株式会社 事 放送衛星システム 業 報 告 自 平成 24 年 4 月 1 日 至 平成 25 年 3 月 31 日 1.会社の現況に関する事項 (1)事業の経過及び成果 当社は、平成 24 年 3 月に、第 20 期(平成 24 年度)~第 22 期(平成 26 年度)の事業運 営の指針として「B-SAT 中期事業計画」(以下「中期事業計画」)を策定しました。第 20 期は中期事業計画の初年度として、その重点事項を中心に、 「第 20 期(平成 24 年度) 事業計画」に反映させるとともに具体化に取り組みました。 中期事業計画では、当社の事業展開の目標を、 ・放送衛星の安全・安定運用によって、いつ、いかなる状況においても BS 放送を視 聴者の皆さまにお届けすること ・共に BS 放送を担うパートナーである認定基幹放送事業者の方々へのサービス向上 をはじめとする不断の経営努力 ・放送衛星関連の技術や業務全般を担う日本で唯一の組織にふさわしい人材の養成、 体制等の整備や経営の安定化など事業基盤の強化 としています。この 3 目標を実践すべく、まず、万一の事態への万全の備えとして、平 成 24 年 6 月に、放送衛星 BSAT-3a・3b・3c の現用 3 機への 12 中継器配置の最終形 態を完成させました。こうした万全の備えもあり、第 20 期は 1 年を通じ、平成 24 年 3 月に地デジ難視対策衛星放送(衛星セーフティネット)を含め 39 番組となった BS デジタ ル放送を、放送障害はなく安定的に視聴者の皆さまへお届けしました。また、前期から 引き続き、地上設備の更新工事を円滑に実施しました。さらに、大災害など非常時にお いても BS デジタル放送を良好な状態で継続するための新たな施策の推進や検討に積極 的に取り組み成果を収めるとともに、万一の放送障害の際の対応力や危機管理体制の向 上・強化を目指す総合訓練等の実施をはじめ、放送衛星の運用に関する人的・組織的な 力量の強化にも注力しました。 一方、B-SAT 連絡会の定期的な開催と情報交換・意見交換を通じて認定基幹放送事 業者の方々との緊密な連携体制を構築・維持したほか、認定基幹放送事業者の方々の側 での万一の事態への対応について、各々の要望に沿った形で当社から実質的な支援を行 うなどの取り組みにより、BS デジタル放送のさらなる発展の基盤を強化しました。 以上のような既定の中期事業計画の具体化と併せ、近時、顕著なスーパーハイビジョ ン放送の実現に向けての動きに対して、当社は、これまで培ってきた専門技術等を活用 し、社会に還元していく好機ととらえ、必要な情報収集をはじめ積極的に対応しました。 引き続き、新たな周波数確保のための国際対応や次世代衛星のあり方の検討を行ってい きます。 さらに、事業の裏付けである第 20 期収支計画についても、収支両面にわたる経営努 力を尽くして推進した結果、売上高、営業利益、経常利益、そして当期純利益とも計画 を上回る成果を収めました。 中期事業計画の初年度にあたる第 20 期はまた、当社創立 20 周年を目前に控え、当 社の歩みの中の第 1 ステージを締めくくる 1 年でした。それ以上に視聴者の皆さまにと っては、日本に割り当てられた全周波数を使った BS デジタル放送をいつでもお楽しみ いただけるようになった意義深い 1 年でした。このような第 20 期の重要な位置づけを 胸に刻み込み、全社一体となって取り組んだ結果、以下のとおり、「第 20 期(平成 24 年度)事業計画」に掲げた基本方針および重点項目を中心に第 20 期(平成 24 年度) の事業全体を滞りなく遂行し、基幹放送局提供事業者としての使命と役割を果たしえた と考えます。 (アップリンク設備整備) アップリンク設備の更新については、第1段階の整備として残っていた平成 12 年~ 平成 19 年に放送を開始した認定基幹放送事業者の方々のチャンネルの主局送信設備に ついて、全設備が運用している中で、バックアップのための設備を設け1系統ずつ乗り 換えながら実施し、24 年度中に BS15 チャンネルと BS13 チャンネルの主局地球局の 更新が終了しました。この工事については、引き続き第 21 期も継続します。 (認定基幹放送事業者の方々との連携強化) 日常及び緊急時における緊密な連携を図るため、 「B-SAT 連絡会」を月に 1 回開催 したほか、当社の全常勤役員が出席し事業概要について説明を行う「B-SAT 連絡会・ 総会」についても、平成 24 年 7 月 26 日に開催しました。また、平成 24 年 7 月 5 日、 6 日には SI/EPG 講習会を実施しました。 なお、平成 24 年 6 月までに全認定基幹放送事業者の方々の最終送り出しマスターと アップリンクセンター運用室との連絡を緊密にするためのインカム整備を完了しまし た。 (衛星管制業務) 平成 24 年 6 月 18 日に、放送衛星 BSAT-3a・3b・3c の現用 3 機による放送の安定 継続を目指し、12 中継器の配置の最終形態を実現しました。具体的には第 1 に、3 機 の放送衛星の運用中継器数を各 4 として、いずれかの放送衛星が万一、不具合等で機能 喪失に陥った場合にも、影響を受ける中継器は最大 4 としました。第 2 に、1 認定基幹 放送事業者の方が 2 中継器利用の場合には別の放送衛星に配置しました。第 3 に、不具 合等の際には最も早く切り替えられる配置としました。実際の 3 機の運用には、放送衛 星 BSAT-3a の 3 年以上の運用実績が活かされていることも合わせて、3 機体制の安 定性は格段に向上していると考えます。 また、万一の放送障害による放送中断時間を最小限とするため、特定の事象を設定し た訓練や総合訓練、さらにスカパーJSAT 社との連絡訓練など、衛星シミュレータを使 用した訓練を定期的に実施しました。 スカパーJSAT 社との共同所有である放送衛星 BSAT-3c では、平成 25 年 1 月から、 すべての 110 度 CS 放送を送信しています。運用開始時から当社が受託して行っている CS 持分の管制とともに、円滑に遂行しました。 なお、設計寿命を超え、かつ残燃料が減少していた放送衛星 BSAT-2a については 平成 25 年 1 月 29 日に軌道外投棄を完了しました。BSAT-2c についても、残燃料を 確認して軌道外投棄に向けた準備を進めます。 (アップリンク運用業務) 当社は、日本に割り当てられた 12 の周波数すべてを使用した全番組のアップリンク を行っています。渋谷ではバックアップ用を含めて 13 基、菖蒲では 12 基のパラボラ アンテナが稼働しており、すべてについて放送障害はなく、安定的に運用されました。 平成 24 年 12 月からは、十分な連絡体制を確保するとともに、一次対応・確認など を確実に行うため、現行の全体要員規模を維持しつつ人事異動も含めた運用の見直しに より、アップリンク運用室における夜間の体制を 2 名から 3 名に強化しました。 当社が集配信を行っている EPG についても、12 周波数の放送開始以降、安定的に集 配信を継続しました。 (「受信モニター局の整備」と「西日本拠点の検討」) 当社が自ら、BS 放送のエリアおよび受信状況の把握を行うため、受信モニター局の 整備を開始しました。第 20 期はパイロット局として東京と日本最西端の与那国島の 2 局を整備し、平成 24 年 12 月 14 日から運用しました。与那国島での受信状況について は、電波の質も含めて当社で把握しています。 万一の発生が心配される首都直下型地震、東南海地震などの大災害時の BS 放送確保 のため、衛星管制とアップリンクに関して、“西日本”の拠点設置にとどまらず、幅広 い選択肢の可能性とそれぞれの有効性や効率性について検討を行いました。その一環と して、管制とアップリンクに関するメーカー調査等を行いました。 現行設備についても、これまでの災害を教訓に、当社が業務を実施している各拠点に おいて、災害時の弱点となる事項を排除するための電源等の検討を行いました。引き続 き、強化整備を行うための準備を進めます。 また、災害対策として、認定基幹放送事業者の方々から当社までのプログラム回線の バックアップ方法について、認定基幹放送事業者の方々と連携して検討を行い、当社と して可能な支援を行いました。 (創立 20 周年記念事業) 当社は平成 25 年 4 月 13 日に創立 20 周年を迎えることから、これを記念する 20 周 年事業を検討・準備しました。第 21 期に予定している事業も含め、主な事業は次のと おりです。 ・ 「B-SAT 創立 20 周年 感謝の集い」(平成 25 年 4 月 12 日開催予定) 当社の事業運営にご支援・ご協力をいただいた関係者の方々をお招きした「感謝 の集い」を開催する予定。 ・「B-SAT 20 年の歩み」作成 当社の設立経緯、これまでの保有放送衛星など会社としての歩みや、アップリン クセンター、衛星管制センターなどの組織・体制の変遷について各種資料を含め てまとめ、20 周年に合わせて発行の予定。 (衛星周波数等に関する国際対応) 近隣国及び近傍軌道位置に衛星を配置しようとする他国との周波数調整を行いまし た。また、次期無線通信会議に向けて、将来的な衛星放送用周波数に関する検討にかか わる会議に参加しました。当社は、東経 110 度 12GHz帯 BS 左旋周波数のファイリン グを申請し、すでに申請している 21GHz帯と合わせて、将来の放送サービスのための 周波数確保に努めました。 (広報活動) 当社の事業が関係者の方々にとどまらず視聴者の皆さまからも、より理解され支持さ れることを目指してホームページを刷新しました。 「B-SAT トピックス」 「B-SAT ブ ログ」「衛星放送まめちしき」のコーナーを新設しました。当社のホームページへのア クセス数は、以前の 2~4 倍になりました。 また、衛星管制センターでは、放送衛星や衛星管制業務に理解をより深めていただく ためのディスプレイを準備し、幅広い年齢層を対象にした見学会を実施しました。 (売上高等の状況) 以上の結果、当期における売上高等の状況は以下のとおりです。 当期から 12 中継器すべてを通年でご利用いただいた結果、売上高 130 億 221 万円と なりました。内訳は基幹放送局提供収入 88 億 9,417 万円、アップリンク・EPG 受託収 入 40 億 2,803 万円、管制受託収入が 8,000 万円です。これから売上原価 83 億 6,943 万円を差し引いた売上総利益金額は 46 億 3,278 万円となり、これから販売費及び一般 管理費を差し引いた営業利益金額は、40 億 8,734 万円となりました。さらに営業外損 益を加減しました経常利益金額は 30 億 1,698 万円となり、今期特別損益の発生があり ませんでしたので税引前当期純利益金額は同額の 30 億 1,698 万円となりました。以上 により法人税、住民税及び事業税は 8 億 4,533 万円、法人税等調整額は 3 億 765 万円 となり、この結果当期純利益金額は 18 億 6,399 万円となりました。 (2)対処すべき課題 「基幹放送」である BS デジタル放送をいつでも、どのような状況においても継続し て視聴者の皆さまへお届けする当社の使命と責任を確実に果たすため、引き続き放送衛 星の安定運用とそのための万全の体制構築に最大限努めます。と同時に、新しい放送シ ステムの牽引役としての事業展開を中心に、創立 20 周年経過後の次のステージにふさ わしい新 B-SAT 像の構築に取り組みます。 (3)設備投資等の状況 当期において実施した設備投資の総額は、8 億 7,711 万円となりました。設備投資額 の主な内容としましては、アップリンク主局送信装置(2ch 分)更新工事等アップリン ク関係で 7 億 5,241 万円、受信モニター・管制センター関係で 1 億 2,470 万円です。な おアップリンク主局送信装置設備改修のうち、未実施分(3ch)の高周波装置(製作品) 2 億 7,515 万円が建設仮勘定に計上されています。 (4)資金調達の状況 当期における資金調達状況は、以下のとおりです。 みずほコーポレート銀行等の金融機関からの長期借入金 借入額 該当事項はありません。 返済額 3,120 百万円 (5)事業譲渡・吸収分割又は新設分割の状況 該当事項はありません。 (6)事業譲受けの状況 該当事項はありません。 (7)他の会社の株式その他の持分又は新株予約権等の取得の状況 該当事項はありません。 (8)吸収合併又は吸収分割による他の会社の事業に関する権利義務の承継の状況 該当事項はありません。 (9)財産及び損益の状況の推移 (単位 17 期 第 18 期 第 19 期 (平成 21 年度)(平成 22 年度) (平成 23 年度) 第 20 第 区 分 千円) 期 平成 24 年度 当期 売上高 9,034,671 10,214,862 10,250,328 13,002,215 営業利益 2,227,142 2,535,901 2,161,434 4,087,346 経常利益 1,747,300 2,135,524 1,188,728 3,016,982 当期純利益 1,032,532 1,194,298 594,316 1,863,991 3,441 円 77 銭 3,980 円 99 銭 1,981 円 05 銭 6,213 円 30 銭 1株当たり 当期純利益 総資産 55,708,263 63,585,461 65,144,614 64,775,167 純資産 21,558,362 22,047,245 21,921,631 23,284,563 (10)主要な事業内容 事 業 主 要 な 業 務 内 容 放送衛星の調達 次期放送衛星の検討及び衛星関連設備の調達を行っています。 放送衛星の管制及 BSAT-2c、BSAT-3a、BSAT-3b、BSAT-3c の計 4 機の衛星の軌道・姿 び管理事業 勢制御や衛星の状態監視・制御を行っています。 基幹放送局提供 事業 アップリンク業務 国際対応及び研究 業務 BSAT-2c、BSAT-3a、BSAT-3b、BSAT-3c の 4 機運用による基幹放送 局提供事業者としてデジタルの BS 放送サービス業務を行ってい ます。 アップリンク業務、全局 EPG(電子番組表)用の SI 集配信業務を 行っています。 デジタルハイビジョンやマルチメディア放送などの新しいサービ スを提供する衛星放送の重要性がますます高まる中で、将来を見 据えた放送衛星システムの調査研究を行っています。 (11)主要な事業所等 名 本 称 所 社 在 地 東京都 衛星管制センター 埼玉県 (12)従業員の状況(平成 25 年 3 月 31 日現在) 従業員数 前期末比増減 67 名 1 名増 (注)従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は含まれておりません。 (13)重要な親会社及び子会社の状況 該当事項はありません。 (14)借入先 借 入 先 借 入 額 三菱東京UFJ銀行 17,055 百万円 7,954 百万円 7,688 百万円 3,181 百万円 合 35,880 百万円 みずほコーポレート銀行 日本政策投資銀行 三井住友銀行 計 2.会社の株式に関する事項 (1)発行可能株式数 320,000株 (2)発行済株式総数 300,000株 (3)大株主の状況 株 主 名 持 株 数 持 株 比 率 日本放送協会 149,994株 49.99% ㈱WOWOW 58,901株 19.63% ㈱東京放送ホールディングス 16,901株 5.63% ㈱テレビ朝日 16,901株 5.63% ㈱BS 日本 15,675株 5.22% ㈱ビーエスフジ 15,675株 5.22% ㈱BS ジャパン 15,675株 5.22% ㈱みずほコーポレート銀行 4,006株 1.33% ㈱三井住友銀行 1,809株 0.60% 日本テレビ放送網㈱ 1,226株 0.40% ㈱フジ・メディア・ホールディングス 1,226株 0.40% ㈱テレビ東京 1,226株 0.40% 3.会社の役員に関する事項 (1)取締役及び監査役の氏名等 地位 担当 氏名 他の法人の代表状況等又は重要 な兼職の状況 代表取締役社長 竹中 一夫 取締役 齋藤 孝行 取締役 野尻 利彦 取締役 矢橋 隆 取締役(非常勤) 社外取締役 根本 佳則 NHK 経営企画局長 取締役(非常勤) 社外取締役 竹村 範之 NHK 経理局長 取締役(非常勤) 社外取締役 浜田 泰人 NHK 技術局長 取締役(非常勤) 社外取締役 橋本 元 ㈱WOWOW 常務取締役経営戦略 担当 取締役(非常勤) 社外取締役 川内 康広 ㈱WOWOW 取締役技術担当 取締役(非常勤) 社外取締役 梅原 幹 ㈱BS 日本常務取締役編成局長 取締役(非常勤) 社外取締役 重藤 隆 ㈱ビーエスフジ常務取締役(技術 局担当) 取締役(非常勤) 社外取締役 古矢 雅一 ㈱BS ジャパン専務取締役 取締役(非常勤) 社外取締役 香村 佐斗史 ㈱みずほコーポレート銀行営業 第十八部長 監査役 社外監査役 清水 豊 監査役(非常勤) 社外監査役 棟朝 幸彦 NHK 関連事業局副部長 監査役(非常勤) 社外監査役 佐藤 和仁 ㈱WOWOW 常務取締役 IR 経理 担当 注 1 当年度に係る取締役及び監査役の報酬等の額 取締役 60百万円(うち社外取締役 監査役 12百万円(うち社外監査役 12百万円) 合 73百万円 注2 計 -百万円) 当事業年度中の取締役及び監査役の異動 平成 24 年 6 月 27 日開催の定時株主総会において、竹中一夫氏、田原賢明氏、四谷 明久氏、矢橋隆氏、児野昭彦氏、橋本元氏、川内康広氏、室川治久氏、重藤隆氏、山 下啓一氏、香村佐斗史氏が取締役を辞任しました。同株主総会において、竹中一夫氏、 齋藤孝行氏、野尻利彦氏、矢橋隆氏、根本佳則氏、竹村範之氏、浜田泰人氏、橋本元 氏、川内康広氏、梅原幹氏、重藤隆氏、古矢雅一氏、香村佐斗史氏が取締役に選任さ れ、それぞれ就任しました。また、平成 24 年 6 月 27 日開催の定時株主総会終結の 時をもって林知之氏、佐藤和仁氏が監査役を辞任し、棟朝幸彦氏、佐藤和仁氏が監査 役に選任され、それぞれ就任しました。 注3 当該事業年度中に辞任した取締役、監査役 平成 24 年 6 月 27 日開催の定時株主総会終結の日の翌日以降に在任していた取締役 及び監査役で当事業年度中に辞任した者は、ありません。また、当事業年度における 取締役の地位・担当の変更は、ありません。 注4 社外役員に関する事項 各社外取締役は、その在任期間において当事業年度開催の取締役会の毎回、又はほ ぼ毎回出席し、主に会社経営者の観点から、議案・審議等に関する助言・提言を行 っております。また、各社外監査役は、その在任期間において当事業年度開催の取 締役会、監査役会の毎回、又はほぼ毎回出席し、経営陣から独立した客観的視点で、 議案・審議等に関する助言・提言を行っております。 4.会計監査人の状況 (1)会計監査人の名称 有限責任監査法人トーマツ (2)会計監査人の報酬等 公認会計士法第2条第1項の業務に関する報酬 5百万円 上記以外の業務に関する報酬 -百万円 合計 5百万円 (3)会計監査人の非監査業務の内容 該当事項はありません。 (4)会計監査人の解任または不再任の決定の方針 当社では、監査役会が、会社法第 340 条第 1 項各号に該当すると判断した時は、 会計監査人を解任する方針です。 5.業務の適正を確保するための体制について 当社では、業務の適正を確保するための体制として、第 98 回取締役会(平成 18 年 6 月 8 日)において、以下のとおり決議しました。 (1)取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制 ① 取締役、使用人を含めた行動規範として、 「倫理と行動に関する指針」を定め、 この遵守を図る。 ② 取締役会については、 「取締役会規則」が定められており、その適切な運営に 努める。 ③ 社長、常勤取締役、常勤監査役及び社長が指名する使用人(以下「常勤役員等」 という。 )で構成する役員会については「役員会実施要領」が定められており、 定例で開催する他、必要に応じて随時開催し、常勤役員間の意思疎通を図ると ともに相互に業務執行を監督し、法令・定款違反行為の未然防止を図る。 ④ 監査役は、取締役の職務執行、経営機能に対する業務監査の強化を図る。 (2)取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 取締役会議事録、役員会議事録及び取締役の職務の執行に係わる情報について は、関連資料と共に、担当部または担当センターにおいて適切かつ確実に検索性 の高い状態で保存、管理することとし、必要に応じて 10 年間は閲覧可能な状態 を維持することとする。 (3)損失の危険の管理に関する規程その他の体制 ① 当社の業務執行に係るリスクとして、次のリスクを認識する。 ア.衛星放送サービスの停止 イ.大震災などに対する危機管理 ウ.衛星調達における資金及び納期の確保 ② ア~イのリスク管理は危機管理委員会とし、危機管理マニュアルを基本とする。 ウに関しては、社長を長とする委員会を設置し、経営的な観点からのリスク管 理を行う。 (4)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 ① 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制の基礎と して、取締役会を定例で開催し業務執行の基本方針など必要な決定をするほか、 常勤役員等で構成する役員会を定例及び必要に応じ適宜臨時に開催し、業務運 営のその他重要事項を審議・決定する. ② 取締役会、役員会の決定に基づく業務執行のそれぞれ責任者及びその責任、執 行手続きについては、組織規程に定める。 ③ 常勤役員等、部長及びセンター長で構成される部長会を定例で開催し、必要な 情報の共有化を図る。 (5)使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制 ① 「倫理と行動に関する指針」を定め、この遵守を図る。 ② 取締役は、当社における重大な法令違反その他コンプライアンスに関する重要 な事実を発見した場合には、直ちに監査役に報告するものとし、遅滞なく役員 会に報告するものとする。 (6)監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使 用人に関する事項及び当該使用人の独立性 監査役の職務を補助する部を総務部とする。監査役より監査業務に必要な命令 を受けた総務部員は、その命令に関して、取締役、総務部長等の指揮命令をうけ ない。 (7)取締役及び使用人が監査役に報告するための体制その他の監査役への報告に関 する体制、及びその他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体 制 取締役及び使用人は、当社の業務または業績に影響を与える重要な事項及び法 令及び定款に違反する重大な事実について、監査役にその都度報告するものとす る。また監査役はいつでも必要に応じて、取締役及び使用人に対して報告を求め ることができる。 監査役は、社長、取締役、監査法人とそれぞれ定期的に意見交換会を実施する。
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