概 要 レ ポ ー ト - Greater Omaha Economic Development Partnership

概 要 レ ポ ー ト
なぜ
か?
「ビジネスに最も有利な税体系」
KPMG International 誌
「経済発展の成功物語」では世界第 7 位
The Wall Street Journal 誌
「ベストシティー・トップ 10」で第 3 位
Kiplinger’s Personal Finance 誌
「転居先に最適な中規模都市」では第 1 位
Primacy Relocation & Worldwide ERC 社
「仕事に最適な都市」
トップ10にランクイン
Forbes 誌
オマハは、地理的に米国の中心に位置するだけでなく、ビジネスとテクノロジーの中心地でもあります。常に
発展し続ける都市、それがオマハです。最高のビジネス環境と生活環境は、他の都市の追随を許しません。
ハートランドと呼ばれるアメリカ合衆国中西部、そのほぼ中央に位置するオマハは、地の利を活かした経済活
動で知られています。
ミズリー川西岸に位置し、1850年代後期の市政施行以来、常に農業・輸送の重要な拠点
としての役割を担ってきました。
また、当初は、交易拠点としてだけではなく
「西部への玄関口」
としても活況を
呈していました。
こうした歴史を背景に、オマハは着実な発展を遂げ、現在は、全米の都市として42番目、都市
圏としては60番目の規模を誇っています。8つの郡にまたがるオマハ都市圏全体の人口は現在約82万8000人。
車で60分以内の通勤圏内には120万人を超える人々が生活しています。
最高のロケーション。
オマハ、そしてネブラスカ州は、安定したビジネス環境を重視する政策を展開しています。その証明として、
ここ数年間で、
オマハが多くのランキング調査で上位にリストされています。
最近の例としては、
Forbes誌がオマハ
を「働くのに最適な都市」のトップ8に選出し、
また、Business Facilities 誌も
「教育レベルの高い労働力が得
られる都市トップ20」で15位に選びました。さらに、careerbuilder.comはネブラスカ州を「働くのに最適な都
市」
で4位に評価しました。
ランキングで得られる情報も大切ですが、
オマハのビジネス環境を顕著に反映するのはその発展です。過去10年
間で、オマハの中心商業地区は、開発によって22億ドルを超える利益を生み出しています。オマハ都市圏全域
に渡るこのような発展の原動力として、官民のパートナーシップが重要な役割を果たしています。オマハは、
生活環境のレベルが高く、オマハ出身者に限らず、新しくこの地を訪れる人々にも、同様に実りあるライフスタ
イルをお約束しています。
オマハは、同程度以上の規模の都市を対象とした都市生活リサーチ機関の独自調査でも、頻繁に上位に名を
連ねています。
メディア・オーディット社 (The Media Audit) の調査によると
「コンサートに最適な地」では
2位、CNNMoney.comによると
「手頃な価格の住宅がある住み心地の良い土地」
では8位になりました。
さらに、
「家族を育てるのに最適な土地トップ20」にオマハが選ばれました。 Business Facilities 誌の「快適な生活が
できる州トップ10」では4位になりました。
しかし、
フレンドリーな態度と勤勉さといった職業倫理のような数字
では表されないものもオマハの魅力でもあります。
「データセンターに最適な都市」第 9 位
The Boyd Co./InformationWeek 誌
「最高の公共教育」においては中規模都市で 11 位
Business Facilities 誌
ビジネス 環 境
ネブラスカ州は、ビジネスを支援する優遇税制を導入して
います。特定の事業税に対するインセンティブや免除、比較
的低い税率などを通じ、ビジネスと個人の双方に公平な課
税構造を提供しています。健全で安定した州の財政状態は、
赤字財政を禁じる州憲法により保証されています。多くの
州が財政難に陥る中で、オマハはスタンダード&プアーズ社
(Standard & Poor’s)の信用格付けでもAAA評価を受けてい
ます。
この評価を得ているのはわずか数都市に過ぎません。
「教育レベルの高い労働力」が得られる上位 25 位内
Business Facilities 誌
オマハの大手雇用主25
1. Offutt Air Force Base ................... 12,000 2. The Nebraska Medical Center ...... 8,350
(including UNMC)
3. Omaha Public Schools .................. 7,000 4. Alegent Health ............................... 6,750 5. Methodist Health System.............. 6,200 6. First Data ....................................... 5,300 7. First National Bank ........................ 4,650 8. Union Pacific Corporation............. 4,500 9. ConAgra Foods, Inc. ..................... 3,300 10. Mutual of Omaha
Insurance Co. ............................. 3,250 11. PayPal .......................................... 3,000 12. University Of Nebraska Omaha .. 3,000 13. Oriental Trading Co., Inc. ............ 3,000 14. Creighton University .................... 2,900 15. Millard Public Schools ................. 2,760 16. Harrah’s Entertainment, Inc......... 2,500 17. City of Omaha .............................. 2,400 18. West Corporation ........................ 2,400 19. Omaha Public Power District
(OPPD) ....................................... 2,360 20. Douglas County ........................... 2,300 21. Tyson Foods, Inc. ........................ 2,200 22. U.S. Postal Service - Omaha ...... 2,200 23. Omaha World-Herald .................. 2,000 24. Omaha Steaks ............................. 1,800 25. Qwest ........................................... 1,800
出典:オマハ商工会議所による大手雇用主 (単位:人) 2008 年
企業は、業績ベースの複数のインセンティブを通し、ネブラ
スカ州への投資や新規雇用創出に対しての税額控除、税還
付、免税などの措置を受けることができます。
また、地方自治
体レベルでも、ビジネス環境を活性化する様々なインセン
ティブを提供しています。
オマハには33,000社を超える企業があります。
フォーチュン
500に名を連ねる企業のうちの4社が本社を置くほか、約
35社が工場やサービスセンターを設けています。
オマハの経済は人口の定着と多様な産業に従事する労働
力の成長から恩恵を受けています。歴史的に見ても開発
プロジェクトにおける官民のパートナーシップは強力です。
過去10年、
このような開発により都市全域では110億ドル
以上、ダウンタウンだけでも22億ドルの投資実績がありま
した。
労働市場
オマハには、
この地域の商業と貿易の中心地にふさわしく
労働者は多岐にわたります。オマハの整備されたハイウェイ
ネットワークのおかげで、約66万4千人が60分以内で通勤し
ており労働力を得やすい環境が整っています。
オマハが質の高い労働者を提供できる理由は、高い教育
レベルにもあります。25才以上の成人に占める高卒者割合
は、全米平均の85.5%に対し、92.4%以上になります。さら
に、大卒以上の教育を受けた人の割合についても、全米平
均の28.2%に対して34.9%を誇ります。
ネブラスカの労働者は、その職業倫理と生産性の高さから
評価されています。ネブラスカ労働者の賃金1ドル当たり
の生産量が全米平均を8%上回るという国勢調査局の調査
結果があります。
オマハの都市圏では、労働人口の質の高さに比例して労働
賃金が高い訳ではありません。この地域は競争力のある
賃金率と労働保険料率を全米で最も低いレベルに保ってい
ます。
「個人資産を築くのに最適な都市」第 3 位
Salary.com
交通
オマハは米国中西部を代表する輸送ハブのひとつです。州
間高速道路29号線と80号線の交差地点という戦略的位置
にあるだけでなく、4つの連邦高速道路と8つの州間高速道
路の合流地点でもあります。州間・州内をカバーする約90の
トラック輸送業者が、全米市場とオマハの企業とをダイレク
トに結びます。
また、オマハは一級鉄道路線が3本も行き交う全米有数の
鉄道輸送の一大拠点でもあります。米国最大の鉄道、ユニ
オンパシフィック (Union Pacific) が本社を置くことでも知ら
れ、オマハからの移送品は、鉄道やトラック輸送により、5日
以内に米国本土の主要市場に到着します。
オマハ周辺の中心的ターミナルであるエプリー空港には、
全米規模の大手航空会社10社と地方航空会社15社が乗
り入れ、毎日200本以上のフライトを運航しています。市の
中心地から5分、オマハ都市圏内のほとんどの場所からは
15分から30分の距離にあります。
また、都市圏内には環状の州間高速道路と整備の行き届い
た幹線道路が、
スムーズな車での移動を可能にしています。
オマハの平均通勤時間は片道20分以下です。また、メトロ
ポリタンエリア・トランジット
(通称MAT)が運航するバスは、
年間1200万人以上の乗客に利用されています。
通信
最先端の通信能力を誇る都市は数多くありますが、優れた通
信インフラにかけてはオマハの右に出るものはありません。
世界的な大規模で洗練され慎重に計画された通信インフラ
により、
オマハは光ネットワークをアメリカでいち早く普及さ
せました。
これによって、
情報技術分野が盛んになり、
高いスキ
ルを備えたハイテク労働者を魅了する都市になっています。
電 気・ガ ス
米国で電力を公的に管理している唯一の州がネブラスカ
です。電力事業はすべて、非営利の顧客所有方式で営ま
れ、国内の他の地域に比べ、非常に競争力の高い料金で電
力を提供しています。オマハ公営電力(通称OPPD)は、加入
電力事業者への適切な電力供給を目的に設立された地域
電力配分網である中西部地域電力共同管理機構の創立メ
ンバーです。オマハには15%近い予備発電能力があり、今
後の需要増加に対応できる余力があります。
さらに、西部低
硫黄炭の産出地に近いこともあり、オマハには、安定したエ
ネルギー供給が長期的に保証されています。
オマハでは2つのガス会社が、低価格でガスを供給してい
ます。メトロポリタン・ユーティリティーズ・ディストリクト
(通称MUD)は非営利の公営企業です。9つの州で事業を展
開するBlack Hillsも、オマハ郊外にガスを供給しています。
全米最大の天然ガスパイプライン会社、Northern Natural
Gas Company は、本社をオマハに置くとともに、主要な
天然ガスライン3本をオマハ地域に供給しています。
当地に集中する通信・情報量の多い企業の膨大な通信量
に対応するため、オマハは、他の遙かに大きな都市に匹敵
する通信能力を備えています。オマハの企業はセンターで
100%デジタル管理されています。
オマハは大規模で洗練された、緻密に計画された通信イン
フラで世界に知られており、全米を網羅する光ファイバーの
ネットワークをいち早く導入しました。その結果、オマハで
は情報技術分野が盛んになり、高いスキルを備えた労働力
を抱える企業の注目を浴びています。
これまでのクレジットカード処理会社、テレマーケティング
センター、カスタマーサービス、予約センターといった情報
集約会社やデータセンターが抱える数千人規模の労働力
に加え、YahooとGoogleによる新規雇用が加わることにな
ります。
「質の高い生活を約束する都市トップ10」第4位
Business Facilities 誌
「最も健康的な州」第 6 位
Morgan Quitno 誌
「最も知的な都市」
トップ 25 位にランクイン
Men’s Health 誌
恵まれ た 生 活 環 境
オマハは、大都市の持つ様々な魅力を備えながら、都市に暮
らす人たちが憧れるリラックスしたライフスタイルを満喫で
きる規模の街でもあります。
こうした理想的な生活環境は、
全米規模のメディアが与えるランキングの結果にも現れて
います。
オマハの恵まれた生活環境とコミュニティサービスのレベ
ルは、新しく企業や産業を誘致するうえでも大きな役割を果
たしてきました。多様な娯楽や文化のイベントに加え、オマ
ハには、
日々の生活をサポートし、今後の発展の鍵を握る強
力なインフラが整っています。
生 活 コスト
オマハには、
生活を彩る様々な楽しみがありますが、
米国
300都市を対象とした最近の調査によると、
全米平均よりも
10~12% 低いコストで、
そのような生活を満喫できる都市で
す。
ミルケン・インスティチュートの事業経費指数によると、
ネブラスカの指数は4番目に低いことがわかりました。
オマハは、全米の他の地域と比較して、住宅費も手頃です。
地域社会および経済活動調査委員会 (ACCRA) の生活費
指数によると、オマハの平均住宅価格は2008年には
218,588ドルでした。同時期の全米平均は28.3パーセント
高く、寝室2部屋のアパートの平均家賃が641ドルでした。
オマハは、幅広いレクリエーションやエンタテインメントを
楽しむ機会を常に提供してきましたが、
クエストセンター・
オマハの完成により、
その規模が大きくステップアップしたと
言えるでしょう。総工費2億9100万ドルをかけて建てられた同
センターは、最近の拡張でアリーナに1万8300席を増設した
ほか、
24万平方フィート (約2万2000平方メートル) を超える
コンベンションスペースも備えています。
クエストセンター・
オマハは、昨年だけでトップ5のワールドツアーのうち4つを
主催し、チケット販売で全米
9位、
世界で20位につけました。
オマハで最も人気の高い観光
スポットの1つ、オールドマー
ケットには、多数の衣料専門
店、グルメコーヒーショップ、
レストラン、バー、画廊、ナイト
クラブ、ベーカリーなどが軒を
連ねています。また、近年は、
住宅街としても注目を集め、
複数の歴史的建築物がトレン
ディーなロフトやコンドミニア
ムに生まれ変わり、
さらに活気
をもたらしています。
オ マ ハ に あるフォー チュン 5 0 0 企 業
赤い文字はオマハに本社を置く企業
3M
AFLAC
American Express
Baxter International
Berkshire Hathaway, Inc.
The Boeing Company
BNSF Railway Company
Coca-Cola
ConAgra Foods, Inc.
Cox Communications, Inc.
Crown Holdings, Inc.
The Dow Chemical Company
First Data
General Dynamics
International Paper
IBM
Lincoln Financial Group
Kellogg Company
L-3 Communications Corporation
LandAmerica Financial Group, Inc.
Level 3 Communications, Inc.
Marriott International, Inc.
Nash Finch Company
Northrop Grumman Corporation
Pacific Life Insurance Company
PepsiCo, Inc.
Peter Kiewit Sons’, Inc.
Pitney Bowes Inc.
Qwest
Raytheon Company
Sara Lee Corporation
Schering-Plough
Science Applications International
Corporation
Tyson Foods, Inc.
Union Pacific Corporation
UnitedHealth Group
United Parcel Service of America, Inc.
(UPS)
Weyerhaeuser Company
地元スポーツファンは、年間を通じスポーツ観戦を楽しん
でいます。夏の夜には野球のマイナーリーグチームである
オマハ・ロイヤルズを家族連れで応援します。オマハ・ロイ
ヤルズは、1969年の創立以来、カンザスシティ・ロイヤルズ
傘下のAAAリーグ野球チームとして活躍してきました。さら
にU.S.ホッケーリーグのオマハ・ランサーズのホームでもあ
ります。
また、多数の大学チームによる試合が一年中開催さ
れ、
スポーツファンを楽しませてくれます。オマハで毎年6月
に開かれるNCCAカレッジ・ワールドシリーズには、地元の
みならず各地からファンが観戦に訪れます。2008年オリン
ピック水泳選考会と第2回NCAA男子バスケットボール・トー
ナメント・ディビジョンを主催しました。2013年には、USGA
シニア・オープンが主催されます。
オマハでは、
ゴルフ、
ソフトボール、狩猟、
スキー、乗馬、ハイ
キングなど、
あらゆる季節を通じて様々なスポーツを満喫す
る機会に恵まれています。都市圏内には、ボート、セーリン
グ、釣りを始めとする様々なウォータースポーツを楽しめる
湖がいつくかあり、
さらに、45を超えるゴルフ場、参加可能な
1700以上のソフトボールチーム、その他にも多様なスポー
ツを楽しむ機会を提供しています。
オマハでは現在、
ダウンタウンの再開発が進んでいます。
その
象徴が、約1億ドルの民間資金を投入して建設され、2000席
のメインコンサートホール、400席のリサイタルホールを備
える国際的レベルのホーランド・パフォーミングアーツ・セン
ターです。
オマハには、
これまでもプロの交響楽団やオペラをはじめ
とする、遥かに大きい規模の都市に匹敵する文化事業が活
発に行われていましたが、
この新たな施設の誕生で、その
内容が一段と充実し豊かになりました。
また、演劇活動も非
常に盛んで、全米最大のコミュニティシアターであるオマ
ハ・コミュニティ・プレイハウスを筆頭に、オマハ・シアター
カンパニー・フォー・ヤングピープルなど、15を超える劇団
が活動を行っています。
オマハ都市圏には様々な美術館やアートギャラリーがあり
ますが、その中でも最大規模のジョスリン美術館は、西洋画
と彫刻の広範なコレクションを誇ります。一方、
ダーハム・ウ
ェスタン歴史博物館は、オマハの開拓時代を彷彿させる工
芸品や、珍しいコイン、メダル、手書き原稿などの貴重なコ
レクションで知られるバイロン・リード・コレクションを収蔵
しており、スミソニアン博物館ならびに米国議会図書館と
のパートナーシップを結んでいます。
教育
オマハ都市圏には、いくつもの優れた公立学校と私立学校
が存在しています。都市圏全体の公立学校には13万7700人
以上の生徒が在籍し(全生徒数の86%)、オマハ市内には
3つの公立学校地区があります。
また、合計2万1000人以上
の生徒が私立学校で学んでいます。
オマハ首都圏には、The Peter Kiewit Institute of Information
Science, Technology and Engineering やJoe Ricketts
Center for Electronic Commerce and Database Marketing
を始めとする、14の大学があり
ます。入学者総数は5万3000人
を超え、これらの教育機関の規
模 は 、入 学 者 が 6 0 0 人 の 私 立
単科大学から1 万4 0 0 0 人を超
えるUniversity of Nebraska at
Omahaまで、毎年約1万人の卒
業生を輩出しています。
また、オマハには、The University of Nebraska Medical
Center (UNMC) と Creighton University Medical Centerに
2校の医学大学があります。さらに、薬科大学2校、歯科大学
1校、その他複数の医療関係教育機関があります。UNMCの
The Lied Center at UNMCは、全米で最も高い評価を受け
る臓器・骨髄移植センターの代表的存在として知られてい
ます。
詳 細 は お 問 い 合 わ せ 下さい
ここでは、オマハのダイナミックな成長やエキサイティン
グなチャンスと環境について僅かだけ御紹介しました。
活況を呈するこの都市についてもっとお知りになりた い
方は、電話 +1 (402) 346-5000またはホームページ
www.SelectGreaterOmaha.comへどうぞ。
Photo © 2008 Ken Smith
www.SelectGreaterOmaha.com
Inv #1013
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1301 Harney Street
Omaha, NE 68102
Phone: +1 (402) 346-5000
Fax: +1 (402) 346-7050
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