DATA SHEET 品 種 名 パッケージコード 発行年月 : 2012年5月 AN26102A ALGA011-W-0912ANB Ver. AJB 1 AN26102A 目 次 概要 ……………………………………………………….…………………………………………………………. 3 特長 ……………………………………………………….…………………………………………………………. 3 用途 ……………………………………………………….…………………………………………………………. 3 外形 ……………………………………………………….…………………………………………………………. 3 構造 ……………………………………………………….…………………………………………………………. 3 応用回路例 (ブロック図)………………………………….…………………………………………………………. 4 端子説明 ……………………………………………….……………………………………………………………. 5 絶対最大定格 …………………………………………….…………………………………………………………. 6 動作電源電圧範囲 …………………………….………………….………………………………………………… 6 許容端子電流電圧範囲 ……………………………………………………………………………………………… 7 電気的特性 …………………………………………….……………………………………………………………. 8 コントロール端子モード表 ………………………….……………………………………………………………. 10 真理値表 ……………………………………………….……………………………………………………………. 10 技術資料 ……………………………………………….……………………………………………………………. 11 y 入出力部の回路図および端子機能の説明 ………………………………………………………………………. 11 y PD ⎯ Ta 特性図 …………………………………………………………………………………………………… 13 使用上の注意 ………………………………………….……………………………………………………………. 14 Ver. AJB 2 AN26102A AN26102A 2.4 GHz帯用 SiGeリニアパワーアンプ 概要 y AN26102Aは,2.4 GHz帯(2 400 MHz ∼ 2 500 MHz)用のパワーアンプICです。 y 0.25 μm SiGe Bi-CMOSプロセス(fT = 50 GHz, fmax = 60 GHz)を用い,高性能を実現 y チップサイズパッケージ使用により,小型化を実現 特長 y 動作電圧 y 低消費電流 y 高ゲイン y 小型パッケージ VCC = PAVCC = +3.30 V typ. 145 mA typ. @ Pout = +18 dBm 30 dB typ. @fTX = 2450 MHz, Pout = +18 dBm (11ピン WLCSP) 用途 y 2.4 GHz帯(2 400 MHz ∼ 2 500 MHz)用 外形 y 11ピン ウェハレベルチップサイズパッケージ サイズ : 1.16 mm × 0.86 mm (0.3 mmピッチ) 構造 y Bi-CMOS IC Ver. AJB 3 AN26102A 応用回路例 (ブロック図) VCC PAVCC VEN Cp2 *L1 Cp3 R1 IN C4 C3 C2 C1 50 Ω PAIN VCC VEN PAOUT B4 B3 B1 VDET GND GND A4 A3 A2 A1 PAVCC1 GND PAVCC2 GND VDET Cp1 Cp6 PAVCC *L2 OUT Cp4 50 Ω Cp5 PAVCC 注) y この応用回路は一例で,量産セットの動作を保証するものではありません。量産セットを設計する際は,十分に評価・検証を実施し たうえ,お客様の責任でご使用ください。 y ブロック図は,機能を説明するため,一部省略,簡素化している場合があります。 y *L1,*L2は実装基板上配線のインダクタンスです。 Ver. AJB 4 AN26102A 端子説明 Pin No. Pin name Type Ground Description A1 GND A2 PAVCC2 A3 GND A4 PAVCC1 B1 GND Ground GND B3 GND Ground GND B4 VDET Output パワーDetector出力 C1 PAOUT Output RF出力,3段目アンプのコレクタ供給 C2 VEN Input バイアス回路制御 C3 VCC 電源 VCC C4 PAIN Input RF入力,DCブロック必要 電源 Ground 電源 GND 2段目アンプのコレクタ供給 GND 1段目アンプのコレクタ供給 Ver. AJB 5 AN26102A 絶対最大定格 注) 絶対最大定格は破壊しない限界を示す値であり,動作を保証するものではありません。 A No. 項目 記号 定格 単位 注 VCC 4.5 V *1 PAVCC 4.5 V *1 1 電源電圧 2 電源電流 ICC 300 mA *1 3 許容損失 PD 50 mW *2 4 動作周囲温度 Topr –30 ∼ +85 °C *3 5 保存温度 Tstg –40 ∼ +150 °C *3 注) *1 : 絶対最大定格,許容損失を超えない範囲で使用した場合を示します。 *2 : 許容損失は,Ta = 85°Cでのパッケージ単体の値を示します。 実使用時, 技術資料 y PD – Ta 特性図を参照のうえ,電源電圧,負荷,周囲温度条件に基づき,許容値を超えないよう十分な マージンを持った熱設計をお願いします。 *3 : 許容損失,動作周囲温度および保存温度の項目以外はすべて Ta = 25°Cとします。 動作電源電圧範囲 項目 電源電圧範囲 記号 範囲 単位 注 VCC 2.95 ∼ 4.20 V *1 PAVCC 2.95 ∼ 4.20 V *1 注) *1 : 絶対最大定格,許容損失を超えない範囲で使用した場合を示します。 Ver. AJB 6 AN26102A 許容端子電流電圧範囲 注) y 許容端子電流電圧範囲は破壊しない限界を示す範囲であり,動作を保証するものではありません。 y 定格電圧値はGNDに対する各端子の電圧です。 y PAVCCはPAVCC1, PAVCC2およびPAOUTの電圧です。 y 下記に記載のない端子には外部からの電圧や電流の入力を禁止します。 Pin No. 端子名 定格電圧 単位 注 C2 VEN – 0.3 ∼ 4.0 V — C1 PAOUT – 0.3 ∼ PAVCC V *1 A4 PAVCC2 – 0.3 ∼ PAVCC V — A2 PAVCC1 – 0.3 ∼ PAVCC V — C1 PAIN — V *2 注) *1 : RF信号出力ピン(最大出力は23.5 dBm)。 *2 : RF信号入力ピン(最大入力は–2 dBm) DC電流を供給しないでください。 Ver. AJB 7 AN26102A 電気的特性 VEN = 2.85 V, VCC = PAVCC = 3.3 V 注) 特に規定のない限り周囲温度はTa = 25°C±2°C, ZS = ZL = 50 Ω. B No. 項目 記号 条件 許容値 最小 標準 最大 単位 注 DC電気的特性 DC-1 電源電流 (アクティブモード) ICCH アクティブモード時の電流 (RF信号無入力) — 85 135 mA — DC-2 電源電流 (スリープモード) ICCL スリープモード時の電流 (RF信号無入力) — 20 30 μA — DC-3 スイッチング電圧 (アクティブモード) VIH アクティブモード用VEN 2.70 2.85 3.4 V — DC-4 スイッチング電圧 (スリープモード) VIL スリープモード用VEN — 0.0 0.30 V — DC-5 スイッチング電流 (アクティブモード) IIH VEN端子電流 VIH = VEN — 1.5 3.5 mA — Ver. AJB 8 AN26102A 電気的特性 (つづき) VEN = 2.85 V, VCC = PAVCC = 3.3 V 注) 特に規定のない限り周囲温度はTa = 25°C±2°C, fTX = 2 450 MHz, CW, ZS = ZL = 50 Ω. B No. 項目 記号 条件 許容値 最小 標準 最大 単位 注 パワーアンプAC電気的特性 A-1 動作電流 (信号 : CW) IDS アクティブモード, f = fTX, Pout = +18 dBm — 150 200 mA — A-2 パワーゲイン (信号 : CW) GDS アクティブモード, f = fTX, Pout = +18 dBm 26 30 33.5 dB — A-3 2次高調波 HF2S アクティブモード, f = fTX, Pout = +18 dBm — –50 –40 dBc — A-4 DET 出力電圧 (Pout = 18 dBm) DET1S アクティブモード, Pout = +18 dBm 0.3 0.43 0.495 V — A-5 DET 出力電圧 (Pout = 22 dBm) DET2S アクティブモード, Pout = +22 dBm 0.485 0.58 0.72 V — A-6 DET差分電圧 DDET アクティブモード 0.02 0.15 0.22 V — Ver. AJB 9 AN26102A コントロール端子モード表 注) 制御電圧の保持範囲は, 電気的特性,B No. DC-3, B No. DC-4に記載しています。 端子電圧 Pin No. 説明 C3 アクティブ/スリープ 切り換え Low High スリープ アクティブ 備考 — 真理値表 注) 制御電圧の保持範囲は, 電気的特性,B No. DC-3, B No. DC-4に記載しています。 CNT PA モード High アクティブ PAアクティブ Low スリープ PAスリープ Ver. AJB 10 AN26102A 技術資料 y 入出力部の回路図および端子機能の説明 注) 下記特性は設計上の参考値であり,保証値ではありません。 Pin No. 波形・電圧 内部回路 A1 0.00 V — 説明 GND VCC A2 3.30 V A2 2段目アンプのコレクタ供給 (PAVCC) GND A3 0.00 V — GND VCC A4 A4 3.30 V 1段目アンプのコレクタ供給 (PAVCC) GND B1 0.00 V — GND B3 0.00 V — GND VCC B4 — B4 パワーDetector出力 GND Ver. AJB 11 AN26102A 技術資料 (つづき) y 入出力部の回路図および端子機能の説明 (つづき) 注) 下記特性は設計上の参考値であり,保証値ではありません。 Pin No. 波形・電圧 内部回路 説明 VCC C1 3.30 V C1 RF出力 3段目アンプのコレクタ供給 (PAVCC) GND VCC C2 アクティブ/スリープ 切り換え入力 < 0.30 V : スリープモード > 2.70 V : アクティブモード C2 — GND C3 C3 電源 (VCC) 3.30 V GND VCC C4 — PA入力 C4 GND Ver. AJB 12 AN26102A 技術資料(つづき) y PD ⎯ Ta 特性図 Ver. AJB 13 AN26102A 使用上の注意 y ご使用にあたってのお願いと注意事項 1. 本ICは一般民生機器用[2.4 GHz帯用]に使用されることを意図しています。 特別な品質,信頼性が要求され,その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり,人体に危害を及ぼす恐れのある下記の ような用途にご使用をお考えのお客様,および当社が意図した標準用途以外にご使用をお考えのお客様は,事前に当 社営業窓口までご相談願います。 (1) 宇宙機器 (人工衛星,ロケット,等) (2) 輸送車両の制御機器 (自動車,航空機,列車,船舶,等) (3) 生命維持を目的とした医療機器 (4) 海底中継機器 (5) 発電所制御機器 (6) 防災・防犯装置 (7) 兵器 (8) その他:(1)-(7)と同等の信頼性を必要とする用途 2. ご使用の際は,本ICの向きに注意してください。間違った向きで実装した場合には発煙,発火の恐れがありますので 十分に注意してご使用ください。 3. 端子間短絡による破壊を防止するために,パターンレイアウトには十分ご注意ください。なお,本製品の端子配列に ついては端子説明をご参照ください。 4. 半導体デバイスの端子間はんだブリッジなどで破壊することがありますので,電源印加前に十分にプリント基板の確 認を行ってください。 また,実装後の運搬などではんだ屑などの導電性異物が付着した場合も,同様の破壊が発生する可能性があります ので,実装品質については十分に技術検証をお願いします。 5. 本製品は出力端子– VCC間ショート(天絡),出力端子– GND間ショート(地絡),および出力端子間ショート(負荷ショー ト),ピン間リーク等の異常状態が発生した場合に破壊し,場合によっては発煙する可能性がありますので,十分注意 してご使用ください。また,電源の電流能力が高いほど,上記破損,発煙が発生する可能性が高くなりますので, Fuseなどの安全対策を実施されることを推奨します。 6. 設計に際しては,絶対最大定格,動作保証条件(動作電源電圧, 動作環境等)の範囲内でご使用ください。特に絶対最大 定格に対しては,電源投入および遮断時,各種モード切換時などの過渡状態においても,超えることのないよう十分 にご検討ください。保証値を超えてご使用された場合,その後に発生した機器の故障,欠陥については当社として責 任を負いません。また,保証値内のご使用であっても,半導体製品について通常予測される故障発生率,故障モード をご考慮の上,当社製品の動作が原因でご使用機器が人身事故,火災事故,社会的な損害などを生じさせない冗長設 計,延焼対策設計,誤動作防止設計などの システム上の対策を講じていただきますようお願いします。 7. 機種展開や新たなセットにご使用になる場合は,信頼性を含む安全性確認をセット毎に必ず十分に実施してくださ い。 8. 本IC を用いた応用システムを設計する際,注意事項を十分確認の上設計してください。 本文中には説明に対する注意事項および使用上の注意事項がありますので,必ずお読みください。 9. 本ICは構造上チップが露出していますので,光照射環境下では機能,特性を保証できません。 ご使用の際は,本ICに光が当たらない状態でご使用ください。また,検査工程においても,光が当たらないように取 り扱いをお願いします 10. チップ表面は基本的にGND電位ですので,チップ表面にシールド用金属等が接触しない設計にしてください。 Ver. AJB 14 本書に記載の技術情報および半導体のご使用にあたってのお願いと注意事項 (1) 本書に記載の製品および技術情報を輸出または非居住者に提供する場合は、当該国における法令、特に安全保障輸出 管理に関する法令を遵守してください。 (2) 本書に記載の技術情報は、製品の代表特性および応用回路例などを示したものであり、それをもってパナソニック株 式会社または他社の知的財産権もしくはその他の権利の許諾を意味するものではありません。したがって、上記技術情 報のご使用に起因して第三者所有の権利にかかわる問題が発生した場合、当社はその責任を負うものではありません。 (3) 本書に記載の製品は、一般用途(事務機器、通信機器、計測機器、家電製品など)および本書に個別に記載されている 用途に使用されることを意図しております。 特別な品質、信頼性が要求され、その故障や誤動作が直接人命を脅かしたり、人体に危害を及ぼす恐れのある用途 − 特定用途(航空・宇宙用、輸送機器、交通信号機器、燃焼機器、生命維持装置、安全装置など)へのご使用をお考え のお客様は、事前に当社営業窓口までご相談願います。ご相談なく使用されたことにより発生した損害などについては 責任を負いかねますのでご了承ください。 (4) 本書に記載の製品および製品仕様は、改良などのために予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。した がって、最終的な設計、ご購入、ご使用に際しましては、事前に最新の製品規格書または仕様書をお求め願い、ご確認 ください。 (5) 設計に際しては、絶対最大定格、動作保証条件(動作電源電圧、動作環境等)の範囲内でご使用いただきますようお願 いいたします。特に絶対最大定格に対しては、電源投入および遮断時、各種モード切替時などの過渡状態においても、 超えることのないように十分なご検討をお願いいたします。保証値を超えてご使用された場合、その後に発生した機器 の故障、欠陥については当社として責任を負いません。 また、保証値内のご使用であっても、半導体製品について通常予測される故障発生率、故障モードをご考慮の上、当 社製品の動作が原因でご使用機器が人身事故、火災事故、社会的な損害などを生じさせない冗長設計、延焼対策設計、 誤動作防止設計などの システム上の対策を講じていただきますようお願いいたします。 (6) 製品取扱い時、実装時およびお客様の工程内における外的要因(ESD、EOS、熱的ストレス、機械的ストレス)による 故障や特性変動を防止するために、使用上の注意事項の記載内容を守ってご使用ください。 また、防湿包装を必要とする製品は、保存期間、開封後の放置時間など、個々の仕様書取り交わしの折に取り決めた 条件を守ってご使用ください。 (7) 本書の一部または全部を当社の文書による承諾なしに、転載または複製することを堅くお断りいたします。 20100202
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