立川市第4次長期総合計画検討市民会議提言書(PDF:2888KB)

はじめに
第 4 次 長 期 総 合 計 画 検 討 市 民 会 議( 以 下 、市 民 会 議 )は 、平 成 27 年 か
ら 36 年 度 ま で の 10 年 間 を 計 画 期 間 と す る「 立 川 市 第 4 次 長 期 総 合 計 画 」
の 策 定 に あ た り 、 市 民 が 思 い 描 く 立 川 市 の 10 年 後 の 将 来 像 に 向 か っ て 、
市 民 の 想 い を 取 り ま と め 、市 長 に 提 言 す る た め に 設 置 さ れ た 会 議 で す 。市
民 会 議 は 、公 募 市 民 委 員 、無 作 為 抽 出 市 民 委 員 、市 内 関 係 団 体 委 員 、イ ン
ターンシップ委員、市職員委員で構成されています。
市 民 会 議 で は 平 成 25 年 8 月 か ら 平 成 26 年 8 月 ま で の 約 1 年 間 、立 川
市 の 良 い と こ ろ や 悪 い と こ ろ 、現 状 、課 題 、目 指 す べ き 目 標 像 等 に つ い て
議論を重ねてきました。
こ れ か ら の 市 政 運 営 に お い て は 、市 民 と 行 政 が 協 働 に よ る ま ち づ く り を
推進することが望まれています。その中で、この提言書が「立川市第 4
次 長 期 総 合 計 画 」策 定 の 一 助 と な り 、市 政 運 営 に 有 意 義 に 活 か さ れ る こ と
を願い、提出するものです。
1
目次
はじめに
1
1.子ども・文化・学び
(1)子ども・文化・学び分野の目標像
5
(2)子ども・文化・学び分野の現状と課題
6
(3)子ども・文化・学び分野の課題解決に向けた取組
7
2.環境・安全
(1)環境・安全分野の目標像
15
(2-Ⅰ)
【環境】現状と課題
16
(3-Ⅰ)
【環境】課題解決に向けた取組み
18
(2-Ⅱ)
【安全】現状と課題
22
(3-Ⅱ)
【安全】課題解決に向けた取組み
24
3.都市基盤・産業
Ⅰ
目標像
33
Ⅱ 現状と課題
34
Ⅲ 課題解決に向けた取組み
38
4.福祉・保健
1
社会背景
49
2 目標像
50
3 現状と課題
51
4
課題解決に向けた取り組み
52
5
むすびに
62
5.行政経営・コミュニティ
はじめに
65
(1)行政経営・コミュニティ分野の目標像
66
(2)行政経営・コミュニティ分野の現状と課題・対策、取組み
67
6.実現を目指す生活像
82
7.資料
94
2
3
1.「子ども・文化・学び」
○分科会構成委員 (50 音順)
青木 佑香・浅見 孝男・小倉 理佳・加藤 良重・
川合 薫・木村 美恵・黒島 秀和・齊藤 瑛介・
茂井 健司・林 良樹・本郷 潤・山田 日出夫
4
子ども・文化・学び
(1)子ども・文化・学び分野の目標像
立川市は、子どもの「最善の利益」を最優先に、子ども自らが育む「子育ち」
・
大人が育む「子育て」のサポート体制がととのい、「子ども」を大切にするま
ちです。また、市民誰もが気軽に参加できる「学び・スポーツの場」や文化に
触れる機会が充実し、立川独自の「立川文化」「立川スポーツ」を、創り、育
て、楽しんでいる、人と人とのつながりと触れあいあふれるまちです。
市内には、公園や広場などの子どもの遊び場がおおく、元気な子どもたちの
歓声が聞こえます。多世代の連携と交流により、子どもたちを見守り、更に多
様なサポートがあることで安心して子育てができ、学校・家庭・市民等が一体
となって地域ぐるみで子どもの育成・教育に取り組んでいます。
また、文化芸術センター施設など環境整備がととのい、立川市の大きな特色
として独自に発展・継承してきた「立川文化」「立川スポーツ」がまちづくり
に活かされ、アートや音楽が街中にあふれています。市民の創意・工夫による
文化芸術活動やスポーツ・レクリエーションは、市民生活に潤いと豊かさをも
たらしています。
男女平等参画社会の実現に向けた取組みも進み、男女が各分野においてそれ
ぞれの個性と能力を十分に発揮することができ、男女ともに子育てや余暇活動
等がしやすい環境になっています。
市内の多くの場所にある「学びの場」は多様なコミュニケーションを生み、
国内・国際間の交流も盛んで、高い「市民力」を生み出しています。
5
子ども・文化・学び
(2)子ども・文化・学び分野の現状と課題
立川市は、
「子育て」を支援する各種体制の整備は進められているが、保育園・
学童保育所の待機児童は解消されておらず、地域での子育て支援においても十
分ではない状況です。
一方、子どもたち自身の育みを直接支援する「子育ち」の支援体制について
は、子どもたちの遊び場や居場所などが不足しています。そこで、保護者、子
ども、その他の市民に目線を合わせた「子育て」
「子育ち」の両方が充実した「総
合的な子どもの支援」体制をととのえることが課題となっています。
「文化」では、文化芸術スポーツについての総合的な情報発信や、それらを
とおして人と人とのつながりを創出し、育む拠点づくりと、文化芸術やスポー
ツそのもののより高い次元へのレベルアップを目指して市民と行政が連携し、
効果的・体系的に進めていく体制が求められています。
文化芸術では、専門性の高いセンター施設がないため、情報の集約・発信力
や地域・市民との連携が弱く、継続的・効果的な地域創造がしにくくなってい
ます。一方、スポーツでは、身近に気軽にスポーツやリクリエーションに参加
できる場所や機会が少なくなっています。これらを市の独自性をもった魅力的
な「立川文化」「立川スポーツ」として打ち出すことが課題となっています。
「学び」には子どもを中心とした学校教育と、ひろい世代を対象とした市民
交流大学などの生涯学習の2つにおおきく分かれています。学校等における「学
び」については、地域住民と学校等との関わりがうすい、学校と地域・大学等
のコーデイネーター役がいないといった問題があります。また、生涯学習につ
いては、若者などそこに参加しにくい層もあるため、だれもが日常的に学べる
場や機会の充実が求められています。身近な場で、立川市の歴史・文化にふれ
ていくこと、多世代の方や外国人との学びを通した交流など、総合的な「学び」
のしくみづくりと情報発信が必要となっていることが課題となっています。
これらに共通することとして、一元化された発信基地としての高い専門性を
もった場所とシステムづくりが必要とされており、また「独自の特徴」で立川
の柱となるものが求められています。
6
子ども・文化・学び
(3)子ども・文化・学び分野の課題解決に向けた取組み
【子育ち・子育てをサポートする体制づくり】
子どもは、未来社会の担い手であり、少子高齢化が進む現代日本では、より重要な存在
であると言えます。そうした子どもが、明るく健康的に育っていくためには、公的な取組
みの重要度が今後ますます高まっていきます。また、大人市民もその経験と力を活かして、
地元の子どものために行動する必要があります。単に大人目線での考えだけでなく、子ど
もの視点を大事にして、発展的・革新的な、子どもへの取組みが求められます。
「子育ち」は子ども自らが自分自身を育むことであり、そのためには子どもの自由、権
利、自主性、希望や可能性を守り高めるための支援が必要です。
「子育て」はそうした子ど
もを育てる保護者への支援です。
大人の都合を優先し、子どもを管理、規制しがちな状況を常に見直しながら、子どもが
明るく健康的に、未来への希望をもって育つことを基本とし、「子育て」に悩み苦労してい
る保護者への有効な支援を併せて、総合的に市民と行政が共に考え合い、広く情報交換し、
取り組むための、環境整備とシステムづくりが必要です。
また、
「子育て」支援をより充実したものにするためにも、男女ともに子育てにかかわっ
ていけるような仕組みの構築や意識改革が必要です。ワーク・ライフ・バランスの推進や、
男性の育児休業の取得促進、待機児童をへらす取組みなど、男女がより安心して子育てに
も仕事にも携われるような施策や支援体制が充実することで、男女平等参画社会の実現が
可能になると考えます。
都市が発展するにつれて子どもの遊び場、居場所がなくなってきました。特に近所の大
人が見守るという場所や機会が、近所づきあいの減少とも相まって、あまり見られなくな
っています。
学校と家庭以外の場所は、子どもと社会の接点であり、コミュニケーションの輪をひろ
げ、子どもの安全・安心を支える意味でも大切です。そうした子どもの成長の基盤となる
と同時に、子どもの自主性が発揮でき、自由度のある遊び場や居場所づくりが求められて
います。
また、地域における子育て支援については、子育て経験の豊富な人や現役を引退した人
たちによるさまざまなサポート体制の構築が必要です。
7
子ども・文化・学び
子育ての環境とその状況は多様であり、様々なケースで支援が必要です。立川市におい
てもこれまで取り組んできた支援策をさらに進め、他の自治体と比べても充実度、有効性
の高い制度やシステムが求められます。
他の自治体より支援策が優位にあることは、子育て家庭、また市で育った子どもの独立
後の流出を防ぎ、若い世代の流入促進にもなり、子育ち・子育ての環境がさらに発展する
でしょう。子ども、青少年に立川の将来を託していくために、充実した環境を整えていく
ことは、未来への投資であり、高齢化する地域社会を支えていくためにも重要な取組みで
す。
・子どもの視点を大切にした発展的・革新的な取組の推進(子どもの権利条例の制定など)
・市民と行政等が共に「子育て」と「子育ち」を併せて総合的に取り組むための環境整備
とシステムづくり
・男女ともに安心して子育てに取り組めるようにするための仕組みの構築・意識改革
・子どもの自主性が発揮でき、自由度のある遊び場や居場所づくり
・地域における子育て支援体制の充実
・他の自治体と比べて充実度や有効性の高い制度・システムづくり
【立川文化・立川スポーツの発展】
立川には、古くからの民俗文化や、玉川上水や飛行場等に関わる多くの歴史文化があり
ます。また近隣に多くの美術音楽系の教育機関もあり、市内でも多くの文化芸術関係者が
活動していますが、それらはあまり知られていません。又、スポーツにおいても立川発祥
のミニテニスや日本でも有数な競輪場などの公共施設が多いのにもかかわらず、立川独自
の発展を遂げているスポーツは世間ではあまり認知されていないのが現状です。
こうした地域資源と言うべき「立川文化」
「立川スポーツ」を、市の特徴の一つとして発
展させアピールすることは、市民生活の充実度を向上させ、観光や産業の発展にも寄与す
るものと考えます。
市民が文化芸術やスポーツを楽しんだり参加したりしたいと思った時に、問合せや相談
8
子ども・文化・学び
に明快に対応できる専門の窓口が必要です。この窓口はとても多様なジャンルとレベルが
あるため、「専門的で継続的」な窓口でなければなりません。また幅広い情報収集と発信、
更新、連絡などを継続して行うことができる体制づくりが求められます。
市民向けの貸館・貸施設では芸術文化やスポーツを大きく発展させることはできません。
なぜならば、継続的な事業ができない、大掛かりなことはやりにくい、時間や日数に制約
があり過ぎる、一元的な発信や集約の場所にならないなど、制約が多過ぎるためであり、
こうした方法は既に限界です。どんなジャンルであっても、上のレベルを目指すことが大
きな発展につながり、結果的に市民への周知も広がり、地域の特徴を形成する力となって
いきます。
例えば、市民が皆で応援するスポーツチームや、芸術や音楽のメッカとなる場所の存在
が、その地元市民の大きな結束を生み出したり、子どもたちの夢を育む場所となっている
例が各地で見られるように、文化芸術やスポーツは、経済だけでない、市民の宝となりう
るものと認識するべきです。
また、それぞれの活動をしている人たちのネットワーク化の促進や、つながりを創出す
ることにより、いろいろなジャンルのコラボレーションや情報共有が可能となり、より広
がりのある活動につながるでしょう。
そのために必要となる「専門的なセンター」とは、専門の場所、専門のスタッフが常駐
し、日々研鑽しながら継続的に事業を企画推進し、また市民サービスを行う場所です。こ
れまで様々な活動を重ねてきた立川の文化芸術・スポーツを、今後の立川市を代表するも
のとして確立させていくために必要不可欠なものです。
2020 年東京オリンピック・パラリンピックに向っての盛り上がりも見据えて、これらを
早々に設置することが望まれます。新たに建設することにはこだわらず、市内の空き地、
空き施設を活用するなど市民と行政が協力して、まずはスタートすることが必要です。
・文化芸術やスポーツのレベルアップによる「立川文化」「立川スポーツ」の発展
・文化芸術、スポーツにかかる総合窓口の設置、情報収集、発信、連絡などを継続的に
行う体制づくり
・専門的なスタッフによる継続的な事業推進、人と人とをつなぐマッチング機能を備え
たセンターの創設
9
子ども・文化・学び
【だれもが身近でともに学びあえる環境づくり】
近年では、多世代に渡る「生涯学習」を求める人が増えています。立川には市民交流大
学がありますが、時間や場所、内容などだれでも身近に参加できるとは言えません。高齢
者やハンディのある人、外国人なども含めて、多様な市民が身近で「学び」に参加できる
環境が望まれます。
「学び」は一方から教わるだけではありません。経験や技能を身に付けられるような体験
学習、みんなで何かをつくるようなワークショップ、さらには互いに教えあい学びあうこ
とによって、多くの市民のコミュニケーションを生みだします。
「学び」でつながる学習意欲の高いコミュニティーは、
「市民力」として市民が行政に参加
する力にもなることが大いに期待できます。
学びの場は多様であることが望まれますが、情報の発信元が多くなりすぎてしまうと、
かえって利用しにくくなってしまいます。開催日時や内容の情報は十分に収集され、わか
りやすく発信されていなければなりません。さらに終了後にもその様子などが分かれば、
参加希望者にとって自分が参加している姿をイメージしやすいため、リピーターにもなり
やすいでしょう。独自の広報活動、市広報やインターネット等も活用し、市民にリアルタ
イムな情報が十分に伝わるように取り組む必要があります。
多世代の市民、市内在住の外国人、ハンディのある人たちとも互いに交流して学びあえ
る仕組みや場を創っていきたいところです。
市民交流大学も市民と行政の協働による運営であり、その実績、経験を活かしてさらに
きめ細かな「身近な学びの場」を提供していくことが必要です。
そのためには、学校等の空き部屋、民間の空き家や空き店舗の活用、商店街との連携、
市内に多くある国や都の施設との連携、様々なサービスを提供できるNPOなど市民団体
との連携など、可能性のあることにトライしていくことが重要です。
地元の歴史や文化を学ぶことは、地元への理解を深め、地元愛を育くむことにつながり
ます。地元へ思いが深くなれば、それが精神的な柱ともなり、皆が「住みやすい大好きな
まち」づくりを進める力となります。また青年層の流出を防ぎ、世代を受け継いでいける
ようなコミュニティーの構築のためにも必要であり、市として、学校教育も含め、積極的
にあらゆる年代を対象とした「学び」の充実を図るべきです。
同時に、市史において重要な史跡や物品、文書や写真等々、またその語り部など、有形
無形な歴史遺産の保護、伝承、発表等に力を入れていくことも必要です。
「立川歴史文化保護・研究」のプロジェクトを、市民と行政の協力で立上げるなど、本腰
10
子ども・文化・学び
を入れて進めていくべきと考えます。
・多様な市民が身近で「学び」に参加できる環境の整備
・学びでつながるコミュニティによる行政への参加促進
・学びの場に関する十分な情報収集、情報発信
・学びの場における多様な市民との交流促進
・市民交流大学の実績・経験を活かした、さらに細分化した「身近な学びの場」の創出
・市内にあるあらゆる資源を活用し、市民団体等と連携した「学び」に関する活動の推進
・立川の歴史・文化に関する学びの充実
・立川市の重要な史跡や文化財、写真等の保護や伝承、周知の強化
(学校教育)
この第4次長期総合計画検討市民会議においては、委員それぞれの立場や専門性による
意見を元に検討をしてきました。残念ながら学校教育については、この分野に踏み込んだ
議論を行うことができませんでした。
しかし、子ども・文化・学びの全てにおいて、学校教育は大きく関わっていますので、
直接の意見としては出してはいませんが、ここで提示した内容について学校教育の立場で
も検討し、連動して効果をあげていくようにすることが重要です。
学校等での「学び」においては、地域住民が学校と関わる機会を増やし、授業では学ぶ
ことができないような学習や、多様な世代との交流の機会を充実させることが必要です。
子どもたちと地域のつながりを強化することにより、安心安全な地域での見守りにもつな
がるでしょう。また、放課後や土曜日などにおける多様な学びの場を提供すために、学校
等と地域、大学等において人材等をコーディネートする仕組みを構築する必要があります。
こういった活動を進めるなかで、地域住民が見えてくる学校への意見や要望を学校運営に
反映させる仕組みをつくることも重要です。
・多様な学びの場や交流を提供するための学校と地域住民等との関わりの強化
・学校と地域・大学等をコーディネートする仕組みの構築
11
子ども・文化・学び
「子ども・文化・学び」
ある社会地域におけるこれらの熟成度は、その地域の本質的な成熟度を表すものです。
社会の未来を構成するためにたいへん重要な要素でありながら、経済的な観点だけでは計
ることはできず、評価も難しく、一律なしくみにすることは困難です。
しかし、これらに積極的に取り組むか否かでは、大きく異なることになるでしょう。
例えば「美術館」を持つ日本の自治体で、黒字経営ができているところはほぼありません
が、美術館は市民の文化意識を高めるよりどころとなり、総合的に都市の文化的発展を支
えていくことになります。
また近年、
「幸福度」という価値観が注目されていますが、子ども・文化・学び、これら
の有形無形な価値に「投資」することができているかは、サスティナブル(持続可能性)
に大きく影響することです。
立川市も、誰もが住みやすく、未来に希望あふれ成熟した「幸福度」の高い都市となる
ための「投資」をする時期にきていることを、この第4次長期総合計画の中心に据えるべ
きと考えます。
12
13
2.「環境・安全」
○分科会構成委員(50 音順)
池永 一夫・石垣 栄一・木賀 美代子・佐藤 博文・
杉原 裕司・髙野 亘・髙橋 広行・高橋 由蔵・
竹腰 正隆・田村 諭士・長嶺 毅・三浦 友佳・
三鴨 賢一・山田 直樹
14
環境・安全
(1)環境・安全分野の目標像
立川では、市民みんなが、きれいな水、豊かな土や緑に親しむことで、人と
ふれあうことの楽しみや、環境に貢献しようという意識が育まれています。
自然環境が保護されている結果、四季を通じて自然の恵みを、私たちは受け
続けていることができています。
立川は、まち中が清潔で、駅周辺にも緑が多くみられるようになり、まち全
体が華やかになりました。
緑のやわらかい風が心のやすらぎ(安心)を与えてくれるこのまちがこの先
10年後も変わらずに私たちを迎え入れてくれるよう、私たちは環境を保持し
ていかなければならないと思っています。
立川の人たちは、同じ年代の隣人同士だけでなく、みんながお互いにふれ合
えるようなことに役立ちたいと考えています。
自主防災組織だけでなく、自助・共助・公助の仕組みづくりも出来上がり、
助けられる側に回っても安心して生活ができています。
ここに住むみんなが立川人(びと)でよかったと心から思える、そんなまち
になっています。
15
環境・安全
【環 境】
(2-Ⅰ)現状と課題
① 低炭素/循環型社会の構築
・ 地球温暖化の最大の原因は温室効果ガスの増大によるもので、気温の上
昇、さらには異常気象の発生の要因といわれております。省エネや再生
エネルギーの導入・推進、また資源を無駄なく利用する循環型社会の構
築に向けた、更なる努力が必要といえます。
② 生物多様性の保全/再生
・ 生きものは様々に関係し合いながら、自然環境の基礎となる生態系を形
づくっています。一本の樹木を倒すにも、小さな小川の水を絶つにも、
そこは今まで生きものの命の場であったことを認識することが必要で、
命の大切さを学ぶことが、環境保全の原点といえます。
③ 水と緑の保全
・ 水は多くの生物を育み、多様な生態系を支えております。
世界的に、21世紀は水の世紀といわれています。
・ 立川は水で発展してきたまち、南に多摩川、北に玉川上水が東西方向に
南北方向には残堀川が流れています。また砂川分水・柴崎分水・根川緑
道など、気軽に水に触れられる環境があり、それらを中心に緑に囲まれ
た環境が維持されています。しかしながら近年、その水と緑が徐々に減
少してきているのが気がかりです。
16
環境・安全
④ 環境に配慮したまちづくり
・ 立川市は水と緑に囲まれた自然環境豊かなまちといえます。特に多摩川
の清流そして玉川上水とその分水が、私たちの生活の場をはぐくみ発展
させてくれました。私たちはこれら先人の偉業に感謝し、守り続けてい
くという大きな課題を担っています。一方、立川市の都市化そして近年
増えてきた豪雨により、北部地域(下水道が分流式エリア)での雨水対
策の遅れの影響が現れてきております。また残堀川の断流、立川崖線か
らの湧水などにも目を向けていく必要があります。
・ 緑については昭和記念公園をはじめ、玉川上水、立川崖線そして農地、
屋敷林、五日市街道のけやき並木や多くの市民公園が私たちの心の安ら
ぎの場となっています。これら管理主体の異なる緑の保全、特に近隣住
人の声にも応えられる継続された保全活動が出きるかが、課題といえま
す。
・ また近隣の自治体が「水とみどり」のメッセージに活動しています。立
川市も「水とみどり」を総合的にとらえ、市民と行政が一体となって街
づくりをすすめていくべきです。
・ 一方、立川駅周辺地域では建築物が密集し、緑や水という環境面での課
題に加え、防犯・防災の面でも課題を残しているといえます。
⑤ 環境マインドを持つ人材の育成・活用
・ 地球は私たち人間だけのものではありません。いまその地球環境が悪化
に向かっていることは誰の目にも明らかです。多様化する環境問題です
が、この現実を直視し、次の行動につなげたいと思います。そのための
第一歩が環境マインドを持つ人材の育成、そして公的な資格を持つ人材
17
環境・安全
の活用です。多様な問題点を認識し、共有・細分化などを図りながら、
こういった人材による小中学校等での更なる環境学習支援が課題といえ
ます。
【環 境】
(3-Ⅰ)課題解決に向けた取り組み
<自分でできること>
①
低炭素/循環型社会の構築
・ 温室効果ガス排出量の少ない再生可能エネルギーの導入を促進します。
・ 機器導入に当たっては消費電力量のすくないものを選択します。
・ とにかくごみとなるものを減らす。そのための方法など市民に問いか
け話しあい情報を共有することが大事といえます。
②
生物多様性の保全/再生
・ やご救出、残堀川での生きもの調査、せみの羽化観察など、子どもた
ちの小さないきものとのふれあいを大切にするために、公園の一部に
生きものとのふれあいの場所づくりをし、地域に呼びかけをする。
・ これらの場所での清掃活動に積極的に参加する
③
水と緑の保全
・ 水と緑の保全のために、まず、ごみ拾いから始める。そこで新しい仲
間ができるとうれしい。四季折々の自然に仲間と足を運び、自分たち
の目と手で自然を確かめ合うことで、保全の必要性を理解していく。
④
環境に配慮したまちづくり
・ 自分の住んでいる近くの公園に足を運び、地域の公園の保全を利用者
みんなで行っていきます。みんなで季節ごとの自然に触れ合うことに
18
環境・安全
より、公園が地域のコミュニケーションの中心として存在していきま
す。
・ ゴミ袋をもって、カメラもあると良いかも。行き合う人と公園の素晴
らしさを声掛けしあおう。鳥の鳴き声、小さな生きものの姿、小さな
季節の花をカメラに収めたい。夜であればホタルの輝きに会えるかも。
こういった環境を育てていきます。
⑤
人材の育成
・ 子どもたちの体験学習の機会を増やしていきます。自然と、自然界に
生きる小さな生きものとのふれあいを学び、小さな虫も、野菜も、木々
も自分たちと一緒に生きる仲間だという意識づけによって、将来の人
材の卵を育てていきます。
<行政と地域が協働でできること>
①
低炭素/循環型社会の構築
・ ごみを減らす施策の一つとして、子ども会や自治会が主体となった
リサイクル運動の奨励と実施をしていきます。また、市内での緑化
推進運動などを通し、市民みんなが緑に対する必要性と親近感をも
てるようにしていきます。
②
生物多様性の保全/再生
・ 子どもたちと生きものとのふれあいの場を増やしていきます。市内
小学校でのやご救出、バッタやカマキリなどの虫取り、ザリガニ取
りなどの行事を、地域と一緒に展開していきます。
③
水と緑の保全
・ 私たちは水と緑からたくさんの恩恵をうけていることを再認識し、
19
環境・安全
立川市内での保全に繋げていきます。
④
環境に配慮したまちづくり
・ 21世紀は水の世紀。子どもたちに水に関わる多様な体験や学習の
場を提供する。
・ 小さな生きものとの共存を我々人間界の最低限のルール(常識)
として、みんなで守っていきます。
・ 公園のごみ拾いや除草を地域の仲間を中心として実施している、立
川市の公園美化協力員システムを継続し,更に推進していきます。
・ 街路樹などの落ち葉は、住民からの苦情として問題ともいわれます
が、緑は私たちに多くの効能を提供してくれています。緑のサイク
ルの恩恵として理解し、緑のサイクル全体を地域でまわしていくプ
ロセスを構築していきます。
⑤
人材の育成
・ 高齢化時代を迎え、子供たちとの環境学習の場を高齢者の活躍の場
として,活かしていきます。
<行政が行うこと>
①
低炭素/循環型社会の構築
・ 省エネルギー消費で快適な生活・活動ができるまちを目指した施策
・ 省エネルギー、再生可能エネルギーの促進につながる更なる助成金
を、また市民からの資金での公共施設へ太陽光パネルの設置など推
進していきます。
・ ごみ問題は多様であるため、市民によるアイデア・提案にもとづい
た施策づくりをすすめる。
20
環境・安全
②
生物多様性の保全/再生
・ 立川市の生きもの調査をあらためて実施し、現状の理解と今後の保
全・再生プランを作成します。
③
水と緑の保全
・ 水と緑は一体のもの。近隣自治体のような管理体制の一元化が必要
といえます。
・ 玉川上水からの柴崎分水は水利権の問題でストップされる可能性が
あり、懸念事項といえます。
・ 下水道からの再生水および雨水の活用をもっと多面的に進めていき
ます。
④
環境に配慮したまちづくり
・ 人と車・自転車の分離を進めることによる安全確保。歩道には街路
樹を植え、夏場の日陰を増やすことによるヒートアイランド現象の
低減をはかります。また公的建物には地域住民による緑のカーテン
を設置、顔のみえる安心・安全なまちづくりにつなげていきます。
・ 公園や散策道のどろんこ道の対策として木材チップを敷くなどの方
策を講じていきます。また街路灯の水銀灯は昆虫や野菜にやさしい
ナトリウム灯またはLED灯の導入を進めていきます。
・ 子どもたちが遊びを通して学習できる親水公園を増やしていきます。
・ 雨水対策として現実に見合った施策を進めていきます。
⑤
人材の育成
・ 環境教育を通じて小中学生への環境意識の植え付けを続けることに
より、将来の立川の環境保全を担う人材を継続的に育てていきます。
・ 広範な環境学習に関わる活動には、多くの仲間が必要です。学習は
21
環境・安全
四季折々、場所も山・川・農地・都市部と広範。仲間づくりにつな
がる支援をおこないます。
・ 公的有資格者の活用を中心に、市内に在住する多彩な人材の活用を
進めていきます。
【安 全】
(2-Ⅱ)現状と課題
1)防災面の現状と課題
立川市は、自然災害の少ない水と緑の自然環境に恵まれ、また立地条件
にも恵まれる中、多摩地域の要衝として、ゆとりとにぎわいのある都市を
形成しながら発展してきました。
市の中心部である中央地域を除いた周辺市街地は、都市農業とまち並み
が調和し、新旧住民の交流もあり、人が温かい、人材と活動拠点が多いな
ど、良いところにあふれています。
反面、狭隘道路や行き止まりの道が多い、防災無線が聞こえないなど都
市整備の進まない地区があり、災害に強いまちづくりに向けた総合的な公
共投資が課題です。
また、防災意識を持っている人が少なく、人任せの人が多く自分の身を
守れるのか、自助を怠って共助はありえず一人ひとりの防災力を高めるこ
とが課題となっています。
自助の上に成り立つ共助においては、地域の人材が活かしきれず、地域
コミュニティー間のつながりも弱いことから、地域のエンパワーメント
(問題を解決するための知識・能力の向上)を高めることが課題となって
22
環境・安全
います。
市の中心部である立川市中央地域は、首都圏防災の拠点機能と行政や商
業施設が集中する多摩地域の重要な地域です。
地震火災による地域の衣食住の焼失・死傷者の発生と避難民等の人災に
よる被害拡大の災害危険度の高い地区で、自助・共助・公助の枠組みでは
都市の機能を維持することはおろか、市民(来訪者を含む避難民)の生命・
財産を守ることは出来ません。
地域の安全と業務継続が必要なこの地域の防火・防災・防犯と市民の安
全を確保するには、地域全体が危険(リスク)を共有し、市民の防火・防
災意識と自主防災を高めることと合わせ、国の機関、都の機関、鉄道・通
信をはじめとする公共機関、医療機関、各事業者、団体等、地域のあらゆ
る関係者が協働し、総合的な地域の業務継続計画(中央地域のBCP)を
検討するよう、市と地域の関係者(地域外の建物所有者・管理者を含む)
は積極的に関わって行くべきです。
2)防犯面の現状と課題
立川市は、新しいものを取り入れる柔軟さと、上品すぎない自由を感じ
る賑わいのあるまちですが、反面、子どもの居場所が少ない、ギャンブル
のまち、治安が悪い・怖いというイメージも立川駅周辺にあります。
世界一安全な国といわれてきた日本ですが、振り込め詐欺やひったくり、
空き巣や性犯罪など日常的に起きており、安全で住みよい地域社会をつく
るには防犯知識の普及、地域の環境づくり、子どもの健全育成、高齢者の
防犯対策などが課題となっています。
23
環境・安全
【安 全】
(3-Ⅱ)課題解決に向けた取り組み
1)防
災
<自分で出来ること>
①
【
何がどこまで出来るか見つけよう
】
自分のことは自分で守るという、意識を持つことが大切で、落ち着い
て身を守るにはどうすればよいか、脱出経路は、初期消火は出来るか、
家具の転倒防止や配置換え、備蓄品は何を準備するか、正しい情報は、
避難所はどこか(どのように行くか)など、震度6弱で人は立っている
のが難しくなる中で、何がどこまで出来るか見つけておこう。
②
【
助け上手、助けられ上手になろう
】
危険を感じないことが一番危険で、自分で出来ることがわかれば、出
来ないことも見えてくるので大きな安心を担う人を確保しましよう。
助けられ上手とは、必要な時に必要な支援を受けることができる力の
ことで、上手に発揮することが大切です。
「人に迷惑を掛けてはいけない」とか「自分や家族の中で解決する」と
いうことが自助ではありません。地域内のつながりや助け合いの関係を
深めることこそ地域の防災力を高めます。
③
【
公的支援制度を利用しよう
】
都市化が進むほど、個人の自助・共助が不可欠になります。
立川市における防災都市づくりは未完成で、建物の倒壊や家具の転倒
で
下敷きや閉じ込めに遇わないよう対策すること。
出火に対し消防車は不足するので初期消火や延焼阻止、救出・救急医
24
環境・安全
療等の行政の支援は間に合いません。
自助・共助で地域を守るには、今ある公的支援制度を最大限利用しま
しょう。
住宅の耐震診断や耐震改修には補助制度があり、障害者・高齢者に対
する支援制度なども利用して災害に備えましょう。
<行政と地域が協働でできること>
①
【
コミュニティーの活性化と自主防災組織の充実を図ります
】
個人や家庭の備えがいくら充分でも、いざという時に効果が期待できま
せん。
災害に強いまちづくりには、
「自分のことは地域の協働で守る」という地
域のみなさんの活動が欠かせません。
また自主防災組織があっても、地域のみなさんに加入しているという自
覚がなければ、組織が無いのと同じで、自主防災組織をより身近なコミュ
ニティー活動と位置付けた地域活動をすることが重要です。
防災活動を地域に広げるには、地域の人たちに活動内容や目標を明確・
適切に伝え、防災活動が必要だと確認し合い、どのように進めるのか相談
し合い楽しく参加できることです。
行政が一律に推し進めるのではなく、地域と協働して充実した活動がで
きるよう行政は活動をフォローします。
②
【
マンションの防災力を高めます
】
マンション等の防災力向上については、防災アクションプランを災害へ
の備えを評価した「設計・建設評価制度、既存住宅建設性能評価制度」を
25
環境・安全
活用・認定することを検討し、高機能建築物の流通市場の形成を促し地域
の総合防災力を高めます。
③
【
地域と協働して自衛消防力を高めます
】
火災はいったん燃え広がると、地域での初期消火では対応しきれず、ま
して大震災に見舞われた場合は、救急車も消防車も駆けつけることが難し
くなります。
基本は、火災が広まってしまわないよう、ご近所が協力してすぐに初期
消火に取り組めるように行政と地域が知恵を出し合い自衛消防力を高め
ます。
一例をあげれば、スタンドパイプや消火ポンプの自治会配置や、街頭消
火器を地区にまんべんなく設置し、多くの市民が実践的な初期消火訓練に
関わることを検討したり、婦人消火隊を育成し、初期消火の訓練、三角巾
の使い方などを実践します。
④
【
地域のエンパワーメント(問題を解決するための知識・能力)を
高めます
】
立川市は「防災モデル事業」として地域のエンパワーメントを進めてき
ました。
地域の防災リーダー育成に大きく貢献しましたが、市民一人ひとりへの
広がりと地域全体のエンパワーメントを高めるまでには至りませんでし
た。
このような事業は、被災体験のない市民にとって他人事に写るのかもし
れませんが一巡してやめるのでなく、レベルアップを図りながら継続して
実施してまいります。
26
環境・安全
⑤
【
在宅避難を考えた避難所計画を検討します
】
避難所は過酷な生活を強いられるという概念が定着しているが、避難所
に於いても良好な生活環境が保てるよう機能整備を検討します。
設置した避難所が不足する場合は、旅館、ホテル等の借り上げや開設し
ている避難所の避難状況の公表、相談員や介助員の配置、被災者への情報
提供など。
さらに、各家庭やマンション単位で地震に対する備えを事前に行い、被
災後も住み慣れた自宅で生活を続ける「在宅避難」のための制度を検討し
ます。
この場合、在宅避難者に対する見守り対策、支援物資提供対策、避難所
を拠点とする支援の実施など地域と行政が一体となって推進します。
⑥ 【
自主防災組織の活動を具体化し、お祭り的防災訓練からより実践
的・緊張感ある訓練を考えます
】
「地域の自主防災活動は何故進まないのか?」・・・地域防災の第1歩
は、災害が発生した際の「問題・課題を見つけること」即ち、
「この地域
で何が起こるのか」、「見えないもの」を「見ようとする」こと、地域の
強み・弱みといった災害観(防災の必要性)をイメージし問題・課題を
明確化することです。
課題が見つかれば目標や行動計画も具体的なものになり、自分や家庭、
隣近所の危機を乗り越えるため積極的に参加したくなるような訓練がで
きます。
行政においては自主防災組織結成後の活動をフォローし、地域ととも
に習熟度を高めてゆきます。
27
環境・安全
⑦
【
す
まちの特徴、地域の実情に応じた目標設定をして災害に備えま
】
効果的な防災まちづくりは、市民が主体となって合意を形成し、相互
に連携を図りながら進める必要があります。
木造住宅密集地域についても全面的に解消するのではなく、延焼遮断
や避難機能を確保するにはどうするか「自らのまちは、自ら守る」とい
う意識を高め、地域の実情に応じた目標を設定し災害に備えます。
特に立川中央地域は、地域の自助・共助だけでは対応できない問題を
抱えており、事業者を含めた広域の総合的な連携体制を構築する必要が
あります。
(例:a
首都圏防災の拠点機能と行政や商業施設が集中したまち
b 住宅密集リスク「火災旋風による地域の焼失・死傷者の発生」
c
滞留者救出・避難・・・などから
自助・共助・公助の枠組みでは都市の機能を維持することはおろか、
市民(来訪者を含む避難民)の生命・財産を守ることは出来ません。
⑧ 【
中央地域の地域全体を対象とした業務継続計画(地域BCP)を
検討します
】
地域BCPは災害時、地域内におけるすべての企業や団体・市民・外
来者の命と財産を守り、社会的機能を継続するという高い理念を持った
計画です。
この実現には、地域BCPの目的を明確にし、計画に対する共通の理
解と参加が欠かせません。
行政主導ではなく、地域の発意として実現に向けた行動を起こします。
28
環境・安全
<行政が行うこと>
① 【
災害に強いまちづくり・都市計画において、自助・共助の取り組
みと地域の考えを生かします
】
まちづくりの課題設定のなかに延焼防止帯や避難路の充実、建物倒壊
や閉塞リスクの低減を取り込み、民間事業者の防災まちづくり活動への
参加などを行い地域のブランド力を上げます。
② 【
将来の担い手である子供たちに、まちを題材にした安全・安心の
総合的な学習を進めます
】
調べる
まちに親しむ
⇒
考える
⇒
⇒
提案する・・・といっ
たまちを題材とした防災学習を取り入れ、アイディアコンクールのよう
な楽しさの中から安全・安心について学びます。
③
【
中央地域の事業継続の検討を開始します
】
立川市中央地域の事業継続は、首都圏防災の総合的な活動の基本となり
ます。
立川市は多摩の業務核都市としての社会活動と、首都圏の防災活動支援
責務を負い、事業継続の地域(エリア)の課題を特定した事業継続のマ
ネジメントが重要となります。
国や都の機関、隣接市、企業・住民を含むすべての関係者の協議の場
を創ることから開始する必要があります。
災害発生時には、インシデント・コマンド・システム(ICS:現場
管理システム)による迅速な対策が必要となります。
29
環境・安全
最初から完璧な事業継続計画(BCP)を求めるのではなく行政との
協働で高める取り組みを実施し、想定できる被害の防止と災害に即応で
きる行動計画まで持ってゆきます。
2)防
犯
<自分で出来ること>
① 【
人と人のつながりは自分から
】
身の回りの安全点検は自分自身ですが、犯罪を防ぐのは「人の目」です。
日常のあいさつが防犯への近道、隣近所で声を掛け合い、地域の行事に
積極的に関わりましょう。
<行政と地域が協働でできること>
①
【
子どもの見守りなど、地域安全活動のすそ野を広げる
】
まちの防犯活動の取り組みを再点検してみましょう。
子どもの登下校の見守りや放課後の遊びのほか、防犯安全マップづく
り(子ども110番の家、公園、防犯連絡所、登下校ルートなど)を
地域で実践し、活動のすそ野を広げましょう。
②
【
生活環境の安全対策
】
まちを美しくすることは地域の防犯力を高めます。
パトロールなど日常の安心・安全を自治会や連携できる団体で担い、
結束力が高まれば、ごく自然に改善点やルールづくりにつながり、生活
環境は向上します。
30
環境・安全
パトロールしながら地域の課題を発見(悪いところを探すだけではな
く、地域の魅力も含めて)し、効果的な防犯まちづくりのヒントとしま
す。
<行政が行うこと>
①
【
防犯施設の整備・充実
】
市の計画と整合させながら、地域要望に基づき照明・防犯機器の設
置・管理、道路や公園等の整備・改良、建築物の防犯改善などを進め、
暗がりや死角の改善・車両交通からの安全確保などの施策を充実します。
②
【
市民活動団体連携に向けたコーディネート
】
地域のみんなが防犯まちづくりを知ることによって安心感が芽生え、
バラバラに活動していた団体同士の足並みが揃えば、活動の輪はさらに
広がり地域の情報や将来像に対する意識も共有できます。
防犯の担い手となる地域組織、企業、学校・PTA,警察、専門家な
どを連携するコーディネート役を行政が行い、それぞれの活動の成果や
課題をつかみ地域に必要な取り組みを発展させます。
31
3.「都市基盤・産業」
○分科会構成委員(50 音順)
臼井 隆行・尾内 泰成・奥田 信代・男澤 暢亮・
小林 直岐・貞島 哲嗣・鈴木 善也・砺波 正博・
猶原 奈穂・中村 里美・長谷川 功・平出 賢一・
藤原 大生・増田 正三郎
32
都市基盤・産業
都市基盤・産業
Ⅰ 目標像
立川市は商業施設の集まる JR 立川駅前が北口も南口もきれいに整備され、充実した品揃
えの大型店もあれば、オリジナル商品を揃えた専門店や斬新なコンセプトで多くのファン
が繰り返し来店する個性的な店舗などもあり、中心部の混雑はパークアンドライドなどの
手法によって解消され、東京オリンピックを契機に標識や案内表示が改善されるなど、よ
り一層買い物がしやすい環境となり、さらに昭和記念公園などで開かれる魅力的なイベン
トや地域資源を利用した継続的なシティプロモーションの効果により、近隣の市町村のみ
ならず、国内外から多くの人々が訪れる魅力的なまちになりました。
また、多摩の交通の要衝という立地に加え、起業や創業を支援する取り組みによって、
ベンチャー企業や新しくビジネスをはじめようとする人々が集まることで、新たな雇用の
機会やビジネスチャンスが生まれ、農業の6次産業化や立川市の特色を生かした多くの新
しい取り組みも始まっています。
一方、多くの市民が生活する地域においても、歩道や道路は誰もが安全に通行しやすく
整備され、鉄道や路線バスなどの従来の公共交通機関に加え、コミュニティバスやコミュ
ニティタクシーなどの新しい手法の交通システムを組み入れることにより、多様な交通手
段が効率よく連携して市内各所からの移動が格段に便利になりました。
また、生活圏においては地域の住民や事業者の参加を前提としたまちづくりの手法を取
り入れることで、それぞれの地域の特色と市民の意向を反映した都市計画が実現し、そこ
に住む人々にとってより快適な環境が形成され、多くの住民が集う公共施設は複合化によ
り子どもから高齢者までがふれあい楽しく過ごすことができる場所として活気にあふれて
います。このような市民参加の機会が増加することによって地域のきずなが強まり住民の
満足度も向上しています。
さらに繁華街から離れた住宅が建ち並ぶ地域においては、そこに住む人々にサービスを
提供し、地域を支える担い手となるコミュニティビジネスを指向する事業者が創業・起業
することによって、高齢者や女性、障がい者などがいきいきと働くことのできる多様な雇
用形態が生まれ、住宅地や商店街の空き家や空き店舗の利用も進むなど、地域のにぎわい
の創出にも貢献しています。
最近はこうした取り組みがニュースで紹介されることもたびたびあり、立川市に住みた
い、住み続けたいという声を聞くことが多くなっています。
33
都市基盤・産業
Ⅱ 現状と課題
【まちづくり、生活しやすい環境づくり】
①多様な手段による交通ネットワークの充実
鉄道、路線バス、モノレール、コミュニティバスなどの既存の公共交通に加え、より地
域に密着した交通機関としてのコミュニティタクシーの導入の検討を行なうとともに、相
互の連携をスムーズにするための現行路線の見直しやランニングコストを意識した適切な
交通システムの配置を行なって行く必要があると考えます。
②交通ルールの啓発など、マナー向上のための取り組み
市民が安全で快適な移動が出来るようマナー向上を図るために、交通安全教室を地域で
開くなど、積極的かつ継続的に啓発活動や
情報提供を行なっていくことが必要と考えま
す。
③地域別のまちづくりを行なうための仕組みづくり
市内においても各地域の特色があり、まちづくりにおいての課題もそれぞれ異なる環境
があるため、市域をある程度のブロックに分けてそれぞれの地域の特色を生かしたまちづ
くりを進めるための条例を制定するとともに、地域別のまちづくりを支援する仕組みづく
りを進める必要があります。
④インターネットやソーシャルメディアを活用したまちづくり
まちづくりにおける具体的な課題を市民から情報収集し、まちづくりに生かすためにイ
ンターネットやソーシャルメディアを利用した「ガバメント 2.0」のような手法を活用し、
まちづくりの課題を市民から集める仕組みづくりを進めることで、より地域に根ざしたま
ちづくりを進める必要があると考えます。
※ガバメント 2.0
「ガバメント 2.0」とは、国や自治体などの行政が保有しているデータを、再利用しやすい形で
公開して、個人や企業などの民間が利用し、住民の力を行政サービスに活かしたり、住民が政策
決定に参加したりする取り組みです。「web2.0」の提唱者のティム・オライリー氏が 2009 年に
提唱したコンセプトで、これを成功させるためには、「政府のプラットフォーム化」が必要だと
言われています。当初は、欧米を中心とした取り組みでしたが、東日本大震災以降、日本でも注
目されてきています。(日立製作所 CyberGovernment Online ホームページより引用)
⑤効果的な手法を用いた公共施設の管理と利活用
既存の公共施設については、人口減少社会の到来とともに、運営や施設の維持管理など
を現状の規模で行なうことが困難な状況になると考えられることから、民間企業のノウハ
ウを活用した施設の運営や PPP の手法を用いた施設整備、既存施設の転用や、再構築によ
34
都市基盤・産業
る複合化などトータルのコストを下げながら公共のサービスの維持を図る必要があります。
また、近隣市の施設にも注目し、相互利用のための協定を結ぶなど広域での施設の有効
利用を図っていくことも必要であると考えます。
※PPP
従来公共で行われていたサービス分野を,民間委託,PFI(民間資金等の活用による公共施設等
の整備)
,独立行政法人,民営化などの方策を通じて民間に開放し,公共サービスの効率化と質
の向上を図る考え方。パブリック・プライベート・パートナーシップ。
(京都市ホームページより)
⑥コミュニティビジネスへの支援
コミュニティビジネスの支援を行なうことで、立川市民の福祉や生活環境の向上に寄与
するような新しい働き方を支援し、新たな雇用の創出を図るとともに、人口減少社会に対
応する「新しい公共」の担い手の育成をしていく必要があると考えます。
⑦都市農業の基盤強化と6次産業化推進
立川市の農業は多摩26市の中でも有数の生産量を誇っていますが、その反面、農地の
面積は平成17年の232ha から平成25年度末には210ha に減少しています。
市内の農地は新鮮な野菜を食卓に提供するだけでなく、都市空間に緑を提供する場でも
あります。
こうした緑の空間を守るためにも、今後は地産地消の一層の推進や立川産の野菜を使っ
た商品の開発など、都市農業基盤の強化と6次産業化の推進を図っていくことが必要であ
ると考えます。
※6次産業化
「1 次産業(農林漁業)
」、
「2 次産業(加工)
」、
「3 次産業(流通・販売)
」の融合を図り、農林水
産物等に新たな付加価値を生み出すことで、所得の向上、収益性の改善、雇用の確保に結びつけ、
農林漁業の発展と活性化に寄与するものです。
(6次産業化中央サポートセンター
ホームページより)
⑧生活を支える地域の店舗の支援
市民の生活を支える商店街や中小の店舗に対し、空き店舗情報の提供や新たな店舗の出
店支援、融資制度の活用を図りながら、市民の生活基盤の充実を図る必要があると考えま
す。
【多様な産業が発展する、にぎわいのある魅力あふれる地域の実現】
①地域企業が成長するためのエコノミックガーデニングの手法を用いた環境整備
地元企業や市内で創業・起業をする企業が成長しやすい環境整備をするために、エコノ
35
都市基盤・産業
ミックガーデニングの手法を用いて、行政や商工会議所、銀行などが連携しながら地元の
中小企業が活動しやすく成長できるようなビジネス環境をつくるための施策を行なってい
く必要があると考えます。
※エコノミックガーデニング
地域経済を「庭」、地元の中小企業を「植物」に見立て、地域という土壌を生かして地元の中小
企業を大切に育てることにより地域経済を活性化させる手法。(彩 の 国 さ い た ま 人 づ く り
広域連合ホームページより)
②立川市の特色を生かした「にぎわい」の創出
立川市には広大な面積を誇り、多くの人々が訪れる「昭和記念公園」、商業エリアとして
魅力的な「JR 立川駅周辺」、身近で豊かな自然を実感できる「玉川上水」や「多摩川」周
辺、都市の緑と豊かな作物を生み出す「農地」、音楽家を目指す若者が学び、地域の文化事
業にも多大な貢献をしている「国立音楽大学」など、市内には多くの資源が存在します。
また、諏訪神社で行われている、
「諏訪祭り」や「立川フラメンコ」、
「立川よいと祭り」
、
などのイベントや、近年では立川市を舞台とした映画やアニメーション、テレビドラマな
どが製作されるなど、そうした活気にあふれ魅力的な立川を演出する沢山のコンテンツも
有しています。
それらの特色を踏まえた観光振興、産業振興、地域振興を図るための施策を進めていく
とともに、
「にぎわい」生み出すための多様な主体の連携や交流を促進するための仕組みづ
くりを行なっていく必要があると考えます。
③「買い物したくなるまち」にするための支援
立川は市内に大型商業施設が出店するなど、JR 立川駅周辺の地域はにぎわいを増してい
ます。今後はこれら集客力のある大型の小売店鋪を生かしつつも、まちの吸引力をさらに
充実させるためには、個性的で魅力的な小売店鋪の出店を支援し、商圏として多くの人が
訪れたいと思う魅力的なまちづくりを行なっていく必要があります。
そのためには、外部への情報提供の充実や融資制度の整備など創業しやすい環境づくり、
チャレンジ出店制度などのやる気のある店舗を呼び込むための仕組みづくりが必要である
と考えます。
※チャレンジ出店制度
チャレンジ出店制度は、空き店舗、空き室や、公共施設の空間を出店スペースとして貸し出すな
ど、起業・独立希望のある市民等へ、出店のためのハードルを下げる支援をすることで、地域へ
の出店を促すための制度です。
④「起業や創業」の支援
現在の立川市は卸売業や小売業などの商業が市内の主な産業となっているが、市内に雇
36
都市基盤・産業
用を生み出すためには、多様な業種を市内で「起業」ないし「創業」してもらうための施
策が必要です。
そのためには、新たな「起業」
「創業」を支援するインキュベーション機能を持つ施設の
設置や起業家がオフィスを借りやすくする制度の整備などが必要であると考えます。
また、ソフト面においても「起業」や「創業」に関する情報提供やコンサルタントなど
を介した人的支援など、起業しやすい環境づくりも同時に進める必要があります。
※インキュベーション
新規に事業を起こすことを支援すること。
「孵化〔ふか〕
」の意味から転じた経済用語。
⑤積極的情報発信による立川市のまちの魅力の PR
立川市民はもちろん、多くの人々が共感し、立川の魅力を広めることができるような、
シティプロモーションの手法を用いた効果的な情報発信を行なうことで、市内に人を呼び
込むとともに市民とっても定住したいという気持ちと関心を持ってもらうことが必要であ
ると考えます。
※シティプロモーション
行政と市民が協力し、まちの魅力を高めて内外にアピールすることで、企業や住民の誘致や定着
を図り、来街者や市民の交流を増やすことにより、将来にわたるまちの活力の源を得ることにつ
ながる活動を言います。
(立川市シティプロモーション基本方針(改訂版)より)
【都市を支える道路や社会資本の整備】
①交通アクセスの向上
立川市は市の南側を走り東西を結ぶ JR 各線、市の北側を走り東西を結ぶ西武新宿線、多
摩センターから上北台まで南北を走る多摩都市モノレールなどの路線の駅を有しており、
多摩の交通の結節点として、重要な位置を占めていることから、それぞれの路線へのアク
セスの向上、地域間の格差解消などを行なっていく必要があります。
②広域の交通網を支える都市計画道路の整備
立川市の平成25年度末の都市計画道路の整備率は58.4%となっています。
都市計画道路の整備は都市を形作る上で重要な位置を占めるものですが、事業規模が大
きく、整備には長い年月を要し、様々な調整を行なっていく必要があるため、次世代に負
の遺産を残さないように早期に事業に着手するためには、事業を行なう主体である国や東
京都に市からの積極的な働きかけが必要となります。
都市計画道路の整備には広域での交通アクセスの向上や生活道路への自動車の侵入の抑
制などの効果があるほか、災害時には緊急輸送道路としての役割を果たすなど、快適な交
通環境の整備を図っていく上では必要不可欠なものであると考えます。
37
都市基盤・産業
③生活道路の安全と快適性の向上
地域によっては道路自体が狭隘なため、歩道を設けることができない場所も存在するこ
とから、安全性の向上を図るための工夫が必要と考えます。
また、歩道についても現状は高低差が大きいものがあるなど、高齢者や身体に障害のあ
る人にとっては快適でないところも存在します。このようなことから歩道の新設や更新時
においては、高低差の少ない設置方法を用いることや、段差を解消する部材を使用するな
ど、誰にとっても快適な歩道の整備が必要です。
さらに、中心市街地への自動車の進入の抑制を進めるためのパークアンドライドの推進
や、自転車で安全に快適に市内を回遊できる環境を作るための駐輪場の設置や自転車専用
レーンの整備など、環境に配慮した取り組みを行なっていく必要があると考えます。
※パークアンドライド
自宅から自家用車で最寄りの駅またはバス停まで行き、車を駐車させた後、バスや電車等の公共
交通機関を利用して目的地に向かうシステム。(立川市第 3 次環境行動計画資料編より)
Ⅲ 課題解決に向けた取組み
【まちづくり、生活しやすい環境づくり】
①多様な手段による交通ネットワークの充実
<自分でできること>
・くるりんバスをできるだけ利用する。
・公共交通システムについて考える会議に参加する
・パブリックコメントなどの機会を捉えて、意見を表明する。
<行政と地域が協働でできること>
・具体的な内容の検討にあたり、市民、事業者、NPO、行政などが参加する検討会を立ち
上げ、利用率のアップやコストダウンのための方策などを検討する。
・車内、車外の広告掲載に協力する。
・利用を促進するためのイベントを協働で実施する。
<行政が行なうこと>
・高齢者の交通利便性確保等の為にくるりんバスの小型化(コミュニティータクシー導入
等)と路線網の緻密化、コストダウンに取り組む。
・公共交通システムに関する情報収集を行ない、先進事例などの研究検討を行う。
・公共交通システムを考える検討会の連絡・調整を行なう。
38
都市基盤・産業
②交通ルールの啓発など、マナー向上のための取り組み
<自分でできること>
・交通安全教室等の地域活動に参加する。
・日頃から交通安全を心がける。
・通学路の交通誘導員のボランティアを行なう。
・交通ルールを家族で確認する。
・交通安全の情報収集に努める。
<行政と地域が協働でできること>
・交通安全教室などの活動を市民、事業者、NPO、行政が連携して行なう。
<行政が行なうこと>
・交通ルール遵守の為の条例制定
・自転車と歩行者の共存ルール周知、啓発
③地域別のまちづくりを行なうための仕組みづくり
<自分でできること>
・普段から自分のまちの「あったらいいな」を考える。
・地域別のまちづくりを行なう会議やワークショップに参加する。
・パブリックコメントなどの機会を捉えて意見を表明する。
<行政と地域が協働でできること>
・地域別のまちづくりを行なう会議やワークショップを自治会や地域の関連団体、NPO、
行政が協力して開催する。
<行政が行なうこと>
・地域別のまちづくりを行なうための仕組みづくりを行なう。
・地域別のまちづくりを行なう会議やワークショップについて、自治会や地域の関連団体、
NPO などとの連絡調整を行なう。
・中心市街地及びその周辺に残された未利用地、移転跡地の開発において市民参加による
地区計画や条例の制定を行う。
④インターネットやソーシャルメディアを活用したまちづくり
<自分でできること>
・インターネットやソーシャルメディアを活用したまちづくりに参加する。
39
都市基盤・産業
<行政と地域が協働でできること>
・インターネットやソーシャルメディアを活用したまちづくりの仕組みづくりを NPO など
と行政が協力して行なう。
<行政が行なうこと>
・情報を収集し、
「ガバメント 2.0」などのインターネットやソーシャルメディアを活用し
たまちづくりの手法に関する研究・検討を行う。
・情報を収集し、仕組みづくりのための情報提供を行なう。
・
・構築した仕組みを運用する。
⑤効果的な手法を用いた公共施設の管理と利活用
<自分でできること>
・公共施設を会合やイベントなどで利用する。
・パブリックコメントなどの機会を捉えて、意見を表明する。
・公共施設のあり方を考える会議などに参加する。
・公共施設の運営委員などに参加する。
<行政と地域が協働でできること>
・公共施設のあり方を考える会議やワークショップを自治会や地域の関連団体、NPO、行
政が協力して開催する。
・公共施設の効果的かつ効率的な運営の方法を提案し、実際の運営を行なう。
<行政が行なうこと>
・総合的な都市マネジメント(横断的で持続可能な計画立案と実践)
・保育・教育・高齢者施設等の統合による機能集約・コンパクト化
・公共施設の広域的使用に向けた調整を近隣の市町村と行なう。
・公共施設の有効利用に関する情報収集と研究
・ファシリティーマネジメントに関する情報収集と研究
※ファシリティーマネジメント
企業・団体等が保有又は使用する全施設資産及びそれらの利用環境を経営戦略的視点から総合
的かつ統括的に企画、管理、活用する経営活動。(日本ファシリティマネジメント協会ホームペ
ージより)
⑥コミュニティビジネスへの支援
<自分でできること>
・NPO などコミュニティビジネスの担い手となる団体の会員になる。
40
都市基盤・産業
・NPO などコミュニティビジネスの担い手となる団体に寄付をする。
・NPO や社会福祉法人などコミュニティビジネスの担い手となる団体の活動に参加する。
・コミュニティビジネスの担い手となる団体の商品を購入する。
<行政と地域が協働でできること>
・NPO や地元金融機関、多摩地域の大学などが協力して、コミュニティビジネスを支援す
るためのフレーム作りを行なう。
・NPO や地元金融機関、商工会、多摩地域の大学などが協力して、コミュニティビジネス
支援のためのセミナーや相談会を開催する。
・市民や NPO、行政が連携して、コミュティビジネスを担う団体との交流会を実施する。
<行政が行なうこと>
・先進自治体の事例について情報を収集し、コミュニティビジネスの支援策を研究する。
・NPO やなどのコミュティビジネスを担う団体の支援するための仕組みづくりを行なう。
・企業の CSR 活動を誘致するなど、ビジネスとボランティア活動を融合するためのフレー
ム作りを行なう。
⑦都市農業の基盤強化と6次産業化推進
<自分でできること>
・立川産の野菜を積極的に使用する。
・立川産の野菜を使った商品を購入する。
・援農ボランティアに参加する。
・立川産の野菜を使った商品の開発に参加し、消費者の意見を反映する。
<行政と地域が協働でできること>
・農業関係者や飲食店の事業者、商工会、市民などが連携して立川産の野菜を使った商品
の開発を行なう。
・農業関係者と飲食店の事業者が連携して立川産の野菜を使ったメニューを提供する取り
組みを行なう。
・農業関係者と NPO が連携して、農業体験など農業を知る取り組みを行なう。
<行政が行なうこと>
・国や東京都の補助制度などについて情報収集を行ない、農業振興や農業の6次産業化に
役立つ情報提供や制度を活用するための支援を行なう。
・先進自治体の事例について情報を収集し、農業の6次産業化などの取り組みについて情
報提供を行なう。
41
都市基盤・産業
・援農ボランティア制度の活用などについて、積極的な情報発信を行うことで市民の参加
を促す。
【多様な産業が発展する、にぎわいのある魅力あふれる地域の実現】
①地域企業が成長するためのエコノミックガーデニングの手法を用いた環境整備
<自分でできること>
・エコノミックガーデニングの手法を学ぶ。
・地元の事業者を応援するファンドに出資する。
・地元の事業者との交流イベントに参加する。
・立川市を盛り上げるイベントなどに参加する。
<行政と地域が協働でできること>
・地元の商店街を盛り上げるイベントを市民、事業者、NPO、大学、行政が連携して主催
する。
・エコノミックガーデニングの手法を学ぶ講座やワークショップを事業者。NPO、大学、
行政などが連携して主催する。
・エコノミックガーデニングの具体的な進め方についての継続的な取り組みを事業者、NPO、
大学、行政が共同で運営する。
<行政が行なうこと>
・エコノミックガーデニングの手法を用いた地域振興の計画を策定する。
・市民、事業者、NPO、大学などが連携する取り組みについての調整役を担う。
・条例などの法律的整備を進める。
②立川市の特色を生かした「にぎわい」の創出
<自分でできること>
・立川市で開催されるお祭りなどのイベントに参加する。
・立川市で開催されるイベントの運営に参加する。
・観光ボランティアに参加する。
・外国語を学習し外国人来訪者をサポートする。
・東西・南北と意外に広域で各々歴史と特色がある各地域の理解を深め自ら交流する。
・自分の身の回りにある面白いものや魅力的な場所を知る。
・自分の身の回りにある面白いものや魅力的な場所についてソーシャルメディアを使って
知らせる。
<行政と地域が協働でできること>
42
都市基盤・産業
・市民、事業者、NPO、大学、行政が協力して、立川市の魅力を掘り起こすための取り組
みを行なう。
・昭和記念公園などを利用し、市民、事業者、NPO、大学、行政などの多様な主体が協力
してイベントを行う。
・立川市が舞台となった映画やテレビ番組、アニメーションなどを使って地域を PR する取
り組みを市民、事業者、NPO、大学、行政が協力して行なう。
・フイルムコミッションなどを利用し、立川市を舞台とした映画やテレビ番組、アニメー
ションなどの制作に協力する。
・大学の資源を利用して、日常のにぎわいを創出する取り組みを行なう。
<行政が行なうこと>
・国や東京都と調整し、昭和記念公園を利用するイベントの誘致を進める。
・市民、事業者、NPO、大学など、多様な主体が協力していくための調整を行なう。
・映画会社、アニメの制作プロダクション、テレビ局などに対し、立川市を舞台にした作
品や番組を製作してもらうように働きかけを行なう。
・2020 年東京オリンピックを契機に公共標識改善、外国語対応拡大等国際化を図る。
③「買い物したくなるまち」にするための支援
<自分でできること>
・
「なじみ」のお店を作る。
・地元で買い物をする。
・チャレンジ出店制度で出店したお店で買い物をする。
・お気に入りのお店の情報を友人、知人に口コミで伝える。
・商店会や事業者が企画するイベントに参加する。
・個人商店主や事業者と交流し、消費者のニーズを伝えるイベントなどに参加する。
・立川市内で出店する。
<行政と地域が協働でできること>
・市民、事業者、NPO、大学などが協力し、商業活動を盛り上げるためのイベントを行な
う。
・市民、事業者、NPO、大学などが協力し、個人商店や事業者の活動を紹介するサイトの
運営をして、内外に向けての情報発信を行なう。
・地元金融機関や商工会、多摩地域の大学などが連携して、効果的な商業活動支援のフレ
ームづくりを行なう。
・NPO や地元金融機関、商工会、行政などが協力して、個人商店主や事業者と消費者との
交流を促す取り組みを行なう。
43
都市基盤・産業
・商工会、事業者、多摩地域の大学などが連携して立川ブランドの創出と育成を行なう。
<行政が行なうこと>
・個人商店や事業者を支援するための融資制度の充実
・チャレンジ出店制度など、商業活動を支援するための仕組みづくりを行なう。
・商業活動の支援において、市民、事業者、NPO、大学などの主体が円滑に活動できるた
めの調整役を担う。
・国や東京都などに対して、働きかけを行なう。
・国や東京都の補助制度などについて情報収集を行ない、商業支援のための情報提供や制
度を活用するための支援を行なう。
④「起業や創業」の支援
<自分でできること>
・起業や創業を応援するファンドに出資する。
・起業や創業支援の仕組みを利用し、ビジネスについて学ぶ。
・インキュベーション機能を持つ施設を利用して、起業・創業の準備をする。
・立川市内で起業する。
<行政と地域が協働でできること>
・NPO や地元金融機関、商工会、多摩地域の大学などが協力して、起業や創業を支援する
ためのフレーム作りを行なう。
・NPO や地元金融機関、商工会、多摩地域の大学などが協力して、インキュベーション機
能を持つ施設の運営を行なう。
・NPO や地元金融機関、商工会、多摩地域の大学などが協力して、起業や創業支援のため
のセミナーを開催する。
<行政が行なうこと>
・起業や創業を支援するための融資制度の充実
・起業や創業支援するための仕組みづくりを行なう。
・商業活動の支援において、市民、事業者、NPO、大学などの主体が円滑に活動できるた
めの調整役を担う。
・国や東京都などに対して、働きかけを行なう。
・国や東京都の補助制度などについて情報収集を行ない、起業や創業に役立つ情報提供や
制度を活用するための支援を行なう。
⑤積極的情報発信による立川市のまちの魅力の PR
44
都市基盤・産業
<自分でできること>
・ソーシャルメディアなどを利用し、立川市のまちの魅力を発信する。
・友人や知人に立川市のユニークな取り組みなどを話す。
・市内のユニークな取り組みなどの情報を PR のための材料として行政などに情報提供を行
なう。
・新聞、テレビ、ラジオなどのマスメディアに立川市内の面白い話題を提供する。
・立川市を PR するための取り組みに参加する。
・コミュニティ FM などのローカルメディアを応援する。
・パブリックコメントなどの機会を捉えて、計画などに対する意見を表明する。
<行政と地域が協働でできること>
・市民や事業者、NPO、多摩地域の大学などが連携して、シティプロモーションの手法な
どを用いた積極的な情報発信に取り組む。
・市民や事業者、NPO などが連携して、市内の情報を発信するためのポータルサイトの運
営を行なう。
・市民や事業者、NPO、行政が連携して、
「くるりん」や「ウドラ」などのまちを PR する
キャラクターの効果的な活用を行なう。
・市民や事業者、NPO が連携して、コミュニティ FM などのローカルメディアに番組や連
載企画などのコンテンツを提供する。
<行政が行なうこと>
・平成27年度以降の観光振興計画の作成に取り組む。
・先進自治体の事例について情報を収集し、効果的な情報発信についての研究を行う。
・市民、事業者、NPO、大学などの主体が円滑に連携するための調整役を担う。
・
「くるりん」や「ウドラ」などのまちを PR するキャラクターの効果的な活用を推進する。
・新聞、テレビ、ラジオなどのマスメディアに対し、市の魅力をアピールするための情報
発信を積極的に行なう。
【都市を支える道路や社会資本の整備】
①交通アクセスの向上
<自分でできること>
・パブリックコメントなどの機会を捉えて、計画に対する意見を表明する。
<行政と地域が協働でできること>
・事業者が民間の視点から行政に対してアドバイスを行なうなど、計画作りに参加する。
・具体的なプランづくりに際して、協議会の市民公募委員として参加する。
45
都市基盤・産業
<行政が行なうこと>
・計画の原案作りを行なう。
・計画作りに際して、利害関係者を集めて話し合いの場を作る。
・話し合いの場に必要な情報を分かりやすく整理して提供する。
・計画作りの調整役を担う。
・交通過疎地域の解消(西砂、若葉、栄等)
②広域の交通網を支える都市計画道路の整備
<自分でできること>
・道路整備の説明会に参加する。
・パブリックコメントなどの機会を捉えて、計画に対する意見を表明する。
<行政と地域が協働でできること>
・具体的な整備にあたり、ワークショップなどを行政と一緒に開催する。
<行政が行なうこと>
・計画の主体である東京都に対して整備促進を継続的に要請する。
・計画の主体である東京都と地域住民との調整役となる。
・計画に関する情報の収集を行い、広く市民に広報する。
・幹線道路の整備・拡幅(JRとの立体交差、中央自動車道との接続等)による渋滞解消、
快適性向上を図る。
③生活道路の安全と快適性の向上
<自分でできること>
・障がい者の立場が体験できるワークショップに参加する。
・日常の移動を自転車・徒歩で間に合わせる。
・自動車の相乗りをする。
<行政と地域が協働でできること>
・NPO と市民、行政などが連携し、障がい者や妊娠している女性の立場などを体験できる
講座をワークショップを開催する。
・土日に民間企業の駐車場を解放する。
・河川敷や未利用地の一時的な駐車場利用(パーク&ライド基地等に利用)
・小売店が自動車の利用以外の来店者に特典付与
46
都市基盤・産業
<行政が行なうこと>
・生活道路の拡幅、歩道確保、歩行者優先の整備(自動車制限、歩道のセミフラット化等)
による安全性向上
・自転車レーンの整備拡大
・パーク&ライドの推進
・駐車場の誘致の為の事業者への免税等インセンティブ付与
47
4.「福祉・保健」
○分科会構成委員 (50 音順)
赤坂 修司・安藤 英昭・板橋 ユミ子・伊津 恵理子
清水 康一・田中 亮彦・鶴園 誠・橋本 一将・
平井出 祐宏・平川 彰吾
48
福祉・保健
1 社会背景 (①弱まるつながり、②高齢化の課題とチャンス、③福祉・医療の維持、④健康を保とう!)
- 弱まるつながり-
立川市は、人の入れ替わりが多く(転入転出のサイクルが早い)、昼間は通勤・通学等により不
在の人も多いです。また、携帯電話・パソコンなどの通信機器も発達し、市民の生活スタイルは変
わってきています。そこで問題となってきているのが、地域のネットワーク、ご近所どうしのつなが
りが希薄になってきていることです。人とのつながりが少なくなることで、精神疲労、孤独死、自殺
をはじめ多くの問題が発生しやすくなってきています。お互いの顔が見える関係があることで、解
決できる問題が、福祉医療分野に限らず、多く存在します。今一度、人のつながり、地域のつなが
り、新しい形のつながりなど、つながり(ネットワーク)について再考する必要があります。
- 高齢化の課題とチャンス-
立川市の高齢化進行に関しては、全国平均よりやや低い・遅いと予測されています。とはいえ、
立川市内には、高齢化が早く進行する地区が存在します。高齢化率が上がることで生じる課題
(通院・介護)や、活躍の可能性(シニアの社会参画)について考える必要があります。
- 福祉・医療の維持-
一方、高齢化社会を支え、立川市の活性化のためには、若い世代の存在が必要です。新しい
世代を始め、多くの人に立川市へ住みたいと思ってもらえるように、出産・子育ての環境・風土、医
療・介護体制、職場・生活環境を整える施策が必要になってきます。
- 健康を保とう!-
こうした施策を進め、住みよい環境を作ることで、市民一人一人の健康維持を支援します。市民
全員が心と身体の健康意識を持って生活をおくることで、幸せな市民生活の実現に近づくでしょう。
健康維持は、裏を返すと、医療・介護・福祉の負担軽減・担い手確保に繋がります。効果は見えに
くいですが、軽視されてはいけない分野です。
★様々な課題を解決するためには、多くの担い手・新たな切り口が必要になります。そのため、今
までは福祉・医療に直接関係がなかったような人達の協力や、新しいやり方を考えていくこともま
た大切になります。
課題キーワード (順不同)
孤独死 老老介護 団地の高齢化 コミュニティ創出 ご近所・地域のつながり 見守りネットワーク シニアの活力
生きがいづくり 出産支援 保育の充実 在宅介護 認知症支援 生活保護問題 障害者雇用 リハビリ いじめ
男女共同参画 買い物支援 終末期医療 福祉人材の育成 医療分野への IT 導入 事故・災害対応 救急医療
かかりつけ医 セカンドオピニオン 医療への IT 導入 保健教育 ユニバーサルデザイン 公衆衛生 精神疾患
自殺 相談窓口 NPO・団体活動 予防医療 運動イベント ストレス軽減 …etc.
49
福祉・保健
2 目標像
だれ
だれ
立川は、地域社会のネットワークを充実させ、誰もが誰かとつながり、人にやさしいまちになっ
ています。お互いの顔が見える関係、定期的に集まる関係、いざという時に結成される関係が、
様々な工夫により構築されています。共助・互助の仕組みのおかげで安心して生活できます。
ご高齢の方が増えましたが、多くの方が充実した生活を送り、今でもまちを支える重要な担い
手です。高齢化の進行と共に破綻が心配されていた医療・介護・福祉サービスは、多くの人や組
織を巻き込み、様々な施策が考案・実行されてきました。サービスの量・質ともに改善し、受ける
側も提供する側も満足のいく仕組みで成り立っています。健康促進のため、単なる病気予防だけ
でなく、楽しみや生きがいのある生活が重視されています。笑顔がまちのあちこちで見られること
は、病への特効薬となっているのかもしれません。
様々な取り組みや風土に惹かれ、立川を拠点とする人・家庭・企業が増え、立川市はお手本と
なる自治体となっています
イメージ図
誰もが誰かとつながり
先進
医療
ネットワークを築くことが、
福祉保健分野における課題解決の
重要な土台になります。
かかり
つけ医
予防
医療
医療
災害
医療
つながりの充実
ネットワーク作り
孤立者の把握・見守りの仕組み
事故・災害の地域対応
自治会機能の強化・代替
情報の共有・発信
コーディネーターの存在
低ス
トレス
健康
維持
生きが
い作り
公衆
衛生
介護
福祉
在宅
介護
相談
窓口
50
障害者
支援
人材
確保
出産
育児
福祉・保健
3 現状と課題
Ⅰ.日常的なつながりが希薄になっているため、孤立しないよう社会全体で見守るネットワークを
築くことが課題
つながり
1 社会とのつながり・ご近所との会話を増やす施策
2 孤立者の把握・孤独死の対策施策
3 自殺を防ぐ・留まってもらうための施策
4 医療へ IT 技術を導入した際の活用法・医療データの有効活用
5 NPO やベンチャー企業の紹介・支援施策
6 福祉・医療分野における官学連携施策
7 自治会加入を高める施策、もしくは自治会機能を代替する仕組みづくり
8 事件・事故・災害時の地域対応
Ⅱ.皆で社会を支えあい、様々な状況にある方を支援し、心身ともに元気に暮らせる環境・仕組
みづくりが課題
医療
1 予防医療・健康診断。健康を維持する施策
2 病気の初期対応(初診)に関する施策。かかりつけ医、主治医の普及
3 セカンド・サードオピニオンの用意
4 救急医療・事故対応
5 難病支援や、先進医療を受けやすくするための施策
6 通院・リハビリの支援施策
7 終末期医療の支援施策
8 災害時の医療計画の支援・促進施策
福祉・介護
9 身体・精神障害、知的・発達・脳機能障害、難病の患者さんが生活しやすくなるための施策
10 認知症等の患者さんをサポートする施策
11 ユニバーサルデザインを促進する施策
12 在宅介護・通所介護の支援策
13 福祉・保育に携わる人の創出・支援につながる施策
14 子育て・子育ちを応援する施策
15 妊婦さん・出産前後の、お母さん・家庭を応援する施策
16 父子母子家庭を支援する施策
17 家庭内不和(虐待・DV など)への支援施策
18 貧困層への所得格差を解消するための支援施策
19 様々な相談窓口・カウンセリングの利用促進
健康維持
20 生きがいづくり・高齢者の活躍の場を作る施策
21 日常生活・職場・学校でのストレスを減らす施策・いじめ防止施策
22 公衆衛生を向上させる取り組み
共通・総合
共通事項・総合的な課題
51
福祉・保健
4 課題解決に向けた取り組み
●→個人・市民
◎→協働
○→行政 …で行う施策。
Ⅰ.日常的なつながりが希薄になっているため、孤立しないよう社会全体で見守るネットワークを築くこと
Ⅰ-1 社会とのつながり・ご近所との会話を増やす施策
●外出・会話の機会を多く持つ。意識して近所の方と会話をする。
●地域のイベント・団体活動・ボランティアに参加する。
●子供だけではない、あいさつ運動を行う。例えば、地区を限定し、挨拶時間・挨拶ゾーンを決めてみるなど。
●近所とのつながりもある、シェアハウスの創出。
◎興味関心に沿った活動・サークルに出会い参加するために、発信力のある地域ポータルサイトを作る。地域の
情報も、相談先も、趣味・生きがいの情報もすべて網羅。
◎お互いがお互いを補完するコミュニティスペース・サロンの開設。子ども、子育て層、シニアそれぞれにとって学
ぶ場であり、健康づくりの場であり、コミュニケーションの場であり、能力発揮の場であり、生きがいを持てる場。
◎新たに建設する大型集合住宅はコミュニティ重視とする。同時期に高齢化が起こるためコミュニティの形成が必須。
◎転入時、ご近所と挨拶のきっかけになるプレゼント施策(地域買い物券・交通券など)を行う。
◎地域の支えになっている方(私の地区のお母さん、俺の地域のオヤジさんなど)を市民へメディアで紹介する。
○施設誘致の際、コミュニティ作りを重視してもらえるよう制度や基準を設ける。
○立川のコミュニティを支える活動・サークル等を全面的に支援する。広報面の協力等、お金は出せなくても発信
は積極的に行う。市独自の活動の発信だけではなく、地域の様々な活動を発信していく。
○保険代や活動費の補助を行う。
○相談機関の周知活動。
Ⅰ-2 孤立者の把握・孤独死の対策施策
●地域の活動に参加(サロンや自治会、サークル等)。
◎市民から孤立者情報を募る(連絡先の設置)。市民は、周囲に孤立している人がいないか気を配る。
◎将来、孤独状態になるかもしれない人を予測し、対策を事前に行う。
◎郵便・宅配・水道電気検針などの組織に、近くまで来たら声かけをお願いするサービスの開発依頼。
◎登下校時の小中学生に、「元気ですか?」と声かけをするあいさつ運動を学校へ依頼する。
◎一人暮らしの方を、小中学校などの行事へ招待する。その際、学生が、招待状を直接届ける(保護者付き添い有)。
○自治会活動の推進。
○見守りネットワークの強化。
○参加しやすい場所や、活躍できる場をつくる。
Ⅰ-3 自殺を防ぐ・留まってもらうための施策
●相談できる人を作っておく。
●相談窓口という手段があることを頭の片隅に入れておく。
◎電話等の通信機器を利用した、24 時間受付の相談窓口の開設(周辺地域との協力も視野にいれ、サービスの
52
福祉・保健
質を高める)。
◎自殺の原因に対応できる専門相談や、当事者が通える場所の立上げを支援する。
◎職場環境、勤務実態の把握・改善をする。
◎10 年後の自殺者を防ぐ施策を行う。
◎自殺に関する匿名アンケートを行う。
○家庭の把握、学校現場・職場現場の把握・改善指導。
○社会情勢・職場環境などを鑑み、自殺指数を作る(世界終末時計か天気予報のイメージ。可能なら広域で)。
○ゲートキーパーの要請
☆Ⅰ-1(社会とのつながり)の施策の推進が、予防につながる。
Ⅰ-4 医療へ IT 技術を導入した際の活用法・医療データの有効活用
●IT 技術が導入された場合に、活用ができるようにする。
◎市民の医療データを民間企業に利用してもらい、新サービスの開発につなげる(例:アレルギー等を考慮したオ
ーダーメイド製品の開発や、緊急時に携帯電話やカードから電子カルテを呼び出せるようにするなど)。
○医療相談等がいつでもできるように、高齢者等へタブレット端末の配布を行う。
○広域で行政連携を行い、医療データの整備を行う。マイナンバー制度との兼ね合いについても検討する。
○病院・介護施設の関係者が、患者の体調や通院状況などの情報を、共同で追跡確認できる仕組みづくり。
Ⅰ-5 NPO・ベンチャー企業等の紹介・支援施策
●自身での情報の収集。
●出来る範囲での、活動への参加。
◎福祉保健分野で事業を起こそうとする人を、資金面、技術・ノウハウ等で支援する。
◎クラウドファンディング、ソーシャルファンディングなど、資金調達手法の多様化を支援する。
◎福祉保健分野の事業者と、福祉保健分野を担っていこうとする人材とのマッチングを行う。
◎福祉保健分野の担い手の発掘。若者、女性、リタイア世代等への提案。(⇒Ⅱ-12 福祉保育の人材創出)
◎活動組織を一覧でき、調べやすい・見やすいポータルサイトの開設(できれば、市外の活動組織も巻き込む)。
◎創業応援プロジェクトの活性化(例:予算)
◎商店街をはじめとする市内企業と連携し、寄付を募る仕組みを作る。
Ex)商品を買うと、商品代金の一部が寄付される仕組み。集まったお金を原資とし、NPO などへ助成するような、
市民を巻き込んだ寄付文化を創る。
○使いやすい補助金制度へ制度変更(例:協働のまちづくり補助金)。
○NPO 活動、ベンチャー企業を知り、紹介、共同で事業を行う。
○税金以外の方法で資金確保する方法の提案(例:クラウドファンディング・ソーシャルファンディング等)。
53
福祉・保健
Ⅰ-6 福祉・医療分野における官学連携施策
●大学に市民の立ち寄れる場所や、参加できるイベントを設ける。
◎団地や一般マンションなどで、入居見込みのない空き部屋を、学生寮・社員寮として個別開放。代わりに、声か
け・見守りの仕事や、民生委員の仕事を依頼する。
◎高校生大学生に、市内のあらゆる(福祉)パンフレットの外国語訳の課題を、学校で出してもらう。
○留学生ボランティアの有効活用。
○全国各地にある福祉大学と連絡を取り、大学の枠を超えて、どんな実践的な施策を行っているのか情報を調達
する。また、行政と協力してできる施策を一緒に考える。
Ⅰ-7 自治会加入を高める施策、もしくは自治会機能を代替する仕組みづくり
●自治会に加入。役員などへの積極的な参加。
◎自治会廃止特区を設け、自治会に替わる制度の募集・社会実験を行う。
◎団地や一般マンションなどで、入居見込みのない空き部屋を、学生寮・社員寮として個別開放。代わりに、声か
け・見守りの仕事や、民生委員の仕事を依頼する。
○自治会加入のメリットを強化する(例:きずなカード)。
Ⅰ-8 事件・事故・災害時の地域対応
●自助(食料の備蓄、避難所の確認、家族や地域で発災時の動きを話し合う等)
●除雪作業を、地域住民で習慣付ける。
●一時的な交通誘導を主導・協力し、緊急車両の到着を支援する。
●火災・地震発生時に、近くに逃げ遅れている人がいないか確認(身に危険が迫っていなければ)。
◎住宅街などへの AED 設置とその周知。
◎立川市の災害時のイメージ動画・シミュレーション動画を、動画共有サイトにアップする。
◎自治会活動等での訓練や、連絡先の共有をする。
◎避難所運営時の組織体制づくり(物品管理・外部連絡係・安全確保係などの、大まかな割り振りをするだけで、
意識向上)。避難所運営の訓練。
◎災害時に多くの機関が連携できる仕組みをつくる。
◎災害時、診療所まで行けない状況になった時に、地域内で初期対応を行う(電話など通信回線が生きていれば、
他県の医師や救命救急センターに、電話越しで指示してもらうなど)。
○啓発イベントを開催する(避難所の情報、自助のことなど)。
○防災訓練以外のイベントによる、普及啓発活動(楽しみながら参加できるような仕掛け)。
○災害ボランティアの育成。過去事例で、災害ボランティアをどのように地域へと割り振ったのか整理する。
○周辺地域との連携。また、立川から離れた地域・国からの支援をどう受けるのか、担当者内で想定しておく。
54
福祉・保健
Ⅱ.皆で社会を支えあい、様々な状況にある方を支援し、心身ともに元気に暮らせる環境・仕組みづくり
Ⅱ-1 予防医療・健康診断。健康を維持する施策
●ラジオ体操や地域の体操教室など、体を動かすイベントに参加する。
●病院や検診の情報を自ら探す
●定期的に健康診断を行う。予防接種もなるべく行う。
●食生活を向上させる。そのために、生活に時間・ゆとりをつくれるように意識する。
◎市内養護教諭と協力し、保健教育等を充実させる。市の保健課と、ほけんだよりのタイアップなど。
◎より身近に、気軽に検診ができる仕組みつくり。なんでも相談所や、ネット問診などを設ける。
◎スポーツ大会を積極的に展開する。激しい運動だけでなく、ウォーキング・ハイキングイベントなども開催。
◎相談会イベントの開催(医師、看護師、介護保険関係等)
◎食生活向上を狙って、地産地消の推進。
○電話等の通信機器を利用した、24 時間受付の相談窓口の開設。
○将来、自分と周囲の栄養管理をできるようになってもらうために、食育の推進を行う。
Ⅱ-2 病気の初期対応(初診)に関する施策。かかりつけ医、主治医の普及
●どこに何の分野に関する病院があるのか、一通り確認する。
●仕事で忙しくても、異常を放置しない意識付け。
◎夜間・休日診療で、どこに行けばいいのかが分かる、看板・サイト・パンフレットを設置する。
◎市内の、医師の得意な分野が分かるサイトなどの設立。(ゆくゆくは市外のクリニックなども含む。)
◎精神科へ行くことの心の壁をとりのぞく(電話相談時などに解消)。
◎医療情報のネットワークの構築。医療機関同士の情報共有。目的内での個人医療データの解放・融通を行うた
めの制度設計。
○転入者へ、市内の病院情報一覧を配布。籍の移動してこない転入者へは、会社・大学と連携する。
○外国人向けの、医療説明会を開催(その際、大学生・留学生ボランティアを募る)。
Ⅱ-3 セカンド・サードオピニオンの用意
●医師に完全に任せっきりにするのではなく、自身でも疾患について考えを巡らす。
◎市内の保育園~高校に、セカンドオピニオンに関する啓発ポスター(他の美術品も)を募集する。クリニックや、
医療機関以外でも公共性の高い施設(バス停・スーパーなど)に、期間限定展示を行う。
○「私、本当にこれで大丈夫だったのかしら?」と気軽に相談できる、セカンド・サードオピニオンに対応できる相談
窓口を設置(既にある健康相談窓口などに、機能追加)。
55
福祉・保健
Ⅱ-4 救急医療・事故対応
●交通誘導を行い、緊急車両が到着できるよう、道を確保する。
●夜間・休日診療や、救急外来のある病院を把握しておく。
◎救命方法普及のイベント実施。
○消防署・医療機関などと積極的に関わりを持ち、改めて現状を把握する。
Ⅱ-5 難病支援や、先進医療を受けやすくするための施策
●自身が難病になった場合の備えを、就職・結婚・出産や、転居・保険契約更新などの節目などで考える。
◎医療技術の向上・前進のため、医療機関と技術企業、大学等専門機関との医工連携を促進。中間コーディネー
ターの育成。
◎医療情報のポータルサイト構築。
◎公的補助に頼れない時代の自己責任ライフプランのシミュレーションの啓蒙
◎臓器移植の特約付き保険など、マイナーな保険に関するポータルサイト一覧を作る。
○難病支援団体への支援金など、間接的にでも、患者さんのところに援助金が届く仕組みづくり。
○難病や先端医療に関係する組織を探す。団体等が無い場合は、立上げなどにも参加をする。
Ⅱ-6 通院・リハビリの支援施策
●より良いリハビリ方法・リハビリ生活の情報収集をする。
◎サロン・ミニデイサービスなどの立上げ
◎市内でバスなどを持つ民間企業(映画館・ホテル・フィットネスクラブ等)を集め、移送サービスを行ってもらう。
○移送サービスの充実(介護タクシー以外の移動方法、東西の移動ができるような移送サービス)。
○福祉にやさしい公共交通の設計。
○NPO 法人やコミュニティビジネスの創業支援。
Ⅱ-7 終末期医療の支援施策
●延命治療などに関し、辛い決断をする家族・友人・知り合いへの配慮。
◎身近な人が危篤時の場合の、職場の理解・協力。
◎傾聴ボランティアの育成。
◎サロン等の開催。
◎終末期に関するホームドクターの普及(死後の、検死作業等の時間短縮)。
○スムーズに手続きできるための支援施策。
Ⅱ-8 災害時の医療計画の支援・促進施策
●避難場所の確認。家族内で、緊急時どこに集まるか話をしておく。
●福祉医療に少しでも携わっている人は、災害時に自身がどのように動くか考えておく。また災害時には、周囲の
人にノウハウを伝える。
◎訓練の実施。より効果的な訓練を実施するよう努める。
56
福祉・保健
◎医療物資(布団なども含む)などにとどまらず、支援物資の需給量調整の仕組みづくり。物流企業を巻き込む。
◎災害医療センターではトリアージなどの大規模訓練があるので、ノウハウを企業やまちで共有できる機会を作る。
◎中心市街地で防災倉庫確保が難しければ、ビル内に備蓄施設を設ける代わりの容積率緩和などを実施。
◎中心地に、着陸できるヘリポートを一箇所でも設置し、急患対応できるようにする(現在は着陸不可)。
○どんな場所・建物が医療用に転用でき、何人の人が収容できるのかなど、想定をしておく。
Ⅱ-9 身体・精神障害、知的・発達・脳機能障害、難病の患者さんが生活しやすくなるための施策
●当事者の会などのシンポジウムなどを開き、多くの支援機関に現状を発信する。
●理解を深め、いざという時に助ける行動に移せるようにする。
◎医療ネットワークの充実。
◎当事者団体への立上げ、支援など。
○採用事例のある業種企業に、同じように採用ができないか交渉する。
○当事者の会などの活動の支援。
○啓発イベントの開催。
○見守りネットワークの拡充。
○「障害のある人もない人もくらしやすい立川をつくる条例」の確実な制定と実施。
Ⅱ-10 認知症等の患者をサポートする施策
●予防に心がける。運動する。生きがいを持ち、社会とコミュニケーションをとる生活をする。
◎認知症サポーターの養成(学校や地域)。
◎家族の会などの団体の立ち上げ、支援など。
◎見守りネットワークの拡充。捜索願いが出た時の、捜索体制づくり。
◎徘徊してしまう方を、地域みんなで気にかける。言いにくいことでも、打ち明けられるようなご近所さんをつくる。
◎鉄道会社をはじめ、各インフラ機関と協力し、徘徊の安全対策を行う。
○相談窓口の積極的広報。
○啓発イベントを開催し、一般の理解促進に努める。
○他の自治体の取り組みを学ぶ。
Ⅱ-11 ユニバーサルデザインを促進する施策
●周りの人への関心を持ち、声をかける、手伝う。自ら実践。
●ユニバーサルデザインの認識を持つ(子供・お年寄り・外国人・障害者など誰にとっても使いやすいデザイン)。
◎すでに活動している団体と協働で、ウォーキングイベントなど課題を発信することのできるイベントを開催。
◎ユニバーサルデザインの推奨、採用推進とともに、従事者の認識、対象者への提案の徹底。
◎公共工事受注時などに、評価項目等を設置する。
○改善をしている企業・店舗を表彰するなど、取組み企業・店舗にとってもメリットとなるような仕掛け。
57
福祉・保健
Ⅱ-12 在宅介護・通所介護の支援策
●将来の自身・両親の介護について、家族で話し合いの場を設けておく。
◎介護技術(話術も含む)の講習会の開催。
◎家族会の開催。
◎ワンコインで家事援助など助け合える仕組みつくり。
◎ちょこっとボランティアの登録・活用の普及。
◎老老介護を行っている家庭がないかを、行政市民協力して洗い出し、無理のないものかを確認する。
◎介護支援を少しでも減らせる器具・環境の整備。
○介護に関して意識をしてもらうための施策(例:介護必要者の市内分布図と、今後の予測分布などを作成。)
Ⅱ-13 福祉・保育に携わる人の創出・支援につながる施策
●将来の自身・両親の介護について、家族で話し合いの場を設けておく。
◎福祉・保育サービス業の充実と、労働条件の向上
◎施設の見本市の開催(福祉人材センターなどとも協力)。
◎民間組織の誘致。新しい形態の介護施設創出の検討。幼稚園と介護施設を併設するなどし、何かしらの施設
共有ができないか(庭園や調理施設や送迎バスや駐車場)検討する。
◎「ちょこっとボランティア」への登録。活用の普及。
◎介護業界の労働環境改善に向け、あらゆる取り組みを考える。
○近隣地域からの高齢者受け入れなどを行う。または、近隣地域と共同で、福祉施設への補助を行う。
○介護に携わろうという意思のある人の発掘。
○介護サービス業の支援。
Ⅱ-14 子育て・子育ちを応援する施策
●家族・親戚・知り合いとの関わりを大切にし、子育ての助言や手伝いをもらえるようにする。
●困っていないか声かけを行う。
●近所の子供と顔見知りになっておくこと。防犯などにもつながる。
◎待機児童解消に向けた取組み。
◎子どもを預かってくれる団体や家庭での保育をしてくれる団体の立上げ支援
◎コミュニティを紹介したり設置する。
◎複数の保育園・幼稚園に送迎をする家庭向けに、幼稚園バスなどのハブターミナルを駅近くに設ける。
○子育て支援の取り組みをする民間企業を支援。
○学童や保育所の充実。
58
福祉・保健
Ⅱ-15 妊婦さん・出産前後の、お母さん・家庭を応援する施策
●家族・親戚・知り合いとの関わりを大切にし、子育ての助言や手伝いをもらえるようにする。
●困っていないかの声かけを行う。
◎オフィスエリアへの保育所設置。職場提携保育園。夜間まで預けられる。
◎お迎え代行サービスの拡充
◎コミュニティを紹介したり設置する。
◎職場復帰制度へ理解促進・充実。出産・子育てで退職しても一定年数以内なら退職時キャリアから復帰できる。
◎小児医療の充実
◎赤ちゃん連れの家族に対応した、飲食店一覧表を作成。
○子育て支援の取り組みをする民間企業を支援。
○子供を連れて移動しやすい交通整備。
○妊婦さんや、出産直後の親子へ、タクシー移動の補助金制度などの設立。
Ⅱ-16 父子母子家庭を支援する施策
●当事者グループへの参加
◎父子、母子家庭のサロンの場を作る
◎一時保育(24 時間)
◎有償の家事援助サービスの充実
◎訪問型子育て支援
○利用料金の援助
○開催場所の確保
○団体立上げ・支援
Ⅱ-17 家庭内不和(虐待・DV など)への支援施策
●虐待などが起きたときに通報する連絡先・相談先を知る
◎対応する NPO への紹介。
◎学校教育で、電話カウンセリングの体験使用をカリキュラムや宿題に入れてもらう。
会話から、危険な事態が見込まれる場合、介入を行う。・学校などでの教育
○虐待を受けた人のシェルターや金銭的支援
Ⅱ-18 貧困層への所得格差を解消するための支援施策
●支援施策の情報収集。
◎団地の空き部屋などを活用し、はじめ数ヶ月の生活費全額負担を行い、とにかく住所を用意すること。
◎炊き出し
◎物品やお金などを募る活動
◎一人一人に密着して、継続支援できる仕組みづくり。
59
福祉・保健
○緊急支援(フードバンク、シェルター)
○日雇いなど情報提供
○職業訓練、学習支援
Ⅱ-19 様々な相談窓口・カウンセリングの利用促進
●情報の収集。
●自身でも相談相手になること。
◎一元的なポータルサイトの開設、一覧で見れるような冊子の作成
◎相談窓口機関の発信力強化。
◎カウンセリングイベントの開催(例:著名な人に、臨時番号で待機してもらう。電話をすることのハードルをさげて
もらう)。
○支援者が他の相談機関を紹介し合えるような、情報共有。
○公共以外の様々な窓口を知り、紹介、共同で事業を行うこと。
Ⅱ-20 生きがいづくり・高齢者の活躍の場を作る施策
●地域のイベントや団体活動、サークルやボランティアに参加する。
●高齢期・リタイア期を迎える前に、地域活動を含め、自分のライフプランを考える。
●今までの仕事や経験が活かせるような、新たな取り組みを探してみる。
◎回覧板などに求人票を載せる。周辺行政とも協力し、シニア限定アルバイト HP などを作成。
◎各企業において、地域活動含めたリタイア後のライフプランについての、退職者向けリタイアメントセミナーを実
施する。外注可。
◎お試しインターンシップ制度。関わりたい活動が自分の目的に合致したものか体験を通して確認するとともに、
現場を知る。
◎現役時代のキャリアを活かしたい人向けの活動の発信。
◎各分野でのシニアコンテスト開催。
◎ボランティアなどの対価として、地域通貨の発行(行政と商工会)。様々な施策のお礼に使えるという意味で、とて
も便利なツールになり得る。
◎高い趣味レベル・実践レベルの技能を持つ人に、公共施設に趣味として手を加えていってもらう(例:足を運びた
くなる公園作りの一貫として、園芸や日曜大工好きな人に集まってもらい、ちょっとずつ公園を改良してもらう。)
◎小中学校の保有する楽器を、授業時間の間だけ貸し出せる仕組みを作る。
○シルバー人材センターの内容充実とイメージアップ。ラインナップを充実させ、各企業に説明会に回るなど広報
活動の拡大。
○生涯学習(サークル)・地域活動への補助
○学習館、会館以外の活動場所の発掘(空き店舗など)
○シニア活用による、経済効果の算出をしてみる。
60
福祉・保健
Ⅱ-21 日常生活・職場・学校でのストレスを減らす施策・いじめ防止施策
●相談・悩みを打ち明ける人間関係をつくる。
●学校の様子だけでなく、企業の様子にも関心を持つ。
●プライベートで団体やイベントに参加(職場、学校以外の居場所を作る)
◎ワークライフバランスの実践
◎内部告発を行いやすい制度を整える。
◎テーマで集える活動(団体)の立上げ支援
◎メンタルヘルスの講座を開催(会社なら雇用者向け、労働者向けなど)
◎チャイルドラインやいのちの電話など相談機関の周知や講座の開催
◎リラクゼーションに特化した路上ライブに関する演奏時間・場所の規制緩和。
通勤時間帯の路上ライブに関する社会心理実験の実施。
◎夜道の暗い所への電灯設置(夜道へのトラウマ軽減)。資金難であれば、「一家に一つの灯りキャンペーン」を電
灯メーカーと一緒に行う。(1 週間の仮設置を行う。通路を決め、50 件ほどに小さな太陽光電灯を無償貸出。)
◎学校教育での人権や道徳の授業へ、NPO や地域の人を講師に招く(予算をつける)
○団体活動への補助
Ⅱ-22 公衆衛生を向上させる取り組み
●断水時停電時の疫病対策として、ペットボトルへ水を貯めておく(排泄物の対処)。別途、飲料用の水も確保。
●保有するする庭・敷地の衛生環境が、悪くならないように努める(例:蚊の発生する水たまりの除去)。
●毎日のゴミ捨てのルールを守り、ゴミ捨て場の衛生環境を維持する。
◎伝染病などが発生したら、特に公共空間において、感染拡大を防止するよう協力する。
◎用水路の詰まりなどを取り除く。大雨などの際に危険・不衛生。
○伝染病が海外から市内に入った時などに、警報発令を行ったり、拡大防止策を市内企業に通達する。
○お祭りやイベントでのゴミ対策の施策を、他市に学ぶ。
共通事項・総合的な課題
●常日頃から、相談者を持っておく。ご近所づきあいも行う。
●自身の健康を守り、他人の健康・安全をも守れるよう生活をおくる。
●積極的にボランティアへ参加する。
◎各課題(出産子育て、医療など)に関して、「支援施策・便利なサイト・関係機関」の一覧集を作成。
◎場所を柔軟に確保し、イベントの企画・参加をする。
◎市内企業の財務表へ、福祉保健分野への支出項目を設ける。従業員1人あたりの支出順位などの作成など。
◎啓発イベント。(例:青空会議を駅前で行い、全市民のつてをたどって、ちょっとした有名人なども呼ぶ。)
◎特例の制度を考えだし、保護者同伴などで小中学生に社会見学や職業体験を兼ねて働いてもらい、その賃金
を寄付に充てる。高校生・大学生も同じく。
61
福祉・保健
○介護講習などのイベント等を開催したら、市民向けに動画を残しておくなどする。
○他の事例を徹底的に調べることに加え、自分たちで先進事例を作る意識を持つ。その際に可能なら、多くの市
民・企業を巻き込むことを意識する。
5 むすびに
福祉保健分野の課題解決策を考えた際、人とのつながり・ネットワークが、とても大きな役割を果たします。しか
し、人々の生活様式・価値観が以前とは変わってきており、ご近所づきあいなどが成立しないケースも多くなってい
ます。市民の自助努力で、「人とのつながりを心がける」と項目を盛り込みましたが、簡単に「人とのつながり作り
や維持」ができていれば、誰も苦労はしていないでしょう。人とのつながりに限らず、医療・福祉・保健分野に関して
も、以前までのやり方に不都合やわずらわしさを感じる人が、今日では多いのかもしれません。
このような状況では、新しい取り組み・習慣を考え出すことが必要かもしれません。それ故に、福祉保健部会で
は、新しい視点を心がけながら、課題解決の施策考案に重点を置きました。より多くの人に意見を募ることで、
様々なアイディアや、具体的な施策が出てくるでしょう。市民や行政など様々な立場の人が携わり、その中の一つ
でも多くの取組みが、企画段階から実行にまで移すことができたら……、「自身の健康を守り、他人の健康・安全
をも守り、心身ともに健康な生活をおくる」立川市民が、10 年後には、ますます増えているのではないでしょうか。
62
福祉・保健
63
5.「行政経営・コミュニティ」
○分科会構成委員(50 音順)
伊藤 正人・石見 喜三郎・蔭山 敬泰・北澤 明・
杉田 幸優・中楯 永雄・平館 孝雄・宮本 郁子・
山﨑 員弘・渡辺 裕介・渡貫 泰央
64
行政経営・コミュニティ
はじめに
全国のほとんどの地域では、人口減少と高齢化が進行しています。さらには地球環境の
変化による異常気象や災害の発生により、生活環境に大きな影響をおよぼし始めています。
立川市においても、それは例外ではありません。
こうした状況下の中で、私たちは子育て・就職・教育・若者の雇用・老人福祉介護・災
害対策・生活環境の確保・男女平等などの数々の問題を抱えつつも、次世代の子ども、孫
等に確かな未来を引き継ぐ責務をもっています。
立川市は、1977(昭和 52)年の立川基地返還以降に国営昭和記念公園や国等の機関、施
設が建設され、広域防災基地として整備されつつあり、駅周辺ではめざましい都市開発が
行われています。その一方では、立川基地返還をめぐった砂川闘争の跡地である国有地の
再利用もいまだ進んでいません。また旧砂川村地域では、交通アクセスの不便さ等、多く
の課題も内包しています。
立川市第4次長期総合計画検討市民会議「行政経営・地域コミュニティ」分科会では、
1年間にわたり、市民の立場から現状と課題をまとめました。提言の補助資料として、あ
りのままの声をまとめた別紙「市民会議詳細集計資料」を末尾に添付しましたので、あわ
せてご覧いただければ幸いです。
「行政経営・地域コミュニュティ」分科会では、他の4つの分科会とは異なり、市民の
立場からみた行政経営に関することと、地域コミュニティに関することを検討対象として
取り上げています。
立川市のこれからの 10 年に関する課題については、さまざまな切り口がありますが、こ
の分科会では、ひとりの人間としての市民が幸せに暮らしていくために行政経営はどうあ
るべきか、そして市民の地域コミュニティのあるべき姿を検討しました。
なお、
「行政経営・地域コミュニュティ」分科会での検討内容は、以下に区分しました。
1.行政経営に関すること
A.財政の安定化
B.行政運営
2.地域コミュニティに関すること
A.住みやすい環境づくり
B.ゆとりのある明るい都市の創設
C.地域の絆
65
行政経営・コミュニティ
(1) 行政経営・コミュニティ分野の目標像
【行政経営・コミュニティ分野の目標像】
多摩地域の中核都市として生まれ変わった、現在の立川市はかつてない、にぎわいと豊
かさを漂わせています。
かつては、駅周辺に一極集中するまちでしたが、手付かずのまま放置されていた国有地
も魅力的な郊外型商業施設とレジャーを中心としたスポーツ公園に、そして子育てや教育
施設と高齢者福祉を受け持った福祉施設と病院を兼ねた施設も充実し、誰しもが生きがい
を感じさせるまちに変貌しました。
最近では、地域に密着した特色のある商店街が活性化してきており、多摩地域をはじめ、
都内からの来訪者が増加しています。商業と農業が調和したまちとなり、緑豊かな住みよ
いまちとしての評価も高く、転入者も増えて人口増加にもつながっています。
まちのイベントも人気で、世代、地域を超えた交流も盛んになり、にぎやかなまちにな
っています。まち並みも整い、きれいなまちに生まれ変わりました。子育てのしやすい、
子どもがのびのびと遊べるまちとして、ファミリー世帯が増え、ほほえましい家族団らん
の姿も見えます。
地域では、
「自分たちのまちは自分たちで作る」という意識を共有していて、防災意識も
高く、子どもから高齢者まで地域の主役として頑張っています。
また行政も受け身体制から脱却し、進んで市民の声を聴く積極的な姿勢に変貌しました。
地場産業の農業等においても企業と行政とが一体となり、協働で励んでいるのが最近では
よく見受けられる光景です。
近隣大学の学生さん達も、立川市の企業等に就職の道を求め日々就活をして、達成して
いる人が増えています。
行政からの支援もあり、健康意識を高めるサービスも充実し、100 歳を超えた高齢者も
元気で、周りの人に生きる勇気や楽しみを与えながら、健康に楽しく過ごしており、みん
なが生きがいをもって生活をエンジョイしています。また、市民のつながりで子どもを見
守る、安心安全なまちとなっており、立川にやってくる多くの人を快く迎え入れ、市民の
仲間意識が広がりつつあります。
まちづくりも、インフラ投資だけではなく、生活に密着した投資を重視しています。市
民と行政が情報を共有し、意識を高め合いながら協働していく、市民にとって安心な自然
と都市が共存した、持続可能で魅力的なまちになりました。
66
行政経営・コミュニティ
(2) 行政経営・コミュニティ分野の現状と課題・対策、取組み
○行政経営【A・財政の安定化】
【はじめに】
行政経営の中で、最も重要な課題として考えられるのは、健全な財政の確立と維持だと
言えます。
そのためにまず、安定した財源確保の方法について分科会内で討議しました。そして現
状から税収入を増やすためには、やはり人口増を目指すことが必要ということとなり、そ
の見地で、住環境の魅力による転入者の増加策や、企業誘致による昼間人口の増加、そし
て商店街の賑わい等について討議を重ねてきました。
しかし一方では、人口減少が始まり、財源確保は容易ではない状況となってきています。
限られた財源のなかでの行政運営について、市民の立場から検討した内容を記載します。
【課題と対策】
1 税収の安定策確立
・安定した税収確保及び市税徴収率の向上
・就労人口増加策
企業・大学等の誘致や新規定住者増加による、市民の人口増
2 行政経費の見直し
・歳出の削減
職員数の削減、人件費の削減、出先機関の人員の適切な配置
業務委託費の見直し
情報の共有化により、効果的な経費節減
・将来的には合併も視野に入れることも考慮する
3 シティ・プロモーションの強化
・核都市として、多摩の中心的役割の明確化とそのイメージづくり
・特色あるまちを創出し、住居者及び訪問者を迎えいれる施策が必要
・全国へ立川市の魅力を発信する
4 商店街の活性化
・地域のつながりや活性化をはかる
市民と協働で合同イベントの開催や、姉妹都市等他市と協力して活性化を模索する
67
行政経営・コミュニティ
・立川の観光地及び推奨企業・特殊技能者等を全市一体となって PR
5 国有地の有効利用
・立川基地跡地等国有地の取扱いを市民に情報公開する
【課題解決に向けた取り組み】
◎ 行政が行うこと
1)経費見直し
・職員等の人件費(人数・手当等)
2)組織改革
・縦割り行政を見直し、さらなる業務の効率化をはかる
3)情報公開の方法の改善
特にホームページの見やすさをさらに改善し、他市で既に行われている分かりやすい行
政資料を開示する
4)経常的収入源の確保
・企業誘致・大学等の誘致
・魅力的なまちづくりによる観光客の増加
5)人口増加推進施策
・住環境の充実・福祉・病院等の充実により、生産年齢人口の増加をはかる
◎ 行政と市民が協働でできること
1)職員(幹部職員も含め)出前講座の手法を更に工夫し増強する
2) 政策立案に市民参加
3)予算・監査等に関心を持ち、市民が積極的に参加できる仕組みづくり
4)市民が行政への関心の醸成策を協働で考える
5)他市との情報交換
◎ 自分でできること
1)納税義務を果たす
2)市民自ら行政への関心を高める
・広報、ホームページ情報を知り、市政に関心を持つ
3)市議会・行政の取り組みの監視
4)市議会傍聴
5)市公募会議(審議会・市民会議等)への積極的参加
68
行政経営・コミュニティ
○行政経営【B・行政運営】
【はじめに】
行政運営ではまず、行政組織と市民サービスについて、受け手である市民の立場から検討
しました。
また、行政運営の中で欠かせない人材育成については、市民会議での検討に加え、人材
育成推進担当課とのミーティングの機会を得ました。
立川市では 10 年前市職員の不祥事があり、市民会議時にも、市民の行政に対するいまだ
消えぬ不信感が話題となりました。また昨年末には女性総合センター利用者の保育室名簿
紛失事件があり、マスコミ報道もありました。
市民意向調査(平成 25 年3月)では、市民の視点に立った市政をすすめるための効果的
な取り組みは「行政のあらゆる場面で積極的な情報提供」であり、経営改革を推進するた
めに「情報公開・情報提供の拡大」が必要と回答しています。情報格差の解消は市民にと
ってパートナーシップを築くために必要なことであり、行政にとっては信頼を築くために
欠かせないものと考えます。
さらに「人権」についても検討しました。外国人、障がい者(知的、身体、精神を含む)
等共に活動できる社会の構築、そして男女平等参画社会について、意識改革と啓発活動は
喫緊の課題です。
【課題と対策】
1 行政運営の見直し
・縦割り業務間の双方に関連ある業務(隙間)の遂行が不明確
・行政内を全般的に見通す「横通し」
、総括的監視担当機関の創設が必要
・市民が参加しやすい組織運営
2 行政サービスの向上
・市民との対人サービス、コミュニケーション能力不十分
・市民サービス窓口の一本化、ワンストップサービスが創出されていない
3 職員の人材育成
・市職員の意識改革が必要
地方分権、人口減少、歳入減少のなかでの求められる職員
4 コンプライアンスの徹底
・定常的な内部監査の実施と情報開示の徹底
69
行政経営・コミュニティ
・市民による監査も必要
・市議会議員をも含めた、監査機能必要・自浄作用の活用
5 効果的情報公開の確立
・情報公開と説明責任の徹底
・防災については別途多角的な情報の確立
6 自治基本条例の制定
・市民・行政・議会3者の責務の明確化
7 市民セクターの確立
市民セクターとは、特定非営利活動法人、一般社団・財団法人、公益社団・財団法人、
医療法人、特定公益増進法人(学校法人、社会福祉法人等)、協同組合、法人格を持た
ない地縁団体(自治会・町内会、婦人・老人・子供会、PTA、ボランティア団体等)
等の民間非営利組織のほか、公益的な活動を主な目的とする営利組織からなるセクター
・地域コミュニティに関する新たな事業開発
・ソーシャルビジネス/コミュニティビジネスの育成
8 人権
・男女共生社会:外国人・障がい者等共に活動できる社会の構築
・人権に関する啓発事業
【課題解決に向けた取り組み】
◎行政が行うこと
1)市職員の意識改革と認識の共有
2)市民サービス教育の徹底
3)多様化した人材の育成
4)誰にでもわかりやすい情報の公開
5)職員が能力を発揮できる職場づくり
6)庁内・又外部からでも行政が監視(検視)出来るシステム構築
7)コンプライアンスの徹底
・内部監査の充実と情報公開
・市民向けに定期的監査の実施と情報公開
8)自治基本条例の施行
9)人権に関する啓発事業実施
70
行政経営・コミュニティ
◎ 行政と市民が協働でできること
1)市民監査の実施
2)市民オンブズマンの確立
3)職員の人材育成
4)わかりやすい情報公開の要求と公開の工夫
5)自治基本条例の施行
6)苦情処理対策部門の設置
7)人権に関する啓発事業実施への協力
◎ 自分でできること
1)市報等市からの情報を注視する。
2)人権に関する啓発事業への参加
71
行政経営・コミュニティ
○地域コミュニティ【A・住みやすい環境つくり】
【はじめに】
市民一人ひとりが豊かな、ゆとりある生活を送るためには、住みよい生活環境を作り出
す事が必要だと考えられます。
そのためには、災害に強い安全・安心なまちづくりと、子どもから老人まで福祉の仕組
みが整った環境で生活が送れることが重要と考え、将来を見据えたインフラ整備と自然豊
かな環境を保持し、老若男女が共存できるまちづくりを目指して協議しました。
また、立川の特色を生かした地場産業をもっと活用した施策を実施し、全市をあげてP
Rに務めることが必要と考えました。
【課題と対策】
1 安心・安全のまちづくり
・10 年、20 年単位で発生する災害等に備えた対策の策定
2 セーフティネットの充実
・多摩の中心的都市として、国や関連自治体と連携した安全環境の整備
・交通網のアクセス良好等、および車社会に対応した動きやすい交通環境を整える
3 福祉と教育の充実
・子育てから高齢者福祉等幅広く、温かい支援環境の整備
・地域と行政が協働で「福祉・教育都市」を構築する
4 ライフインフラの計画的整備
・経年劣化したライフインフラの計画的整備の実施
5 自然環境を生かす生活環境づくり
・自然豊かな良い点の更なるアピール
・地場産業を活かした立川の魅力を探り出し、PR に務める
【課題解決に向けた取り組み】
◎ 行政が行うこと
1)明るいまちづくりのイメージアップ
・立川の魅力の抽出と強力な情報発信
・若い世代に共感できるまちづくり
72
行政経営・コミュニティ
・福祉と教育の充実した街づくり
・時代にマッチしたインフラ等の整備
2)近年多く発生する異常災害に対応できる施策の策定と実施
3)幼児から高齢者までの教育の場としての「教育館」の建設
4)ライフインフラ整備は生活上最も重要なので、予算を優先的に計上する
◎ 行政と市民が協働でできること
1)福祉のまち、豊かなまちの構築
・幼児から老人までの心豊かな福祉都市づくり
2)自然を生かした住環境と都市のまちの調和したまちづくり
3)立川の地場産業や特殊技能者(あるいは企業)のPR
・個人優良技能者の大々的なPR
4)明るい商店街等へのイメージアップ
・他市と連帯で商店街主催の大規模イベントの開催
5)立川市の歳出比率の高い民生費について、市民の理解を得る
◎ 自分でできること
1)他人を日頃から理解することに努め、近所との絆を深める
2)自ら進んで地域活動に参加する
3)行政に関心を持ち、積極的に行動を起こす
4)行政に頼らず自分たちでつくる意識をもち、豊かなコミュニケーションづくりの環境
を構成する
5)防災・防犯等について、日頃から隣近所、地域単位での意識の高揚をはかる
73
行政経営・コミュニティ
○地域コミュニティ【B・ゆとりある・明るい都市の創設】
【はじめに】
ゆとりある生活を送るには、心豊かな生活および経済的余裕のある生活等ソフト、ハー
ドともに重要であり、それを実現するには生きがいを持てることが大切と考えられます。
一口に生きがいと言っても、個人個人の捉える価値観の相違があり、若い人にとっては
勉強に精を出してその成績に満足を出来た時、また子育て世代の人には子どもの成長度合
いについての満足感、会社勤めのサラリーマン等は仕事を成し遂げた時の達成感、趣味等
を楽しみにしている人はその精神的な安堵感、満足感等、それぞれの状況および立場で違
いは出てくると思います。
これから先の高齢化社会においては、高齢者に働く場があることが生きがいを持つこと
に通じるので、就職斡旋も含め、これらの場を提供することが重要であることを特筆した
いと思います。
しかし、総括的には個人個人の生きがいも、全て人と人の繋がりと助け合いがあってこ
そ生まれるものと思われます。この点で生きがいをサポートするコミュニティの構築が大
切であると考えます。
【課題と対策】
1 市民が主役
・基本理念であり、常に市民の意向を知ることを心がける。
2 コミュニティの活発化
・老若男女隔たりなく、つながりがあるまちづくりの推進
・人と人が尊敬し、助け合えるつながりのあるまちづくり
・市民と行政が共同・協調して問題解決に対応出来るまちづくり
3 若者への投資
・若者が立川に定住意欲を持つような環境を整備
4 高齢者の活躍の場の充実
・趣味等を活かしたグループ活動の場づくり
・生きがいにつながる、高齢者の職場を提供
・高齢者の特技および技能保有者の再雇用の斡旋
・身障者等が自宅生活で生きがいを感じる施策
74
行政経営・コミュニティ
5 100歳を超えても元気に暮らせる生活
・お年寄りの知恵と技術を生かす施策
・生きがいの持てる生活環境づくり
・最期まで安心して在宅生活が出来るシステムづくり
【課題解決に向けた取り組み】
◎ 行政が行うこと
1)明るい将来像を明確に示す
2) 子育てから老後まで安心な生活を保障されるまちづくり
3)市民が楽しみを感じるまちづくり
・趣味を生かした楽しみの場づくり
・子どもの遊び場、若者の興味をそそる交流の場の提供
4)教育・福祉・病院等の充実した施策
5)就職人口が多い優秀な企業の誘致および定着するまちづくり
6)老若男女の学ぶ(趣味も含む)場所に、教師・講師・ボランティア活動家等の派遣の
斡旋および活動場所の提供
7)市民の苦情、要望、質問、問題点の提起等の処理担当部門の設立
◎ 行政と市民が協働でできること
1)コミュニティをもとに絆のあるまちをつくる
2)助け合いの輪を広げる
3)支援金を提供するだけでなく、市民と一緒に地域の問題を解決する体制づくり
4)整備された規律ある商店街および繁華街づくり
5) 商店街組合のPR作戦強化
6)若者が好む音楽・芸術等の大規模なイベントの開催
7)市民活動の場を増やす
8)行政と市民との折衝の場を設け、相互理解を深める
◎ 自分でできること
1)各自が希望および目的達成に向けた努力をする
2)理想のまちづくりに、自ら協力する努力を惜しまない
3)弱者救済に自ら手を差し伸べる努力をし、地域の人々から信頼を得る
4)明るい商店街づくりに努める
75
行政経営・コミュニティ
○地域コミュニティ【C.地域の絆】
【はじめに】
都市化が進むと、昔からの良き慣わしである人との「関わり合いが」がうすれてきてい
るように思われます。昔は、隣の人の祝いごと、不幸なことなど自分のことのように関わ
っていました。そのためか、自然に住民同士の気持ちのつながりがありました。確かに、
わずらわしい時もありましたが、住民意識は非常に高かった様な気がしています。
しかし、最近の立川市では、従来の一戸建てだけではなく、マンション等集合住宅への
転入者も多くなってきました。そして従来からの住民との関わり合いが少なく、コミュニ
ケーションが取れにくく、自治会等への加入率も高くない状況です。新しく転入した市民
がこれから、立川市で暮らしていくためには比較的交流のしやすいお祭等を通じ、自治会
加入率促進等検討しました。
さらには従来の町内会・自治会活動から、時代に見合った地域コミュニティの充実につ
いても検討しました。相次ぐ災害の教訓から、以前にも増して「地域の絆」がクローズア
ップされる一方、個人情報やプライバシーへの配慮も必要です。答えはでていませんが、
それでも市民委員が話し合ったことこそが、この項目の一番の収穫と言えるでしょう。
【課題と対策】
1 地域コミュニティ活動の充実
・コミュニティの最前線であるべき自治会の強化
・市民の中には、自分の住む地域に無関心の人がいる
・地域の人材を活かしていない
・自治会の加入する魅力とメリットが見えにくい
・近隣や地域間でのつながりが少ないため、自治会加入率が低い
・行政の自治会対策(中途半端になりがち)の改善
2 地域で見守りができるしくみづくり
・子育て世代、介護生活家庭、独居生活等を温かく見守る地域の絆が必要
・地域を見守る活動の推進・支援
(夜回り・介護の援護・子供のいじめ・交通ルール等)
・防災・災害等地域住民の役割の自覚
・地域別の課題への対応
・空き家対策など広範囲な地域課題に、「○○自治会SOS(仮称)」等自治会の組織
化と共に、行政は支援・援護体制をつくる
76
行政経営・コミュニティ
3 ボランティア活動の推進
・住民が行政に頼りすぎている
・市民に意欲はあっても生かされない
・活動意欲のある個人等に、行政としてサポートする体制がない
・行政も加えた地域の祭等、協働できる地域間交流が必要
・転入者を祭等、地域のイベントに積極的に勧誘する
4 障がい者等への市民参加への促進
・障害の有無にかかわらず、誰もが人格と個性を尊重し合える共生社会が実現されて
いない
・さまざまな障がい者が地域で暮らせる社会にはほど遠いのが現状
・地域に住むすべての障がい者が、地域の催し等に参加しやすい環境にない
・特に障がい者が使用しやすい公共施設が整備されていない
・中途障がい者、妊産婦、乳幼児、高齢者なども含めた社会のバリアフリー化が必要
【課題解決に向けた取り組み】
<自治会>
◎ 行政が行うこと
1)自治会に加入しやすい環境づくり
・加入率の高い自治会の情報の収集と分析
・他市優良自治会も参考に実施
・転入手続き時、自治会情報を配布
2)優良自治会奨励支援金の追加
・高加入率・活動の充実が著しい自治体等
3)自治会同士の交流の場つくりの提供
4)効率的な自治会活動への支援
・関連行政窓口の一本化
(地域文化、防災、福祉課、社協など指示系統複雑)
◎ 行政と市民が協働でできること
1)自治会役員の負担見直し
・自治体役員の業務マニュアル作成
2)自治会加入への情報発信
・案内パンフレットの工夫
・自治会情報の定期的発信
3)自治会担当地域を見直し、人口の変化に応じ再編も検討する
77
行政経営・コミュニティ
・きめ細かな地域連帯感を醸成
・孤立、孤独死、防災などの目配り
◎ 自分でできること
1)自治会活動に積極的参加
2)住民の能力・経験の情報収集をして自治会運営の支援に活かす
<自治会以外>
◎ 行政が行うこと
1) 地域課題の市民参加は、その地域に応じた参加しやすい設定にする。
2)市職員自身が地域で必要なニーズを直接熟知する
・事情収集に出向き、情報を得る
・地区担当職員を決めて、市民と共に活動する
3)旧住民と新住民の壁を取り除く新たな施策の創出
4)イベント開催を実施する地域の、住民参加の周知徹底
5)従来の町会・自治会にこだわらない新たな地域コミュニティ創出への情報収集・研究
6)障がい者、要支援者等への総合的かつ効果的な施策の推進
◎ 行政と市民が協働でできること
1)企業・商業・農業等あらゆる従事者のコミュニケーション醸成の場つくり
2)地域の各種イベント開催の協賛
3)新住民を受け入れる体制づくり
4)若い世代の定住促進および大学生への下宿・アパートの提供
5)障がい者等が不便な施設等の具体例の収集と改善
◎ 自分でできること
1)新住民を受け入れる工夫
・お祭等、比較的新住民が受け入れやすい地域活動や環境づくり
2)自発的な地域活動・NPO等地域コミュニティへの参加
3)となり近所のトラブル等の問題解消に努める
4)地域見守り隊(仮称)の発足
5)障がい者等支援が必要な市民への配慮、意識改革
78
」
基
目
本
標
構
像
想
(
行
「 政
に
経
ぎ
営
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&
い
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ぎ
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の
交 )
流
都
市
立
川
・基地があったこと
【財政に関すること】
・財政が健全
・国の行政機関が多い
・交付金の恩恵を受けて
いる(安定感が生まれる)
・市民との連帯が盛んな
部分もある
・砂川地区特有の地域区割
(一番~十番)
【土地活用に関すること】
・町としてのバリエーション
の豊かさ
【行政運営に関すること】
・常に進化し続ける街
・新しいものを取り入れる柔
軟さがある
・自由を感じる
・意外と国際的
・東京都で有る事で安心感
がある
・にぎわいがある
・こどもが多い ・これからの伸びるだろう
・作成した経済白書は良好 と専門家から評価されて
いる
【行政運営に関すること】
・格好だけの行政は不要
・行政は無駄使いが多い
・縦割り行政が悪い
・市長と職員の接点が少ない
・職員は市内在住を原則と
する
・行政が市民の立場を考え
ているか疑問
・行政の方向性が市民に見
えない
・職員が市民と一体感の意
識が少ない
・優秀な職員を生かし切って
いない
・職員等が行政を預かってる
意識の欠落
・ゴミの有料化ならその分、
市民税を下げて
・国有地が多く市の行政が
定まらない、地域差がある
・国有地の後利用が市民に
伝わらない
・一気にインフラ工事をする
のではなく計画的に
【財政に関すること】
・情報公開が不足
・情報公開が不十分
・財政白書がわかりにくい
・さらなる行政改革 ・市職員はやる気がない
【人口に関すること】
・夜間人口と昼間人口の差
が大きい
・人が多すぎる
・人口減少を悪いことと捉え
る雰囲気がある
【土地活用に関すること】
・国有地再開発未実施地区
がある
立川の現状(現状把握・分析)
良いところ
悪いところ
【人口に関すること】
・人口密度が高くない
・人口が多すぎない
79
】
5・市民セクターの活躍
8・行政サービスの向上
7・人権
【市の憲法】
【行政運営】
同上
【 財 政 】
【行政運営】
【市の憲法】
【行政運営】
同上
同上
【 ま ち つく り 】
3・効果的な情報公開の 【 防 災 】
同上
確立
【 ま ち つく り 】
同上
】
2・自治基本条例の制定
戦 略
同上
同上
同上
【
【
B
・
行
政 6)行政運営の見直し
運
営
】
同上
財 政
【税収確保】
同上
【 戦 略 】
同上
同上
【 戦 略 】
【税収確保】
【 戦 略 】
【 そ の 他 】
【
1・職員等の人材育成
5・立川基地跡地等の
国有地の有効利用
行
政
経 4・コンプライアンスの
徹底
営
】
【
A
・
財 4・シティ・プロモーション
政 の強化
の
安
定
化
【税収確保】
同上
【 戦 略 】
同上
【 コ ミ ュ ニテ イ】
2・商店街の活性化
行
政 3・行政経費見直し
経
営
1・税収の安定策の確立
1】定常的に内部監査実施
2)監査内容を市民向け情報公開する
3)誰にでも分かり易く伝える工夫が必要
1)地域とテーマ別の集まりの融合
2)コミュニティの活性化
3)行政・議会と協働する「市民セクターの
構築」
4)市民オンブズマンの確立
1)他の部門間の業務連帯組織の創設
2)行政に「横通しグループを構築」
3)市長と同じ見地で合成に携わる
4)内部監査組織の創設及び活用の徹底
5)監査内容を市民向け情報公開する
6)市民が参加できる財政つくり
7)縦割り行政の見直し
1)男女共生社会の構築
2)地域組織力の活用
3)障がい者・外国人の擁護
4)男の労働時間を減少
1)受け身体制からの脱却
2)行政の責務を抽出し共有化する
1)安定した税収確保
2)生産年齢層の増加に伴う税収UP
3)歳入施策の導入
4)定住の促進対策の課題の抽出
5)経常収支比率の改善
6)市民税の確保
7)昼間人口の増加
8)就労人口増加
1)地域をつなげる
2)魅力あるまちつくりによる人口増
3)協働・連携の推進
1)歳出の低減
2)他市との連携・情報収集
・状況によっては他市との合併も考慮
3)施設維持費軽減(指定管理・民間委託)
4)市職員の人件費の見直し
・学習館等出先機関の人員配置の見直し
5)PFI・PPP活用
1)シティ・プロモーションの強化
2)多摩の中心としての役割の明確化
3)アクセス性向上
4)道路の渋滞問題解消
5)中央線複々化
6)モノレールの延長
1)国有地の有効活用(売却)
2)業務核都市の役割の充実
3)国有地の利活用
4)自衛隊機の訓練騒音対策
1)行政職員の行政運営への意識向上
2)市民の行政への関心度向上
3)職員に市民向けサービス精神の向上
4)ソーシャルサービスの育成
1)市民の自冶力向上
2)行政・職員の行政運営への意識向上
3)市民・行政・議会3者の責務の明確化
1)災害時の体制整備
2)防災について地域で連携する体制造り
3)情報公開の工夫
分 野 別 課 題
課題 (P)
【 戦 略 】
【税収確保】
同上
同上
【 財 政 】
同上
【人口問題】
目標像の実現に関連の深い
1)行政の責務を職員に周知徹底
1)市政と定期的な交流会の実施
・行政運営状況の定期的報告を義務
づける
・上記施策の市民参加を義務つける
1)市民と行政、議会の役目を明確
にして、運営を円滑に進める施策
確立
1)現状把握の行政の良いところが
意見として出てこないのは、市民
に行政運営の情報が欠如の為
2)若者に興味が湧くイベントの情報
1)自浄作用の充実
・定期的な実施と市民への報告
義務付け
1)市民向けに趣味等活動場所つくり
・スポーツ施設の拡充・再整備
・活動を把握して市民に公開する
システムの強化
・公共施設の老朽化対策
1)部門間の調整をする組織の創設
2)行政の相談窓口の新設
1国有地の今後の利用方法について
情報開示を要求
1)観光面の関連企業とPR強化
・立川市住民の技術者の紹介PR
・立川市の特質した企業の紹介
2)立川南・北の交通をスムースに
できるような、道路の拡張
1)立川の観光及び商店街のPRを
行政と商店組合と協働で全市一
体で実施
1)無駄な歳出の洗い出し・
・市民を含め検討委員会の設置
・施設管理内容の見直し
・業務委託内容・職員の人数等
・民生費の詳細内訳検討
1)人口増により税収増加策を実施
・企業、大学等の誘致による増収
・就職口の斡旋
・競輪場の見直し案市民と検討
・市民税の徴収率向上案検討
課題に対して具体的対策
実施作業の選別
1)市民監査の実施
2)市民オンブズマンの確立
3)職員の多様的マルチの人材育成
4)分かりやすい情報公開の策定
5)「自冶基本条例」の制定協力
6)苦情処理対策部門を協働で設置
7)公共施設の老朽化対策の整備
1)幹部職員の責務の探求と共有化した認識
を醸成する
2)職員の意識改革
・市民向けの意識不足
・市民サービスへの習得
3)職員の多様的マルチの人材育成
4)分かりやすい情報公開制度
5)より能力が発揮できる組織つくり
6)内・外部で監視できるシステムの構築
7)コンプライアンスの徹底
・内部監査の充実と情報公開
・市民向け定期的監査の実施と情報提供
8)「自治基本条例」の導入施策
1)納税義務を果たす
2)市民自ら行政への関心を高め・行政を
監視する
3)財政状況を知る
4)市民会議等に積極的に参加する
5)市民主体の責務と市民の意識改革
6)市議会傍聴
1)行政の経費見直し
2)縦割り行政の見直し
3)情報公開
4)経常的収入源の確保
・企業、大学等の誘致
・魅力的な街つくりによる、観光客の増加 5)人口増の推進施策
・住環境と福祉施設・病院等の充実
1)出前講座(幹部職員含)の手法を工夫し更
なる増強策
2)政策作成等に市民参加
・予算・監査等に関心を持ち積極的に参加
3)市民の行政への関心の醸成を図る
4)自冶会単位で行政に関わる
5)他市との情報交換
(D)
自 1)市民オンブズマンの確立
る 分 2)市民が行政の運営を勉強し監査する
こ で 3)職員の多様的マルチの人材育成
とで
き
働行
で政
でと
き地
る域
こが
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行
政
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行
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き地
る域
こが
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働
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行
う
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*
行
政
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部
で
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部
門
に
お
い
て
事
業
計
画
を
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成
し
、
そ
れ
に
基
づ
き
実
行
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庁
内
に
組
織
を
創
設
し
て
、
定
期
的
に
実
行
状
況
の
監
視
チ
ェ
ッ
ク
を
実
施
・
必
要
に
よ
っ
て
は
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般
公
開
も
可
能
と
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る
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起
こ
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(
P
)
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見
直
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ク
シ
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ン
(
P
)
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生
し
た
場
合
、
計
画
(
問
題
*
進
捗
状
況
に
異
議
(D)(C) (A)
)
(
行
政
経
営
&
コ
ミ
ュ
ニ
テ
イ
目
標
像
【明日が見える街】
・新しいものを取り入れられ
柔軟性がある街
・自由を感じる街
・東京都であり安心感がある
・適当なところで、あまり上
品すぎないところ
・これからも伸びる可能性を
秘めている
・意外と国際的である
・にぎわいがある
・子供が多い ・好かれる町である
【シティ・プロモーションに
関すること】
【観光名所】
・住みよい街を秘めている
・基地の街のイメージが薄
れてきたこと
・多摩のランドマークとな
りつつある
・誰もが立川を知っている
・個性が秘められている
・アニメでメジャーになり始
めている
・周辺地域を引っ張れる力
がある
・五日市街道、ケヤキなど
魅力を感じ居住
【明日が見えない街】
・新陳代謝がない
・若い世代が住みづらい
・災害時にケガ、どこに誰に
依頼するのか?
・市や地域の事業継続計画
がない
・個人情報保護条例を行政
は守らない
・自分勝手を感じさせる
・住みよく豊かな街づくりに
つながっていない
・寛容がない
・何時でも立川から出ても良
いとみている
・まだまだ全国的には知名
度が低いマイナー「親切」
なイメージ
・立川のイメージがはっきり
しない
・まとまりがない
・町のランドマークが欲しい
・町の宣伝係が欲しい
・住む魅力を言葉にできない
・町が内向的
・客引きがいる
悪いところ
【シティ・プロモーションに
関すること】
・基地の街のイメージが強い
・知名度が低い
・アピールが少ない
・特徴がない
立川の現状(現状把握・分析)
良いところ
80
課題 (P)
【人口問題】
【ま ちつくり】
【
同上
2)婚活の推進 戦 略 】 3)多摩の中心として役割の明確化
1)職・住近接の推進
1)老人福祉の充実
2)生活保護が多い(民生費)
3)子育て支援が必要
4)待機児童対策
1)お年寄りの知恵や技術の活用
2)隣近所の付き合いが必要
3)10年・20年後の災害を想定した対策
1)地場産業として農業を生かす
2)立川の魅力の活用
3)若者は暗い繁華街のイメージが強、
い為、住環境に適さない
4)自然も豊かな良いところをアピール
する必要がある
】
【
B
・
ゆ 6・若者への投資
と
り
あ
る
7・市民が主役
・
明
る
い
都 8・市民活動の場を増やす
市
の
創
設
充実
域
コ
ミ 2・コミュニティの活性化
ュ
ニ
テ
ィ
5・高齢者の活躍の場の
【 人
同
【 人
同
権 】 1)在住外国人も平等
上 2)若者の雇用の確保
3)子供と離れる場所が必要
4)税金を安く
権 】 1)男女平等社会の実現
上 2)男の頭の変換が必要
2)参加しやすいオープンな環境つくり
3)若者が定住を好む就職の斡旋
【 人 口 問 題 】 1)若者の雇用の確保
2)特技及び立川在住の技術者の再
雇用の斡旋
【 人 口 問 題 】 1)高齢化の対応施策確立
仕組みつくり
【 人 権 】 1)若い人、女性が参加できる
【 人 口 問 題 】 2)就労人口を増やす
【 人 権 】 3)マイノリティも排除されない社会の
4)交通アクセス充実と車社会の対応
1・100歳を超えても元気に 【 人 口 問 題 】 1)少子化対策 同上
暮らす生活
2)お年寄りの知恵や技術の活用
地
【 人 権 】 3)労働者を使い捨てにしない仕組み
】
【
A
・ 3・福祉と教育の充実・教育 【 人 権 】
同上
住
【人 口問 題】
み
同上
や
【人 口問 題】
4・安心・安全のまちづくり
す
【コ ミュ ニテ ィ 】
い
環
境
づ
く
り 5・セフティーネットの充実
【人 口問 題】
域
コ
ミ 2・自然環境を生かす生活
ュ 環境つくり
ニ
テ
ィ
目標像の実現に関連の深い
分 野 別 課 題
【コミュニティ】 1)安心・安全のまちつくり
1・ライフインフラの計画的
整備 【 ま ち つ く り 】 2)老年朽化したライフラインの計画的
地
整備の実施
1)従来の施設の多目的化
・幼児・小中学生・若者・中高者・高齢
者・男女共有の学べる場
・待機児童・引きこもり者・孤立高齢者
等も対象
(事情があって勉強が出来ない人また
は勉強の場がない人を対象)
1)趣味等生かした活動の場公開・斡旋
2)窓口の苦情処理の組織化
1)地元産業(企業)への就職斡旋
2)新住民の孤立回避のためオープンな
環境づくり(伝統をを伝えるイベント等
に新住民の参加呼びかけ)
1)高齢技術者の活躍場の斡旋
・活躍の場の創設及び斡旋
1)コミュニテイ(E)と重複
1)最期まで在宅で生活ができる仕組み
つくり
・介護予防等の充実で自宅介援護策
・LAN等の監視情報システム導入
自
分
で
で
き
る
こ
と
行
政
でと
き地
る域
こが
と協
働
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が
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う
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分
で
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と
働行
で政
でと
き地
る域
こが
と協
行
政
が
行
う
こ
と
1)各自が希望及び目的達成に向け個人
努力に努める
2)理想の街つくりに、自ら協力し努力を
惜しまない
3)弱者救済に自ら手を差し伸べる努力を
する
1)コミュニティを基に絆のある街を協
働で創設
2)助け合いの輪を協働で広げる
3)支援金を提供するだけでなく、市民と
一緒に地域の問題を解消する体制
4)整備された規律ある商店街及び繁華
街の設立
5)商店街が組合と協働でPR作戦
1)行政が明るい将来像を明確にする
2)子育てから老後迄安心な生活保障
されるまち
3)市民が楽しみを感じるまちづくり
・趣味を生かした楽しみの場づくり
・子どもの遊び場、若者の興味をそそる
交流の場の提供
4)安心な住環境の整備
・インフラ等整備されたまち
5)教育・福祉・病院等の充実した施策
6)就職先が多い、優秀な企業の誘致及
び存在するまちづくり
実施作業の選別
1)明るい街つくりへのイメージUP
・立川の魅力を抽出し。強力な情報提供
・若い世代に共感できる街の創設
・福祉と教育の充実したまちをめざす
・時代にマッチしたインフラ等の整備
2)財政が安定したまち
3)若者が多い賑やかな都市
4)老若男女が楽しめるまちづくり
1)明るい商店街等へのイメージUP
2)福祉のまち、豊かな街を作り出す
・幼児から老人までの福祉都市建設
・災害・防災の充実した立川の創設
3)立川の特殊技能者(企業)のUP
・個人優良技能者を大々的にPR
4)自然を生かした住環境と都市の街の
協調したまち
1)他人を日頃から理解する努力に努め、
近所との絆を深める
2)進んで地域活動に参加する
3)行政に感心を持ち、積極的に行動を
起こす
4)自分たちの街は自分達でつくる意識
を持ち環境づくりに努める
対策 (D)
1)コミュニテイ(E)と重複
2)特に防災・犯罪・近隣の揉め事等の
解消
3)市民の自主的なパトロールの実施
4)災害に強い街つくり
5)富士山噴火・立川断層による対策
・避難場所・近隣他市との連携体制確立
1)LAN/ICT等の普及による生活環境
の向上を図る
2)自衛隊の騒音防止対策
1)(D)の8と重複
1)都市農業のPR ・地産・地消の推進策の確立(市内の
公共施設へ使用斡旋)
・近隣各市への売り込みを実施(協働)
2)地域毎の問題の解消対策
課題に対する具体的対策
1)生活環境の最も重要度が高い為、最
優先で計画を密に整備の実施
2)想定外の天候不良等自然災害対策
の早急な実施
*
行
政
内
部
で
各
部
門
に
お
い
て
事
業
計
画
を
作
成
し
、
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に
基
づ
き
実
行
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*
庁
内
に
組
織
を
創
設
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、
定
期
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実
行
状
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の
監
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チ
ェ
ッ
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施
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必
要
に
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っ
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は
一
般
公
開
も
可
能
と
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)
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直
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合
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計
画
(
問
題
*
進
捗
状
況
に
異
議
(D)(C) (A)
)
基 目
本 標
構 像
想
(
( 行
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ぎ 経
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と コ
や ミ
す
ュ
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ぎ テ
の イ
交
流 )
都
市
立
川
立川の現状(現状把握・分析)
良いところ
悪いところ
【コミュニテイに関すること】 【コミュニテイに関すること】
【人情味がある】
・よそ者に排他的との評判
・30数年間住んで古い
がある(砂川地区)
友人ができたこと
・地域コミュニティが悪い
・人が温かい
・住民が行政に依頼し過ぎ ・古くから住んでいる人と
・市民の中に人任せの人が 新しい居住者とスムーズ
多い
な交流
・市民にファシリテターの活
・新旧住民の共存
躍する場が少ない
・古くから居る方が優しい ・地域の人材を生かしてい ・「人情味」が残っている
ない
・本当は面倒見の良い人
・高齢ボランテアと学童支援、
が多い
未就学児童にも
・自冶会加入減
・近隣のつながりがうすい
【地域等が活動的である】
・自冶会が充実していない
・多様な能力持った人が
・自冶会の自主防災組織が
いる
ない
・活動的市民が多い
・日常で挨拶、触れ合いが
・ボランテアが活発
少ない
・婚活に熱心な街
・市民が立川市のことをどの
程度知っているのか疑問
・地域の会館は市民の地
・南北の意識に相違がある
域活動の拠点
・市の一体感がうすい
・土地に愛着がある
・市民が行政への関心が薄い
・学生は市の業務に関心が
ない
81
同上
【まちつくり】
同上
1)市民の力でインフラ整備を促進
2)近隣同士の絆の欠如(孤独史・いじめ
問題 ・空き家等)
2)防災・盗難等災害への市民同士の連帯
感の欠如
【 地 域 の 絆 】 1)自治会を中心とした全市での交流会
課題 (P)
分 野 別 課 題 【 地 域 の 絆 】 1)地域でテーマ別の集まりの融合
同上
2)地域間をつなげる祭りの開催
3)市民自治力の向上
4)コミュニティ最前線の強化
5)全世帯自治会加入を目標とする
6)中途半端な行政の体制
【 地 域 の 絆 】 7)自治会を中心とした全市での交流会
同上
8)自治会の魅力とメリットのPR
同上
9)自治会の優遇処置
10)自治会・町会など従来の地域活動のほ
かに、新たな地域コミュニティ活動の模
索
11)活動先進地域の情報収集
5・地域で見守りができる
仕組みつくり
【 そ の 他 】 2)思いやり、気持ちにゆとりのあるまちづく
り
【 地 域 の 絆 】 1)子育て世代が安心して働ける環境づくり
4・障がい者等の市民参加 【 地 域 の 絆 】 1)住民同士の絆が必要
への促進
【 財 政 】 2)行政側の住民サービスの見直し
3)障がい者の地域での支援
】
【
C
・
地
域 3・ボランティア活動の推進
の
絆
地
域
コ
ミ
ュ
ニ
テ 2・安全・安心のまちづくり
ィ
目標像の実現に関連の深い
1)地域コミュニティ活動
の充実
1)高齢者等の救済施策の確立
・孤独死・空き家等近隣で監視す
る意識変革を促す施策
・いじめ問題の解消
1)弱者救済の施策の確立
・子ども・高齢者等貧困者救済を市
民と協働で現状把握・解決まで
サポートする
課題に対する具体的対策
1)同じような問題でも、地域によっ
て差異が生じているため、解決
方法を共有化する施策の確立
2)行政が本腰で自治会に介入援助
・市職員で全員を地域担当職員と
し、住民と一体となって地域ニー
ズ等を捉え、解決の糸口をさぐる
3)行政窓口の一本化
・地域文化・防災・福祉・・・社協・
自治連等指示系統の一本化
4)加入の魅力とメリットの啓発
5)新住民受け入れの動機づけと、
登録時のシステム化
6)加入率による扶助金、奨励金の
増額を加味する
6)役員の負荷の見直し減少
・回覧、集金、赤い羽根、防災・・・
やれる人【快援隊】を導入し代
行 6)自治会を細分化し、きめ細かな 活動を可能にする
・孤立、孤独死、防災等の目配り
11)各自治体の活動の実施を行政
が把握する
・活動的な自治会等には表彰及び
奨励金等の授与
・自治会加入率の高い地区を参考
に波及させる施策
1)災害対策を近隣他市と連携して
実施する
自
分
で
で
き
る
こ
と
行
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き市
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こが
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働
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政
が
行
う
こ
と
1)自発的な地域活動
2)NPOへの参加
3)新住民を受け入れる体制つくり
(現状は受け入れがうまくできていない)
4)隣近所諸問題の解消に努める
実施作業の選別
1)市民が参加しやすい会合にする
2)自治会に加入しやすい環境つくり
3)優良自治体に奨励支援金追加
4)テーマでイベント開催
5)自治会同士の交流の場の提供
6)自治会加入率向上策の創出
・加入率の高い自治会の情報の収集・分
析・活用
・他市の優秀自治会もを参考に実施
7)市職員が地域に出る・知る・市に住む
8)新住民と旧住民の壁を取り除く工夫
1)若い世代の移住促進(大学生の下宿・
住宅提供)
2)新住民を受け入れる体制つくり
3)商売人・農家・サラリーマンなどそれぞれ
のコミュニケーション醸成
対策 (D)
*
行
政
内
部
で
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業
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合
、
計
画
(
問
題
進
捗
状
況
に
異
議
*
(D)(C) (A)
6.実現を目指す生活像
(※立川市第 4 次長期総合計画検討市民会議中間報告書より再掲載)
※実現を目指す生活像(ペルソナ文)について
ある仮想の人物の眼を通して描かれた将来の暮らしの様子。目標像を
より多くの市民に共感してもらえるよう、その仮想の人物の将来の暮ら
しを短い文章で表現するものです。今回、各市民会議委員が、それぞれ
『10 年後の生活像』をイメージして表現しました。
82
鏡とかがある公園が多くなって、いつでもダンスの練習がタダでできるから立川は好き。
将来は、子供とか好きだから保育士とかなりたい。なんか、市で募集している子どもと
ふれあうボランティアが色々あって、先輩とかも参加して楽しかったみたいだし、やっ
てみたいな。 (18 歳・女性)
私は中学で野球部に入っています。毎日の練習に加え、休日も近所の公園で練習をする
ようにしています。スポーツが盛んな街なので、練習できる場所と相手が多いのが嬉し
いです。 (15 歳・男性)
家の近くの小学校に通っています。好きなことは、友だちと一緒に外で遊ぶことと、本
を読むことです。休みの日は、家族と買いものに行ったり、図書館に行ったりして過ご
しています。 (10 歳・男性)
昨夏に生まれた娘のために日々奮闘。あと一年は子育てをしていきたいが、今までの会
社務めの経験を活かしたいので、仕事に復帰したい。そのためにも保育園を探していま
す。おじいちゃんおばあちゃんが近くにいないので、お年寄りがそばに居る保育園があ
ったら良いと思っている。
(25 歳・女性)
「ふれあいと文化の街」立川の実現を目指す。東京オリンピックの余勢を借りて立川を
立ち上げたい。立ち遅れのない様に。 (71 歳・男性)
日曜日の午前は、8 歳の息子と一緒にモノレールから市役所へいたるこの公園に来る。
広くて気持ちがいいし、何より立川アートビレッジがあるから気に入っている。息子は
先週ダンボールでキリンのような面白い動物をワークショップで作った。わたしもちょ
っぴりお手伝い。今日はワークショップも良いけど面白い形のアートセンターで不思議
だけど楽しそうな作品展示を見ようかな。
(38 歳・女性)
美大の時から立川に下宿してました。この街はいつもアートや音楽にあふれていて、活
動しやすいし、何より嬉しいのは、街の人たちが応援してくれることです。
市営の共同アトリエにもよく差し入れがあって助かっています。
僕たちも文化・芸術のあふれる街づくりに協力していきたい。ここは日本のモンマント
ルです。 (25 歳・男性)
市内の小中学校に通う 2 人の子ども達は、毎日いきいきと学校に通っています。共働き
のため、放課後は地域の方などに遊んでもらったり、勉強を教えてもらっているので、
安心して働けます。また、休日は趣味のテニスや体育館のスポーツジムで汗を流してい
ます。子ども達は体育館の講座で水泳を習っています。 (37 歳・男性)
83
一児の父で都内に電車で通勤しており、週末は4歳の子供を昭和記念公園に自転車で連
れていき、緑に親しませています。近年は、PM2.5 の影響も少なくなり、より安心し
て外出できるようになりました。
これを契機に環境にも貢献しようという意識が深まりました。 (30 歳代・男性)
私は退職を機に都内から立川市に越して1年になります。ねずみの額程の大きさですが、
畑を持ち、農家の方の協力を得て、今年はたくさんの野菜を収穫できました。土・日に
は野菜の育て方や身近な植物について子どもたちに学習館で教えるなど、植物を通して
人とふれあうことがとても楽しいです。 (65 歳・男性)
私は小さいころから立川に住み、買い物には立川駅周辺をよく利用します。最近は、駅
周辺にも緑が多く見られるようになり、町全体が華やかになったような気がします。買
い物だけでなく駅に行くこと自体が楽しみのひとつになってきました。
(30 歳・男性)
自宅に小さな畑をつくり、休日は草とりと野菜作りですごしている。近所に妻の姉妹に
住んでいて、作物の交換で旬の野菜を楽しんでいる。二人の子供もいとこたちと兄弟の
ような関係で育っています。 (52 歳・男性)
自然が多いイメージがあると良い。時間がたっても自然環境が保護されている。以前は
駅周辺がにぎわっていたが、立川は自然が多いという立川市以外の人からイメージが強
い。 (60 歳・男性)
多摩と都心をつなぐ水と緑の回廊玉川上水。今も多くの恵みを私たちに提供し続けてい
る。かつては砂川分水をつかった水の恵み。今は春はできたての酸素を、夏は木もれ日、
そよ風を、秋は食糧危機にそなえるドングリを、そして最大の恵みは巨大 40 号台風の
風を弱めてくれたことだ。玉川上水を造り、守り続けてくれた先人に感謝。今日も女房
と二人、ゴミ拾い袋をもちながら、玉川上水を散歩している。 (77 歳・男性)
海外赴任も3年経ちます。実家の父はひとり暮らし、私もまだ数年は、日本に帰れない
でしょう。赴任した年には、家族で数日、帰国しましたが、その後はありません。
立川を離れた日に吹いていた、緑のやわらかい風は、今でも私の中にあります。
いずれおとずれるであろう立川に帰る日。あの風は、変わらずに、私たち家族を迎えて
くれるでしょうか・・・ (56 歳・男性)
多摩地区の大学に通い始めて3年目です。アルバイトの関係で立川には週4,5日通っ
ています。立川は大都会なのに、いつ、どこへ行っても街中が清潔なことに感動しまし
た。(ポイ捨てされたタバコの吸い殻を見たことがありません)。それに、意外と自然が
豊かなところも好きです。社会に出てからも、この街と関わりながら暮らしていけたら
なと思っています。 (20 歳・男性)
84
春の日差しにさそわれての散歩、桜の花の香り、青い空、耳を澄ませば鳥の声、川のせ
せらぎの音。私は、四季を通じて多摩川周辺の自然が大好きだ。未来までこの自然が残
っていてほしい。 (76 歳・男性)
ボランティアを始めて 20 年、体力も気力も衰えてきたようだ……助けられる側に回ろ
うかと時々考える。 立川のまちも本当に過ごし良くなった。
交通は便利でまちも綺麗、どこへ出かけてもみんな親切でやさしい立川を感じる。
このまちに住んで 70 年を過ぎたが、残りの人生、妻とともに地域の人と楽しく立川人
になりきりたい。
(78 歳・男性)
昨年立川にマンションを購入し居住開始した。立川は緑が多く通勤時に畑や街路樹を見
たり、鳥の声を聞くのは気持ちが良い。休日には子供2人を連れて近くの公園でのスポ
ーツや公共施設で行われる催しに行く機会が増えた。駅周辺には大型店やおしゃれな専
門店があり歩行者優先の人にやさしい魅力的な街だ。
(35 歳・男性)
東京とは、思えない畑、樹木の多い環境はとても快適なマンション住まい。マンション内の
住民の方々とお互いにふれ合えるようなことに役立ちたい。買い物や立川市街へのアクセス
に不自由さを感じ始める。年代の隣人と共助できる生活を続けていきたい。
(70 歳・女性)
現在、小学生の2人の子どもとともに家の近くを散歩をします。道も大分広くなり、歩
道もしっかり整備され安全です。
建物や街並みも整備され、散歩がてらの買い物も楽しいです。 (40 歳・女性)
妻と子どもの3人で暮らしています。
私は都心に勤めていますが、妻は数年前に立川駅前に移転してきた企業に勤めています。
子どもは自宅から大学に通っています。
子どもが小さい頃から、休日は駅周辺で買い物をしたり、散歩をしたりして一緒に楽し
んでいます。 (50 歳・男性)
交通が整備されていて通勤や移動が楽です。公園や森林、商業地域とが分かれていて散
歩や運動していて楽しいです。両親や友達が来ても楽しくまちを案内できます。
地域の住民とは、仲良く交流をしていて安心して生活ができます。地域の集会やイベン
トに参加していきたい。 (20 歳代・男性)
85
立川市に住み始めて 30 年になります。
今ハマっているのはリース作り!
近所の小学校の空き教室で開催されているリース教室に通っています。
今日も材料になる木の実を探しに公園へ行ってきました。
木の実を集めていると、遊んでいる子どもたちが「何しているの?」と声をかけてきま
した。
リース作りの説明をすると一緒に木の実を探してくれたりして。
これも思いかけず楽しみの一つになりそうです。
そうだ、今度あの子たちを教室へ誘ってみようかしら! (55 歳・女性)
今日は天気が良いので立川まで買い物へ出かけた。歩道は広く安全で街並みの木々の緑
は目にやさしく快適で、通り沿いには、様々な個店があり、歩いていて飽きない。途中、
喫茶店でコーヒーブレイク。なんとなく優雅な気分だ。2時間かけて目的地に着き、買
い物を終えたときには、さすがに少し疲れたのでモノレールに乗って帰ってきた。
所要時間は約 10 分。なんとも便利な街である。
車が売れないと、生活に困るが、私は、ゆとりと便利さを兼ね備えたこのまちが好きに
なってきた。 (40 歳・男性)
妻との2人暮らし、子や孫は近くに住んでいるので、何かのおりにはお互いに助けあっ
て幸せな毎日を過ごしている。
日常生活に必要な食料その他は、足腰の弱った私たちでも歩いて買いものができる。近
くで手に入らないものは大規模小売店まで発達したコミュニティバス路線網により近く
のバス停から簡単に行くことができる。いつでも相談できる医院も近くにあり、私たち
のように施設に入らないで地域の中で生活する高齢者が増えている。
市の「待機児童ゼロ」の取り組みや、子ども達が安心して思いきりボールを蹴ったり、
野球などで遊べる広い公園が各地域に整備されたり、若い子育て世代向けの様々な政策
のおかげで転入が増え、市の人口は増加を続けている。また、可処分所得に余裕をもつ
高齢者の消費行動が活性化されたことで、駅前だけでなく、コミュニティのにぎわいは
増している。地域でのコミュニケーションが増したことで、地域の様子がお互いにわか
り、犯罪も減少し、高齢者や子どもにとっても安全安心なまちとなっている。
(80 歳・男性)
緑と水と安全な防災都市で暮らす。自治会に参加。巨大地震の発生と安全に不安。一次
避難所は遠い(往復20分以上)
自主防災組織・自衛消防隊の活動の機能なし
家族が死傷した時の連絡場所と担当者が不明
家族の安全を目的とした近助・共助のしくみづくり。 (41 歳・女性)
86
健康で明るい生活。自治会・地域活動は不参加。興味なし。
近隣にデパート・コンビニがあり便利な生活。冷蔵庫に1日分の備蓄。危険の備えを知ら
ない。災害時に交通と生活用品の停止が不安。
災害の正しい危険情報と備えの共有の場が必要。 (25 歳・女性)
健康で明るい生活の持続。通常は、便利な場所で生活。災害時に交通と生活用品の入手
が停止。地域の避難者と帰宅困難者でパニック。災害に強いまちづくりが必要。
(35 歳・男性)
健康で明るい家族生活。自治会・PTA・地域活動には参加。都内で大地震に遭遇、帰宅
困難になった。小学生2人の身体と心の安全でパニック状態。子どもが怪我をしたメー
ル入手。どう指示するか。
児童館等の場を利用した保護者の共助組織をつくる。 (32 歳・女性)
健康で明るい生活の持続。通常は、便利な場所で生活。災害対策が変化。行政が想定し
た防災計画にリスク(危険)が多い。予測される天災や人災の予防が必要な時代。最新
の情報発信と自助・共助の場と実践が必要。
基本構想・10年計画検討の場で審議が必要。 (55 歳・男性)
健康で明るい家族生活。友人が立川で大地震に遭遇、帰宅困難になった。トイレがない。
避難場所が分からない。飲料水の入手が出来ない。どうしたらよいのかパニック状態に
なって救助依頼を受けた。
災害時の最低限の情報と備えをしておく。 (50 歳・女性)
地域社会の安全のための協働。通常は、自治会活動参加、便利な場所で生活。行政依存
の災害時の人災による地域全焼のリスク。一時集合場所・一次避難所の安全な場所がな
い。災害発生後、行政依存のクレーマーの攻撃が不安。
地域住民の検討の場をつくり情報共有の必要。 (31 歳・男性)
緑と水と安全な防災都市で暮らす。自治会・地域活動は不参加。興味なし。直下地震が不
安。怪我をした時の救助依頼の人・場所がない。地域も行政も助けてくれないストレス
が増加。
被害のほとんどは、自分による人災。協働の備えを。 (65 歳・女性)
生涯現役の事業を継続する。地震による備えをしているので天災の予防は可能。空屋、
空店舗・老朽家屋、駐車・駐輪違反などの人災による延焼・火災旋風で地域の全焼が予
測。地域全員の安全活動の場をつくり事業を継続したい。
・事業継続の必要性の理解と備え (80 歳・男性)
87
美大を卒業して、働きながら自分の作品を作ったりしています。
自分が住むところとは別に安く借りられるアトリエを探していたのですが、たまたま立
川にアパートを改装した、アトリエがあったので自宅とは別に借りています。
こういうアトリエ以外にも、音大生向けに防音設備が整ったアパートなんかも市内にあ
るみたいで、立川は自分の夢を実現したいと思う人にとっても住みやすいところだなと
思います。
立川は電車で都心まで1時間くらいで着くので、通勤にもそれなりに便利だし、都心に
あるギャラリーなどにもアクセスがいいので気に入っています。
この間、同じアトリエを借りている友達が市の公民館のロビーで作品の展示をしたりし
ていました。なんでも、無料で展示してくれるらしいので、自分も今度、試しに展示し
てみようかなと思っています。 (20 歳代・男性)
立川に住み始めて、数年経ちました。
駅前にはたくさんお店があって、週末はランチもかねて買い物をするのも楽しいですね。
駅前は大きい店舗がたくさんありますが、探してみると、小さい店舗ですが、個性的な
お店もたくさんあって、面白いですね。
同じくらいの歳の人が、チャレンジでお店を出すところがあるのですが、ちょっと変わ
ったものが手に入ったりして、気に入っています。
(20 歳代・女性)
立川市に住んで5年が経ちます。立川には近い将来大型商業店舗が建つ予定なので、買
い物が便利になると期待しています。一方で買い物客による道路渋滞が心配です。
小学生の子どもが2人います。少子化、高齢化が進んでいますが、将来は子どもが希望
を持てる街になってもらいたいです。 (40 歳・女性)
生まれてからずっと立川に住んでいて、進学と共に立川を離れました。
夏と冬の休みに家に帰ると、地域交流がさかんで農業も発展していて、おいしい食事を
食べながら、仲間と過ごせるのは、心のふるさとです。 (20 歳・男性)
私は立川市で、農業を経営しています。自然と水に恵まれ、消費地も近い環境で、トマ
トを栽培しています。週末には、トマトを卸しているイタリアンレストランへ家族で、
食事に行くのが楽しみです。
(45 歳・女性)
今年も秋がやってきた。イチョウも色づき今日もたくさんのカップルや家族連れが訪れ
た。最近ショップの一番人気はくるりんのぬいぐるみ。小脇に抱えて、歩く子供達の姿
はほほえましい。
(50 歳・女性)
88
空気が汚く外で運動するのが苦手です。でも立川市では企業・学校と連携して、学校の
空き教室を利用したりダンスができる環境にあります。
立川市は日本でもダンスを始め、スポーツに力を入れている若者に夢を与える市です。
(15 歳・女性)
私は立川生まれの立川育ちだがこのまちはいいまちだ。最近は都会のイメージも落ち着
いてきて活気はあるが雰囲気は落ち着いている。
バランスがとれていて実に住みやすい。
年寄りが多く若者の割合が減っているがつながりは強い地域だ。 (40 歳・男性)
生まれも育ちも立川です。大学へは自宅から通ってます。
立川は交通の便もいいので、大学への通学も苦になりませんね。
この間、大学の授業の一環で商店街を盛り上げるイベントに参加しました。
このイベントは大学と立川市が協働で行っているのですが、参加すると授業の出席にも
なるので勉強しながら普段できない体験ができて、面白いです。
商店街のおじさん達とも仲良くなって、大学ではなかなか聞けない話が聞けて自分にと
っても良い経験となりました。
趣味で BMX という自転車に乗っているのですが、この間、昭和記念公園で飲料メーカ
ーの「レッドブル」が主催している、スポーツイベントをやっていたので観にいきまし
た。数年前から始まったイベントですが、趣味でやっている BMX のトップアスリート
のパフォーマンスを地元で観れるなんて、立川に住んでいてよかったなと思います。
(20 歳代・男性)
立川にリノベーションした団地があると聞いて、移り住んできました。
築年数はそれなりに経っていますが、家賃も安いし、綺麗にリフォームされた部屋も気
に入っています。そして何より、団地内に設けられた共有スペースが気に入っています。
この間は、近所の仲の良い人たちと一緒に夕食を持ち寄って、そこでちょっとしたパー
ティを開きました。こんなふうにご近所付き合いができるのって、いいなと思います。
今週末は団地の自治会で、音大生を呼んでミニコンサートが開かれるみたいです。
子どもが小さくて、こういうイベントにはなかなか出かけられないのでちょっとうれし
いです。 (30 歳代・女性)
89
夫に先立たれて、しばらく一緒に住んでいた一戸建てにひとりで住んでいたのですが、
市の紹介で、学生さんにお部屋を貸す仲介をしている NPO を紹介してもらい、希望す
る人と面談をして2階のお部屋をお貸しすることになりました。
いままで、ひとりで力仕事など、少し難儀をしていましたが学生さんが来てくれたおか
げで、蛍光灯を変えたり、この間壊れたテレビの付け替えを手伝ってもらえたりと、何
かと助かっています。
お部屋の家賃も少し頂いているので、年金暮らしの私には少しですが収入も増えてあり
がたいですね。
学生に頼まれた時は、夕飯のまかないなどもしています。
やっぱり、ひとりで食べるよりも誰かと食べるご飯はおいしいですね。
私はこんなふうに学生にお部屋を貸していますが、近所の友達は自分の家をリフォーム
して若い世帯に貸して、別の友達と共同生活を始めたりしています。
家族とか地域のあり方もだいぶ変わりましたが、こういう生活もいいものだと思います。
(70 歳代・女性)
「立川市に住んでよかったな」と思うのは、いろいろな世代の人と交流ができる場所が
あることです。
子どもが小学校に上がり、学校のオヤジの会に参加しましたが、いまの学校は公民館や
児童館、図書館などの複合施設が敷地内にあるんですね。
これだと、オヤジの会の定例会も開きやすいし、自然と地域の人たちも集まってきてい
るので交流もしやすいですね。
この間、オヤジの会の定例会をしていたら、草笛のサークルをしている知り合いの方か
ら「何してるの?」と声をかけられたので、
「今度、オヤジの会でやるイベントの相談を
しているんです」とあまり考えもなく話したら、
「良かったらうちのメンバーで草笛の吹
き方を教えようか?」という話になりました。
こんなふうに自然発生的にいろいろなつながりができて行くのっていいなーって思いま
す。
自分も子育てがひと段落したら、こんなふうに地域とつながる活動ができたらいいなと
思ったりしています。 (30 歳代・男性)
昔と比べると高齢者の人数は増えてはいるが、まちの活気は変わらない。忙しそうに早
足の人もいれば、買い物帰りに手をつないで歩いている老夫婦もいる。子どもが落とし
たハンカチを拾ってもらい、お礼をいうと「どういたしまして」と笑顔で応える人。人
のやさしさを感じられるこのまちで、いつまでも健康で働き続けたいと思う。
(65 歳・男性)
90
立川の美容院に勤めて5年が経ちそろそろ彼女と結婚しようと思っている。
子どもが産まれても彼女が仕事を続けられるように保育園に近い新居を探すつもりだ。
幸いなことに立川市は子育てに対する支援が手厚いので、安心して子どもを産むことが
できる。ワークライフバランスを大事にしていきたい。 (25 歳・男性)
現在と同じ終活
メールを多用した情報収集、発信、難病の会、難病者同士のコミュニケーションづくり。
誰でも社会参加しやすいまち。
インターネット、将来の技術革新を最新のコミュニケーション
声掛け、気づかいが気軽にできるまち。(65 歳・男性)
友人・知人がいて、地域のボランティア等で社会参加している生活。
地域とつながっている連帯意識。友人、知人とのかかわりを持ち続けている。
誰でもくらしやすい。
⇒高齢者・障がい者・子育て世代・貧困
(70~80 歳・男性)
障がいをもち、地域で障がいを持っている方の生活相談を行っている中で、立川という
まちが、だれにとっても生活のしやすいまちという実感がもてるようになってきた。
ハード面、環境面のみならず、人と人とが声を掛け合い、支え合うまち。
(35 歳・男性)
散歩に出てみると、街中の公園では桜が満開で、地域の人たちが集まって花見をしてい
る。子どもたちは歓声をあげながら、落ちてくる花びらを追ったり、拾ったりしている。
大人たちは高齢の人も、障害のある人も溶けこんで、和気あいあいとして、歌ったり、
踊ったりおしゃべりをしている。 (77歳・男性)
立川で飲食店を始めて 10 年経ちました。10 年前とは大きく変化していると思います。
IKEAやららぽーと等が建設される事で、ファミリー層の来街者が増えると思い、新
メニューの考案を急いでいます。 (38 歳・男性)
箱根ヶ崎にあるアメリカンスクールに通っています。モノレールで一本だから結構すぐ
だよ。立川出身めっちゃ多いし。今日はガールフレンドのリカとイケアのフードコート
いってたんだ。立川のキャラ?あっ知ってる。『ウドラでしょ!!』
(11 歳代・男性)
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僕は駅近くのマンションに住んでいます。駅前は歩道橋だけでなく、歩道も歩きやすく
て、休みの日は友達と駅近のお店に行ったり、公園や砂川町の方へ自転車で探検に行く
のが楽しいです。
(10 歳・男性)
最近は仕事も退職し、時間があるのでよく散歩をします。駅周辺は都会化が進む中、私
の住んでいるところでは子供達が自由に遊んでいるのをよく目にします。それほど立川
の安全は確保されるようになり、安心して暮らせています。
(80 歳・男性)
残業を終えた私はお迎えをお願いしていた。ボランティアの方のところへ5歳の子供を
迎えに行く。自然と都市が共存する立川はすべてがそろう魅力的で子育てしやすいまち
だ。 (48 歳・男性)
転勤で妻と小学3年、年中の息子を連れ、東京へ来た。引越先は交通の便と子どもたち
が伸び伸びと成長できる環境を探し、立川とした。
引越後、近くの公園へ息子たちを連れていくと、同じ年の頃の子どもたちが元気にサッ
カーをしていた。
しばらく見ていると息子たちは誘われるがまま、その子たちと仲良くサッカーに興じて
いた。子どもたちにとって良い環境を選んで良かったと安心した。
翌日、入学と入園手続きへ市役所へ行った。右の左もわからずにいると、すぐに職員が
近寄ってきて、笑顔で声をかけてもらい案内をしてくれた。
この街に対する心の不安が一気に無くなった。 (30 歳・男性)
ハコモノや道路などのインフラ投資から、市民の安心を生むライフインフラ投資への転
換。自分たちの地域は自分たちでつくる意識の共有で、真の豊かさを問い直す地域経営
の発想とでもいうのでしょうね。
人口減で余った公有地や生産緑地が無償や安価で利用でき、こうして高齢者までが活動、
交流できる運動の場やあるいは、農作業を楽しむなど、生活も活性化し、毎日を健康的
に楽しくすごしています。
(100 歳・男性)
今度市内に住む幼なじみと結婚することになりました。
互いの両親共に地方から東京都立川市に上京。自分たちは立川生まれ立川育ちです。
ですが、旧砂川町のため、交通が不便であり、保育園も空きがなさそうなので、勤務先
に近いまちに引っ越そうと考えています。
立川駅からのモノレールがつながるといい。 (27 歳・男性)
92
温かい家庭環境のもとで安心した生活の家族団らんの毎日が欲しい。
健康で生きがいを感じる趣味を生かした環境づくりで、少しでも家族および周りの人等
に楽しみを与えられる人になる生活環境を希望します。 (70 歳・男性)
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7.資料
94
・立川市第 4 次長期総合計画検討市民会議設置要綱
(設置)
第1条 立川市第4次長期総合計画(以下「計画」という。)の策定にあたり、広く市民の
意見を反映し、市民と行政との協働によるまちづくりの推進を図るため、立川市
第4次長期総合計画検討市民会議(以下「市民会議」という。)を設置する。
(市民会議の役割)
第2条 市民会議は、全体会及び分科会で構成するものとし、全体会においては、基本構
想について、分科会においては、前期基本計画についてそれぞれ提言を行うもの
とする。
2
前項に規定する提言は、広く市民の意見や要望を反映するとともに、本市の地域
特性等を踏まえ、市、市民等の責務、役割等を盛り込んだ公正で実現性のあるも
のとする。
(委員)
第3条 市民会議は、次の各号に掲げる委員をもって組織する。
(1) 公募市民委員
18 歳以上の市内に在住、在勤、在学等をする者で、市民公募に応
募し選考された者とし、その定員は、15 人から 25 人程度とする。
(2) 無作為抽出市民委員 18 歳以上の市内に住所を有し、住民基本台帳法(昭和
42 年法律第 81 号)第5条に規定する住民基本台帳に記録されている者の中から
無作為に抽出された者であって、市民会議への参加の意思を有する者とし、その
定員は、15 人から 30 人程度とする。
(3) インターンシップ委員
広く市政や市民参加について学ぶため、多摩地域の大学に
通学する学生で、市長が推薦した者とし、その定員は、若干名とする。
(4) 市内関係団体委員 市内関係団体から推薦を受けた者とし、その定員は、5人から
10 人程度とする。
(5) 市職員委員 市の職員とし、その定員は、10 人程度とする。
2
前項の委員の選考に当たっては、女性の登用を考慮して行うものとする。
3
公募市民委員の公募に関する必要な事項は、別に定める。
(記念品)
第4条 前条第1項第1号から第4号までに掲げる委員には、予算の範囲内で記念品を贈
呈するものとする。
(連絡会)
第5条 分科会の連絡調整等が必要な場合は、市民会議に連絡会を置くことができる。
(学識経験者等の出席)
第6条 市民会議は、必要があると認めたときは、学識経験者、関係職員等の出席又は資
料の提出を求めることができる。
95
(庶務)
第7条 市民会議の庶務は、総合政策部企画政策課において処理する。
(委任)
第8条 この要綱に定めるもののほか、市民会議の運営について必要な事項は、市民会議
で協議し、別に定める
附 則
この要綱は、平成 25 年4月 25 日から施行する。
96
・立川市第 4 次長期総合計画検討市民会議委員名簿
氏名
氏名
氏名
青木
佑香
木村
美恵
赤坂
修司
黒島
秀和
浅見
孝男
小林
直岐
橋本 一将
小林
美貴
長谷川 功
浅見 知明(~26 年 3 月)
中村
野村
荒川
天羽
齊藤
瑛介
林
荒木
貴英
貞島
哲嗣
平出
安藤
英昭
佐藤
博文
池永
一夫
石垣
栄一
板橋
伊津
美智子
良樹
賢一
平井出 祐宏
岳
平川
彰吾
塩谷
佳之
平館
孝雄
ユミ子
茂井
健司
平野
京子
恵理子
清水
康一
藤原
大生
正人
杉田
幸優
喜三郎
杉原
裕司
鈴木
智嗣
三浦
友佳
鈴木
善也
三鴨
賢一
亘
宮武
宏輔
伊藤
石見
植木
勝
臼井 隆行(26 年 4 月~)
塩川
里美
増田
潤
正三郎
尾内
泰成
奥田
信代
髙橋
広行
宮本
郁子
小倉
理佳
高橋
由蔵
八木
康子
男澤 暢亮
竹腰
正隆
山﨑
員弘
蔭山
敬泰
田中
亮彦
山田
直樹
真美子
田村
諭士
柏木
加藤
川合
良重
髙野
本郷
鶴園
山田
日出夫
誠
吉田
健人
砺波
正博
脇元
優太
知之
猶原
奈穂
渡辺
裕介
美代子
中楯
永雄
渡貫
泰央
川島
薫
木賀
北澤
明
長嶺
毅
(50 音順)
97
・市民会議開催概要
日 程
主な審議事項等
第1回
平成 25 年 8 月 31 日
○長期総合計画の策定にあたって
○ミニ講座『総合計画ってなんだろう?』
○ワールド・カフェ『立川の今を考える』
第2回
平成 25 年 9 月 21 日
○ミニ講座『目標について』
○ ワールド・カフェ『立川の未来を考える』
第3回
平成 25 年 10 月 12 日
○ミニ講座『立川市における協働』
○ワールド・カフェ『立川のまちと協働を考える』
第4回
平成 25 年 10 月 26 日
○ミニ講座『課題発見力の向上』
○ワールド・カフェ『課題検討の視点を考える』
第5回
平成 25 年 11 月 9 日
○将来人口推計について
○分科会①『分野別課題検討』
第6回
平成 25 年 12 月 7 日
○意見交換会の内容説明
○立川市長期総合計画審議会委員の紹介
○第 4 次長期総合計画検討市民会議からの報告
○意見交換
○第 3 次長期総合計画の総括について
第7回
平成 26 年 1 月 11 日
○今後の進め方
○分野別目標像の検討(分科会③)
第8回
平成 26 年 1 月 25 日
○統一将来像のイメージ、政策体系について
○課題の分析
第9回
平成 26 年 2 月 22 日
○中間報告書作成作業
第 10 回
平成 26 年 4 月 19 日
○長期総合計画策定状況について
○提言書について
○市民会議の進め方について
○市民とともに政策展開する考え方について
第 11 回
平成 26 年 5 月 10 日
○市民会議の進め方について
○提言書について
○分科会(グループ検討)
第 12 回
平成 26 年 6 月 7 日
第 13 回
平成 26 年 7 月 12 日
○分科会(グループ検討)
第 14 回
平成 26 年 8 月 2 日
○分科会(グループ検討)
○発表
○分科会(グループ検討)
○発表
○第4次基本構想素案について
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99
100
101
○本提言書に関する問い合わせ先
立川市総合政策部企画政策課
〒190-8666 立川市泉町 1156-9
TEL:042-523-2111(内線 2688)
FAX:042-521-2653
Mail:[email protected]
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