PDF1,722KB - 仙台市

将来の東部地域の復興イメージ
仙台市 復興事業局
平成 25 年 12 月 発行
平成 26年 17 月 更新
1.仙台市東部地域防災集団移転促進事業の概要
仙台市では,東日本大震災に伴う津波により被災した東部地域において,様々な津波防災施設を
整備してもなお,津波被害の危険性が高い地区として指定した災害危険区域について,住宅の建築
を禁止するとともに,西側地区への集団移転を促進しています。
集団移転先の13地区のうち,土地区画整理事業地内に整備する6地区については,4地区の宅
地引き渡しを開始,仙台市が造成を行う7地区については,2地区の宅地引き渡しを開始していま
す。残りの地区については,平成26年度末までに宅地の造成を完了させ,順次,引き渡しを開始
します。
ここでは,仙台市が開発を行い,団地を造成する7地区を紹介します。
①田子西隣接地区
田子西地区
仙台港背後地地区
②南福室地区
③上岡田地区
荒井公共区画整理地区
地下鉄東西線
⑦蒲生雑子袋地区
荒井東地区
④七郷地区
荒井西地区
荒井西地区
⑥石場地区
荒井南地区
かさ上げ道路
⑤六郷地区
移転対象区域(災害危険区域)
移転促進区域
本市造成地区移転先団地
(引き渡しを開始)
本市造成地区移転先団地
(造成工事中)
区画整理事業地内移転先団地
(引き渡しを開始)
区画整理事業地内移転先団地
(造成工事中)
2.本市で造成中の地区の概要(その1)
宅地数は現在の計画数であり,今後変更となる場合があります。
宅地面積は,約50坪,約60坪,約80坪,約100坪を計画しています。
(仙台市宮城野区田子字富里外地内)
・ 計画面積
約 9.8 ha
・ 計画宅地数 179 宅地
・ 街区公園
2箇所 約 3,280 ㎡
・ 緑地
約 14,360 ㎡
・ 防災調整池 2箇所 約 8,030 ㎡
平成26 年 7 月撮影
図面はイメージです。
本市で造成中の地区の概要(その2)
(仙台市宮城野区福室字新原田外地内)
・ 計画面積
約 1.8 ha
・ 計画宅地数
34 宅地
・ 街区公園
約 530 ㎡
・ 緑地
約 3,030 ㎡
・ 防災調整池
約 2,260 ㎡
現況写真は平成26 年 7 月撮影
図面はイメージです。
(仙台市宮城野区岡田字上岡田外地内)
・ 計画面積
約 4.3 ha
・ 計画宅地数
69 宅地
・ 街区公園
約 1,340 ㎡
・ 緑地
約 7,420 ㎡
・ 防災調整池
約 2,600 ㎡
本市で造成中の地区の概要(その3)
(仙台市若林区荒井字平堀外地内)
・ 計画面積
約 2.3 ha
・ 計画宅地数
38 宅地
・ 街区公園
約 680 ㎡
・ 緑地
約 4030 ㎡
現況写真は平成26 年 7 月撮影
図面はイメージです。
(仙台市若林区今泉字久保田東外地内)
・ 計画面積
約 3.5 ha
・ 計画宅地数
51 宅地
・ 街区公園
約 1,060 ㎡
・ 緑地
約 7,410 ㎡
3. 宅地 の引 き 渡し を 開 始し て いる 地区
(仙台市若林区荒浜字中堀南地内)
※ 造成工事に引き続き,公園や緑地を整備中
着工前
・ 地区面積
約 0.9 ha
・ 宅地数
14 宅 地
・ 街区公園
約 300 ㎡
・ 緑地
約 2,200 ㎡
H26 年 7 月に宅地の引渡しを開始
図面はイメージです。
(仙台市宮城野区蒲生字雑子袋地内)
着工前
・ 地区面積
約 0.2 ha
・ 宅地数
5 宅地
H25 年6月に宅地の引渡しを開始
4. 本市 造成 移 転先 団地 の 工 事 のな がれ ( イ メ ージ )
(田 子西 隣接 地 区, 南福 室 地 区 ,上 岡田 地 区 , 七郷 地 区 ,六 郷 地区 )
基盤整備工事 (完了)
表土を20㎝から50cm
採取し、農地の復旧に
再利用
盛土造成工事 (現在施工中)
プレロード盛土
盛土
地盤改良
改良地盤
現地盤
現地盤
宅地に影響する浅い地盤に
セメント系固化材などを混合
して改良し、強度を増加。
公共施設の整備(現在施工中)
道路
撤去・整地
沈下
一般住宅の荷重と同等
の盛土をあらかじめ載荷。
他の復興事業
に再利用
盛土
盛土
改良地盤
改良地盤
圧密した地盤
圧密した地盤
現地盤を圧密し、安定
させます。
地盤の安定確認後、宅地の
計画面までプレロード盛土を
撤去し、整地。
宅地供給開始
公園・集会所等整備、住宅の再建
平成26年度末
平成27年度
土地境界杭
盛土
改良地盤
圧密した地盤
水道管やガス管などのライフラ
インを整備し、区画道路を舗装。
電柱及び街灯を設置。
宅地
道路などや隣の宅地の境界に
土地境界杭を設置し、完成した
地区やブロックから宅地の引渡
しを開始します。
公園や集会所などの公共施設の
工事と住宅の再建すべてが完成
してまち開きとなります。
5. 本市 造成 移 転先 団 地 の宅 地 細部 計画
電柱切欠き部
高 圧 電 力 ケーブル
支線
低 圧 電 力 ケーブル
NTT ケーブル
※ 電 柱 は , 地 上 か ら 約 12m の 高 さ と な り ま す 。
※ 電 柱 に は , 電 力 ケーブル( 高 さ 約 10m∼ 11m)
と NTT ケーブル( 高 さ 約 5.5m) が 設 置 さ れ ま す 。
※ ほとんどの電柱には街路灯が共架されます。
街路灯
※ 写真は石場地区で撮影したものです。
宅地と道路の段差
< 一 般 部 >
宅地
< 宅内桝設置部 >
区画道路
宅地境界杭
宅地
宅内桝設置部
区画道路
一般部
宅内雨水桝
宅地境界杭
※ 宅 地 と 道 路 の 段 差 は 20cm∼ 30cm 程 度 と な り ま す 。
※ 宅内桝設置部は駐車場として利用することも可能です。
※ 写真は石場地区で撮影したものです。
宅地と緑地の境界
宅地内よう壁(一部の宅地が対象)
※ 宅 地 を 購 入 す る 場 合 ,宅 地 内 よ う 壁 は 購 入 者 の
所有物となります。
※ 宅 地 内 よ う 壁 は ,宅 地 造 成 等 規 制 法 に 基 づ く 認
定 を 受 け て お り , 許 容 さ れ る 積 載 荷 重 が 10kN(約
1 トン)/㎡ 以 下 と な り ま す 。
宅地
宅地境界杭
1.5∼ 2m 程 度
↓↓↓↓↓↓↓
※ 緑 地 に 外 柵 (高 さ 0.8m 程 度 )
を設置する予定です。
H=1.0
∼ 1.5m
道路等の公共用地
※ よう壁の壁面から宅地側
1.5∼ 2m 程 度 の 範 囲 は ,許 容
積 載 荷 重 が 約 1 トン/㎡ 以 下 と
なります。
土地境界杭またはプレート
6. 宅地 地盤 の 品質 管 理
地盤の締固め度の管理について
盛土工事を行う際は,地盤の状態が均質になるように土を
30cm の 厚 さ で 何 層 に も 分 割 し て 丁 寧 に 締 固 め し て い ま す 。
また,造成した盛土地盤が,国土交通省が定める盛土工事の締
固 め 基 準 を 満 た し て い る こ と を 確 認 す る た め ,各 層 毎 に R I 管 理 ※
を実施しています。
← RI 計 器
※ RI(ラジオアイソトープ)管 理 と は ,土 の 締 固 め 度 等 を 計 測 で き る RI 計 器 と い う
機器を使って,盛土の品質を管理する手法です。
地盤強度の管理について
「 RI 試 験 状 況 」
平成 26 年5月 10 日に 行 わ れ た
六郷地区現場見学会の様子
造成工事が完了した宅地については,街区単位でスウェー
デンサウンディング試験※(以下,SWS試験と略します)
を実施して,一般住宅の建築に必要な地盤強度を有している
ことを確認しています。ここで,仙台市が造成する団地の地
盤強度の品質管理基準は,国土交通省の基準等に基づき,下
記のとおり定めています。
「 SWS 試 験 状 況 」
平成 26 年 6 月 1 日に 行 わ れ た
田子西隣接地 区 現 場 見 学 会 の 様 子
・ 宅 地 地 盤 面 下 0.5m∼ 2.5m 間 の S W S 試 験 を 用 い て 算 出 し た 各 層 の 平 均 長 期 許 容 応 力
度 が 30kN/㎡ 以 上 (布 基 礎 構 造 の 一 般 住 宅 に 必 要 な 地 耐 力 )を 有 し て い る こ と 。
・ 宅 地 地 盤 下 2.5m∼ 5.5m 間 の 地 盤 で ,S W S 試 験 の 結 果 が 50kg 以 下 自 沈 と な る 地 盤
が 存 在 す る 場 合 は ,一 般 的 な 住 宅 の 荷 重 に 対 し て ,有 害 な 沈 下 が 生 じ な い こ と を 確 認 さ れ
て い る こ と ( ⇒ プレロード盛 土 の 期 間 中 は , 沈 下 量 を 計 測 し な が ら 圧 密 の 進 行 状 況 を 管 理
しています)
※ S W S 試 験 と は ,鉄 の 棒 に 荷 重( 最 大 100kg)を 掛 け て ハ ン ド ル を 回 転 さ せ ,そ の 荷 重 又 は 回 転
数により地盤の固さを測定する一般的な試験方法で,ハウスメーカーもこの試験で宅地地盤の強度
を確認しています。
7. 宅地 の引 渡 し
宅地の情報について
宅 地 の 情 報 に つ い て は ,お 引 渡 し 前 ま で に SWS 試 験 結 果 等 を ご 提 供 す る 予 定 で す 。
なお,ご提供する情報は,宅地の品質を確認するための参考情報であり,ハウスメ
ーカー等の建築士が建築物の基礎を設計するためのものではありません。
住宅の基礎構造について
住 宅 の 基 礎 構 造 に つ い て は ,建 築 士 が 調 査 を 行 い ,建 築 物 の 構 造 に 適 合 す る も の を
各 々 に 定 め る こ と に な っ て い る た め ,ハ ウ ス メ ー カ ー 等 に よ り 基 礎 構 造 が 違 っ て く る
ことがあります。
市域全般の復興事業は,仙台市ホームページ「仙台復興リポート」でご覧いただけます。
http://www.city.sendai.jp/fukko/index.html
【東部地域の移転先の造成工事に関すること】
仙台市 復興事業局 復興まちづくり部 移転工事課
【東部地域の移転先のまちづくりに関すること】
電 話 : 022-214-8492
仙台市 復興事業局 復興まちづくり部 移転推進課
〒 980-8671 仙 台 市 青 葉 区 国 分 町 3 丁 目 7-1
電 話 : 022-214-8805