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府中市水道ビジョン
-目次-
第1章 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1-1 地域水道ビジョン策定の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・ 1
1-2 地域水道ビジョンの位置付け・・・・・・・・・・・・・・・ 2
1-3 策定の目標年度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
第2章 府中市の水道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
2-1 府中市の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2-2 府中市の水道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
2-3 上水道施設の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
2-4 簡易水道の施設概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
2-5 業務内容の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
2-6 水質管理状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
第3章 水需要と将来予測・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22
3-1 水道事業の将来の見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
3-2 水需要予測フロー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
3-3 水需要の予測結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
第4章 基本理念と施策目標・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
4-1 基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
4-2 施策目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32
第5章 水道事業の課題と施策・・・・・・・・・・・・・・・ 33
5-1 水需要の減少傾向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
5-2 施設の課題と施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
5-3 災害対策の課題と施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
5-4 貯水槽水道の課題と施策・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
5-5 情報提供・利用者サービスの課題と施策・・・・・・・・・・ 37
5-6 経営基盤の強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
5-7 地球に優しい環境への取り組み・・・・・・・・・・・・・・ 40
第6章 事業計画の概要とフォローアップ・・・・・・・・・ 42
6-1 事業計画及び事業時期・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
6-2 財政収支見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
6-3 中長期計画のフォローアップ・・・・・・・・・・・・・・・ 46
第 1章 はじ めに
第
1章
はじめに
1-1 地域水道ビジョン策定趣旨
1-2 地域水道ビジョンの位置付け
1-3 策定の目標年度
-1-
第 1章 はじ めに
1-1
地域水道ビジョン策定の趣旨
近年、水道事業を取り巻く環境は、地方分権や規制緩和といった国の施策、
少子高齢化や人口の減少、環境問題など社会経済的な動向や節水型社会の浸透
など大きく変化してきています。
このような状況のもと、水道施設は老朽化が進み、施設の大規模な更新が必
要とされるなか、安全で安心して飲める水道水の供給や、災害時にも安定した
給水を行うための施設水準の向上が求められています。
これらの諸問題に対して、日本の水道の現状と将来見通しを分析・評価して、
全国の水道事業者が共通の目標を持ち、互いに役割を分担しながら連携して取
り組める環境を整えるため、厚生労働省では平成 16 年 6 月(平成 20 年 7 月改
定)に「水道ビジョン」を策定し、今後の水道に関する重点的な政策課題と具
体的な施策、方策、工程等を示しています。
今後は、需要者のニーズに対応した信頼性の高い水道を次世代に継承してい
くため、国が公表した「水道ビジョン」の掲げる「安心・安定・持続・環境・国際」
という5つの政策課題を目標とし、水道事業者が中心となって地域の水道を改
善し改革を進めるための取り組として「地域水道ビジョン」を策定することが
求められています。
本市の上水道事業は、昭和 34 年度に創設認可を得て、昭和 36 年度に通水開
始したのが始まりで、昭和 40~50 年代の中頃に拡張事業を実施したものです。
現在の府中市上水道の給水普及率は 86.1%で、地域的に地下水が豊富なこと
により比較的低位にあります。山間地区の 3 簡易水道事業も同様な傾向にあり
ますが水道施設の老朽化が進んでいる状態に加えて、耐震性等災害対策面にお
いても懸念される状況にあります。
さらには、本市でも節水意識の高まりや節水機器の普及に加え、人口の減少
も続いていく中で水道使用量は年々減少をし続けており、今後の水道事業の財
政運営は一段と厳しいものになっていくと思われます。
これらの状況を鑑み、本市水道事業では現状の分析及び評価、さらには課
題・問題の抽出を行い、水道事業を取り巻く環境の変化にも柔軟に対応するた
め、将来像と目標を設定し、今後のあるべき姿や具体的な施策を示すものとし
て「府中市水道ビジョン」を策定しました。
-2-
第 1章 はじ めに
1-2
地域水道ビジョンの位置付け
府中市では、平成 16 年度に「第 3 次府中市長期総合計画」が策定されまし
た。
この長期総合計画は、平成 26 年度を目標として、上下町との合併後の新た
なまちづくりの方向を体系化して示されたものです。
「府中市水道ビジョン」は上位計画である「第 3 次府中市長期総合計画」と
整合を図りつつ、厚生労働省が示す「水道ビジョン」の策定方針に従い、今後
の本市の水道事業のあるべき将来像を描き、その具体的な取り組みと施策を策
定します。
なお、計画の実施にあたっては、財政状況や利用者のニーズ、社会情勢等の
変化を経営に反映させると共に、計画のフォローアップを行っていきます。
水道ビジョン
(厚生労働省)
平成16年度策定
平成20年度改定
第3次府中市長期総合計画
(平成16年度策定)
上水道第7期拡張事業変更認可
(平成11・18・23年度)
地域水道ビジョン策定
の手引き
水道事業ガイドライン
業務指標(PI)
各簡易水道事業認可申請図書
府中市水道ビジョン
公表
(平成24年度策定)
パブリックコメント
公表
実施計画
経営計画
意見・要望
評価・結果
目標達成
(安心・安定・持続・環境)
-3-
水
道
利
用
者
第 1章 はじ めに
1-3 策定の目標年度
地域水道ビジョンは、概ね 10 年程度で目標年度を定めることとなっています。
関連する既存の上位計画の目標年度は、第 3 次府中市総合計画が平成 26 年度、
府中市水道事業認可(第七期拡張)が平成 31 年度となっています。
本計画は、厚生労働省の地域水道ビジョン策定の手引きより、目標年度を計画
年度から 10 年後の平成 33 年度とし、既存の上位計画や既認可と整合性を図り
ながら定めます。
平成 年度
16
上
下
町
編
入
合
併
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
第3次府中市長期総合計画
第3次府中市長期総合計画は、平成16年度に策定さ
れた総合的なまちづくり計画で、計画期間は平成17年
度から平成26年度までの10年間です。
府中市水道事業変更認可(第七期拡張)
第7期拡張当初(平成11年度認可・目標年度平成25年度) 区域拡張・用土膜処理導入
第7期拡張変更(平成18年度認可・目標年度平成25年度) 城山活性炭設備導入
第7期拡張一次変更(平成23年度認可・目標年度平成31年度) 用土第6水源追加
府中市水道ビジョン
府中市水道ビジョンは、厚生労働省が策定した「水道
ビジョン」の理念に基づき、府中市の特性を踏まえて策
定する「地域水道ビジョン」とします。水道水の安全で
安定的な供給と経営の健全化のために、本市水道事
業の基本理念を明確にし、適切な目標設定とその実
現のための具体的な施策を示します。
-4-
第 2章 府中 市の 水道
第
2章
府中市の水道
2-1
府中市の概要
2-2
府中市の水道
2-3
上水道施設の概要
2-4
簡易水道の施設概要
2-5
業務内容の概要
2-6
水質管理状況
-5-
第 2章 府中 市の 水道
2-1
府中市の概要
府中市は広島県の東南部にあり、総面積は 2195.71 km2 で、福山市に 18.5km、
三原市に 40km の地点に位置する南北に細長い市です。市内には、北部の竜王山、
中央部の岳山をはじめとした 400~700mに及ぶ山々が起伏し、中央部から南部
にかけては瀬戸内海に注ぐ芦田川水系本流及びその支流、北部には日本海に注
ぐ江の川水系上下川が流れ、陰陽の分水界を形成しています。
庄原市
神石高原町
三次市
世羅町
府中市
尾道市
福山市
三原市
平成 16 年 4 月 1 日に甲奴郡上下町を編入し、新しい府中市が誕生しました。
これにより、機械、金属、家具、繊維、味噌などの製造業を中核としてきた府
中市に、江戸期に天領として栄えた上下町の歴史と文化が加わって、より魅力
的な都市となりました。
-6-
第 2章 府中 市の 水道
2-2
府中市の水道
府中市の水道事業は、上水道が 1 事業、簡易水道が 3 事業存在しています。上
水道と簡易水道の概要は次表の通りです。
水道事業の概要
水道事業名
給水開始
府中市上水道事業
久佐簡易水道事業
上下簡易水道事業
S36.10
S47. 9
S34. 3
S58. 6
矢多田簡易水道事業
年月
認可
年月日
(最新)
既認可
給水
現 況
一日最大 給水区域
人口
給水量
(人) (m3/日)
H23.6.15 31,040
S55.2.27 1,350
H15.3.31 3,600
S56.7.9
130
9,460
348
1,750
50
内人口
(人)
給水
給水
一日最大
人口 普及率 給水量
(人) (%) (m3/日)
34,015 29,279
824
814
3,310 2,897
395
279
86.1
98.8
87.5
70.6
10,503
202
1,399
91
(現況:平成22年度)
旧上下町には清岳簡易水道事業が経営されていまいしたが、平成 15 年度に上
下簡易水道に統合されています。
また、行政区域内における専用水道は 4 箇所存在し、事業概要は次のとおりで
す。
水道名
専用水道の概要
確認時
現在
竣工年月
給水人口(人) 給水人口(人)
医療法人社団みのり会
北川病院
H12.3
リョービ株式会社
S43.3
958
30
5
1,152
10
10
72
433
241
110
矢野温泉 あやめ
諸毛専用水道
S59.3
施設能力
3
(m /日)
各水道事業の給水区域は次ページの図に示すとおりです。
-7-
水 源
浄水方法
浅井戸
消毒のみ
浅井戸
消毒のみ
深井戸
消毒のみ
湖水
急速ろ過
第 2章 府中 市の 水道
府中市水道事業給水区域図
-8-
旧
上
下
町
旧
府
中
市
-9-
御
調
町
三
郎
丸
の
一
部
編
入
合
併
30
御
調
郡
諸
田
村
及
び
芦
品
郡
河
佐
村
、
府中市50年の歩み
より
矢多田簡易水道事業
清岳簡易水道事業
上下簡易水道事業
久佐簡易水道事業
府中市上水道事業
事業名
府
中
浄
水
場
完
成
一
次
拡
張
上
水
道
事
業
に
着
手
○
給
創 竣 水
設 工 開
始
認
可
◎
給
水
開
始
府
中
浄
水
場
完
成
二
拡
変
更
二
拡
変
更
二
期
拡
張
○
一
期
拡
張
創
設
変
更
創
設
認
可
40
◎○○○○
35
二
次
変
更
○
二
拡
変
更
三
拡
変
更
創
設
認
可
本
山
工
業
団
地
完
成
55
創
設
認
可
◎
三
次
拡
張
○
城
山
浄
水
場
完
成
六 導水施設浄水
期 場建設工事
拡
張
○ 城山取水場、
変
更
認
可
五
期
拡
張
○
○
芦
品
郡
協
和
村
を
編
入
合
併
四
拡
変
更
○
水
創
開
設
始
変
更
四
期
拡
張
50
◎
○ 給
施用
工土
・ 浄
完水
成場
三
期
拡
張
○○○○
45
府
中
浄
水
場
廃
止
給
水
開
始
)
(
昭和 年度
四
次
拡
張
○
60
五
次
拡
張
○
63 1
鵜
飼
工
業
団
地
完
成
創
設
認
可
◎
5
八
田
原
ダ
ム
完
成
区
域
拡
張
七
期
拡
張
○
給
竣 水
工 開
始
八
田
原
ダ
ム
完
成
10
用
土
・
膜
処
理
変
更
認
可
○
平成 年度
廃
止
統
合
甲
奴
郡
上
下
町
を
編
入
合
併
竣
工
城
澱
山
池
2
施
系
工
沈
15
七
拡
変
更
第
6
水
源
追
加
城
山
・
活
性
炭
○
23
七
拡
変
更
○
20
備 考
○印 認可申請
第 2章 府中 市の 水道
各水道事業の経緯を以下に示します。
第 2章 府中 市の 水道
2-3
上水道施設の概要
(1)取水・導水施設
水源は、芦田川表流水、伏流水および地下水に依存しています。表流水は
すべて城山浄水場にポンプ揚水で導水しています。伏流水および地下水は用
土浄水場に導水しています。各水源の取水量は次のとおりです。(芦田川表
流水の八田原ダム分は貯留権を確保していますが水利使用許可は未取得で
す。)
水源名
城山水源
第1水源
第5水源
第6水源
合 計
種別
芦田川表流水
〃
〃
芦田川伏流水
〃
地下水
3
取水能力(m /日)
既認可
現況
2,400
2,400
5,600
5,600
6,000
0
(2,080)
(2,080)
4,320
4,320
1,400
1,400
19,720
13,720
芦田川表流水取水口
備 考
芦田川自流
三川ダム
八田原ダム
(予備 )
第 5 水源付近流況
(2)浄水施設
① 城山浄水場
芦田川表流水を薬品沈澱および急速ろ過方式で浄水処理を行っています。
また、夏場の臭気対策として粉末活性炭注入設備を備えています。公称施設
能力は 14,000m3/日です。
-10-
第 2章 府中 市の 水道
② 用土浄水場
芦田川伏流水および地下水を塩素消毒施設のみで処理しています。平成 12
年度の第 7 期拡張変更認可においてクリプトスポリジウム対策として膜処理
施設を導入する計画でありましたが、現状では未整備の状況にあります。公
称施設能力は水源能力と同じ 5,720m3/日です。
城山浄水場
用土浄水場
(3)送・配水施設
城山浄水場系統は城山第 1 配水池から自然流下方式で配水します。ただし、
末端部及び一部高台地区は加圧ポンプ、配水池を経由して配水します。土生
地区に対しては浄水場内の送水ポンプで送水します。
用土浄水場系統はポンプ直圧配水方式となっています。ただし、末端部及
び一部高台地区は加圧ポンプ、配水池を経由して配水します。また、用土浄
水場から浄水を一部城山浄水場の配水池にも送水しています。
城山第 1 配水池
用土配水池
-11-
第 2章 府中 市の 水道
(4)管
路(平成 21 年度現在)
上水道事業の管路延長は、導水管・送水管・配水管の全体で 179,853mとな
っています。これらの口径別管路延長は次のとおりでφ250 ㎜以下の小口径
管が約 70%を占めています。
口径別管路延長
口 径
75㎜未満
75㎜~250㎜未満
250~500㎜未満
計
導水管
送水管
0
614
260
874
配水管
48,815
112,779
5,035
166,629
0
12,350
0
12,350
計
48,815
125,743
5,295
179,853
管種別の布設延長は塩ビ管とダクタイル鋳鉄管が 90%以上を占めています。
塩ビ管が約半数を占めており、布設対象となる管口径が 150 ㎜以下の配水管
が多いことが伺えます。
管種別管路延長
管 種
管路延長(m)
ダクタイル鋳鉄管
70,525
鋼管
4,809
石綿管
50
塩ビ管
97,126
その他
7,343
計
179,853
その他
7,343m
3.6%
ダクタイル鋳鉄管
70,525m
39.4%
塩ビ管
97,126m
54.3%
鋼管
4,809m
2.7%
石綿管
50m
0.0%
ダクタイル鋳鉄管
鋼管
石綿管
塩ビ管
その他
経年管(石綿管、鉛管および布設後 20 年以上を経過した管)の布設状況は
次のとおりで全体の半分以上が経年管となっています。
管 種
経 ダクタイル鋳鉄管
年
鋼管
管
石綿管
延
塩ビ管
長
その他
m
計
全延長比率(%)
経年管路延長
導水管
送水管
400
2,274
87
123
50
203
815
690
78.9
3,262
26.4
配水管
21,745
1,634
67,433
90,812
54.5
府中市上水道事業の全体フローシートは次ページのとおりです。
-12-
計
24,419
1,844
50
68,451
0
94,764
52.7
第1水源
(休止中)
活性炭
-13-
急
速
ろ
過
池
エ
ン
ビ
コ
式
ー
ナ
オ ス
ト
ト レ
着 接
水 触
井 池
塩素
用土浄水場 Q=5,720m3/日
PAC
傾 薬
急 フ
速 ロ 形斜 品
成管 沈
混
和 ク 池式 澱
池
池
ッ
ー
第6水源
3
1,400m /日
第5水源
3
4,320m /日
8,000m /日
3
(6,000m /日)
沈 着
砂 水
池 井
普
急 フ
速 ロ 形通 沈
成薬 澱
混
和 ク 池品 池
池
ッ
3
表流水取水口
塩素
苛性ソーダ
PAC
)
(
城山浄水場 Q=14,000m /日
3
用
土
配
水
池
3
3
城
山
第
1
配
水
池
V=1,400m
V=1,600m
城
山
第
2
配
水
池
V=1,500m
塩
素
混
和
池
塩素
3
広谷ポンプ所
鵜飼第1ポンプ所
大門ポンプ所
緑ヶ丘ポンプ所
府中ポンプ所
3
大門配水池
3
V=155m
V=200m
緑ヶ丘配水池
広谷配水池
3
V=71m
鵜飼第2ポンプ所
第1中学校
土生配水池
3
V=230m
目崎ポンプ所
府中配水池
3
V=720m
見晴ポンプ所
鵜飼配水池
3
V=350m
塩素
V=300m
元町配水池
3
3
V=200m
本山配水池
本山第2ポンプ所
出口加圧ポンプ所
目崎配水池
3
V=120m
本山第1ポンプ所
見晴配水池
3
V=260m
広谷団地
本山地区
本山地区
桜ヶ丘団地
栗柄町、用土町、土生町、広谷町
府川町、高木町、中須町地区
大門団地、緑ヶ丘団地高台地区
緑ヶ丘団地
土生地区
篠根町、父石町、目崎町地区
鵜飼町、元町、府中町
目崎町、土生町地区
川上地区
府中町、出口町地区
本山工業団地
見晴団地、新町地区
第 2章 府中 市の 水道
第 2章 府中 市の 水道
2-4
簡易水道の施設概要
○ 久佐簡易水道
本簡易水道事業は、昭和 46 年度に事業認可を得て、昭和 47 年 9 月に給水開始
されました。
(1)取水・導水施設
久佐水源は地下水で、第 3 取水井 1 箇所のみで運用しています。計画取水量
は 382.8m3/日です。
(2)浄水施設
久佐浄水場の浄水方式は緩速ろ過方式で塩素消毒および PH 調整を行ってい
ます。公称施設能力は 348m3/日です。
(3)送・配水施設
浄水場の送水ポンプで配水池まで揚水すると同時に配水しています。
水道施設全体のフローシートは次のとおりです。
浄水場 Q=348m3/日
苛性ソーダ
塩素
第3水源
3
382.8m /日
着
水
井
緩
速
ろ
過
池
ろ
過
調
整
池
V=114m
配水池
浄 浄
水 水
池 池
久佐浄水場
-14-
3
第 2章 府中 市の 水道
○ 上下簡易水道
本簡易水道事業は、旧上下町の市街地を給水区域として、昭和 33 年度に事業
が創設され、その後、漸次拡張事業を実施し、平成 15 年度には清岳簡易水道を
統合し、現在に至っています。
(1)取水・導水施設
上下浄水場系統の水源は第 1~3 水源の 3 箇所です。清岳浄水場系統の水源
は 1 箇所の取水井です。各水源の種別及び取水量は次のとおりです。
水源名
上下第1水源
上下第2水源
上下第3水源
清岳水源
合 計
種別
地下水
上下川表流水
地下水
〃
取水能力(m3/日)
既認可
現況
550
550
1,155
1,155
33
33
230
230
1,968
1,968
備 考
(2)浄水施設
上下浄水場の第 1 水源系は、酸化反応池を通した後、除鉄除マンガンろ過方
式で処理しています。第 2、3 水源系は普通沈澱、前処理ろ過および緩速ろ過
方式にて処理しています。
清岳浄水場は前処理ろ過および緩速ろ過方式にて処理しています。
(3)送・配水施設
上下浄水場系は浄水場から第 1、2 配水池へポンプ送水し、配水池以降自然
流下方式で配水します。一部高所地区にはさらに加圧ポンプ、配水池を経由し
て配水します。
清岳浄水場系は浄水場から低区配水池へポンプ送水し、配水池以降自然流下
方式で配水します。高所地区にはさらに加圧ポンプで高区配水池へ送水し、配
水池以降自然流下方式で配水します。
上下浄水場
清岳浄水場
-15-
-16-
清岳水源
230m3/日
第3水源
3
33m /日
第2水源
3
1,155m /日
第1水源
3
550m /日
連続移動床
ろ過設備
塩素
PAC
酸
化
反
応
池
苛性ソーダ
塩素
普
通
で
ん
池
ろ
過
ポ
ン
プ
井
3
PAC
着
水
井
緩
速
ろ
過
池
浄
水
池
塩素
連続移動床
ろ過設備
苛性ソーダ
除鉄除マンガン
ろ過設備
清岳浄水場 Q=208m /日
着
水
井
3
上下浄水場 Q=1,542m /日
緩
速
ろ
過
池
ろ
過
調
整
池
浄
水
池
塩素
3
V=122.40m
低区配水池
塩素
3
3
V=93.60m
高区配水池
深江配水池
V=50m3
市場配水池
3
V=70m
深江加圧ポンプ
V=600m
市場送水ポンプ
第1配水池
第2配水池
3
V=343.4m
第 2章 府中 市の 水道
水道施設全体のフローシートは次のとおりです。
第 2章 府中 市の 水道
○ 矢多田簡易水道
本簡易水道事業は、営農飲雑用水道として事業化された施設で、昭和 56 年 7
月に事業認可を得て昭和 58 年 6 月に給水開始されました。
(1)取水・導水施設
矢多田水源は地下水で、1 箇所の取水井のみで運用しています。計画取水量
は 55.1m3/日です。
(2)浄水施設
浄水場の浄水方式は急速ろ過方式で塩素消毒を行っています。公称施設能力
は 50.1m3/日です。
(3)送・配水施設
浄水場の送水ポンプで配水池まで揚水し、配水池以降自然流下方式で配水し
ています。
水道施設全体のフローシートは次のとおりです。
3
水源地
浄水場 Q=50.1m /日
PAC
塩素
矢多田水源
3
55.1m /日
反
応
池
急
速
ろ
過
機
浄
水
池
矢多田水源・浄水場
-17-
V=53.75m3
配水池
第 2章 府中 市の 水道
○ 簡易水道事業の配管状況(平成 21 年度現在)
簡易水道の管路状況は次のとおりで、管路の総延長は約 65km です。
管路延長
(単位:m)
簡易水道
導水管
送水管
配水管
久佐簡易水道
293
6,211
上下簡易水道
539
3,465
50,906
矢多田簡易水道
324
3,806
計
832
3,789
60,923
計
6,504
54,910
4,130
65,544
管種別管路延長は次のとおりです。
(単位:m)
管種別管路延長
久佐簡易水道
上下簡易水道
矢多田佐簡易水道
導水管 送水管 配水管 計 導水管 送水管 配水管 計 導水管 送水管 配水管 計
管種
233
1,907 2,140
522 2,995 16,760 20,277
0
0 1,403 1,403
ダクタイル鋳鉄管
鋼管
60
79
139
17
429
990 1,436
0
324
784 1,108
石綿管
0
0
0
136
136
0
0
0
0
塩ビ管
4,225 4,225
0
41 33,020 33,061
0
0 1,619 1,619
その他
0
0
0
0
0
0
0
0
計
293
0 6,211 6,504
539 3,465 50,906 54,910
0
324 3,806 4,130
簡易水道
ダクタイ鋳鉄管
23,820m
36.3%
塩ビ管
38,905m
59.4%
ダクタイル鋳鉄管
鋼管
石綿管
塩ビ管
石綿管
136m
0.2%
鋼管
2,683m
4.1%
-18-
合計
23,820
2,683
136
38,905
0
65,544
第 2章 府中 市の 水道
2-5
業務内容の概要
水道事業に関する業務は、平成 23 年 4 月に下水道業務と統合され、「まちづく
り部 上水下水道課」として組織変更がなされ、事業所は城山浄水場内に設置さ
れています。上水下水道課の職員数および業務内容は次のとおりです。
上水下水道課の概要(平成 23 年度)
係 名
上水下水道課長
職員数
1名 管理職
庶務係
6名
上水工務係
下水工務係
施設係
計
5名
3名
5名
20名
業務内容
備 考
上水・下水
給水申込受付、水道料金、下水道の施行・普及促
上水・下水
進指導、受益者負担金、下水道使用料等
水道施設の設計、施工、管路の維持管理
上水
下水道計画・工事施工、下水道施設維持管理等 下水
浄水施設の運転管理、水質管理、施設の維持管理 上水
水道の施設は数が多く広範囲に及んでいます。限られた職員数で、安全な水を
安定的に供給するため、一部の業務は委託で対応しています。主な委託業務は
次のとおりです。
・ 城山浄水場運転
常時 AM8:30~PM9:30 まで運転業務を委託しています。ただし、実質的な管理は職員
が行い、休日も職員が常駐しています。
・ 用土浄水場及び簡易水道の浄水場
日常点検は地元住民に委託しています。ただし、定期点検は職員が行い、運転状況は
遠隔監視設備で中央(城山浄水場)監視しています。
・ 水道メータ検針、城山浄水場乾燥汚泥搬出
全面委託
・ 水質検査
全項目検査・・・・・・職員対応((財)広島県環境保健協会に一部委託)
簡易項目検査・・・・職員対応
毎日検査・・・・・・・・市民委託(一部は職員対応)
-19-
第 2章 府中 市の 水道
2-6
水質管理状況
平成 17 年度から、法に基づく水道水の水質検査について「水質検査計画」を
策定し公表することが義務付けられました。本市でも、毎年「水質検査計画書」
を策定し、府中市のホームページ上で公表しており、それに基づいた水質検査
を定期的に行っています。
(ホームページアドレス:http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/index.html)
水質試験室(城山浄水場)
水質検査機器(城山浄水場)
水質管理は毎年「水質検査計画書」を作成し検査結果とともに市役所ホームペ
ージで公表しています。平成 23 年度の水質検査地点は次のとおりです。
-20-
第 2章 府中 市の 水道
水質検査地点
-21-
第 3章 水需 要と 将来予 測
第
3章
水需要と将来予測
3-1 水道事業の将来の見通し
3-2 水需要予測フロー
3-3 水需要の予測結果
-22-
第 3章 水需 要と 将来予 測
3-1
水道事業の将来の見通し
これまでの日本の水需要は、総人口の増加に伴い需要水量も増加傾向で推移
してきました。しかし、ここ数年、景気の低迷や節水意識の向上などによって、
水需要は減少傾向を示しています。なお、本市においても同様であり、給水人
口の減少や工場などの大口水需要施設の他市への移転により、水需要は減少傾
向にあります。また、使用水量に関しては、節水意識の向上に加え、節水機器
のこれまで以上の普及に伴い、減少傾向が続くと考えています。これらの要素
を踏まえ、将来の需要水量を予測するとともに、需要に見合う安定した水源を
確保し、常に安全で良質な水をお客様に提供しなくてはなりません。
水道は、お客様にとって最も重要なライフラインのひとつであり、地震など
の災害時においても水道水の確保は極めて重要な位置付けとなっています。災
害時にも安定した水道を持続していくと共に、情報の開示や多様化するニーズ
を的確に把握し、応えていくことで、お客様の信頼を得られる水道を確立する
ことが最も重要であると考え、
『安全・安心な水道をみらいへ』を府中市の水道
事業のあるべき姿とし、安全で安心できるおいしい水の安定供給の実現に努め
ていきます。
-23-
第 3章 水需 要と 将来予 測
3-2
水需要予測フロー
給水人口及び給水量の算出については、目標年度である平成 33 年度まで推計
を行います。水需要予測は,下のフロー図に基づき、府中市上水道事業、久佐
簡易水道事業、上下簡易水道事業、矢多田簡易水道事業のそれぞれで行います。
行政区域内人口
上位計画
社人研、広島県推計ツール
その他計画値
実績割合
給水区域内人口
給水普及率
時系列傾向分析では、以下の手法を用いて算出する。
①年平均増減数
②年平均増減率
③修正指数曲線
④べき曲線
⑤ロジスティック曲線(最小二乗法、三群法)
給水人口
生活用水
1人1日平均
生活用水量
時系列傾向分析
実績値
業務・営業用水
工場用水
その他用
時系列傾向分析
実績値
時系列傾向分析
実績値
時系列傾向分析
実績値
用
途 別 有 収 水 量
有収率
1日平均給水量
負荷率
1日最大給水量
-24-
第 3章 水需 要と 将来予 測
3-3
水需要の予測結果
①府中市上水道事業
( /日)
16,000
(人)
40,000
人口と水量の推移
実績値
推計値
14,000
35,000
31,432
12,000
30,833
31,101
30,390
30,579
29,876
30,109
29,279
29,489
10,320
10,070 9,720
10,000
8,000
9,500
8,507
8,284
7,987
9,698
7,677
7,614
7,775
26,678
26,987
9,311
26,070
26,372
8,944
9,502
8,904
7,939
7,708
8,075
30,000
27,300
27,617
9,901
10,111
9,480
8,059
8,329
27,936
28,261
9,454
9,530
8,202
28,588
28,918
10,503
10,324
9,125
7,307
7,458
25,000
8,559
8,769
7,017
7,160
6,000
25,771
8,440
6,743
6,878
20,000
6,490
15,000
6,582
4,000
10,000
2,000
5,000
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
一日平均給水量
一日最大給水量
年度
給水人口
▲府中市上水道事業の給水人口と給水量の推移▲
項 目
平成
15年度
31,101
8,202
9,500
平成
16年度
30,833
8,284
10,070
実 績 値
平成
平成
平成
17年度 18年度 19年度
30,579
30,390
30,109
8,329
7,987
8,059
9,720
9,530
9,480
平成
20年度
29,876
7,677
9,454
平成
21年度
29,489
7,708
8,904
平成
22年度
29,279
8,075
10,503
平成
23年度
28,918
7,939
10,324
項 目
平成
25年度
28,261
7,614
9,901
平成
26年度
27,936
7,458
9,698
推 計 値
平成
平成
平成
27年度 28年度 29年度
27,617
27,300
26,987
7,307
7,160
7,017
9,502
9,311
9,125
平成
30年度
26,678
6,878
8,944
平成
31年度
26,372
6,743
8,769
平成
32年度
26,070
6,582
8,559
平成
33年度
25,771
6,490
8,440
年度 平成
単位
14年度
給水人口
人
31,432
一日平均配水量
/日
8,507
一日最大配水量
/日
10,320
年度 平成
単位
24年度
給水人口
人
28,588
一日平均配水量
/日
7,775
一日最大配水量
/日
10,111
水需要予測の結果、平成 33 年度の緒元は以下のとおりです。
・ 給
水
人
口:25,771 人
・ 一日平均給水量:6,490
/日
・ 一日最大給水量:8,440
/日
-25-
第 3章 水需 要と 将来予 測
②久佐簡易水道事業
( /日)
500
920
(人)
1,000
人口と水量の推移
912
902
450
906
実績値
882
861
849
833
814
推計値
830 821
811
900
802
792
400
783
775
766
757
749
740
350
300
800
700
298
600
253
256
265
267
250
500
216
194
200
202
196
204
198
194
178
168
152
150
210
201
160
150
149
157
152
149
190
146
185
142
129
181
139
178
137
400
174
134
169
130
165
127
164
126
300
100
200
50
100
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
一日平均給水量
一日最大給水量
年度
給水人口
▲久佐簡易水道事業の給水人口と給水量の推移▲
項 目
平成
15年度
912
152
194
平成
16年度
902
160
253
実 績 値
平成
平成
平成
17年度 18年度 19年度
906
882
861
201
216
210
256
265
267
平成
20年度
849
129
196
平成
21年度
833
150
178
平成
22年度
814
149
202
平成
23年度
830
157
204
項 目
平成
25年度
811
149
194
平成
26年度
802
146
190
推 計 値
平成
平成
平成
27年度 28年度 29年度
792
783
775
142
139
137
185
181
178
平成
30年度
766
134
174
平成
31年度
757
130
169
平成
32年度
749
127
165
平成
33年度
740
126
164
年度 平成
単位
14年度
給水人口
人
920
一日平均配水量
/日
168
一日最大配水量
/日
298
年度 平成
単位
24年度
給水人口
人
821
一日平均配水量
/日
152
一日最大配水量
/日
198
水需要予測の結果、平成 33 年度の緒元は以下のとおりです。
・ 給
水
人
口:740 人
・ 一日平均給水量:126
・ 一日最大給水量:1645
-26-
/日
/日
第 3章 水需 要と 将来予 測
③上下簡易水道事業
( /日)
2,000
(人)
4,000
人口と水量の推移
実績値
1,800
推計値
3,600
3,321
1,600
3,168
1,549
3,207
1,400
1,200
3,149
3,093
3,194
1,531
1,367 1,424
3,036
2,971 2,897
2,833 2,783
1,438
2,732 2,682
1,400
1,367
1,226
1,225
1,184
1,144
1,175
1,150
1,126
1,097
1,000
1,399
1,378
977
962
3,200
2,633 2,585
2,538 2,491
2,445 2,400
1,315
2,356
1,335
1,275
1,236
1,294
1,203
1,255
1,218
1,185
932 918 903
890 876 863
850 840 827
2,800
1,357
947
835
2,400
2,000
800
1,600
600
1,200
400
800
200
400
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
一日平均給水量
一日最大給水量
年度
給水人口
▲上下簡易水道事業の給水人口と給水量の推移▲
項 目
平成
15年度
3,321
1,097
1,367
平成
16年度
3,168
1,144
1,367
推 計 値
平成
平成
平成
17年度 18年度 19年度
3,194
3,149
3,093
1,225
1,150
1,226
1,424
1,531
1,400
平成
20年度
3,036
835
1,175
平成
21年度
2,971
1,126
1,438
平成
22年度
2,897
977
1,399
平成
23年度
2,833
962
1,378
項 目
平成
25年度
2,732
932
1,335
平成
26年度
2,682
918
1,315
推 計 値
平成
平成
平成
27年度 28年度 29年度
2,633
2,585
2,538
903
890
876
1,294
1,275
1,255
平成
30年度
2,491
863
1,236
平成
31年度
2,445
850
1,218
平成
32年度
2,400
840
1,203
平成
33年度
2,356
827
1,185
年度 平成
単位
14年度
給水人口
人
3,207
一日平均配水量
/日
1,184
一日最大配水量
/日
1,549
年度 平成
単位
24年度
給水人口
人
2,783
一日平均配水量
/日
947
一日最大配水量
/日
1,357
水需要予測の結果、平成 33 年度の緒元は以下のとおりです。
・ 給
水
人
口:2,356 人
・ 一日平均給水量:
827
/日
・ 一日最大給水量:1,185
/日
-27-
第 3章 水需 要と 将来予 測
④矢多田簡易水道事業
( /日)
150
(人)
400
人口と水量の推移
実績値
推計値
135
360
120
320
290
284
105
279
279 281
100
280
96
90
90
280
98
279
85
60
66
60
276
273
100
91
88
75
62
279
100
100
267
98
98
264
96
261
94
258
93
255
93
280
252
249
246
240
91
89
87
200
81
63
58
270
63
58
56
54
55
54
53
53
52
51
160
50
50
49
48
47
45
120
30
80
15
40
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
一日平均給水量
一日最大給水量
給水人口
年度
▲矢多田簡易水道事業の給水人口と給水量の推移▲
項 目
平成
15年度
284
60
88
平成
16年度
279
66
96
実 績 値
平成
平成
平成
17年度 18年度 19年度
279
281
280
58
58
63
100
85
98
平成
20年度
280
54
100
平成
21年度
279
63
81
平成
22年度
279
56
91
平成
23年度
276
55
100
項 目
平成
25年度
270
53
98
平成
26年度
267
53
98
実 績 値
平成
平成
平成
27年度 28年度 29年度
264
261
258
52
51
50
96
94
93
平成
30年度
255
50
93
平成
31年度
252
49
91
平成
32年度
249
48
89
平成
33年度
246
47
87
年度 平成
単位
14年度
給水人口
人
290
一日平均配水量
/日
62
一日最大配水量
/日
90
年度 平成
単位
24年度
給水人口
人
273
一日平均配水量
/日
54
一日最大配水量
/日
100
水需要予測の結果、平成 33 年度の緒元は以下のとおりです。
・ 給
水
人
口:246 人
・ 一日平均給水量:47
/日
・ 一日最大給水量:87
/日
-28-
第 3章 水需 要と 将来予 測
⑤上水道事業+簡易水道事業
( /日)
16,000
35,849
14,000
12,000
10,000
8,000
(人)
40,000
人口と水量の推移
35,182
35,618
実績値
34,702
34,958
34,041
推計値
33,269
34,343
32,465
35,000
31,687
30,929
33,572
32,857
30,190
32,074
29,468
31,306
11,78611,500
11,528
30,558
12,195
12,25711,149
11,245
29,826
12,006
11,077
29,113
10,601
10,651
11,766
11,411
10,247
11,301
9,876
10,925
10,861
9,921
9,654
10,447
9,411
9,257
8,928
10,016
9,813
8,575
9,511
9,558 8,695
8,240
9,113
7,925
9,047
8,748
7,597
8,404
8,080
7,772
7,490
30,000
25,000
20,000
6,000
15,000
4,000
10,000
2,000
5,000
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33
一日平均給水量
一日最大給水量
年度
給水人口
▲府中市水道事業の給水人口と給水量の推移▲
項 目
平成
15年度
35,618
9,511
11,149
平成
16年度
35,182
9,654
11,786
実 績 値
平成
平成
平成
17年度 18年度 19年度
34,958
34,702
34,343
9,813
9,411
9,558
11,500
11,411
11,245
平成
20年度
34,041
8,695
10,925
平成
21年度
33,572
9,047
10,601
平成
22年度
33,269
9,257
12,195
平成
23年度
32,857
9,113
12,006
項 目
平成
25年度
32,074
8,748
11,528
平成
26年度
31,687
8,575
11,301
実 績 値
平成
平成
平成
27年度 28年度 29年度
31,306
30,929
30,558
8,404
8,240
8,080
11,077
10,861
10,651
平成
30年度
30,190
7,925
10,447
平成
31年度
29,826
7,772
10,247
平成
32年度
29,468
7,597
10,016
平成
33年度
29,113
7,490
9,876
年度 平成
単位
14年度
給水人口
人
35,849
一日平均配水量
/日
9,921
一日最大配水量
/日
12,257
年度 平成
単位
24年度
給水人口
人
32,465
一日平均配水量
/日
8,928
一日最大配水量
/日
11,766
上水道事業、簡易水道事業ともに水需要は減少傾向にあります。これは、給
水人口の減少や節水機器の普及によるものと考えられます。また、長引く景気
低迷に伴う産業構造の転換による業務用水、工場用水の減少も原因のひとつに
あげられます。
-29-
第 4章 基本 理念 と施策 目標
第
4章
基本理念と施策目標
4-1
基本理念
4-2
施策目標
-30-
第 4章 基本 理念 と施策 目標
4-1
基本理念
昨今、長引く不況の中、本格的な少子高齢化の時代へと大きく動いています。
府中市の水道事業においても、社会情勢と同様に厳しく、他都市への移動や少
子高齢化などによる給水人口の減少に加え、節水機器の普及や節水意識の向上
により、給水量は減少傾向にあります。
このような状況においても、公衆衛生の向上を図り、市民生活において欠く
ことのできないライフラインとして、安全で良質な水を安定的に供給していか
なければなりません。そして、安全な水を供給するため、老朽化した施設の更
新や施設整備を行い、災害に強い水道施設をつくる必要があります。
そのため、事業経営を見直し、方向性を定める必要がありますが、水道事業
は高い公共性を有していることから、水道利用者である市民のみなさまから、
経営のあり方について理解を得ながら推進していくことが重要です。
府中市ビジョンにおける基本理念
安心・安全な水道をみらいへ
『安心』
『安定』
安心して飲める水道
いつでも安定供給できる水道
『持続』
『環境』
健全な経営を持続できる水道
環境にやさしい水道
-31-
第 4章 基本 理念 と施策 目標
4-2
施策目標
『安心』:安心して飲める水道
⇒施設更新・改良工事事業
・耐用年数が近づき、老朽化が目立つ施設から順次更新していきます。
・更新する施設は必要な限り耐震化を行い、地震による断水を最小限に抑えて
いきます。
・水処理に必要な薬品・機器などを見直し、更なる水質改善を行います。
『安定』
:いつでも安定供給できる水道
⇒配水管の更新事業
・耐用年数が近づき、漏水が目立つ地域の配水管から順次更新していきます。
・更新する配水管は耐震管で行い、地震による漏水・断水を最小限に抑えてい
きます。
『持続』
:健全な経営を持続できる水道
⇒業務改善事業
・経営の効率化を推進するため、組織体制の見直しや、業務の民間委託などの
事務事業の見直しを行います。
・避けて通ることのできない老朽化した施設の更新事業や、災害時に備えた施
設の耐震化などを行わなければならない一方で、給水人口の減少や節水意識
の向上により給水料金における収入は減少傾向にあるため、財政状況が逼迫
してくることが予想されます。このため、健全な水道事業経営を持続させる
ために、水道料金の見直しを行っていきます。
『環境』:環境にやさしい水道
⇒配水系統の見直し
・運転に多くの電力を使用する配水池への揚水を効率よく行うため、揚水量や
運転方法を見直すことで、省エネルギー化を実現していきます。
・エネルギー消費量や廃棄物排出量の低減、資源の有効活用だけでなく、施設
の耐久性向上などによるライフサイクルコストの低減も視野に入れ、環境負
荷の少ない事業運営を目指します。
-32-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
第
5章
水道事業の課題と施策
5-1
水需要の減少傾向
5-2
施設の課題と施策
5-3
災害対策の課題と施策
5-4
貯水槽水道の課題と施策
5-5
情報提供・利用者サービスの課題と施策
5-6
経営基盤の強化
5-7
地球に優しい環境への取り組み
-33-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
5-1
水需要の減少傾向
課題
全国における水道事業の水需要は、長引く景気の低迷や人口の減少、節水意識
の高まりや節水機器の普及により減少傾向にあります。府中市も例外ではあり
ません。
施策
府中市上水道事業の水需要は、一日最大給水量の変動はありますが、年間給
水量は減少傾向にあります。
このため、上水道事業の第 7 期拡張事業で計画されていた一日最大給水量の
19,100m3/日の見直しを行い、現状に即した一日最大給水量の 9,460m3/日(平成
22 年度に認可変更済み)としたことで、施設の統合、廃止といった思い切った
施策が可能となり、本市水道ビジョンで策定していく更新計画について大幅な
ダウンサイジング ※を伴った効率的な計画を策定することが出来るようになり
ました。
今後、全ての水道施設においてダウンサイジングを考慮し、施設の更新を行
っていきます。
ダウンサイジングとは
コスト削減や効率化を目的として様々なことに関して、従来と同機能を有しつつ小型
化することです。
5-2
施設の課題と施策
5-2-1
用土浄水場について
課題
・施設の老朽化が進んでいます。
・浄水処理においてクリプトスポリジウム対策が必要です。
・ポンプ圧送により配水を行っているため、動力費がかかります。また、
ポンプの故障時や停電時に配水が行えなくなる恐れがあります。
施策
用土浄水場の原水を城山浄水場で浄水処理(浄水場の統合)することによ
り、上記の課題に対応します。
・クリプトスポリジウム対策は城山浄水場の急速ろ過設備で対応します。
・用土浄水場の老朽化については最低限の修繕で対応し、前処理施設とし
て運用します。
-34-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
・用土浄水場からポンプ圧送で配水していた水を、新設する配水池から自
然流下により配水を行います。
5-2-2
城山浄水場について
課題
・設備の老朽化が進んでいます。
・用土浄水場との統合により、施設の重要度が上がります。
施策
・ 耐震診断調査を実施し、必要な場合は耐震化を行います。
・ 老朽化した設備及び用土浄水場の原水を城山浄水場で処理するのに必
要な設備の更新を行い、施設の安全度を高めていきます。
5-2-3
ポンプ所・配水池について
課題
・ほとんどのポンプ所と配水池において老朽化が進んでいます。
・配水量が減少傾向にあり、効率的に使用されていない施設があります。
施策
・老朽化対策と配水量の減少を考慮し、配水池の統合と建替やポンプ所の
統合と建替を行っていきます。
5-2-4
簡易水道統合
課題
矢多田浄水場系統での配水量が多く、浄水場での処理水量を超過する場
合があります。
施策
上下浄水場系統との配管接合を行い、矢多田浄水場で不足する配水量を
補います。
5-2-5
進む配水管の老朽化
課題
府中市の配水管は、昭和 30 年後半から昭和 50 年後半に布設されたもの
が多く、漏水・配管内の腐食の進行が発生しています。
施策
漏水発生の多い地域の配管を中心とした老朽管更新事業を行い、配管内
-35-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
の腐食に対しては腐食を著しく遅らせる消石灰注入設備を導入します。
5-3
災害対策の課題と施策
課題
府中市の水道施設は、配水管と同時期の昭和 30 年代後半~昭和 50 年代後
半に建設されたものが多く、どれも現行の耐震基準を十分に満たすものがあ
りません。
施策
城山浄水場施設をはじめ、重要な水道施設は耐震診断を行い、診断結果に
より更新計画を立てていきます。また、更新する施設は、地域の応急給水拠
点となるよう整備していきます。さらに、配水管においても新規事業・更新
事業のどちらについても耐震管を布設していきます。
5-4
貯水槽水道の課題と施策
課題
ビルやマンションなどの建築物では、水道管から供給された水を一旦受水層
で受け、これをポンプで屋上など高架水槽に汲み上げ各家庭に給水しています。
この受水層と高架水槽を合わせた給水
方法を貯水槽水道といい、受水槽に入る
までの水質は水道事業者が管理していま
す。受水槽以降の管理は、その設置者(建
物の所有者)の責任で管理することにな
るため、施設管理が適切に行われていな
い場合、水質悪化など衛生面における問
題が生じる恐れがあります。
↑貯水槽の仕組み
施策
安全な水を給水する責任があるという立場から、保健所などの衛生行政との
連携強化を図り、貯水槽水道の設置者に対し、適切な管理に向けた積極的な指
導、助言、情報提供などを行っていきます。また、同時に衛生管理の負担など
を解消するため、可能な範囲で直結給水方式の採用を呼びかけています。より
安全な水道水の供給のため、直結給水への切り替えに関する相談の受付を行う
とともに、新規給水工事に対しては、給水申請時より直結給水を奨励し、普及
-36-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
拡大に努めます。
5-5
情報提供・利用者サービスの課題と施策
府中市のホームページや「広報ふちゅう」を利用して、経営状況を含めた情報
提供を実施してきましたが、その内容は次のとおりです。
○ 府中市ホームページ
くらしの情報・・・・・・・・
水 道
・各種届出について(水道の使用、休止等の届出)
・水道料金のご案内(水道料金、メータ使用料)
・お客様へのお願い(メータ検針、漏水、鉛管、貯水槽管理)
・水質について(水質検査計画書、検査結果)
・水道事業決算報告(決算報告)
・渇水の情報
○ 広報ふちゅう
・水道週間に伴う水道 PR 等
ホームページアドレス
http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/
○ 上水下水道課窓口
・ 既設管情報等
課題
ほとんどの情報提供はホームページに依存しており、一
方向の情報提供となっています。
今後、多様化するニーズに対応し、水道事業全般につい
て利用者の理解を得るため、情報提供の手段を検討する
とともに、利用者との交流や双方が情報交換の出来る体
制を確立していくことが課題となります。
施策
府中市ホームページにおいて利用者からのメールを受
け取る機能が付加されました。これにより利用者の声を
直接受け取ることが出来るようになり、水道事業の更な
る充実が図れるようになりました。
-37-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
5-6
経営基盤の強化
課題
水道事業の経営は、地方公営企業法により「独立採算制」の原則を適用する
こととされています。このため、事業に必要な経費は原則として、税金を使
わないで水道料金によって賄われています。
府中市上水道事業の近年の財務状況は次表のとおりです。
上水道事業財務状況
(単位:千円)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
営業収益
461,406
463,647
459,250
(うち給水収益)
447,971
454,526
449,302
営業外収益
11,602
11,952
9,567
収入合計
473,008
475,599
468,817
営業費用
360,064
351,048
347,942
営業外費用
78,498
68,246
62,851
特別利益
0
0
0
特別損失
0
0
0
支出合計
438,562
419,294
410,793
当該年度純利益
34,446
56,305
58,024
経常収益
473,008
475,599
468,817
経常費用
438,562
419,294
410,793
経常利益
34,446
56,305
58,024
給水収益は、今後の給水人口の減少に伴い減少していきます。現況では損失
は生じていませんが、将来的にはこの傾向が継続すると、水道財政の逼迫が
予測されます。
〔給水人口 1 人当たり配水量〕
給水人口1人当たり配水量
給水人口1人当たり配水量
府中市上水道事業の給水人口 1
人当たり配水量は、左図に示すよ
267.0
267.0
府中市(H19)
府中市(H19)
府中市(H20)
府中市(H20)
258.0
258.0
うに他団体よりも小さい値を示し
府中市(H21)
府中市(H21)
261.0
261.0
ています。
357.7
357.7
全国平均(H20)
全国平均(H20)
337.0
337.0
416.9
416.9
広島県(H20)
広島県(H20)
類似団体(H20)
類似団体(H20)
200.0
200.0
250.0
250.0
300.0
350.0
300.0
350.0
(L/人/日)
(L/人/日)
400.0
400.0
これは、地下水が豊富でありで自
家用井戸を併用している家庭が多
いことに起因しています。
したがって、水道事業の効率面で
はかなり不利な状況にあり、
「職員
1 人当たり給水収益」、
「給水収益に
対する職員給与の割合」など他団体よりも劣る傾向にあります。
-38-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
〔普及率〕
普及率
普及率
普及率についても、地下水が豊富な
府中市(H20)
府中市(H20)
86.1
86.1
86.1
86.1
府中市(H21)
府中市(H21)
86.1
86.1
府中市(H19)
府中市(H19)
全国平均(H20)
全国平均(H20)
広島県(H20)
広島県(H20)
類似団体(H20)
類似団体(H20)
50.0
50.0
ことに起因して他団体よりも低い値
を示しており、上昇が困難な状況にあ
98.1
98.1
96.3
96.3
96.8
96.8
60.0
60.0
70.0
80.0
70.0
80.0
(%)
(%)
90.0
90.0
ります。
このような状況にあり、供給単価、
給水原価を見ると他団体よりも高い
100.0
100.0
傾向にあります。
〔供給単価〕
〔給水原価〕
供給単価
供給単価
給水原価
給水原価
194.0
194.0
府中市(H19)
府中市(H19)
191.2
191.2
府中市(H20)
府中市(H20)
194.2
194.2
府中市(H21)
府中市(H21)
府中市(H19)
府中市(H19)
199.7
199.7
府中市(H20)
府中市(H20)
195.2
195.2
201.0
201.0
府中市(H21)
府中市(H21)
全国平均(H20)
全国平均(H20)
173.5
173.5
全国平均(H20)
全国平均(H20)
174.2
174.2
広島県(H20)
広島県(H20)
174.7
174.7
広島県(H20)
広島県(H20)
176.1
176.1
類似団体(H20)
類似団体(H20)
100.0
100.0
151.5
151.5
150.0
200.0
150.0
200.0
3
(円/m ) 3
(円/m )
250.0
250.0
類似団体(H20)
類似団体(H20)
100.0
100.0
149.2
149.2
150.0
200.0
150.0
200.0
3
(円/m ) 3
(円/m )
250.0
250.0
今後、施設の改良更新、耐震化対策には多額の費用が必要となります。こ
れらの費用は国などからの借入金(企業債)で賄っていますが、この元金と
利息の返済(元利償還金)も水道企業会計を圧迫する要因となります。
また、平成 28 年度の行われる国の施策である簡易水道統合事業や施設の老
朽化による更新事業により、更に水道の経営は厳しい状況になります。
施策
(1) 事務事業の見直し
経営の効率化を実現するため、事務事業全般にわたり見直しを行い、民間委
託の活用など業務改善の取り組みを継続的に進めるとともに、社会経済情勢の
変化に伴い、重要性や必要性に変化が生じてきた事業について見直しを行いま
す。
-39-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
(2) 組織体制・職員定数の見直し
これまでの職員定数管理の実績や今後の行政需要の動向を勘案しながら、
事務事業執行の効率化などを踏まえ、簡素で効率的な組織・機構を構成しま
す。
定員の適正化については、定数の削減のみに着目するのではなく、根本的
な事務事業の見直しをはじめ、配置人員の円滑な転換に至るまで、一連の流
れを通じての実現が必要であるため、明確な方針を持ち、職員の理解と協力
を得ながら、定員の適正化を推進します。
また、事務事業の見直しや水道事業の統合による組織体制の改変、民営化、
民間委託の推進に取り組み、職員定数の適正化に努めます。
(3) 民間委託の推進
有識者などの専門家による評価を踏まえ、更なる経営の効率化、活性化を
図るため、水道職員の補助業務的な「部分委託」を中心に、浄水場管理、水
質管理、漏水調査などの導入について検討していきます。
(4) 水道料金の適正化
水道事業は、水道料金が主たる収入の独立採算制度により運営しています。
水道料金は、それぞれの自治体ごとの歴史的な経過や水源などの地理条件、給
水人口など、様々な要因で異なります。
府中市は、約 10 年以上もの間、水道料金を維持したまま運営してきました
が、水需要の減少に加え、少子高齢化の進行や単身世帯の増加など需要構造に
も大きな変化が生じており、水道料金を取り巻く状況としては、厳しい状況で
す。
今後、適正な料金となるよう検討を行っていき、水道料金の妥当性が利用者
に十分に理解されるよう、これまで以上の事業運営の効率化を図っていきま
す。
5-7
地球にやさしい環境への取り組み
課題
近年の経済活動において、自然環境問題への対応に関心が高まっており、
温室効果ガスなどの一つである二酸化炭素の排出量抑制や環境に負荷をかけ
ないエネルギーの活用が求められています。
また、持続可能な事業を目指すためにも、水道事業全体において環境に配慮
したシステム構築を進める必要があります。
-40-
第 5章 水道 事業 の課題 と施 策
施策
(1) 事業活動による省エネルギー対策
事業の統廃合を進め、送・配水施設を再編成することにより、用土浄水場
に見られるポンプ圧送方式の配水系統から、高低差を利用した自然流下によ
る配水系統へと移行します。また、老朽化した電気機械設備の更新・改修の
際は、ポンプ設備のインバータ制御化、高効率ポンプの採用など省エネルギ
ー型の機器を積極的に導入していきます。
(2) クリーンエネルギーの有効活用
資源の大量消費が引き起こしている地球環境問題に対応するため、浄水場、
ポンプ所などにおけるエネルギー使用の効率化や代替エネルギー導入の検討
を行っていきます。
代替エネルギーとしては、太陽光及び小水力発電などの自然エネルギーの
有効活用などが様々な分野で研究・開発されていますので、今後、本市への
利用の適否を検討し、積極的な活用を図っていきます。
(3) 資源の再利用
廃棄物の減量化や資源の有効活用の観点から、建設副産物の発生の抑制や
適正処理の徹底に努めるとともに、利用可能な建設副産物については、産業
廃棄物として処分するのではなく、再資源化施設で加工したのち再利用しま
す。
(4) 建設副産物の有効活用
建設工事現場で発生する建設残土の有効利用については、現在、建設現場
内での再利用がほとんどです。
また、配水管布設工事などの建設工事現場で必要とする資材については、
環境保全の貢献を目指し、今後も再生資源(再生アスファルト・再生砕石な
ど)の有効活用を促進するとともに、環境保全への貢献やコスト縮減のため
の工法選定にも努めていきます。
-41-
第 6章 事業 計画 の概要 とフ ォロー アッ プ
第
6章
事業計画の概要と
フォローアップ
6-1
事業計画及び事業時期
6-2
財政収支見通し
6-3
中長期計画のフォローアップ
-42-
第 6章 事業 計画 の概要 とフ ォロー アッ プ
6-1
事業計画及び事業時期
事業計画を進めるにあたり、基本方針に沿って計画を策定し、その事業が目
指すものを明確にすることで「安心・安全な水道をみらいへ」を実現するため
の位置付けを確認し、将来にわたる府中市水道事業の安定を図っていきます。
現状における事業実施計画は、以下に示すとおりです。
事業計画
基本方針
安心
安心して飲める水道
事業項目
事業効果
浄水場統合事業
水質計測機器更新
クリプトスポリジウム対策
薬品注入設備更新
老朽化施設対策
中央管理室計装設備更新
配水の安定化対策
新用土配水池築造
用土・城山導水配水管布設
施設更新事業
沈殿池改修
受電設備更新
老朽化施設対策
取水ポンプ盤更新
構造物耐震診断
城山浄水場耐震診断
耐震化対策
水質改善事業
消石灰注入設備導入
赤水の低減・配管の延命
簡易水道統合事業
上下・矢多田簡易水道統合
安定
安定供給できる水道
持続
安定水量確保
老朽管更新事業
用土橋添架管更新
漏水対策
市内配水管更新
老朽化施設対策・耐震化対策
業務改善事業
健全経営が持続
人員配置・業務委託の適正化
事業費の縮減
できる水道
水道料金の適正化
水道事業の安定化
環境
環境にやさしい水道
配水系統の見直し事業
鵜飼第2配水池築造
省エネルギー対策
目崎配水施設更新
老朽化施設対策
緑ヶ丘・大門配水施設更新
-43-
事業時期
H24 ・ ・ ・ ・ H33
第 6章 事業 計画 の概要 とフ ォロー アッ プ
6-2
財政収支見通し
「7-1. 事業計画及び事業時期」より、財政収支の見通しは、以下のとおりです。
平成 29 年度からは、上水道事業と簡易水道事業を統合することとなっています。
(千円)
400,000
簡易水道統合
300,000
200,000
100,000
0
△ 100,000
△ 200,000
単年度純利益
△97千円
単年度純利益
△34,045千円
△ 300,000
H24
H25
H26
H27
繰越額
単年度純利益
H28
H29
H30
企業債
支払利息
H31
H32
H33
損益・資本勘定収支
企業債償還元金
平成 33 年度までの財政収支見通し
平成 30 年度には、単年度純利益が 97 千円の損失となり、以降は赤字経営で
推移するものと見込まれます。そのため、現状のまま移行した場合は、経営的
に困難になることが予想
(円/m3)
250.00
されます。次表のように、
平成 28 年度で、給水原価
と供給単価が逆転するた
202.06
198.83
198.83
198.83
184.80
187.09
191.62
200.00
214.28
219.92
222.42
233.99
227.57
198.83
197.94
198.83
198.41
198.41
198.41
198.41
198.42
H32
H33
150.00
め、財源を確保するには、
平成 28 年度に料金改定が
必要となります。
100.00
50.00
給水原価
(円/m3)
供給単価
(円/m3)
簡易水道統合
0.00
H24
H25
H26
H27
H28
H29
年度
H30
H31
平成 33 年度までの給水原価と供給単価
-44-
第 6章 事業 計画 の概要 とフ ォロー アッ プ
平成 29 年度から上水道事業と簡易水道事業が統合されるため、より健全な経
営を行っていく必要があります。今後の事業計画の見直しや事業費の縮減によ
り変動しますが、単年度純利
益がマイナス経常となる平
(円/m3)
250.00
成 28 年度には、供給単価を
198.83 円/m から、簡易水道
3
統合後の平成 28~33 年度の
227.57
202.06
200.00
198.83
198.83
198.83
191.62
187.09
184.80
220.04
198.83
197.94
220.04
214.28
220.04
220.04
219.92
222.42
233.99
220.04
220.04
H32
H33
150.00
給水原価の平均値 220.04 円/
m3 に料金改定することによ
100.00
り、健全な経営が行なえる状
50.00
態になります。約 11%の料金
給水原価
(円/m3)
供給単価
(円/m3)
簡易水道統合
0.00
改定です。
H24
H25
H26
H27
H28
H29
年度
H30
H31
平成 33 年度までの給水原価と供給単価(料金改定後)
今後は、経年化に伴う水道施設の更新(管路を含む)や、水道施設の耐震化、
災害対策などの水道料金の増収に直接的に結びつかない事業も増加するため、
多大な投資が必要となってきます。そのため、将来にわたり安定した健全経営
を維持するため、事業費の縮減に努め、公正妥当な料金体系を構築して、より
一層の健全経営に努めていきます。
(千円)
400,000
繰越額
84,787千円
簡易水道統合
300,000
200,000
100,000
0
△ 100,000
単年度純利益
19,704千円
△ 200,000
H24
H25
H26
繰越額
単年度純利益
H27
H28
企業債
支払利息
H29
H30
H31
H32
損益・資本勘定収支
企業債償還元金
平成 33 年度までの財政収支見通し(料金改定後)
-45-
H33
第 6章 事業 計画 の概要 とフ ォロー アッ プ
6-3
中長期計画のフォローアップ
「府中市水道ビジョン」で策定した基本理念に基づく施策目標及びこれらを実
現するための具体的施策については、計画的・効率的に推進していきます。こ
の施策を実施するにあたっては、定期的に進捗状況を確認することが必要です。
特に、計画値と実績値に乖離が生じている場合には、事業の推進に問題が生じ
ている可能性もあり、その理由を把握しておくことが重要です。
また、施策の進捗状況と併せて事業の成果や効果を把握しておくことが重要
であり、
「水道ガイドライン」による業務指標(PI)を活用して評価を行ってい
きます。
「府中市水道ビジョン」は、平成 24 年度から平成 33 年度までを計画期間として
います。計画の基礎となる水需要においては、計画策定時点で想定される要因
を考慮して予測したものですが、今後の社会情勢によって大きく変化する可能
性があります。さらに、水源水の水質悪化や、さらなる経営効率化の要求など、
事業進捗に影響を及ぼす要因の発生も考えられることから、5 年程度の中期的な
視点で計画の見直しを行い、効果的で着実な運営管理に努めます。この見直し
は、水道利用者の評価や意見・要望を取り入れながら、できる限り分かりやす
い事業の管理・評価を実施し、PDCA 手法による事業運営の改善を図っていきま
す。そして、目標達成状況を把握し、改善に必要な事業を見直しながら、職員
が一丸となって市民に信頼される水道事業として、基本理念である「安心・安
全な水道をみらいへ」を目指していきます。
-46-
広島県 府中市
◆◇◆府中市水道ビジョン◆◇◆
府中市上水下水道課
〒726-0022 広島県府中市用土町 440 番 1 号
TEL(0847)43-7168 FAX(0847)43-7201
E-mail [email protected]