延長コードセット 新規届出説明会資料 平成24年9月25日 * 中部経済産業局 製品安全室 1 「電気用品安全法」とは? 電気用品安全法の目的(電気用品安全法第1条) この法律は、電気用品の製造、販売等を規制するとともに、電気用品の安 全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気 用品による危険及び障害の発生を防止することを目的とする。 →感電、火災等 →電波障害等 ※下記4法令が関係法令となっています。 ・電気用品安全法(昭和36年法律第234号)→法 ・電気用品安全法施行令(昭和37年政令第324号)→施行令 ・電気用品安全法施行規則(昭和37年通商産業省令第84号)→施行規則 ・電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商産業省令第85号)→技術省令 【※説明の便宜上、上記のように省略します。】 →「電気用品」の製造・輸入事業、販売等は、規制されています。 (PSEマーク等が表示されていない電気用品の販売、 電気工事の使用等 を禁止(法第27条、第28条) ) 。 →事業者が自主的に製品安全確認を行う旨を法的義務としています。 2 「電気用品」とは? 法(第2条第1項)に「電気用品」の定義が規定されています。 この法律において「電気用品」とは、次に掲げる物をいう。 ①一般用電気工作物(電気事業法 (昭和39年法律第170 号)第38条第1項 に規定する一般用電気工作物をいう。)の部分となり、又はこれに接続して 用いられる機械、器具又は材料であって、政令で定めるもの ②携帯発電機であって、政令で定めるもの ③蓄電池であって、政令で定めるもの(※2008年11月20日より適用) この法律において「特定電気用品」とは、構造又は使用方法その他の使用状 況からみて特に危険又は障害の発生するおそれが多い電気用品であって、政 令で定めるものをいう。(法第2条2項) →政令で指定される物でない限り、電気製品であっても、法上「電気用品」 とはなりません(例示列挙ではない)。 3 【参考】 一般用電気工作物とは?(電気事業法) 電気事業法 (第2条第1項第16号) 電気工作物 発電、変電、送電若しくは配電又は電気の使用のために設置する機械、器具、ダム、水路、貯水池、 電線路その他の工作物(船舶、車両又は航空機に設置されるものその他の政令で定めるものを除 く。)をいう。 →その他の政令で定めるもの(電気事業法施行令第1条 )【概要】 1 鉄道営業法 、軌道法若しくは鉄道事業法 が適用され若しくは準用される車両若しくは搬器、船舶安全法 が適用される船舶若しくは海上自衛隊の使用する 船舶又は道路運送車両法第二条第二項 に規定する自動車に設置される工作物であつて、これらの車両、搬器、船舶及び自動車以外の場所に設置される電 気的設備に電気を供給するためのもの以外のもの 2 航空法第二条第一項 に規定する航空機に設置される工作物 3 前2号に掲げるもののほか、電圧30ボルト未満の電気的設備であつて、電圧30ボルト以上の電気的設備と電気的に接続されていないもの 電気工作物 一般用電気工作物(電気事業法第38条第1項) (主に一般住宅や商店などの電気設備であって、低圧受電のもの及び 小出力発電設備) ※600V以下 <電気需要側> 事業用電気工作物 電気事業の用に供する電気工作物 (電気事業法第38条第3項) (電力会社等が使用する電気工作物) <電気供給側> 自家用電気工作物(電気事業法第38条第4項) ※600Vを超える高圧受電 <電気需要側> 4 「延長コードセット」の電気用品指定前の状況 ~電気用品の安全に関する技術基準等に係る調査会(H22.5.24)の資料より~ 複数の電気製品又はコンセントから離れた場所 にある電気製品を接続するために用いるテーブル タップや延長コード(左の写真参照)は、その構成 部品である「差込プラグ」「コード」「マルチタップ」 (「コードコネクタボディ」又は「その他の差し込み接 続器」)単体はそれぞれ特定電気用品である。 しかし、組立品全体は規制対象になっていない。 家庭内のコンセントの数が限られている状況で、 使用される家電製品の数が増加したことにより、 テーブルタップコードセットは一般家庭で広く用い られており、これに起因する事故の数も年々増加 傾向にある(左のグラフ参照)。 主な事故原因は、消費者の誤使用(コードの損 傷、定格容量を超える使用等)によるものである。 このため、組み立てた状態での性能・検査を規 定し、所用の試験を第三者検査機関で検査される よう、組立品を特定電気用品に指定し、事故の未 然防止を図るべく政省令を改正する。 5 「延長コードセット」とは? ○「延長コードセット」とは、例えば、以下のようなものです 差込みプラグ (アース極付き) 差込みプラグ コード マルチタップ(アース極付き4口) コード コードコネクタボディ(1口) ○電気用品安全法上は、このような製品を以前は、以下のように捉えて いました 「差込みプラグ」、「コード」、「マルチタップ」、「コードコネクタボディ」をそれぞ れ、単体ごとに電気用品と扱っており、これらの組立品全体は、電気用品と して指定されていない。 ○ 「延長コードセット」は、電気用品安全法施行規則の改正によって、新たに「特 定電気用品」となりました(平成 24年1月13日経済産業省令第5号。平成24年1 月13日施行) 6 「延長コードセット」の解釈(その1) 差込みプラグ (アース極付き) 差込みプラグ コード マルチタップ(アース極付き4口) コード コードコネクタボディ(1口) ●「延長コードセット」とは、電源電線(コードに限る。)の巻取り機構を有さないもので 主にコードの延長接続を目的とし、電源電線に汎用性のある接続器(「マルチタップ」、 「コードコネクターボディ」又は「差込みプラグ」に限る。)が付属されるものをいう。な お、「延長コードセット」と同じ用途であって、その接続器に雑音防止機能、避雷機能 が付加されるものであるときは、当該接続器を「マルチタップ」、「コードコネクターボ ディ」又は「差込みプラグ」と解釈し、対象として取り扱う。 (解釈通達「電気用品の範囲等の解釈について」(平成24年4月2日改訂)Ⅰ 二 3.3(15)) 7 「延長コードセット」の解釈(その2) 差込みプラグ (アース極付き) 差込みプラグ 「延長コード セット」?? コード マルチタップ(アース極付き4口) コード ・電源電線がコード ・巻取り機構を有さない ・主にコードの延長接続を目的 ・電源電線に汎用性のある接続器 (「マルチタップ」、 「コードコネク ターボディ」(1口)又は「差込みプ ラグ」に限る。)が付属される コードコネクタボディ(1口) 全部、満 たす場合 「延長コードセット」 ・「延長コードセット」と同じ 用途であって、その接続 器に雑音防止機能、避雷 機能が付加されるもので あるときは、対象 ・スイッチ等があっても対象 8 「延長コードセット」ではないもの 「差込みプラグ」+「コード」+「コードコネクタボディ」 or「マルチタップ」などの集合体 「延長コードセット」 「延長コードセット」 ではないもの ・電源電線の全部がコードではない(例:全てがケーブル) ・巻取り機構を有する(→「コードリール」) ・主にコードの延長接続を目的としていない (例:機器に最初から同梱されている電源コードセット) ・汎用性のある接続器(「マルチタップ」、「コードコネクター ボディ」(1口)又は「差込みプラグ」に限る。)が付属され ていない(例:4極以上の接続器、PC延長コード用の差 込みプラグ) ・電流制限器(ブレーカー)付きのもの など 9 販売までの法手続きの流れ 【 国 】 【 製造or輸入事業者 】 法的義務のある自主的な製品安全確認の実施 経済産業大臣 ①製造・輸入事業者の届出(3条) 用品の指定 ②技術基準適合確認(8条1項) 施行規則、技術基準の制定:H24.1.13公布 H24.7. 1施行 ※「延長コードセット」の部分については、 H24.1.13公布、同日施行となっていま す。 ③登録検査機関の適合証明書の保存(9条1項) ④自主検査の実施・記録保存(8条2項) ⑤届出事業者によるPSEマーク等の表示(10条1項) :8条&9条の義務履行後~ 「延長コードセット」の販売(27条) :PSEマーク等の表示後~ 10 販売にあたっての法手続き上の留意点 H25.1.13以降は、 「延長コードセット」 に該当するものを「差込みプラグ」 +「コード」+「コードコネクタボディ」or「マルチタップ」の集合体として国内 製造または輸入することはできなくなり、「延長コードセット」としての法手続 (適合証明書取得、技術基準上の表示)などが必須となります。 一方、製造・輸入事業者等の届出(法第3条、第5条)は、H24.1.13以降、 可能となっていますので、早めの手続きをお願いします。 また、適合証明書の取得には、登録検査機関での適合性検査が必要にな りますが、適合性検査には時間がかかります。また、登録検査機関への申 込みが、集中すると予定期間内に検査ができない可能性がありますので、 できる限り早く、適合性検査を申請してください。 なお、H25.1.12までに、従前の届け出により、 「差込みプラグ」+「コード」 +「コードコネクタボディ」or「マルチタップ」の集合体を国内製造または輸 入する場合は、製造・輸入日を確認できる証拠書類を保管しておくよう御願 いします(行政からの確認の際有効) 11 販売後の法的義務について 事故が深刻である場合には、 警察や消防の捜査・調査対象 となる可能性もあるので、十分 な配慮が必要です。 無表示製品、技術基準不適合製品の販売 事故発生 報告徴収、立入検査、用品提出命令 改善命令、表示禁止命令 法第45条、46条、46条の2 法第11条、12条 危険等防止命令 法第42条の5 罰 法第57条~61条 則 重大製品事故(死亡、火災発生の 事故など)の場合は消費者庁への 報告義務あり(消費生活用製品安 全法第35条第1項) 法8条(技術基準適合義務)等の法 的義務が履行されていなかった場 合は、「業務上過失」なども問われ る可能性あり 。 12 法手続き①:事業の届出(法第3条;対行政手続) 電気用品の製造又は輸入の事業を行う者は、経済産業省令で定める 電気用品の区分に従い、事業開始の日から30日以内に、次の事項を経 済産業大臣に届け出なければならない。 ①氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては、その代表者の氏名 ②経済産業省令で定める電気用品の型式の区分 ③当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地(電 気用品の輸入の事業を行う者にあっては、当該電気用品の製造 事業者の氏名又は名称及び住所) 13 事業届出書の記載例(輸入事業の届出の場合) 様式第1(第3条関係) 届出日 電気用品輸入事業届出書 平成24年9月25日 中部経済産業局長 殿 住所 愛知県名古屋市中区三の丸2-5-2 氏名 (名称及び代表者の氏名) 株式会社経済産業 代表取締役社長 経済 一郎 電気用品安全法第3条の規定により、次のとおり届け出ます。 1 2 3 4 事業開始の年月日 平成24年9月1日 輸入する電気用品の区分 配線器具 当該電気用品の型式の区分 別紙のとおり 当該電気用品を製造事業者の氏名又は名称及び住所 製造事業者 ○○ CO.LTD 住 所 △△,PR CHINA 当該電気用品を製造する工場又は事業場の名称及び所在地 製造工場 ○○ CO.LTD ◇◇ FACTORY 住 所 ××,PR CHINA 5 専ら輸出するための当該電気用品の製造の事業を行おうとする者に あっては、その旨 なし 以届 内出 には 届事 出業 が開 必始 要日 で以 す降 。 3 0 日 ○この輸入事業に係る事務所等(事務 所、事業場や店舗、倉庫)が中部経 済産業局の管轄区域内(富山県、石 川県、岐阜県、愛知県、三重県)の みに存在する場合は、中部経済産 業局長宛て、中部経済産業局製品 安全室に提出 ●複数の経済産業局の管轄区域内に 事務所等が存在する場合には、経 済産業大臣宛て、本省製品安全課 に提出(製造事業の届出の場合に あっては、工場又は事業場の所在地 を管轄する経済産業局長宛てに写し を提出) ○「届出日」は、「事業開始の年月日」 以降の日付けとなります。 ○既に、 「延長コードセット」 に該当す るものについて、「差込みプラグ」+ 「コード」+「コードコネクタボディ」or 「マルチタップ」の集合体として国内 製造または輸入している事業者につ いては、この様式ではなく、事業届 出事項変更届出書(様式第6)の届 出が必要です 連絡先:品質保証部 経済二郎 電話052-951-△△△△ 連絡先(ご担当者名、電話等)を余白部分に記載 「別紙のとおり」とした、 型式区分の表の添付 をお忘れなく!! 14 の位置は例示です。 型式の区分 延長コードセット 定格電圧 (1) (2) 定格電流 (1) (2) 出力側の極(アース極を含む。)の数 (1) (2) 刃の取付けの方式 (1) (2) 差込みプラグの主絶縁体の材料(技術基準省令 別表第四6(1)ニ(ホ)aの表1に定める寸法に適 合するものに限る。) コードコネクターボディ又はマルチタップの主絶縁 体の材料(技術基準省令別表第四6(1)ニ(ホ)a の表2又は表3に定める寸法に適合するものに限 る。) 差込みプラグの外郭の材料(技術基準省令別表 第四6(1)ニ(ホ)aの表1に定める寸法に適合する ものに限る。) (1) (2) (1) (2) (1) (2) (3) コードコネクターボディ又はマルチタップの外郭の 材料(技術基準省令別表第四6(1)ニ(ホ)aの表2 又は表3に定める寸法に適合するものに限る。) 電線の種類 (1) (2) (3) (1) (2) スイッチ (1) (2) 別紙 125V以下のもの 125Vを超えるもの 15Aのもの 20Aのもの 2のもの 3のもの 一体として成形されているもの その他のもの 合成樹脂のもの その他のもの 合成樹脂のもの その他のもの 金属のもの 合成樹脂のもの その他のもの 金属のもの 合成樹脂のもの その他のもの コード(キャブタイヤコードを除く。)のもの キャブタイヤコードのもの あるもの ないもの 15 別紙(「型式の区分」)の取り扱い ○「型式の区分」が同じ製品(前のページで の位置が同じ製品)は、届出上は同じ物として取 り扱います。 →色やデザインが異なっていても、区分上同じであれば、届出は一つとなります。 ○一方、「型式の区分」が違う製品(前のページで の位置が異なる製品)は、届出上違う物と して取り扱います。 →外見上は全く同じであっても、スイッチの有無が異なることなどにより、適用(要求)される 技術基準が相違するためです。 ○そのため、製造or輸入する製品が複数ある場合、どのような型式区分に分けられるかグルー プ分けし、そのグループの数に応じた枚数の「型式の区分」の別紙の添付が必要となります。 ○なお、どの製品をどの別紙で届け出たかが分からなくなる事業者がいるため、別紙の欄外に その製品を識別する番号等(メーカー型番など)を記入しておいても構いません。 ○また、「型式の区分」が違う製品を新たに取り扱う場合は、新たに技術基準への適合確認(法 第8条第1項)を実施し、登録検査機関の証明書or正式複本を取得し直す必要があるので、 ご注意ください(詳しくは、次ページ以降を参照)。 16 <アドバイス>受理印付き届出書類の保存のすすめ 法的義務はありませんが、電気用品製造(輸入)事業届出書、事業届出 事項変更届出書等の提出があった場合、届出事業者の要請に応じ、受 理したことを証明するスタンプを押印しています。 同じ資料を2部提出(郵送の場合には返信用封筒に切手を貼付したもの を同封)いただければ、押印の上、1部を返却します。 受理印付きの届出書類であれば、後日届出状況を確認いただく際、便利 です。 また、取引先等から、届出内容について確認を求められる場合があると 聞きますので、受理印付き書類の保存をおすすめしています。 17 変更の届出等 【承継の届出】 届出事業者(法第3条の届出をした者)の地位を承継した者は、遅滞な く、その事実を証する書面を添えて、その旨を経済産業大臣に届け出な ければならない。(法第4条第2項) 【変更の届出】 届出事業者は、第3条各号の事項に変更があつたときは、遅滞なく、そ の旨を経済産業大臣に届け出なければならない。ただし、その変更が経 済産業省令で定める軽微なものであるときは、この限りでない。(法第5 条) 【廃止の届出】 届出事業者は、当該届出に係る事業を廃止したときは、遅滞なく、その 旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 (法第6条) 18 届出事項変更届出書の記載例(輸入事業の変更届出の場合) 様式第6(第6条関係) 変更届出日 事業届出事項変更届出書 平成24年9月25日 中部経済産業局長 殿 住所 愛知県名古屋市北区三の丸2-5-2 氏名 (名称及び代表者の氏名) 株式会社経済産業 代表取締役社長 経済 二郎 電気用品安全法第5条の規定により、次のとおり届け出ます。 変更する事業区分を明記 ○届出事項(同一電気用品の 型式区分の追加を含む)に 変更があった場合には、(遅 滞なく)変更の届出が必要 です。 ○電気用品の区分が異なる 製品の新規取扱いの場合 には、新たに事業の開始届 が必要です。 ○他に「承継届出」、「廃止届 出」は、別の様式です。 ○「軽微な変更事項(※)」は、 届出義務はありません。 1 変更の内容 事業者住所の変更 (1)代表者名の変更 (旧) 代表取締役社長 経済一郎 (新) 代表取締役社長 経済二郎 (2)事業者住所の変更 軽微な変更事項 (旧) 愛知県名古屋市中区三の丸2-5-2 ※届出事業者が法人であるときの、法人の代表 (新) 愛知県名古屋市名東区○○1-3-1 者の氏名の変更(施行規則第7条) (3)製造する電気用品の変更 ①電気用品名の廃止及び追加 →ただし、変更届出が必要な際(左記載例では (旧) 差込みプラグ、マルチタップ 住所変更時)に、本来届出不要である項目に (新) 延長コードセット ついてお知らせいただいても構いません。 ②延長コードセットに係る型式区分の追加 ※上記②の型式区分は別紙のとおり 2 変更の年月日 (1)平成24年7月30日 (2) 平成24年9月1日 別紙として型式の区分票を添付 (3) ①平成24年9月1日 ②平成24年9月1日 追加の区分が明確になるように 3 変更の理由 新旧表などにより明示 (1)代表取締役社長の交代 (2) 本社所在地の移転 (3)①製造する電気用品の変更 ②製造電気用品の変更に伴う型式区分の追加 連絡先:品質保証部 経済三郎 電話052-951-△△△△ 連絡先(ご担当者名、電話等)を余 白部分に記載 変更点を 明確に記載 下さい。 19 法手続き②:技術基準適合義務(法第8条第1項) <製品の設計上の安全確認> 【技術基準適合義務】 届出事業者は、第3条の規定による届出に係る型式(以下単に「届出に係る 型式」という。)の電気用品を製造し、又は輸入する場合においては、経済産業 省令で定める技術上の基準(以下「技術基準」という。)に適合するようにしなけ ればならない。ただし、次に掲げる場合に該当するときは、この限りでない。 ①特定の用途に使用される電気用品を製造し、又は輸入する場合に おいて、経済産業大臣の承認を受けたとき。 ②試験的に製造し、又は輸入するとき。 →届出事業者(製造or輸入)は、届出に係る型式の電気用品の製造or輸入する場合は、 製品の技術基準への適合性を自ら判断し、製品の設計安全性に責任を持たなければ なりません。 →そのため、技術基準への適合性について確認を行い、製造物・輸入物の安全性の 立証責任を求められるケースがありますので、適合性の確認記録を保有しておくこ とが望ましく、自主検査を全数行い、検査記録を保存しておく必要があります(詳細は 法手続き④を参照)。 20 技術省令(技術基準) ○技術省令(技術基準)は、材料、構造等について、電気用品が有さなければいけない最 低限の安全性を求める基準として定められたものであり、以下の2つに区分されています。 ・省令第1項基準(日本が独自制定した基準) ・省令第2項基準(国際電気標準会議(IEC)等が定めた規格を日本の特殊事情(気候 や電力事情等)に鑑み付加・削除した国際整合基準) ○〈省令第1項基準〉 ・電線及び電気温床線(別表第一) ・電線管、フロアダクト及び線樋並びにこれらの附属品並びにケーブル配線用スイッチボックス(別表第二) ・ヒューズ(別表第三) ・配線器具(別表第四) ・電流制限器(別表第五) ・小型単相変圧器、電圧調整器及び放電灯用安定器(別表第六) ・令別表第2第6号に掲げる小形交流電動機(別表第七) ※令とは、「施行令」を指す。 ・令別表第1第6号から第9号まで及び別表第2第7号から第11号までに掲げる交流用電気機械器具 並びに携帯発電機(別表第八) ・リチウムイオン蓄電池(別表第九) →ただし、「延長コードセット」は、 現在のところ省令第1項基準の技術基準(別表第四)し かありません(省令第2項基準はありませんし、構成部品である差込みプラグなどの適 合確認で使用された基準に関わらず、「延長コードセット」として省令第1項基準に適合 しているかどうかを確認する必要があります。) 21 「延長コードセット」の技術基準の概要(共通事項) ○省令第1項基準の「別表第四 配線器具」が該当箇所 共通事項 個別事項 ○届出事業者(製造or輸入)は、届出に係る型式の電気用品の製造or輸入する場合は、 製品の技術基準への適合性を判断し、安全性に責任を持たなければなりません。 ○そのため、安全性を欠いた製品を流通させてしまった際のリスク(例:会社の信用失墜、 製品リコールの費用、賠償や刑事責任など)を考慮すれば、全ての機種の適合性確認 を行い、その記録を保存しておくことが望まれます。 ○共通事項 (1)材料、(2)構造、(3)部品及び附属品、(4)雑音の強さ、(5)表示 22 「延長コードセット」の技術基準の概要(個別事項)(その1) ○個別事項 ※従来の事故で得られた教訓などを反映し、定格容量の固定化、コードの二重被覆化、電線 接続部分の温度上昇値制限及び表示(「延長コードセット」を示すコの文字及び束ね使用禁 止)などを要求 6 接続器(ライティングダクトを除く) (1)構造 イ~チ (略) リ 延長コードセットにあつては、次に適合すること。 (イ) 電線電線は、別表第一に規定する技術上の基準又は第2項の規定による技術上の基 準に適合するキャブタイヤコード又は別表第一に規定する技術上の基準に適合する同表 (6)イ(ロ)aの表に掲げるコード(単心コード及び二重被覆のコードを除く。)であつて、保護 被覆を施したものであること。 →コードの二重被覆化 (ロ) マルチタップ、コードコネクターボディ及び差し込みプラグの寸法は別表第四6(1)ニ (ホ)aに規定するものとする。 23 「延長コードセット」の技術基準の概要(個別事項)(その2) (ハ) マルチタップ又はコードコネクターボディの極数、差し込みプラグの極数及び電源電線 の線心数が等しくなるように構成すること。ただし、2極の差し込みプラグ、マルチタップ又 はコードコネクターボディにアースリード線又は外部アース端子が付いたものにあつては 極数を3とみなす。 →アース機構のあるものについての途中省略の禁止 (ニ) 電線と一体成型された差し込みプラグにあつては、主絶縁材料は次に適合すること。 a コンセントとの突き合わせ面に接するプラグの外面であつて、その栓刃(接地極を除 く。)に直接接する絶縁材料にあつては、JIS C 2134(2007)に規定するPTIが 400以上であること。 b 栓刃間(接地極を除く。)を保持する絶縁材料にあつては、JIS C 60695―2―11 (2004)又はJIS C 60695―2―12(2004)に規定する試験を温度850℃で行 つたとき、これに適合するものであること。ただし、JIS C 60695―2―3(2004) に規定するグローワイヤ着火温度が875℃レベル以上の材料は、この限りでない。 c 差し込みプラグの外郭が塩化ビニル混合物のものにあつては、栓刃間(接地極を除 く。)を保持する絶縁材料には熱硬化性樹脂を使用すること。 24 「延長コードセット」の技術基準の概要(個別事項)(その3) (ホ) 電線の接続部であつて、コードかしめ部、コードはんだ付部、圧着かしめ部及びねじの 先端で押し締めるものにあつては、電線を接続した端子に定格電流の1.2倍に相当する 電流を45分間通電し、45分間休止する操作を125回繰り返したとき、25回目の通電の 終りと125回目の通電の終りの温度差が8℃を超えないこと。 →電線接続部分の温度上昇値制限 (ヘ) 延長コードセットの器体には、容易に消えない方法で安全に接続することができる最大 の電力又は定格電流の値を表示してあること。 (2)定格 イ~ハ (略) 二 延長コードセットの定格電流は15A又は20Aとし、かつ、定格電流とマルチタップ又は コードコネクターボディ及び差し込みプラグの定格電流と等しくなるように構成すること。 →定格電流の固定化 ホ 延長コードセットの定格電圧は125V又は250Vとし、かつ、定格電圧とマルチタップ 又はコードコネクターボディ及び差し込みプラグの定格電圧と等しくなるように構成すること。 →定格電圧の固定化 (3)性能 イ~ワ (略) →技術基準の詳細はHP掲載を御覧下さい。 「電気用品安全法のページ」 http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/topics.htm#1koukijun 25 法手続き③:適合証明書の保存義務(法第9条第1項) <製品の設計上の安全確認の第三者証明> 【特定電気用品の適合性検査】 届出事業者は、その製造又は輸入に係る前条第一項の電気用品(同項ただし 書の規定の適用を受けて製造され、又は輸入されるものを除く。)が特定電気用 品である場合には、当該特定電気用品を販売する時までに、次の各号のいずれ かに掲げるものについて、経済産業大臣の登録を受けた者の次項の規定による 検査(以下「適合性検査」という。)を受け、かつ、同項の証明書の交付を受け、こ れを保存しなければならない。ただし、当該特定電気用品と同一の型式に属する 特定電気用品について既に第二号に係る同項の証明書の交付を受けこれを保 存している場合において当該証明書の交付を受けた日から起算して特定電気用 品ごとに政令で定める期間を経過していないとき又は同項の証明書と同等なもの として経済産業省令で定めるものを保存している場合は、この限りでない。 一 当該特定電気用品 二 試験用の特定電気用品及び当該特定電気用品に係る届出事業者の 工場又は事業場における検査設備その他経済産業省令で定めるもの →「延長コードセット」の「型式の区分」毎など(現地製造事業者や工場が異なるなどの場 合も含む)に、登録検査機関が発行する正式な証明書等(Cf.コピーは不可)を届出 事業者が取得・保存することが必要です 26 登録検査機関一覧表(平成24年9月25日現在) ○「延長コードセット」は、特定電気用品である( マーク対象品)ため、必ず登録検査機関による「適 合性検査」を実施する必要があります。 <登録検査機関一覧表> http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kensakikan/kensakikan_list.htm ○ 国内登録検査機関 1 一般財団法人電気安全環境研究所 (承認略称 : JET) 2 一般財団法人日本品質保証機構 (承認略称 : JQA) 3 一般社団法人電線総合技術センター (承認略称 : JCT 、 JECTEC) 4 テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社 5 株式会社UL Japan (承認略称 : UL Japan) ○ 外国登録検査機関 UL LLC (承認略称 : UL-US) (旧:アンダーライターズラボラトリーズインク) テュフ ラインランド エルゲーアー プロダクツ ゲーエムべーハー (承認略称 : TÜV LGA) テュフ ラインランド 香港リミテッド (承認略称 : TÜV RHK) テュフ ラインランド 台湾リミテッド (承認略称 : TÜV RT) 中国品質認証センター (承認略称 : CQC) Electrosuisse ○ 日シンガポール新時代経済連携協定に基づき指定されたシンガポール側適合性評価機関 TÜV SÜD PSB Pte Ltd (略称 : TÜV SÜD PSB) 27 法手続き④:自主検査の実施・記録保存(第8条第2項) ※法第8条第1項(技術基準適合確認)とは違う検査であることにご注意下さい。 第1項は設計の確認行為、第2項は出荷検査的意味合いを持つものです。 ○法第8条第2項 届出事業者は、経済産業省令で定めるところにより、その製造又は輸入に係 る前項の電気用品(同項ただし書の規定の適用を受けて製造され、又は輸入さ れるものを除く。)について検査を行い、その検査記録を作成し、これを保存しな ければならない。 ○法第8条第2項の規定による検査における検査の方式は、別表第三のとおりと する。 (施行規則第11条第1項) ○法第8条第2項の規定により届出事業者が検査記録に記載すべき事項は、次 のとおりとする。 (施行規則第11条第2項) 1 電気用品の品名及び型式の区分並びに構造、材質及び性能の概要 2 検査を行った年月日及び場所 3 検査を実施した者の氏名 4 検査を行った電気用品の数量 5 検査の方法 6 検査の結果 ○法第8条第2項の規定により検査記録を保存しなければならない期間は、検査 の日から3年とする。 (施行規則第11条第3項) 28 自主検査の方式(特定電気用品)(その1) 施行規則別表第三(第11条関係) 1 特定電気用品について行う検査 (1)製造工程について行う検査 特定電気用品の製造工程において行う検査は、当該特定電気用品の製 造の方法に応じ、当該特定電気用品を技術基準に適合させるために適当と 認められる方法で、常時、当該特定電気用品の構造、材質及び性能につい て行うこと。 (備考) 材料又は部品に係る検査は、材料又は部品の購入に際して行う 受入検査で当該検査と同等以上と認められるものをもつて代えるこ とができる。 ○輸入事業者の場合は、輸入する「延長コードセット」の製造ロット時の当該工 程検査データを海外の現地製造工場に開示してもらい、結果を輸入事業者とし て検収しておくことが必要です(=輸入事業者の「自主検査」) 29 自主検査の方式(特定電気用品)(その2) 施行規則別表第三(第11条関係) 1 特定電気用品について行う検査 (2)完成品について行う検査 特定電気用品の完成品について行う検査は、ヒューズ(容器を有する温度 ヒューズであつて、その容器が充電されない構造のものを除く。)にあつては 外観について、次の表の左欄に掲げる特定電気用品にあつては外観、絶縁 耐力、通電及び同表の右欄に掲げる事項について、その他の特定電気用 品にあつては外観、絶縁耐力及び通電について一品ごとに技術基準におい て定める試験の方法又はこれと同等以上の方法により行うこと。ただし、過 電流引外し特性にあつては技術基準別表第四3(3)ト(イ)a若しくはbに定 める試験の方法又はこれと同等以上の方法、漏電引外し特性にあつては技 術基準別表第四3(3)チ(ロ)a(a)及びdに定める方法又はこれと同等以上 の方法によること。 ※表は、省略 ○3項目(外観、絶縁耐力、通電)についての全数検査が規定されています。 Cf. ロット単位での抜き取り検査などは不可 ○「絶縁耐力」の検査方法は、技術基準での規定方法に沿うため、例えば定格 125ボルト製品の場合、試験電圧1,000ボルトの規定試験に連続して1 分間耐えなければなりません 30 自主検査の方式(特定電気用品)(その3) 施行規則別表第三(第11条関係) 1 特定電気用品について行う検査 (3)試料について行う検査 特定電気用品の材料、部品、半完成品又は完成品から任意に抽出した試 料について行う検査は、当該特定電気用品の主要な材料若しくは部品、設 計、製造方法又は製造設備を変更した場合及び当該特定電気用品の材料、 部品、半完成品又は完成品を技術基準に適合させるため必要と認められる 場合に、技術基準において定める当該試料に係る検査事項について、当該 技術基準において定める試験の方法又はこれと同等以上の方法により行う こと。 (備考) 材料又は部品に係る検査は、材料又は部品の購入に際して行う 受入検査で当該検査と同等以上と認められるものをもつて代えるこ とができる。 ○「製品品質に変化を与えうる行為があった際は、製品品質などの変化の有無を 再確認しなければならない」旨の考え方から規定されています ○製品品質に変化を与えうる行為として列挙されているのは、主要な材料の変更、 主要な部品の変更、設計変更、製造方法の変更、製造設備の変更などです ○輸入事業者の場合は、輸入する「延長コードセット」のQCマニュアルにかか わる変化があった際などに、製品品質などに変化が生じていない旨を示した検 査データを海外の現地製造工場に開示してもらい、結果を輸入事業者として検 収しておくことが必要です(=輸入事業者の「自主検査」) 31 法手続き⑤:製品表示(法10条第1項・27条第1項) ○法第10条第1項 届出事業者は、その届出に係る型式の電気用品の技術基準に対す る適合性について、第8条第2項(特定電気用品の場合にあっては、同 項及び前条第1項)の規定による義務を履行したときは、当該電気用品 に経済産業省令で定める方式による表示を付することができる。 ○法第10条第2項 届出事業者がその届出に係る型式の電気用品について前項の規定 により表示を付する場合でなければ、何人も、電気用品に同項の表示 又はこれと紛らわしい表示を付してはならない。 ○法第27条第1項 電気用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、第10条第1項の 表示が付されているものでなければ、電気用品を販売し、又は販売の 目的で陳列してはならない。 →届け出た電気用品については、技術基準に適合させ、自主検査を 実施したものであり、表面の見やすい箇所に容易に消えない方法 で PSEマークなどの法的に必要な表示事項を表示しなけれ ば、製品を販売又は販売目的で陳列することはできません。 32 「延長コードセット」の表示 ○施行規則に基づく表示:施行規則第17条第1項第1号 (1) PSEマーク (2)届出事業者の氏名又は名称(製造or輸入事業者名) ※(1)、(2)及び(3)は、近接して表示 (3)証明書の交付を受けた検査機関の氏名又は名称 ○表示方法:施行規則第17条第1項に基づく別表第五 表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること。(以下、省略) ○技術省令に基づく表示すべき事項と表示方法:技術省令別表第四附表第七 (1)定格電圧、(2)定格電流又は適用電動機の定格容量、(3)電子応用機械器具に組み込まれる点滅器(突入電流 に耐えるものに限る。)にあつては、電子機器用である旨、(4)電磁開閉器操作用の点滅器にあつては、その旨、 (5)機械器具に組み込まれるものであつて、電子応用機械器具に組み込まれる点滅器(突入電流に耐えるものに限 る。)以外のものにあつては、機器用である旨、(6)防水構造のものにあつては、防水の種類、(7)導体がアルミニ ウムの電線のみを接続する端子を有するものにあつては、Aℓの文字、(8)導体がアルミニウムの電線及び銅の電 線のいずれをも接続できる端子を有するものにあつては、Aℓ―Cuの文字、(9)平形導体合成樹脂絶縁電線用の接 続器にあつては、平形導体合成樹脂絶縁電線用である旨、(10)その他のねじ込み接続器(ねじ込み型電線コネク ターに限る。)にあつては、接続できる電線の太さ、種類及び本数、(11)延長コードセットにあつては、コの文字、 (12)延長コードセットにあつては、束ねて使用することを禁止する旨。ただし、表示することが困難なものにあつて はこの限りでない。 ※表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること。(以下、省略) →表示内容についての詳細は、施行規則、技術基準を御確認下さい。 33 「延長コードセット」での表示においての留意事項 ○ マーク近傍に表示する事業者名(製造or輸入)は、登記事項(= 事業届出書での記載どおり)とし、略称で表示する場合は、経済産 業省(本省)製品安全課に略称承認申請を行い、承認書を取得す る必要があります。 →登録商標も使用することができます。この場合は、表示する前に登録 商標(商標法第2条第5項)を本省製品安全課まで届け出て下さい。 (施行規則第17条第2項) 34 その他の留意事項(その1) ○「延長コードセット」の「型式の区分」毎など(現地製造事業者や工場が異な るなどの場合も含む)に、登録検査機関が発行する正式な証明書等(Cf. コピーは不可)を届出事業者が取得・保存することが必要です ○そのため、特注などによって多種多様な製品を製造され、 「型式の区分」 が多い場合は、証明書等の取得コストが多額になる虞があるため、ご留意 ください 例:・オーディオマニアの要求に応じた「延長コードセット」 ・各種サーバールームの仕様に応じた「延長コードセット」 ○登録検査機関は、届出事業者からの申請順に応じて、証明書等を発行す るための工場審査などを実施します。したがって、その申請が遅い場合は 、証明書等の発行日が遅くなる虞があるため、ご留意ください ○なお、以下のような 「延長コードセット」は、技術基準違反となり、PSEマー クの表示や販売はできないので、ご留意ください ・定格電流が、15アンペア又は20アンペア以外 ・電源コードが二重被覆化されていない ・プラグが、トラッキング防止のための二重形成となっていない ・アース無しプラグと、アース極付きマルチタップ(またはコードコネクタボディ)との組み合わ 35 せになっている etc その他の留意事項(その2) ○従来のテーブルタップは、「差込みプラグ」+「コード」+「マルチタップ」の 集合体ではあるものの、その集合体となった場合に相当する「電気用品」 名が無いため、これまでは電気用品安全法上の規制対象となっていませ んでした ○しかしながら、「延長コードセット」としての法令指定に伴い、電気用品安全 法上の規制対象となったため、所定の法手続を実施する必要があります ○なお、従来のテーブルタップ(「差込みプラグ」+「コード」+「マルチタップ」) のうち、技術基準(表示含む)に適合していない製品については、 平成25 年1月13日からは違法(国内製造日または輸入通関日で判定)となってし まうため、早急に登録検査機関による適合性検査を受けて下さい(適合性 検査の申請が遅くなると、適合証明書の発行が間に合わない可能性があり ます)。 36 その他の留意事項(その3) 一般消費者の生活の用に供される製品(「消費生活用製品」)は、重大製品 事故があった場合は、消費生活用製品安全法に基づき、消費者庁への報 告義務があります。 ○消費生活用製品安全法第35条第1項 消費生活用製品の製造又は輸入の事業を行う者は、その製造又は輸入に係る消 費生活用製品について重大製品事故が生じたことを知ったときは、当該消費生活用 製品の名称及び型式、事故の内容並びに当該消費生活用製品を製造し、又は輸入 した数量及び販売した数量を内閣総理大臣に報告しなければならない。 →同法第56条第1項の規定により、当該報告は消費者庁長官に対し、行う。 「重大製品事故」について(消費生活用製品安全法施行令第5条) 第五条 法第二条第六項の政令で定める要件は、次のいずれかとする。 一 一般消費者の生命又は身体に対し、次のいずれかの危害が発生し たこと。 イ 死亡 ロ 負傷又は疾病であって、これらの治療に要する期間が三十日以上 であるもの又はこれらが治つたとき(その症状が固定したときを含 む。)において内閣府令で定める身体の障害が存するもの ハ 一酸化炭素による中毒 二 火災が発生したこと ○消費生活用製品安全法第38条第1項(製品事故が生じた場合の調査、回収その 他の危害の発生及び拡大を防止する措置に努めること)、第39条第1項(重大製品 事故の場合の危害防止命令)など、事業者に対する責任が課せられています。 37 問い合わせ先 電気用品安全法に関する問い合わせは、 下記までご連絡ください。 中部経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室 TEL: 052-951-0576 FAX: 052-951-0537 ・電気用品安全法のページ http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/index.htm ・経済産業省 製品安全ガイド http://www.meti.go.jp/product_safety/index.html ※ 製品安全施策については、 経済産業省HPトップページの このアイコンをクリック 38
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