2009年3月号(No.53) - 全国自動車部品用品厚生年金基金

平成21年度予算と事業計画が決まりました
年度末資産は161億円に
貸借対照表
(平成20年度決算見込み)
当基金の予算と事業計画が、去る2月19日に開催された第65
回代議員会において、可決・承認されましたので、お知らせします。
厚生年金基金の資産運用は、世界経済の悪化に伴う国内・外国
株式の下落等により20年度は大幅なマイナスとなる見通しです
が、21年度予算については財政運営規定どおり、5.01%の期待
収益率をもとに編成しております。当基金としては、長期的視点
に立って、より確実な資産運用に努めてまいります。
円、中途退職者の年金原資を移す移換金7500万円
収入は、事業主と加入員のみなさまから納めら
年度末資産は160億7900万円となる見込みです。
など年金業務に関する経理です。
れる掛金等収入12億4400万円、資産の運用収益7
億6600万円などを見込みました。
支出は、年金・一時金の給付費に10億4500万
予定損益計算書
などを計上しました。
運用機関と十分連絡をとりながら、安全かつ効
率的な資産運用に努めてまいります。
費用勘定
(平成22年3月31日現在)
単位:百万円
収益勘定
資産勘定
流
年 金 給 付 費
978
一時金給付費
67
移
換
金
75
拠
出
金
1
固有の 信 託 報 酬
42
固有の保険事務費
4
投 資 顧 問 料
7
業 務 委 託 費
28
指定年金数理人費
1
数理債 務 増 加 額
8
特別掛金収入現価減少額
111
当年度剰余金
1,236
計
2
2,558
掛 金 等 収 入
信託資産に係る当期運用収益
産
負債勘定
191
最低責任準備金
17,493
②未償却過去勤務債務残高
(=特別掛金収入現価)
2,432
流
動
負
債
40
支
払
備
金
194
②未償却過去勤務債務残高
(=特別掛金収入現価)
2,322
①繰越不足金 ※2
1,893
①繰越不足金 ※4 658
③資産評価調整加算額
1,856
・足下の運用環境悪化を鑑み、着地の収益率を△18.54%
で見込んだことから、平成20年度末の不足金は、6,181
百万円となる見込です。
最低責任準備金減少額
493
2,558
・平成21年度の運用利回りを5.01%としており、かつ
代行部分の債務である最低責任準備金の付利利率が昨
年度の3.10%から△3.54%に低下するため、平成20
年度と比較すると、不足金は1,345百万円減少する見
込みです。
(単位:百万円)
定
資
産
16,122
給
付
債
務
数 理 債 務
+
最低責任準備金
20,915
(単位:百万円)
繰越不足金
①
1,893
繰越不足金
①
658
未償却過去勤務債務残高
②
2,432
未償却過去勤務債務残高
②
2,322
資産評価調整加算額
③
1,856
資産評価調整加算額
③
1,856
合計(①+②+③)
④
6,181
合計(①+②+③)
⑤
4,836
現行対比(⑤−④)
744
22
最低責任準備金
17,001
実質的不足金の推移
55
保険資産に係る当期運用収益
計
資
数理債務
3,914
純資産※3
16,079
1,244
固
政 府 負 担 金
動
数理債務
3,907
③資産評価調整加算額
1,856
予定貸借対照表
(平成21年4月1日∼平成22年3月31日) 単位:百万円
(単位:百万円)
純資産※1
15,219
年 金 経 理
年金経理は、年金の給付や掛金収入、資産運用
(平成21年度予算)
(単位:百万円)
資産評価調整加算額
1,856
未償却過去勤務債務残高
2,322
繰 越 不 足 金
1,894
計
22,385
当年度剰余金
計
1,236
22,385
△1,345
※1 純資産(15,219百万円)
=純資産の計(資産勘定)15,446百万円
−純資産の計(負債勘定)227百万円
※3 純資産(16,079百万円)
=純資産の計(資産勘定)16,313百万円
−純資産の計(負債勘定)234百万円
※2 繰越不足金①(1,893百万円)
=別途積立金(2,235百万円)
−当年度不足金(4,128百万円)
※4 ①繰越不足金(658百万円)
=当年度不足金(△1,894百万円)
+当年度剰余金(1,236百万円)
3
業 務 経 理 ・ 業 務 会 計
業務会計は、基金運営の経費についての経理で
福祉施設会計への繰入金などがあります。
額事業主に負担していただいております。
費節減に努めてまいります。
す。主な収入は事務費掛金6035万円で、これは全
支出としては、事務費4975万円や代議員会費、
予定損益計算書
今年度も業務の効率化に引き続き取り組み、経
費用勘定
ルにて開催されました。
提案された議題は以下のとおりで、いずれも全会一致で承認・可決されました。
(平成22年3月31日現在)
単位:千円
収益勘定
資産勘定
負債勘定
流
事
務
費
第80回理事会並びに第65回代議員会が、平成21年2月19日㈭に品川プリンスホテ
予定貸借対照表
(平成21年4月1日∼平成22年3月31日) 単位:千円
動
負
債
【報告事項】
事 務 費 掛 金
2,086
繰
入
金
6,546
雑
支
出
1,696
当年度剰余金
497
計
第80回理事会
24,012
49,745
代 議 員 会 費
第80回理事会並びに
第65回代議員会が開催されました
60,345
流
動
資
産
報告第1号 事業状況について
100,220
基
雑
60,570
収
入
計
225
固
定
60,570
資
産
計
本
金
96,373
第65回代議員会
【報告事項】
報告第1号 事業状況について
報告第2号 資産運用状況について
報告第2号 資産運用状況について
報告第3号 理事長専決処分について
報告第3号 理事長専決処分について
報告第4号 第80回理事会の結果について
20,165
120,385
計
120,385
報告第5号 資産管理運用委員会の結果について
【議 案】
議案第1号 平成21年度事業計画案並びに予算
案について
業 務 経 理 ・ 福 祉 施 設 会 計
議案第2号 規約の一部変更について
当基金独自の福祉事業についての経理です。業務会計からの受入金559万円を主な財源として、契約保
養施設の利用補助、結婚祝金の支給などの事業を行ってまいります。
予定損益計算書
(平成21年4月1日∼平成22年3月31日) 単位:千円
費用勘定
事
務
費
福 祉 施 設 費
雑
支
計
出
予定貸借対照表
(平成22年3月31日現在)
単位:千円
収益勘定
資産勘定
2,310
議案第1号 平成21年度事業計画案並びに予算
案について
議案第3号 規程の一部変更について
議案第2号 規約の一部変更について
⑴財務及び会計規程
⑴事業所の脱退に伴う規約変更
議案第4号 第65回代議員会の開催について
⑴財務及び会計規程
⑵運用管理規程
議案第3号 規程の一部変更について
⑵運用管理規程
議案第4号 政策アセットミクス並びに資産運用
3,135
受
入
金
5,585
固
定
資
産
460
基
本
金
460
体制の見直しについて
140
5,585
計
5,585
平成21年度 事業計画のお知らせ
■予算編成の基礎数値
●加入員数
負債勘定
⑴事業所の脱退に伴う規約変更
【議 案】
●平均給与月額 ●年金資産
計
460
計
460
■事業運営の重点事項
・基金制度、財政状況の積極的な広報
・国の年金記録と基金の加入者記録との突合
せ事務の円滑な実施
●設立事業所数 ●年金支給額
●一時金支給額
男子 4,507名 男子 304,544円 信託資産 14,337百万円 322件 年金支給件数 2,483件 退職一時金 21,966千円(182件)
女子 1,472名 女子 206,284円 保険資産 1,785百万円
年金支給額 1,070,812千円 遺族一時金 830千円( 11件)
合計 5,979名 平均 280,353円
選択一時金 44,068千円( 61件)
4
5
資産管理運用委員会が
開催されました
品川プリンスホテルにて開催され、政策アセット
ミクス並びに資産運用体制の見直しについて検討
が行われました。
〔検討事項・検討結果〕
1 政策アセットミクス並びに資産運用体制
の見直しについて
⑴政策アセットミクス(最適資産配分)の見直
しについて
候 補 はNO.10、NO.15、NO.20で す が、 資 産 の
積み上げと掛金の安定性のバランスが取れてい
るのはNO.15であるとのことです。
また、基金の成熟度等を勘案した必要収益率
は4.0%であることから、期待収益率3.99%の
NO.15を、平成21年度から政策アセットミクス
(最適資産配分)として採用します。
⑵パッシブコア比率の検証について
見直し後の政策アセットミクスに基づき、
パッシブコア比率の検証と平成21年度から適用
するパッシブコア比率について検討した結果、
パッシブコア比率については、現行通り25%と
します。
行5社(現在採用している信託銀行2社を含む)
の運用実績に基づき、平成21年度から採用する
バランス型運用機関について検討した結果、バ
6
⑴政策アセットミクス(最適資産配分)の見直
しについて
⑶バランス型運用機関の見直しについて
⑷特化型運用機関の見直しについて
⑸国内債券代替投資の見直しについて
〔検討結果〕
⑴政策アセットミクス
ランス型運用機関2社については、信託銀行3
信託)の中から2社を採用します。
⑸特化型運用機関の見直しについて
の運用実績と、採用対象となる運用機関の運用
資 産 構 成 比
区 分
期 待
収益率
リスク
現行の政策アセットミクス
4.43%
8.68%
32.0%
35.0%
10.0%
20.0%
3.0%
変更後の政策アセットミクス
3.99%
(最適資産配分候補 NO.15)
7.48%
40.0%
29.0%
10.0%
18.0%
3.0%
許 容 乖 離 率
±5%
±5%
±5%
±5%
±5%
8%以下
社(中央三井アセット信託・住友信託・りそな
国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資産
式の運用方法並びに特化型運用機関について検
討した結果、国内株式の運用方法については、
現行の成長型、割安型、中小型から、成長型、
割安型、エンハンスト・インデックス型に変更
します。
⑵パッシブコア比率およびバランス型比率
パッシブコア 25%
バランス型 40%(2社×20%)
特化型 35%
また、特化型運用機関については、国内株式
3社、外国株式1社、外国債券1社とします。
引き続き採用しません。
⑹国内債券代替投資の見直しについて
国内債券代替投資運用機関として採用してい
る運用機関の運用実績と、採用対象となる運用
機関の運用実績に基づき、平成21年度から採用
する国内債券代替投資運用機関について検討し
た結果、国内債券代替投資運用機関については、
採用しません。
なお、政策アセットミクス並びに資産運用体制
バランス型比率について検討した結果、バラン
定の資産管理運用委員会で再度、今回検討した内
の見直しについては、次回、平成21年2月開催予
容を整理した資料に基づき政策アセットミクスの
見直し等の検討を行うことになりました。
単位:百万円
◆平成21年4月以降の運用体制および委託資産・委託額
なお、国内債券の特化型運用機関については、
見直し後の政策アセットミクスに基づき、バ
ス型比率については、現行通り40%とします。
ス並びに資産運用体制の見直しについて検討が行
銀行2社の運用実績と、採用対象となる信託銀
⑶バランス型比率の検証について
ランス型比率の検証と平成21年度から適用する
内容を整理した資料に基づき、政策アセットミク
バランス型運用機関として採用している信託
実績に基づき、平成21年度から採用する国内株
て検討した結果、各項目を満たす最適資産配分
1 政策アセットミクス並びに資産運用体制
の見直しについて
いて
井アセット信託銀行に委託した年金ALM(資
21年度から適用する政策アセットミクスについ
〔検討事項〕
⑷バランス型運用機関の見直しについて
特化型運用機関として採用している運用機関
産と負債の総合管理)分析結果に基づき、平成
品川プリンスホテルにて開催され、前回検討した
⑵パッシブコア比率およびバランス型比率につ
平成19年3月末基準の財政再計算結果に対応
した政策アセットミクスとするために、中央三
資産管理運用委員会が、平成21年2月19日㈭に
われました。
平成20年12月2日
資産管理運用委員会が、平成20年12月2日㈫に
平成21年2月19日
運用機関名
国内債券
国内株式 外国債券 外国株式 短期資産 運用機関計 シェア
●パッシブコア
中央三井アセット信託
1,400
1,015
350
630
105
3,500
25.0%
中央三井アセット信託
1,120
812
280
504
84
2,800
20.0%
住
1,120
812
280
504
84
2,800
20.0%
中央三井アセット信託
440
500
940
6.7%
り
託
590
590
4.2%
険 (一般勘定)2,020
440
2,460
17.6%
910
6.5%
●バランス型
友
信
託
●特化型
第
そ
一
な
生
信
命
保
ソシエテジェネラルアセット
910
※委託額については、平成21年1月末現在の時価総額に基づき算出。
7
NEWSな
数字
規程が一部変更になりました
1「財務及び会計規程」の変更(平成21年2月19日施行 平成20年9月11日適用)
「厚生年金基金の財政運営について」並びに「厚生年金基
金における決算事務の取扱いについて」の一部改正に伴い、
関係する当基金の「財務及び会計規程」の一部が変更とな
りましたので、お知らせいたします。
別表第1の年金経理の勘定科目として、貸借対照表の負
債勘定の中分類・小分類に「承継事業所償却積立金」を追
加し、損益計算書の費用勘定の大分類・中分類・小分類に「承
継事業所償却積立金積増金」を追加、さらに収益勘定の大
分類・中分類・小分類に「承継事業所償却積立金取崩金」
を追加します。
「基礎年金国庫負担引き上げ」 少子化の影響で、平成20
が実施されます
ねんきん
年の日本の人口は前年比5
年金・医療などの社会保障に関しては、財源の確保が大きな課題となっ
万1000人の自然減となり
ていますが、平成21年度からはいわゆる 埋蔵金 を財源として、基礎年
ました(厚生労働省「人口
金への国庫負担の比率を3分の1から2分の1へ引き上げることが決定し
動態統計・年間推計」より)
。
ました。
こ れ は 死 亡 数 が114万
国庫負担引き上げは、国民年金保険料の上昇を抑えるため前回(16年)
3000人と戦後最多を更新
いませんでした。当初は消費税率の引き上げで対応する案が有力だったも
比2000人増の109万2000
上げも実施が危惧される情勢でした。それを今回、21・22年度に限っては
少幅は過去最大。人口の
動準備金」を充てることで実施となったものです。
数を差し引いた数)がマイ
の年金制度改正で決まりましたが、約2.5兆円といわれる財源は明記されて
したのに対し出生数は前年
のの、景気低迷などのため消費税引き上げは見送りとなり、国庫負担引き
人にとどまったためで、減
臨時的な財源として、埋蔵金の一つである「財政投融資特別会計の金利変
自然増加(出生数から死亡
国庫負担引き上げは、被保険者が保険料を支払いやすくし、制度全体を
ナスとなったのは17年・19
年に続く3回目ですが、17
安定させる働きをすると期待されています。
年 の2万1266人 減、19年
の1万8516人減と比べ、今
平成21年度
2「運用管理規程」の変更(平成21年2月19日施行 平成20年10月1日適用)
平成20年9月17日に開催された代議員会において、平成20年10月1日付で一般勘定の運用
を委託しているアクサ生命保険株式会社との厚生年金基金保険契約の解除が承認されたこと
から、別表の委託会社名から「アクサ生命保険株式会社」を削除します。
は据え置きに
「公的年金額」
回の減少がいかに大きい
ねんきん
かがわかります。
公的年金は、物価上昇などで年金額が実質的に目減りしないよう、物価
やその他の経済情勢にあわせて毎年、年金額の調整を行います。この年金
●21年度の公的年金額は……
などの上昇に公的年金の被保険者数の動向などを加味して調整されます。
(サラリーマン世帯の標準的な年金額)
額調整は、現在、
「マクロ経済スライド」方式で行われており、消費者物価
厚生年金
平成20年の全国消費者物価指数は対前年比1.4%増、名目手取り賃金変動
&
ねんきん
4月から
の発送が始まります
「ねんきん定期便」
率は同0.9%増でした。本来はこの場合、名目手取り賃金変動率で年金額が
月額23万2592円
(平成20年度と同額)
改定されるはずでしたが、年金額は平成11年から3年間の物価下落に対し
て年金額引き下げが凍結されており、この分が解消されるまでマクロ経済
スライドによる調整は行われないことになっています。そこで21年度の年
金額は20年度の額に据え置かれます。
国民年金
(老齢基礎年金)
月額6万6008円
(同上)
年金記録問題で大きな注目を集めた「ねんきん特別便」は、昨年10月で発送を終了しました。代わっ
てこの4月からは、
「ねんきん定期便」が本格実施されます。
「定期便」は、国民年金・厚生年金の被保険者の方へ、
②年金見込額
③被保険者負担保険料の累計納付額
④年金加入履歴
⑤厚生年金全期間の月毎の標準報酬月額・賞与額、保険料納付額
⑥国民年金全期間の月毎の保険料納付状況
などの情報をお知らせするもので(平成21年度の場合)、毎月、
その月に誕生日を迎える被保険者全員へ送付されます。国の
年金は、ともすれば「納めた保険料額やもらえる見込みの年
金額がわからない」といった声を耳にしますが、「定期便」
はそうした声に応えるための国による年金個人情報の提供
サービスです。
8
契約保養施設利用補助金
福祉施設だより
①年金加入期間(加入月数等)
加入員22名、配偶者10名の方に補助金を支給し
ました。
(20.10.01 ∼ 21.02.28受付分)
結婚祝金
ご結婚おめでとうございます。
死亡弔慰金 ご冥福をお祈りいたします。
2名の方に弔慰金を支給しました。
51名の方に祝金を支給しました。
(20.10.01 ∼ 21.02.28受付分)
(20.10.01 ∼ 21.02.28受付分)
基金の状況
(平成21年2月末現在)
事業所数
320社
(平成21年1月末現在)
標準給与月額
加入員数
受給者数
年金額
男 4,476名
男 302,452円
男 1,660名
男 748,285,900円
女 1,417名
女 206,112円
女 1,621名
女 180,241,300円
計 5,893名
平均279,286円
計 2,281名
計 928,527,200円
9