「てくてく」 8年6月号 - 教育地域科学部 - 福井大学

特別支援教育情報紙
福井大学教育地域科学部附属特別支援学校
地域支援部★2008.06.26(木)
福井県福井市八ツ島町1−3
TEL0776-22-6781(FAX22-6776)
http://www.f-edu.fukui-u.ac.jp/~yougo/
「特別支援教育」がスタートして丸一年がたちました。世界的には disabled や handicaped では
なく、Special Needs という考え方が先行しているのを受けての「特別支援」です。しかし、現実
には、子どもたちがより幸せに育つことができるような支援が社会的に充実しているとはいいに
くい現状です。教育機関としても、いろいろな機関との連携や協力がますます大切になってきて
いると感じます。本校では、研究部・進路指導部・地域支援部が協力し、「特別支援教育推進グ
ループ」として「特別支援教育」を推進していこうと考えています。
これまで、地域支援部では、平成17年度より障害のある子どもたちやその家族のニーズに応
える社会資源情報を保護者のみなさんや特別支援教育に関わる方々にお届けするため、社会資源
情報紙「てくてく」を発行してきました。今年度は、「特別支援教育推進グループ」として研究
部、進路指導部からも記事を掲載し、より幅広い内容でお届けしたいと考えています。どうぞご
一読ください。
特集1
障害者自立支援協議会に参加して
障害者自立支援法の施行を受けて、昨年度より県内でも各市町で障害者自立支援協議会が立ち
上がってきています。これは、障害者の生活を支えるため、相談支援事業をはじめとするシステ
ムづくりに関し、支援体制整備の推進、支援方法の情報や知見の共有などを図ることを目的とし
ています。
坂井地区自立支援協議会ではメンバーとして、行政(坂井市・あわら市)、サービス事業者、
社協、医療、福祉団体に加え、今年度より学校(嶺北養護、東養護、福井養護、本校)も参加す
ることになりました。この協議会は、代表者会議、実務者会議、個別ケア会議、専門部会、運営
会議(事務局)からなっています。代表者会議には校長が、実務者会議には進路指導担当が参加
することになっています。また、専門部会では就労支援部会が立ち上がり、学校も参加すること
になっています。
6 月 12 日、進路指導部として実務者会議に参加してきました。個別ケア会議の報告が中心でし
たが、「実務者会議ではどんな仕組みが必要かを検討することが重要である」という意見が出さ
れ、会議の共通認識となりました。今後の協議会の行方に注目したいと思います。
(進路指導部
-1-
一)
特集2
もっと知ろう!福祉制度
福祉の制度を知っていることで、日頃困っていることに対応したサービスを利用することができた
り、経済的な援助を受けられたり、経済的な負担を軽減できたりします。障害のあるご本人や家族の
皆さんがより快適に生活できるよう、障害者福祉制度の動向を理解していきたいものです。障害者福
祉制度について詳しくお知りになりたい場合は…
お住まいの市町の福祉課窓口へ
福井市の場合は、障害福祉課
障害福祉サービス係
0776-20-5435
障害者相談支援専門員へ
福井市
足羽ワークセンター
敦賀弘道さん
0776-41-3795
丹南・福井
若越ひかりの村
山崎俊一さん
0776-98-3600
奥越
希望園
佐野周一さん
0779-66-1133
坂井市
かすみが丘更生寮
朝倉昌弥さん
0776-66-1272
学習会に参加を
・本校の福祉制度学習会は8月1日に予定されています(講師:山崎俊一さん)。
・「福井の療育をすすめる会(会長:吉田朋子さん
本校生徒のお母さん)」では、保護者の立場
から福祉制度について学ぶ会や子ども預かりやホームヘルプなどを実施している事業所の方と
直接お話しできる会などを計画しています。詳しいことは会のホームページをご覧ください。
福祉課からのお知らせは大切です。手続きも、お忘れなく!
便利でお得なサービスが用意されていますので活用していきましょう。
◎障害福祉サービスの利用者負担上限額が見直されます!
「障害者自立支援法」が施行されてから1年半が経過しました。施行時、利用者負担が大きいこと
から問題となっていましたが、平成 19 年 4 月に利用者負担の見直しがなされ、さらに平成 20 年7月
から、居宅・通所サービス(ホームヘルプ、児童デイサービス(※1)、短期入所(※2)、就労移行支援
など)の負担上限額が軽減されることになりました。
軽減の対象となる所得区分は、非課税世帯、市民税所得割 28 万円未満の世帯。
18 歳以上の障害者の場合、保護者の所得が多い世帯でも、本人とその配偶者
のみの所得を基準に区分を判断するようになったので、本人に大きな所得や資
産がない場合は上限額が軽減されることになります(37、200 円→ 1、500 円)。
(※1)児童デイサービス:施設に通い、日常生活の基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練な
どを受ける療育を目的にしたデイサービス。福井市周辺の児童デイサー
ビス事業所を紹介します。
平谷こども発達クリニック
福井市北四ツ居 2-1409
0776-54-9655
ほのか
福井市灯明寺 1-2401
0776-37-3333
ひまわり教室
福井市大島町柳 506
0776-36-0523
しいのみ
坂井市丸岡町一本田 35-41 0776-67-3603
なかま
鯖江市神明町 5-5-37
0778-51-1839
(※2)短期入所:家で介護を行う人が病気などの場合、短期施設へ入所する宿泊を伴うショートス
テイ。福井市周辺の短期入所事業所を紹介します。
かすみが丘学園、希望園、光道園、ハスの実の家、若越ひかりの村、金津サンホ
ーム、足羽学園、テクノパーク、のびのび、なかま
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放課後や長期休業中のお子さんの預かりに…
◎日中一時支援事業
児童デイサービス、短期入所以外に、地域支援事業の一つとして日中一時支援事業があります。本
校でも多くの子どもたちが利用しています。日中一時支援の事業所について福井市の障害福祉課から
情報をいただきましたので紹介します。利用を希望される方は、早めに直接、事業所へご連絡くださ
い。なお、児童デイサービス、短期入所、日中一時支援事業等を利用する場合は、まず受給者証が必
要となります。お住まいの市町の福祉課にてお問い合わせください。
事業所名
事業所住所
電
話
備
考
足羽福祉会 足羽学園
福井市宿布町 19−46−1
0776-41-3120
土日祝日実施、送迎有り
足羽福祉会 足羽更生園
福井市宿布町 19−46−1
0776-41-3120
土日祝日実施、送迎有り
足羽福祉会 足羽ワークセンター
福井市栂野町 20−5
0776-41-3795
土日祝日実施、送迎有り
Cネットワークふくい 福井事業所
福井市南居町 81−1−31
0776-33-8350
土日祝日実施、送迎有り
竹伸会 あけぼの園 ショートステイ 燦々
福井市河水町 5−1−1
0776-52-5575
第124土曜実施、送迎有
わいわいポケット
福井市福町 28−49
0776-34-8112
土曜実施、送迎有り
若越ひかりの村
福井市島寺町 67−32
0776-98-3600
土日祝日実施
在宅サポート のびのび
福井市光陽1丁目 21−3
0776-89-0877
第135土曜実施、送迎有
げんきの家
福井市高木中央2丁目 602
0776-52-8991
月火水金実施
(授産、第一、第二、第三更生)
あさかぜリハビリセンター
福井市江守の里 1−1412
0776‐33‐7252
月∼金実施
あおい福祉会 あおい
福井市川合鷲塚町12字長
0776-55-3110
土曜実施、送迎有り
くまっこクラブふくい
福井市大瀬町 20−18
0776-33-3795
土曜実施(不定期)、送迎
福井県福祉事業団 福井県美山荘
福井市市波町 54−25
0776-96‐4115
土日祝日実施、送迎有り
福井県こども療育センター
福井市四ツ井2丁目 8−1
0776-53-6570
土日祝日実施
金津福祉会 金津サンホ−ム
あわら市花乃杜 3−22−12
0776-73-5033
土日祝日実施
国立病院機構 あわら病院
あわら市北潟 238−1
0778-79-1211
月火水木金実施 重度心身のみ※
光道園 ライフトレーニングセンター
鯖江市和田町 9−1−1
0778-62-1234
土日祝日実施
デイサービスセンターなかま
鯖江市神明町 5−5−37
0778-51-1839
土曜実施、送迎有り
第三鯖江福祉更生センター
鯖江市当田町13字 1−1
0778‐51‐2910
九頭竜ワークショップ療護部
勝 山 市 平 泉寺 町岩 ヶ 野4 2字 0779-87-3003
かすみが丘学園 かすみが丘更生寮
坂井市丸岡町女形谷 59-17
0776-66-1272
月火水木金実施
希望園
大野市篠座 79−53
0779-66-1133
土日祝日実施
ハスの実の家
あわら市二面 87−19
0776-78-7750
土日祝日実施、送迎有り
福井県若越みどりの村
越前市萱谷町 2−12−1
0778-27-1560
土日祝日実施、送迎有り
障害福祉サービス事業所 ぴーぷるふぁん
越前市帆山町 5−31−1
0778-23-1439
土曜実施、送迎有り
重度心身のみ※
月火水木金実施
土日祝日実施
上野61
<福井市の場合>
利用料にかかる個人負担金は10%で、下表のとおりです。また、重度心身のみの事業所は医療行
為が必要なため負担金は高くなります。送迎料は片道1回で54円の個人負担になります。また、食
事代や入浴代などは実費負担となります。
時 間
支給単位(日)
利用料(円)
個人負担(円)
3時間未満
1/4
1、590
159
3時間∼6時間
1/2
3、180
318
6時間以上
1
6、360
636
福井市では7月から日中一時支援事業についても利用負担上限月額を設けます。課税世帯は
6、500 円、非課税世帯は 3、250 円となります。2か所以上の事業所を利用して合計が上限額
を超えた場合も、それ以上は支払わなくてもよいことになります。
(地域支援部
松田)
★事業所について詳しいことをお知りになりたい方は、本校ホームページの「社会資源マップ
福井19年度版」をご覧下さい(http://www.f-edu.fukui-u.ac.jp/~yougo/)。
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広報のぺージ
平成20年度
福井大学教育地域科学部附属特別支援学校
公開研究会
◆研究テーマ
自分らしく生きる学びの創造
小学部:個と仲間が育つ「あそび」を核として
中学部:見える・感じる・くらし
高等部:「仕事」を中心としたゆたかな学校生活
◆期日
平成20年11月19日(水)
◆場所
◆日程
福井大学教育地域科学部附属特別支援学校
13:00
公開授業
各教室
13:50
授業終了
14:10
全体会(校長挨拶,研究概要)
14:50
各学部・授業研究会(16:40終了)
◎公開授業
小学部「あそび」中学部「くらし(ゆうゆうタイム)」高等部「仕事」
◎社会の都合とか,誰かの都合に合わせて生きるのでなく,自分らしさを大事に自分らしく
生きていくことを大事にしたいな。個と集団の関わりを探りながら,個のニーズに応じた
「学び」のあり方を模索中です。久しぶりに,小・中・高の学部研究を中心にした研究を
スタートしました。たくさんの先生方と一緒に考える研究会にしたいですね。
◆問い合わせ
福井大学教育地域科学部附属特別支援学校
◆参加申し込み方法
担当
政井英昭(研究部)
本校ホームページの申し込み用紙(近日アップ)か,電話連絡にて
【全体指導者】
松木健一(福井大学教育地域科学部 教授)
【指導助言者】
前田英隆・岩井秀夫(福井県高校教育課特別支援教育室 主任) 長谷川義治・石井バークマン麻子(福井大学教育地域科学部 教授)
田上博一(福井県特別支援教育センター 指導主事)
中村保和(福井大学教育地域科学部 講師)
【研究協力者】
荒川待子(足羽ワークセンター 副主任)
桝田聖子(福井県立南越養護学校 教諭)
荻原慶子(玉ノ江保育園 主任保育士)
板庇一宏(福井県立嶺北養護学校 教諭)
松村千里(勝山市成器西小学校 教諭)
林
加畑一代(福井市至民中学校 教諭)
板垣英一(福井大学附属小学校 研究主任)
東
竹澤宏保(福井大学附属中学校 研究主任)
敬雄(福井県立清水養護学校 教諭)
幸恵(福井大学附属幼稚園 研究主任)
加畑千春(福井県立福井南養護学校 教諭)
教材情報交換会
困り感のある子どもの教育支援相談会
本校高等部で行われている仕事の活動やそこ
困り感のある子どもの発達・教育・生活・進
で使われている教材教具の他、本校の視覚支援
路などの専門的な相談の窓口となって相談会を
グッズを紹介します。また、本校の指導事例を
開催し、福井大学の専門の先生と連携します。
集めた教育実践データーベースも閲覧できます。
日時
平成20年8月5日(火)8:30∼12:15
日時
平成20年7月24日(木)9:30∼11:30
場所
本校
場所
本校
対象
子どもの発達や養育について相談を希望
対象
特別支援教育にかかわる教員や保育士
担当
本校教員及び近隣校の教材情報の提供者
作業棟およびのぞみの家
のぞみの家
する保護者
担当
本校の相談スタッフ
【編集後記】今号では、本校も参加している自立支援協議会の様子を掲載しまた。今後も、子どもた
ちの生活や福祉を支える地域の様々なシステムと連携しながら、地域支援を行っていきたいと考えて
います。ご意見、ご感想をお寄せください。[email protected]
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