IMDG-CODE 危 - 規 則 港 則 法: 2030(注1) 国連番号 物質の特定

ヒドラジン(水溶液)
(濃度が37質量%以上のものに限る。)(注1)
国連番号
2030(注1)
HYDRAZINE, AQUEOUS SOLUTION
with more than 37% hydrazine, by mass(注1)
H
H
N N
H
xH2O
H
(注1) 引火点の推定値から,ヒドラジンの濃度が約80質量%以下37
質量%以上の水溶液が該当するものと考えられる。
物質の特定
C
A
化
S
番
学
号 : Hydrazine: 302-01-2/ Hydrazine, hydrate(2:1): 910136-46-8(H4N2・1/2H2O)
/ Hydrazine hydrate(1:1): 7803-57-8(H4N2・H2O)/ Hydrazine, hydrate:
10217-52-4(H4N2・xH2O)
式 : H4N2・xH2O; N2H4・xH2O; H2N-NH2・xH2O
名 : Hydrazine hydrate; Hydrazine hydroxide; Hydrazine monohydrate;
Hydrazinium hydroxide; ヒドラジン水和物; 水和ヒドラジン; ヒドラジン水
(商品名)
加物; 水加ヒドラジン; 抱水ヒドラジン; 水酸化ヒドラジン; ヒドラジン一
水和物; 水酸化ヒドラジニウム
学 的 分 類 : アミン
別
化
規則名・法規等
[規則名]HYDRAZINE, AQUEOUS SOLUTION with more than 37% hydrazine, by mass; Hydrazine hydrate
ヒドラジン(水溶液)(濃度が37質量%以上のものに限る。)
危 - 規
則
分 類 ・ 等 級 等: 腐食性物質
8
Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ
副次危険性等級: 6.1
積 載 場 所 : 甲板上
コンテナ収納検査: 要
積
付
検
査
:否
IMDG-CODE
分 類 ・ 等 級 等: Class 8
Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ
副次危険性等級: 6.1
積 載 場 所 : On deck
CFR 172.101
分 類 ・ 等 級 等: 8(ヒドラジン:RQ 1/0.454)
Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ
ラ ベ ル コ ー ド : 8, 6.1
積 載 場 所 : On deck
港
則
法: 腐食性物質(Ⅰ/Ⅱ)
荷役許容量: A / 10
B / 250
C1 / 1000
C2 / 4000
海
防
法: -
消
防
法: 第4類 第2石油類(水溶性)又は第3石油類(水溶性)
船積上の注意事項
荷 姿 危-規則規定によるものであること。
イ.居住区域から離れた場所に積載すること。(危)
ロ.居住区などの空気を汚染しないように隔離して積載すること。(IMDG-CODE, CFR)
ハ.甲板上積載をする場合には,酸類から水平距離で6m以上離して積載することとし,
甲板下積載をする場合には,酸類と同一の船倉又は区画に積載しないこと。(危)
ニ.酸類から6m以上離して積載すること。(IMDG-CODE, CFR)
ホ.その他腐食性物質及び毒物類についての一般的注意事項に従うこと。
物理/化学的性質
以下,ヒドラジン一水和物(ヒドラジン 64%)についての性状を記載する。
外
観
等: 無色発煙性液体
: アンモニア様刺激臭
臭
比重又は嵩比重: 1.03 (21℃)
蒸
気
比
重: 1.7
融
点 (℃): -51.7
沸
点 (℃): 118~121(注3)
溶
解
(注2)
性:
水: 易
アルコール: 易
エーテル: 不
(注2)ヒドラジン一水和物80%(ヒドラジン 51%)の融点は-58℃。
(注3)ヒドラジン一水和物80%(ヒドラジン 51%)の沸点は118℃。
用
途
清缶剤(脱酸素および脱炭酸ガス),水処理剤,水系フィルターの洗浄,各種金属の還元剤,医
薬・農薬(植物成長抑制剤および除草剤)製造,プラスチック発泡剤製造,エアーバック用起爆
剤,重合触媒,燃料電池用燃料,無機物の溶剤
化 学 的 危 険 性
腐
食
性:
人: あり
酸
金
属: なし
木
材: あり
化
性: なし
水 / 空 気 / 加熱すると爆発の危険性がある。空気中で180℃に熱するとアンモニアと窒素に分
熱 の 作 用: 解する。熱分解すると,有毒なNOxとNH3を含む煙霧を発生する。
可
性: あり
燃
引 火 点(℃): 73(o.c.)(注4)
発 火 点(℃): 270
(注5)
爆発限界(%): ヒドラジン(無水物):1.4~100
特
記
事
項: 還元性が強い。アルカリ性を示す。64wt%の水溶液のpHは12.75。酸と激しく反
応する。ガラス,ゴム,コルクなどを侵す。水と共沸混合物(55 mol%ヒドラジ
ン)を作る。
(注4)ヒドラジン一水和物80%溶液(ヒドラジン 51%)の引火点は95℃。ヒドラ
ジン一水和物60%溶液(ヒドラジン 38%)は通常引火しないが,高温にな
ると爆発性のガスを生じるおそれがある。
(注5)ヒドラジン(無水物)は鉄さびの表面では23℃,光沢のない鉄表面では
132℃,ステンレス鋼では156℃,ガラス面では270℃。
EmS
F-A, S-B
消
火
剤: 水噴霧,泡,炭酸ガス,粉末
検
知
法: ヒドラジン検知管。可燃性ガス測定器,pH試験紙(アルカリ性)による。
人 体 へ の 影 響
作業 環境 の
許 容
濃 度
(TLV)
毒
T
W
A
ヒドラジン:
0.01 ppm
STEL
C(上限値)
経 皮 吸 収
発がん性
ヒドラジン:
あり
ヒドラジン:
A3
性: (毒物:ヒドラジン);(劇物:ヒドラジン一水和物及びこれを含有する製剤。た
だし,ヒドラジン一水和物30%以下を含有するものを除く。)
ヒドラジン:LD50 60mg/kg(経口ラット),LC50 570ppm/4時間(吸入ラット)
ヒドラジン一水和物:LD50 129mg/kg(経口ラット)
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
実験動物に対し発がん性あり。皮膚・粘膜を強く刺激し,腐食する。せき,頭痛,
悪心,おう吐,息切れ,食欲不振,めまいなどを起こす。血液毒で肝臓,その他の
臓器を冒す。高濃度の蒸気は肺水腫やけいれんを起こし,死に至るおそれがある。
肺水腫の症状は2~3時間経過するまで現われない場合が多く,安静を保たないと悪
化する。したがって,安静と経過観察が不可欠である。
飲
だ
ん
合
飲込むと有毒。口やのどに熱傷を起こし,胃腸を刺激する。吐き気,おう吐,腹
痛,下痢,ショック,虚脱を起こす。貧血や血液の異常を生じ,肝臓・腎臓障害を
起こし,死亡するおそれがある。
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
液と接触すると刺激し,激しい熱傷と潰瘍を生じる。毛を溶解する。皮膚の亀裂,
湿疹性皮膚炎などを生じる。経皮吸収は致命的になるおそれがある。長期又は繰り
返し接触すると刺激し,皮膚炎を起こす。感作性があり,アレルギー反応を起こす
おそれがある。
眼
た
強く刺激し熱傷を起こし,結膜炎,角膜の壊死(えし)など永久的障害を起こす。
蒸気や液体のばく露は一時的な視力喪失が起こる場合がある。
み
込
場
に
入
場
MFAG
救
っ
合
-
急 処 置
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
新鮮な空気の場所に移し,水でうがいをさせ,保温安静に努め,医師の手当を受け
る。(注6)
飲
だ
ん
合
活性炭20gを水300mlとともに与えた後,30gの硫酸マグネシウムを水に溶かして飲
ませ,医師の手当を受ける。(注6)
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
直ちに石けんと水で洗い流し,うすい食酢で洗い,医師の手当を受ける。(注6)
眼
た
に
っ
合
直ちに流水で十分に洗った後,ホウ酸水で洗い,医師の手当を受ける。
漏
場
洩
た
合
火気厳禁とし,通風換気を十分に行い,保護具着用の上,できれば破損箇所をシー
ルし,不活性吸着材をまいて掃き取る。
具
アンモニアガス用防毒マスク又は自給式呼吸具,保護衣,保護手袋,保護長靴
保
み
込
場
入
場
護
し
(注6)ビタミンB6(塩酸ピリドキシン,リン酸ピリドキシンなど)の静注が有効である。
最 終 修 正 日
2013/04/16