平成23年第3回(9月)定例会 - みどり市

平成23年みどり市議会第3回定例会会議録第2号
平成23年9月6日(火曜日)
議事日程 第2号
平成23年9月6日(火曜日)午前9時30分開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
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出席議員(19人)
1番
常 見 詔 子
2番
須 永 信 雄
3番
阿左美
守
4番
田部井 多 市
5番
杉 山 英 行
6番
武 井 俊 一
7番
小野満 徳 彦
8番
須 藤 健 久
9番
齊 藤
潤
10番
伊 藤 正 雄
12番
椎 名 祐 司
13番
大 澤 映 男
14番
古田島 和 茂
15番
荻 野
16番
藤 生 英 喜
17番
髙草木 良 江
18番
宮 﨑
武
19番
上 岡 克 己
20番
金 子
實
忠
欠席議員(1人)
11番
蓮
孝 道
説明のため出席した者
市
長
中 澤 哲 夫
尾 﨑 享 子
総 務 部 長
三 輪 浩 史
市 民 部 長
眉丈山 芳 一
保健福祉部長
松 井
産業観光部長
橋 場
基
都市建設部長
川 端 正 弘
教 育 部 長
藤 生 安喜夫
会 計 管 理 者
高草木 貴 雄
競艇事業局長
高 野 公 生
監 査 委 員
事 務 局 長
奈 良
農 業 委 員 会
事 務 局 長
近 藤 秀 樹
総 務 課 長
星 野 陽 一
秘 書 課 長
吉 野 茂 夫
財 政 課 長
古田島
事 務 局 長
星 野 英 明
局 長 補 佐
小 室 啓 二
議 事 係 長
岩 﨑 公 治
議 事 係 主 査
正 田 一 仁
議 事 係 主 査
黒 岩 里 香
教
育
長
石 原
長
条
副
市
篤
進
透
事務局職員出席者
-30-
◎開
議
午前9時31分開議
○議長(金子 實) ただいまの出席議員は19人です。これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。
─────────────────◇─────────────────
◎日程第1 一般質問
○議長(金子 實) 日程第1、一般質問を行います。
順次質問を許します。
最初に、14番古田島和茂議員の発言を許可します。
14番古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 議長より発言の許可がありましたので、一般質問をさせていただきます。
まずは一番くじを引かせていただきましたが、最初から過疎という響きのよくない質問をさせてい
ただくことを心苦しく思いますが、
それを払拭するような答弁をいただくことをお願いしておきます。
昭和50年代、五千数百人いた東町の人口は、尐子化あるいは産業構造の変化により現在では二千
六百余名と減尐してしまっております。このことによる弊害がこれより質問するさまざまな問題につ
ながってくるわけでございます。過去何度となくこのような質問はしてきましたが、過疎法も延長と
なった中、自立促進計画に基づく市の対応を聞いてまいります。
まずは、買い物支援についてでございます。東地域においては、高齢化が進み買い物弱者が出てお
り、今後もさらにふえるものと思われます。先般市より、東町内の施設まごころの活用について話が
あり、商工会としても買い物支援として動いている実情があります。この状況に対し市としての対応
はどうなっているのかお聞きしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、過疎対策の関係で買い物弱者、買い物支援ということでございます
けれども、社会全体が人口の減尐傾向にありまして、そういった中で日に日にこういった対策が重要
であるということは十分認識をしております。
また、みどり市の過疎地域自立促進計画の中では、特に買い物弱者対策というものは位置づけてご
ざいません。ただ、交通弱者対策としての有償運送、こういったものの中で連携をとりながら対策を
講じていくというようなことで考えております。また、当然過疎地に限らず、この問題については非
常に重要な近々の施策ということで認識しております。
特に先ほどのまごころの関係でございますけれども、お話を我々のほうにも連絡がありまして、そ
の後、現在調整をとりながら前向きに地域、そういった施設の方々が利用できるような方向で現在検
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討を進めているところでございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) たしか、これは先般の常任委員会が8月18日でしたか、ありました。東
地域の買い物弱者対策として施設内のまごころ、販売コーナーを活用し、東町商工会と協議し、協議
が調えば売店を開始したいとの報告がありました。事態は、事は進んでおります。早期対応を要望し
たいのですが、その辺の早期の考えはどうでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、若干経過がございまして、まず最初に東地域、まごころということ
の施設の中でのいろいろな対策、そういったことで協議が進んでまいりました。
しかしながら、話の中身を聞きますところ、やはり東地域という一つの大きなエリアの中での対策
の一つの目玉になろうかということで、当然中身は福祉だけではなくて産業観光、商工、こういった
ところにも当然配慮しながら進めていくべきという判断をさせていただきまして、過日福祉分野で検
討をしていたわけでございますけれども、東支所、そういったエリアの中での対策ということで、東
支所の対応としての今後進めていくことが賢明ではないかということで、東支所が属していますのは
総務部でございますので、
総務部の中で全体的なバランスをとりながら進めていきたいということで、
過日所管の委員長等にもお話をさせていただきまして、事後の報告になりますけれども、そういった
経過を踏まえて対策を講じていきたいということで調整を図っているところでございます。当然、前
向きに近々にこういったものが幾つかの課題がございますので、クリアした中で実行できればという
ことで進めておりますので、ご承知いただければと思います。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 近々にというような前向きのご答弁をいただき、事は進んでいる部分がご
ざいますので、ぜひ近々にしていただきたい、そう願ってやみません。お願いします。
東町内では、このようなまごころ送迎バスを利用して週1回程度、そこまで来て買い物をしておる
お年寄りもいますが、それに乗れない方もたくさんいらっしゃるわけです。そういう方々に対しても
買い物支援というものが必要になってくるわけでございますが、商工会を含めたほかのグループなど
の協力は考えられるのか、その対策とか方向性というのは出ているのでしょうか、お願いします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、全体的な話の中で私が聞いた中では、地元の商工会、こういったも
のを非常に大事にしていきたいなと。地元の活性化があってそういったものを対策として進めていく
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ことが好ましいという判断をさせていただいております。その中で、特にそういった中で組織的なも
のが編成されて、当番制ではございませんけれども、そういったものの一つの組織が構成された中で
いろんな物資を提供できる環境が整うことが一番大事かなということで考えております。
この問題につきましては、対策としてはいろんな方法が全国各地、先進地事例もございます。その
中では当然物すごい進んだ中では、買い物支援の関係で言えばコンビニ、こういったものが出前で弱
者のところへ出向いていくという方法もとられております。しかしながら、これは地域の形態という
ものが非常にありますので、今回のみどり市における東地域においては、まずは商工会、地元の商工
会の活性、そういったものにつなげて、それらの延長線上に、例えば私が考えていますのは、NPO、
こういったものが例えばファクスで事前に買い物の予約を入れれば翌日例えば配達をしていただける
とか、そういったことも一つの対策として検討していきたいと。
ただ、その前にやはりできるならば地元の商工会がそういった組織をつくって連携をとりながら対
策をまずは講じていただくことが第一かなということで、その辺を前面に出しながら今現在調整を進
めているところでございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) おっしゃるとおりかなと思います。確かに他の先進地事例ではコンビニで
すとか、あるいは生協等々の組織を使った支援対策があるようですが、東町においては先ほど申した
昭和50年代、恐らく商店と言われる部分が五十何軒あったと思います。ところが、現状ですともう
20軒を割っているという状況でございます。やはりここに来てそのような商工会を利用しての地域
活性化という部分を大いに利用する市の考えは、これはいいのではないでしょうか。ぜひその辺はま
た進めて商工会と協議してやっていただきたいと思います。
県でも高齢化が進む中、
買い物難民支援としての補助事業、
こういったものを立ち上げております。
事は県としても急を要しているのかなと、そんな気がしております。
また、自治体独自の施策も先進地もたくさんあるわけでございますが、一つの政策として吉岡町、
この辺は緊急雇用創出基金事業というものを利用して買い物代行サービス事業を行っております。あ
るいは、中之条町では買い物支援バスを試行させるなどの施策を講じていますが、市としてそのよう
なさらなる検討が望まれるのですが、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 今、議員おっしゃったように、先進事例としては奇抜なアイデアも含めま
して幾つかいろんな施策がとられております。そうした中で、当然みどり市としては、先ほど申し上
げましたように商工会というベースを最初に組織を立ち上げて、そういった中でローテーションが組
め、物資の提供、そういったものができればいいかなというのが第一でございますけれども、当然そ
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れらが今回のまごころという施設の中での対応につきましては一つのモデルとして進めていきたいと。
当然これが拠点的に幾つか波及効果が出てくるかというふうに思っています。
ただ、その場合、必ずしも今のやり方がすべて押しなべてそういうやり方でやるという考えはござ
いません。ある地域に行ったときには、逆に一つの車で移動式で物資の提供ということもあってもい
いかなということで、必ずしも一つのパターンにこだわらず、その地域、地域、こういったものが対
策として講じられる必要があるかなと。
ただ、もう一つここで課題は、当然東地域だけではなく大間々町も笠懸町も同じような買い物弱者
対策というのは必要でございます。ですから、その地域に合ったものを講じていく必要があろうかと
思いますけれども、当面現在やっておりますのは、過疎としての対策の一つとして、そういったこと
で東地域のことを一つずつ進めていきたい、その中でまた新たな手法も当然出てくるかということで
考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番
(古田島和茂) 確かにモデル的な部分の進捗をしてみるということなのでしょうけれども、
あるいは拠点という言い方もいいのかなと聞いているのです。一つのパターンができて、それから広
げていくということも大いに結構なことであります。
買い物支援事業というのは、これのみだけではないのです。言うまでもないのですが、引きこもり
がちなお年寄りが外出するきっかけづくりともなるわけで、元気な高齢者をつくる意味でも県の施策
あるいは先進地の取り組みなど、あるいは市の考えをマッチさせて地域活性のための研究をさらに要
望しておきます。
次に、防災組織ということですが、過疎による壮年層の不足により地域防災機能は低下しておるも
のと思われます。防災活動に大きく貢献する消防団の質問に特化しますが、まず、東町消防団員の定
数は満たされているのか、また、日を通して有事の際の活動は十分できるのかどうか見解をお願いい
たします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、定数の関係でございますけれども、東町地域第11分団から第15
分団までということでございますけれども、23年4月1日現在になります、100名の定数に対し
て現在81名というのが実数でございます。
また、消防団活動につきましては、当然昼間の活動、こういったものに支障が出ている実態もござ
います。これは人員確保の関係でやむを得ず会社勤め、こういった方も当然協力をいただいているわ
けでございますけれども、ちなみに昼間の消防活動が厳しい状況ということで一つとらえますと、市
全体では会社勤めの方が51.7%、東地区では56.9%ということで、やはり半数以上の方が勤
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務をされているということで、なかなか有事の際に集まりにくい状況は認識をしております。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 以前にも質問したのですが、今の答弁ではやっぱり昼間の活動に支障を来
しているという事実は把握しているようでございます。
分団の下部組織である、仮称ですが、機能別消防団、あるいは今組織がなくなっている婦人消防隊、
このようなことなのですが、前回の質問でも十分な答弁をいただけなかった経緯がございます。改め
て聞きますけれども、特に今おっしゃっており、就労などの絡みにより日中地元にいられない団員の
補完としてのこのような組織の構築が求められますが、私の質問以降さらなる進捗があったのかどう
か、その辺を答弁いただければと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、結論から申し上げますけれども、進捗という状況については検討と
いうことで、胸を張ってお答えできるような状況にはまだ至ってございません。
しかしながら、機能別消防団の関係につきましては、これは繰り返しになりますけれども、消防力
の補完ということで地域防災の大きな一つの方法として即戦力、また消防団経験者等との関係が補完
されれば即戦力として期待はしております。
ただ、特に機能別消防団の関係につきましては、一般的には所属分団、そういったところの出動要
請に基づいて指揮命令系統の中、消火活動に当たるということで、身分は消防団に準じる形になりま
す。そういった中で現職の消防団員との連携ということに関してはまだまだ整備をしないと補完だけ
ではなかなか有事に対応し切れないということで、これは消防団の中にも投げかけながら、この辺を
機能別消防団ということを組織したときに活動はどうかということの検討はしていただいている状況
でございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) なかなかいろんな考えがあって、消防団の補完の機構、これの構築が現状
なかなか市と、あるいは当該する分団との間でうまくできていないと思われます。そんな中で今、こ
れは東町内の話なのですが、こういった有事の際の補完すべき、できる立場の人がまだまだいるわけ
なのですが、その方々が待っていられないのだと。いつ起こるかわからない有事に対して、団員のO
B、あるいはそのOBということは交通安全会なんかともリンクするので、そういった部分で消防団
員の不在のときあるいは手が足らないとき、そういう部分でやっぱり訓練を兼ねながら、その機構を
立ち上げてしまおうではないかと、そんな動きが今出ているのです。
ただ、私が心配するのは、やはりそのときの事故とか、あるいはギャラリー、団員と一般のギャラ
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リー、それとのすみ分けというのもあるものですから、せめて保険関係と、あとはすみ分けする長靴、
キャップ、
そのくらいのものは支給できるように、
もし立ち上がったらできないものなのでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 先ほどちょっと触れましたけれども、消防団の指揮のもとにそれらが活動
ということでございます。
特に市として心配というか、今現在調整している中身とすれば、任用の要件、要するに職務の範囲、
こういったものをきちっと位置づけませんと、先ほども議員がおっしゃったように活動中にけが、事
故、こういったものがあったときにそれが適切に指揮のもとに行われていたかどうかというのが、や
はりいろんな補償の問題も出てきたときに重要なことになってきます。ですから、そのまず体制、体
系づくりをきちっとまずつくるということと守備範囲、やはり現職の消防団の団員がいるわけでござ
いますけれども、あくまでも補完というところでございます。
どちらが第一線に出て活動しても事なきを得ればそれでいいということもありますけれども、やは
り機能別消防団ということになりますと現職の消防団の補完ということでございますので、
その連携、
それと守備範囲、こういったものをきちっとしていく必要があると。そういった中で立ち上がった組
織であれば当然認識も含めて作業服なり活動、そういったもの、市民の方が見てわかる、そういう状
況は必ずつくる必要があるというふうに認識しておりますので、その辺の対策は講じていきたいと思
っております。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 動きが始まっております。また、今そういうしっかりした団員とのコネク
ション、できればそういった保険関係、否としないというような答弁だったと思いますので、よろし
くお願いしたいと思います。
また、たくさん近隣でも事例があるではないですか、いつも言うようだけれども、さっきも出た吉
岡町でもやっぱり消防団補助隊ですとか、あるいは昭和町ですか、その辺もやっぱり人員不足からや
っぱりこういった機能別消防団に匹敵するような組織を立ち上げて、年俸を1万とかあるいは長靴を
支給とか、すべての施策をやっているところがありますので、やはりみどり市も可能なことだと思い
ます。ぜひ町民の意思も統一されておりますので、それについてきていただければと思っております
ので、よろしくお願いいたします。
次に、学校問題に入りたいと思います。
本年、神梅小が大間々北小へ統合になり、また次年、福岡西小ということになりました。適正化規
模という観点からは、当然、東小も現状のまま児童数の推移が進むならこの俎上にのってくるわけで
ございます。当該する父兄の皆様の不安は募るばかりであります。ご存じのことでしょうが、本年に
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おいても東中、東小に入学すると思われた児童生徒が1人ずつ他の学校へ入学してしまった、このよ
うな実情がございます。
みどり市の教育という冊子の中には、近視的にならず何十年も先を見据えた施策が必要な時代、特
色ある教育活動の推進などを掲げておりますが、ぜひ東小、東中に自信を持って入学できるような体
制づくりが市に求められるわけでございます。質問ですが、今後児童の推移の目算はどうなっている
でしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) まず、東地域の小学校及び中学校の生徒の状況ということでございます
が、ことしの9月1日現在の東地区の小学校及び中学校の学級数及び児童数につきましては、東小学
校が特別支援学級を含めて7学級72人、
東中学校は同じく特別支援学級を含めまして4学級49人。
小学校も中学校も各学年1学級の学級編成と、こういう状況になっております。
今後の推移ということで推計をしてみますと、小学校につきましては、ことしの入学児童数はおっ
しゃいましたとおり4名でした。平成24年度には一たん11名というふうにふえますけれども、そ
の後再び入学児童数が10人を割ってくるというふうな状況になろうかと見ております。
こうした状況ですので、全校で70名余り現在在籍する児童ですが、50人前後へと減尐し、平成
25年度からは複式学級が発生するのではないかというふうに見込んでおります。
また、中学校につきましては、ことしの入学生徒数は15名でしたが、全校生徒では平成27年度
には40人を下回り、また30年度に入りますと、31年度では20人台になっていくのかなという
ふうな数で推計がされております。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 今、統合という言葉は出なかったのですが、複式という状況はやむなしと
いう答弁だったかと思います。これはご父兄にとっては決して是とはしない方向なのです。東町3小
学校が統合して約10年ちょっとたつわけでございます。そのときにも特色ある学校としてオープン
スペースとか、いろんな方法を講じて開校したのですが、現状では抜本的な改革とはなっていなかっ
たようでございます。
前段申した特色ある教育活動をより重視し、やはり市として東小に、小学校ですよね、小学校に入
学できるような何かエキスパート的な教師を呼ぶとか、あるいは児童本人がエキスパートになれるよ
うな学校でやりたいのだというような、そのような施策をもってすれば尐しでも児童増あるいは教育
に燃えるご父兄たちも来てくれるのではないかと若干の甘い期待を持っているのですが、そのような
将来ビジョンというものは考えていないのでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
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〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) ただいま児童数の見込みということでお答え申し上げましたけれども、
現在の東小学校、これにつきましては議員おっしゃるとおり平成13年に旧東村内の3つの小学校が
統合してできたということで、昨年度10周年の記念行事が行われたという、本年で11年に入って
いるというふうな年数でございます。
東小学校につきましては、先ごろ教育委員会のほうが定めました学校適正化の方針というのがある
わけですけれども、この中では規模の適正化の検討が必要であろうという学校の一つに挙げておりま
す。ただし、地理的な特性等を考え合わせますと、直ちに統合の対象にするということについては考
える余地があろうというふうに取り扱っております。
先ほど生徒数の推移から申し上げますと、近いところで複式学級の該当人数になるであろうという
ふうな推計を申し上げましたけれども、
この点につきましては、
これまでも市内の小学校で複式学級、
これ規定があるわけですけれども、これに該当するという人数の学校を生じておりますが、この際に
は市の独自の解消策ということで、補助教諭を配置して、実際には1学年1クラスというふうな運営
ができるような体制をとってきたというふうな対応策を講じてまいりました。
今後、先ほど申し上げましたような推移をたどるということの中で、東町の地域で複式学級を生じ
るというふうになった時点でも同様の対策は講じていく必要があるものというふうに考えております。
東小学校、中学校につきましては、通学区域も大変広いというふうな実情もございます。適正化と
いうことで考えていく場合には、地理的条件、地域的な条件等々を当然踏まえていかなければならな
いというふうに考えております。大変難しい課題ではありますけれども、子供たちのよりよい教育環
境ということを考えれば、既成の考え方にとらわれるということでなく、できる工夫はいろんな方面
から考えていく必要があろうというふうに思っております。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 地域的にちょっと特異な地域でもございます。やはりその場に適した教育
方針、そういったものを持っていかなければやはり大変なことになってしまうと思われます。
そんな中なのですが、今度は中学校ということなのですが、やはり生徒数が減尐したり、ふえたり
でこうなっているのですが、クラブ活動、これの選択肢が非常に尐なくなってしまっております。そ
ういった意味でも東中から逃げていくというか、自分のやりたい、スポーツをやりたい生徒というの
は、やはりほかの学校に入ってしまう状況でございます。真に自分のやりたいスポーツができない、
その後まだまだこういう状況ですと今後もこの状況が進んでくると思われますが、現状はどうなって
いるのか。また、将来、例えば野球、サッカーあるいは団体競技、そういった部分に支障が出てくる
わけですが、
その辺の今のやり方、
あるいは将来のやり方というのはどう考えておりますでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
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〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) ちょっとただいまの中学校の部活動ということにお答えする前に、先ほ
どご質問の中で何か特色ある教育というふうな工夫があるかというふうなことをあわせて。
〔「余り組織的にしない方法というのが出ているので、そ
れでもいいのかなと思って」の声あり〕
○教育部長(藤生安喜夫) ご質問いただいて、半分で申しわけございませんでした。ちょっと補足
させていただきますと、東小学校の児童数は72人、中学校が49人ということを先ほど申し上げま
したけれども、確かに規模としては小規模校というふうになろうかと思いますが、一つの特徴として
小学校と中学校が隣接してできているというところが一つございます。この立地条件等を活用します
と、小学校、中学校の連携を図った上での小回りがきく、いろんな体験活動がしやすいですとか、そ
ういうことを生かした特色ある教育というのも考えられるのではないかというふうに思っております。
特に、今年度から東小学校、中学校、両方を対象にいたしまして、これは県の委託事業になってお
りますけれども、スポーツ元気アップ事業というのが行われております。こうしたことも学校が隣り
合っている、しかも一定の生徒数ということで一人一人が非常に活動をしやすい状況にあるというふ
うなことを生かしての取り組みと思っております。こういうことは、またみどり市全体の学校のほう
にもフィードバックしていけるものがきっと生まれるのではないかなというふうな期待も持っている
ところであります。
それから、ただいまの中学校の部活の問題ですけれども、東中の部活動設置の現状は、野球部、ソ
フトテニス部、陸上部、文化芸術部の4部と尐ない状況にあります。
ただ、生徒も保護者も現状をしっかりと認識していただいておりまして、限られた部活動の数では
ありますけれども、それぞれに適した部活動を選択し、意欲的に参加していただいているという状況
であります。
在籍生徒が全員参加するという状況になってございまして、運動部では全員がレギュラーというふ
うなことで活躍をしてくれております。テニス部、陸上部等では市総体、県大会出場者を輩出してい
るところでもありますし、特に陸上部では昨年に続いて関東大会、全国大会への選手を送り出してい
るというふうな活動をしていただいております。
小中学校の生徒の数をふやすという方策は、現実として容易ではないというふうに認識しておりま
す。小規模校という事実は変えようのないところでありますが、このような東地域の教育の特色とい
うものを生かした取り組みを充実させて、こういういいところがあるのだというよさを積極的に発信
し、生徒の意欲につなげていければというふうに考えているところでございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 東中の部活の生徒は全員即レギュラー、これ売りではないですか、非常に。
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恐らくどの部活にしても2軍、3軍まである地域もあるわけではないですか。では、東中にサッカー
部をつくるから笠中のほうから来てくれないか、即レギュラーですよ。そこらは夢の範囲なのですけ
れども、そういったことも可能ではないかな。
ただ、部長、今ちょっとできなかったのですけれども、前にまあ、この後にも触れますけれども、
板橋区の有志の方々がちょっとうちの沢入地区に小さいけれども、うちをつくったのです。どうして
も東小に入れたいのだということでつくった方もいらっしゃるのです、実際には。ただ、どうしても
仕事の関係で来られなくなってしまって、うちだけが今あって、たまに来ている状況なのですが、非
常に特色あるという意味、あるいは中山間を好む親御さんたち、そういう意思ある方もいるというこ
とは、これは忘れないでください。お願いします。
さて、今までのこの質問の状況を解決する大きな手段として、やはり雇用の場、就労の場の確保が
求められます。市では、この地域に対しどういう考えを持つのか。最近企業流出がある中、企業誘致
ということでは難しいと思われます。
先般の報告で、たまたま東町のほうに認知症対応型グループホーム、ワンユニットですが、できる
ようになったようでございます。多尐の雇用が生まれるということで、地域としては歓迎していると
ころでございます。このような福祉施設が誘致されることにより雇用の場もふえるでしょうし、地域
経済効果、こういったものが大いに期待されます。このような考えと誘致に向けた努力はできるので
しょうか。保健福祉部長いかがですか、総務部長になるのですか、お願いします。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 今の就労の確保ということで、特に保健福祉部としては、今お話に出
ましたグループホームの関係、これにつきましても、おかげさまをもちまして今年度中に整備のほう
を行うと。その中で業者とのやりとりもいろいろあったわけですけれども、一つはいろいろの有資格
者も必要になります。
ただ、できる限り地域に根差して、できれば地域の雇用、または地域との連携、そういうものも雇
用以外にも進めていただいて、地域の中核になるような、これはあくまでグループホームという介護
の施設でございますけれども、そのように考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 今後の誘致あるいは県の施策に対してどう対処していくのか、そういった
部分はないのですか。第何次か計画がまた入ってくると思うのですが。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 失礼いたしました。今の介護保険事業に限って言えば、今4次計画の
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中でグループホームが今言っておる形になると。今後この23年度で第5期の計画を策定しておりま
す。その中では、特養または老健施設、特に特養について待機的な人等がいれば当然県のほうと調整
をして、県でいくという枞がございますので、その5期計画の中に整備等も考えていきたいと、この
ように考えております。その中では、当然その後、みどり市のどの地域に誘致というか許可を出すか、
そういう話になりますが、
そのときはまた選定委員会等を開いて対応していきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 先般、3法人というのですか、これがワンユニットを東町につくるという
ことで、みんないろいろなところを候補地を探しながら来ていたようでございます。
その案内した方々の話を聞くと、その法人、医療法人というのですか、その法人の方々の話だと、
東町って国道沿いしかないと思ったのです。町場におりてみて、こんないいところあったの、随分み
んなそういう意見が出たようですね、敶地を探す中で。
要するに、またその方々の話だと、あるいはそれ以外の方も来ておるのですけれども、こういう機
会があればぜひ手を挙げたいと、そう言っておったそうでございます。
ぜひ条件の整っているという観点では、東町も安い、安いというか安く貸していただける民有地、
あるいは遊んでいる市有地というか、こういうものがありますので非常に条件が整っていると思いま
す。福祉施設に限らず中山間地域に合った就労の場もあるわけでございますので、市としても十分研
究して雇用の確保の場の誘致をさらなる努力をお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。
次に、最後、過疎債ということで質問しますが、22年、過疎法が延長となり、過疎債も一段と使
い勝手がよくなったようでございます。今後はソフト面にも大きく有効利用することを視野に入れ、
過疎地域自立促進計画との整合性をとっていくことが求められると思いますが、現在の過疎債残高と
今後の利用事業の計画はあるのかどうかお聞きしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、過疎債の残高でございますけれども、平成22年度末ということで、
15億9,500万ほどの残高がございます。一般会計、特別会計含めてということでございます。
それと、過疎債の関係でございますけれども、みどり市で行う施策については、平成22年度から
施策、それから基本事業評価、こういったものを行いながら実施の決まったもの、こういったものを
関連事業として自立促進計画に基づいて位置づけて実施をして進めているという状況でございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 今22年現在で15億9,000万、これは総額でその7割は交付税算入
-41-
という観点でよろしいのですか。そうするとなお借りということですよね。その借金というか、この
内容ですが、町民の福利厚生の部分では多く使っていると思うのですが、ではその投資的な部分、こ
れを使ったらこの地域はもっと活性化するのではないかと、そのような事業にはあてがっている部分
はあるのでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 議員ご質問のことにずばり当てはまるかどうかわかりませんけれども、現
在、過疎債の関係、事業債につきましては、例えば高齢者生活福祉センター浴槽の改修、こういった
ものに充てたり、市道の整備事業、こういったものにも充てています。また、消防施設の設備の整備
事業、こういったものにも充てたりということで、地の利ということではございませんけれども、こ
ういったものを広範囲に有効に充てて事業を実施していっている現状でございますので、特に新たに
というのはちょっと考えの中ではちょっと見当たらないので申しわけございません。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 先ほどの10億9,000万、実際に償還しなければならない金額は約5
億ぐらいということの計算できますかね。現状今事業的には、福利厚生部分に2億使っているという
ことだと思います。
なぜ過疎法を延長し、過疎債の使い勝手がよくしたかという部分にももうちょっと着目しなければ
いけないかなと思います。いわゆる投資的な部分、これをもってしなければやはり前には向いていか
ないということではないでしょうか。今、やっぱりそれを使うことによって町あるいは市内外から収
益をいかに生み出すかという事業にもやはり使っていかなければいけないと思います。
これはほんの一例で申しわけないです、今例えば、総合キャンプ場なんかがあって、現状は売り上
げが500万、市の出しが700万ということですよね、その200万。この施設は、築20年近い
のですか、たっているわけです。もう施設が老朽化しているにもかかわらず、地域の元気で何とか5
00万円というものを維持している状況でございます。これがもうちょっと老朽化している施設、雤
漏りもしているのですよね。そういった部分を改修することにより、やはりお客もふえること、ある
いは地域と一体化してお客もその部分を望んでおるわけでございます。もうちょっと施設を充実すれ
ば恐らく収益は上がってくるのではないか。あるいは、今の産業観光部のほうの目算では、これも全
面委託をしたいというような、26年度ですけれども、そんな意向があるわけですけよね。というこ
とは、請け負うにしろ何にしろ、いかにその地域や市に迷惑かけぬようにやっていこうという今スタ
ンスでおるわけですが、そういうふうにやっぱり先行投資ではないですけれども、収支の合うような
状況にしてあげる、それも大事だと思います。
実際に今年度から黒坂石のバンガローテント村ですか、それも全面委託受けて、恐らく市のほうに
-42-
も利益の戻しが出るのではないかというような状況にもなっております。今までですと、確かに収支
的には、計算的には合っていたのですが、実際に人件費を入れれば、やはり市としての負担というも
のが恐らく100万、200万出ていた施設でございますけれども、それを指定管理することにより
市としても大いに200万というものを収益とか、得したという考えですか、そういう部分でもうち
ょっと全般を考えて、やはりどこにどう投資したらいいのか、何で過疎債が使い勝手がよくなったか
という、
そういう部分で必要になったから借りるのだではなくて、
この金を使ったらどう活性するか、
そんな先を見ないとやっぱり意味ないのではないですか。どうですか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 先をということで、これは当然のこととして私も今認識しております。
ただ、過疎債の場合、今までの認識としては、やはり地の利ということも含めて有効に活用してい
くということが念頭にあったかなということで、先手、先手を打っていくということは、これから非
常に重要なことであり、そのことによってまた集客ができたり利用が高まったりということが当然あ
ろうかと思いますので、今後はいろんなアイデアを地方のアイデアも吸収しながら対策を講じていけ
ればということで検討させていただきたいということでご理解いただければと思います。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) やはり中山間地域あるいは過疎地としても、ただ過疎だから何とかしろ、
何とかしろというだけではないのです、町民から聞いていると。何とか頑張って市に迷惑かけずに市
と一緒にやっていきたいと、そういうスタンスでいるわけです。非常に市のアピールというのは、か
えってうんとしているのかなという気がしています。そういった部分でもぜひ有効利用、前を見た有
効利用というものを、やはり必要に駆られるのではなくて、何を必要とするかという観点からもうち
ょっと検討しながら事業展開が必要だと思いますので、よろしくお願いいたします。
これで第1問目を終わります。
次に、第2問目の友好都市ということでございますが、現時点で鳩ケ谷市と友好都市協定を結んで
いますが、今まで交流事業はどのようなことをしたのか、あるいはどんなメリットがあったのかお聞
きしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、鳩ケ谷との関係でございますけれども、農業体験であったり、スポー
ツの関係での連携、こういったものが今まで取り組んできたところでございますけれども、特に都市
との交流ということでいろんな、なかなか数値にはあらわしがたいわけでございますけれども、成果
としては認識をしております。
-43-
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) ぜひともみどり市のアピールができたということと、例えば友好都市関係
の野球とかスポーツで、いわゆる子供たちの意識の高揚というのですか、それが図られたというメリ
ットですよね。
そうすると、例えば3日の日も鳩ケ谷フェスティバルが実行されたかわからないですけれども、消
費的な部分、交流、こういったものは今までやってこなかったのですか。例えばみどり市ブランドを
そのお祭りで売ってくるとか、あるいはこっちにお祭りに来た方、議員さんたち来ていましたが、そ
のときにもではこういうブランドを買ってもらったとか、何かそういった事業はなかったのでしょう
か。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 鳩ケ谷市さんとの関係につきましては、そういう消費的な部分、経済的な
部分というのですか、それは特にしてこなかったという言い方になろうかと思います。
あくまでも都市間交流ということの中で農業体験を通じたり、スポーツの関係で尐年野球、こうい
ったものの中で成果を出してきたということで、幸い、幸いというか、残念なことに逆に合併という
ことで大きな自治体になってしまうわけでございますので、その辺が今後可能であれば川口市さんと
の合併になるわけでございますけれども、その辺がはぐくんでいければ、またそれは一つの新しい方
向かなということで。従来のやり方では経済的な関係というのは結んでこなかったというのは実情で
ございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) その部分ですが、鳩ケ谷市がことしですか、川口市に合併となるようです
が、引き続きこの友好都市協定、こういった、結べるでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、その辺の友好都市等の関係でございますけれども、まず鳩ケ谷市さ
んの合併の相手、川口市さんになりますけれども、これが特殊な言い方になろうかと思いますけれど
も、全方位外交ということで、特にこれは基本的な考えということで持っており、現状では特定の都
市、こういったところの友好提携等は結んでいないということでございますので、みどり市との友好
提携も新市に引き継げないという、いわゆる解消というのが鳩ケ谷市のほうからの説明を受けてござ
います。
ただし、これまでの経過、こういった経験を踏まえた中で今後もある事業分野においては友好関係
-44-
を継続したいという意向は確認をしてございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 全方位外交、すべてのということですか。川口市がそういうスタンスであ
るならば、みどり市もその全方位の中の一つということですよね。引き続き友好に向けての市の努力
というのはやっぱりしていくべきかなと思います。
相手が恐らく50万人という市になるのでしょうし、みどり市は5万人、消費効果は、単純計算で
10倍の恩恵にあずかるということではないでしょうか。
合併前の東町の例なのですが、正式な協定はなかったものの、都市との交流事業というのがありま
して、たまたま東出身の板橋区議会議員、当市、区との交流が始まりました。板橋区民まつりなどに
出向きワンブースを貸していただき、シイタケを中心とする村の物産、大いにこれは販売の効果はあ
ったのです。
また、板橋のほうからは逆に東町に来てくれて、総勢やっぱり七、八十人来て、特に東村の人たち
と運動会をやったのです。そのときにやはり遠いということでキャンプ場とか施設とかに1泊してく
れて、その費用も落としてくれたのです。そういう消費があるということ、友好都市関係を結ぶメリ
ットはやっぱりここに大きなことがあるのではないかなと思います。観光でも都市協定でもやっぱり
消費が生まれなければその効果は薄いのかなと言わざるを得ないわけでございます。川口市はもとよ
り、ほかの自治体と関係は視野にあるのかどうかお聞きしたいのですが。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 新たな友好提携等々の関係になるわけでございますけれども、当然本市に
とって有益であるという取り組み、こういったものについては前向きに取り組んでいきたいというこ
とは強い意思を持って前に進んでいきたいと思っております。
特に、先ほどの鳩ケ谷市さんとの関係にちょっと触れますけれども、私は手続的には一たん解消と
いうことにこれはなろうかと思いますけれども、やはり鳩ケ谷市民の方、旧鳩ケ谷市民ですね、当然
みどり市の市民の方の中にも農業体験やそういったスポーツを通じて感じるもの、こういったものは
根づいていると思いますので、相手が大きな自治体になりますけれども、その中で先ほども言ったよ
うな産業観光部との連携は当然出てきますけれども、十分可能な環境にあるかなと。また、そういっ
た意識が働けば継続性も出てくるというふうに期待をしているところでもございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) ご存じでしょうけれども、例えばいつも他の例を出してしまうのですけれ
ども、川場村と世田谷なんかは非常にいい関係で、非常に経済効果、あるいは村民の喚起という部分
-45-
では効果が出ていますよね。また、倉渕なんかでもやっぱり国民宿舎の何とか荘ですか、やっぱり保
養という関係で、向こうは市民50万人やっぱりいるわけですが、そことのやっぱり友好関係結んで
いると。これらにおいてもやっぱり友好関係を結ぶことが大変求められますよね。
一つの手段として、ではどういうきっかけで友好都市とかそういう区、大きな市と話ができるか。
例えば草木湖まつりなんかでも、毎年墨田区でしたっけ、30万円、これもう十何年、当初からです
か、いただいて、あずま太鼓というのが来ていて、ずっと東の施設に泊り込んで合宿しながら、なお
かつ30万円、これは当然水利権なので水の関係なので当然のことなのでしょうけれども、それを置
いていっているのですよ。そういう今までずっとそういうコネがあるのに、私も行ったわけではない
のですけれども、そういったものを利用しようという考えはなかったのですね。幾らでもチャンスは
あったと思うのですよ。あるいは、ふるさと応援団というのを立ち上げたって、ただ物品の交換では
なくて、そういう方々をどう利用していくかということだって、やっぱりこういういい事業をしなけ
ればならないのだから、そういう視点を持たなければ、やはりただ普通の施策のみの行政になってし
まうわけですから。やっぱり5万のみどり市としましては特色ある部分、それからやっぱりこういう
ふうにアピールできるような、他との友好関係を持つことでどんどん、どんどん施策も広がってくる
わけです。ぜひその辺の考えも視野に入れていただきたいと思います。
まして、このみどり市にはそういう方々を受け入れるスペースたくさんあるわけですよね。キャン
プ場を初めとして、サンレイクもそうでしょうし、あるいは農業体験にとどまらず今着目されている
森林体験、そういったものも都会の方々の飢えている部分だと思いますよね。そういった部分をどう
生かすかということもやはり友好都市というのはやっぱり大事なものだと思うのですよね。その辺を
ぜひこういうアイテムの整った市なのですから、そういうのを念頭に入れて今後の外交努力、これを
お願いします。
市長、1回だけ答弁いいですか。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 鳩ケ谷市との今後のことにつきましては、今の部長の答弁のとおりになります
が、私も事あるごとにいろんな会議、全国規模の会議にも出ておりまして、いろんなところでの人脈
はそれなりに5年やらせていただいたものですから広げてきたつもりであります。そうした中で、自
然体で、これから仲よくやろうぜという自治体があれば、それはもう喜んで話はしていきたいという
ふうに思っておりますし、
みどり市にはみどり市の売りがありますので、
大いにアピールをしながら、
余り気張らずにやっていきたいというふうに思っております。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) よろしくとまた言ってしまった。ぜひ頑張ってください。お願いいたしま
-46-
す。
最後の質問になりますが、理学療法士という部分についての質問をしたいと思います。中山間地域
を抱えるみどり市では、リハビリ施設まで遠い地域もあり、病後社会復帰を目指す方々には理学療法
士の支えが必要でございます。県内でも専門性と技術を持ったこの療法士を配置している市が見られ
ますが、みどり市としては配置の考えというのはまだないのでしょうか。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 県内の理学療法士の配置の状況でございますが、前橋市で3名、伊勢
崎市で1名、それから館林市で1名。これらの3市につきましては、リハビリとしての理学療法では
なく、地域での介護予防が中心での担当となっております。それからまた、太田市では1名ですが、
養護学校のほうに1名が配属されていると、このような状況でございます。
このような状況の中でみどり市といたしましても、理学療法士の配置につきましては、有効に機能
させるためにはやはり医師の指導のもとでということがありますので、先ほどありました過疎地域の
自立促進や地域の振興の観点から、
総務部とも十分協議調整し、
慎重に検討していきたいと思います。
以上でございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
○14番(古田島和茂) 確かに中山間を変えるということで、市で配置するということは、例えば
訪問リハビリなんかの充実とかできるわけですよね。あるいは、介護予防なんかのメニュー、その中
にも進んで参画していただくような形もできると思うのです。まして、社会復帰という部分がまずリ
ハビリあるものですから、病気で時間かけてその施設まで行くのかいとなると、やっぱりそれもちょ
っと気の每なものがあるので、訪問リハビリというのはやっぱり重要視しなければならない地域でも
あるわけですよね。使い勝手をよくするという観点では、みどり市独自の用法というのは考えていた
だきたいと思うのですが、最後の答弁で結構です。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 議員のおっしゃるとおりだと思います。
ただ、また市としての対応のほかに先ほどもちょっとありました23年に認知症のグループホーム
ができますので、そういうところが中核になって、デイサービスとかも一緒に併設をする予定になっ
ておりますので、ぜひそういうところの活力にも大いに今後期待していきたいと思います。
以上でございます。
○議長(金子 實) 古田島議員。
〔14番 古田島和茂議員発言〕
-47-
○14番(古田島和茂) 時間になってしまうので、以上で一般質問を終わらせていただきます。
○議長(金子 實) 以上で古田島和茂議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) ここで暫時休憩をいたします。10時45分から再開いたします。
午前10時33分休憩
───────────────────────────────────
午前10時45分再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 一般質問を続けます。
12番椎名祐司議員の発言を許可します。
椎名祐司議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 議長よりお許しをいただきましたので、通告に基づきまして一般質問を初め
させていただきます。
初めに、みどり市の教科用図書(教科書)の採択についてという観点からお尋ねをいたします。平成
24年度使用教科書の採択については、文部科学省初等中等教育局長から平成23年4月7日付で、
各都道府県教育委員会教育長あてに通知が出されております。内容といたしましては、教科書の採択
は、
教科書が教科の主たる教材として、
学校教育において重要な役割を果たしていることにかんがみ、
教育委員会、その他の採択者の判断と責任により綿密な調査研究に基づき、適切に行われる必要があ
ります。
平成23年度においては、平成24年度使用教科書採択を行うことになりますが、本年度において
も下記の事項について採択関係者に徹底されるとともに、市町村教育委員会に対しても周知をお願い
をすると、そういうことでございます。
一方、みどり市立小学校・中学校管理規則の中でございますが、この第5章、教科書及び教材とい
うのがありますが、この第20条、教科書は教育委員会の採択したものを使用するものとすると書い
てあります。教科書の採択とは、学校で使用する教科書を決定することでありますけれども、採択の
権限、採択の方法、採択の時期についてはどのような手順で行われているのかどうか、これについて
お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 教科書採択の権限、それから方法、それから採択の時期ということにつ
いてのご質問ですが、まず採択の権限につきましては、その学校を設置している市町村の教育委員会
-48-
にありますということになっておりますので、みどり市の市立の小学校及び中学校で使用する教科書
を採択する権限は、みどり市教育委員会ということになります。
それから、採択の方法でございますが、採択の方法につきましては、義務教育諸学校の教科用図書
の無償措置に関する法律というのができてございますが、この中に教科書目録に登載された教科書の
うちから採択しなければならないということになっております。この法律によりまして、県は教科用
図書採択地区を設けており、みどり市は桐生市とともに東毛第1地区という地区に属しています。そ
して、そこに設けられております東毛第1地区教科用図書採択協議会、ここにおきまして県教育委員
会の作成する採択基準、選定に必要な参考資料等を参考に、各教育委員会が教科書を調査するととも
に、採択に関する教科書の調査研究を行うための調査研究会、これを組織いたしまして、その調査研
究をもとに協議・選定を行うということになっております。ここで選定を行うと、尐し言葉が使い分
けになりますが、選定を行うということになってございます。そして、みどり市では、この採択協議
会の選定結果を受けまして、改めて教育委員会議を開催し、その中で再度協議、みどり市内の学校に
おいて使用すべき教科書を種目ごとに採択するという方法になります。
採択の時期につきましては、義務教育諸学校教科用図書ということにつきましては、使用年度の前
年度の8月31日までに行わなければならないということに定められております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) ただいま採択協議会の話が出ておりました。平成23年度の群馬県でござい
ますが、群馬県では9つの採択協議会においてこの教科書の採択が行われております。
先ほどのお話がありましたように、群馬県の地区別の採択一覧表によれば、みどり市は桐生市とと
もにこの東毛第1地区教科書採択協議会に属されているということでございますけれども、まずは、
この採択協議会の委員は、どのようなメンバーで構成されているのかどうか、これについてお聞かせ
いただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 協議会のメンバーにつきましては、教科用図書採択協議会規約というと
ころで定められております。みどり市、桐生市、両教育委員会の教育委員長、教育長、それから両市
の保護者の代表ということの6名で構成をされております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 今、6名ということでお話がありました。当然規約が出ておりまして、改め
て確認しますけれども、この任期というのは1年ということでよろしいのでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
-49-
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 申しわけございません。協議会規約の第3条のところで任期は1年とい
うふうに定められております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) そうしますと、東毛第1地区教科書採択協議会とみどり市教育委員会との関
係は、
今度はどのような位置づけになるのか、
これについて改めて確認をしたいと思いますけれども。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 教科書採択協議会は、地区内の2つの市が同一の教科書を採択しなけれ
ばならないということから、
みどり市、
桐生市が協議する場として設けられているところであります。
採択の対象となる教科書について協議し、先ほどもちょっと使い分けというふうに申し上げました
が、協議し、選定を行うという作業を行っております。みどり市教育委員会は、この協議会の選定過
程、それから選定結果、これらをもとに改めて教育委員会議を開いて協議し、採択をすると、先ほど
申し上げたとおりでございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 関係については何となくわかっていたのですけれども、みどり市教育委員会
が先ほどの東毛第1地区教科書採択協議会からの報告に基づいて教科用図書を採択するということで
ございますが、この東毛第1地区の教科書採択協議会とみどり市教育委員会、先ほど教育委員会議等
とありましたけれども、
ここで行う同一の教科書を採択するための協議が仮に調わない場合について、
こういった場合はどうなるのでしょうか。これについてお聞かせいただきたいと思いますけれども。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) そのようなことを生じた場合には、法律ではあくまで同一の教科書を採
択しなければならないというふうになってございますので、協議が調わないということを生じた場合
には、再度、地区の教科書採択協議会に戻してといいますか、再度協議会を開催して協議し直すとい
うことになろうかと思います。
それでも協議が調わないということになりますと、これにつきましては県の教育委員会にそのよう
な状況を報告し、県の教育委員会の指導・助言、これを得て協議をし直すというふうな手順になって
ございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
-50-
○12番(椎名祐司) 今までかつてこういったことは起こっていなかったのだろうというふうなこ
とでございますので、なぜこのようなことを話をしますかというと、平成23年度から平成26年度
まで使用する小学校の教科書については、昨年採択が行われております。
そして、平成24年度から平成27年度まで使用する今度は中学校の教科書については、本年、こ
れが採択をされるということの手続が今行われていると、実際には8月31日までですから、行われ
ていたということでありますけれども。つまり現実には、4年に1度この教科書の採択が行われて、
一度採択をされた教科書というのは、実は4年間そのままずっと使用されている現状があるというこ
との認識を、私はこの場でやっぱりそういった認識を持って行われているという、これが教科書の採
択の現状と認識ということで今お尋ねをしたところであります。
こういうことも共通認識としてあると、大事かなと思って、改めてその辺は問題を確認をさせてい
ただきました。
次に、教科書採択の具体的な基準や観点ということからお尋ねをしていきたいと思います。平成2
4年度から使用するみどり市立中学校の教科書採択については、教育基本法が改正されて、新しい学
習指導要領のもとでの初めての教科書採択の年に当たっております。平成18年に、これは12月で
ございますが、約60年ぶりに改正された教育基本法がございますが、これは伝統と文化を尊重し、
それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛することが教育の目標の一つとして示されております。
そこで、
教科書採択にかかわる基本方針について、
教育委員会としてはどのように考えているのか、
これについてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 今回、みどり市教育委員会と桐生市教育委員会では、調査を行う視点と
いたしまして、教育基本法、学校教育法が示す理念、あるいは目標、新学習指導要領の趣旨や内容等
を吟味いたしまして、7つの観点を設けて教科書目録に登載されている15種目66種131点とい
う数になりますが、これのすべての教科書についてそれぞれの観点からの調査を行っております。
教科書は主たる教材ということになりますので、教科書の装丁ですとか見ばえですとかというとこ
ろにとらわれるのではなくて、内容を考慮した調査に基づいて行っていくことが大切であろうという
ふうな考えを持っております。
議員のおっしゃる観点ということにつきましては、中の一つに、伝統と文化の尊重、言語活動の充
実というのを設定いたしまして、豊かな情操、道徳心、それから我が国の伝統文化を尊重する態度を
養うという観点から、どのような工夫がされているか、こういったところから教科書の調査研究を行
っているところでございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
-51-
○12番(椎名祐司) 先ほど7つの観点15種目のお話が出ました。そこで、平成24年度から使
用する中学校の教科書が、先ほどと重複しますけれども、学習指導要領に照らし、教育の目標達し得
るものになっているのかどうか、先ほどもありましたが、教科・種目に共通な観点、それから教科・
種目別の観点からどのような評価の指標が設けられているのかどうか、これについてお聞かせいただ
きたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) まず、文部科学省が行っております教科書の検定、こちらの基準には、
教科共通の基本的条件といたしまして、教育基本法や学校教育法に示す教育の目標に一致しているこ
と、学習指導要領に示す目標・内容及び内容の取り扱いに照らして過不足なく取り上げられているこ
と、こういったことが挙げられております。
また、各教科固有の条件として、基本的条件を初めとする諸条件が示され、平成24年度から使用
される教科書につきましては、この検定に合格したものであるということから、目標を達成し得るも
のとなっていると考えております。
そこで、今回の選定や採択に当たりましては、学習指導要領の改訂ポイントであります基礎的・基
本的な知識・技能の習得、あるいは思考力・判断力・表現力等の育成、こういった7つの観点を設け
て、それぞれについてどのような工夫がされているかという視点で調査をさせていただいたというの
が、先ほどの桐生、みどりでの考え方でございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 具体的な話をしますけれども、これまでみどり市の中学校で使用された新し
い社会、公民という教科書がありますけれども、例えば、この記述は具体的に省きますけれども、国
土の防衛や災害派遣で活躍されている自衛隊を憲法違反と疑えるような記述がなされております。具
体的な記述は読み上げませんけれども、3月11日の東日本大震災に対する自衛隊や消防隊員の命を
かけた支援活動には、国内はもとより世界じゅうが感動をしているところでもあります。
本来、学習指導要領の日本国憲法の平和主義について理解を深め、我が国の安全と防衛及び国際貢
献について考えさせ、戦争を防止し、世界平和を確立するための熱意と協力の態度を養うという観点
から、憲法上の役割や平和支援活動について詳しく子供たちに伝えることが大事だと考えています。
先ほど申し上げた具体的な記述は省きますけれども、どうも平成18年度から使用されていた公民
については、この辺の記述、ちょっと首をかしげるような記述がされているような気がしてなりませ
ん。
そこで、教育基本法の改正内容や学習指導要領の改訂が十分に理解された上で、適切な教科書採択
が行われることが私は重要であると考えておりますけれども、ここで教育長の考えをぜひお聞かせい
-52-
ただきたいと思います。
○議長(金子 實) 尾﨑教育長。
〔教育長 尾﨑享子発言〕
○教育長(尾﨑享子) 教科書は主たる教材でありますので、教育基本法の改正で盛り込まれました
新しい時代の教育の基本理念、そして新学習指導要領で強調されております生きる力をはぐくむと、
このことがまずは重要であると考えております。
そして、どの教科書も文部科学省の教科書検定を通ったものでありますので、教育基本法の改正、
そして新学習指導要領の趣旨、それは十分に踏まえられたものであると考えております。
このたびの採択に向けての調査研究では、この新学習指導要領の中で重要だとされています基礎
的・基本的な知識・技能を習得、思考力・表現力・判断力等の育成、そして学習習慣の確立、また議
員ご指摘の伝統と文化の尊重、またさらに言語活動の充実などについてどのような配慮がなされてい
るか。
また、教材の選定、題材の設定や配列、文章や図表、挿絵や写真等の内容や表現、これらがどのよ
うに工夫されているか、これを時間をかけて調査をしてまいりました。目録に登載されています13
1冊すべてにつきまして、
法にのっとった上で公正・公平な手順で進めてまいったところであります。
特にみどり市におきましては、みどり市の児童生徒が学習しやすい教科書を採択することが重要で
あると考えまして、協議会におきまして、選定過程では十分に意見を出し、相当の時間をかけて協議
し、納得した上で選定したものでありまして、適正に採択されたものであると考えます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 子供のころから、実は、塾に行かなくても、教科書をよく読んで、先生の言
うことを聞いていれば間違いないというふうに私は育ってきたのです。だからこそ、子供たちが真っ
さらな状態で教わる教科書については、先ほど相当な時間をかけて調査をしてきたというご答弁があ
りました。まさにそのとおりで、私は厳選であるべきだというふうに思っています。
今後も、先ほど協議会の構成メンバーが実は1年の任期だということがございました。1年任期と
いうことは、1年でどんどんかわる可能性もあるのです。適切な教科書採択については、私は基本的
な考えというのは、教育委員会としてきちっと方針というものも今後もぶれることなくというか、変
わることなく明確に打ち出していくと、このことが大事だと思っておりますので、そのことはぜひ要
望しておきたいというふうに思っています。
次に、平成23年度から使用する小学校の教科書について先ほど申し上げましたが、昨年、平成2
3年度から平成26年度まで使用するこの小学校の教科書採択が行われたという話をさせていただき
ました。
実は、この小学校の教科書の中で、国語については、従来の、これは名前を出しますけれども、光
-53-
村図書から三省堂に変更になっておりますけれども、こういった長年使いなれた教科書が変わった場
合の学校現場での戸惑い等は生じていないのかどうか、これについてお聞かせをいただきたいと思い
ます。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 教科書が変更になったということから、これまでなれ親しんできました
読み物教材等が変わると、あるいは学習方法が若干変わったりということで、変更当初につきまして
は、正直申し上げまして、現場の先生方からも戸惑いの声等がございました。しかしながら、日がた
つにつれて、今回採択するに至ったよさというものも次第に理解されてきているところかなというふ
うに感じております。
新学習指導要領において、国語科では、言語活動の充実、それから読書活動の充実という点が強調
をされております。このような点でも、今回採択した教科書は分冊をつくるなど工夫がされておりま
す。みどり市の子供にとって必ずや学びやすい、そして力をつけられる教科書というふうになってい
るものと思っております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) わかりました。
次に、審議内容の公開ということからお尋ねをしていきたいと思います。開かれた教科書採択とい
う観点から、やはり文部科学省でありますけれども、開かれた採択の一層の推進として、採択結果や
理由等の採択に関する情報の積極的な公表に努めることというのが、これは平成18年8月30日付
の教科書制度の改善についてという通知が出されておりますけれども、みどり市の教育委員会では、
先ほどもご答弁が尐しあったのですけれども、定例の教育委員会議がございまして、この会議録が公
開をされております。
平成22年度、それから平成23年度に使用する小・中学校教科用図書の採択についてということ
で、その内容が公開されてきておりますけれども、平成24年度に使用する小・中学校教科用図書の
採択についてのこの会議録、これはいつごろ公開されるのかどうか、これについてお聞かせいただき
たいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 採択結果につきましては、先ほども申し上げましたけれども、8月31
日までに行う、そこまでは非公開というふうになってございますので、みどり市の採択結果につきま
しては9月1日以降公開となっております。
また、その公開に、採択にかかわります教育委員会議の議事録につきましても9月1日以降、準備
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が整い次第公開をさせていただきたいというふうに思っております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) ぜひ、準備が整い次第ということなので、これは公開をして、こういった議
論が、先ほどの話にもありましたけれども、時間をかけて調査をしてきたということなので、きちっ
とした公開をされて、こういった審議をされたという経過もきちっと開示をするということも大事だ
ろうと思って、ぜひその辺もお願いをしたいと思います。
それから、先ほどの文部科学省の教科書制度の改善ということでございますが、この中で、保護者
や地域住民の教科書に対する関心にこたえるとともに、教員による教科研究や児童生徒による学習の
深化・発展に資する観点から、各学校の図書館や公立図書館に教科書を整備するよう努めることとい
うのがございますけれども、この教科書見本の閲覧、教科書センターといいますけれども、この現状
についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 採択に係ります教科書の見本本の閲覧ということにつきましては、県が
教科書センターを設置して行うということになっております。県内に11カ所設けられております。
近いところでは桐生市教育研究所、ここに教科書センターが設置されておりまして、常時閲覧をする
ことができるというふうになっております。
なお、名簿に登載されています各種の教科書そのものは、現在はみどり市の教育研究所に整備もさ
れておりますので、ごらんいただけるかというふうに思っております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) みどり市の教育研究所にも公開をされているとか、置いてあるということが
実は情報としてどこにも流れていないです。
今の県内11カ所、つまり、先ほどの東毛第1の中では、11カ所のうち東毛のところは桐生市の
教育研究所で見られますよという、教育センターはそこですよという指示しか出ておりませんので、
そういった点では、教科書ってどこで展示されているのだろうなという素朴なことを調べてみると、
実はそこしかなくて、今お話しの部長のおっしゃった教育研究所にもあるのだよという話が実はわか
らないです。
そういうことも含めて、丁寧な言い方をすれば、そういうところでも見られることはできますとい
うような形も欲しいかなと思っています。
そこで、教育長に見解をお尋ねいたしますけれども、開かれた教科書採択という観点から、より多
くの市民の皆さんにも教科書見本を閲覧してもらうような機会の創設も私は必要であると思っており
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ますけれども、
この辺についての教育長の見解をお聞かせをいただきたいというように思っています。
○議長(金子 實) 尾﨑教育長。
〔教育長 尾﨑享子発言〕
○教育長(尾﨑享子) 椎名議員ご指摘のとおりに地域の皆様に教科書に対する理解、また教育への
関心を一層高めていただくということ、そしてより多くの皆様に教科書の見本本を閲覧していただく
ということは大切であると考えております。
今年度の教科書展示会は、6月17日から6月30日まで14日間開催されました。「広報みどり」
に展示会のご案内を掲載し、市民の皆様にお知らせいたしまして、私も実際に教科書センターに出向
いてみました。相当の方々が出入りをされていましたが、もっと多くの方に関心を持っていただくと
いうことは大切だと思います。
教科書センターの設置は県の役割でありまして、私も長く県の教育委員会で教科書採択業務を携わ
ってまいりましたので、設置場所をふやすということについてはなかなか難しいことも正直認識はし
ておりますけれども、働きかけをしてまいりたいと考えております。
また、みどり市としましては、市民の皆様に広く教科書への関心を高めていただくために、これま
で話をさせていただきましたみどり市教育研究所だけでなく、市内にあります市立図書館等にも教科
書の展示を積極的に行えるような準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) ぜひ、そういった市内の図書館、多分予算措置も尐しは助かるので、その辺
も含めてぜひ前向きにそういったことで市民の皆さんに触れる機会をつくってほしいなというふうに
思っております。
今回、
教科書の採択という観点からさまざまな角度で質問をさせていただきました。
大事なことは、
日本の伝統や文化の価値をきちんと伝え、日本という国をもっと好きになり、日本人として自信を持
てるように、そんな教科書で子供たちが学んでほしいということでございます。
同時に、質の高い、先ほど厳選されたというのがありますけれども、それも含めて質の高い教科書
で、学習指導要領の趣旨を生かした授業が行われることが私は大事だろうと思っています。今後もみ
どり市の子供たちがそういった教科書をもとに基礎・基本、これを着実に習得し、生きる力を身につ
けられるような教育が積極的に推進されることを切に要望しておりますけれども、もしコメントがあ
れば、教育長。
○議長(金子 實) 尾﨑教育長。
〔教育長 尾﨑享子発言〕
○教育長(尾﨑享子) 教育への力強いお言葉をいただきまして、一層頑張ってまいりたいというふ
うに思っております。
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○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) それでは、2番目の友好都市提携についてという観点からお尋ねをしたいと
思います。
先ほど前段で古田島議員さんからも同じような趣旨のことがありましたが、重複するところも多尐
あるかもしれませんが、観点を変えてお尋ねをしていきたいと思います。
まず、みどり市では、友好都市として扱うための要件基準については、どのような規定がなされて
いるのかどうか、これについてお尋ねいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) みどり市では、友好提携に関しての要件・基準等は特に定めてございませ
ん。法令上も明確な定義は定めておりませんので、県内の11市、ここにも例規等を確認をいたしま
したが、友好提携の定義づけ、こういったものについては定めているところはありませんでした。
友好提携自体そのものは自治体同士の合意ということで、自由な交流を図ることでありますので、
定義づけというのはなじまないものと理解をしてございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 今、部長のご答弁のとおり、実は友好都市、あるいは姉妹都市というところ
もありますけれども、これを規定する国内法、あるいは国際的な統一基準がありません。
ただ、調べましたら、財団法人自治体国際化協会というのが基準を設けていて、それの基準は次の
3要件を満たすものを姉妹、あるいは友好自治体として扱っているというのがその基準で、その3つ
がありますが、1つは両首長による提携書があること、2つ目が交流分野が特定のものに限られない
こと、3つ目が交流するに当たって何らかの予算措置が必要になるものと考えられることから、議会
の承認を得ていることという3つの要件をすべて満たすものを友好自治体として取り扱っているのだ
というような、これは先ほど申し上げました国内法とか国際的な統一基準ではありません。
先ほど言った自治体国際化協会が、こういった基準がある意味ではアバウトだけれども、そういっ
た基準で友好都市として扱ったらどうかというような基準で設けてあるということで、こういうこと
がありましたので、そこで改めてお尋ねいたしますけれども、本年10月11日に川口市と鳩ヶ谷市
は合併し、新しい新川口市が誕生しますけれども、友好都市提携に関する川口市の考え方、先ほど全
方位外交という言葉も出ておりましたが、改めてこれについての確認をいたします。よろしくお願い
します。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
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○総務部長(三輪浩史) 先ほどと若干重複しますけれども、川口市は全方位外交ということで、基
本的な考え方を持っているということは申し上げたところでございますけれども、現段階では特定の
都市間、こういったものの友好提携等を結んでおりません。合併協議の調整方針でも、慣行等は川口
市の制度に統一すると基本的に合意がされております。
友好関係は今後も継続するものの、提携自治体は解消するというのが今回の合併協議の結論となっ
ております。そのように理解をしております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 先ほど古田島議員さんとのやりとりの中でもメリットという話が出てまいり
ました。鳩ヶ谷市においては、平成9年3月1日に旧大間々町との友好都市提携を締結しておりまし
た。それ以来、先ほどもございましたが、尐年野球の交流親善大会、農業体験交流会、大間々まつり、
鳩ヶ谷まつりの交流会等々の相互交流事業というのが行われてまいりましたけれども、この提携に関
する鳩ヶ谷市の考え方について再度確認をしておきたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 鳩ヶ谷市の考え方ということでございます。当然、平成9年の旧大間々町
との友好提携以来、各種交流事業、こういったものを通じて両市の友好関係をはぐくんできた経緯が
ございます。そのきずなという表現がふさわしいかと思いますけれども、今後も継続していきたいと
いうのが鳩ヶ谷市さんの考え方でございます。
ただし、合併協議という相対的な判断の中で提携解消という結論に至ったということで受けとめて
おります。
以上でございます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) それでは、みどり市の方針でございますけれども、来年度、平成24年度は
尐年野球、農業体験については例年並みに予算措置を行い、具体的な事業、実施方法等については新
川口市と調整するという方針なようでございますけれども、特に相互交流事業として農業体験交流会
等々、これまでみどり市としてどのようなメリットがあったか。
先ほど消費の話、経済効果の話がありましたけれども、この辺のメリット、改めてどうだったのか
お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、尐年野球の交流ということで一つの考え方を申し上げますけれども、
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こういったものにつきましては、対戦機会の尐ない県外チームとの試合を通じて、日ごろの練習の成
果、こういったものを推しはかり、次へのステップの糧となるよい機会であったということで認識し
ております。
また、農業体験等につきましては、豊かな自然環境に包まれ、ふだん味わえない農業を通じて本市
の魅力を実感していただくことで、知名度の向上、こういったものに、強いては集客効果、こういっ
たものにつながっていくものと認識しております。
また、祭りの交流などについては、県外他地域の文化を肌で感じながら、その土地のならわし、そ
ういったものを目にする中で、自分の住むまちを客観的にとらえて、地域の魅力を再認識する絶好の
機会であったというふうに、よりふるさとへの愛着、こういったものも感じた大切な機会であったと
いうことで認識しております。
また、当然都市間交流の関係につきましては、単に知名度の向上や来訪者の増加、こういったもの
だけにとどまらず、経済的な、先ほどもございましたけれども、経過に効果も求められる中でござい
ますけれども、市民の見識を深めて、地域の発展に寄与する事業でないかというふうに理解をしてご
ざいます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) 実は、平成17年当時の旧大間々町の議会のときに、私は、この鳩ヶ谷市と
の交流の関係で、山村と都市間の交流では、意味があるのだけれども、どうも一方通行になっていな
いかというような話を指摘をさせていただいたことがあります。
実は、先ほどの経済の話とか消費の話がございました。鳩ヶ谷の人たちがこちらに来て農業体験を
したり、収穫物を得たものをとって帰る。ところが、みどり市というか、旧大間々町の地場の人たち
が、それを今度は向こうで売る算段をする、例えば販売をするということが、旧大間々町の時代は鳩
ヶ谷市で、公園の中でお祭りをされたときに、小平の里や浅原体験村が向こうに出向いて、トラック
1台持ったりしてブースの中で販売をしてきたという経緯がございました。
合併後、いろんな考え方があって、鳩ヶ谷市のお祭り会場も変わった。結局は、多分農産物の販売
というか、こちらの現地の人たちが向こうへ行って売るという機会を失ってきてしまった。
そういった意味では、全くある意味農業交流といっても一方的なワンウェイで、こちら側のメリッ
トというのは余りなかったような気がするので、今後、もし平成24年度もそういった方針でやる場
合、先ほどもありましたが、やはりお互いがウイン・ウインといいますか、お互いがメリットがあっ
て、
お互いがやってよかったよねというような交流があるべきだろうというように思っていますので、
その辺もぜひ今後の中で検討もしていただきたいというふうに思っております。
それから、平成16年の6月23日、災害時における相互応援に関する協定書が締結をされており
ますけれども、今後、新川口市の動向により協定書を解除する場合の手続、これについては、こうい
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った手続が必要になるのかどうか、これについて確認をしたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 災害時における相互応援協定の関係につきましても、川口市との規模の違
いから新市には引き継げない、こういった旨の回答ということで川口市長から受けております。鳩ヶ
谷市の合併と同時に協定は解消ということと理解をしております。
解消に際しての手続につきましては、やはり法令上、特に定めはございません。協定書自体にも特
に規定がないことから、友好提携に倣った対応ということで理解をしています。
友好提携に関しては、県内他市において幾つかの事例、こういったものも確認しましたが、基本的
な事務的な文書を取り交わす程度、締結のような首長同士の立ち会い等は行っておりません。
よって、本市といたしましても、鳩ヶ谷市さんから合併協議結果の報告をいただいております。文
書で回答することによって、本件の完結をしたいということで現在準備を進めているところでござい
ます。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) わかりました。
それでは、最後に新たな友好都市の提携という観点からお尋ねをしたいと思います。
鳩ヶ谷市とは、国道122号線で結ばれていることから友好都市の提携に発展した経緯がございま
した。その上で、市民の多くが相互交流して、先ほども申し上げましたが、本当にお互いがよかった
なと思えるような友好関係が構築できる新たな友好都市との締結も私は必要だと思っておりますけれ
ども、これについて市長の考え方をお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 友好都市、あるいは姉妹都市ということになりますと、当然ストーリーも必要
になってくるというふうに思っております。
ただ、私としますと、当然町と町との友好ということでありますので、個人プレーではないという
ふうに思っております。例えば首長、あるいは議員が特に個別的にこの人と仲いいとか、首長同士が
仲いいとか、そういった形での友好都市というのは、私はいかがなものかなというふうに思っており
まして、未来永劫というか、続くためには、やはりお互いがお互いを理解をして、まちとしてお互い
が尊重し合い、また補完し合えるような都市同士の友好が最もいいだろうというふうに思っておりま
す。
もちろんこういったパートナーがいれば、私はいつでも出向きたいし、お話も聞きたいというふう
には思っております。
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先ほどの質問にもございましたけれども、あくまで自然体で、肩の力を抜いてのおつき合い、これ
が一番だというふうに思っておりますので、そういった中で、先ほど言ったようなところのマッチン
グといいますか、整合性がとれるのであれば、いつでもそういった友好都市、あるいは姉妹都市とい
うことについて検討をしたいというふうには思っております。
○議長(金子 實) 椎名議員。
〔12番 椎名祐司議員発言〕
○12番(椎名祐司) やはり旧大間々町時代に、ここは国道353が通っております。新潟のほう
に行きますと途中で切れるのですけれども、新潟県の柏崎が353でつながっておりまして、353
が通っているのが中野町と何件かあるのですけれども、当然353というつながりで、実は国道35
3というふうに引きますと、みどり市が通過点で出てまいります。
そういった国道つながりをすると、やはり海なし県の我々と柏崎を結ぶ交流はどうかというような
話も一度はしたことがありまして、柏崎では、あそこに番神海岸や鯨波があって、海のない群馬県の
子供たちが海を見て、山のない柏崎の子供たちがこちらに来て山村の体験をするといった相互交流が
生まれるのではないかという話もした経緯がございますが、そういった意味では、先ほど友好都市提
携の定義は確立されておりませんけれども、交流分野が特定されない、逆に言えば幅広いものである
ということになれば、今後もぜひお互いの都市が市民レベルで本当に交流ができる、そういった友好
都市提携先をぜひ今後も検討をしていただいて、よりよい交流ができることをお願いをして、一般質
問を終了いたします。
○議長(金子 實) 以上で、椎名祐司議員の一般質問が終了いたしました。
○議長(金子 實) 次に、19番上岡克己議員の発言を許可します。
上岡克己議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) 一般質問を通告いたしましたところ、お許しをいただきましたので、桐原・
瀬戸ヶ原地区の活性化についてお尋ねをさせていただきます。
本日は、9月の6日でございます。台風12号による非常に甚大なる記録的な豪雤を受けたことに
よりまして、死者・不明92名という大きな惨事となったわけでありますが、お見舞い、お悔やみを
申し上げたいと思います。
そして、同じく事を昭和22年に戻して考えますと、太平洋戦争がおさまってまだ間もない時期で
ありますけれども、この大間々にもトラック島で起きましたカスリーン台風、これが昭和22年であ
りました。9月の7日の日に起きまして、それで死者が8人も出たというふうな大きな惨事が記憶さ
れております。何かの縁にあるかなというふうに感じ取ったので、今お話をさせていただきました。
早速、では本題に移らせていただきます。今までに深澤議員、荻野議員、山口議員、鏑木孝怡議員、
-61-
鏑木豊議員、椎名議員、多くの議員の皆さんが、この瀬戸ヶ原の問題について質問をしております。
桐原・瀬戸ヶ原地区は非常に環境に恵まれたところでありまして、大間々というよりも、みどり市全
体が見渡せるところで、観光の拠点になるのではないかと考えておるわけであります。市民が気楽に
来られるような環境づくりをすることが重要かと考えております。
昭和57年6月から平成3年7月まで足かけ10年にわたりまして、大間々町の「広報おおまま」
に月々連載されたふるさと紀行に基づいて桐原・瀬戸ヶ原地区の歴史についてひもといてみたいと思
います。大間々で一番高い368メートルの手振山を頂点として、南へなだれる小高い丘を手振丘陵
と言っております。手振丘陵の中央を占める門が瀬戸ヶ原であり、この丘の遺跡を瀬戸ヶ原遺跡と命
名をされております。
ここには、識者の間で早くから遺跡のあることが知られており、縄文式土器片や石器が発見されて
おります。地名となった瀬戸ヶ原も瀬戸、瀬戸掛け、土器の意味でありますけれども、瀬戸掛けから
名づけられたと言われております。この遺跡の試掘が行われ、縄文時代と平安時代に人が住んでいた
ことがわかりました。
この2つの時代の間は約3,000年以上の隔たりがあり、恐らく縄文時代に住んでいた人がいな
くなって、平安時代にまた人が住み始めたのでしょう。その後、鎌倉・室町時代に住まなくなったり、
江戸時代に入り慶長15年、1610年、足尾に銅が発見され、幕府は銅の輸送の目的を持って慶安、
1649年、銅山街道を整備したのであります。これを俗に言うあかがね街道であります。あかがね
街道の開通に伴ってまたここに人が住んだものと思われます。
明治以後また無人になり、戦後の開拓で瀬戸ヶ原部落ができたのであります。敗戦の余じん消えや
らぬ昭和22年、瀬戸ヶ原の開拓が始まりました。先ほどの22年であります。入植者は32戸、現
在は45戸ございます。桐原の人を中心として、農家の次男や三男や外地からの引揚者がほとんどで
ありました。各戸それぞれの持ち分が決まり、開墾作業が開始された現在と違って、機械器具もなく、
ほとんど人力によるほかならない作業の毎日だったが、一個一個にみなぎるフロンティアスピリット
が心の支えになっていたと伝えられております。
いずれにせよ60年前に32戸の入植農家が想像を絶する辛酸をなめながら、団結と協力で瀬戸ヶ
原開拓という一つの転地を創生させたことは事実であります。私たち同じ市民として、その苦闘の記
録を大間々町史のどこかの1ページにつけ加えることを忘れてはならないと思っております。
昭和55年12月10日発行の「広報おおまま」に町の北西、関東平野を一望に見おろす景勝地瀬
戸ヶ原に、緑豊かな自然を守るという意味で、緑のマスタープランの一環として、スポーツ施設を含
んだ町民の憩いの場所、総合公園の計画が実現可能性が強くなったと掲載されております。しかし、
この計画も頓挫してしまいました。そこで、お尋ねをさせていただきます。桐原・瀬戸ヶ原地区の活
性化についてどうお考えなのか、まず担当の部長にお願いをいたします。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
-62-
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) ご質問の瀬戸ヶ原地区の活性化、環境の整備ということでございます
けれども、まずこの地区につきましては、大間々の西部のところでかなり高台にあるということで、
地形的にはかなりの高所にあるところでございます。
したがいまして、傾斜地のところがございまして、その上の部分が大きく開けているという地域で
ありまして、ここに道路関係で申し上げますと3つの路線があるわけですけれども、非常にそこの集
落に行くまでの道路については狭くてアクセスが悪いというのが今の実態になってございます。これ
らが解消されていけば、こちらの活性化、環境の整備にはかなり前に進むものというふうには判断を
しているところであります。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) ただいま、3つの路線がある。11区のところからまず、桐原配水場から上
がっていく道と、それから給食センターから上がっていく道と、それからもう一つは、353のとこ
ろから早川貯水池のところに入る道、3つがあるわけであります。確かに今、その3つの路線のアク
セスがしっかりできれば活性化につながるのではないかなと、こういうふうなお話であります。
では、ところ変えまして、産業観光部長のほうはいかがでしょう。環境の拠点になり得るかどうか、
それについてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 可能性はもちろんあるというふうには考えております。先般、今申し
上げました道路を通って上まで行ってまいりました。大変見晴らしがいいと。ただ、いかんせんそこ
に、あるいは観光地として形成をするまでの過程、経過、あるいは地元の取り組み、そういったもの
が当然加味されなければなりませんので、立地的にはもちろん可能性のあるところだという認識はし
ております。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) まず、3つの路線について個々にお伺いをさせていただきます。
桐原配水場から上がっていく道につきまして、きょうも私、現場を見てまいりました。何度か見て
おりますけれども、きょう特にあの道は真っ暗で、先方から来る車がよくわからないような状態であ
ります。そして、坂でありますので、結構水があっちからこちらから流れてきまして、何か、まだ川
とはいきませんけれども、かなり上から水が流れてきているという、そういうような現状でありまし
た。
そして、その中で退避所が3カ所ばかり、1カ所は何とか簡易舗装をすればいいのかなというとこ
-63-
ろはあります。ほかの2つの退避所は、どこまでが道で、どこまでががけなのかわからない、そうい
うところが2カ所あります。そういうところ。
それから、またあと上っていきましたら、急いで通勤なされる方だと思いますけれども、いまして、
もうすぐぶつかりそうになったようなことであります。そうしますと、本当にすれ違いできませんか
ら、どちらがバックしていいかわからない。きょうは、相手の方はお年寄りでありましたので、私が
ずっと下がりました。下がっていって、どこまで行ったらいいのかわからなくて、配水場まで下がっ
ていきました。かなりあれが、高さが650メートルありますのでメートルは、200メートルくら
い下がりましたけれども、非常に厳しかったというふうに記憶をしております。そういうふうなすれ
違いがしっかりとできていないところでありますので。
あともう一つは、ミラーがこんな小さいミラーなので、ほんの一面しか映し出されていないという
ことなので、あれも整備しなければいけないのではないかと、まず現状を見て、なるべくお金をかけ
なくてもできるようなアクセス道路にしていただきたいと、こんなふうに考えておりますが、いかが
でしょうか、部長。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) ご指摘の瀬戸ヶ原地区では一番北側のアクセスということで、現地に
つきましては旧大間々警察署の南のところから桐原配水場に上がる道路です。桐原配水場を経由をい
たしまして、瀬戸ヶ原地区集落の一番北側に通ずる道路だというふうに思います。
この道路につきましては、非常に勾配がきついところになっております。特に桐原配水場までの上
りの区間につきましては、雤等があるとかなりスリップするといいますか、上っていくのに怖いよう
な感じのする道路であります。それから、そこのところから幅員がかなり狭くなりまして、議員ご指
摘のとおり車1台がやっとの幅ということになっております。
それから、先ほどの退避所につきましても、上っていって左側に大きいのは2カ所、それから小さ
いのが1カ所と3カ所あるわけですけれども、こちらについても十分な広さにはなっておりません。
確認をいたしましたけれども、そこも平らではないものですから、すれ違って待機をするにも狭いの
かなというふうな形にはなっております。
それと、夜行きますと、ほとんど防犯灯、照明がありませんので、進路が、足元が暗いということ
の中で、それから車道の幅員も狭いということの中では確かに危険だなというふうな状況にはなって
ございます。
この道路につきましては、非常に高低差が多いことと、それから若干勾配等が急できついというこ
とです。それと、地域の地層といいますか、地質の部分では、いわゆる岩の部分が多いものですから、
そちらの下の道路をつくっていく上での工法的なものから申し上げますと、非常に硬い地質になって
いるものですから、そちらの部分についてもいろいろ課題があるということです。
-64-
それと、どうしても傾斜がきつい関係で、そこを広くしていくということになりますと、石積み擁
壁と、それから大型擁壁になるかと思いますけれども、そちらの部分について若干費用の面から申し
上げますと、費用を要するということの中で、今現在、市とすれば、この道路に関して言えば、これ
から整備をしていくという計画の路線にはなっておりません。この一番北側のこの路線について申し
上げれば、以上のとおりの現状となっております。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) 今すぐ整備ができる場所ではないかなと、かたい岩を砕いて拡幅するとか、
そういう問題ではないと私は考えています。現状でなるべくお金をかけないようにして、今のアクセ
スをしっかりともっととりやすいようにしてやることが大事だと思いますけれども、その待避所の問
題、それから未来の問題、そういうことも含めて考えていただきたいと、こんなふうに考えておりま
す。
それから、給食センターからのアクセスについては、かなりいい整備状況になってきました。前よ
りは待避所が3カ所ぐらいあります。1カ所はすごくカーブするところで広くなっております。しか
しながら、上からおりてきたときに、そこのところにミラーがあるのです、カーブのところに。ミラー
が余り小さ過ぎて、そして、あと枝がかなり垂れ下がっておりまして見えない。ああいうところの整
備も一度見ていただきたい。そんなふうに考えます。よろしいですか。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) ご指摘の給食センターの前から入る瀬戸ヶ原地区にアクセスをする道
路の関係のご質問でありますけれども、この地区につきましては、地区の通りまで、給食センターを
過ぎて300メートルぐらいは通常の幅員で行けるのですが、上り始めるところから幅員が狭くなっ
てまいりまして、ここは、先ほどの配水場の道路とは傾斜がそれほどきつくないという状況になって
います。
ただ、樹木の関係については、この間何度か伐採をさせていただきまして、それぞれの台風の時期
ですとか、それから樹木が大きくなって枝が垂れ下がって、通るのに支障が出るという、要望等もあ
りましたので、伐採等については対応をさせていただいているところであります。ここも幅員につき
ましては、先ほどの配水場のところと同じぐらいの幅員でありますので、非常に交互通行ができない
という現状にはなっております。
先ほどからご指摘の待避所の関係、それからミラー等の関係、それと夜の暗いという問題等も含め
まして、現地のほうを確認をさせていただきながら、なかなか改良拡幅工事までは非常に予算的にも
厳しいという状況もありますので、こちらについて、使いやすさ、便利さの向上ということで、その
3つの点、よく現場のほうの調査をさせていただきまして対応をさせていただければというふうに思
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っております。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) もう1点の早川貯水池、南からのアクセス道路、これにつきましては、あそ
こも問題視されております。例えば大型車が早川の貯水池のほうからおりてきます。そうしますと、
こちら353のほうから入ろうとしてもなかなか入れない。また、逆のことも言えるわけです。そう
いうふうなことで、非常にあそこもダークな点になっているというふうに考えております。
あの点については何かお考えがございましょうか。解消策としてはいかがでしょう。
○議長(金子 實) 都市建設部長。
〔都市建設部長 川端正弘発言〕
○都市建設部長(川端正弘) 議員ご指摘の道路につきましては、早川貯水池の南のところから入る
アクセスのところでいいですか。
ここにつきましては、既に353につきましては改良拡幅がされておりまして、そこのところから
北にちょうど早川用水の堤体に向かって入る道路のことかと思います。
これにつきましては、曲がってすぐのところに、右側に大間々用水土地改良区の格納庫がありまし
て、そこが2階建ての構造物なのですけれども、そこを回り込むような形の道路になっております。
ここのカーブが非常にきついものですから、ちょっと大きな車が入るときには、下ってきた車等がそ
こで一たんとまって待っていただくような状況になっているということに今なっています。
ご承知のとおり、その道路を上がっていきますと、早川貯水池のほうに行く方面と、それから、「プ
ランタンおおまま」
さんのほうに行く道路に分かれるわけですけれども、
そこから北につきましては、
今、のり面型枞工できれいに拡幅をいたしまして、斜面についても保護をいたしまして、それから瀬
戸ヶ原集落に行く道路についてはかなりの改良舗装がなされているところであります。
問題は、そこに到達するまでの353からのアクセスの関係ということでご質問をいただいている
のだと思いますけれども、これにつきましては既に調査を今行っておりまして、でき得れば、先ほど
ののり面の型枞工を行いました道路から真っすぐ下がって353に直角に市道が取りつけができれば
ということで今調査をさせていただいているところであります。
しかしながら、現地につきましては一般住宅の建物がございまして、その辺のところが、将来的に
は、もちろん地主さんとのお話の関係もあるわけですけれども、市民の皆さんに極力迷惑をかけない
ような線形、計画の線を検討させていただきまして、そこの部分の改良拡幅を将来的には考えていき
たいというふうに思っています。
ただ、これについても幾つか計画線をとらせていただいて、その中で、最尐の予算で最大の効果が
出るような道路の線形計画等を今後進めていきたいというふうに考えております。
したがいまして、今年度の中で事業を実施するのは難しい状況等もありまして、今後また調査をさ
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せていただければというふうに思っているところであります。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) 今、353からのところについては調査しておるというふうなところであり
ますが、調査の行方を注視をしてまいりたいと、こんなふうに考えておりますが、あそこの道につい
ては何度も事故も起きておるわけであります。一日も早く完成するようにご努力をいただければとい
うふうに思います。
瀬戸ヶ原の活性化については、まずアクセスがなければいけないよというお話でありました。この
解消策のほかに、
どうでしょうか。
活性化になるべく何かいいアイデアをお持ちでございましょうか。
ありましたらお願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 恐らく上岡議員は、観光的な側面からという、そういった配慮なのか
なというように思います。あそこは早川貯水池がございますから、一般的にほかの地域で見られるよ
うに、そういった沼、池があって、その周辺を整備をしながら、地元の市民、あるいは近隣の皆様方
の憩いの場にする、あるいは健康を含めたそういったジョギングコースにする、そういったものが想
定されるのではないかという、こんなご趣旨なのかなというふうには思います。
ただ、現状の中では大変、これは早川貯水池の関係でいいますと、あるいは桐生市新里、そちらに
またがるということ、それから、あの周辺がおおよそ3キロ程度だというふうに伺っておりますが、
途中までは堰堤の整備ができたり、大きな改修工事が行われておりますが、北側の道路側、あるいは
堰堤の奥、
そういったところが仮にそういった整備をするということになりますと、
権利関係の問題、
あるいはまたこの工事費の関係、すぐには手がつかないだろうと、ただロケーション的には大変いい
ところではないかと、そんなふうに考えておるところでございます。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) 私がお話をする前に、早川貯水池のお話をしていただきまして、ありがとう
ございます。今、部長のおっしゃるとおり、非常にすばらしいロケーションであります。私たちも小
学校のときにはあそこへ行って、早川の土手を段ボールを下に敶いて、上からざっとおりていったも
のです。また、駆けたり、あそこでもっていろいろと、雪が降ればスキーの道具を持っていってあそ
この斜面を滑ったり、非常に思い出深いところであります。
ぜひ、早川貯水池は、それで非常にこういういいところなのです。非常にロケーションのいいとこ
ろです。ここら辺です。こちらもですか。
〔「ありがとうございます」の声あり〕
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○19番(上岡克己) こういうところでございます。こういうところとか、これはまた四季折々の
で、こういうふうな感じで、今、橋場部長がおっしゃったこの周囲が約3キロから4キロあると、こ
ういうふうなところで、これは整備をされているところでありますね。これは整備されたところであ
りますけれども、こんなぐあいで、そしてふだんは非常に、これが整備されて、今、現状であります。
一応見てください。大変恐縮でございます。いいところであります。
こういうところをぜひ、なかなかすぐにはできないと思いますけれども、今言われました瀬戸ヶ原
のまず貯水池でありますけれども、あれは、お聞きするところによりますと、早川土地改良区と、そ
れから大間々用水土地改良区の2つで管理をしてくださっていると、こういうふうな話であります。
そして、所有者は群馬県であるというふうに聞いております。
ですから、そういう中で、あのところの散歩、散策できるような、あれ1周できたらまたすばらし
いなと思います。今見てもらいましたけれども、これは東側でありますけれども、これ東側で、西側
は桐生地区というふうな桐生の新里の早川土地改良区がお持ちになっているというような権利がある
という話でありますので、それにつきましてはいずれにしても、今ここでいろいろと論じてもなかな
からちが明かないというふうに考えております。
そこで、せっかく桐生市と、それからみどり市の関係で、市長の連携事業として推進会議が開催さ
れておりますけれども、そういう場にぜひ市長のほうからご提案をいただいてどうでしょうという話
にまずいかなければ、幾らこちらでこうだああだと言ってもなかなか持ち上がらない話だろうと、こ
んなふうに考えています。市長、その点についていかがでございましょうか。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 今のところの連携市長会議で早川貯水池の件が議題に上ったことはないのです
が、私も上岡議員同様、あそこはちっちゃいころよく行った記憶もありますし、遊んだ記憶もありま
す。ちょうどあれは半分みどり市分で、半分桐生分というふうになるのですけれども、当然総合公園
化というのは計画とすればあるわけであります。
ただ、土地改良の権限というか、権利もあるものですから、この辺は両市プラス土地改良区と、あ
るいは受益者ということで話をしていかなければならないというふうに思っておりますが、いずれに
しましても、緑に限らずあの地区、昆虫館があって、そして早川貯水池があるという意味では、一体
的に整備をやるべきだなというふうには思っておりまして、それがひいてはみどり市、そしてこの桐
生広域の発展につながると、あるいは観光名所になるということになれば、これは何よりであります
ので、そういった意味で、チャンスがありましたら、連携市長会議でその点についてもお話をさせて
いただきたいというふうには思っております。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
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○19番(上岡克己) 今、環境の問題から始まりまして、また昆虫のところを一体で考えていくと
いうことで、チャンスがあったらではなくて、積極的に取り組んでいただければありがたいなと、こ
んなふうに考えております。
ただお金をかけるばかりではなくて、
同じような前事業を農政局でやりました鹿田山がありました。
今、新沼のところの、あそこなんかは非常に何かうまくいっているように感じ取っておりますけれど
も、それにはかなりボランティアの方がお手伝いを協力していただいているというふうな形もありま
すので、そういうことも念頭に置きながらやったらどうかなと、こんなふうに考えております。
本来ですと、私は、こういう問題は、前経済部長であった杉山議員にお伺いをしなくてはいけない
ところでありますけれども、大変失礼をしておしりを向けておりますけれども、ぜひまたお教えいた
だければなと、こんなふうに考えておりまして、ぜひ、積極的な取り組みをしていただければという
ことを再度市長にお願いをしておきまして、一般質問を終わらせていただきます。
お願いいたします。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) まさに今言った、地域が取り組むというのは非常に大事な話でありまして、ボ
ランティアも含めた地域力が必要になってきます。
あそこは大間々町でいうと9区分になるのでしょうか、あと新里で言うとあそこは何区というとこ
ろになるのでしょうか、ちょっとわかりませんけれども。
〔「奥沢地区かな、違うか」の声あり〕
○市長(石原 条) 奥沢なのでしょうか。ごめんなさい。ちょっとわかりませんが、いずれにいた
しましても、あの地区の人たちが一生懸命自分の地域を守る、あるいはよくするということの中で協
力をしていただければ、これは何よりも強いというふうに思っております。
また、先ほど杉山議員の話も出ましたけれども、私も先日、日曜日の日に、ヒマワリ畑の整備に朝
6時からやっているというので、私も早起きをして行ってきましたら、本当に多くの方々が朝6時か
ら集合をして、本当に一生懸命手伝い、ボランティアをしていただきました。ああいうところを見る
と、やはりこれで行政でいいことは一生懸命協力をしようという気持ちにもなりますし、仕掛けはも
ちろん地元であっても行政であってもいいと思うのですけれども、その気持ちが長続きするような仕
掛けをちゃんとつくって、そこで早川なら早川でこの緑化、あるいは公園化を積極的に地元としても
取り組んでほしいという思いは持っております。
以上です。
○議長(金子 實) 上岡議員。
〔19番 上岡克己議員発言〕
○19番(上岡克己) 何はともあれ、ぜひそういうことで瀬戸ヶ原地区へのアクセスの問題、それ
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からまた今の早川貯水池の問題についても真剣に取り組んでいただくことをお願いをし、一般質問を
終わらせていただきます。
○議長(金子 實) 以上で、上岡克己議員の一般質問が終了いたしました。
○議長(金子 實) ここで、昼食のため暫時休憩をいたします。午後1時10分から再開いたしま
す。
午後0時5分休憩
午後1時10分再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
○議長(金子 實) 一般質問を続けます。
8番須藤健久議員の発言を許可します。
須藤健久議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
ことしの夏は、連日猛暑が続き、熱中症で病院に搬送された人が、今までと比べ物にならなかった
ぐらい多かったと報道されました。
福島第一原発被災の影響による節電の対策がされ、
家の中でもクー
ラーを控え、我慢して生活をした人が、お年寄りの方々が殊さら多かったと思います。
3月11日に発生した東日本大震災は、いまだに復興とはほど遠い現実があり、現地の方々の苦し
みは察するに余りあるところであります。残暑がまだまだ厳しい日々が続いておりますが、被災地の
皆様には、これからの季節、インフルエンザ対策にも取り組まなくてはなりません。本市においても、
新型インフルエンザ対策の重要性から、国と県の行動計画と整合性を図り、感染肥大の防止と市民生
活へのとるべき行動を明確にして、対応を具体的にまとめて、市民生活に安全安心の確保に全力で望
んでいただきたいと思い、質問をさせていただきます。まず、本市昨年度の発生状況と、それに対し
てどのような対策をしたかお聞かせください。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) インフルエンザの発生の状況と、その対応でございますが、去年が2
1年度、特にこれが新型インフルエンザが発生した年になりますが、県全体で5万6,469人、ま
た桐生保健所管内では5,582人。それに対しまして、23年度の3月末に新型のインフルエンザ
が季節性のインフルエンザに取り扱われたわけですけれども、それが含まれます22年度につきまし
ては、県下で5,029人、桐生保健所管内で507人、こんな状況になっております。
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先ほども言いましたが、当初は21年、強每性の新型インフルエンザを想定しましたが、実際には
弱每性のもので、このインフルエンザが23年3月31日で通常の季節性のインフルエンザに取り扱
われております。ですから、対策についても、全く通常のインフルエンザと同じような対策に移行し
ております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 昨年度の発生状況ということで、今、数字を並べていただいたわけですけれど
も、今後、ことしも被災地を、被害に遭ったところ、インフルエンザ対策ということで情報をキャッ
チしながら進んでいっていただきたいと思います。
次に、インフルエンザは、発生の兆候をいち早く察知し、本市未発生の段階から準備し、行動計画
を実施しなくてはならないと思います。まず、予防対策、封じ込め対策をお聞かせください。また、
医療機関、保健機関との連携についてもお聞かせください。市民への情報提供についてもお聞かせく
ださい。よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) まず最初に、予防対策、またはその封じ込め対策でございますが、6
点ほどございます。
まず、基本的には、うがい、手洗い、マスクの着用、これによりまして予防策の実施を広く市民に
呼びかけると。
2点目といたしまして、必要に応じまして、市内の保育園、または幼稚園、小学校、中学校等の臨
時休園、休校等の要請。
3番目といたしまして、これは水際の対策にもなりますが、新型インフルエンザが流行している地
域への移動等の自粛を要請する。
4番目といたしましては、感染防止のための患者の隔離。また、これは5番目にもかかわるのです
が、それに加えて、場合によっては、不特定多数が集まるような活動、行事、そういうものの自粛の
要請。
最後に、インフルエンザの症状が見られた者の出勤の自粛。または、早目に医療機関等で受診をし
てもらう勧告等を実施する。この6点が考えられると思います。
次に、医療機関、それから保健機関とのこれは連携でございますが、特に予防接種の実施の医療機
関の把握。どこへ行けばやっていますよと、その把握。それから、新型インフルエンザ発生状況に関
する情報提供を行い、
保健所と、
場合によれば感染の拡大を防ぐための発熱外来等の設置についても、
保健所と市で検討していくと。
-71-
それから、もう1つ、3点目でございますが、情報の共有、市民への啓発ということでございます
が、感染事例等に関する情報を収集し、特にこれは対策本部等も設けるわけですが、関係者の間でそ
の情報を共有すると。そして、収集した情報については、市民のパニック防止等を行う観点から、広
報紙またはホームページ、また状況に応じて回覧板や一般の新聞等を活用し、わかりやすい新型イン
フルエンザの情報を提供し、正しい知識の普及や感染防止の周知徹底を図ると、このようなことが考
えられます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) ことしは、非常に夏風邪の増加の兆しがあったということであり、新聞記事に
も載っております。大したインフルエンザは、ちょっと尐ないようなのですけれども、胃炎とか咽頭、
のどのほうの夏風邪の兆しが多かったというふうな記事もありました。
また、9月2日の朝日新聞なのですけれども、アメリカで新型の豚インフルエンザということで、
2人が感染したということの記事が載っております。こういうふうな被災があったときは、必ずいろ
んな種類のインフルエンザが発生するというふうに注意をしなくてはならないと思います。
そこで、もしそういうことが万が一ありまして、熱が出たりということで、いろいろな予防の仕方
が、今お聞きしたわけですけれども、あれですか、厚生病院の中に隔離できるベッド数というのは、
何人ぐらい、どのくらい用意してあるのですか。ちょっとお尋ねしたいのですけれども。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 桐生の厚生病院のほうに、隔離病棟のほうに4床設置されております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 4床ということなのですけれども、これは最悪の隔離ベッドだと思います。こ
ういうことの中で、モラル、マナーの問題で、せきを他人に向けないようにとか、手洗いをきちっと
していくとか、外に出るときはマスクをするとかということで、いろんな予防の仕方があると思いま
すけれども、今後、早目早目に、このインフルエンザ対策に向けて、市当局も情報をつかみながら、
PR、情報提供をしていっていただければいいと思うのですけれども、ことしもこのパンフレットの
ように、インフルエンザ対策の要綱のチラシを全戸配るような仕組みができているか、ちょっとお尋
ねしたいと思います。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) インフルエンザにつきましては、流行の状況に応じてチラシ等は考え
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ていきたいと思います。ただ、一応21年度の大流行を経験しておりますので、そのときの、先ほど
議員のほうからもありました行動計画、または県のマニュアル等も利用して、周知等には十分力を入
れていきたいと思います。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 続きまして、民生のほう、社会福祉のほうのお尋ねをしたいわけですけれども、
私の質問の通告の3番目の高齢者に対しての対策を先にちょっとやらせていただきたいと思います。
高齢者のインフルエンザ対策についてお聞きしますが、地域のひとり暮らしのお年寄りの見守り、
お世話をしている民生委員の方々、日ごろからきめ細かな活動をしていただき、大変お世話になって
いるわけですが、民生委員の方々のインフルエンザ対策の活動について、自治会を中心にしてお聞き
したいのですけれども、どのような活動をしているか、よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 特にひとり暮らしの高齢者は、予防接種や医療機関の受診が困難な場
合が多く、地域での見守りの活動が大変重要になってきます。
その中で、地区の民生委員にもご協力をいただき、ひとり暮らしの高齢者に対して、日ごろの見守
りを通じて安否の確認をするとともに、健康状態の確認やインフルエンザ等の疾病に対する注意喚起
を行い、異常に気づいたときは早目に受診するような対応をお願いしております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 地域に密着した活動としてしていただいている民生委員の皆様が、ひとり暮ら
しのお年寄りのことを一番理解していると思いますので、予防と封じ込め、徹底するように、ご苦労
ではありますが、今後とも徹底した見守り、よろしくお願いしたいと思います。
そこで、みどり市の全体で65歳以上のお年寄りは何人いますか。また、そのうち、1人で生活し
ているお年寄りは何人いますか。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) まず、65歳以上の高齢者の人口でございますが、1万1,585人。
これは人口に占める割合で約22%になっております。そのうち、ひとり暮らしの老人が1,284
名でございます。これは、23年6月1日でございます。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 何パーセント。
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〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) パーセントを、ちょっと申しわけないです。はい。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そういうことで、みどり市も全体を見渡す中で、高齢者が22%というふうな
数字があったというふうな報告を今聞きましたけれども、これも年々多分パーセントが上がってくる
と思います。また、1人の生活しているお年寄りも、1,284名という中で、これも増加していく
傾向だと思います。自治会、民生委員の方々に、ぜひぜひその辺を注視していただきながら、見守っ
ていっていただきたいと思います。
それと、
この高齢者の人たちが突然夜間に発熱したという場合に、
夜間診療が可能になっているか、
ちょっとお尋ねしたいのですけれども。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 残念ながら、特にインフルエンザを特定した診療体制は整っておりま
せん。月曜日から土曜日については、桐生の医師会が開設している平日の夜間診療所、これは午後7
時半から10時半まで開設。または、それ以外の日曜日と祭日は、救急病院等を利用してもらうよう
な形になります。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) なかなか、今、答弁していただいたわけですけれども、突然熱が出たというこ
とで、救急体制ということでありますけれども、まして1人で生活しているお年寄りの方々について
は、
自分自身がすぐそこに救急の電話なり、
また近くの民生委員さんなりに連絡するようなネットワー
クができているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 今現在では、残念ながら、ネットワークのほうは完全にはできており
ません。ただ、行動計画マニュアルでも、また新たな新型インフルエンザ、そういう大発生があると
きには、その都度そういうものの体制を、21年度の状況を踏まえて早急につくるような考えでおり
ます。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
-74-
○8番(須藤健久) やっぱり夜間に突然発生するわけなので、ぜひとも、前もってその辺を準備し
ていただきながら、封じ込め対策を練っていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思いま
す。
それと、重症化するリスクの高い人という、どのような人がおりますか。ちょっとお尋ねしたいと
思うのですけれども。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) リスクの高い方でございますが、まず、妊婦の方、それから乳幼児、
それから高齢者が挙げられます。また、慢性の呼吸器疾患、または慢性の心疾患、または腎疾患、糖
尿病、血液疾患、それから免疫機能不全等で治療している人は、重症化率が高いと。また、死亡率が
高いと確認されております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今、答弁があったように、リスクの高い人が相当おるように聞いております。
まして、この医療機関との連絡、また不用意に出かけたりし、感染するという場合があります。ぜひ
ぜひ、その重症化のリスクを負っている人については、よく民生委員さん、または自治会の人たちと
コミュニケーションをとりながら、インフルエンザにかからないような予防政策をうっていただきた
いと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
続きまして、教育部のインフルエンザ対策をお尋ねしたいと思います。毎年、みどり市でも、イン
フルエンザによる学級閉鎖が余儀なくされています。スポーツクラブ活動、補習授業なども中止にな
ると思いますが、状況をいち早く察知し対応することが重要であると思いますが、いかがですか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 学校ですとか、幼稚園ですとかというところは、多くの子供たちが集団
生活を行うという場所でございます。そういうことから、これらの場所では、毎年インフルエンザの
流行の危険にさらされているというふうに認識をしております。
昨年度につきましては、1月から3月までの3カ月間、この間に、市内の小中学生で約600人の
児童生徒がインフルエンザで欠席するという状況にありました。流行期には、拡大を防ぐために学年
閉鎖、あるいは学級閉鎖、部活動の中止等々の対策をとってきておりますが、ただいま申し上げたよ
うな状況にはあったということでございます。
また、議員ご指摘のとおり、いち早く手を打ち、インフルエンザの蔓延を予防するという上では、
市内各学校の感染状況の早期情報共有というのでしょうか、これが大変重要なことになってくるとい
うふうに考えております。
-75-
私ども教育委員会といたしましては、インフルエンザの流行期におきましては、全校の欠席情報が
お昼までにはすべて集計されると、そして各学校でその情報を共有できるというふうな仕組みを、庁
内のLANを利用して整えております。
各学校では、これに加えて、近くの、市外も含めて近隣の情報収集に当たっていただいて、そうし
た上で学校医とも連絡をとりながら、できるだけ早期の対応をするというふうなことで動いておりま
す。
なお、現在、国のほう、これ国立感染症研究所が主導してということなのですけれども、国、県で
は、全国あるいは全県内のインフルエンザの感染症の状況、これに伴う欠席者の状況を保健所、医師
会、学校医、学校等が、1つのシステムの上で共有できるというふうなシステムの導入を進めており
ます。群馬県でも、近々この導入が始まってくると思いますが、これらが整理されれば、より一層、
もう尐し広い地域も含めて、これらの情報の共有ができるようになっていくかなというふうに考えて
おります。
以上です。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今、答弁をいただいたわけですけれども、その際、保護者の皆さんへの協力依
頼について、どのようになっておりますか。お尋ねしたいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) インフルエンザの蔓延防止ということになりますと、当然、学校にいる
間だけということで済む問題ではございません。保護者あるいはその地域といったところまで含めて
連絡をとり合って、情報を共有するということが大切であろうというふうに考えております。
特にインフルエンザの感染のおそれがある場合には、できるだけ早く医師の診察を受けていただい
て、静かに静養していただき、なるべく早く回復していただくというふうな措置をとっていただくよ
うに、家庭には、無理して学校へ出してよこすというふうなことでなく、そういうことも考えていた
だけるように情報を共有を図っております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 保護者の協力依頼ということで今質問したわけですけれども、これはどうして
も、自宅のいる時間もありますし、発熱した場合に、一応学校の方針としては自宅待機というふうな
様子見でよろしいのでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
-76-
○教育部長(藤生安喜夫) 蔓延しそうだというふうな場合には、それこそ、先ほど申し上げました
とおり、学級閉鎖、学校閉鎖というふうなことで、児童を登校させないという措置もとるわけですけ
れども、個々、保護者との間では、罹患したというふうな心配がある場合には、できるだけ早く医師
の診断を受けていただく。そして、静養を第一に考えていただいて、実際に現下の家庭の事情ですと、
子供だけ1人家に寝かせておけないというふうなご家庭もあるようですけれども、子供の元気の回復
ということを第一に考えていただいて、何が何でも無理して学校へ出してよこすというふうなことで
なく取り組んでいただくようにということでお願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そういう場合に、家庭の事情もあると思うのですけれども、共稼ぎが多いとい
うことで、子供だけの自宅待機ということについて、危険が伴うわけですけれども、この辺は、民生
児童委員さんの方々の協力は、そういうものは得られないのですか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 先ほど申し上げましたとおり、地域も含めて、インフルエンザというこ
とになりますと、子供だけの問題では行く行くはなくなってくるわけですので、地域も含めてサポー
トができるような体制がとれるのが望ましいなとは考えておりますが、具体的に教育委員会のほうか
ら、現下の状況として、民生委員さんにそうした面でのサポートをお願いしているというところまで
は至ってございません。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) その辺を今後の課題として、皆さん、PTA中心に、また民生委員中心に、民
生児童委員さん中心にしてお話し合いをしていただきたいと思います。
それから、毎朝健康チェックの実施、保護者への連携、市当局の報告などがあると思います。多分
インフルエンザというのは、やっぱり顔色を見れば、学校の先生なんか、もう毎朝毎朝、その子の調
子というのが判断できるようなシステムになっておると思うのですけれども、
その際、
保健室の活用、
または自宅待機するように本人に言い渡すというふうなシステムが確立していただけるのか、質問し
ます。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 健康チェックという面では、特にインフルエンザの流行期ということに
限ったわけではございませんけれども、各学校では、毎朝学級担任が児童生徒の健康観察、これを行
っております。心配な子供がいる場合は、養護教諭に報告するとともに、保護者とも連絡をとり合っ
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て、早期対応ができるようにということを行っております。
また、インフルエンザの流行の兆候が見えるといった段階では、学級の欠席者が10%を超える場
合には、当該クラスにおいて、検温とインフルエンザ症状に関するチェックというのを実施しており
ます。また、流行期には、健康観察カード、これを使いまして、家庭においても検温ですとか、健康
状態のチェックをお願いするというふうな連絡のとり合いというのを行っております。
いずれにしても、学校と家庭とが連絡をとりませんと、感染症についてはなかなか封じ込めるとい
うような対策が難しいということがございますので、そのように協力し合ってということで行ってお
ります。
また、保健室のシステムは、当然こういった兆候が見られるというようなときには、生徒を保護す
るという観点から、第一に活用させていただいておりまして、特に学校の保健室につきましては、い
ち早く空気の清浄機等も配置していただきまして、そのような体制がとれるようにということで対応
しております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そういうことで、健康チェックということで、常に見守っていただいているわ
けですけれども、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
家庭向けの各種の通知等は、
または情報提供について、
予防啓発などの連絡は徹底しておりますか。
こういうチラシとか、要するに手洗いとか、せきは人に向けてしないようにとか、そういう、ある程
度までマナーの教育というのは、各学級ともしておりますか。ちょっとお尋ねします。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 何回かちょっとくどくなるかもしれませんけれども、事、感染症、イン
フルエンザにつきましては学校だけということでは対処ができないというふうな認識におりますので、
インフルエンザに対する保護者の理解と、家庭における予防対策の充実と、こういうことをあわせて
図っていただくという意味での啓発、情報提供は積極的に行っております。
また、インフルエンザの予防ということに関しましては、日ごろから体力をつけておくというふう
なこと、それから規則正しい生活習慣を身につけておくというふうなことも大事なことでありますの
で、そういった面でも、あらかじめそういった向きでも、家庭でも協力し、子供を育てていただく、
そういう観点から育てていただくというふうなこともあわせて、積極的に情報提供、啓発を行ってい
るところでございます。
また、もちろんのことですけれども、流行期につきましては、先ほど保健福祉部長のほうからもあ
りましたが、まずは手洗い、うがい、せきのエチケットというのでしょうか、マスク、これの着用、
これらについては徹底してお願いをしているところでございます。
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○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) どうもありがとうございました。そういうことで、徹底した対策をしていただ
きたいと思います。
昨年は、修学旅行、海外研修の中止という事態になりました。国内はもとより、海外の情報も常に
目を光らせて把握をしておかなくてはなりません。海外の情報収集はできているのか、お尋ねいたし
たいと思います。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 最近では、海外の感染症の情報等につきましても、インターネットを利
用することで、かなりの情報を収集し、確認するということができるようになっておりますが、教育
関係といたしましては、特に国立感染症研究所感染症情報センター、あるいは群馬県の健康福祉部予
防課、地域の保健福祉事務所、さらには教育事務所と、こういったところから、直接にインターネッ
トを通じたメールで情報が提供されるというケースが多くなっております。これらのメール等の情報
を十分活用させていただいて、そうした情報についても極力把握できるようにということで努めてお
ります。
一昨年度は、おっしゃるとおり、中学生の海外派遣を中止するという判断を下したわけですが、こ
の際にも、そうした情報を参考にさせていただいた上での判断ということでとらせていただいたとい
うことでございます。よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今の中で、海外研修の中止があったということで、より早く情報をつかみ、対
処していっていただきたいと思います。
また、
修学旅行が各学校でこの時期に入るわけですけれども、
その点については、国内だと思うのですけれども、その辺の情報のつかみどころというのはあるので
すか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) 国内の情報につきましても、先ほど申し上げました、海外と同様にイン
ターネットを活用しますと相当の情報というのを得ることができます。それから、各県等の教育委員
会等を通じた情報というのも、これはまた独自のルートということで入ってまいります。
それから、修学旅行ということになりますと、一番近いところの情報ということで、実情というふ
うなことで申し上げますと、修学旅行を取り扱っていただける旅行業者さんというのが、意外と細か
い情報を持ってくれているというところもございます。こういったところまでをいろいろと収集させ
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ていただいて、対応をとらせていただくということになります。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そういうことで、万全を尽くして、学校関係のいろいろな行事に対して、クラ
ブ活動、また補習授業、また今後1月、3月に対して向かうインフルエンザ対策に対して、万全を尽
くして徹底的に情報を皆さんと共有しながら、お願いしていきたいと思います。よろしくお願いした
いと思います。ありがとうございました。
それから、インフルエンザ対策の予算はどのようになっていますか。お聞かせください。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) インフルエンザ対策の主な予算でございますが、1つには、個別の予
防接種の委託料がございます。それから、もう1つ、非課税世帯等対象に接種費用の補助金、その2
つが主に挙げられます。
内容といたしましては、個別予防接種の委託料につきましては、65歳以上の高齢者については、
1回の予防接種約3,600円のうち、自己負担を1,000円と。残りの2,600円程度を市の
ほうが負担すると。
また、これは65歳以上の高齢者に限ってでございますが、60歳から64歳の方であっても、疾
患等がある方につきましては、または身体障害者手帳等に該当される方につきましては、65歳以上
の方と同じような対応をさせていただいております。
それから、もう1点の補助金でございますが、これにつきましては、22年度は新型インフルエン
ザが発生をしたと、そういうことで、接種助成費の臨時補助金というのが22年度についてはありま
した。これによって接種費用の補助金を受けることができました。
これによりまして、22年度は合計で、委託料と補助金で約2,300万ぐらいの、ざっくりでご
ざいますが、予算がございました。ただし、23年度につきましては、先ほどから言っているとおり、
通常の季節インフルエンザに取り扱いが変わったということで、23年度はこの補助金がなくなりま
したので、委託料のほうの約1,700万程度の予算計上になっております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今の数字、また金額、補助金の額ということで答弁していただいたわけですけ
れども、通常のインフルエンザの補助金については1,700万程度ということになっておりますけ
れども、その辺は、そのときの流行の仕方、変動する、できるのでしょうか。
○議長(金子 實) 保健福祉部長。
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〔保健福祉部長 松井 篤発言〕
○保健福祉部長(松井 篤) 議員の指摘のとおりになろうかと思います。特に21年度、ああいう
ふうな発生がございまして、22年度については、かなり厚く予算的計上もされておりましたが、あ
とは21、22の実績等を踏まえまして、23年度は若干、委託料だけで見ると、300万ぐらいち
ょっと減になっておりますが、ただ、これも発生の実態、また新たに新型インフルエンザ等が発生し
た場合には、議員の皆様にもご協力いただいて、また補正等の対応等もございますので、よろしくお
願いいたします。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) どうもありがとうございました。ということで、市当局としても、インフルエ
ンザウイルスの瀬戸際で食いとめ、予防、封じ込め対策は徹底的にしていただいているようです。密
度の高い情報収集を徹底して、市民に適切な情報を提供し、混乱を防止し、関係機関と情報交換を密
に行い、市民の不安解消、社会機関機能維持のための対策を実施し、よりよい行政サービス体制を整
えるように、これからも努力していただきたいと思います。ありがとうございました。
続きまして、第2の群馬DCの期間中と、その後の活動について質問をさせていただきたいと思い
ます。
豊かな自然と観光資源を地域活性化に生かそうと、市は本年度、観光基本計画の制定に入り、7月
から9月に実施されている群馬DCの実績を踏まえ、引き続き観光をメーンとした政策を打ち出して
います。
みどり市市内には、高津戸峡、ながめ余興場、富弘美術館、岩宿博物館などの観光資源があります。
今まで以上に、観光客誘致に向けた行動計画をつくり上げることがあるのではないかと考え、質問を
させていただきます。
まず、橋場観光部長にお尋ねしますが、市内観光客の集客人数と菊花大会について質問をしますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
みどり市の観光の集客数、
また昨年のプレDCの比較はどのくらい変化がありましたか。
人数とパー
セントがあれば、教えていただきたいと思います。また、各地のながめを中心にしたところ、富弘の
ところ、岩宿博物館のところということで、まず、あと小平の里なんかもあるのですけれども、その
辺がわかったらば、ちょっと数字でちょっとあらわしていただきたいと思います。去年とことしの。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) プレDCと、ことしの本番のDCの入り込み客数の推移ということで
ございます。これ、正確な数字ではないのですけれども、群馬県のほうが、7月段階で、県内主要観
光地の30地点、それから温泉地、みどり市におきましては3カ所、小平の里、岩宿博物館、富弘美
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術館、これが調査対象でございました。
そういったところの総体の中では、群馬県が8.8%の増加だったと。人数にして4万2,710
人の増加であったという報告が寄せられております。そして、みどり市のDCの集客効果でございま
すが、小平の里が2万5,112人、これは前年比124.9%でございます。それから、岩宿博物
館、これは3,045人でございますが、111%でございます。富弘美術館1万4,553人、こ
れは前年比88.6%でございます。それから、サンレイク草木、これは3,894人、前年比90.
1%でございます。
先ほどの8.8%、これはみどり市全体の7月分の数字でございます。県全体の入り込み客数は6.
1%の増加だったということでございます。これにつきましてが主な施設の入り込み客数及び増加、
増減率ということでございます。
以上です。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) そこで、各施設ごとに成績が伸びているところと伸びていないところがありま
す。これはどういう現象なのか、ちょっと教えていただきたいと思います。どうしても、高速道路の
関係が有料化になったということと、原発の関係で移動がなかなかできなかったというふうな話も聞
いているのですけれども、ましてや小平の里が随分伸びたわけなのですけれども、その辺は、やっぱ
り高速道路との関係で、手近なところで観光と、要するに遊びができるというところで、相当親水公
園なんかも込んでいたようなのですけれども、その辺ちょっとお聞かせください。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) その要因なのでございますが、今、須藤議員ご指摘のとおり、原発の
影響はもちろんあったというふうに考えております。太平洋岸の海に行く、そういったお客様が、中
の山手のほうに移った。あとは、当然、高速道路のそういった環境、そういった中で、ある意味で、
大変小平の里が伸びているというのは、そういうことでないかというふうに思います。
それから、安・近・短ではありませんが、遠出がやはりできなくなって、近場の比較的安価な施設
ということで、キャンプ場などが、一時猛暑の時期もございましたので、そういった要因が重なって、
市内のそういった施設にお客様が見えたというふうに考えております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) あと、8月の大間々祇園まつり、また草木湖まつり、笠懸の祭りということで、
三大祭りがあるのですけれども、この辺の集客の伸び率は、去年から見てことしはどうだったのか、
ちょっと教えていただきたいと思います。
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○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 須藤議員も実行委員長さんとして、大変ご活躍いただきましてありが
とうございました。おかげさまで、何とか天気も3祭り、みどり市の三大祭り、もちまして、何とか
スケジュールどおり消化できたところでございます。
大間々、8月1、2、3が、今回15万2,000人という、主催者としてのお客さまの数でござ
います。前回が恐らく12万人台だったというふうに記憶してございますので、大幅に伸びたという
ことでございます。
これも、ある意味では、その震災の影響ですとか、そういった近場のお祭りにお客様が足を運ぼう
という、そういった機運が、津波、原発事故から尐しの期間を経過をして、自粛よりも、そういった
ことによって復興支援をしようという、そういうお客様方の思いもあったのではないかというふうに
思います。
それから、15日の草木湖まつりでございますが、これがわずかながら伸びたというふうに記憶し
てございます。1万何人、前回が5,000人ぐらいだったと思います。
それから、8月20日の、ちょっとお天気が心配されて、決行ということで決断をした笠懸まつり
でございますが、これもほぼ横ばいだったように思います。2万人前後だったように記憶してござい
ますが、正確な数字は、また後ほどご報告申し上げますけれども、何とか皆さんの熱意で、お天気を、
雤の降りそうな天気を吹っ飛ばして三大祭りができた。これもそういった環境の中での近場のお祭り
を盛り上げようという皆様方の機運だったというふうに考えております。
以上です。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 今、部長から答弁していただいた三大祭りの参加人数が相当伸びたということ
で、私も喜んでいるところでございますけれども、基本的には、市の職員さんの絶大なる協力と、地
元のボランティアの方々と一緒になってお祭りを盛り上げるという意気込みがあったと思われます。
まして、大間々祇園まつりは、私が聞いているところによりますと、相当県外から来ております。
また、県内も、藪塚、大胡、粕川、黒保根、新里ということで、参加人数が年々ふえていくと思いま
す。まして、ことしは、1、2、3というのは平日の日でありまして、この祇園まつりも大成功に終
わったと。約3万人オーバーしたということで、本当に喜んでいるところです。どうもありがとうご
ざいました。
続きまして、菊花大会の期間、開園中の時間についてですが、現状は9時から4時となっておりま
す。日光の日帰りのお客さん、また午後から出かけてくるお客さんも多いと思います。今まで数年見
てきましたが、開園時間をもう尐しおくらせてもよいと思いますので、その時間を1時間ずらして1
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0時から5時までというふうな思いでおりますが、いかがですか。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) このながめのこの開園時間につきましては、公園条例というものの中
に規定をされてございます。これで、午前9時から午後4時ということでございます。市長の裁量権
はあるわけでございますが、そしてそういったご指摘もかつてございましたので、延長した時期もご
ざいました。1時間ほど、今、須藤議員がご指摘のように。そのときは、入園者が尐なかったという
ふうに、効果がなかったというふうに聞いております。今がどうかというのはわかりませんが、また
今年度の菊花大会の中で、再度状況も把握をしながら検討をしてまいりたいというふうに思っており
ます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 時間の変更は市長の裁量権があるということをお聞きしましたので、この辺は、
ことしも検証しながら、来年に向かって調整していただければ幸いだと思います。
また、町なかを散策もしたい、また高津戸峡をハイキングしたい。そういう人がながめ公園に来て、
入場したい。ああ、4時になってしまったと、入園できないという、たまたまそういうお客さんも、
去年もお聞きしました。そういう中で、あそこへ集結している資源をうまく活用しながら、よりよい
ながめ公園にしていきたいと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
また、次に、観光物産協会の食べ歩きチケット利用客、はとバスが来ているわけですけれども、そ
のお客様のどのくらいはとバスの利用者がいて、このはとバスのチケットのスイーツとか、赤城山試
飲、ロールケーキ、焼まんじゅうというふうな、この利用者がどのくらいいましたか。はとバスも何
台くらい来たか、ちょっと教えていただきたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) ただいま議員ご指摘のように、DC期間中に2本のツアーが実施され
ております。台数だとか、そういうのが、ちょっと大ざっぱな数で大変恐縮でございますが、ご報告
をさせていただきます。
大間々の町並みの散策、食べ歩きでございますが、これにつきましては、7月、8月で8回のツアー
が実施されております。268名のお客様をご案内したところでございます。それから、この後9月
にも9回のツアーが予定をされております。DCの期間中、3カ月間になるわけですが、合計600
名程度の観光客、お客様が参加することとなります。
それから、好評でした岩宿の里の古代料理、それから小平の里を訪れるこのツアーがありますが、
7月、8月で合計7回実施されまして、185名の参加のお客さまがございました。
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はとバスが来ることによりまして、大変集客効果が大きいということがある意味では実証されまし
たし、それ以外にも、各旅行者のエージェントの方々も、大変こちらへ訪れていく機会がふえたので
はないかというふうに思料しておるところでございます。
以上です。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) はとバスツアーも、回数も、バスの台数も、相当プレDCから見ると、みどり
市に来ておるわけですけれども、その辺の経済効果というのは、どのくらい、何パーセントぐらいか、
約でいいですけれども、教えていただければいいのですけれども。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 大変申しわけありませんが、金額、あるいはその辺のところについて
は把握しておりませんし、余り憶測で言っても失礼かと思いますので、ちょっと差し控えさせていた
だきます。後でまた、数字出ましたら、おつなぎ申し上げます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) その辺は12月の議会に質問したいと思いますので、よろしく、数字をまとめ
ておいてください。
続きまして、コロッケ酒まんじゅうの開発をしたということですが、前回の質問のときは、開発を
したが、販売には至っていないということでした。現段階において、商品はどのようになっておりま
すか。ちょっとお尋ねしたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 前回の答弁のときと状況が変わっておりません。まだ今のところも休
止でございます。大変これ、いい商品だなと思ったのですけれども、現場のほうの体制がなかなかと
れないということで、
たしかコロッケ酒まんじゅうでしたですね。
大変いいと思ったのですけれども、
ちょっと生産の対応が間に合わないということで、現在も休止状態でございます。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) このコロッケ酒まんじゅうについて、地元で生産されている酒とコロッケのコ
ラボということで、商品化をするということで、本当に期待していたわけですけれども、情報をつか
んだわけですけれども、どこで食べて、売っているのか、ちっともわからなかったわけですけれども、
この辺はもう尐し事前に打ち合わせをしながら、どこでも対応できるような業者選定をしながら、商
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品化に導いていただければ幸いだと思うのですけれども、今後の課題だと思います。よろしくお願い
したいと思います。
続きまして、わたらせ渓谷鐵道の駅前コンテナの状況についてお尋ねしたいと思います。コンテナ
ハウスの売り上げ、
コンテナハウスの今後ガイドスタッフの活動についてお尋ねをしたいと思います。
よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 昨年オープンした駅前の案内所でございます。昨年に比べて7月、8
月、利用者が増加してございます。ちなみにことしの7月、来場者が1,423人、これ120.
4%、前年同月でございますが、120.4%です。売り上げ金額が、これは若干下がっているよう
でございますが、9万8,570円、これはちょっと74%です。ちょっとこの辺は落ちたですね。
それから、8月分でございますが、来場者2,429人、前年同月比134.1%。それから、売
り上げ金額15万3,290円、これは前年同月比で105.1%です。この7月分がちょっと落ち
たということでございますが、
全体的には、
トータル的には増加をしているという状況でございます。
以上です。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) このコンテナハウスにいるガイドスタッフについての答弁がなかったのですけ
れども、この7、8、9で終わってしまうのか。それとも、菊花大会中までやるのか。その後のまた
活動についてちょっと教えていただきたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 菊花大会、11月まで継続をしたいというふうに考えております。そ
の後も、できれば、この後の関係になるかもしれませんが、駅前の広場の利活用の問題もございます。
そういったことなども含めて、できれば継続をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) 続きまして、観光マイクロバスの利用状況と乗車数についてお尋ねいたしたい
と思います。今年度は、小平の里は、多くの観光客が来ていただいたようです。前年度と比べ、どの
くらいの伸び率でしたか。また、みどり観光乗り合いタクシーの利用度はどのくらいだったか、お聞
かせください。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
-86-
○産業観光部長(橋場 基) 本年の4月から8月の乗り合いタクシーでございますが、205人と
いうことでございます。意外と、これはちょっと利用度が低いのかなという気がしてございます。こ
れにつきましても、この後、そういった状況と、あれだけのマイクロというか、大型のワゴンですけ
れども、そのことが必要なのかどうかも含めて尐し検討してまいりたいと思っています。
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) みどり市観光乗り合いタクシーということで、非常にすばらしい構想で計画し
たわけですけれども、この計画がちょっといまいち、今後やるについては、検討して、次のステップ
に行っていただければ幸いだと思います。よろしくお願いしたいと思います。
続きまして、
わたらせ渓谷鐵道駅前の土地利用活用について質問をさせていただきたいと思います。
みどり市が取得した大間々駅前の土地活用、利用についてですが、せっかく取得した土地です。観光
と商業の重要な拠点として、商工会、観光物産協会、その他関係団体と協議を重ね、検討計画図をつ
くっていただきたいと思います。
また、蔵や常夜灯の町並みを見学し、町なか散策をしながら食事や買い物等ができ、駅前にお祇園
まつり会館をつくり、山車の展示を行い、大間々お祇園まつりの歴史を展示し、解説したり、伝統あ
る町であることをアピールしたらと思いますので、お尋ねしたいと思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) ただいま議員ご指摘のように、大変大きな金額、3,600万円、土
地あるいは補償費、それを投入して懸案の駅前の土地を取得をいたしました。
当然、今ご指摘のように、この活用方法につきましては、当面のこの秋口の利活用と、それから中
長期にわたったその利活用の方法、これは観光基本計画、今年度から来年にかけて、観光課で策定す
る予定でございますが、当然この間、7月に一度、大間々商工会、物産観光協会、それからわたらせ
渓谷鐵道、そして行政ということで、関係者にお集まりをいただいて、その議論をまずはさせていた
だきました。当然、そうそう簡単に計画立案ができる課題ではございませんが、当面の秋口の課題な
どは尐し持ち帰って、早急に案を出し合おうということになりました。
当然、そういったことで、ながめから高津戸、はねたき、それから町なか散策、商、観光、そうい
ったところの拠点的な場所として位置づけ、活用していくことが望ましいのだろうというふうに思い
ます。
須藤議員ご提案の、このお祇園会館、非常に夢があったりしていいのでございますけれども、やっ
ぱりかなりの経費もかかりましょうし、そういったところも1つの選択肢ではあるかと思いますが、
そういったものも検討の一つとして、今後の観光基本計画の中で十分練らせていただきたいと、この
ように考えております。
-87-
○議長(金子 實) 須藤議員。
〔8番 須藤健久議員発言〕
○8番(須藤健久) ちょっと私も小耳にしたのですけれども、11区桐原に昔街道筋に猫地蔵様が
あったということをお聞きしました。これ、何で猫地蔵様があったかというと、この猫地蔵は、この
大間々宿場の繭の市があり、ネズミがいっぱい発生していたという中で、猫を大切にした地蔵様があ
ったということをお聞きしました。
こういうものを、いろいろ情報を得ながら、今後、その地蔵様をどこか盗まれて持っていかれてし
まったような話も聞いたのですけれども、再建して、ぜひそのわた渓の町の取得した土地のところで
も祭りながら、絹の町大間々ということで売り出したらばいいかなと思います。よろしくお願いした
いと思います。
やっぱり観光の町で売り出すのであれば、大胆な構想も必要であるかと思います。今後の当局の意
気込みを期待して、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(金子 實) 以上で、須藤健久議員の一般質問が終了いたしました。
○議長(金子 實) 次に、9番齊藤潤議員の発言を許可します。
齊藤潤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) それでは、一般質問通告書の内容に従いまして質問をさせていただきたいと思
います。
私、4月の選挙以来、約4カ月という、まだまだ若輩者の議員ではございますが、若手議員は若手
議員らしく、柔軟な発想で、この一般質問、臨ませていただきたいと思いますので、よろしくお願い
いたします。
まず、1点目の質問、市民満足度の向上についてであります。このテーマは、私が市議会議員に当
選させていただいて以来、約4カ月が経過したわけでございますが、その4カ月の間に、市民の方か
ら4件の職員の窓口対応あるいは電話対応についての苦情というものが私のところにございまして、
4カ月で4件ですから月1回のペースでございましたので、一体これはどういうことなのか、そうい
った問題意識というものが芽生えてきたことがきっかけとなっております。
合併後、みどり市になってからは、職員の方の対応はよくなったと、そういった市民の方の声も実
際に聞こえてきておりましたけれども、ここに来て4カ月で4件と、そういった苦情というのは、こ
れは一体どういう意味があるのか。
私のところに入ってきた苦情だけで4件ですから、ほかの議員さん、あるいは直接市長や執行部の
皆さんに入った苦情、あるいはサイレントクレームといったものも含めれば、さらに件数はふえるの
かなというふうに私は思っております。
-88-
そこで、まずは現状において、みどり市の市民満足度の実態というのはどうなっているのか。満足
度の調査等されたことがあると伺っておりますけれども、この窓口対応あるいは電話対応も含め、現
状の市民満足度の実態というのはどうなっているのか、ご教示願いたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、市民満足度の関係でございますけれども、まず、市では総合計画に
沿ったまちづくりということで、平成21年度からさまざまな分野、60問ぐらいの設問でございま
すけれども、まちづくりの市民アンケート、こういったものを実施しております。
特に市民サービスの向上に関する市民満足度を問うということでの16項目のアンケートを設定を
してあるわけでございますけれども、議員ご指摘の窓口の対応につきましては、その中で、窓口の対
応、それから電話の取り次ぎといった項目に対する満足度、意見をお聞かせいただいております。そ
の中で、「満足」、「どちらかといえば満足」、「普通」というところの区分がございますけれども、
それを集約をさせていただきますと、平成21年度で申し上げますと、窓口における対応ということ
で、アンケート結果では83.5%の方が普通以上ということで、ある程度の満足をしていただいて
いると。
また、電話の取り次ぎの対応につきましても88.7%ということで、これが一つの21年度のベー
スになっておりますけれども、その比較として、平成22年度でございますけれども、同じく窓口に
おける対応ということで、若干でございますけれども、84.7%ということで、満足度が尐し上が
っております。
また、電話の取り次ぎ関係では90.8%ということで、両者とも満足度のアップはしております
けれども、多くの市民の方が来庁されますので、なかなかこの比率を上げていくというのは大変なこ
とでございますけれども、接遇、電話の取り次ぎに関しては、職員一丸となって不満解消に努力をし
ているところでございます。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 部長ご答弁のとおり、私だけにたまたま4件が来たということであれば、全く
問題はないのかなというふうに思うのですけれども、部長、今のアンケートの結果のとおり、一定の
市民の方は、この窓口対応に満足をされていらっしゃるということで、一定の評価をされていらっし
ゃるということは理解できました。
それでは、今まで市民満足度の向上に向けて、どういった取り組みをされてこられたのかという点
についてご教示願いたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
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○総務部長(三輪浩史) まず、満足度の向上ということで、これはもう、とにもかくにも職員の資
質の向上というところが重要になるわけでございますけれども、特に私は新規採用職員、本日もこう
して傍聴させていただいているわけでございますけれども、こういった階層の研修が非常に重要とし
て認識しております。若いときにいろんな経験をして、将来の市を背負っていただくということは、
1つの大きなテーマとして考えております。
その中で、
特に新人研修の中でも、
接遇というところには非常に力を入れさせていただいています。
年に2回ほどやらせていただいております。それと、電話の応対研修ということで、これはNTTの
ユーザー協会が実施しているものに対しての研修でございます。
これらにも参加をさせていただいて、
また特に今年度は電話応対コンクールということで、初めてのみどり市としての参加をさせていただ
きました。
これは、私が出たら全然対応できないのですけれども、要するにいろんな企業からの参加の中に、
コンクールですから優务をつけられます。みどり市としては、初参加でございますので、職員が真剣
に事前研修を含めてやらせていただいたわけでございますけれども、残念なことに入賞というまでい
かなかったのですけれども、施行者のほうから、非常に頑張っていただいたということで、次年度以
降、さらなる結果が期待できるかなということで力を入れていきたいと思っております。
それと、事業所の電話応対の診断ということで、これらも抜き打ちに、通常の業務の中で抜き打ち
に電話がかかってきて、これはだれもわかりません。そういった中で、職員がみずから受けて、応対
をした結果が診断結果としてまた報告があるということで、
その結果をもって、
また窓口に戻したり、
関係部局で協議をして、そういった解消に努めているということで、特にそういった電話応対、窓口
サービスの関係については力を入れてやらせていただいているということで、特に継続性を持って対
処していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) そういった、部長、さまざまな取り組みを推進をされてこられたということは、
これはすばらしいなと、一定の評価をさせていただきたいと思いますが、ただそういった取り組みを
続けてこられたにもかかわらず、依然として苦情につながるような対応をされていらっしゃるという
ことも事実でございます。
そこで、なぜ、そういった取り組み、今部長ご答弁いただいた取り組みが市民満足度の向上に効果
があると、なぜそういうふうに判断されたのかということをご答弁いただけたらと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まずもって、市民の満足度ということになりますと、行政の場合は幅広く、
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いろんな分野の中での測定値、そういったものがあろうかと思いますけれども、特に人の関係でいい
ますと、目で見て感じるもの、耳で聞いて感じるもの、こういったものは非常に敏感であります。
特に電話をかけたり、電話を受けたり、訪問する、お迎えをするというような市民との日々の接触
の関係で、最前線で特に若い職員に対応していただいているわけでございますけれども、そういった
ことが市役所のイメージとして大きな影響を与えるということは十分重く受けとめていますし、大事
なことであるということで認識しております。
そういったことが、ひいては市民の満足度の向上につながるということで、その辺を非常に大事に
していきたいというふうに思っております。また、こういったものが継続して、職員もなぜそういう
研修が必要であり、また市民の満足度を上げていくべきかということは永遠のテーマでございますけ
れども、日々そういったことを考えながら日常業務に当たっていただくということで、成果が今後期
待できるというふうに感じておりますし、また努力をしていきたいと思っています。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 私が苦情の処理をさせていただいた中で、職員の方とのやりとりの中で私が感
じたことというのは、苦情の原因を分析をして、苦情が来ないようにするにはどうすればいいかとい
う改善点を指導徹底することが市民満足度の向上に効果があるというお考えを、どうも持っていらっ
しゃるような印象を受けた次第でございます。
しかしながら、私が4カ月で4件の苦情があったと、そういった考え方に基づいて改善点を指導徹
底をすることが市民満足度の向上につながるという、その考え方に基づいて取り組みを行ってこられ
たにもかかわらず、この4カ月で4件苦情があったというのは一体どういうことなのか。
私が思うには、やはり今までも苦情の原因というものを分析をされ、苦情が来ないようにするには
どうするのかという、改善点を指導徹底をされてきたにもかかわらず、依然として接遇についての苦
情が存在するということは、ただ単に指導徹底の取り組みが不十分であった、不十分のために、さら
に取り組みを強化すれば改善できるものなのかどうか、私は疑問を感じる次第でございまして、これ
が何を意味するのかということをよくお考えいただきたいと。私も一緒に考えていきたいと思います
けれども、つまりその接遇の仕方について、苦情の原因を分析して改善点を指導徹底したとしても、
問題は一時的には解決をするかもしれません。しかし、根本的には、私は改善にはつながっていかな
いのではないかと、そのように思っております。
それはなぜかと申しますと、やはり苦情が来ないようにするにはどうしたらいいか、苦情が来ない
ようにするためにこういった対応をしなければならない、そういった考え方。これは、いわゆる義務
感に基づいた接遇になってしまうと。つまり苦情を減らすための接遇であって、それは。喜ばれたり
感謝されたりするための接遇ではない、私はそのように考えております。
そして、そういった義務感に基づいた接遇というのは、やはり事務的な対応であると市民の方に受
-91-
け取られてしまったり、あるいは小手先の表面的な接遇であるとすぐに見破られてしまうものなのか
なと、そのように私は考えております。
一方で、それとは全く正反対に位置する、私が思うに、使命感あるいは思い、そういったものに基
づいた接遇というのは、やはり市民の皆様の立場に立って考えてくれているなというふうに感じます
ので、非常にそういった職員の方の接遇というのは満足度の高いものになるのではないかなと、その
ように思います。
やはり大事なのは、義務感に基づいた接遇ではなくて、使命感や思いに基づいた接遇であって、そ
れが結果として市民の皆さんの満足度の向上につながって苦情の減尐につながっていくのかなと。本
当の意味で、本当の意味の苦情の減尐につながっていくのかなと、私はそのように感じております。
つまりその日々の指導において、やはり義務感を抱かせる指導ではなくて、使命感を醸成する育成
というものが、これかぎを握っているのではないかと私は思っております。やはり苦情が来ないよう
にするための指導、これはもう義務感しか生まれないと。いわゆるノルマになってしまう。やはり部
下の皆さんは、苦情が来ないようにするにはどうするか、あるいは上司から怒られないようにするに
はどうするか、そういった思考になってしまったり、やはり仕事も、そういう考え方で仕事に当たら
れても仕事も楽しくない、あるいは伸び伸び仕事ができない、あるいは萎縮してしまったりと、そう
いったことがあるのかなと、そんなふうに感じます。
やはり苦情の原因を分析して、苦情が来ないようにするにはどうするのかという改善点を指導徹底
をしたとしても、市民満足度の向上には効果がないと、根本的には。そのように私は思います。
では、そういった点を踏まえて、職員の皆さんの研修についての質問に移ります。まずは、職員の
育成、
あるいは市民対応の向上という観点において職員研修を実施されていらっしゃると思いますが、
今後市民満足度の向上のためにどういった点に重点を置いて研修を行っていく方針であるのか、お考
えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、最初に議員おっしゃいます、やらされている防御的な考え方、これ
はきっかけとしては当然あろうかと思います。ただ、私は、常々思っていることは、きっかけは何で
あろうと、その後、私は今、余り難しいことは職員に求めていません。というのは、ごくごく普通の
ことで、自分がもしそういうことをされたとき、どう感じるかということが私は基本にあると思って
いますので、当然立場上、それから組織上、そういった接遇に対しては指導させていただいたりしま
すけれども、当然、一つの発生させないという一方と、発生した場合の対処の仕方という両面を、こ
れきちっと解決策として持っていないと、なかなか前へ進まないということで考えておりますので、
その辺は時間がかかりますけれども、職員みずからが考え、そしてやらされているのではなくて、あ
くまでも自分が市民目線に、反対側にこう行ったときに、やはり嫌なことはしないということは原点
-92-
でありますので、うれしかったことは逆にしてあげられたら、これはいいかなということを基本にや
っていければと思っています。
そうした中で、研修の中で、特に重点ということは、先ほどからも何回か出ますけれども、1つの
メニュー、カリキュラムの中でこなすということをやっているうちは、やはりこれは、一つの時間と
そういったものを経過すれば過ぎ去ってしまうことでありまして、当然、その研修の趣旨、目的とい
うのを明らかにしてやっているわけでございますけれども、職員みずからが自分で決して、受けた研
修の中身をどう集約し、また業務に生かしていくかという、そのサイクルがきちっとしていただける
ということで、いろんな、今、研修はいろんなメニューがございます。レベルの高いものから初歩的
なものありますけれども、やはりその階層、階層の中で受けていただく目的、そういったものを十分
理解した中で、仕事の中で生かしていくという、非常に言葉とするときれいごとになるかもわかりま
せんけれども、この繰り返しが、時間をかけてもみどり市としてのサービスアップ、またそれが市民
満足度の向上につながるということで、そこは疑う余地なしで考えております。
当然、職員が自発的に行える環境をつくっていくということを重点に研修としてはやっていきたい
というふうに思っております。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) やはり、私、研修というのは、人材を、いわゆる罪の人罪にするか、あるいは
財産の人財にするかという、そのいわゆる人材の違いというのをそれを分ける非常に重要なものであ
るというふうに思っておりますけれども、やはり研修というのは、いわゆるマニュアルを頭にインプ
ットするような指導的な研修になってしまいますと、やはり言われたことはやるけれども、言われて
いないことは一切やらないといった、いわゆる指示待ち族というか、自分の守備範囲以外のことは一
切やらないような、そういった職員を生み出してしまう研修になってしまうのかなと。結果として、
その義務感に基づいた仕事にとどまってしまう、そういった傾向に終わってしまうのではないかと思
います。
ですから、その本来のやっぱり研修のあり方というのは、やはり職員一人一人の使命感、あるいは
思いというものを引き出す、主体性を育てていく。部長おっしゃられた、その主体的な姿勢を生み出
す、そういったやはり研修。マニュアルをたたき込む、インプットの研修ではなくて、やっぱり思い
というか、使命感をアウトプット、表現のできるというか、よりその使命感を醸成していくための研
修というものを構築していっていただきたいと、そのように思っております。
やはりマニュアルをたたき込む、インプットを重視する、こうでなければいけないみたいな、そう
いった義務感を抱かせる指導、あるいは研修を続けていってしまったりすると、やはり、時には、言
われたとおりになかなかできない職員の方、自分にはその能力がないのではないかと、できない人間
なのではないかみたいな自信を失ってしまったり、あるいは自分を否定してしまったりすることによ
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って、悩み苦しんで、時には心の病気になってしまう方も出てきてしまうのではないかと私は感じる
わけですけれども、そういった中で、昨年度から職員の方を対象としたメンタルヘルス研修というも
のが新たに開設をされて、研修が実施されたというふうに伺っておりますけれども、このメンタルヘ
ルス研修の目的と、重点を置かれている内容について、それはどういった点なのかについてご教示い
ただきたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、人材育成、積極的に今取り組んでいくということの中で、一方で、
先ほど議員がおっしゃったように、過重な期待、過度なそういったいろんなプレッシャーを感じなが
ら、そういった環境改善、それらの改善も大きな一つ研修のテーマとなっていることは事実でござい
ます。
特に平成21年度に、市の中で心身の健康チェックというものを実施をさせていただきました。こ
れは、情緒不安定、生活の不規則、抑うつの3つの指標、こういったものが数値としてあらわれるわ
けでございますけれども、当時、みどり市の場合、潜在的な職員数ということで約40名ほど、こう
いった何らかの関係にある状況があるという結果を得ております。
そうしたものを受けて、
22年度に全職員を対象に、
メンタルヘルスの研修を積極的に取り入れて、
そういった心の病、こういったものを減尐させていきたいということで、当時、潜在的には40名程
度という中で、21年度としては、病休者としては延べ15名ほどおりました。これは、多いか尐な
いかというのは、非常に議論を呼ぶところでございますけれども、スタートでは15名ほどいたとい
う中で、
23年度は延べ3名ということで、
これも大きく減尐させているわけでございますけれども、
この3名を限りなくゼロにしていきたいというのが1つの目標でございます。
いずれにしても、そういったメンタルの関係につきましては、職員が前へ進むという一方で、やは
りそれに競争心、いろんなまた職場環境の変化、こういったもののリスクもあるわけでございますか
ら、当然、明るい職場環境というのが、これはもうベストな状況でございますけれども、限られた人
数で市民サービスを提供させていただくということになると、やはりきつい部分も出てくるのであろ
うと。しかしながら、仕事は仕事として割り切って、心を許すときにはラフな環境、こういったもの
も当然併用しながら、環境整備をしていくことが重要であるというふうに、これからの重要課題とし
て認識をしております。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) やはり心の病気というのは、自己を否定したり、自分自身の可能性を信じられ
なくなったり、さらなる悪循環に陥ってしまうと、そういったものであると思いますけれども、やは
り自分自身を受け入れたり、あるいは肯定できたり、可能性を信じられるようになっていく、そうい
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った研修をつくっていくということが大切なのかなと、そのように感じます。
例えば、1対1のセッションを取り入れたワークショップですとか、あるいは自分の悩みを話しや
すいような、いわゆるアサーションというものもありますけれども、そういったものを取り入れた研
修というものを重視していっていただけるといいのかなと、そんなふうに私は感じております。
つまり心の健康というのは、自分自身をやはり悲観的に見るということよりも、やはり長所、短所
ひっくるめて肯定的に見られる状態のことであると思いますので、やはりインプット型のたたき込ま
れるというか、そういった心を閉ざしてしまうような研修ではなくて、やはり自分を表現できるとい
うか、思いを表現のできる、心を開ける、自分自身を表現できる、可能性を信じられるような研修を
重視をしていっていただけたらなと、そんなふうに感じております。
このように、市民満足度の向上というのは、やはりそのマニュアルの指導、改善点を指導徹底する
ということによっては、根本的にはなかなか実現するものではなくて、そもそも職員の皆さんのその
モチベーションというものがやはり高くないと、市民の皆さんを満足させることにはなかなかつなが
っていかないというふうに思いますので、やはり職員の皆さんのやる気、モチベーション、そういっ
たものをいかに高めていくことができるか。そういった点が最も重要になってくるのかなと、そんな
ふうに考えております。
そこで、職員の皆さんのやる気、モチベーションというものを高めていただくための取り組み、そ
ういったものを実施されていらっしゃるのかどうかについてご教示をいただきたいと思います。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、職員のモチベーションの向上という取り組みの関係でございますけ
れども、これは、みどり市が現在取り組んでおります人事評価制度の構築、こういったものが活用と
して考えられます。
しかしながら、一方で、従来、表現は適正かどうかわかりませんけれども、今まではみんなで手を
つないで一つの行動をしてきたというような雰囲気の中から、こういう非常に厳しい社会情勢の中で
の公務員が置かれている立場としますと、そういうことではなかなかいかないと。組織としての機能
を十分果たしながら、やる気のある職員、これはすべてやる気のある職員として私は理解したいので
すけれども、その中でも、特にそういったことを積極的に取り組む職員については、モチベーション
を上げていく環境をつくらなくてはならないと。
当然そういう中では、人事評価制度が、今後能力や意欲、こういったものを高めるための1つのシ
ステムということで構築を進めているわけでございますけれども、当然、職員の人件費、こういった
ものが抑制がどんどん、どんどん強まる中では、一方で、モチベーションを上げようとしても、士気
が低下しまうという現実も一方で兼ね備えているわけでございますけれども、その辺のバランスをと
りながらやっていきたいというのが実際のところです。
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きれいごと抜きに、モチベーション向上ということは、最終的には人からの評価であったり、そう
いったものが給与、そういったものに反映されたり、いろんなところで一つ一つが、まずは見ていた
だいている、またそういうところにはね返ってくる、そういったことが1つの継続的な意識を高めて
いくことになろうという認識はしてございます。ただ、それだけがすべてではないということも一方
では考えながら、進めていきたいというふうに感じております。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 取り組みとしては、評価制度、これから導入されるという部分、あるいは、そ
れ以外にも取り組みとしては実践をされていらっしゃる部分もあるようではございますけれども、や
っぱり実際はなかなか難しい部分はあるのかなと、そんな印象を今持ちました。
そこで、職員の皆さんのやる気、あるいはモチベーション、そういったものをどうやって高めてい
くことができるのかということについて、ご提案をちょっとさせていただきたいなと思うのですけれ
ども、まずここで、モチベーションとは何なのかというちょっとご説明をさせていただきたいと思い
ます。
やはりモチベーションというのは、ある心理学の分類では、4種類あると言われております。1つ
目は、恐怖によるモチベーション。これは、これをしないと罰を与える、そういったむちであります。
2つ目は、報酬によるモチベーション。これは、先ほど部長おっしゃられた給与とかです。これを
すれば褒美を与えるというもので、いわゆるあめであります。
そして3つ目は、承認によるモチベーション。これは、こういったところがすばらしいですねと。
できているところを褒める、認める、そういったことであります。
そして、最後の4つ目のモチベーション、これは内的な、私が先ほど申し上げたような、内側から
こう情熱、あるいは思い、使命感、そういったものからのやる気というものでございます。
これらの4つのモチベーションのうち、
やはり1つ目のモチベーション、
やらないと怒られるとか、
これをやると怒られるとか、そういった種類のものでございますので、やはり怒られないようにしよ
うという思考が働いて、やっぱり行動がこの1つ目のモチベーションに関しては萎縮してしまって、
みずから主体的な行動を期待することはできないのかなと、そんなふうに思いますが。また、2つ目
の報酬によるモチベーションについても、やはりみどり市が財源が豊富にあれば、どんどん給与です
とか期末手当に反映することができればいいと思いますけれども、なかなかこれも、常に増額してい
かなければいけなくなってくると、これも限度があると。
そこで、やはりこの3つ目の職員の皆様のモチベーションを高めていただく方法としては、3つ目
のこの承認によるモチベーション、そして4つ目の内的な使命感というものを醸成する、そういった
モチベーション。この2つを高めていただけるような政策、これを具体化できたらすばらしいのかな
と、そんなふうに考えております。
-96-
そこで、具体的なご提案なのですが、まず、承認によるモチベーションを高めていただく方法とい
たしましては、例えばディズニーランドというところがありますけれども、ここで有名なオリエンタ
ルランドという会社ですとか、あるいは超一流ホテルのリッツカールトンというホテルで実践をされ
ている方法ではございますが、オリエンタルランドであれば「ファイブスターカード」という名称、
リッツカールトンであれば「ファーストクラスカード」という名称のカードというものを使って、上
司から部下へ、あるいは同僚同士、職員同士で、このカードを使って、すばらしいと感じた対応に対
して、承認や褒めるということを行っていったらどうかと私は思っております。
さらには、市民の方からもすばらしいと感じた職員、職員の方の対応に対して、このカードを書い
ていただけたら、もっとすばらしいのかなというふうに感じます。どうしても苦情はフィードバック
されるわけですけれども、すばらしいという感情、あるいはありがたいという感謝の気持ちをフィー
ドバックされることが尐ないのかなと、そんなふうに私は感じております。
つまりこのマイナスのフィードバック以上に、プラスのフィードバックを仕組みに取り入れていた
だける、取り入れることによって、この職員の方のモチベーションというものは高めていっていける
のかなと、そんなふうに私は思っております。
やっぱり人間ですから、できていないところを指摘されることによって、やる気というのが下がっ
ていくのかなと。それ以上に、できている点を承認されたり褒められたりするというのは、やっぱり
うれしい気持ちになって、さらにやる気になって仕事に当たっていけるのかなと。これは、もう人間
ですから、当然そういうことはあるのかなと、そんなふうに感じます。
そして、4つ目の、先ほど申し上げた4つ目のその内的な使命感に基づくモチベーション、これを
高めていただく方法といたしまして、先ほどリッツカールトンというホテルの例を挙げさせていただ
きましたけれども、私が今、この手にちょっと持っております、こういったカード、これはリッツカー
ルトンというホテルの従業員が全員、世界じゅうのリッツカールトンのホテルマンが全員が持ってい
る「クレドカード」というものなのですけれども、クレドというのは、いわゆる日本語で心情という
言葉になるのですが、リッツカールトンというホテルが大切にしたい価値観、心情というものが書か
れていると。社員はこれを常にポケットに入れて、毎日これを読んで、大事な価値観を忘れないで仕
事に当たっていると、そういったものであります。
ここに書かれた価値観に沿ってサービスを提供できたときに、
「こんなサービスを提供できました」
、
そういう自分ができたことをみんなの前で発表する。そのミーティングの中で発表して、そのチーム
の方はそれを称賛をすると。
そういった取り組みをリッツカールトンでは毎日実行されておりまして、
社員のモチベーションの維持向上に毎日取り組んでいると、そういったものでございます。
つまり先ほど申し上げましたような、できて当たり前といったノルマ、あるいは義務感、そういっ
たものを抱かせる指導ではなくて、やっぱり一人一人の職員の皆さんの思いや情熱、そういったもの
を引き出して、その思いや情熱というものを受け入れられる風土、そういったものを醸成をしていけ
-97-
る研修、あるいは日々できたことを称賛されるような、そういった継続的な実践というものができた
ら、その使命感に基づくモチベーションというのは高まっていくのではないかと、そんなふうに私は
思います。
したがいまして、
この単なる苦情が来なくなる指導や研修ではなくて、
一人一人の職員の皆さんが、
生き生きと自分らしく、使命感に燃えて仕事ができる市役所になっていけば、やはり職員の皆さんの
メンタルヘルス研修というものも必要がなくなっていくのかなと。
当然市民の皆さんの満足度も高まっていくものでもありますし、さらには副産物として、もしかし
たら、この成功事例というものを、みどり市オリジナルの人材育成プログラムとして確立をさせて、
他の市役所あるいは民間の企業からも研修の申し込みが来るくらいのものに仕上げることもできるの
ではないかと私は思っております。
やはり市民満足度の向上のために、職員の皆さん一人一人の価値というものを最大化するための育
成方法、そういったものをさらに研究をしていただきたいと、私も一緒に考えていきたいと思います
けれども、最後に、市長に、私の話ちょっと長くなりましたが、私の話に対して、市長、ご見解をお
伺いできたらなというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) とてもすばらしい内容の話なので、見解なんていうことを言えるほどの立場で
はありませんが、きょう、後ろにも新人職員が来ておりまして、そういう意味ではタイムリーな話だ
というふうには思っております。
私は、常々言っているのですけれども、今の齊藤議員の話を総括する話であれば、役所の職員とい
うのは、当然サービス業の最たるものだというふうにはいつも思っております。また、とはいえ、よ
く民間、民間と言いますけれども、やはり民間の仕事ではないところがやっぱり多いので、何でもす
ぐに成果とか、あるいはサービスとかというところに実は結びつかない部分も仕事上あるわけであり
まして、ある意味、生産性が伴わない仕事も中にはあるわけであります。
ただし、市民に対してのサービスというのは全く同じでありまして、そのサービス業という言い方
をすれば間違いなくサービス業であるというふうに思っておりまして、そしていつも思うことがその
判断基準でありまして、よく判断をする際に、だれが正しいかという判断は困るのですね。上司が言
ったから合っているとか、議員が言ったから、怖いから「はい」と言うとか、これはやっぱりだめな
わけでありまして、だれが正しいということより何が正しいか、これがポイントになってきます。
何が正しいかというのは、もちろん役所は役所で仕事をする上ではルールがあるし、もちろんルー
ルがありますけれども、幅があるルールがあって、そこで運用しているわけであります。ですから、
そこのところの価値基準を、判断基準をきちんとやっぱり養ってもらいたいと。というふうに、私も
言っている以上は、市長が言ったから、こうしろなんていうことは一切言うつもりはございません。
-98-
皆さんと同じように、きちんとルールの中で判断をし、基準を守っていきたいというふうに思ってい
るわけでありまして、それがきちんとできれば、堂々と職員として行動ができるというふうに思って
おります。
そこから、より高度なサービス、接客、あるいは知識を身につけて市民から頼られ、そして親しま
れる職員になってほしいというふうに思っておりますので、私はそういうつもりでこの仕事をやらせ
ていただいておるわけであります。
もちろん百発百中で、全部うまくいけなんて言っているつもりはございません。ちょっと前の議会
でもお話し申し上げましたけれども、今どきの話、今どきのドラッカーの話を引用すれば、「百発百
中というのは曲芸である」と。そんな曲芸を我々は求めているのではなくて、当然、すぐれている、
あるいはやる気のある者は、失敗をして当然だという思いで職員には仕事をしてほしいというふうに
は思っておりますので、ぜひそういう意味では、温かい目で見てやっていただきたいというふうに思
っております。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 非常にすばらしいと感じました。市長、ありがとうございました。
それでは、続いて2点目の質問に移りたいと思います。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 質問の途中でございますけれども、ここで暫時休憩をとりたいと思います。3
時10分から再開したいと思います。
午後2時57分休憩
───────────────────────────────────
午後3時10分再開
○議長(金子 實) 休憩を解いて会議を再開いたします。
───────────────────────────────────
○議長(金子 實) 一般質問を続けます。
9番齊藤潤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) それでは、2点目の質問に移りたいと思います。
この問題は、私もはっきりとは把握しておりませんが、もうかれこれ30年から40年くらい前か
らの問題として認識をされている問題なのかなというふうに思っておりますが、依然として、このは
ねたき橋から、みずから飛びおりる方が後を絶たないという、警察の方のお話、あるいは消防団の方
のお話、そういったものをお伺いしますと、事実解決には至っていないみどり市の問題であると、そ
ういう印象を抱いている次第であります。
-99-
また、インターネットなどで検索をいたしますと、非常にイメージのよくない場所になってしまっ
ているため、やはり何とかしてこの問題を解決し、この橋のイメージを変え、さらに多くの観光客の
方に来ていただけるような、そういった橋によみがえらせたい、そういった思いもありまして、この
テーマを取り上げさせていただいた次第であります。
では、まず1点目でございますが、現状について伺いたいと思います。現状、ここ数年、この橋か
ら、残念ながらみずから飛びおり、命を落とされた方の人数というのは、公表する、しないは別とし
て、みどり市として把握をされていらっしゃるのでしょうか。ご答弁をお願いします。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) このはねたき橋からの自殺者の数、その推移ということでございます
が、関係機関に問い合わせをいたしましたけれども、公表はしていないということでございます。
そして、
消防なり警察なりというところで、
もう尐しお聞きをすればわかるのかなと思いましたが、
仮に死体がこのはねたき橋付近から上がったとしても、
そこからの投身ということは断定できないと、
したがって特定することが困難であるという見解でございました。したがいまして、市とすれば、こ
の何年間で何名とかという数字はつかんでございません。
それと、1点、先ほどの須藤議員の答弁の中で、お祭りの入り込み客がちょっと不確定でございま
したので、訂正並びに追加を。
○議長(金子 實) 質問の趣旨が、答弁違いますので、また発言の申し出をしてからしてください。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 申しわけございません。
○議長(金子 實) 9番齊藤潤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 私も桐生警察に伺ってまいったわけですが、やはり個人情報という理由で、お
名前や件数については公開はしていただけなかったというわけですけれども、実際に、ことしに入っ
てからもあったというような、そういったお話はございましたので、依然としてそういうことが起こ
っているということには間違いないのかなと、そんなふうに私はとらえております。
そこで、次にお伺いしたいのは、みずから転落することを防止をするために、過去、合併前も含め
て、どのような対策をとってこられたのか。その辺の経緯というものをお聞かせいただきたいという
ふうに思います。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) これまでの対策ということでございますが、平成20年5月に橋の街
灯を1つ置きに青色の街灯に交換をしたと。青は気持ちを和らげる効果があるということで、市内の
-100-
ほかの街灯等もそういったところにかえているようでございますが、沈静作用があるということでご
ざいます。それが20年5月です。
それから、翌年の21年1月に、1つ置きではなくて、すべての街灯をその青色にかえたと。それ
から、欄干といいますか、フェンスがあるわけでございますが、21年度にこの欄干、高欄のかさ上
げ工事を63メートル、63.5メートルほど、45センチかさ上げをしたということでございます。
それから、恐らく今、正確に把握していないのですが、橋の両側に、あれは、今ちょうど9月が自
殺防止の月間だそうでございますが、ちょっと思いとどまるようにというような看板を何か立ててい
るやに聞いております。
以上でございます。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 今のお話は合併後の取り組みだとは思いますけれども、そういったさまざまな
対策を検討されて、改善を図ってこられたということは事実としてそういう経緯であったと、改めて
そう整理をしていただいたこと自体、意味があることなのかなというふうに私は思いますが、依然と
して未解決であるこの問題というものを、やはり直視して、逃げずに取り組むということは、ただ単
に観光の活性化を考えることだけではなくて、やはり一人一人の人間の命について考える、あるいは
生きる目的について考える、そういった機会をいただいているのかなと私は感じている次第でありま
す。
そこで、この問題に対する今後の対策についての方針をお聞かせいただけたらと、そのように思い
ます。
○議長(金子 實) 産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 今後の対策並びに方針ということでございますが、今のところ、率直
に申し上げまして、直接的なこの自殺の防止対策は考えておりません。あの周辺は、ながめ公園、は
ねたき広場、はねたき橋、それから高津戸の遊歩道、このエリアは観光振興を推進する地域でござい
ますから、そういったところの地域の活性化を図る、そしてにぎわいを創出する、そのことによって
はねたき橋のイメージを尐しでもアップをさせていきたいと、当面このように考えております。
以上です。
○議長(金子 實) 齊藤議員。
〔9番 齊藤 潤議員発言〕
○9番(齊藤 潤) 今後の対策として、どういう対策を講じていくことができるのか。これを考え
る上で、私は非常に大切なことと思いますのは、やはりこの橋のイメージ自体を変えるにはどうした
らいいのか、あるいは、この橋から、みずから転落しようとして来られた方に、どうすれば思いとど
-101-
まっていただき、逆に生きる勇気を提供することができるのか。
そういった、ただ単に橋の高さを、ごめんなさい、さくですね、欄干の高さを高くして、飛びおり
られないようにするといった表面的な対策ではなくて、もっと根本的な、人の心の部分にまで及んだ
検討を行った上での対策というものを検討して、結果、みずから命を落とすことを思いとどまらせる
ことができたり、あるいは観光スポットとしてもさらに観光客が訪れたくなる魅力的なスポットとし
てよみがえらせることができるよう、そういった対策、施策を検討していくべきではないかと思って
おります。
また、この問題については、いろいろなアイデアを出し合っていくことが大切なのではないかと感
じますので、例えばということで、私のほうから、実際にあった成功事例をご紹介をさせていただき
ますけれども、山形県の朝日村という、合併をもうして朝日村という名前ではないのですが、当時朝
日村、1994年に、ここにもつり橋がございまして、その橋も、はねたき橋同様に自殺の名所と言
われていたわけですが、ここの村長さんが、1994年に第三セクターでバンジージャンプの事業を
行う会社を立ち上げまして、ニュージーランドからジャンプマスターという国際ライセンスを持った
方を招いて、社員の教育に当たってもらって、そのつり橋でバンジージャンプの事業を開始をしたと
ころ、月に平均して500人、年間で6,000人ものバンジージャンプをされる方が訪れました、
実際飛んだ方ですね。ただ見に来た方は含めておりません。
そこのいわゆる自殺の名所からバンジージャンプの名所にイメージが転換されたわけであります。
ちょっと時間がないですね。2005年に、私、この第三セクターの会社の社長にもお会いしたので
すが、その社長との話の中で非常に印象的だったのは、ここちょっと時間がありませんので、またこ
れについては産業観光部長に、また個別にお話をさせていただきたいと思いますので。ありがとうご
ざいました。
○議長(金子 實) 以上で、齊藤潤議員の一般質問が終了いたしました。
─────────────────◇─────────────────
○議長(金子 實) ここで産業観光部長より発言の申し出がありますので、許可いたします。
産業観光部長。
〔産業観光部長 橋場 基発言〕
○産業観光部長(橋場 基) 恐縮でございます。先ほど須藤議員のご質問の中で、お祭りの入り込
み客数のご質問がございました。不正確な部分がありますので、改めましてご報告を申し上げます。
8月1、2、3の大間々祇園まつりでございます。本年の入り込み客15万2,000人、昨年度
12万3,000人。草木湖まつり、8月15日でございます。本年1万3,000人、昨年1万2,
000人。8月20日笠懸まつり、本年1万9,000人、前年が2万人ということでございます。
よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
───────────────────────────────────
-102-
○議長(金子 實) 次に、2番須永信雄議員の発言を許可します。
須永信雄議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問を
させていただきます。
国では、本年6月17日スポーツ基本法が成立しておりますので、初めに市長にお伺いしたいとは
思います。できたての法律ですので、私も勉強不足ですが、取り上げさせていただきました。
スポーツは、
世界共通の人類の文化、
スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことはすべての人々
の権利。スポーツ団体は、運営の透明性の確保を図り、紛争について迅速かつ適正な解決に努める。
文部科学大臣は、スポーツに関する施策の推進を図るため、基本計画を定める。そして、ちょっと気
になるのですが、国、地方自治体は、地域スポーツクラブが行う事業への支援、指導者の配置、施設
の整備などに努める。
次に、国は優秀な選手を育成するため、合宿や国際競技大会などへの選手の派遣、技術の向上に必
要な施策をする。国は、国際大会の招致が円滑になされるよう、環境保全に留意しつつ、社会的気運
の醸成、資金の確保などに必要な特別な措置を講ずる。スポーツ庁の設置については、行政改革との
整合性に配慮して検討、必要な措置を講ずるとしています。
以上のように、国として、国の責務であると位置づけをしております。全体のことから、国からは、
今度は地方自治体にその施策の実施を求めてくるものというふうに思いますけれども、みどり市もこ
うした育成に対して行動を起こすべきではないかなというふうに思いますが、市長のご感想をお伺い
いたします。
○議長(金子 實) 石原市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) ただいまのスポーツ基本法につきましては、流れを言いますと、昭和36年に
制定された前法でありますスポーツ振興法、これは全部改正したということでありまして、改正の趣
旨は、それまでのスポーツ振興法が国民スポーツの普及を主眼とした環境整備、これ国体に代表され
るような、こんな感じですけれども、それが今回の全部改正したスポーツ基本法につきましては、世
界的アスリートの育成までを視野としたスポーツ振興策、そしてそれにおける国や地方など、我々の
ほうの団体も含めてですけれども、役割と責任を明確にしたという点でなかろうかというふうには認
識しておりまして、ホットなニュースでは、多分きのうのなでしこジャパンの随行にも管理栄養士が
ついて、今まではついていなかったと思うのですけれども、きのうはついていたと。これも多分この
法律に根拠しているというふうには思っております。
また、こういったことを踏まえて、みどり市ではどうかということでありますと、当然、みどり市
としても、スポーツにおける有為な人材、たくさんおります。直近では、夏の中体連につきましても、
-103-
桐生地区といいましても、かなりの部分がみどり市の子供たちが出場していたわけでありまして、ま
た最近では、その下であります小学生も、私のところにも来ましたけれども、大間々南ミニバスの生
徒が、子供たちが関東一になったというふうな話も聞いたし、空手の選手も出ております。
そういった意味では、人口規模の割には、みどり市はスポーツマン、スポーツウーマンが多いと、
スポーツキッズも多いというふうに思っておりますので、私も含めてスポーツにはどんどん関心を持
っていきたいというふうに思っております。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) はい、ありがとうございます。どうも思いは一緒かなというところがあるので
すけれども、次に、群馬県では人口の減尐、高齢化社会の本格的な到来など、社会の急激な変化に伴
い、運動、スポーツを取り巻く環境も大きく変化してきました。
運動、スポーツは、人格の形成、体力の向上、健康長寿の礎であるとともに、地域の活性化等によ
る経済効果など、明るく豊かで活力に満ちた社会を形成する上で必要不可欠な存在だとしています。
群馬県では、昭和53年にスポーツ県群馬宣言を行い、翌年度から平成22年度までの間に5次に
わたるスポーツプランを策定し、県民総スポーツ運動を展開してきました。
このたび、現行計画が22年度末をもって満了することから、さらなるスポーツ振興の施策を総合
的かつ計画的に推進するために、県民がそれぞれのライフステージに応じてスポーツに親しみ、明る
く活力に満ちたスポーツ健康立県群馬の構築を基本目標とする「ぐんまスポーツプラン2011~ス
ポーツ健康立県ぐんまを目指して~」を策定しております。
ちょっと時期的に、先ほどの国の法律のほうと前後しているのかなという感じはあるのですけれど
も。実際には、本年度は既に募集が終わりましたが、群馬スーパーキッズプロジェクト2011キッ
ズプランとして、小学校の4年生、5年生を対象に、継続的な育成を図り、オリンピックや国際大会
で活躍するトップレベルの選手を輩出することを目的として、主催は、各種体育協会、連盟、共催と
して県教育委員会が推進しております。
以上の点について、教育委員会のお考えをお聞かせください。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
○教育部長(藤生安喜夫) ただいまのお話にございました群馬スーパーキッズプロジェクト201
1ですが、
今年度については既に残念ながら募集も終わってという段階に、
残念ながらといいますか、
時期的にそういう時期に至っております。
これにつきましては、趣旨はただいま議員からご説明があったとおりでございます。将来オリンピ
ックや国際大会で活躍するトップレベルの選手を輩出するということを目的にした事業ということで、
内容といたしますと、原則週1回程度の練習プログラム、これが組まれまして、種目ごとに体育協会
-104-
加盟の団体、あるいは特別のコーチによるコーチング等による技術、技能強化、これを図ることとい
うふうになってございます。
本年度の募集競技は、スキーと陸上、陸上の中でも棒高跳びだったかと思います。それと、水泳、
これも水球ですね、水泳と申しましても水球、それからソフトボールの4種目。これについて、おお
むね1競技20人程度、これをピックアップして特別の強化を図るというふうな目的で事業が開始さ
れました。
流れといたしましては、体育協会の取り扱いとなっておりますので、もちろんそちら側からの募集
の呼びかけ、それに加えまして、教育委員会を通じて学校に呼びかけてということで募集をしたとい
うことでございます。
本年度の選考については、一度4月にされまして、この名称にあるとおり2011ということで、
今年度から始まった事業で、大変短い期間で募集、それから実際のやり方等は決められたという経緯
もございました。
それで、1度目は県レベルで、4月にその対象可能なる児童を選考したようですけれども、十分な
選考ができなかったというふうなことで、5月の末にもう一度選考のし直しというのはされておりま
す。
その結果、現在おおむね20人、4種目80人のところを、59人の応募に対して55人が現在そ
のような訓練を、訓練というのでしょうか、強化を受けているというふうな状況になっているという
ことでございます。
みどり市としましても、当初の年ということで、一応の県からの呼びかけに対して、通知を流すで
すとかそういうことはさせていただきましたけれども、残念ながら、積極的にこれに対してみどり市
の子供たちをというまでの、強い押しというか、そこまでのことはできなかったことについては申し
わけなく思っておりますが、こうした県の取り組みに対しては、今後、ぜひみどり市の子供たちにも
頑張ってもらえる機会が提供できればなというふうに思っております。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) そうですね。種目については、恐らく毎年、もしかしたら変わっていくのかな
というふうな感じを受けているのですけれども、みどり市においても、これは社協のほうになるのか
なと思いますが、各種のスポーツ団体に対して補助金制度があるのですけれども、公正公平というこ
とから団体に対するものがほとんどになっています。
先ほども言いましたが、人格の形成とか体力の向上とか健康維持の礎ということであれば、これで
も十分だというふうにも思ってはおります。ただ、ちょっと私の私的な部分が入りますので、大変恐
縮なのですが、競泳では数名の子供、お子さんが全国中学校水泳大会に進出するなどの輝きを見せて
いる子供がたくさんおります。
-105-
私の知っている限りでも名前を挙げられるぐらいなのですけれども、そういう子供たちが大きな大
会に出て、入賞とか、あわよくば1位とか、そういういい成績を残していただければと思うのが私の
本心なのですけれども、いずれにしましても、心身ともに健康でガッツのある子供たちを育て上げよ
うというのが私の思いですので、何とかそういう子供たちを全国大会や世界大会の場に、ちょっと話
は大きいのですが、そういうところに出してやりたいなというふうに考えるのですけれども、ただど
うしても、県レベルですとまだいいのですけれども、全国レベルの大会になってきますと、どうして
もご家庭のほうに資金面などで多くの負担をお願いすることになります。
水泳でいうと、よくスパッツというのですか、男子用の水着なのですが、あれ約1万円ぐらいする
のです。そんなに長く使えないのですね。非常に子供たちは練習をしますので、場合によっては2カ
月、3カ月で切れてしまうのです。もったいないので、伸びてしまったのを2枚重ねしてはいて延命
を図るのですけれども、それでもせいぜい四、五カ月で使えなくなってしまうでしょうか。そういう
ものなのですが、そういう意味で、どうしてもこう費用が非常にかかっていくので、結果的には父兄
のご負担も大きくなっているというふうに私考えております。そこで、そういったすぐれた成績をお
さめる可能性のある子供たちに、スポーツの育英資金のようなものが創設できれば、これが一番いい
のかなというふうに考えております。
なかなか育英資金と申しましても、原資が必要なことですから、簡単にはできませんけれども、た
だ育英資金、あくまでも育英資金ですから、条件によってはお金を返していただけるということにも
なりますので、その点は多尐いいのかなというふうには思います。
そういったものを私考えているわけなのですが、最後にお願いということになるのですけれども、
先日も群馬県都市対抗水泳競技大会が開催されたのですが、主催が群馬県教育委員会、財団法人群馬
県体育委員会、群馬県水泳連盟、そして群馬県11市なのですね。みどり市の名前がないのですけれ
ども。これ、そのときのプログラムです。このとき私は選手として出ていましたけれども、やはりみ
どり市の名前がないというのは非常に残念なことでした。
同じ程度の人口規模の町でも、この11市の中に入っておりますので、何とか入れればいいなとい
うふうにも考えるのですけれども、今のところ、私もその水泳協会については桐生の水泳協会に所属
しておりまして、結局そこから分離してみどり市の水泳協会をつくるとなると、桐生のほうも成り立
たなくなってしまうのかなというところもありまして、非常にそこは私も悩みどころなのですけれど
も、いずれにしましても、競技母体をつくって名前を売るということは、みどり市を売り込むことの
絶好の機会にもなると思います。そういうこともありますので、教育委員会の皆様にはお骨折りをい
ただき、
何とかみどり市という名前が出るようにしていただきたいなというふうに思っておりますが、
教育部長、いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 教育部長。
〔教育部長 藤生安喜夫発言〕
-106-
○教育部長(藤生安喜夫) 今、幾つかのお話があったやに伺っておりましたけれども、まず1つは、
育英資金というご提案かと思いますけれども、この辺につきましては、これも議員先ほどご発言の中
でおっしゃったとおり、公金の使途として公平性をどのように担保するか、あるいはスポーツといい
ましても、競技種目はそれこそ数限りなくある中で、その種目間の整合性をどのようにしたら図れる
か。あるいは、もっと言えば、その投資に対して、市に一体どんな効果が期待できるのだろうかとい
うふうなことからの整理も必要かと思います。
そうした上で、市民のコンセンサスが得られるのであれば、これを拒むというふうな考えは持って
ございませんので、そういうことでスポーツの振興が図れるのであれば、考えていきたいというふう
に思っております。
それから、
ただいまの都市対抗の競技というところですけれども、
実情をちょっと申し上げますと、
合併以来、みどり市では、県民大会を初めとする各種の都市対抗のスポーツ大会、これに対しまして
は、体育協会に加盟されている競技団体の協会あるいは連盟等から選手の選考をいただいているとい
うのが実情で参加をしてきております。
したがいまして、体協の傘下に当該種目の団体が組織されていない競技、これについては実情とい
うことで申し上げているのですけれども、選手の派遣が実際のところなかなか難しいなという状況に
ございます。
種目によっては、ただいま議員のおっしゃったような種目については、各市が持ち回りで公の大会
として開催しているというものもあることは承知してございます。できれば、みどり市体育協会の中
に、そうした愛好者のおられる競技については、ぜひ団体として傘下に入れるような組織化をいただ
けないかなというのが一つの教育委員会側からのお願いでもありますし、それから若干ご説明のあっ
た事情等もあれば、近隣の市等も含めた中での団体の中から、どうやったらみどり市の選手を派遣し
ていけるのだろうかというふうなことについても、ぜひご相談に乗っていただきながら、みどり市と
しても、都市対抗のその今のパンフレットを見せていただきますと、11市対抗と表紙に書いてある
のは寂しいところでもございますので、ぜひ追っていければなというふうに考えますので、よろしく
お願いしたいと思います。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) そうですね。私も一応、桐生水泳協会のほうには役員のほうに名前を連ねてお
りますので、できる限りのことはやらせていただきたいと考えております。この話はここまでにして
おきます。
次に、みどり市の人事評価制度についてのご質問をさせていただきたいというふうに考えておりま
す。まだ始まったばかりの制度というふうに私は理解をさせていただいております。その成果に対し
て非常に期待をしておりますことを先にお伝えいたします。
-107-
初めに、一番最初に取り組んでいくのが目標設定、ちょっと具体的な話に入ってしまうのですけれ
ども、目標設定ということになっていくと思うのですけれども、この目標設定は、単に職員みずから
が考えて目標設定に取り組むのか、あるいは行政として経営計画を立てた上で、その方針を職員の皆
様に落とし込んで、その上で職員みずからの考えで目標設定に取り組んでいくのでしょうか。いずれ
でしょうか。また、それとは違う方向なのか、その点を教えていただきたいと思います。総務部長、
お願いいたします。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、制度の目標設定ということになりますけれども、これ単に職員が目
標設定するという仕掛けではございません。組織の方針に基づいた目標を課長なり係長等が、各階層
によって役割分担をしていく仕組みになっております。その仕組みを、名称としては組織目標管理シ
ステムという名称と予定してございます。
当然総合計画等の上位方針、こういったものを組織として担当している分野、その状況を部課の目
標を決定して、課の目標から個人の目標へと連動させていく仕掛けになっております。
特に組織の目標管理システムでは、施策の事務事業の成果指標、こういったものを改善案、実施等、
主な目標を候補としていく予定でございます。市の総合計画や総合計画実施計画に基づいた視点に立
って、目標の設定を取り入れていくということで推進をしてございます。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) この人事評価制度というのは、組織体が何をマネジメントしていきたいかとい
うことで個人の目標が大きく変わってくるのですけれども、組織としての方針を打ち出し、それに対
して個人の目標を設定していくということで、個人個人、それぞれ目標設定に対してAさん、Bさん、
Cさんいらっしゃっても、ベクトルの方向が割とそろった、逆は向かないと。ちょっと角度はずれる
けれども、似たような方向を向いていくと。全体としては、市の考えに沿ったものを設定していくと
いうふうに私は考えているのですけれども、その中で、職員の皆様一人一人の資質の向上とか接遇の
問題など、市民の皆様に対するサービスの向上を目指す、そういった傍らで、今度は、それに対して
賃金、超勤の削減ですとか、あるいはコスト感覚ですとか、そういったものを身につけていくことな
ども一つの方向の中に入ってくるのかなというふうに考えています。
あるいは、それが、それ自体が指標の一つに入っていくのではないかというふうにも考えているの
ですけれども、部長のほうのご意見はどうでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 現在のところ、個々の数値、こういったものをどう指標化、数値化してい
-108-
くかというのは当然まだ調整中でございますけれども、当然いろんな分野で関連するところは評価と
して取り込んでいきたいと。
ただ、一番難しいのは、前の議員さんとのやりとりでもちょっとあったのですけれども、業そのも
のが目で見える生産性のあるものだけではない場合がありますので、そういったところの指標を設定
をするかというのが非常に重要になろうかと思っています。その辺が非常にこのシステムの制度の最
終的な評価につながってくるというふうに認識しております。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) 評価の段階で、今おっしゃいましたように、それを評価するというのは非常に
難しいところになってくるのですけれども、
この人事評価が一等最初にできた初期のころというのは、
もう二、三十年前ぐらいなのかなというふうにも思うのですけれども、当時は成果主義、その後には
プロセス重視。現在のところは、多分プロセス重視の成果を出させる主義みたいな、そういう形にな
ってきていると思うのですけれども、みどり市のこの人事評価制度の設計の中でも、近年の今主流に
なりつつあります、このプロセス重視の成果を出させる主義という、ちょっと長くて言いづらいので
すけれども、そういうふうになっているのかなというふうに解釈しているのですけれども、よろしい
でしょうか。総務部長、いかがでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 総じて議員のおっしゃるような方向でいくというふうに私も認識しており
ます。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) 平成23年度は試行期間ということで、この後、運用開始となる予定だという
ふうに思いますけれども、先ほどもちょっと出ましたが、管理者が人事マネジメントの体系をしっか
りと構築して、人事評価の位置づけ、仕組み、これを確実に理解しておかないといけないのは当然な
のですけれども、実施以降に、管理者、評価者、この方々の異動というものも当然伴って出てくると
思うのですけれども、そこの点がうまく引き継ぐことができるか、できないか、そういうところも非
常に問題になってくるかもしれませんし、評価制度の見直しというのがまた起きてくるかもしれませ
ん。そういうことがあったとしてもスムーズに対応ができるような、細かいメンテナンスが必要にな
ってくるのではないかなということも重要だと私は考えております。
職員の立てた目標は、その達成活動に対して、インセンティブなものを感じてもらう必要から、人
事評価と直接結びつけることも必要になってくるのですけれども、一言で言えば給与面での反映でし
ょうか。
-109-
なかなか公務員の場合ですと、給料を上げ下げするというのはなかなかできないというのが私の経
験でもありますし、最終的にはボーナスですとか賞与ですよね、この辺で調整するのかなというふう
な感じはあるのですけれども、ただこれもなくなっていくのだろうなというふうに思うのですが、今
までも特別昇給というのがあったでしょうか、あったと思うのですが、何年かに1回は回ってくると
いう感じで特別昇給というのがあったと思うのです。
これ、私が国家公務員だったころはそうだったので、違うかもしれません。ですから、そういうよ
うな、安易に4年間ぐらい待っていると、4号棒ぽんと乗っかってきてしまうみたいな、そんな安易
なものでは今度はなくなってくるということで、その分一生懸命仕事に励んでいただくというふうに
なってくるのだというふうに思うのですけれども、そこの辺はどうでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、表現として特別昇給という言い方にはちょっとならないのですけれ
ども、当然評価システムの中で、連続してある一定の成果を上げたという評価が得られた場合には、
適正な評価のもとにおいて昇給は早まるというような仕掛けも当然組み込まれております。
しかしながら、この評価制度の運用で一番大事なのは、どうしてもその評価ということで、上司に
なるわけでございますけれども、評価者、上司でもあり、評価者でもあり、なおかつ目標管理者であ
る管理職、ここの研修はきちっとした、同じ目線で、先ほども言ったように、異動したとしてもその
評価の仕方、そういったもの、考え方についてのレベルが一定でないと、これはいわゆるシステムに
トラブルが起きますので、そのことが一番大事だと思っています。
特に民間ですと、入社したころから、その人事評価については比較的かかわってきますので、ある
一定の職についたときには、おのずから身についているというようなことを私としては認識していま
すけれども、特に今回みどり市の場合は、評価する側、評価される側も、すべて初めての経験でござ
います。当然この実行する前には、まずは評価される側もそうですけれども、する側も感情なく、適
正に公平に評価ができる仕掛け、こういったものに関しては、研修等々を通じてきちっとやっていき
たいというふうに考えております。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) 全くそのとおりで、自分の経験でも本当に難しかったです。最初の5年間ぐら
いは、ちょっと落ちつかないというのが現状だったなというふうに考えております。
さらに、昇任、昇格、人員の計画化とか、給与原資の計画化、あるいは賞与原資の計画化、その上
で業績に、今の業績に連動させた適正な配分を実施するという形になって、これらの具体策が必要に
なってくると思うのですけれども、評価を受ける側から納得の得られる人事評価にするためには、次
の5つの原則が必要だというふうに言われておりますので、とりあえず挙げさせていただきますけれ
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ども、公正な評価、これは当たり前ですね。評価基準の明確化、評価基準の理解、評価基準の遵守、
評価責任者の自覚、この5点にあるというふうに言われております。
この辺も、降任、降格ということも含めて、みどり市の場合は、みどり市職員の昇任及び昇格並び
に降任及び降格審査会規程により審査会が厳正に審査をしてくれるものと存じますけれども、そうい
うふうに理解してもよろしいでしょうか。
○議長(金子 實) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、この人事評価制度の関係で、ちょっと先行してしまったのですけれ
ども、とかく評価ということで、給料の上げ下げ、昇任、昇格の関係というのがちょっと色濃く出て
しまったのですけれども、まず基本的にみどり市の人事評価システム、これは人材育成型ということ
で、これ職員の、当然評価とする作業はしますけれども、職員みずからが評価されることによって、
自分の強み、弱み、こういったものを自覚をして、次の業務に生かしていくということで、必ずしも
評価がすべてでないということで、
そういったところから組織力全体を引き上げていくということで、
人材育成型ということで、これを主眼に置いています。
ですから、その結果として、そういったものが適正に反映され、納得のいった上でその人事のほう
へ反映されていくものだと思いますし、そのことによって、次は自分が頑張るぞというぐらいの、そ
ういった気持ちでないと、なかなかシステム的にはうまく機能しないと思っていますので、その辺が
非常に大事かと思っていますし、力を入れていきたいというふうに考えているところでございます。
とかく評価ということになってしまいますけれども、基本的には人材育成型ということで考えてお
ります。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) わかりました。まさにおっしゃるとおりだと思います。
いろいろと申し上げてきましたけれども、人事評価の適正な運用というのは、本当に公正な扱いに
より優秀な人材を確保するということ、それと行財政改革の一端をこれからは担っていくのではない
かなというふうにも期待しております。
とりあえずは、とりあえずと言うと大変失礼ですね、人材育成型ということで進めていかれるとい
うことですので、強く期待しております。それで、また慎重かつ大胆な運用をお願いしていただきた
いと思いまして、これに関する質問は終わらせていただきます。
次に、税の収納に関してお伺いをいたします。担当の部課の方々には、日々税の収納率の向上等に
当たられていらっしゃいまして、大変ご苦労なことだというふうに思っております。その努力を常日
ごろ感じ取らせていただいております。
ただ、一方では、民間の間ではリーマンショック以降の景況感や円高、そして3.11の震災によ
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る営業不振も続いていることも事実だと思います。この点について市民部長のお考えはいかがでしょ
うか。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 今、リーマンショック等々のお話がございましたが、現状で申し上げま
すと、課税額、それから現状での収納率というのでしょうか、前年を下回るというような状況には至
ってございません。それはもとより、先ほどお話をいただきました職員も当然頑張らせていただいて
おります。
それから、もちろん市民の方の多くが、やはり納税に対する理解というものも当然していただいて
いるということの結果、今のような状況になっておるというふうに理解をしてございます。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) これもう本当に皆様の努力のたまものというふうには考えております。ただ、
今納付の方法にはいろいろな方法がふえてきております。納付書による収納に加えて、今一般的にな
ってきているのが金融機関の口座振り込み等々、市民の多様な要望にもこたえてきているのかなとい
うふうに感じるわけです。
手前みそというか、以前いた郵便局の話になってしまいますが、郵便局ですと、1件のデータを振
りかえ、郵便局では振りかえという言葉を使いますけれども、振りかえになったときにかかる手数料
10円なのですね。これ結構なメリットで、落ちないとかからない。落ちると10円かかる。銀行さ
んは今30円ぐらいですか、振りかえにデータをかけると、お金が落ちても落ちなくても30円かか
ってしまう。大分違う部分なのですけれども、それは郵便局のメリットを今お話をさせてもらいまし
たけれども、銀行には銀行のメリットがありまして、それは金利面ですとか、ほかのさまざまなとこ
ろで優遇をしておりまして、お客様に口座振り込みを推進しているのを目にしているわけです。
ですから、私どっちがいいということを言いたいわけではないのですけれども、要するに郵便局に
しろ、金融機関にしろ、郵便局を含めた金融機関にしてみると、口座引き落としというのはそれなり
の自分の会社にとってもメリットはあるので、それを推進しているのですね。
ですから、それに乗じてというのは変な言い方なのですけれども、例えば3月とか、2月、3月、
4月ぐらいまでかな、子供たちが移動したり、転勤があったりとか、そういう時期に口座振り込み、
金融機関ですから口座振り込み等の勧奨ですよね、やってください、お願いしますというやつを官民
一体となってやってもいいのではないかなというふうに考えているのです。
そういうことで、尐しでも収納の手間をまず省くことができて、それで収納率が上がって、そうす
ると、後から話しますけれども、督促の件数も減ってくるのではないかなというふうにも考えて、い
いところが結構多いので、そういうところはやっていただきたいなというふうにも思うのですけれど
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も、みどり市の場合はちょっと面積が非常に大きくて、思っている以上よりも大きくてあれなのです
が、ただ人口的には南部に集中しているということで、そういう事実なのですけれども、多分沢入に
あります簡易郵便局が北限になると思います。
おりてきて花輪に来ても、窓口はJAさんと郵便局、この2つになるのですけれども、それにしま
しても、今言った口座振り込みですと、どこに住んでいてもちょっと今はコンビニのATMが使えた
りもしますから、自分の口座にぽっとお金を振り込んでおくということもできますので、繰り返して
大変恐縮なのですが、そういう点もありますので、まちとしても推進してもいいのではないかなとい
うふうに考えます。
ただ、この口座振り込みにも1つだけ弱点がありまして、何にもしないでいると自然減、要するに
先ほどの移動の関係ではありませんけれども、移動して出ていってしまったり、あるいは高齢者の方
とは限りませんね、私もそうかもしれません、帰りがけに交通事故で亡くなってしまったなんていう
と、
その口座なくなってしまうわけですから、
そういったものとかで自然減というものは出てきます。
そうしたことを考えると、今言いましたけれども、金融機関と共同で口座振り込みのキャンペーン
を人の移動の多い時期にやっていただくのはいかがなものかなというふうに考えているのですが、市
民部長のお考えはいかがでしょうか。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 口座振り込みの関係でございますが、先ほど来からお話をいただいてい
るとおり、口座振り込みにつきましては、市民の方の利便性も当然かんがみ、いろんな場面をとらえ
て推進をさせていただいているところでございます。
一方で、コンビニ納付ですとか、いわゆる年金からの特別徴収ですね、住民税とか国保税の、そう
いった関係から、件数の率でコンビニ納付につきましては、平成21年度18.3%だったものが平
成22年度には20%と1.7%上昇しております。それから、年金からの特別徴収につきましても、
口座振りかえから年金の特別徴収に移行された方が3.2%ほどいらっしゃるということで、結果と
して平成21年度7.3%であった率が、平成22年度には10.5%というふうに上昇してござい
ます。言いかえるとその分口座振りかえが減尐していると。
先ほども申し上げましたけれども、口座振りかえの推進につきましては、納付書を送らせていただ
く際、あるいは広報、それからホームページ、さらには訪問徴収、それから来庁していただいた際、
さまざまな機会をとらえて推進を、依頼をさせていただくところでございますけれども、今後も、現
状では納付書で納めていただいている方が30%ほどまだいらっしゃるということで、これにつきま
しては引き続き努力をしてまいりたいというふうに思っております。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
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○2番(須永信雄) それで、一方で、滞納がどうしても出てくるわけですが、この滞納とか差し押
さえというのはできるだけないほうがいいというのは、行政側であっても、市民の皆様であっても同
じ思いなのだと思います。
差し押さえにつきましては、法令等の制度を遵守して正当に執行されているのはもちろんのことだ
と存じております。ただ、市民の目線で見ていただくとおわかりになるかなと思うのですが、先ほど
来お話ししましたが、
業種によっては収入の落ち込みが非常に大きいものもありまして、
したがって、
今までは考えられなかった差し押さえというのが急に降ってわいたように出てきてしまう、そういう
問題が出てくるという感じの方もいるようです。今までこうしたことのなかった方が何通か手紙が来
て、最後に差し押さえの令状が来ると。気がついたら通帳からお金が引き落とされていると。何でだ
と言われてちょっと苦情で私のほうも、もう3件ぐらいここのところいただいておりますけれども、
詳しくお話をして理解をしていただくとわかっていただけるのですけれども、先日なんかはこんなこ
とですね。
子供名義で、お子さん名義で積んでやっていた貯金通帳、例えば私の母親はヨネと申しますが、須
永ヨネが須永信雄の名義で積んでいた貯金なのですけれども、私がちょっと滞納してしまったために
その貯金を差し押さえられてしまった場合、母親は、私の母親は、母親が積んだ貯金なのだから私の
貯金だって言うわけですよ。でも、法律上は貯金通帳に須永信雄と書いてあれば、これは須永信雄の
貯金通帳なのですね。だれがどう言ってもそうなのですけれども、でもそこが承知できないところら
しいのですけれども、そういう行き違いがどうしてもできてくるというのが正直なところで、そうい
った苦情が結構多いのですね。私のところにもこの差し押さえの関係では3件ありました。
こんな感じで、まじめに働いている方が本当に多いのだと思います。どうしても滞納になってしま
うのだという方もいらっしゃると思います。ただ、中には本当に悪質な方もいらっしゃるので、これ
はもう厳格に対応していただくというのが一番だというふうにも思うのですけれども、市民部長、お
考えはいかがでしょうか。
○議長(金子 實) 市民部長。
〔市民部長 眉丈山芳一発言〕
○市民部長(眉丈山芳一) 差し押さえの関係でございますが、まず初めに、議員のほうからお話が
ありましたが、降ってわいてくるという、中にはそういうふうに思われる方もいらっしゃるかと思う
のですが、実際上はご存じのとおり、督促状から始まって催告書、いろんな流れがありますので、そ
の間に当然私どもも電話させていただいたり、場合によってはお邪魔させていただいたり、月末には
当然そういう相談日設けたりしていますので、決して突然ということはありませんが、その辺のとこ
ろはご理解をいただければというふうに思っております。
それで、その差し押さえの関係でございますが、納税課におけます相談につきましては、これもご
承知のことと存じますが、税金のことはもとより、医療あるいは福祉、年金、それから就職、さらに
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は借財、さらにはDVの関係等多岐にわたるわけでございますが、常日ごろから相談につきましては
十分に相手の立場に立ってということで行っておりまして、またあわせて調査というものも並行して
徹底して行っているところでございまして、納税者の状況を把握させていただいて、さらには分割納
付が可能かどうか、その辺のところを十分判断をさせていただいております。
当然中には、税金が納められないだけでなくて、もう生活が困窮状態にあるといったような方も当
然いらっしゃるわけでありまして、そんなことが判断される方につきましては、民生委員さんである
とか、あるいは福祉関係ですか、そういったところへ相談するようにというようなアドバイスをも実
はさせていただいているところでございます。
先ほどもちょっと触れましたが、督促状を初め訪問徴収、あるいは電話催告、それから夜間の納税
相談、これ月末3日間設定をしているわけでございますけれども、等を実施をさせていただいて、極
力滞納者にならないように手を尽くさせていただいているところでございまして、一律に機械的に滞
納処分を行っているというわけではございませんので、そのところもあわせてご理解をいただければ
というふうに思います。
しかしながら、最終的に、いろいろな手を尽くさせていただいても、どうしても応じていただけな
い方、こういう方はどうしてもやはり出てきてしまいます。そういう方につきましては、やむを得ず
制度にのっとった滞納処分というものを最終的に執行させていただいておるという状況でございます。
よろしくお願いします。
○議長(金子 實) 須永議員。
〔2番 須永信雄議員発言〕
○2番(須永信雄) 内容的には、そもそもそういうものだと思うのですが、1点だけお話をしてお
きますのは、お客様と行政との間での認識の違いというのはどうしても出てくるということと、中に
は明らかに行政側の接遇が悪い、要するに簡単に言ってしまうと言葉が足らなかったりとか、親し過
ぎる話し方をしてしまったりするのですよ。
例えば1万2,000円ぐらいだからいいでしょうとか。でも、その方にとってみると1万2,0
00円というのは大変な金額だったりする場合がありますので、
1万2,
000円なのですけれども、
いかがでしょうかとか、
ちょっとした言葉の使い方で苦情になってしまったり、
あるいはその場でも、
わかりましたということで了承してくださる方もいらっしゃると思いますので、その点をよろしくお
願いいたします。
それと、いろいろな施策をやってくださっていらっしゃるということですので、それをもっとPR
を、市民の方々にPRをする手段を考えていただきたいというふうに考えております。
ちょっともう時間がありませんので、お話をさせていただくだけで回答のほうは結構ですので、ひ
とつよろしくお願いいたします。これで私の質問を終わりにいたします。
○議長(金子 實) 以上で、須永信雄議員の一般質問が終了いたしました。
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◎散
会
○議長(金子 實) 以上をもちまして本日の日程は終了いたしました。
次の会議は、あす9月7日9時30分から開きます。
本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。
午後4時13分散会
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