改革など社会全体にまたがる大きな変
ますが、陸前高田市や大槌町のように、まち全体が
では、ほとんどの企業で策定していたBCPの想定
革が必要です。復旧から復興に向けて、官公庁や
被災した自治体も多く、避難者用の物資は自衛隊
を超えたり、うまく機能しなかったといわれてい
地方公共団体の皆様が今まで以上に取り組まれる
の隊員が毎日、避難所を一つひとつ回り、必要なも
ます。IBMにはBCPのためのグローバル・フレーム
変革に対応できるようIBMはさまざまなソリュー
のを調べて県に報告し、
翌日届けていました。
ワークがあり、これを使い定期的にBCPを見直し
ションでご支援してまいります。
そうした状況が、SAHANAを使うことで食料や
ています。
薬など細かな要望まで県に伝えられるようになる
3つ目は「在宅勤務支援」です。リモート・オフィ
ライフライン復旧状況の報告画面。最後に報告された状況に対して、
変更があっ
た場合、
「復旧」
「未復旧」
の該当するほうをタッチして選択する。
「スマーター・レジリエント・シティー」で、しなやかで強い都市を創り出す
日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 公共事業担当 志済 聡子
東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。また、厳しい
後を見据えた未来へのビジョンに裏付けられた、しなやかで強
状況の中で、日夜奮闘されている自治体および関連機関の皆様に敬意を表します。
い、持続可能な都市を創り出すために、IBMは全力で支援して
この10年間で、巨大地震は世界中で5回も発生しています。今回私たちは、最悪
いきます。
の事態を想定した災害対策の準備に加え、災害に強く何かあっても柔軟に回復でき
る、“レジリエント(持続可能)”な都市づくりが求められているということを学び
ました。
IBMは2008年から、
「スマーター・プラネット」というビジョンを提唱しており、
その具体策のひとつである「スマーター・シティー」イニシアチブにおいて、都市を
スマートで
レジリエントな
ビル
スマートで
レジリエントな
公共安全・防災
スマートで
レジリエントな
水資源管理
よりよく、スマートにしていく提案活動を行ってきました。その中で、ニューヨー
クでの建築物の強度解析による防災対応力向上や市施設のエネルギー効率の最大
化、オランダ・ロッテルダムでの水資源管理・水害対策能力の強化、
マルタ・ヴァレッ
タでのスマート・メーター設置による電力・水力の効率向上など、世界数百カ所で
スマートで
レジリエントな
行政サービス
都市機能の高度化や再建に携わってきた実績とスキルを持っています。
世界での都市機能再建の経験を注ぎ込む
被災地の状況は極めて深刻で、経済活動や生活のインフラ機能が完全に崩壊、消
失した都市や地域も少なくありません。そこでの都市の再建は単純な復旧ではあ
りません。そのために、IBMは世界各国の都市でご支援してきた経験に基づくベ
ストプラクティスと最先端の技術を活用し、それぞれの地域に固有の価値観やご要
望を重視した、しなやかで強い都市、つまり「スマーター・レジリエント・シティー」
の構築を提案していきます。それは都市に関係するさまざまなデータを集めて一
元化し、それに基づき指令を出す「インテリジェント・オペレーション・センター」
インテリジェント・オペレーション・センター
・行政サービス、
オペレーション、
治安、
持続可能性
・緊急時災害への対応、
市民への情報公開ダッシュボード
・正しい情報に基づく冷静な行動でパニックを防ぐ
・KPI *の設定と工程管理
* Key Performance Indicator
スマートで
レジリエントな
交通
スマートで
レジリエントな
働き方
スマートで
レジリエントな
エネルギー管理
を中核に、公共安全・防災、水資源管理、エネルギー管理、働き方、交通、行政サービ
ス、ビル・施設、の8つの機能から構成されるものです(図)
。
現在、被災地では非常に厳しい状況の中で、多くの人が復興に向け、未来に向けた
基盤づくりを模索しておられます。今回の震災の経験を生かし、10年後、20年
ⓒ 2011 IBM Corporation
図 スマーター・レジリエント・シティー・モデル
【参考情報】
インテリジェント・オペレーション・センター(プレス・リリース)
http://www.ibm.com/jp/press/2011/06/0901.html
羅針盤 Vol.15 Jun. 2011
IBM
インフォメーション
震災を通して見つけた課題を 4 つのソリューションで克服
危機管理・災害対策ソリューション
自然災害が経済活動を分断し、
社会基盤をも大きく揺るがすものであることを改めて認識した今、
最も問われているのは
事業継続という行政および企業そのものの
「強さ」
かもしれません。
行政および企業が、
危機に負けない
「強さ」
を手に入れ、
今を乗り越えるために、
私たち日本IBMは、
世界で培った知見と経験をもとに、
コンサルティングからサービスまでを体系化した
「危機管理・災害対策ソリューション」
の提供を始めました。
〈危機管理・災害対策ソリューション〉
IBMが世界で起きた災害へのご支援を通じて得た知見と経験をもとに、
ソリューションを体系化
●
節電ソリューション
節電ソリューション全体像
IBMがこれまでお客様や自社のエネルギー消費を削減してきたさまざまな施策
クイックアセス &
節電プラン策定
をもとに、オフィス、店舗、工場、データセンターに関する幅広いソリューション
を提供します。
オフィス対策
クイック在宅勤務対策
短期的には、節電効果シミュレーターの活用による必要アクションの検討、
PC省エネ対策
BEMS(Building Energy Management System:ビル電源管理)による電力
の見える化、PCやサーバー、ストレージの省電力機能の利用、データセンターの
移転などの対応を支援します。また、長期的には、データセンターの統合を視野
に入れたIT戦略の策定・実行などを通じ、
電力消費の削減を実現します。
“2011 夏 節電”
シナリオ
(節電アセスメントおよび節電シナリオの策定)
●
●
●
●
システムの安全な遮断・起動
自家発電設置サービス
業務領域
策定し、その実行と定着化を図る全般的なご支援を用意しています。対策のた
めのソリューションとして、行政機能の最適分散化や最適化されたサプライ・
チェーン・マネージメントの構築、アウトソーシングの利用なども策定していき
ます。ITの災害対策計画策定(IT DRP:IT Disaster Recovery Planning)
では、回復目標に応じたITの
「災害復旧実施計画書」
の作成を支援し、災害復旧
IT領域
のためのIT施策を明確に定義します。さらに、それに準じたシステムの構築と
運用サービスを提供します。
IT災害復旧計画策定
●
本社機能最適分散化、
最適サプライ・チェーン・マネージメント構築、
アウトソー
シング、
ビジネス・リカバリー・サービス、
クラウドを活用したデータ・バックアッ
プの提供 など
在宅勤務支援ソリューション
戦略とビジョン
・危機管理プロセス
・対処能力を理解した企業幹部
・ガバナンスと変革管理プロセス
組織
・職員の地理的多様性
・コールツリー
(連絡網)
と通知
・ワークステーション
(PC)データのバックアップ
プロセス
・最もビジネス・クリティカルなプロセスの特定
・コンティンジェンシー
・電話サポート/コールセンターの分割
アプリケーションと
データ
・重要データのミラーリング
・2 階層目としてのリモート・バックアップ
・定期的なバックアップの監査
テクノロジー
・ログインおよび認証のミラーリング
・メインフレームのGDPS(広域分散並列システムプレックス)
・HAクラスター・マルチプロセッシング
設備
・電源ソースの多様化
・ネットワーク・アクセス・ポイントの多様化
・2 時間以上使えるUPS
・ディーゼル発電機
富な導入実績を持つコミュニケーション・ツール、ITインフラを統合し、制度設
計からツール、インフラ導入まで包括的なサービスの提供を通じて、最短2カ月
災害時対応の
改善・強化
(より良い
対応の実績)
で在宅勤務実現を支援します。在宅勤務は、中長期的には業務の生産性向上や
ワーク/ライフ・バランスの推進に貢献する働き方の改革につながるため、震災
時の事業継続にとどまらないお客様の成長に向けた基盤を提供します。
在宅勤務制度のガイドおよびルールの整備
●
リアルタイム・コラボレーション・ツールの提供
●
IBMデスクトップ・クラウド・サービス など
●
・電力見える化
間接業務の
グローバル集約化・外部化 ダッシュボード
2 段階アプローチ
当社自身の10年にわたるe -ワーク制度(在宅勤務制度)の実践経験、および豊
●
節電の
着実かつ、
業務改革・ビジネス変革 継続的な実行
本社機能の最適分散化 ・グリーンシグマ
事業継続の考え方の 6つのレイヤー
業務領域、IT領域両方を対象とした事業継続・回復を実現するための計画を
●
ワークスタイル
変革コンサルティング
データセンターのレイアウト・ 最適な節電事業形態
策定コンサル
ファシリティー見直し
事業継続・回復ソリューション
●
定着
ワークスタイル変革
サテライト・オフィスの設計・提供
データセンター移転 など
事業継続・回復診断、
計画策定 中長期施策の実行
オフィス・リロケーション
節電
アセスメント データセンター対策
“15∼25%
データセンター移転
節電”
(自社/ IBM)
シナリオ
節電対応機器の導入
BEMSによる電力の見える化
●
短期施策の実行
復興に向けて
今後起こる
事態への対応
Step1:
柔軟な業務
形態の早期実現
Step2:
ワークスタイル変革の
本格的実践
在宅勤務制度
ガイド・ルールの
整備
新しい働き方を定着させる
ための意識改革・人事制度改革
遠隔地間での
会議・打ち合わせ
環境の整備
オフィス外から
業務システムを
利用する仕組みの整備
会議のペーパーレス化、
進め方の見直しによる生産性向上
ワークスペース・オフィスデザインの
見直しによるリスクの分散化
コミュニケーションやコラボレーションを
活性化するための仕組み
グローバル風評分析ソリューション
世界中で、
社会への影響力を持ち始めたSNSやブログなどのソーシャル・メディ
ア分析は、世界11カ国語に対応可能です。さらに、必要に応じて、現地での深掘
ア。企業や製品・サービスに関するコメントも多く、それはブランド・イメージ
りインタビューを実施します。
や購買意欲に大きな影響を与えるようになってきています。そのコメントを
●
ソーシャル・メディア分析
IBM独自の自然言語解析技術とネットワーク解析技術によって分析し、どのよ
●
現地での深掘りインタビュー
うな風評が流れているかを把握して、対策を立案します。ソーシャル・メディ
●
インフルエンサーの特定とコミュニケーション戦略
○参照URL http://www.ibm.com/innovation/jp/post_disaster/
羅針盤 ―官公庁IBM通信― Vol.15
http://www.ibm.com/industries/jp/government/
発 行 日 2011年6月24日
発 行 日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103 - 8510 東京都中央区日本橋箱崎町19番21号
企画・監修 公共マーケティング e-メール:[email protected]
●このカタログの情報は2011年6月現在のものです。内容は事前の予告なく変更する場合があります。●事例は特定のお客様の事例であり、すべて
のお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。●本誌掲載記事の無断転載・複製を禁じます。●製品、
サービス等詳細
については、
弊社もしくはIBMビジネス・パートナーの営業担当員にご相談ください。
IBM、IBMロゴ、ibm.com、Smarter Cities、およびSmarter Planetは、世界の多くの国で登録された
IBM Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である
場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlを
ご覧ください。
他の会社名、製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。