OITA CANON MATERIALS INC. CORPORATE PROFILE

O I TA C A N O N M AT E R I A L S I N C .
C O R P O R AT E P R O F I L E
杵築事業所
〒873-8501 大分県杵築市熊野1-111 Tel.0978-64-2111
大分事業所
〒870-0318 大分県大分市丹生993-1 Tel.097-503-7111
この冊子はFSC認証紙、およびVOC(揮発性有機化合物)
・鉱物油不使用で
生分解性や脱墨性にも優れたインクを使用しています。
PUB.OCM03 1002AB2
自然や社会と調和し
新しい時代の創造に貢献します。
大分キヤノンマテリアルは、地域社会から信頼され、従業員一人ひとりがいきいき
と働いてゆける企業をめざし、1999年に杵築事業所(本社)で操業を開始しました。
2008年には大分事業所での生産を開始し、キヤノングループの化成品の主要量産工場
として、業容を拡大してまいりました。
一人ひとりの夢を、
ひとつの力に。
当社はレーザービームプリンターの心臓部である「トナーカートリッジ」、高画質・高速
印刷を両立したインクジェットプリンターの「インクカートリッジ」、複写機・複合機用の
「トナーボトル」および主要部品の内製を行っており、世界のユーザーへ良質な製品に
よる信頼をお届け続けていると自負しております。
今後、さらに自動化を進めると同時に、生産性を向上させ需要変動に即応できるフレ
キシブルな生産体制を構築することで、国際競争力の維持・向上に努めてまいります。
また、キヤノングループの企業理念である「共生」と、三自の精神「自発、自治、自覚」
のもと、企業の社会的責任を果たすため、
「環境・安全への配慮」、
「社会貢献」、
「コン
プライアンス活動」の推進に力を注ぎながら、さらなる技術の向上により健全なる成長
を地域の皆様とともに図ってまいります。
大分キヤノンマテリアル株式会社
代表取締役社長
Contents
1
ごあいさつ
2
周辺機器事業
4
インクジェット事業
6
映像事務機事業
8
品質保証
安全衛生
9
環境への取り組み
10
地域貢献活動
11
福利厚生
13
会社概要/沿革
1
周 辺 機 器 事 業
世界のビジネスユーザーのもとへ
信頼を届けつづけるトナーカートリッジ。
オフィスのプリント出力の主流となっているレーザビームプリンタや複
写真の中枢機構をトナーとともに交換できるように一体化し、イージー
写機。その心臓部であるトナーカートリッジはキヤノンが1,000件以上
メンテナンスを実現。大分キヤノンマテリアルは、部品の製造から自動
の特許を持つ技術の結晶です。感光ドラム・帯電器・現像器といった電子
組立にいたるまで、
トナーカートリッジの一貫生産を行なっています。
レーザビームプリンタのしくみ
Automation
カートリッジ生産の自動化を推進
拡 大 するトナーカートリッジ の 需 要に 応えるた め 、
キヤノンはロボット技 術 の 進 化に取り組み 、自動 化
ラインでトナーカートリッジを組み立てています。
トナーカートリッジのしくみ
トナーカートリッジ取り出し
ポリゴンミラー
レーザー光
半導体レーザー
モノクロレーザビームプリンタの
トナーカートリッジ
トーリックレンズ
レーザー光
帯電ローラー
定着スリーブ
5
この部分にトナー
が入っています。
2
Mold
最新技術が低コスト生産を実現
1
3
紙
4
カートリッジのプラスチック部品をつくるモールド成
形は、機種ごとに加工条件が異なるため、経験とノウ
ハウが必要です。キヤノングループに蓄積されたノウ
ハウを活かし、最新の成形機による低コスト生産を実
現しています。
※イラストは機構を説明する
ためのものであり、実際の
製品とは異なります。
紙
中間転写ベルト
トナーカートリッジ
電子写真技術のプリントプロセス
1 帯電
2 露光
3 現像
4 転写
5 定着
Drum
Sleeve
Toner
感光ドラムは高画質を支える最重要パーツ。大分キヤ
ノンマテリアルは、OPC(有機半導体)
ドラムの生産を
自動化した塗工装置と検査機によって行なっています。
効率化を図るだけでなく、生産工程における環境への
配慮を意識し、エコロジカルな改善をつづけています。
感光ドラム上にトナーを均一にのせる役割を担う現像
スリーブもカートリッジの最重要部品のひとつ。その
生産は、筒状のアルミ管の形成、塗料の塗布の2工
程から成り、温度と湿度が一定に保たれた環境で行
なわれています。
「よりきれい」
「より鮮明」を支える微細な粉末状の
インクが「トナー」です。小 径 化した微 粒 子トナーや
オイルレス定着を可能にした「Sトナー」などキヤノン
の最先端ファインケミカル技術を結集し、生産を行なっ
ています。
電子写真の中枢パーツ
帯電ローラーにより、マイナスの
静電気を感光ドラムの表面に帯
びさせます。
2
レーザー光を高速回転するポリ
ゴンミラーによって制御し、感光
ドラムに画像を描きます。
レーザー光が照射した部分は静
電気がなくなり、その部分だけに
トナーが付着します。
各 色の感 光ドラムに付 着したト
ナーを中間転写ベルトに転写し、
さらに紙に一括転写します。
定着スリーブで熱と圧力を加えて、
トナーを紙に定着させます。
トナーをのせ画像を形成するアルミ管
鮮明な画像を支えるファインケミカル
3
イ ン ク ジ ェ ッ ト 事 業
すべては写真画質のために。
最先端の加工技術によって生み出されるインクカートリッジ。
プロの写真家から家庭でのプリントまで、幅広い用途に応えるキヤノン
アルは、半導体製造装置を駆使したプリントヘッドの製造から、自動
のインクジェットプリンタ。美しさと速さという相反する課題を解決し
化装置によるインクタンクの組立までを行ない、世界中のオフィスや
たのが、高密度プリントヘッド技術「FINE」です。大分キヤノンマテリ
家庭に高画質プリントをお届けしています。
インクジェットプリンタのしくみ
Clean
クリーンルームでのプリントヘッド加工工程
数十もの工程からなる微細なプリントヘッドの加工は、
そのクリーン度は、大分県全土の地上200メートル
の大気にテニスボール1個のチリがあるかないかと
いう、ハイクラスのクリーンルームで行なわれます。
ナノ精度の半導体露光装置を用いた加工工程
シリコンウエハ上にヒーターやノズルを一体形成
Automation
自動化された製造ライン
インクカートリッジ、インクタンクの組立からインク注入、
梱包まですべて自動化したラインで生産しています。
販売や在庫状況に合わせ、必要なとき必要な量を生
産し、世界中のユーザーのもとへと出荷されてゆきます。
インクタンク
キヤノン独自のインクは発色性が
高く、普通紙でも高画質プリント
が可能。さらに画像保存性に優
れ、色あせしにくいのが特長。
5plノズル
ノズルの直径は約9マイクロメートル。日
本人女性の平均的な髪の毛の太さが約
80マイクロメートルなので、肉眼では見
ることが不可能なほどの精密加工です。
4
インクカートリッジ自動組立ライン
1plノズル
加熱・気泡発生
プリントヘッド部およびノズル
インクタンク自動組立ライン
Quality
インク滴吐出
最先端の生産設備による厳しい検査工程
「FINE」の吐出メカニズム
高速・高画質を同時に実現した「FINE」。ヒーターの熱で発生した気泡に
よりインクを瞬時に吐出させます。
「FINE」では、ヒーター下のインクを
一度の発泡ですべて押し出すため、ばらつきのない極小インク滴を正確
に着弾させることができます。
検査工程では金属顕微鏡を用いてウエハ一枚一枚
の品 質を厳しくチェック。また 、ノズル 断 面 形 状も、
FIB(集束イオンビーム)装置やSEM(走査電子顕微
鏡)など最先端設備により、チェックしています。
金属顕微鏡によるウエハの検査
FIB装置によるノズル形状のチェック
5
映 像 事 務 機 事 業
User - Centric
マシン品質から、ユ−ザ−品質へ。
オフィスドキュメントの入出力・保管・送受信などあらゆるオフィス業務を
トナ−も、顔料微分散技術により、色空間を拡大した「pQトナー」を採
こなす複合機 I
Rアドバンスシリ−ズは軽快なオフィスワ−クを実現す
用。
トナー表面形状の改良により転写性を向上させ、
くっきりとした文字
る為の先進テクノロジ−を集結しています。
を再現しています。
Integrated Production
Toner Manufacturing to Packaging
一貫生産で低コストを実現
トナー製造からボトルの梱包までを一貫生産することで、低コスト&高品質を実現。
ネットワーク複合機のしくみ
トナー容器の原理
トナー容器を回転させることで、容器内に封入されているトナーが
ボトル内面の螺旋を伝い現像ホッパーへ供給される。
レーザーユニット
Toner
ドラムユニット
ボトルを回転
トナー容器
中間転写ベルト
現像ホッパーへ
トナーを供給
定着ユニット
※イラストは機構を説明する
ためのものであり、実際の
製品とは異なります。
ネットワーク複合機の特長
1
CPU性能(MEAP)と色再現性の
向上(pQトナー)による、高速・高画
質パフォーマンス
2
ITネットワーク連携強化/セキュリ
ティー強化/ランニングコスト低減
(ユーザーに応じた提案、カスタマ
イズ可能)
6
3
ユーザビリティー向上
(imageRUNNER ADVANCE)
Toner
FlangeUnit Bottle
画質を向上させた顔料微分散技術
本体との結合を担う
顔 料 微 分 散 技 術により、色 空 間を拡 大した「 p Qト
ナー」。
トナー表 面 形 状の改 良により転 写 性を向 上
させ 、くっきりとした 文 字を再 現して います。また 、
低 温 定 着 性 の 向 上によりウォームアップ 時 間 の 短
縮を実現しました。
本体との結合を担う重要なパーツで、容器内のトナ
ーの封止/供給を行っています。
薄肉ボトルで材料削減
従 来 品に対して 薄 肉 軽 量 化し材 料 使 用 量を削 減 、
同時に生産性も向上させています。
7
品 質 保 証
環 境 へ の 取 り 組 み
品質マネジメントシステムを構築し、
絶え間ない改善活動を行なっています。
「共生」の理念のもと、
自然環境との調和をめざして活動しています。
社長品質方針に『No.1品質』の実現を掲げ、品質マネジメントシス
大分キヤノンマテリアルは、自然環境の保全と経営を一体としてとら
テム(QMS)を構築。お客様の視点でのものづくりと、さらなる品質
え、排水完全クローズドシステムの導入や廃棄物の100%再資源化
向上をめざして継続的な改善活動に取り組んでいます。
などさまざまな取り組みを行ない、環境負荷の低減に努めています。
環境試験
世界各地へ出荷される製品は、さまざまな環境下で
の使用が想定されます。環境試験室では低温低湿や
高温高湿などあらゆる条件で試験を行なっています。
落下試験
製品の落下試験を行なっています。外観検査はもちろん、
プリンタでの画質検査を行ない、万が一落下衝撃を受
けた場合も問題なく使用できるかを確認しています。
振動試験
排水完全クローズドシステム(杵築事業所)
免震構造(大分事業所)
出荷された製品はお客様の手元に届くまで、輸送によっ
て振動を受けます。
ノークレーム・ノートラブルをめざし、
長時間の輸送を考慮した振動試験を実施しています。
安 全 衛 生
雨水以外の排水をなくした循環型の水資源リサイクルシステム
誰もが安心して働ける職場環境をまもるために
健康と安全に全員参加で取り組んでいます。
地震時の安全性を高める免震構造を採用
「生産工程」
・
「生活」
・
「設備」に排水を分別回収したのち、不純物を取り除き、
免震工法の採用により、大地震が起きても建物に加わる揺れを大幅に低減し
排水することなく工場内で水を再利用しています。また、発生した不純物は脱水・
ます。建物のみならず生産装置、ユーティリティ設備への被害を抑えるとともに、
乾燥処理し、セメントの原材料として再利用します。
クリーンルームの操業中断期間を最小限にすることができます。
大分キヤノンマテリアルは、すべての従業員が安心して働ける職場
環境といきいきとした職場づくりをめざして、
『労働災害の撲滅』、
『従
業員のこころとからだの健康作り』などを掲げ、さまざまな活動に取
有機ガス処理装置(大分事業所)
り組んでいます。
労働安全衛生マネジメントシステム
交通安全
8
交通安全委員会を中心に交通事故防止に向け、朝の
合同呼びかけ、安全運転体験研修、啓蒙活動などを実
施。交通安全に対する意識向上に取り組んでいます。
緑化̶かにの森(杵築事業所)
健康支援
独自の仕組みで
有機系ガスの処理を効率化
2006年「JISHA方式適格OSHMS認定」を取得。
認定基準にもとづく管理体制の最適化や安全を先
取りするリスクアセスメントの強化を図っています。
リサイクル(ゼロエミッション)
従業員の健康増進やメンタルヘルスケアに関する施
策を推進。また、産業医や保健士とともに健康相談や
各種健康診断を実施しています。
排出物の
100%再資源化に向けて
約20万㎡の敷地の
美しく恵まれた自然を大切に
工場造成時の原生樹を敷地内に移植して残したほか、
濃縮装置と蓄熱燃焼式脱臭装置を組み合わせるこ
工場内で発生した産業廃棄物をすべて再資源化する
とにより、広範囲な種類の有機系排ガスを効率的
システムを構築するとともに、オフィスでは細分化し
社員が植樹した「桜の森」や地域に生息するカニがす
に処理。さらに、省エネ型熱交換システムの採用に
たリサイクルボックスを随所に設けるなど、従業員一
むための「かにの森」を造るなど、緑と海に囲まれた美
より、低ランニングコストを実現しています。
人ひとりにリサイクルの意識を浸透させています。
しい自然を大切にした工場づくりを行なっています。
9
地 域 貢 献 活 動
福 利 厚 生
信頼される企業市民をめざして
地域社会とのつながりを深めています。
個性と才能を生かし、発揮できる
環境づくりを行なっています。
大分キヤノンマテリアルは、地域社会から信頼され、ともに成長する
大分キヤノンマテリアルが若さと活気にあふれているのは、社員を
企業をめざし、地域と一体となったイベントや清掃活動などを実施。
尊重し、その成長を支援する企業風土があるからです。各種人事制
積極的に交流を図り、豊かな地域社会づくりに貢献します。
度や福利厚生施設を整え、一人ひとりの個を生かす環境づくりに取
り組んでいます。
オープンフェスタ
各種研修制度
クラブ活動および社内行事
地域の方々とのコミュニケーション
大分キヤノンマテリアル最大のイベント
従業員のキャリアプランをサポート
スポーツやイベントで心と身体をリフレッシュ
地域の方々により身近に会社を感じていただくために、毎年秋に「オープンフェ
毎年夏の恒例行事として、約2,000人が来場するイベント
『納涼祭』
を開催して
大分キヤノンマテリアルは従業員の成長が会社発展の原動力と考え、従業員の
春・秋のスポーツ大会や初夏のホタル鑑賞会など四季折々の行事を実施し、従
スタ」を開催しています。 普段みることのできない会社の中を見学することで、
います。地域の方々や従業員とその家族も参加し、色々な模擬店や子どもが主
キャリアプランをサポートしています。入社時の受入教育をはじめ、階層別研修や
業員の親睦を図るとともに、地域の方々との交流を深めています。また、陶芸や
どのような会社なのかを直接感じていただく場となっています。
役の「子ども抽選会」など、楽しい企画で盛り上がります。
専門別研修、通信教育などのさまざまな研修の機会を提供しています。
着付け教室などの文化活動やサッカー・野球などの同好会活動も盛んです。
地域清掃活動
地域の清掃活動に
積極的に参加
10
納涼祭
環境授業
子どもたちが
環境問題を考えるきっかけに
野球大会
社内売店
トレーニングルーム
保養施設
地域の野球チームを集め
野球大会を主催
気軽に利用できる
社内売店
職場で
気軽にフィットネス
好立地の保養施設で
ゆっくりと休養
工場近隣の清掃活動を行なっています。清掃活動
「大切な地球のためにできること」をテーマに地域
野球部が中心となり、地域の方々と協力して少年
キヤノンオリジナルグッズ、菓子類、歯ブラシなど
ウエイトトレーニングのマシンやエアロバイク、マッ
キヤノン健康保険組合では、被保険者およびその
を通じて地 域の美 化に努めるだけでなく、地 域の
の小学生を対象とした環境授業を実施。実験やク
少女軟式野球大会「キヤノンカップ」を開催してい
の日用品も取り揃え、従業員が社内で気軽に利用
サージ機など、さまざまなトレーニング用の設備が
家族の保養を目的に各地に保養所を設けています。
方々との交流を深めていきたいと考えています。
イズを盛り込み、環境を身近な問題として考えても
ます。子どもたちの一生懸命な姿に、この地域の活
できる社内売店です。また、写真の現像・クリーニン
設置されています。健康維持や気軽なリフレッシュ
湯布院のあさぎり館は大自然に囲まれ、露天風呂
らうことを目的としています。
気を感じることができるイベントです。
グ・印紙なども取り扱っています。
の場として多くの従業員が活用しています。
で日頃の疲れをゆっくり癒すことができます。
11
会社概要
杵築事業所
社 名
大分キヤノンマテリアル株式会社
設 立
1998年1月16日
資 本 金
8,000万円
事 業内 容
複写機・プリンタなどの化成品の製造
杵築事業所
〒873-8501 大分県杵築市熊野1-111
TEL: 0978-64-2111(代表)
大分事業所
〒870-0318 大分県大分市丹生993-1
役 員
代表取締役社長
久木元 力
取締役
平澤 伸一
取締役
渡辺 静一郎
取締役
中島 達夫
取締役
大塚 尚次
取締役
笹目 裕志
常勤監査役
堅志 英之
監査役
馬場 一郎
監査役
山中 祥
大分事業所
沿 革
1998年
会社設立
廣岡社長就任
大分空港
立石駅
至福岡
大分空港道路
安岐IC
杵築IC
杵築駅
日出IC
日出バイパス
速見IC
日豊本線
杵築事業所
別府湾
別府IC
別府駅
大分事業所
鶴崎駅
大分自動車道
12
大分IC
大分駅
大分宮河内IC
1999年
杵築事業所操業開始
2000年
カートリッジ初出荷
2003年
藤原社長就任
2005年
大分県大分市へ進出を表明
2007年
大分事業所操業開始
2008年
インクジェットプリンタのプリントヘッド製造開始
2010年
久木元社長就任
2012年
トナーボトル初出荷