ThinkPad

Bluetooth サポート情報
IBM ThinkPad では以下の二通りの方法で Bluetooth をサポートしています。
1.
Windows XP SP1 + QFE Q323183 Bluetooth ワイヤレステクノロジ Æ
2.
IBM Integrated Bluetooth II software Æ IBM Bluetooth ドライバ
Microsoft QFE ドライバ
Windows XP SP2にはBluetoothドライバが含まれており、Microsoft QFE ドライバを代替します。
下記の方法がWindows XP SP2より追加されます。
3.
Windows XP Service Pack 2 に含まれるBluetooth ワイヤレステクノロジÆ Microsoft SP2 ドライバ
以下のリストは現在Windows XP Service Pack 2(SP2)に含まれるBluetoothワイヤレステクノロジをサポートし
ているThinkPadです。
- ThinkPad R40
- ThinkPad R50, R50p
- ThinkPad R51
- ThinkPad T40, T40p, T41, T41p, T42, T42p
- ThinkPad X31
- ThinkPad X40
以下のThinkPad システムはWindows XP Service Pack 2(SP2)に含まれているBluetoothドライバをサポート
していません。これはお客様が以下の IBM ThinkPad システムにWindows XP SP2を導入した際、Windows
XP SP2に含まれるBluetooth機能を使用できないことを意味します。
- ThinkPad A31p
- ThinkPad T30
- ThinkPad X23, X24
- ThinkPad X30
Microsoft Bluetooth ドライバ(QFE or SP2)とIBM Bluetooth ドライバとの相違点
ここにMicrosoft Bluetooth ドライバ(QFE or SP2)とIBM Bluetooth ドライバのユーザーインタフェース上での
表記の違いを記します。
デバイス マネージャ上の相違点
インストールされているBluetoothデバイスド
デバイスマネージャ上でのBluetoothデバイスの名称
ライバ
Microsoft Bluetoothドライバ(QFE or SP2)
“Bluetooth Radios”
IBM Bluetooth ドライバ
“Bluetooth Devices”
デバイスのプロパティ上での ドライバ プロバイダ表記の相違点
インストールされているBluetoothデバイスド
デバイスプロパティ上でのドライバプロバイダの名称
ライバ
Microsoft QFE ドライバ
“Actiontec”
Microsoft SP2 ドライバ
“Microsoft”
“WIDCOMM”
IBM Bluetooth ドライバ
コントロール パネル上の相違点
インストールされているBluetoothデバイスド
コントロールパネル内のBluetooth設定
ライバ
Microsoft Bluetoothドライバ(QFE or SP2)
「Bluetooth デバイス」アイコン
IBM Bluetooth ドライバ
「Bluetooth 設定」アイコン
ハードウェア更新ウィザード時のドライバ表記の相違点(IBM Integrated Bluetooth II が装備されている
ThinkPad の場合)
インストールされているBluetoothデバイ
ハードウェア更新ウィザード上での表記
スドライバ
Microsoft Bluetooth QFE ドライバ
“IBM Integrated Bluetooth II Version:
5.1.2535.0[7/1/2001]”
Microsoft Bluetooth SP2 ドライバ
“IBM Integrated Bluetooth II Version:
5.1.2600.2180[8/3/2004]”
ハードウェア更新ウィザード時のドライバ表記の相違点(IBM Integrated Bluetooth
III が装備されている
ThinkPad の場合)
インストールされているBluetoothデバイ
ハードウェア更新ウィザード上での表記
スドライバ
Microsoft Bluetooth QFE ドライバ
“IBM Integrated Bluetooth III (ActionTec)”
Microsoft Bluetooth SP2 ドライバ
“IBM Integrated Bluetooth III (Microsoft)”
Tip1:
Windows XP SP2を導入した後、IBM Integrated Bluetooth II または III のドライバ情報が正しく表示され
ません。
対象機種
- ThinkPad R40
- ThinkPad R50, R50p
- ThinkPad R51
- ThinkPad T40, T40p, T41, T41p, T42, T42p
- ThinkPad X31
- ThinkPad X40
現象:
Windows XP SP2上でIBM Integrated Bluetooth II softwareを使用する際、デバイスマネージャ上で
Bluetoothプロバイダが”WIDCOMM”ではなくて“不明”という表示になることがあります。(図1)
図 1 ドライバ プロバイダに“不明”と表示される状態
原因:
Windows XP SP2にはデジタル署名されたBluetoothドライバが含まれています。IBM Integrated
Bluetooth II softwareドライバはデジタル署名されていないので、Windows XP SP2に含まれるドライバ
に置き換えられてしまう可能性があります。この現象はデバイスマネージャが開かれて、「ドライバの更
新」が選択された後、更新せずに閉じられるときに発生します。このとき、Windows XP SP2に含まれる
署名されたドライバがすでにインストールされたドライバを一部上書きしてしまいます。結果として、デバ
イスマネージャには"不明”と表示されます。
解決方法:
ハードウェアの更新ウィザードでIBM Integrated Bluetooth II softwareドライバを再インストールすると、
“不明”が“WIDCOMM”に変更されます。
以下の手順に従って変更してください:
1.スタートをクリックして、コントロールパネルを選びます。
2.パフォーマンスとメンテナンスをクリックして、システムをクリックします。
3.ハードウェア タブをクリックして、デバイスマネージャをクリックします。
4.Bluetooth Radiosをダブルクリックします。
5.IBM Integrated Bluetooth II or IIIをダブルクリックします。
6.ドライバ タブをクリックして、ドライバの更新ボタンをクリックします。
7. 「いいえ、今回は接続しません」を選び、次へをクリックします。
8.「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」を選び、次へをクリックします。
9.「検索しないで、インストールするドライバを選択する」を選び、次へをクリックします。
10. デジタル署名されていないドライバアイコンをを選び、次へをクリックします。
11.完了をクリックしてウィンドウを閉じます。
Tip2:
IBM Integrated Bluetooth II softwareをインストールした後、システムプロパティのウィンドウが自動
的に閉じられません
対象機種
- ThinkPad R40
- ThinkPad R50, R50p
- ThinkPad R51
- ThinkPad T40, T40p, T41, T41p, T42, T42p
- ThinkPad X31
- ThinkPad X40
現象:
IBM Integrated Bluetooth II softwareをインストールした後、システムプロパティのウィンドウが自動的に
閉じられません(図2)。また、新しいローカルサービスまたはクライアントアプリケーションが追加された時も
このウィンドウは自動的に閉じられません。
図 2 システムプロパティ
原因:
この問題はWindows XP SP2とIBM Integrated Bluetooth II Softwareとの干渉により発生します。
解決方法:
「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックしてシステムプロパティウィンドウを閉じます。
Tip3:
SP1 with Q323183(Microsoft QFEドライバ)からSP2へ更新するとき、ハードウェア更新ウィザードに
Microsoft Bluetooth ドライバが二つ表示されます(QFE と SP2)。
対象機種
- ThinkPad R40
- ThinkPad R50, R50p
- ThinkPad R51
- ThinkPad T40, T40p, T41, T41p, T42, T42p
- ThinkPad X31
- ThinkPad X40
現象:
SP1 with Q323183(Microsoft QFE ドライバ)からSP2へ更新するとき、ハードウェア更新ウィザードに
Microsoft Bluetoothドライバが二つ表示されます(QFE と SP2)(図3)。
図3、ハードウェア更新ウィザードにマイクロソフトのBluetoothドライバが二つ表示されます。
原因:
Windows XP SP2に更新する時、 QFE Q323183 BluetoothワイヤレステクノロジはSP2のBluetooth
ドライバに完全に置き換えられません。
解決方法:
この状況に陥った場合には、"IBM Integrated Bluetooth III (Microsoft)"または最新バージョンの
"Integrated Bluetooth II バージョン:5.1.2600.2180[2004/08/03]"を選択します。
Tip 4:
Windows XP SP2 を導入した後、「Bluetoothファイル転送ウィザード」 が 「アクセサリ」 に表示されま
せん
対象機種:
-ThinkPad R51
-ThinkPad T42/42P
-ThinkPad X40
現象:
Windows XP SP2 を導入した後、「Bluetoothファイル転送ウィザード」が「アクセサリ」「通信」に表示され
ません。(図4)
図4 「Bluetoothファイル伝送ウィザード」が「アクセサリ」「通信」に表示されません
原因:
Windows XP SP1上でBluetoothを使うためには、QFE Q323183 Bluetooth ワイヤレス テクノロジドラ
イバが必要となります。しかしIBM Integrated Bluetooth IIIを装備している場合には、ドライバ提供者名称
はActiontecとなり、マイクロソフトの提供者名称と異なっているため、XP SP2に含まれるBluetoothのドラ
イバに完全に置き換えられません。そのため、「Bluetooth ファイル転送ウィザード」の不具合が生じま
す。
解決方法:
ハードウェア更新ウィザードでWindows XP SP2に含まれるBluetoothのドライバを再インストールしま
す。