2011年度支部総会開催のご案内 - 公益社団法人日本山岳会北海道支部

2011年 3月号
2011年3月10日発行
発行者 (社)日本山岳会北海道支部 支部長 滝本 幸夫
編集者 樋口 みな子 事務局 003-0026
札幌市白石区本通1丁目南2-38
事務局長 西山 泰正
TEL 090-5953-8797
FAX(自宅TEL)011-386-4624
E-mail [email protected] 2011年度支部総会開催のご案内
2 0 1 0 年度もあと残り1 カ月を切りました。2 月から再開したオホーツク分水嶺踏査の進捗状況の説
明、海外登山計画、自然児学校や、高山植物のパトロール等の公益事業計画、それに 役員改選、盛
りだくさんのテーマについてご審議いただき、「2 0 1 1 年の1 年間の道しるべ」を決定していただく総
会を次のとおり開催しますので、多くの会員の皆さんのご出席をお願いいたします。
● 日時: 4 月9 日(土) ・総会 1 6 : 0 0 ~1 7 : 3 0 ・懇親会 1 7 : 4 5 ~2 0 : 0 0
● 開催場所: ロイトン札幌 2 F クリスタルホール ( 札幌市北1 条西1 1 丁目)
★地下鉄東西線西1 1 丁目駅下車 (T E L 0 1 1 - 2 7 1 - 2 7 1 1 )
● 議案: ○2 0 1 0 年度事業報告・収支決算報告
○2 0 1 1 年度事業計画・収支予算案
○役員改選
● 懇親会会費: 5 , 0 0 0 円
1 階キャッスルで1 7 : 4 5 より懇親会を開催します。会員・会友のたくさん
のご参加をお待ちしております。 ● 出欠報告: 3 月2 6 日(土)までに同封の葉書で西山泰正事務局長宛てご返信をお願い
します。
支部会友の皆さまには総会を傍聴できるよう準備しております。
会員会友の皆さまには葉書は同封していませんのでご了承ください。
総会当日、出席者には「ヌプリ4 1 号」を配付予定です。
3月の「道民カレッジ講座」中止します!
3 月1 7 日(木)開催予定の講座は都合により中止とさせて頂きますので、よろしくお
願い致します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
「オホーツク分水嶺基金」開設しました
7 4 号臨時号でお知らせいたしました基金開設に伴い、ご賛同下さる方は以下の口座にお
振り込み下さいますようよろしくお願い致します。
北海道銀行本店(普)2 9 9 6 7 4 0 (社)日本山岳会北海道支部
○オホーツク分水嶺基金への寄付者 新妻徹会員より1 0 万円 早速のご厚志ありがとうございます。
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第3回札幌地区雪崩講習会終わる
雪崩講習会も今年で3 回目となった。会員も講師として成長し講
習科目の半分を分担した。また初めての参加者も増え、素晴らし
い講習会だった。今回の雪崩講習会について次のことが言える。
①机上講習会、実地講習会で会員が講師として半分担当した。②
オホーツク分水嶺の山行計画も始まり、参加者が増えた。特に初
めての参加者の増加が目立った。③3 年間の雪崩講習会の内容をま
とめ統一し、これを標準化した。この雪崩講習会のタイムテーブ
ルを日本山岳会北海道支部の方法とした。このことによって次の
ことが言える。一つは、JAC道支部の雪崩講習会はどこで受講
しても同じである。二つめはどこの地区の会員とパーティを組ん
でも、現場で同じ行動が出来る。三つ目は毎年同じ技術で訓練し セ ル フ ・ レ ス キ ュ ー 訓 練
ていけば、お互いの技術が分かり、現場で素早く役割分担し事故防
止ができる。今後さらに多数の参加をお願いしたい。
(文・芳村宗雄 写真・樋口みな子)
1月2 9 日(土)ビーコン操作講習会 中島公園 講師:芳村宗雄 植田惇慈 樋口みな子 鈴木貞信
受講者:長谷川雄助 板垣望 高木百合子 武田一生 金子由美子
一鐵 巌 竹内正明 土屋繁 銭亀三佐子 工藤嘉高 常本良一 石田栄子 鈴木幹 成田寛(会員外)植田拓史
2.5 机上講習会(りんゆう会館
石田泰士 2 月5 日~6 日机上講習会(りんゆう会館)と実地講習会(藻岩山スキー場横) 講師:北海道雪崩研究会から松浦孝之(両日)西川康行(6 日のみ)会員講師は上記に同じ
受講者:長谷川雄助 漆崎隆 漆崎祐子 高木百合子 金子由美子 一鐵巌 竹内正明 土屋繁 銭亀三
佐子 工藤嘉高 常本良一 石田栄子 鈴木幹 今田美知子 成田寛 (会員外)石田泰士
5 日のみ 新妻徹 岡田秀二(いずれも敬称略)
熱気あふれた初の帯広・北網地区合同雪崩講習会
2 月1 9 日~2 0 日 机上講習会 屈足温泉レイクイン
実地講習 新得山スキー場 帯広・北網地区合同雪崩講習会が開催され、9名
が参加しました。講師は5 名、これで落ちこぼれて
は申し訳ないという贅沢さです。
1 日目は、雪崩研修委員長 植田惇慈さんのご挨
拶があり、カリキュラムに従い、スライド中心に説
2.19 屈足温泉レイクインでの机上講習会
明を受け、雪崩のメカニズム・雪質・スカッフアン
ドコール等を勉強しました。机上講習会を終了し温泉に浸かった後は生ビールで乾杯し、夕食会となりま
した。盛り上がりは言うまでもありません。二次会は男性の部屋。もう明日に差し支えるので頼むからお
引き取りくださいと言われるまで楽しみました。
2 日目は、リフトの運行が9 時3 0 分からということで、芳村さんの号令一家、時間を有効に使おうとホテ
ルの前の駐車場で、7 時50分からビーコンの使用法の練習です。これは流石と思ったのですが、移動しリ
フトに乗る段になってからが、全員でスタートすることが出来ず、寒さが厳しくなかったから良かったよ
うなものの大きな反省点でした。
シャベルコンプレッションテスト・円柱テスト・スキージャンプテスト等の後、セルフレスキュー。最
近のビーコンは性能が良いとか。お陰様で全員合格でした。ダミーを埋没させて、気道確保の練習も出来
たら最高と思いました。
雪崩で遭難しない様に、常日頃から冬山を楽しむ心構えの大切さを習った2 日間でした。 (文・大崎勝子 写真・樋口みな子)
講師:芳村宗雄 植田惇慈 増子麗子 樋口みな子 鈴木貞信 受講者:板垣望 助田梨枝子 神埜和之 吉野勝夫 田島祥光 飯森篤志 大崎勝子 中谷秀子 武田一生
(いずれも敬称略)
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オホーツク分水嶺踏査再開第1 弾
釧北峠~鹿の子峠
2.24~26 L漆崎 隆 京極紘一 サポート田島祥光
2 月2 4 日、鹿の子峠に漆崎車をデポ。田島車で釧北峠に向かう。田島
会員の見送りを受け1 2 :0 0 分水嶺に踏み込む。地図で確認した通り、
町境界と分水嶺は大きく異なっている。こんな発見が分水嶺踏査の面
白さなのだろう。スキーも滑り、C 1予定地を越えて、風もなく穏やか
な樹林帯でキャンプ。(踏査距離5 k m )
2 月2 5 日、今踏査の最高峰イユダニヌプリ(9 0 2 )に向かう。稜線は
クラストしており、スキーアイゼンを装着する。手前の伊由谷岳(8 9 8
)に三角点がある。国土地理院製作プラスチックの標識が設置されて
伊由谷岳(898m)頂上 いた。電波反射板もある。時折美しく輝く雌阿寒岳を眺めながら、踏
バックはイユダニヌプリ
査を進める。天候は晴れ、午後から雪が緩みだし、ショートスキーが
埋まる。一歩で5 0 センチも沈んでしまう。そのうえ樹林帯で分水嶺を
見失い引き返すこともあり、時間と疲労ばかりが重なり、予定地に達
せずにC 2とした。(踏査距離8 . 4 k m )
2 月2 6 日、高度差2 0 0 m程のアップダウンの繰り返しと、屈曲した分
水嶺に、GPSを使いながらも地図読みに苦労する。長い行程に気も
滅入る。眼下に牧草地が見え峠の近いことを知り一息つく。鹿山地区
公共草地には新しい柵がめぐらされていた。古い鉄の杭が分水嶺上に
きれいに打たれているのを、妙に感心しながら、午後5 : 0 0 、鹿の子峠
2日目 イユダニヌプリに向かう
に到着した。(踏査距離1 1 k m ) 分水嶺を行く
(文・漆崎 隆 写真・京極紘一)
道南地区でも雪崩講習会を実施
道南地区でも2 月2 6 日( 土) に「雪崩講習・危険予知、ビーコン・ゾンデに
よる捜索法等の学習会」を実施しました。これは、諸般の事情により、札
幌地区で実施されている講習会には参加出来ない・・道南地区会員のこと
を考慮に入れて昨年に続き実施したもので、参加者はわずかに1 1 名でした
が、青空の下和気あいあいとした雰囲気の中で進められ、楽しい、有意義
な学習会になったと思っています。この日は午前1 0 時に函館ラ・サール高
校の会議室に集合し、横内泰美氏を講師に、危険予知・雪崩回避等を中心
にした座学を行い、午後から会場を「四季の杜公園」に移して、弱層テス
・ビーコンとゾンデを使っての捜索法等の研修を実施しました。今年の函館市内は例年以上に降雪が多く
、こうした研修には最適の年だろうと思っていたのですが、ここ2 ~3 日の晴天続きで融雪が進み、弱層テ
ストの場所探しにも少々苦労したほどでした。午後2 時3 0 分に全てを終了、全員で甘酒を味わった後に散会
しました。( 文・海川敏雄 写真・片岡次雄)
参加者(敬称略):市根井孝悦 稲垣正策 海川敏雄 片岡次雄 清水和男 高橋武夫 会員外:横内泰
美 金谷新一郎 花田雅昭 田中邦男 田中マキ子
道民カレッジを受講して
1 月1 8 日(火)ルーム白石で、新妻会員を講師に「北の冬山の楽しみ方」と
題して、道民カレッジが開催されました。今回の講座は、イグルーづくり(2
月1 3 日・三角山中腹の三の坂で実施予定)と連動して行われるとのことで、新
妻先生からイグルーづくりの指導を受けてきた私としては、是非講義を受けた
講師の新妻徹会員
いと出席しました。(参加者8人)
講師の永年にわたる経験と、先輩たちとの交流の中で培われた知識が披露され、冬山という厳しい環境
の中で、それらの知恵を生かして安全に過ごしながら、一方これを楽しむゆとりのようなものを感じまし
た。講師の話に引き込まれ、予定の時間があっという間に過ぎてしまいました。
今回は、イグルーづくりを主とした講義でしたが、私は、今まで三角山、旧当別中学校グランド、札幌
円山動物園西口広場、そして道立美術館前(ここではピラミッドづくり)などで、先生の指導を受けなが
ら、参加者と一緒に楽しんできており、イグルーづくりは、冬の楽しい過ごし方の一つと思っています。
仕事を分担して、雪の踏み固め、ブロックの切り込み、運搬、積み込みなどを行う一連の作業は、参加
者同士の連帯感を強め、また地元の皆さんとの交流や、冬の運動不足解消など健康づくりにも役立つもの
と思います。ぜひ皆さんも実践してみては如何でしょうか。(文・平田健三 写真・今田美知子))
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新年交流会賑やかに開催
1 月2 0 日(木)毎年恒例の新年交流会がルーム白石に於いて開催された。
本年は3 7 名に及ぶ会員、会友の参加があり楽しい語らいの場となった。
開会に当たり支部長から「今年から待望のオホーツク分水嶺踏査が始まる。
2 月に最終の打ち合わせを終えて動き出す」旨の挨拶があった。その後、植
田会員の綿密に修正を加えたネパールヒマラヤの空撮のスライドの上映があ
り、一同その尊厳に近い美しさに固唾をのみ見とれる。
また当日は京極会員が成し得た「道内1 5 0 0 m峰以上夏冬登頂」のお祝い
も兼ねていた。京極会員は挨拶の中で「何か目標を立てて向かって行くのが楽しい。そういう意味で1 5 0 0
m峰1 5 0 座。夏冬登頂は実に楽しかった」と素朴なお話があり一同感嘆。懇親会に入ると長谷川会員手作
りのてんぷら、武田会員のキノコ汁が振る舞われるなど、夜遅くまで「ルーム白石」での語らいの灯は消
えることはなかった。(文・滝本幸夫 写真・樋口みな子)
出席者( 敬称略) :高澤光雄 安藤久男 新妻 徹 滝本幸夫 長谷川雄助 安田成男 石井忠雅 井後幸
太郎 沼崎勝洋 上島忠義 米村清一 植田惇慈 藤内英夫 日下部賢治 京極紘一 三戸部清文 八木
橋貞美 漆崎 隆 漆崎裕子 斎藤浪子 西山泰正 樋口みな子 別所 武 鈴木貞信 芳村宗雄 海老
名名保 武田一生 一鐵 巌 平田健三 竹内正明 土屋 繁 銭亀三佐子 工藤嘉高 橋本一郎 鈴木
エイ子 今田美知子 北川麻利子 三 角 山 で イ グ ル ー づ く り (道民カレッジ講座野外編)
恒例の三角山でのイグルーづくりが、2 月1 2 日(土)~1 3 日( 日)に
行われました。直径約2m、高さ2 . 5 mの立派なイグルーが完成しまし
た。山岳会有志と、山と森の散歩道の会員が中心となって行われてき
たこの行事も今年で1 6 回目となります。イグルーづくりに先立って良
いブロックを作るための雪踏みには当日参加の会員以外にも通りがか
りの登山者の方達が協力をしてくれました。御蔭でよく締まった良い
ブロックが次々と切り出され、ソリに乗せて運ぶ人、形を整えながら
積んでいく人と、作業は順調に進み、昼頃には12段積みの立派なイ
グルーが完成しました。山と森の散歩道の会員の石島しのぶさんが作
って下さった甘酒で乾杯したあと、イグルーの中でオカリナの演奏を聞きながら歓談しました。甘酒で乾
杯したあと、イグルーの中でオカリナの演奏を聞きながら歓談しました。(文・写真 海老名名保)
参加者(敬称略):新妻 徹 赤石喜恵子 海川敏雄 三戸部清文 神埜和之 樋口みな子 高橋宜也 海
老名名保 大瀧 敏 武田一生 齊藤勝広 久守弘子 平田健三 竹内正明 工藤嘉高 橋本一郎 今田
美知子 水野忠昭 吉田美代子 山と森の散歩道の会員 通りがかりの登山者の方々
同好会からのお知 らせ
三角山初日の出登山 (会員からの寄稿です)
第1 5 回23集会 3 月2 3 日(水) ルーム白石にて1 8 : 3 0 ~2 0 : 3 0
オホーツク分水嶺の計画、実行・反
省などを中心に楽しく交流しましょ
う。(新妻徹・高澤光男)
第4 5 回三水会 3 月1 6 日(水) K K R ホテル札幌(北4 西5 ) マイヨール2 F 1 3 : 0 0 ~1 5 : 0 0
楽しい昼食会を続けています。多く
の情報交流の場です。友人もお誘い
下さい。(新妻徹・齊藤勝宏)
最近 の図書受入報告
早朝にも係わらず、新妻徹さんが自家用車で自宅までお誘い頂き三
角山山頂で、元旦のご来光を体全身に受けることが出来感謝していま
す。
昨年は私の6回目の寅年であり、今年は卯年で、もう一歩飛躍の年に
しようとの思いで、山道を一歩一歩進んで行きました。山頂には多く
の三角山ファンが雲間から顔を出すご来光を今か今かと待ちわびてお
りました。
午前8時過ぎ、ついに朱色の雲間からまばゆいばかりの陽光が降り注
ぎました。バンザイ!万歳!山頂にいる幸せと新年を祝い、お互いに
握手、ご神酒、温かいお茶で乾杯。人それぞれに新年の希望を胸に参
拝。三角山のテーマソング「ぼくらの街の三角山」を新妻さんのリー
ドで山頂にいる全員が合唱し2011年のスタートを切りました。 (文・齋藤勝宏)
会員・会友動向
退会会員 9 0 0 7 小島豊 入会会員会友 7 0 濱松禮子(北九州支部)
「 山とスキー」 「 山と雪」 の全号を9 冊に合本し「 解説と総目次」 を新たに作成。この2 誌は北大スキー部の有
志によって発行されていた雑誌で、日本の山岳ジャーナリズムの先駆けと言われている。「 山とスキー」 は
大正1 0 ( 1 9 2 1 ) 年創刊で昭和5 ( 1 9 3 0 ) 年まで続き、それを引き継ぐかたちで始められた「 山と雪」 は昭和7 ( 1
9 3 2 ) 年に終刊した。「 解説と総目次」 は高澤光雄会員の編集によるもので、二誌の前身ともいうべき「 A l p e
n z e i t u n g 」 の手書き謄写版刷り5分冊( 大正9~1 0 年刊) のすべてがコピー版で収録されていて、当支部の
重要図書がまた一つ加わった。( 図書委員長 藤内英夫)
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