1 防火衣仕様書 京都市消防局 総務部施設課 第1 概要 1 この防火衣は

防火衣仕様書
京都市消防局 総務部施設課
第1 概要
1
この防火衣は,国際規格ISO11613:1999を満足するもので,外衣と内
衣で構成される多層構造とし,外衣と内衣は各々縫製後,身頃一周をファスナーで一
体化するものとする。ただし,袖口部,裾部は面ファスナーで固定するものとする。
2
消防活動に適した機能と強度を有し,作業性と安全性を十分に確保するため,肩,
腕部の運動に対して抵抗が少なく,着用者が腕を上方に引き上げた時に,防火衣本体
が上方へずり上がりを起こさず,スムーズに運動できるYラインデザインとする。
3
この防火衣に使用する材料,付属品は,全般にわたって十分に検査が施され,この
仕様書をすべて満足させるものであること。
4
別図に示す数値等で,特に定め等ない場合は,京都市消防局(以下「当局」という。
)
の承認を得れば,数%の誤差は差し支えないものとする。
5
この仕様書に疑義が生じた場合又は変更が必要な場合は,当局と協議を行ない,そ
の指示に従うものとする。
第2 材料
1
遮熱性能
外衣・内衣を重ね合わせた状態でISO9151に準じた試験による熱伝達指数が
13秒以上であること。
2
外衣
(1) 外衣生地の組成
ア
基布
(ア) 名称
KZK0403W又は同等品
(イ) 番手
♯30
(ウ) 糸種別及び組織
パラ系芳香族ポリアミド繊維100%,PBO繊維100%の1対1の交
編ニット
(エ) ゲージ数
18ゲージ/in
イ
アルミニウム両面真空蒸着フィルム
(ア) アルミニウムを両面に真空蒸着するフィルムの厚さは,6~12μm とする。
(イ) アルミニウムの純度は,99.99%以上のものを使用すること。
(ウ)
表面に使用するフィルムは,四弗化エチレンコポリマーフィルムとし,そ
の厚さは12~15μm とする。
1
ウ
接着剤
接着剤は,水酸化アルミニウム入りの難燃接着剤等を使用すること。
(2) 外衣生地の積層
外衣生地の積層は,次のとおり5層とする。
[生地表]
5
四弗化エチレンコポリマーフィルム
4
接着剤
3
アルミニウム両面真空蒸着フィルム
2
接着剤
1
基 布
[生地裏]
(3) 外衣生地の規格
外衣生地の規格は,別表1-1及び1-2のとおりとする。
(4) 用途
用途は,防火衣の身頃,袖,ポケット,水除け,ベルト通し,衿,肩当て及び
無線機フックとする。
3
内衣
内衣は,透湿防水層及び断熱層により構成され,各々縫製後,袖口と身頃一周で縫
い合わせ一体とする。
(1) 透湿防水層
メタ系及びパラ系全芳香族ポリアミド繊維混紡の基布にフッ素樹脂多孔質フィ
ルム加工したものとし,防水及び透湿の効果が得られる構造とする。
ア
表側生地
芳香族ポリアミド繊維織物100%
イ
中層フィルム
フッ素樹脂多孔質フィルム等,透湿防水性を有するもの
(2) 断熱層
断熱層はメタ系全芳香族ポリアミド繊維主体基布に,パラ系全芳香族ポリアミ
ド繊維の糸をストライプ状に配置した形状とし,空気の層を有効に得られる構造
とすること。
(3) 内衣生地の規格
内衣生地の規格は,別表1-1及び1-2のとおりとする。
4
積層質量
外衣生地,内衣生地の積層重量は650G/㎡以下とする。
5
補助材料
補助材料の規格,用途等は,別表2のとおりとする。
第3 縫製
2
1
縫製は,防火衣としての強度を確保できるものとする。
2
糸調子等は,良好であるものとする。
第4 構造
1
形状
形状等は,別図1及び2のとおりとする。
2
外衣
(1) 身頃は,左右前身頃,背及び左右肩部から構成する。
(2) 袖は,上袖,下袖及びマチ部から構成する。
(3)
袖付けは,別図1のように左右袖の先端部が首部よりしだいに上方へ向くよう
に傾斜させて取り付けるYライン袖付けとする。
(4) 袖口には,袖締めバンド(共布)を挟み縫いすること。
(5) 袖締めバンドの形状及び寸法は別図3のとおりとする。
(6) 肩部には立体的に質量280G/㎡以上のパラ系全芳香族ポリアミド100%の
フェルトを2枚重ねし,肩当てを外衣共布に挟み,縫製する。
(7)
前合わせは,ファスナーと面ファスナーを用いた開閉式とし,水除けを取り付
ける。ただし,取手を取り付ける等,容易に着脱できる措置を講じること。
(8)
左右身頃に平衡にふうきんを付けた雨ぶた付アウトポケットを取り付け,底部
には水抜き用ハトメを2個ずつ設けること。また,雨ぶた止めは,面ファスナー
とする。
(9)
衿の表は,メタ系芳香族ポリアミド繊維,パラ系芳香族ポリアミド繊維,PB
O繊維を混紡した生地に共重合パラ系芳香族ポリアミド繊維を約3㎜(±10%)
の間隔で格子状に入れたものとし,衿の裏は外衣共布を用い,耐熱ゴム引布を芯
地とする。
衿の前合わせは,外衣の前合わせファスナーと同一とし,面ファスナーを用い
た開閉式とし,水除けを取り付ける。
(10)
ベルト通しは,左右身頃及び背部の計3箇所取り付ける。ただし,ベルトを
外しても容易にベルトがベルト通しから抜け落ちない措置を講じること。
(11) 左右身頃にウエストを絞るダーツを各1箇所取り付ける。
(12) 別図 1 及び2のとおり左右胸部,裾,袖及び背中の各表面に反射布を縫い付
ける。なお,背中の表面に縫い付ける反射布は,別図4を参照に『京都市消防
局』の文字を印刷したものとする。
(13) 左右両胸部に携帯無線機のプレストークを掛けるフックを取り付ける。
(14)
別図5のとおり左上腕部に腕章を取り付けるホック(ドットボタン,オス)を
3個設け,ホック取り付けに伴う漏水処理を施す。なお,ホックの取り付け位
置は,腕章着用時において,腕章が水平になるように調整して決定するものと
する。
3
(15) 衿中央部内側に十分な強度を持った衿吊を取り付ける。
(16) 脇下のマチ部分は,衿表の生地と同じ生地とする。
(17)
右胸の指示する位置に雨ぶた付アウトポケット(縦18±1cm,横13±
1cm)を付ける。アウトポケットの後側及び底辺部は,ふうきん付とし,底
辺部に水抜き用ハトメを1個取り付ける。また,雨ぶた止めは,面ファスナー
とする。
3
内衣
外衣と内衣は,各々縫製後袖口と身頃一周で取り外しできるものとし,裾部は,縫
い付けずに一部を面ファスナーで止めること。
(1) 身頃は,左右前身頃,後身頃及び左右肩部で構成するものとする。
(2) 外衣との取り付け方法は,ファスナーで着脱できるものとする。
(3) 袖は,上袖,下袖及びマチ部から構成するものとする。
(4) 袖口は,面ファスナーで外衣に取り付ける。
(5) 防水層の縫い目は,目止め加工を施す。
(6)
内衣断熱層の裾部に約5センチメートル幅のゴム引き防水生地を一周縫い付け
る。
(7) 両脇下マチ部分に切り込みを入れ、アラミド繊維製のメッシュを縫い付ける事。
4
表示
外衣・内衣の各内側の適当な位置に下図の例をもとに表示札(横7~8cm×縦10
~11cm)を取り付ける。
図
京
サイズ
都
市
製造番号
消
防
局
(製 造 業 者)
第5 ベルト
1
形状及び寸法
形状及び寸法は,別図6のとおりとする。
2
使用材料
ベルトに使用する各部の主な材料は,次のとおりとする。
(1) 胴締めベルトは,ナイロン原糸を用いた細幅織のもの。
4
(2) バックルは,JIS-G-4105(クロムモリブデン鋼鋼材)SCM-435,
または,これと同等以上の機能性質を有するもの。
(3)
D環は,JIS-G-3101(一般構造用圧延鋼材)SS-400,または,
これと同等以上の機能性質を有するもの。
3
構造
ベルトの各部の構造は,次のとおりとする。
(1)
胴締めベルトは,灰色の細幅織ベルトにワンタッチ式バックルを取り付け,D
環2個をD環止めに取り付けたもの。
(2) バックルは,ワンタッチ式のもの。
(3)
D環は,継ぎ目のない一体鍛造のもので,ベルトとの接触部には摩耗防止の措
置を講じたもの。
第6 検査等
1
工程
受注者は,契約後速やかに工程表を提出し,当局の指示を受けること。
2
試作品検査
受注者は,契約後速やかに本仕様書に基づく試作品を2着作成し,当局の試作品検
査を受検すること。また,試作品検査時までに使用する主材料の品番及び本仕様書の
全ての試験項目について,公的機関による試験結果を提出し,当局の承認を受けるこ
と。
3
費用
上記2にかかる費用は,受注者の負担とする。
4
納品
1着ごとにビニール袋等に入れ,当局の指示に従い納入すること。
第7 サイズ,納入数及び納入期日
1
サイズ別の寸法は,別表3のとおりとする。
2
納入総数は,105着(サイズ別納入数は,契約後指示する。
)で,納入期日を以下
に分けて納入すること。
(1) 第1回納入期日及び数量
ア
平成26年 8月8日
イ
70着
(2) 第2回納入期日及び数量
ア 平成27年 1月16日
イ 35着
5
第8 納入場所等
以下の2ヶ所に納入すること。納入場所別数量等は契約後指示する。
1
京都市中京区押小路通河原町西入榎木町450-2
京都市消防局総務部施設課
2 京都市南区上鳥羽塔ノ森下開ノ内21-3
京都市消防学校
第9 請求方法
当局と協議の上,納入期日分ごとにそれぞれ分けて,請求すること。
6
試験項目
防火衣(上衣)生地規格
品名
外衣表地
耐炎性
内衣透湿防水
層
内衣断熱層
熱伝達
全層一括測定
熱伝達(放射)
全層一括測定
熱処理後の引張強度
外衣表地
試験方法又は試験内容
JIS-L-1091
A-3法(水平法)
ISO15025 B法
(端末着火法)
洗濯処理:未処理
内衣透湿防水
層
引張強度
内衣断熱層
外衣表地
引裂強度
内衣透湿防水
層
内衣断熱層
はっ水性
液体化学薬品耐浸透性
外衣表地
全層一括測定
10mm以下
炭化長
JIS-L-1091 A-1法
45度 ミクロバーナー法 余じん時間
縦
横
縦
横
燃焼面積
JIS-L-1091:1992
縦
残炎時間
横
A-4法(垂直法) 別法
垂直バーナー法
縦
余じん時間
12秒接炎
横
燃焼長さ
Iq,24≧13
ISO11613 4.4.2
Iq,24-Iq,12≧4
t2
t2-t1
ISO6942:2002B法
放射熱流束:40kw/㎡
洗濯処理:未処理
透過率
ISO11613 4.4.4
1秒以下
1秒以下
1秒以下
1秒以下
15c㎡以下
1秒以下
1秒以下
1秒以下
1秒以下
10cm以下
24秒以上
8秒以上
30%以下
タテ 450N以上
ヨコ 450N以上
収縮率
3%以下
4 4 5 収縮率
ISO11613 4.4.5
3%以下
収縮率
3%以下
内衣断熱層
内衣透湿防水
層
仕様規格
裏面の炭化直径が1cm以下で穴があかな
いこと
2秒以下
残炎時間
残炎時間
外衣表地
耐熱性
別表1-1
JIS-L-1096 A法
カットストリップ法
試料幅5cm
引張速度20cm/min
つかみ間隔20cm
試験機 低速伸長形
JIS-L-1096 A法
ラベルドストリップ法
試料幅5cm
引張速度20cm/min
つかみ間隔20cm
試験機 低速伸長形
JIS-L-1018
B法(シングルタング法)
縦
450N以上
横
450N以上
縦
450N以上
横
450N以上
50N以上
縦
50N以上
横
25N以上
縦
JIS-L-1096
25N以上
横
A-1法 シングルタング
30N以上
縦
法
30N以上
横
ISO11613 4.4.8 4級以上
ISO11613 4.4.10 表面より下に浸透しないこと
試験項目
厚さ
防水性
透湿度
平面摩耗
洗濯堅牢度(級)
防火衣(上衣)規格
品名
外衣表地
試験方法又は試験内容
JIS-L-1018
別表1-2
仕様規格
0.5㎜以上
JIS-L-1092
294kpa以上
B法高水圧法
内衣透湿防水層
初期20回洗濯後
294kpa以上
(洗濯方法JIS‐L‐0217103)
内衣透湿防水 JIS-L-1099
600g/㎡・h以上
層
B-2法
JIS-L-1096
外衣表地
基布の露出を認めない
A-1法
JIS-L-0844 A法
変退色
4-5
内衣断熱層
A-2号
汚染
4-5
別表2
防火衣(上衣)補助材料規格
区分
品
名
規
格
用
衿止め、内衣取付用(裾部)
面ファスナー
黒色 幅50(±3)㎜
面ファスナー
黒色 幅25(±3)㎜
内衣取付用(袖部)
面ファスナー
黒色 幅38(±3)㎜
前合せ
ポケット(雨ぶた止め用)
オープンファスナー コイルファスナー
内衣取付用
オープンファスナー 長さ50(±3)cm コイルファスナー
前合せ
補
芳香族ポリアミド
助
途
混紡率メタ系芳香族ポリアミド繊維、パラ系芳香族ポリ
アミド繊維、PBO繊維の三者を混紡した生地に、共重合
パラ系芳香族ポリアミド繊維を約3mm(±10%)の間隔で
衿表,脇下マチ
格子状に入れたものとする
紺又は濃灰系色220g/㎡(±10g)
耐熱ゴム引布
材
フェルト
料
反射布
基布にアルミニウム粉末を混入した合成ゴムを片面加
衿芯
工
パラ系全芳香族ポリアミド100%
280g/㎡以上
肩当てパット
住友3M㈱製 No.9586 蛍光レッド・オレンジ×シルバー76(±
左右胸部、裾一周、両袖
3)mm幅または同等品
410×150㎜(±3mm)反射材(レッド)に丸ゴシック体で黒文字印刷
局名標示
指定文字『京都市消防局・Kyoto City』
背面一箇所
座付ハトメ
#500
ポケット水抜き用
標示布
ポリエステル製
外衣裏面、内衣裏面
縫製糸
芳香族ポリアミド30番 生成色
ほつれ止めを除く
別表3
防火衣サイズ表
(単位:㎝)
サイズ
総
丈
胸
囲
裄
丈
袖 口 幅
適 応 身 長
M
74
124
80
16
160~170
L
78
130
83
16
165~175
LL
82
136
86
16
175~185
3L
86
140
89
16
185以上
特寸
上記サイズに著しく相違するものに限る。(別途採寸)
許容差 +2,-1
防火ズボン仕様書
京都市消防局 総務部施設課
第1 概要
1
防火ズボンは,外衣と内衣で構成される二層構造とし,膝部,裾口内側に補強布を
縫製した立体裁断の長ズボンとする。
2
消防活動に適した機能と強度を有し,作業性能と安全性を十分に確保するため,着
用者が屈伸しても,臀部がずり下がらず,膝の上下運動がスムースにできること。
3
この防火ズボンに使用する材料,付属品は,全般にわたって十分に検査が施され,
この仕様の全てを満足し,仕上がりが優良な製品であること。
4
この仕様書に疑義が生じた場合又は変更が必要な場合は,当局と協議を行ない,そ
の指示に従うものとする。
第2 材料
1
遮熱性能
当局が採用している夏作業服ズボンと合せた状態でISO9151に準じた試験に
よる熱伝達指数が,次のとおりであること。
(1) 膝パット部分については,13秒以上
(2)
その他の部分については,当局が使用する夏作業服の生地を含む状態で10秒
以上であること。
2
外衣
(1) 外衣生地Aの組成
混紡率メタ系芳香族ポリアミド繊維、パラ系芳香族ポリアミド繊維、PBO 繊維の三
者を混紡した生地に、共重合パラ系芳香族ポリアミド繊維を約3mm(±10%)の間
隔で格子状に入れたものとする。
ア
番手
#30/2
イ
組織
綾織
(2) 外衣生地Bの組成
PBO繊維100%,パラ系芳香族ポリアミド繊維100%の1対1の交編ニ
ット又はパラ系芳香族ポリアミド繊維100%ニットの生地とする。
ア
番手
#30
イ
組織
ニット
ウ
ゲージ数
18/in
1
エ
アルミニウム両面真空蒸着フィルム
(ア) アルミニウムを両面に真空蒸着するフィルムの厚さは,6~12μm とする。
(イ) アルミニウムの純度は,99.99%以上のものを使用すること。
(ウ)
表面に使用するフィルムは,四フッ化エチレンコポリマーフィルムとし,
その厚さは12~15μm とする。
オ
接着剤
接着剤は,水酸化アルミニウム入りの難燃接着剤等を使用すること。
3
内衣は,芳香族ポリアミド繊維の生地に透湿防水加工を施したもので,組成は次の
とおりとする。
(1) 表側生地
芳香族ポリアミド繊維織物100%
(2) 中層フィルム
フッ素樹脂多孔質フィルム等
4
規格
各生地及び補助材料の規格は,別表1-1,1-2並びに別表2のとおり,または,
同等以上の機能を有するものとする。
第3 縫製
1
縫製は,防火ズボンとしての強度を確保できるものとする。
2
糸調子は,縫い目が優良で縫い曲がりがないこと。
3
各部の縫合は,優良で縫い代が適当であること。
4
縫い目の飛びはずれがないこと。
5
各部の合票,曲線には十分注意すること。
6
布目は,パターン指定どおりとすること。
第4 構造
1
形状
別図に示すとおりとする。
2
構造
(1)
消防活動時の作業性,機能性を向上させるため,また運動に対する抵抗を少な
くするために,左右腰部及び左右大腿部からなる本体部に下腿部を連結した仕立
てとし,臀部には脚曲げ余裕分をとり,連結部の前部には膝曲げ余裕部を確保で
きる構造とすること。また,股,膝部等の運動に対し,抵抗が少なく,ズボンの
ずり下がりを防ぐ構造とすること。
(2)
腰部,大腿部は,左右前身頃及び左右後身頃各1枚の計4枚,また下腿部は左
右前身頃上下各1枚及び後身頃上下各1枚の計8枚の仕立てとすること。
(3)
下腿部下部前身頃及び後身頃の基布は,外衣生地Bを使用し,他の部分につい
ては,外衣生地Aを使用すること。
2
(4)
ウエストは,D環2個を取り付けたウエストベルトで調整できる構造とし,ウ
エストベルトD環部に取り付けた舌によって,容易に緩められるものとする。ま
た,ズボン後部側のコキ尾錠等により,長さを自由に調整できること。
(5) 腰部には,背中央,左右脇,左右前の計 5 箇所に安全帯通しを共布 3 枚重ねで
縫い付けること。
(6)
左身頃に雨ぶた付アウトポケットを付ける。アウトポケットの後側及び底辺部
は,ふうきん付とし,底辺部に水抜き用ハトメを2個取り付ける。また,雨ぶた
止めは,面ファスナーとすること。
(7) 前立て部は,金属ファスナーと押しホック及び前環で止める構造とする。
(8) 膝部に撥水,防汚,撥油加工を施したあて布を縫い付ける。
(9) 左右裾口は,長さ33cmの金属ファスナーを取り付けた開閉式とする。
(10) 裾口は,生地共布を用いて補強する。
(11) 左右裾口に反射テープを縫い付ける。
(12) 裾口は,面ファスナー付裾ベルトで締め付けられる構造とすること。
(13) 縫い合わせ部分は,裏面から目止めテープを用いて防水加工を施す。
(14)
サスペンダー受けは,サスペンダーを必要に応じて取り付けられるように前
左右2箇所及び背中央2箇所にネオバーボタンを取り付ける。
(15) ベルト通し内側に,外側に露出しないよう,ハトメにて空気孔を取り付ける
3
表示
(1) 表示札(縫い付けラベル)
下図の例をもとに表示札(横7~8cm×縦10~11cm)を黒の不滅インク
で片側印刷する。
図
(製造業者)
都 市 消 防 局
製造番号
京
サイズ
(2) 縫い付け位置
身頃内側の見えやすい位置に縫い付ける。
第5 検査等
1 工程
受注者は,契約後速やかに工程表を提出し,当局の指示を受けること。
2
試作品検査
3
受注者は,契約後速やかに本仕様書に基づく試作品を2着作成し,当局の試作品検
査を受検すること。また,試作品検査時までに使用する主材料の品番及び本仕様書の
全ての試験項目について,公的機関による試験結果を提出し,当局の承認を受けるこ
と。
3
費用
上記2にかかる費用は,受注者の負担とする。
4
納品
1着ごとにビニール袋に入れ,当局の指示に従い納入すること。
第6 サイズ,納入数及び納入期日
1
サイズ別の寸法は,別表3のとおりとする。
2
納入総数は,消防隊用(濃灰系)40着,救助隊用(オレンジ系)30着(サイズ
別納入数は、契約後指示する。
)で,納入期日を以下に分けて納入すること・
(1) 第1回納入期日及び数量
ア
平成26年 8月8日
イ
消防隊用(濃灰系)30着 救助隊用(オレンジ系)25着
(2) 第2回納入期日及び数量
ア 平成27年 1月16日
イ
消防隊用(濃灰系)10着 救助隊用(オレンジ系)5着
第7 納入場所等
以下の2ヶ所に納入すること。納入場所別数量等は契約後指示する。
1
京都市中京区押小路通河原町西入榎木町450-2
京都市消防局総務部施設課
2
京都市南区上鳥羽塔ノ森下開ノ内21-3
京都市消防学校
第8 請求方法
当局と協議の上,納入期日分ごとにそれぞれ分けて,請求すること。
4
防火ズボン生地規格
別表1-1
(地組織部)
メタ系芳香族ポリアミド40%、
パラ系芳香族ポリアミド45~50%
PBO繊維10~15%
混用率
使用番手
その他静電性繊維を含むこと
JIS-L-1030
(格子部)
パラ系芳香族ポリアミド繊維
黒原着糸100%
30/2S
縦
JIS-L-1096
30/2S
横
組織
綾織
JIS-L-1096
質量(g/㎡)
220(±10)
JIS-L-1096
縦
横
縦
引張強度(N/5cm)
横
縦
引裂強度(N)
横
貫通強度(N)
72以上
51以上
2400以上
1800以上
180以上
180以上
密度(本/2.54cm)
切断強度(N)
縦
横
JIS-L-1096
JIS-L-1096 ラベルドストリップ法
間隔20cm、20cm/min
JIS-L-1096
A-1法(シングルタンク法)
3,8以上
耐切創性試験
7.0以上
6.5以上
一般財団法人カケンテストセンター
JIS-L-1096 ユニバーサル形法 (平面法)
1,000回以上
平面摩耗
燃
焼
性
残炎時間
(S)
余じん時間
(S)
炭化長
(cm)
A-1法耐水研磨紙P1200C‐CW、押圧
荷重4.45N
1以下
1以下
3以下
JIS-L-1091:1992
A-4法(垂直法)
別法垂直バーナー法
12秒接炎
色
濃灰系 ・オレンジ系
厚さ
0.5mm以上
JIS-L-1018
重量
330g/㎡以下
JIS-L-1018
引裂強度
耐炎性
外衣生地B
耐水度
水浸
*
タテ 50N以上
JIS-L-1018 B法(シングルタンク法)
ヨコ 50N以上
裏表面の炭化直径が2cm
以下で、かつ穴があかない JIS-L-1091 A-3法(水平法)
こと。
JIS-L-1092 B法(高水圧法)
異状がないこと
294kpaで1分間
JIS-K-6328
異状がないこと
40℃±1℃、6時間
耐熱性
*色目については当局の承認を得る事。
収縮率 5%以下
ISO 11613 4.4.5
防火ズボン生地規格
重量
140g/㎡以下
引張強度
タテ 450N以上
ヨコ 450N以上
引裂強度
内衣生地
燃焼性
防水性
透湿度
タテ 25N以上
ヨコ 25N以上
残 炎 1秒以下
残じん 1秒以下
炭化面積 15c㎡以下
初期 294kpa以上
20回洗濯後
294kpa以上
600g/㎡・h以上
・各使用材料の試験方法は、最新の日本工業規格(JIS)による。
別表1-2
JIS-L-1096
JIS-L-1096A法カットストリップ法
試料幅 5cm
引張速度 20cm/min
つかみ間隔 20cm
試験機 定速伸張形
JIS-L-1096A-1法 シングルタング法
JIS-L-1091 A-1法
JIS-L-1092 B法 洗濯方法
JIS-L-0217 103法
JIS-L-1099 B-2法
別表2
防火ズボン補助材料規格
区分
補
品
料
規
格
用
ファスナー
止 金属製 長さ33(±1)cm
裾ファスナー
ファスナー
止 金属製 長さ22(±1)cm
前立て
面ファスナー
黒色 幅50(±3)㎜
ポケット
サスペンダー
グレー 幅30(±3)㎜
吊バンド
ナイロンバンド
黒色 幅38(±3)㎜
ウエストベルト
38(±3)㎜ 金属製
ウエストベルト
助 月環
材
名
押しホック
#7050 黄銅製ニッケルメッキ
途
前立て
つまみ(舌)
座付ハトメ
# 23
#500
ベルト通し 内側空気孔
ポケット水抜き用
反射布
住友3M㈱製NO9586 蛍光レッド・オレンジ×シル
バー 76mm幅または同等品
標示布
ポリエステル製
標示布
縫製糸
芳香族ポリアミド
ほつれ止めを除く
別表3
防火ズボンサイズ表
単位:㎝
サイズ
M
総
丈
股
下
―65
94
65
―70
99
70
―75
104
75
―65
95
65
―70
100
70
―75
105
75
L
LL
―80
110
80
―85
115
85
―90
120
90
―70
101
70
―75
106
75
―80
111
80
―85
116
85
―90
121
90
―70
102
70
―75
107
75
3L
―80
112
80
―85
117
85
特寸
胴
廻
裾 口 幅
適 応 身 長
89
(78~83)
21.5
160~170
94
(83~89)
22
165~175
104
(89~99)
22.5
170~180
110
(99~105)
23
175以上
上記サイズに著しく相違するものに限る。(別途採寸)
許容差 +2、-1